JPH11220818A - 探索信号帰路形成システム機構及び方法 - Google Patents

探索信号帰路形成システム機構及び方法

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JPH11220818A
JPH11220818A JP2121098A JP2121098A JPH11220818A JP H11220818 A JPH11220818 A JP H11220818A JP 2121098 A JP2121098 A JP 2121098A JP 2121098 A JP2121098 A JP 2121098A JP H11220818 A JPH11220818 A JP H11220818A
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search
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building
building structure
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JP2121098A
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Masaru Kanazawa
勝 金澤
Akiyoshi Tominaga
哲欣 富永
Shoichi Kuramoto
昇一 倉本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】探索対象配線のルート探索において、一部に、
導電した建物構造物を接続利用したループ回路を形成す
る探索信号帰路形成システム機構及び方法の提供。 【解決手段】接地導電路として接地導電された建物構造
物1と、当該建物構造物1の建物接地部2a,2bと、
建物内に既設の探索対象配線である接地線3と、当該接
地線3を接地する接地部4と、探索信号を発振印加させ
る探索信号発振器5aと、前記建物構造物1と当該探索
信号発振器5aとの接続により生じる容量結合をモデル
化した容量結合部6aとで、前記探索信号の流れるルー
プ回路を形成する機構の特徴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等の建物内の
探索対象配線のルート探索における探索信号印加のため
のループ回路の確保を行う探索信号帰路形成システム機
構及び方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、ビル等の建物内に敷設されてい
る探索対象配線のルートを探索するとき、目視により前
記探索対象配線のルートを特定する方法、若しくは前記
探索対象配線に探索信号を印加して、当該印加した探索
信号を前記探索対象配線の下部にて検出を行い、同一の
配線であるか、又は前記探索対象配線への接続配線の有
無等の確認をする方法により探索対象配線のルートの探
索の調査を行っていた。
【0003】前記探索対象配線に探索信号を印加する探
索対象配線のルートの探索は、探索信号を印加する都合
上、配線をループ回路(閉回路)状に構成する必要があ
り、従来では当該ループ回路の構成に当り、探索対象配
線の片端又は両端を前記建物内の既設接地線に接続し
て、若しくは接地されている機器の部分や商用電源のア
ース側等に接続して、接地線や大地帰路を利用してルー
プ回路を構成していた。
【0004】また他にも、前記探索対象配線を、既にル
ートの分かっている既設配線に、又は新規に接続導線を
敷設して、接続を行ってループ回路を構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配線の探索に
おけるループ回路構成において、前記探索対象配線の他
に、前記既設配線、前記既設接地線、前記接地されてい
る機器、前記商用電源の確認及び確保作業が必要であっ
た。また、当該確保作業において、前記既設の接地線又
は前記既設配線の露出部分が無いために、ループ回路構
成のための接続が困難な場合があった。
【0006】また、前記商用電源のアース側を利用する
時には、感電など作業時の安全性の面でも問題があっ
た。他にも前記新規に敷設した接続導線が長くなると、
作業時に邪魔となり、安全面及び作業の効率面で問題が
あった。
【0007】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。
【0008】本発明の第1の目的は、探索対象配線以外
