JP2003337101A - 画像取り込み装置 - Google Patents

画像取り込み装置

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JP2003337101A
JP2003337101A JP2002143617A JP2002143617A JP2003337101A JP 2003337101 A JP2003337101 A JP 2003337101A JP 2002143617 A JP2002143617 A JP 2002143617A JP 2002143617 A JP2002143617 A JP 2002143617A JP 2003337101 A JP2003337101 A JP 2003337101A
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light
waveguide
substrate
image capturing
capturing device
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JP2002143617A
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English (en)
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Yuji Tosaka
裕司 登坂
Kazunari Tokuda
一成 徳田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観測点に対して高速なスキャンを行えるように
する。 【解決手段】画像取り込み装置1を動作させる場合に
は、図示しない光源を発光され低コヒーレンス光を光開
口部12から導波路11に入射する。これにより、導波
路11の光開口部13から光14が出射され、光14
は、スキャンミラー22を反射してレンズ29により観
察対象の観察点2に集光される。この状態で、スキャン
ミラー22の角度を変え、破線22aとなった時、観察
点2は観察点2aへと位置を変える。以上のようにして
画像取り込み装置1は、観察点2の位置を変え、観察点
の走査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査により画像
の取り込みを行う画像取り込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療分野において、生体中の
細胞や組織の観察を行う技術が各種実用化されている。
【0003】ここで、生体中において細胞や組織の観察
をしようとした時、例えば細胞膜とその周囲の媒質との
間で屈折率の差が小さいため光の散乱が小さく、光の戻
りが小さい。このような微弱光から画像情報をとりだす
技術としてOCT(OpticalCoherence Tomography)が
ある。この原理について、図23を用いて示す。
【0004】図23はこのような従来のOCTによる画
像取り込み装置の概略構成原理について説明する説明図
である。
【0005】図23に示すように、画像取り込み装置9
01は、光源902と、レンズ903,904,905
と、導波路910と、リファレンスミラー906と、デ
ィテクタ907とから構成されている。
【0006】導波路910はその機能によって4つの部
分に分けられる。導波路910の1つ目の部分は、導光
路911であり、光源902側の端部である光開口部9
21から干渉部930までを指す。導波路910の2つ
目の部分は、観察路912であり、干渉部930から観
察点908側の光開口部922までを指す。3つ目は参
照路913であり、干渉部930からリファレンスミラ
ー906側の光開口部923までを指す。4つ目は検出
路914であり、干渉部930からディテクタ907側
の光開口部924までを指す。
【0007】光源902からは、低コヒーレンス光が出
射されている。光源902からの低コヒーレンス光は、
レンズ903により集光され光開口部921から導光路
911に入射する。導光路911に入射した光は、干渉
部930を介して観察路922側と参照路913側に分
岐する。
【0008】干渉部930から観察路912側に分岐し
た光は、光開口部922から出射し、レンズ904を介
して、サンプル908側に行き、サンプル908の物質
間の屈折率の差により散乱される。散乱された光の一部
はレンズ904を介して光開口部922から観察路91
2に戻り、干渉部930を介して導光路911側と検出
路914側に分岐する。検出路914側に分岐した光は
光開口部924から出射してディテクタ907の受光部
に受光される。
【0009】干渉部930から参照路913側に分岐し
た光は、光開口部923から出射し、レンズ905を介
して、リファレンスミラー906側に行き、リファレン
スミラー906に反射される。反射された光はレンズ9
05を介して光開口部923から参照路913に戻り、
干渉部930を介して導光路911側と検出路914側
に分岐する。検出路914側に分岐した光は光開口部9
24から出射してディテクタ907の受光部に受光され
る。
【0010】ここで、サンプル908側に行き、散乱さ
れて戻り、ディテクタ907へ届く光と、リファレンス
ミラー906に反射されてディテクタ907に届く光と
は、その光路の差が低コヒーレンス光源の可干渉距離以
下にあるときのみ、干渉を起こす。よってリファレンス
ミラー906側の光学距離をスキャンする事で、サンプ
ル908側の各点における反射光のうち、リファレンス
ミラー906の位置に対応した深さからの反射光のみと
の干渉信号を得る事ができる。
【0011】このOCTを小型化するための従来例とし
て、USP6,144、449号に記載のLCI(Low
Coherence Interferometry)反射計がある。
【0012】図24はこのような従来のLCI反射計の
走査モジュールを示す説明図である。
【0013】図24に示すように、符号950は生体内
の接触面980に接触するプローブヘッドであり、プロ
ーブヘッド950には走査モジュール951が配置され
ている。
【0014】走査モジュール951は、縦の位置付け手
段952と横の位置付け手段953により光学チップ9
54をサンプル971に対して移動させるようになって
いる。
【0015】光学チップ954には、導波路955と、
端面ミラー956,957と、光開口部958,95
9,960が複数セットで設けられている。
【0016】導波路955は、導光路961、観察路9
62、第1及び第2の参照路963,964と検出路9
65から構成されている。導光路961、観察路96
2、参照路963、検出路965は、干渉部970を中
心にして繋げられている。
