JPH11220734A - 動画像処理装置 - Google Patents

動画像処理装置

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JPH11220734A
JPH11220734A JP1946798A JP1946798A JPH11220734A JP H11220734 A JPH11220734 A JP H11220734A JP 1946798 A JP1946798 A JP 1946798A JP 1946798 A JP1946798 A JP 1946798A JP H11220734 A JPH11220734 A JP H11220734A
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川 剛 志 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像処理における参照画像を領域拡張して
利用する場合、メモリ容量を拡大することなく、拡張さ
れた領域の画素データを迅速に作成する。 【解決手段】 動画像処理装置1は、符号化動画像デー
タの復号画像から切出し可能な領域の第1の参照画像の
画素データを記憶する記憶手段2と、第1の参照画像領
域を拡張して第1の参照画像に含まれない部分の画素デ
ータを第1の参照画像の外縁部の画素の値から作成した
第2の参照画像のために記憶手段2のアドレスを指定す
るアドレス信号を出力する動画像処理手段3と、このア
ドレス信号に基づいて指定する画素が第1の参照画像の
領域の外側か内側かを判定し、第1の参照画像の内側の
場合はそのアドレスをそのまま出力し、第1の参照画像
の外側の場合は前記第1の参照画像の外縁部の画素のア
ドレスをその画素のアドレスに付替えて出力する画像内
外判定アドレス付替手段5と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像処理装置に係
り、特に動画像データにおける動きベクトルの検出や動
き補償等を行なう動きベクトル検出装置または動き補償
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、動画像処理の分野においては、
用いられる動画像データ量が膨大であるため、情報圧縮
が行なわれている。この情報の圧縮は、画像データの空
間的な冗長度,時間的な冗長度および構造的・知識的な
冗長度等に対して行なわれており、この際に動画像デー
タにおける動き量(方向も含めれば動きベクトル)を検
出したり、この動きを補償したりする技術が必要とされ
ている。この動きベクトル検出または動き補償において
は、原画像データから参照画像データを作成して両者の
画素値の偏差に基づいて動きベクトルの検出を行なって
いた。
【0003】このような動きベクトル検出や動き補償の
分野においては、その処理の対象としての参照画像は原
画像に基づいて原画像と同一の範囲の画素値のデータが
メモりに格納されていることが原則であったが、近年参
照画像の外縁の外側に対して動きベクトルを検出したり
動き補償を行なU技術が提案されている。例えば、国際
電気通信連合(ITU―International Telecommunicat
ion Union―)に属する国際電信電話諮問委員会(CC
ITT―Comite Consultatif InternationaleTelegraph
ique Telephonique―)により定められたテレビ電話に
関する規格であるH.263の規格において、参照画像
の外部への動きベクトルを検出する概念が認められてい
る。また、MPEG(Moving Picture coding Experts
Group)4においても、形状コーディング方式が採用さ
れる可能性が高く、画素の値の存在する参照画像領域の
さらに外部へ、参照画像の端の画素データを繰り返し
て、参照画像の領域を拡張する技術が必要になると思わ
れる。
【0004】近年、このような動画像圧縮技術の進歩に
したがって、動きベクトル検出や動き補償が行なわれる
領域が広がってきている。上述のように、参照画像領域
が有意な画像の領域を超えて指定される規格も存在して
いる。そのような場合、有意な画像の端の画素データ
を、何らかの方法で画像外部に延長して、存在しない画
素のデータを補っている。
【0005】このような動きベクトル検出や動き補償を
参照画像領域の外部にまで拡張する場合、動きベクトル