に、既設の配線及び機器の確認作業を行わなくてもよい
探索信号帰路形成システム機構及び方法の提供にある。
【0009】本発明の第2の目的は、探索対象配線以外
に、既設の接地線又は既設配線の確保作業としての露出
作業等を行わなくてもよい探索信号帰路形成システム機
構及び方法の提供にある。
【0010】本発明の第3の目的は、作業時の安全性及
び作業の効率性を高める探索信号帰路形成システム機構
及び方法の提供にある。
【0011】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決に当り、建物等に既設の接地導電された建物構造物
と、これに内部構接した探索の対象である探索対象配線
とを、探索信号を発振する探索信号発振器でループ回路
状に接続配列構成された探索信号帰路形成システム機構
を用いるという特徴を有する。また、ループ回路の形成
において、建物等に既設の接地導電された建物構造物及
び探索対象配線を利用して、前記建物構造物の任意の部
分に接続形成する探索信号帰路形成システム方法を用い
るという特徴を有する。
【0013】更に具体的詳細に述べると、当該課題の解
決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に
亙る新規な特徴的構成手段又は手法を採用することによ
り、前記目的を達成するよう為される。
【0014】即ち、本発明機構の第1の特徴は、ビル等
の建物内での探索対象配線のルート探索における探索信
号の経路であるループ回路を形成する機構において、そ
れぞれ構接する、接地対象としての大地と、前記建物に
おける接地導電された建物構造物と、当該建物構造物の
建物接地部と、当該建物構造物内の探索対象である探索
対象配線とを、探索信号を発振する探索信号発振器で無
端に接続構成してなる探索信号帰路形成システム機構の
構成採用にある。
【0015】本発明機構の第2の特徴は、上記本発明機
構の第1の特徴における建物構造物、探索対象配線、探
索信号発振器が、ループ回路の配列途上に存してなる探
索信号帰路形成システム機構の構成採用にある。
【0016】本発明機構の第3の特徴は、上記本発明機
構の第1又は第2の特徴における検索対象配線が、建物
に既設の接地線である探索信号帰路形成システム機構の
構成採用にある。
【0017】本発明機構の第4の特徴は、上記本発明機
構の第3の特徴における建物接地部、大地及び接地線の
接地部が、ループ回路の配列途上に存してなる探索信号
帰路形成システム機構の構成採用にある。
【0018】本発明機構の第5の特徴は、上記本発明機
構の第1又は第2の特徴における検索対象配線が、建物
に既設のケーブルである探索信号帰路形成システム機構
の構成採用にある。
【0019】本発明機構の第6の特徴は、上記本発明機
構の第4の特徴におけるループ回路の配列が、建物構造
物、建物接地部、大地、接地部、接地線、探索信号発振
器の順に亙る無端環状接続である探索信号帰路形成シス
テム機構の構成採用にある。
【0020】本発明機構の第7の特徴は、上記本発明機
構の第2、第3又は第5の特徴におけるループ回路の配
列が、建物構造物、探索対象配線、探索信号発振器の順
に亙る無端環状接続である探索信号帰路形成システム機
構の構成採用にある。
【0021】本発明機構の第8の特徴は、上記本発明機
構の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特
徴における建物構造物と探索信号発振器の接続が、当該
両相互間の導電体又はコイルによる介接である探索信号
帰路形成システム機構の構成採用にある。
【0022】本発明機構の第9の特徴は、上記本発明機
構の第1、第2、第3、第4、第5、第7又は第8の特
徴における建物構造物と探索対象配線の接続が、当該両
相互間の導電体又はコイルによる介接である探索信号帰
路形成システム機構の構成採用にある。
【0023】本発明機構の第10の特徴は、上記本発明
機構の第8又は第9の特徴における導電体又はコイルに
よる介接が、建物構造物の床、壁又は天井の添付か、又
は柱への巻付けである探索信号帰路形成システム機構の
構成採用にある。
【0024】本発明機構の第11の特徴は、上記本発明
機構の第8、第9又は第10の特徴における導電体が、
布状の導電シート又は板状の導電板である探索信号帰路
形成システム機構の構成採用にある。
【0025】本発明方法の第1の特徴は、ビル等の建物
内での探索対象配線のルート探索を行うに当り、相互に
構接する、前記建物における接地導電された建物構造物