【0017】光開口部958の外側には光源972が設
けられ、光開口部960の外側にはディテクタ973が
設けられている。
【0018】光源972からの低コヒーレンス光は、光
開口部958から導光路961に入射する。導光路96
1に入射した光は、干渉部970を介して観察路962
側と第1の参照路963側に分岐する。
【0019】干渉部970から観察路962側に分岐し
た光は、光開口部959から出射し、サンプル971側
に行き、サンプル971の物質間の屈折率の差により散
乱される。散乱された光の一部は光開口部959から観
察路962に戻り、干渉部970を介して導光路961
側と検出路965側に分岐する。検出路965側に分岐
した光は光開口部960から出射してディテクタ973
の受光部に受光される。
【0020】干渉部970から第1の参照路913側に
分岐した光は、端面ミラー956に反射される。反射さ
れた光は第2の参照路964を通って端面ミラー957
に反射され、第2の参照路964、端面ミラー957、
第1の参照路963に戻り、干渉部970を介して導光
路961側と検出路965側に分岐する。検出路965
側に分岐した光は光開口部960から出射してディテク
タ973の受光部に受光される。
【0021】ここで、サンプル971側に行き、散乱さ
れて戻り、ディテクタ973へ届く光と、端面ミラー9
56,957に反射されてディテクタ973に届く光と
は、その光学距離の差が低コヒーレンス光源の可干渉距
離以下にあるときのみ、干渉を起こす。よって光学チッ
プ954を縦の位置付け手段952により移動させるこ
とで、サンプル971側の各点における反射光のうち、
端面ミラー956,957間の光学距離に対応した深さ
からの反射光のみ干渉信号を得る事ができる。
【0022】この従来例においてはOCTによる光検出
のために必要な干渉光学系を導波路955の光学チップ
954として実現し、小型化をはかっている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記したUSP6,1
44、449号に記載の従来の技術では、画像情報を取
るためには、観察部の深さ方向のみならず水平方向のス
キャンをしなければならないにも関わらず、現実に即し
た高速なスキャン方法については開示がなされていなか
った。さらには、光源や光検出用の素子の実装は、現実
には非常に難易度が高いにも関わらず、それらについて
も開示が無かった。
【0024】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、観測点に対して高速なスキャンを行える画像取
り込み装置を提供することを目的とする。
【0025】また、本発明は、容易に素子間を高精度で
実装可能な画像取り込み装置を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1記載の画像取り込み装置は、面上に導波路が形
成された導波路基板と、シリコン基板上にスキャンミラ
ーを形成したミラーデバイスと、を具備し、前記導波路
基板上の導波路の出光部から光を出射させ、この光を前
記スキャンミラーに当て、このスキャンミラーから反射
した光束を観察対象に当てることで観察点を走査するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項2記載の画像取り込み装置は、請求
項1記載の画像取り込み装置であって、光源から導波
路、観察点、導波路、光検出器へと至る第1の光路と、
前記光源から導波路、前記光検出器へと至り、前記第1
の光路とほぼ光学的距離の等しい第2の光路と、前記第
1あるいは第2の光路を形成する導波路のうち少なくと
も片方において導波路を通過する光の光路長を変化させ
る手段と、前記第1および第2の光路を通ってきた光を
互いに干渉させる手段と、を持つ事を特徴とする。
【0028】請求項3記載の画像取り込み装置は、請求
項1あるいは2に記載の画像取り込み装置であって、前
記ミラーデバイスが搭載された基板を有し、この基板の
面上には導波路基板と、光源素子と、光検出素子が実装
されている事を特徴とする。
【0029】請求項4記載の画像取り込み装置は、請求
項3に記載の画像取り込み装置であって、前記導波路基
板において、前記導波路の出光部における端面が該導波
路基板表面との垂直面に対し斜めに形成されており、前
記スキャンミラーの反射面が前記ミラーデバイスの搭載
された基板の表面と平行であり、前記出光部からの出射
光が前記導波路の表面に対して斜めに出射し、出射した
光は前記スキャンミラーの反射面によって反射されるこ
とを特徴とする。
【0030】請求項5記載の画像取り込み装置は、導波
路が表面に形成された導波路基板と、 反射面が前記導
波路基板に向いており、かつ、ほぼ平行に配置された、
角度を走査することのできるスキャンミラーを持ったミ
ラーデバイスと、前記導波路基板と平行であり、かつ前
記ミラーデバイスからみて前記スキャンミラーが形成さ
れた面側に配置されたレンズと、を具備し、前記導波路
の出光部において前記導波路が形成された平面に対して
ほぼ垂直な方向に光が出射され、この光が前記スキャン
ミラーの反射面に入射して前記導波路基板に向けて反射
され、反射された光はレンズで集光される光学系を持
ち、前記導波路基板は、前記光学系と交錯する部分の大
半が透明であり、前記スキャンミラーの角度に応じて光
束の方向が変化され、観察点の位置を走査する事を特徴
とする。
【0031】請求項6記載の画像取り込み装置は、実装
基板と、この実装基板の実装面上に、そのデバイス表面
が実装面に向いて実装された導波路基板と、光源素子お
よび光検出素子のうち少なくとも一方と、を備えた画像
取り込み装置であって、前記実装基板の実装面には、前
記導波路基板、前記光源素子及び前記光検出素子のうち
少なくとも一つよりも面積の大きな段差が形成され、そ
の段差の中には、前記導波路基板、前記光源素子及び前
記光検出素子のうち少なくとも一つ実装されている事を
特徴とする。
【0032】請求項7記載の画像取り込み装置は、請求
項6に記載の画像取り込み装置であって、前記実装基板
には穴があけられており、この穴を介して前記導波路基
板、前記光源素子及び前記光検出素子の表面に形成され
た電極に電気的接続手段が設けられている事を特徴とす
る。
【0033】請求項8記載の画像取り込み装置は、請求
項6または7に記載の画像取り込み装置であって、実装
基板の実装面上に一体に形成された平面状の導波路と、
この平面状の導波路に形成された複数の光開口部と、を
具備し、前記導波路基板の出光部から出射された光は平
面状の前記導波路に入射され、前記複数の光開口部か
ら、空間上に焦点を結ぶ光ないし平行光として放射され
る事を特徴とする。
【0034】請求項9記載の画像取り込み装置は、請求
項1,2,5の内いずれか一つに記載の画像取り込み装