検出もしくは動き補償時には、画像端から食み出した部
分の画素のデータを適宜作成する必要がある。この作成
方法を複雑に行なう場合もあるが、単純な繰り返しによ
り表現する場合も多い。後者の単純な繰り返しにより参
照画像領域の外部を補完する場合、以下のような従来の
動画像処理装置が用いられている。
【0006】従来の動きベクトル検出装置または動き補
償装置を含む動画像処理装置を用いた場合、参照画像領
域の外部の画素に対する画素情報が要求される場合に備
えるために、参照画像領域の外部の画素のためのメモリ
領域を準備し、参照画像領域の外縁部の画素の画素情報
(輝度差・色差等のデータ)をコピーして作成し、参照
画像領域の外部の画素のために準備されたメモリ領域に
予め記憶させていた。この画素情報の作成に当たって
は、まず参照画像領域の外部の部分のアドレスを作成し
てこのアドレスに参照画像の外縁部の画素の画素情報を
コピーしたものを付加して一纏まりのデータとして上記
のメモリ領域内に格納するようにして行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の動画像処理装置によれば、メモリの異なるアド
レスに同一の画素情報をコピーして格納しておき、同一
の画素値を異なるアドレスから読み出すことになるた
め、メモリとアクセスするサイクルがアドレス毎に必要
となり、時間的な無駄が大きくなるという問題があっ
た。
【0008】また、拡張された参照画像領域に存在する
ものと仮定されている画素についてのデータを格納する
ことは、そのための情報格納領域をメモリ内に確保しな
くてはならず、大きな記憶容量のメモリを必要とするた
めハードウェア上のコストの拡大を招くという問題もあ
った。
【0009】このため、ソフトウェアにより参照画像の
領域の外部に存在するものと仮定される画素についての
情報を読出す必要がある場合を判断して、別処理により
それらの画素に関する情報を作成して動き補償や動きベ
クトル検出を行なうことも考えられるが、このようなソ
フトウェアを用いる場合動画像処理装置の動作の手順が
煩雑になってしまうという問題があった。
【0010】本発明は、動きベクトル検出または動き補
償等の動画像処理における参照画像の領域を拡張して利
用する場合に、ハードウェア上のコストの増大を伴うこ
となく、拡張された部分の画素データを短時間で作成す
ることができる動画像処理装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る動画像処理装置は、符号化された動
画像データを復号化した復号画像から切り出すことので
きる所定範囲の画像である第1の参照画像の画素データ
を記憶する記憶手段と、前記第1の参照画像の前記所定
範囲よりも広い画像領域であって前記第1の参照画像に
含まれていない部分の画素データが前記第1の参照画像
の外縁部の画素データを拡張して作成される第2の参照
画像を参照するために、前記記憶手段のアドレスを指定
するアドレス信号を出力する動画像処理手段と、前記ア
ドレス信号に基づいてそのアドレスの指定する画素が前
記第1の参照画像の前記所定範囲の外側か内側かを判定
し、その画素が第1の参照画像の内側にある場合にはそ
の画素のアドレスをそのまま出力すると共に、その画素
が第1の参照画像の外側にある場合には前記第1の参照
画像の外縁部の画素データのアドレスをその画素のアド
レスとして付替えて出力する画像内外判定アドレス付替
手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】また、請求項1に係る動画像処理装置は、
請求項1に記載のものにおいて、前記画像内外判定アド
レス付替手段が、前記第1の参照画像の外縁部のアドレ
スを記述する画像端記述回路と、前記動画像処理回路よ
り供給された前記アドレス信号と前記画像端記述回路に
より記述された前記第1の参照画像の外縁部の画素のア
ドレスとを比較して供給されたアドレス信号によりその
アドレスが指定される画素が前記第1の参照画像の所定
範囲よりも内側か外側かを判定する画像内外判定回路
と、前記画像内外判定回路によりその画素のアドレスが
前記第1の参照画像の外側であるものと判定された場合
にその画素のアドレスを前記第1の参照画像の外縁部の
画素のアドレスに付け替えるアドレス変換回路と、前記
画像内外判定回路の判定に基づいて前記第1の参照画像
の内側の画素については前記動画像処理手段より供給さ