と、探索の対象である前記探索対象配線との接続配列で
形成されるループ回路に探索信号を印加してなる探索信
号帰路形成システム方法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における探索信号の印加が、前記ループ
回路中に介挿した探索信号発振手段の発振によってなる
探索信号帰路形成システム方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第2の特徴における探索対象配線が、建物
に既設の接地線である探索信号帰路形成システム方法の
構成採用にある。
【0028】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第3の特徴におけるループ回路上に、接地対象であ
る大地をも組込み配列接続してなる探索信号帰路形成シ
ステム方法の構成採用にある。
【0029】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第2の特徴における探索対象配線が、建物
に既設のケーブルである探索信号帰路形成システム方法
の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における建
物構造物と探索発振器が、当該両相互間を容量結合又は
誘電結合により接続を行ってなる探索信号帰路形成シス
テム方法の構成採用にある。
【0031】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における建
物構造物と探索対象配線が、当該両相互間を容量結合又
は誘電結合により接続を行ってなる探索信号帰路形成シ
ステム方法の構成採用にある。
【0032】本発明方法の第8の特徴は、上記本発明方
法の第6又は第7の特徴における容量結合による接続
が、建物構造物への導電シート又は導電板を添接して行
ってなる探索信号帰路形成システム方法の構成採用にあ
る。
【0033】本発明方法の第9の特徴は、上記本発明方
法の第6、第7又は第8の特徴における誘電結合による
接続が、建物構造物へのコイルを添接して行ってなる探
索信号帰路形成システム方法の構成採用にある。
【0034】本発明方法の第10の特徴は、上記本発明
方法の第8又は第9の特徴における添接が、建物構造物
中の床、壁又は天井への添付か、又は柱への巻付けによ
り行ってなる探索信号帰路形成システム方法の構成採用
にある。
【0035】本発明方法の第11の特徴は、上記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9又は第10の特徴における前記探索対象配線の
ルート探索が、当該探索対象配線の探索信号の印加点及
び観測点における当該探索信号の振幅差及び位相差を検
出することにより行ってなる探索信号帰路形成システム
方法の構成採用にある。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態を、その第1機構例及びこれに対応す
る第1方法例と、第2機構例及びこれに対応する第2方
法例につき順に説明する。
【0037】(第1機構例)図1は本発明の一実施形態
に係る機構例を表す概略図であり、本機構例は同図の左
半分部分の接地線利用探索信号帰路形成システム機構A
により示される探索信号帰路形成システム機構であり、
以下図1を参照して説明する。
【0038】第1機構例は、ビル等の建物内に既設の接
地線を探索する場合のシステム機構である。先ず、接地
対象である大地αと、接地導電路としての接地導電され
た建物構造物1と、当該建物構造物1の接地をする前記
大地α中の建物接地部2a,2bが示される。
【0039】次に、接地線利用探索信号帰路形成システ
ム機構Aは、前記大地αと、前記建物構造物1と、前記
建物接地部2a,2bと、建物内に既設の探索対象配線
である接地線3と、前記接地線3を接地する前記大地α
中の接地部4と、探索信号を発振させる探索信号発振器
5aと、前記建物構造物1と前記探索信号発振器5aと
の接続配置により生じる容量結合をモデル化した容量結
合部6aとからなる。
【0040】以上の本機構例は順に、前記接地線3、前
記接地部4、大地α、前記建物接地部2a,2b、前記
建物構造物1、前記容量結合部6a、前記探索信号発振
器5aを順に無端環状接続配列されたループ回路が構成
されている。
【0041】(第1方法例)本方法例は、前記第1機構
例に対応した探索信号帰路形成システム方法例であり、