置であって、請求項6乃至8の内いずれか一つに記載の
特徴をもつ。
【0035】請求項10記載の画像取り込み装置は、請
求項1乃至9のいずれか一つに記載の画像取り込み装置
であって、前記実装基板全体を動かすためのアクチュエ
ータを持ち、このアクチュエータを駆動する事で観察点
の走査を行うことを特徴とする。
【0036】請求項11記載の画像取り込み装置は、請
求項1乃至10のいずれか一つに記載の画像取り込み装
置であって、体内に挿入可能な太さのチューブ内に実装
され、その長手方向がチューブの軸方向に略平行に配置
されていることを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係る画像取り込み装置の要部を示す側面図である。
【0038】(構成)図1に示すように、画像取り込み
装置1は、導波路基板10と、ミラーデバイス20と、
レンズ29とを具備して構成される。
【0039】導波路基板10の面上には導波路11が一
体に形成されている。導波路11の一方及び他方の端部
は光開口部12,13となっている。光開口部12は、
図示しない光源からの低コヒーレンス光が入射する。光
開口部13は、導波路11の出光部となっている。導波
路11の図示しない光戻りは、図示しない光検出手段に
よって強度が検出される。
【0040】ミラーデバイス20は、シリコン基板21
上にスキャンミラー22を形成したものである。
【0041】スキャンミラー22は、静電引力あるいは
電磁気力あるいは圧電体等の手段によって駆動され、そ
の角度を変化させる事ができる。このようなスキャンミ
ラー22の駆動手段は、例えば特開2000−3300
67号公報に記載のねじり揺動体等によって容易に実現
可能である。
【0042】導波路11の光開口部13から出射される
光14は、スキャンミラー22を反射してレンズ29に
より観察対象の観察点2に集光される。
【0043】ここで光14の走査手段として用いている
ミラーデバイス20は、近年開発されている微細加工技
術によるものである。このようなミラーデバイス20
は、は数mmないしそれ以下のサイズの微細な可動ミラ
ー(スキャンミラー22)が一体形成されている。ミラ
ーデバイス20は、ミラー(スキャンミラー22)が微
細であるため慣性力が小さく、よって数kHzやそれ以
上の高速なスキャンを実現できる。
【0044】このような構成により、画像取り込み装置
1は、前記導波路基板10上の導波路11の出光部から
光13を出射させ、この光13を前記スキャンミラー2
2に当て、このスキャンミラー22から反射した光束を
観察対象に当てることで観察点2を走査する。
【0045】(作用)画像取り込み装置1を動作させる
場合には、図示しない光源を発光させ、低コヒーレンス
光を光開口部12から導波路11に入射する。これによ
り、導波路11の光開口部13から光14が出射され、
光14は、スキャンミラー22を反射してレンズ29に
より観察対象の観察点2に集光される。この状態で、ス
キャンミラー22の角度を変え、破線22aとなった
時、観察点2は観察点2aへと位置を変える。以上のよ
うにして画像取り込み装置1は、観察点2の位置を変
え、観察点の走査を行う。
【0046】観察点2に集光された光は、観察点2の物
質間の屈折率の差により散乱される。散乱された光の一
部はレンズ29を介してスキャンミラー22に反射さ
れ、導波路11の光開口部13に戻り、導波路11を介
して図示しない光検出素子の受光部に受光される。
【0047】(効果)第1の実施の形態によれば、ミラ
ーデバイス20は、数kHzやそれ以上の高速なスキャ
ンを実現できるため、観測点2の高速なスキャンを行
え、画像取り込み装置1の画像取り込み速度をビデオレ
ートにする事ができ、生体中において細胞や組織を高画
質の動画で観察できる。
【0048】(第2の実施の形態)図2及び図3は本発
明の第2の実施の形態に係り、図2は導波路基板10の
基板表面を紙面と平行にして示す平面図、図3は図2の
導波路基板をA−A’線で仮想的に切断した断面図であ
る。
【0049】(構成)図2に示すように、導波路基板3
0は、第1の実施の形態における導波路基板10の構成
例であり、図示以外の部分は図1と同様になっている。
【0050】導波路基板30はLiNbO3結晶で形成
されている。導波路基板30の面上にはTiの拡散など
従来技術によって導波路31が形成されている。これら
導波路31は、空気および導波路基板30に対して屈折
率が高いため、光を通すと導波路31内部だけに光を閉
じ込めて通す事ができる。
【0051】導波路31はその機能によって4つの部分
に分けられる。1つ目は、導光路41であり、その右端
部である光開口部32から干渉部50までを指す。2つ
目は、観察路42であり、干渉部50から光開口部33
までを指す。光開口部33は、導波路基板10における
光開口部13に相当する。3つ目は、参照路43であ
り、干渉部50から導波路基板30上を端面ミラー34
によって折り返され、最後を端面ミラー35によって閉
塞されている。端面ミラー34,35は、全反射や金属
皮膜の作成などを用いた反射面をもつ導波路31の端面
であり、光を高い反射率で反射する事ができる。4つ目
は、検出路44であり、干渉部50から光開口部36ま
でを指す。導波路基板30の面上には、参照路43を挟
むようにして電極37および電極38が形成されてい
る。
【0052】(作用)図示しない光源によって光開口部
32へ光を入射させると、この光は干渉部50で二つに
分けられ、一つは観察路42を通って光開口部33から
出射され、図1に示した観察点2へと導かれ、観察点2
で散乱された光は光開口部33、観察路42を通って光
干渉部50でさらに二つに分けられ、この一つは検出
路、光開口部36を通って図示しない光検出器へと導か
れる。以上が第1の光路である。
【0053】一方、光源から入射された光は干渉部50
で分けられ、このうちの一つは参照路43へと導かれ
る。この光は端面ミラー34によって反射されながら最
後に端面ミラー35によって折り返され、干渉部50で
さらに二つに分けられ、この一つは検出路44、光開口
部36を通って図示しない光検出器へと導かれる。以上
が第2の光路である。
【0054】また、第2の光路は折り返されており、そ
の光路長が第1の光路におけるトータルの光路長とほぼ
等しくなるように設計されている。
【0055】光干渉部50は前記第1および第2の光路
を通ってきた光を互いに干渉させる手段となっている。
【0056】また、図3に示すように、電極37および
電極38間に電位差を与えると、参照路43内部には電
界51が生じる。この電界51によって参照路43内で
は電気光学効果による屈折率変化が生じるため、本の実
施の形態において第2の光路中における光路長が変化す
る。
【0057】また、第1および第2の光路を通ってきた
光はそれぞれ光干渉部50で分割され、さらに合成され
て図示しない光検出器に導かれるため、これら2つの光
の光路長の差が可干渉距離内にあるならば光検出器には
干渉光の信号が検出される。
【0058】すなわち、電極37,電極38に印加する
電圧を走査すると、第2の光路中の光路長が走査され
る。このときの光検出器の出力信号おいて干渉信号分を
取り出せば、それは第2の光路の光路長と等しい位置に
おける第1の光路上の散乱強度となる。つまり光軸方向
における光の散乱強度分布を取り出すことができる。
【0059】(効果)このような実施の形態によれば、
電極37,電極38に印加する電圧を走査することで、
図1に示す観察点2の位置をレンズ29の光軸方向に高
速でスキャンできるので、さらに生体中において細胞や
組織を高画質の動画で観察できる。
【0060】なお、本実施の形態ではレンズ29の光軸
方向における走査は電極37、38に印可する電圧で行
う、としたが、レンズ29を高NAのレンズとし、レン
ズ29の光軸方向の走査は本画像取り込み装置の構成全
体を光軸方向に動かす事で行っても良い。このような構
成とする事で、高NAのためにレンズ29の光軸に垂直
方向の分解能が向上すると共に、レンズ29の光軸方向
の分解能はOCTにより高分解能が維持される。
【0061】なお、本実施の形態では電気光学効果のあ
る材料としてLiNbO3の基板としたが、電気光学効
果のある、例えばKNbO3等でも良い。また、第2の
光路の一部である参照路43中に光路長を変化させる手
段を設けたが、最終的に第1および第2の光路間におけ
る相対的な光路長を変化できれば良いので、例えば観察
路42中に設けても良い。
【0062】(第3の実施の形態)図4及び図5は本発
明の第3の実施の形態に係り、図4は導波路基板の基板
表面を紙面と平行にして示す平面図、図5は図4の導波
路基板をB−B’線で仮想的に切断した断面図である。
図4及び図5の説明においては、図2及び図3に示した
第2の実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付し
て説明を省略している。
【0063】(構成)図4に示すように、導波路基板6
0は、第1の実施の形態における導波路基板10の構成
例であり、図示以外の部分は図1と同様になっている。
【0064】導波路基板60の紙面下端部には圧電体6
1が接続されており、これに交流電圧を印加すること
で、図5に示すように、導波路31中に弾性波62を発
生させる事ができる。
【0065】また、第3の実施の形態では、参照路43
中で折り返されて配置されている導波路31において、
その内部のひずみが同位相になるよう、導波路31同士
の配置間隔および圧電体61の駆動周波数が設計されて
いる。
【0066】(作用)第3の実施の形態では、導波路3
1に弾性波62によるひずみが印加されると、このひず
みに応じて導波路31内の屈折率が変化するため、第1
および第2の光路の相対的な光路長が変化する。
【0067】(効果)第3の実施の形態では、圧電体6
1の駆動により第1および第2の光路の相対的な光路長
が変化できるので、第2の実施の形態と同様の効果が得
られる。
【0068】ここで、第3の実施の形態では弾性波の発
生手段として圧電体61を外付けしたが、例えばZnO
などの圧電材料を石英の基板上に堆積させ、これの表面
に電極を形成しても同様な効果が得られる。さらに、導
波路基板としてLiNbO3の基板を用いた場合には、
この基板自身が圧電材料であるためここに電極を付加す
るだけで同様な効果が得られる。
【0069】(第4の実施の形態)図6は本発明の第4
の実施の形態に係る画像取り込み装置の要部を示す側面
図である。
【0070】図6に示すように、画像取り込み装置7
は、導波路基板10と、ミラーデバイス20と、搭載基
板70と、図示しないレンズからなる。
【0071】ミラーデバイス20及び導波路基板10は
搭載基板70上に固定されている。搭載基板70には、
図示しない光源素子と光検出素子が実装されている。
【0072】(作用)第4の実施の形態では、ミラーデ
バイス20と導波路基板10の相対位置が固定される。
【0073】(効果)第4の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、ミラー
デバイス20と導波路基板10の相対位置が固定されて
いるので、光学性能が安定する。
【0074】図7は本発明の第4の実施の形態の変形例
を示す画像取り込み装置の要部の側面図である。
【0075】図7に示すように、画像取り込み装置8
は、搭載基板80と,搭載基板80上に実装された導波
路基板90およびミラーデバイス20と、レンズ81と
を具備して構成される。
【0076】ミラーデバイス20の反射面及び導波路基
板90の表面は、搭載基板80と平行に配置されてい
る。
【0077】導波路基板90の導波路91の出射部92
は導波路基板90の表面との垂直面に対して斜めに形成
されている。
【0078】(作用)この変形例では、出射部92から
出射した光93は、屈折によってその中心軸が導波路基
板90の平面に対して下方に向き、スキャンミラー22
によって反射されレンズ81によって観察点82に集光
される。
【0079】(効果)この変形例によれば、基板類が並
行配置のまま集積されるので、画像取り込み装置8の小
型化がはかれる。
【0080】(第5の実施の形態)図8及び図9は本発
明の第5の実施の形態に係り、図8は画像取り込み装置
の断面図、図9は図8における出射部周辺の拡大図であ
る。
【0081】図8に示すように、画像取り込み装置10
1は、導波路基板110と、ミラーデバイス120と、
レンズ129とで構成されている。
【0082】ミラーデバイス120は、導波路基板11
0の裏面に貼り付けられている。レンズ129は導波路
基板110と平行に配置されている。
【0083】導波路基板110の表面側には、導波路1
11が形成されている。導波路111には出射部113
が形成されている。出射部113の形態としては、例え
ば図9に示すような端面ミラー114を用いる方法があ
る。
【0084】ミラーデバイス120上にはスキャンミラ
ー122が形成されている。スキャンミラー122と対
向する導波路基板110の裏面には凹部115が形成さ
れている。凹部115は、スキャンミラー122の駆動
スペースとなっている。
【0085】出射部113は、前記導波路111の出光
部になっている。このような構造により、画像取り込み
装置101は、出射部113おいて前記導波路111が
形成された平面に対してほぼ垂直な方向に光が出射さ
れ、この光が前記スキャンミラー122の反射面に入射
して前記導波路基板110に向けて反射され、反射され
た光はレンズで集光される光学系を持っている。前記導
波路基板110は、前記光学系と交錯する部分の大半が