同じく図1を参照して説明する。
【0042】探索対象配線のルート探索で、探索信号を
建物内に既設の探索対象配線である接地線3に印加させ
るに当り、接地部4で接地された前記接地線3に探索信
号発振器5aを接続し、当該探索信号発振器5aから、
建物内に既設の接地部2a,2bで接地された建物構造
物1へ、導電体(図示せず)を介して前記接地線3の探
索対象部分の前記接地部4とは反対の片端を接続し、当
該接続により容量結合が起こり、容量結合部6aが現れ
る。以上の接続配列手順により前記接地部2a,2bと
前記接地部4の間の大地αを介してループ回路が構成さ
れる。
【0043】探索信号のループ回路を構成し、探索対象
配線である前記接地線3上に探索信号を印加し、当該接
地線3上の印加点及び観測点における前記探索信号の振
幅差及び位相差を検出することにより、前記探索信号の
流れる前記接地線3のルートを探索することができる。
【0044】よって、電極として危険性を有する商用電
源のアース側を用いずとも、接地導電路である建物構造
物1をそのまま利用することにより、探索対象配線以外
の配線の露出作業を要せず、探索対象配線である接地線
3を安全かつ容易に探索できる。また、建物構造物1が
存在する場所では、どこでも建物構造物1上に探索信号
発振器5aの接続が可能であることから、接地線3の探
索対象部分の片端と建物構造物1の間の新規に設置する
配線等を少なく抑えることができる。
【0045】(第2機構例)本機構例は図1の右半分部
分のケーブル利用探索信号帰路形成システム機構Bによ
り示される探索信号帰路形成システム機構例であり、以
下図1を参照して説明する。
【0046】第2機構例は、ビル等の建物内に既設の通
信ケーブル、電力ケーブル等のケーブルを探索する場合
のシステム機構である。先ず、図1において建物は前記
第1機構例との共通部分であり、接地対象である大地α
と、接地導電路としての接地導電された建物構造物1
と、当該建物構造物1の接地をする大地α中の建物接地
部2a,2bが示される。
【0047】次に、ケーブル利用探索信号帰路形成シス
テム機構Bは、前記大地αと、前記建物構造物1と、前
記建物接地部2a,2bと、建物内に既設の探索対象配
線であるケーブル7と、探索信号を発振させると、前記
探索信号発振器5b又は前記ケーブル7と前記建物構造
物1との接続により生じる容量結合をモデル化したそれ
ぞれ容量結合部6b,6cとからなる。
【0048】以上の本機構は順に、前記ケーブル7、前
記容量結合部6c、前記建物構造物1、前記容量結合部
6b、前記探索信号発振器5bを通る無端環状に接続配
列されたループ回路が構成されている。
【0049】(第2方法例)本方法例は、前記第2機構
例に対応した探索信号帰路形成システム方法例であり、
同じく図1を参照して説明する。
【0050】探索対象配線のルート探索で、探索信号を
建物内に既設の探索対象配線であるケーブル7に印加さ
せるに当り、前記ケーブル7に探索信号発振器5bを接
続する。建物内に既設の接地部2a,2bで大地α中に
接地された建物構造物1へ、導電体(図示せず)を介し
て、前記ケーブル7の探索対象部分の両端を当該探索信
号発振器5bを間に挟み又は直接にそれぞれ接続し、当
該接続により容量結合が起こり、それぞれ容量結合部6
b,6cが現れる。以上の接続配列手順によりループ回
路が構成される。
【0051】探索信号のループ回路を構成し、探索対象
配線である前記ケーブル7上に探索信号を印加し、当該
ケーブル7上の印加点及び観測点における前記探索信号
の振幅差及び位相差を検出することにより、前記探索信
号の流れる前記ケーブル7のルートを探索することがで
きる。
【0052】よって、電極として危険性を有する商用電
源のアース側を用いずとも、接地導電路である建物構造
物1をそのまま利用することにより、探索対象配線以外
の配線の露出作業を要せず、探索対象配線である前記ケ
ーブル7を安全かつ容易に探索できる。また、建物構造
物1が存在する場所では、どこでも建物構造物1上にケ
ーブル7又は探索信号発振器5bの接続が可能であるこ
とから、探索対象配線以外の配線の露出作業を要しな
く、ケーブル7の探索対象部分の両端それぞれと建物構
造物1の間の新規に設置する配線等を少なく抑えること
ができる。
【0053】以上、前記第1機構例、前記第1方法例、
前記第2機構例、前記第2方法例で説明したように、接
地路1と、探索信号発振器5a,5b、接地線4又はケ
ーブル7との接続で導電体を用いて容量結合を行う場合
を説明したが、コイル等を用いて誘導結合を行うように
させてもよい。
【0054】なお、前記第2機構例及び前記第2方法例
でのケーブル7に代えて、前記第1機構例及び前記第1
方法例での接地線3を探索対象配線として利用し、大地
αを介さずにループ回路を構成すれば、前記第2機構例
及び前記第2方法例でのループ回路と同様に構成でき
る。
【0055】
【実施例】次に、図1での前記第1機構例、前記第1方
法例、前記第2機構例、前記第2方法例に係る容量結合
部6a,6b,6cについて更に具体的な実施例を図2
を参照して説明する。その他の部分については、前記第
1機構例、前記第1方法例、前記第2機構例、前記第2
方法例と共通であり、説明は省略する。
【0056】図2において、図1における前記建物構造
物1、前記探索信号発振器5a,5b及び前記容量結合
部6a,6b,6cが選択自在に採る実施例である第1
の接続部C、第2の接続部D、第3の接続部Eが示され
ており、以下,図2を参照して順番に説明する。
【0057】前記第1の接続部Cは、接地及び導電され
た建物構造物1aの一部である床9と探索対象配線との
接続において、導電体の布である導電シート8aと、探
索信号を発振する探索信号発振器5cとを用いて、前記
第1機構例、前記第1方法例、前記第2機構例、前記第
2方法例に係る接地線3又はケーブル7である探索対象
配線と接続される。
【0058】前記探索対象配線、前記第1の接続部Cの
前記探索信号発振器5c、同じく前記導電シート8aを
順に接続し、当該導電シート8aを前記床9に敷いて添
接する。当該敷接により前記床9と前記導電シート8a
の間で容量結合が起こり、電気容量が現れる。
【0059】次に前記第2の接続部Dは、接地及び導電
された建物構造物1aの一部である柱10と探索対象配
線との接続において、導電体の布である導電シート8b
と、探索信号を発振する探索信号発振器5dとを用い
て、前記第1機構例、前記第1方法例、前記第2機構
例、前記第2方法例に係る接地線3又はケーブル7であ
る探索対象配線と接続される。
【0060】前記探索対象配線、前記第2の接続部Dの
前記探索信号発振器5d、同じく前記導電シート8bを
順に接続し、当該導電シート8bを前記柱10に巻付け
て添接する。当該巻接により前記柱10と前記導電シー
ト8bの間で容量結合が起こり、電気容量が現れる。
【0061】最後に前記第3の接続部Eは、接地及び導
電された建物構造物1aの一部である壁11との接続に
おいて、導電体の布である導電シート8cと、探索信号
を発振する探索信号発振器5eとを用いて、前記第1機
構例、前記第1方法例、前記第2機構例、前記第2方法
例に係る接地線3又はケーブル7である探索対象配線と
添接される。
【0062】前記探索対象配線、前記第3の接続部Eの
前記探索信号発振器5e、同じく前記導電シート8cを
順に接続し、当該導電シート8cを前記壁11に貼付け
接続する。当該貼接により前記壁11と前記導電シート
8aの間で容量結合が起こり、電気容量が現れる。
【0063】なお、本実施例の前記第1の接続部Cを例
に挙げ、建物構造物と導電シートとの間で測定した周波
数に対するインピーダンスを示した図である図3を参照
して説明する。測定条件は、導電シートの面積は2[m
2 ]であり、周波数は1〜100[kHz]における場
合である。
【0064】図3から、周波数を10[kHz]とした
ときのインピーダンスは約450[Ω]であることがわ
かる。よって、探索信号の周波数が10[kHz]程度
においては、配線の抵抗値や、接地線又は建物構造物の
接地抵抗値等を考慮に入れたとしても、インピーダンス
は数[kΩ]程度にしかならないため本実施例は配線ル
ート探索時における探索信号印加のループ回路として十
分利用可能であることが分かる。
【0065】本実施例では、建物構造物1aと探索対象
配線との接続において、導電シート8a,8b,8c及
び探索信号発振器5c,5d,5eを間に介接している
場合を説明しているが、前記第2機構例及び前記第2方
法例における建物構造物1とケーブル7の間の容量接続
部6cのように、本実施例において前記探索信号発振器
5c,5d,5eを介接せずに行う接続の場合にも勿論
応用できる。
【0066】また、本実施例では建物構造物1aでの接
続において導電体として布状の導電シート8a,8b,
8cを使用しているが、平面に貼る場合には板状の導電
体でも良く、また建物構造物1aの床9、柱10、壁1
1以外にも天井等に添接することも可能である。
【0067】他にも、本実施例では建物構造物1aでの
添接において容量結合をさせているが、建物構造物1a