透明であり、前記スキャンミラー122の角度に応じて
光束の方向が変化され、観察点102の位置を走査す
る。
【0086】(作用)導波路111に導入された光は出
射部113から導波路基板110の表面に対して垂直方
向に出射される。この光はスキャンミラー122によっ
て反射され,レンズ129によって集光される。以上の
光学系を基板同士を並行配置しながら実現できる。
【0087】(効果)第5の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、導波路
基板110やミラーデバイス120等、基板上のデバイ
スを平行に配置できるため,装置全体を小さくできる。
【0088】図10及び図11は本発明の第5の実施の
形態の変形例に係り、図10は画像取り込み装置の断面
図、図11は図10における出射部周辺の拡大図であ
る。
【0089】図10及び図11に示すように、画像取り
込み装置103は、導波路基板130と、ミラーデバイ
ス140と、レンズ149とで構成されている。
【0090】導波路基板130の表面側には導波路13
1が形成され,導波路131には出射部133が形成さ
れている。
【0091】導波路基板130の出光部133にはミラ
ー134が形成されており、出光部から出る光を導波路
基板130の表面側に出射する。ミラーデバイス140
はスペーサ135を介して導波路基板130に取り付け
られている。導波路基板130は、大半が透明である。
【0092】ミラーデバイス140上にはスキャンミラ
ー142が形成されている。導波路131に導入された
光136は出射部133から導波路基板130の表面側
に対して出射される。この光136はスキャンミラー1
42によって反射され、導波路基板130を介して、レ
ンズ149によって集光される。以上の光学系を,基板
同士を並行配置しながら実現する。
【0093】このような変形例によれば、画像取り込み
装置103は画像取り込み装置101と同等な光学要素
を備えることができる。即ち、本発明の導波路基板13
0の出光部は、導波路基板側に光を出射するものに限ら
ない。
【0094】(第6の実施の形態)図12及び図13は
本発明の第6の実施の形態に係り、図12は画像取り込
み装置の平面図、図13は図12のC−C’線断面図で
ある。
【0095】(構成)図12及び図13に示すように、
画像取り込み装置201は、実装基板202と、導波路
基板210と、光源素子220と、光検出素子230と
から構成されている。 導波路基板210と、光源素子
220と、光検出素子230は、実装基板202の面上
に表面を向けて実装されている。
【0096】光源素子220は図24の光源902に相
当し、光検出素子230は図24のディテクタ907に
相当している。
【0097】導波路基板210の面上には導波路211
が一体に形成されている。導波路211の一方及び他方
の端部は光開口部の入光部212及び出光部213とな
っている。
【0098】光源素子220が実装されている実装基板
202の面上には段差203が設けられている。これに
より、光源素子220の出光部221と、導波路基板2
10の入光部212とは、その中心高さが一致した状態
で対向配置されている。光検出素子230が実装されて
いる実装基板202の面上には段差204が設けられて
いる。この段差204により、導波路基板210と光検
出素子230の位置決めが行われている。
【0099】(作用)光源素子220と導波路基板21
0の導波路層とで高い光結合効率を得るには、その相互
の位置決めが重要である。
【0100】第6の実施の形態では、光源素子220と
導波路基板210の位置決め自由度のうち、基板の厚み
方向の位置決めを実装基板202の基板表面からの高さ
で行う。
【0101】(効果)第6の実施の形態によれば、導波
路基板210の導波路層や光源素子220の出光部22
1の高さは、実装基板202の基板表面から作られるた
め、実装基板202の表面側から計った高さは高精度に
決められる。
【0102】また、段差203は、例えばRIE(反応
性イオンエッチング法)やシリコン基板のウェットエッ
チング等の従来技術で高精度に深さを決める事ができ
る。
【0103】このような、2つの理由から、光源素子2
20と導波路基板210の基板の厚み方向の位置決めを
高精度に行う事ができる。同様に光検出素子230と導
波路基板210の基板の厚み方向の位置決めを高精度に
行う事ができ、生産性及び品質が向上する。
【0104】図14は本発明の第6の実施の形態の第1
の変形例を示す画像取り込み装置の断面図である。
【0105】図14に示すように、画像取り込み装置2
41は、実装基板242と、導波路基板250と、光源
素子260と、図示しない光検出素子とから構成されて
いる。
【0106】導波路基板250の面上には、導波路21
1が一体に形成されるとともに、電極251が形成され
ている。光源素子260には、端面に出光部221が形
成されるとともに、表面上に電極261が形成されてい
る。
【0107】実装基板242には、板面を貫通して開口
部245,246が形成され、裏面に電極247,24
8が設けられている。導波路基板250及び光源素子2
60の表面に形成されている電極251,261は、そ
れぞれ開口部245,246に挿入された電気的接続手
段のワイヤ252,262により実装基板242の裏面
の電極247,248に電気的に接続されている。
【0108】このような第1の変形例によれば、容易に
実装基板242上の各素子に電源の供給をしたり、電気
出力を取り出したりできる。
【0109】図15及び図16は本発明の第6の実施の
形態の第2の変形例に係り、図15は画像取り込み装置
の平面図、図16は図15のD−D’線断面図である。
【0110】(構成)図15及び図16に示すように、
画像取り込み装置301は、実装基板202と、導波路
基板210と、光源素子220と、光検出素子230と
から構成されている。
【0111】さらに、実装基板202はその上面に集光
手段のグレーティングカップラ240が一体に形成され
ている。
【0112】光源素子220が実装されている実装基板
202の面上には段差303が設けられ、導波路基板2
10が実装されている実装基板202の面上には段差3
05が設けられている。このために光源素子220の出
光部221と、導波路基板210の入光部212とはそ
の中心高さが一致した状態で対向配置されている。ま
た、導波路基板210の出光部213とグレーティング
カップラ240の入光部241とはその中心高さが一致
した状態で対向配置されている。
【0113】また、光検出素子230が実装されている
実装基板202の面上には段差304が設けられてい
る。
【0114】グレーティングカップラ240の表面には
グレーティング242が形成されている。