の床9や壁11や天井等に配置したコイル又は、柱10
に巻付けたコイルを探索対象配線又は探索信号発振器5
c,5d,5eに添接して、容量結合の代りに誘導結合
をさせてもよい。
【0068】よって、本実施例を用いない場合に比べて
も、建物構造物1aの床9、柱10、壁11又は天井等
を自在にループ回路の一部として利用するために、建物
構造物1aへの探索対象配線等の接続は建物構造物1a
において3次元的に任意の位置で行えるので、新規の配
線が最低限で済む。
【0069】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限
定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本
発明にいう効果を有する範囲内において、適宜に変更実
施することが可能なものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電極として危険性を有する商用電源のアース側を用いず
とも、接地導電された建物構造物をそのまま利用するこ
とにより、探索対象配線以外の配線の露出作業を要せ
ず、探索対象配線を安全かつ容易に探索できる。また、
建物構造物が存在する場所ではどこでも探索対象配線の
接続が可能であることから、探索信号用のループ回路を
建物構造物の存在する場所において任意の場所で構成す
ることができる。
【0071】また、同じく建物構造物が存在する場所で
はどこでも探索対象配線の接続が可能であることから、
新規に設置する配線等を少なく抑えることができて、作
業の邪魔となる配線を大幅に減らせる。よって、探索作
業の安全性、効率性及び経済性の向上を図れる。
【0072】更に、建物構造物の床、柱、壁又は天井等
を自在にループ回路の一部として接続可能に利用する場
合には、前記建物構造物への探索対象配線等の接続は建
物構造物において3次元的に任意の位置で行えて、新規
の配線が最低限で済み、更なる探索作業の安全性、効率
性及び経済性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る探索信号帰路形成シス
テム機構を示す概略図である。
【図2】本発明の建物構造物と導電シートとの間の添接
を示した図である。
【図3】図2の第1の接続部Cにおける建物構造物と導
電シートとの間の周波数に対するインピーダンスを示し
た図である。
【符号の説明】
α…大地 1,1a…建物構造物 2a,2b…建物接地部 3…接地線 4…接地部 5a,5b,5c,5d,5e…探索信号発振器 6a,6b,6c…容量結合部 7…ケーブル 8a,8b,8c…導電シート 9…床 10…柱 11…壁 A…接地線利用探索信号帰路形成システム機構 B…ケーブル利用探索信号帰路形成システム機構 C…第1の接続部 D…第2の接続部 E…第3の接続部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビル等の建物内での探索対象配線のルート
    探索における探索信号の経路であるループ回路を形成す
    る機構において、 それぞれ構接する、接地対象としての大地と、前記建物
    における接地導電された建物構造物と、当該建物構造物
    の建物接地部と、当該建物構造物内の探索対象である前
    記探索対象配線とを、探索信号を発振する探索信号発振
    器で無端に接続構成する、 ことを特徴とする探索信号帰路形成システム機構。
  2. 【請求項2】前記建物構造物、前記探索対象配線、前記
    探索信号発振器は、 前記ループ回路の配列途上に存する、 ことを特徴とする請求項1に記載の探索信号帰路形成シ
    ステム機構。
  3. 【請求項3】前記検索対象配線は、 前記建物に既設の接地線である、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の探索信号帰路
    形成システム機構。
  4. 【請求項4】前記建物接地部、前記大地及び前記接地線
    の接地部は、 前記ループ回路の配列途上に存する、 ことを特徴とする請求項3に記載の探索信号帰路形成シ
    ステム機構。
  5. 【請求項5】前記検索対象配線は、 前記建物に既設のケーブルである、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の探索信号帰路
    形成システム機構。
  6. 【請求項6】前記ループ回路の配列は、 前記建物構造物、前記建物接地部、前記大地、前記接地
    部、前記接地線、前記探索信号発振器の順に亙る無端環
    状接続である、 ことを特徴とする請求項4に記載の探索信号帰路形成シ
    ステム機構。
  7. 【請求項7】前記ループ回路の配列は、 前記建物構造物、前記探索対象配線、前記探索信号発振
    器の順に亙る無端環状接続である、 ことを特徴とする請求項2、3又は5に記載の探索信号
    帰路形成システム機構。
  8. 【請求項8】前記建物構造物と前記探索信号発振器の接
    続は、 当該両相互間の導電体又はコイルによる介接である、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    に記載の探索信号帰路形成システム機構。
  9. 【請求項9】前記建物構造物と前記探索対象配線の接続
    は、 当該両相互間の導電体又はコイルによる介接である、 ことを特徴とする請求項に1、2、3、4、5、7又は
    8記載の探索信号帰路形成システム機構。
  10. 【請求項10】前記導電体又は前記コイルによる介接
    は、 前記建物構造物の床、壁又は天井への添付か、又は柱へ
    の巻付けである、 ことを特徴とする請求項8又は9に記載の探索信号帰路
    形成システム機構。
  11. 【請求項11】前記導電体は、 布状の導電シート又は板状の導電板である、 ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載の探索信
    号帰路形成システム機構。
  12. 【請求項12】ビル等の建物内での探索対象配線のルー
    ト探索を行うに当り、 相互に構接する、前記建物における接地導電された建物
    構造物と、探索の対象である前記探索対象配線との接続
    配列で形成されるループ回路に探索信号を印加する、 ことを特徴とする探索信号帰路形成システム方法。
  13. 【請求項13】前記探索信号の印加は、 前記ループ回路中に介挿した探索信号発振手段の発振に
    よる、 ことを特徴とする請求項12に記載の探索信号帰路形成
    システム方法。
  14. 【請求項14】前記探索対象配線は、 前記建物に既設の接地線である、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載の探索信号
    帰路形成システム方法。
  15. 【請求項15】前記ループ回路は、 接地対象である大地をも組込み配列接続する、 ことを特徴とする請求項14に記載の探索信号帰路形成
    システム方法。
  16. 【請求項16】前記探索対象配線は、 前記建物に既設のケーブルである、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載の探索信号
    帰路形成システム方法。
  17. 【請求項17】前記建物構造物と前記探索発振器は、 当該両相互間を容量結合又は誘電結合により接続を行
    う、 ことを特徴とする請求項12、13、14、15又は1
    6に記載の探索信号帰路形成システム方法。
  18. 【請求項18】前記建物構造物と前記探索対象配線は、 当該両相互間を容量結合又は誘電結合により接続を行
    う、 ことを特徴とする請求項12、13、14、15又は1
    6に記載の探索信号帰路形成システム方法。
  19. 【請求項19】前記容量結合による接続は、 前記建物構造物への導電シート又は導電板を添接して行
    う、 ことを特徴とする請求項17又は18に記載の探索信号
    帰路形成システム方法。
  20. 【請求項20】前記誘電結合による接続は、 前記建物構造物へのコイルを添接して行う、 ことを特徴とする請求項17、18又は19に記載の探
    索信号帰路形成システム方法。
  21. 【請求項21】前記添接は、 前記建物構造物の床、壁又は天井への添付か、又は柱へ
    の巻付けにより行う、 ことを特徴とする請求項19又は20に記載の探索信号
    帰路形成システム方法。
  22. 【請求項22】前記探索対象配線のルート探索は、 当該探索対象配線の探索信号の印加点及び観測点におけ
    る当該探索信号の振幅差及び位相差を検出することによ
    り行う、 ことを特徴とする請求項12、13、14、15、1
    6、17、18、19、20又は21に記載の探索信号
    帰路形成システム方法。
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