【0115】グレーティングカップラ240は、実装基
板202の実装面上に一体に形成された平面状の導波路
ととなっている。グレーティング242は、この平面状
の導波路に形成された複数の光開口部となっている。
【0116】入光部241から入射した光は、グレーテ
ィングカップラ240内を通り、グレーティング242
を通り過ぎるごとに少しづつグレーティングカップラ2
40の表面から空間中に漏れ出て行き、回折(効果)に
よって焦点243へ集光する。
【0117】(効果)このような変形例によれば、画像
取り込み装置241は、集光手段を一体に形成すること
ができる。
【0118】第6の実施の形態のさらなる光源素子22
0等の素子の位置決めの方法として、段差203等の角
で突き合わせによって位置決めしても良い。また、さら
なる結合効率の向上のため、導波路基板210,25
0、光源素子220,260、光検出素子230間にレ
ンズを設けても良い。このレンズの固定用の溝もRIE
やシリコンエッチング法を用いる事で、高精度な位置決
めが可能である。
【0119】(第7の実施の形態)図17及び図18は
本発明の第7の実施の形態に係り、図17は画像取り込
み装置を内蔵した内視鏡の側面図、図18は内視鏡の先
端部の断面図である。
【0120】(構成)図17に示すように、内視鏡40
1には、挿入部402と、操作部403とが設けられて
いる。
【0121】挿入部402は、細長く形成され、体腔内
に挿入されるようになっている。操作部403は、内視
鏡401の手元側に設けられ、挿入部402の基端部に
連結されている。
【0122】図18に示すように、挿入部402の先端
部410の内部には、対物光学系411と、撮像素子4
12と、スライドガラス413と、画像取り込み装置4
14と、配線415,416とが設けられている。
【0123】撮像素子412は、対物光学系411の結
像位置に配置されている。スライドガラス413は、対
物光学系411の光軸と略直行面に並行に配置されてい
る。画像取り込み装置414は、スライドガラス413
の背面側に配置され、かつその長手方向が先端部410
の軸方向に略並行である。配線415,416は、撮像
素子412や画像取り込み装置414等の電子デバイス
と外部との電気的接続を可能にしている。
【0124】(作用)通常の内視鏡の診断において、対
物光学系411および撮像素子412を用いた診断で
は、病変部か正常部か不明確である場合がある。そのよ
うな場合に本発明による画像取り込み装置414によ
り、対象部の断面像ないしは3次元画像情報を得る。
【0125】(効果)画像取り込み装置414の長手方
向が先端部410の軸方向と略並行であるため、先端部
410内の構成物の実装密度が向上し、先端部410の
外径を小さくすることができ、体腔内への挿入性の良い
内視鏡402が作成できる。
【0126】図19乃至図21は本発明の第7の実施の
形態の第1の変形例に係り、図19は内視鏡の側面図、
図20は内視鏡に挿入されるプローブの第1の例の断面
図、図21は内視鏡に挿入されるプローブの第2の例の
断面図である。
【0127】図19に示すように、内視鏡501には、
挿入部502と、操作部503とが設けられている。
【0128】本変形例では、体内に挿入可能なチューブ
は、内視鏡501のチャネルに挿入可能なプローブタイ
プとしている。
【0129】即ち、図19は、画像取り込み装置を内部
に実装された観察用プローブ521を挿入された状態の
内視鏡501を示している。観察用プローブ521の挿
入部502の先端部522は、内視鏡501の先端50
3にあるチャネルの開口から突出させることができ、こ
れにより生体の体腔内壁へ先端522を近接ないしは接
触させ、対象部の断面像ないしは3次元画像情報を得る
ことができる。
【0130】先端部522の第1の例の内部の様子を図
20を用いて説明する。図20に示すように、先端部5
22は、この先端部522の軸方向の画像を得るための
構成となっている。先端部522の内部には、スライド
ガラス523と、画像取り込み装置524と、配線52
5とが設けられている。
【0131】スライドガラス523は、先端部522の
端面に配置されている。画像取り込み装置524は、ス
ライドガラス523の背面側に配置され、かつその外形
が長手方向が先端部522の軸方向に略並行であり、長
手方向の画像取り込みを行う。配線525は、画像取り
込み装置524と外部との電気的接続を可能とする。
【0132】先端部522の第2の例の内部の様子を図
21を用いて説明する。図21に示すように、先端部5
22は、この先端部522の軸方向に直交する方向の画
像を得るための構成となっている。
【0133】先端部522の内部には、スライドガラス
533と、画像取り込み装置534と、配線535とが
設けられている。
【0134】スライドガラス533は、先端部522の
側面に配置されている。画像取り込み装置534は、ス
ライドガラス533の背面側に配置され、かつその外形
が長手方向が先端部522の軸方向に略並行であり、長
手方向に直交した方向の画像取り込みを行う。配線53
5は、画像取り込み装置534と外部との電気的接続を
可能にする。
【0135】このような構造により、画像取り込み装置
534は先端部522の軸方向に直交する方向の画像を
得ている。
【0136】図20の画像取り込み装置524および図
21の画像取り込み装置534は、観察光の軸方向がそ
れぞれの長手方向に並行であるか、あるいは直交してい
るかの違いはあるが、いずれもそれぞれの長手方向が先
端部522の軸方向と略並行であるため、観察用プロー
ブ521の外径を小さくすることができる。
【0137】図22は本発明の第7の実施の形態の第2
の変形例に係る内視鏡に挿入されるプローブの断面図で
ある。
【0138】図22に示すように、プローブ602の先
端部622の内部には、画像取り込み装置624と回転
アクチュエータ625が設けられている。プローブ60
2の先端部622の外装は、画像取り込み装置624の
観察光630が外装から出射できるように、透明部材6
23によって構成されている。画像取り込み装置624
はその実装基板全体が先端部622の軸方向に沿って回
転できるよう、回転アクチュエータ625の回転軸62
6に接続されている。
【0139】画像取り込み装置624は、例えば本発明
の第6の実施の形態における第2の変形例のように、観
察光の軸と直行する方向に観察光の焦点631を走査す
る機能を持たないものであるが、従来技術であるOCT
技術により観察光の軸方向の散乱強度情報は得ることが
できる。
【0140】以上の構成により、OCT技術による深さ
方向走査および回転アクチュエータ625による円周方
向走査による、対象物の2次元散乱光強度を得ることが
できる。
【0141】[付記]以上詳述したような本発明の実施
の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0142】(付記項1) 面上に導波路が形成された
導波路基板と、シリコン基板上にスキャンミラーを形成
したミラーデバイスと、を具備し、前記導波路基板上の
導波路の出光部から光を出射させ、この光を前記スキャ
ンミラーに当て、このスキャンミラーから反射した光束
を観察対象に当てることで観察点を走査することを特徴
とする画像取り込み装置。
【0143】(付記項2) 光源から導波路、観察点、
導波路、光検出器へと至る第1の光路と、前記光源から
導波路、前記光検出器へと至り、前記第1の光路とほぼ
光学的距離の等しい第2の光路と、前記第1あるいは第
2の光路を形成する導波路のうち少なくとも片方におい
て導波路を通過する光の光路長を変化させる手段と、前
記第1および第2の光路を通ってきた光を互いに干渉さ
せる手段と、を持つ事を特徴とする付記項1に記載の画
像取り込み装置。
【0144】(付記項3) 前記ミラーデバイスが搭載
された基板を有し、この基板の面上には導波路基板と、
光源素子と、光検出素子が実装されている事を特徴とす
る付記項1あるいは2に記載の画像取り込み装置。
【0145】(付記項4) 前記導波路基板において、
前記導波路の出光部における端面が該導波路基板表面と
の垂直面に対し斜めに形成されており、前記スキャンミ
ラーの反射面が前記ミラーデバイスの搭載された基板の
表面と平行であり、前記出光部からの出射光が前記導波
路の表面に対して斜めに出射し、出射した光は前記スキ
ャンミラーの反射面によって反射されることを特徴とす
る付記項3に記載の画像取り込み装置。
【0146】(付記項5) 導波路が表面に形成された
導波路基板と、反射面が前記導波路基板に向いており、
かつ、ほぼ平行に配置された、角度を走査することので
きるスキャンミラーを持ったミラーデバイスと、前記導
波路基板と平行であり、かつ前記ミラーデバイスからみ
て前記スキャンミラーが形成された面側に配置されたレ
ンズと、を具備し、前記導波路の出光部において前記導
波路が形成された平面に対してほぼ垂直な方向に光が出
射され、この光が前記スキャンミラーの反射面に入射し
て前記導波路基板に向けて反射され、反射された光はレ
ンズで集光される光学系を持ち、前記導波路基板は、前
記光学系と交錯する部分の大半が透明であり、前記スキ
ャンミラーの角度に応じて光束の方向が変化され、観察
点の位置を走査する事を特徴とする画像取り込み装置。
【0147】(付記項6) 実装基板と、この実装基板
の実装面上に、そのデバイス表面が実装面に向いて実装
された導波路基板と、光源素子および光検出素子のうち
少なくとも一方と、を備えた画像取り込み装置であっ
て、前記実装基板の実装面には、前記導波路基板、前記
光源素子及び前記光検出素子のうち少なくとも一つより
も面積の大きな段差が形成され、その段差の中には、前
記導波路基板、前記光源素子及び前記光検出素子のうち
少なくとも一つ実装されている事を特徴とする画像取り
込み装置。
【0148】(付記項7) 前記実装基板には穴があけ
られており、この穴を介して前記導波路基板、前記光源
素子及び前記光検出素子の表面に形成された電極に電気
的接続手段が設けられている事を特徴とする付記項6に
記載の画像取り込み装置。
【0149】(付記項8) 実装基板の実装面上に一体
に形成された平面状の導波路と、この平面状の導波路に
形成された複数の光開口部と、を具備し、前記導波路基
板の出光部から出射された光は平面状の前記導波路に入
射され、前記複数の光開口部から、空間上に焦点を結ぶ
光ないし平行光として放射される事を特徴とする付記項
6または7に記載の画像取り込み装置。
【0150】(付記項9) 付記項6乃至8の内いずれ
か一つに記載の特徴をもつ付記項1,2,5の内いずれ
か一つに記載の画像取り込み装置。
【0151】(付記項10) 前記実装基板全体を動か
すためのアクチュエータを持ち、このアクチュエータを
駆動する事で観察点の走査を行うことを特徴とする付記
項1乃至9のいずれか一つに記載の画像取り込み装置。
【0152】(付記項11) 体内に挿入可能な太さの
チューブ内に実装され、その長手方向がチューブの軸方
向に略平行に配置されていることを特徴とする付記項1
乃至10のいずれか一つに記載の画像取り込み装置。
【0153】(付記項12) 前記チューブは、内視鏡
の挿入部であることを特徴とする付記項11に記載の画
像取り込み装置。
【0154】(付記項13) 前記チューブは、内視鏡
のチャンネルに挿入可能なプローブであることを特徴と
する付記項11に記載の画像取り込み装置。
【0155】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、観測点
に対して高速なスキャンを行えるので、画像取り込み速
度をビデオレートにする事ができ、生体中において細胞
や組織を高画質の動画で観察できる。
【0156】また、本発明によれば、容易に素子間を高
精度で実装可能になるので、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像取
り込み装置の要部を示す側面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るは導波路基板
の基板表面を紙面と平行にして示す平面図。
【図3】図2の導波路基板をA−A’線で仮想的に切断
した断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る導波路基板の
基板表面を紙面と平行にして示す平面図。
【図5】図4の導波路基板をB−B’線で仮想的に切断
した断面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る画像取り込み
装置の要部を示す側面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態の第1の変形例を示
す画像取り込み装置の要部の側面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る画像取り込み
装置の断面図。
【図9】図8における出射部周辺の拡大図。
【図10】本発明の第6の実施の形態の変形例に係る画
像取り込み装置の断面図。
【図11】図10における出射部周辺の拡大図。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る画像取り込
み装置の平面図。
【図13】図12のC−C’線断面図。
【図14】本発明の第6の実施の形態の変形例を示す画
像取り込み装置の断面図。
【図15】第6の実施の形態の第2の変形例に係る画像
取り込み装置の平面図。
【図16】図15のD−D’線断面図。
【図17】本発明の第7の実施の形態に係る画像取り込
み装置を内蔵した内視鏡の側面図。
【図18】本発明の第7の実施の形態に係る内視鏡の先
端部の断面図。
【図19】本発明の第7の実施の形態の第1の変形例に
係る内視鏡の側面図。
【図20】本発明の第7の実施の形態の第1の変形例の
内視鏡に挿入されるプローブの第1の例の断面図。
【図21】本発明の第7の実施の形態の第1の変形例の
内視鏡に挿入されるプローブの第2の例の断面図。
【図22】本発明の第7の実施の形態の第2の変形例に
係る内視鏡に挿入されるプローブの断面図。
【図23】従来のOCTによる画像取り込み装置の概略
構成原理について説明する説明図。
【図24】従来のLCI反射計の走査モジュールを示す
説明図。
【符号の説明】
1 …画像取り込み装置 2 …観察点 10 …導波路基板 11 …導波路 12,13 …光開口部 20 …ミラーデバイス 22 …スキャンミラー 29 …レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 26/10 104 G06T 1/00 420F G06T 1/00 400 G02B 6/12 J 420 B Fターム(参考) 2G059 AA05 AA06 BB12 BB14 CC16 EE09 FF01 FF02 FF09 GG10 JJ05 JJ11 JJ15 JJ17 JJ22 KK04 2H045 AB73 2H047 KA03 KA12 NA02 PA24 QA03 4C061 AA00 BB00 CC06 DD03 HH51 JJ11 LL02 LL08 NN01 PP11 5B047 AA17 BC05 BC09 BC11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面上に導波路が形成された導波路基板
    と、 シリコン基板上にスキャンミラーを形成したミラーデバ
    イスと、 を具備し、 前記導波路基板上の導波路の出光部から光を出射させ、
    この光を前記スキャンミラーに当て、このスキャンミラ
    ーから反射した光束を観察対象に当てることで観察点を
    走査することを特徴とする画像取り込み装置。
  2. 【請求項2】 光源から導波路、観察点、導波路、光検
    出器へと至る第1の光路と、 前記光源から導波路、前記光検出器へと至り、前記第1
    の光路とほぼ光学的距離の等しい第2の光路と、 前記第1あるいは第2の光路を形成する導波路のうち少
    なくとも片方において導波路を通過する光の光路長を変
    化させる手段と、 前記第1および第2の光路を通ってきた光を互いに干渉
    させる手段と、 を持つ事を特徴とする請求項1に記載の画像取り込み装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ミラーデバイスが搭載された基板を
    有し、 この基板の面上には導波路基板と、光源素子と、光検出
    素子が実装されている事を特徴とする請求項1あるいは
    2に記載の画像取り込み装置。
  4. 【請求項4】 前記導波路基板において、前記導波路の
    出光部における端面が該導波路基板表面との垂直面に対
    し斜めに形成されており、前記スキャンミラーの反射面
    が前記ミラーデバイスの搭載された基板の表面と平行で
    あり、前記出光部からの出射光が前記導波路の表面に対
    して斜めに出射し、出射した光は前記スキャンミラーの
    反射面によって反射されることを特徴とする請求項3に
    記載の画像取り込み装置。
  5. 【請求項5】 導波路が表面に形成された導波路基板
    と、 反射面が前記導波路基板に向いており、かつ、ほぼ平行
    に配置された、角度を走査することのできるスキャンミ
    ラーを持ったミラーデバイスと、 前記導波路基板と平行であり、かつ前記ミラーデバイス
    からみて前記スキャンミラーが形成された面側に配置さ
    れたレンズと、 を具備し、前記導波路の出光部において前記導波路が形
    成された平面に対してほぼ垂直な方向に光が出射され、
    この光が前記スキャンミラーの反射面に入射して前記導
    波路基板に向けて反射され、反射された光はレンズで集
    光される光学系を持ち、前記導波路基板は、前記光学系
    と交錯する部分の大半が透明であり、前記スキャンミラ
    ーの角度に応じて光束の方向が変化され、観察点の位置
    を走査する事を特徴とする画像取り込み装置。
  6. 【請求項6】 実装基板と、 この実装基板の実装面上に、そのデバイス表面が実装面
    に向いて実装された導波路基板と、 光源素子および光検出素子のうち少なくとも一方と、 を備えた画像取り込み装置であって、 前記実装基板の実装面には、前記導波路基板、前記光源
    素子及び前記光検出素子のうち少なくとも一つよりも面
    積の大きな段差が形成され、その段差の中には、前記導
    波路基板、前記光源素子及び前記光検出素子のうち少な
    くとも一つ実装されている事を特徴とする画像取り込み
    装置。
  7. 【請求項7】 前記実装基板には穴があけられており、
    この穴を介して前記導波路基板、前記光源素子及び前記
    光検出素子の表面に形成された電極に電気的接続手段が
    設けられている事を特徴とする請求項6に記載の画像取
    り込み装置。
  8. 【請求項8】 実装基板の実装面上に一体に形成された
    平面状の導波路と、 この平面状の導波路に形成された複数の光開口部と、 を具備し、 前記導波路基板の出光部から出射された光は平面状の前
    記導波路に入射され、前記複数の光開口部から、空間上
    に焦点を結ぶ光ないし平行光として放射される事を特徴
    とする請求項6または7に記載の画像取り込み装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8の内いずれか一つに記載
    の特徴をもつ請求項1,2,5の内いずれか一つに記載
    の画像取り込み装置。
  10. 【請求項10】 前記実装基板全体を動かすためのアク
    チュエータを持ち、このアクチュエータを駆動する事で
    観察点の走査を行うことを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれか一つに記載の画像取り込み装置。
  11. 【請求項11】 体内に挿入可能な太さのチューブ内に
    実装され、その長手方向がチューブの軸方向に略平行に
    配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のい
    ずれか一つに記載の画像取り込み装置。
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