れるアドレス信号をそのまま用いると共に前記第1の参
照画像の外側の画素については前記アドレス変換回路に
より付け替えられた第1の参照画像の外縁部の画素のア
ドレスを用いるように切り換えて前記第2の参照画像用
の画素データのアドレスを前記記憶手段に出力する切替
回路と、を備えることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項3に係る動画像処理装置
は、請求項2に記載のものにおいて、前記画像端記述回
路が、前記第1の参照画像の前記所定範囲の外縁部の画
素についてのアドレスを予めテーブルとして記憶する読
出し専用記憶素子より構成されていることを特徴として
いる。
【0014】さらに、請求項4に係る動画像処理装置
は、請求項2に記載のものにおいて、前記画像端記述回
路が、前記動画像処理手段より出力される前記アドレス
信号により前記第1の参照画像の前記所定範囲を変更
し、この変更された所定範囲の外縁部の画素のアドレス
を記憶する書換え可能な記憶素子より構成されているこ
とを特徴としている。
【0015】また、請求項5に係る動画像処理装置は、
請求項1に記載のものにおいて、前記動画像処理手段
が、原画像と前記第1または第2の参照画像との間の動
きベクトルの検出動作を行なう動きベクトル処理手段よ
り構成されていることを特徴としている。
【0016】また、請求項6に係る動画像処理装置は、
請求項1に記載のものにおいて、前記動画像処理手段
が、伝送されてきた原画像と第1または第2の参照画像
との間の動画像における動きを補償する動き補償手段よ
り構成されていることを特徴としている。
【0017】また、請求項7に係る動画像処理装置は、
請求項1に記載のものにおいて、前記第1の参照画像の
前記所定範囲が矩形状の外縁を満たすものであり、前記
第2の参照画像が前記矩形状の第1の参照画像の4辺の
うちの必要な辺または角部の画素のアドレスを付け替え
ることにより第1の参照画像を単純に拡張した所定範囲
を有することを特徴としている。
【0018】また、請求項8に係る動画像処理装置は、
請求項1に記載のものにおいて、前記第1の参照画像の
前記所定範囲は矩形状の一部の角部が矩形状に凹んだ特
殊形状となった外縁を満たすものであり、前記第2の参
照画像は前記特殊形状における単純な外縁の外側の画素
については前記第1の参照画像の外縁部の画素のアドレ
スと付け替えることによりそのアドレスを単純に拡張す
ると共に、前記凹んだ部分の外縁の外側の画素について
は直交する凹んだ2辺上の画素情報の平均値をとってそ
の画素のデータをこの平均値に付け替える平均値付替手
段を更に備えることを特徴としている。
【0019】本発明に係る動画像処理装置においては、
画像内外判定アドレス付替手段により、動画像処理に使
用される参照画像格納用メモリに対して、参照画像の領
域の端部を記憶する回路を付加し、この領域端部から外
側の領域のアドレスを単純なハードウェアにより自動的
に領域の端部を表示するアドレスに変換し、対応する領
域の画素データを動画像処理手段に送り返すようにして
いる。この画像内外判定アドレス付替手段を動きベクト
ル検出手段、もしくは動き補償手段と組合わせた場合、
同一の内容の繰り返しで済む画像領域の画素データを作
成してメモリに格納する手間が省け、また、参照画像の
領域の端部の位置が固定されている場合には、情報内容
を記憶するメモリの実質的な領域を作成する必要も無く
なる。したがって、データの繰り返しコピーとこれに伴
うデータの転送動作を省略することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る動画像処理装
置の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。まず、図1を用いて本発明の基本原理を示す
第1実施形態に係る動画像処理装置について説明する。
ここで、本明細書において用いられる動画像処理装置と
は、動きベクトル検出装置と動き補償装置との両者を含
む上位概念としての用語である。
【0021】図1において、動きベクトル検出装置また
は動き補償装置を含む動画像処理装置1は、画素データ
を記憶する記憶手段2と、動きベクトル検出や動き補償
等の所定の動画像処理を行なうと共に記憶手段2のアド
レスを指定する動画像処理手段3と、参照画像の領域の
外縁部よりも外側に位置する画素のアドレスを外縁部の
画素のアドレスに付け替える画像内外判定アドレス付替
手段5と、を備えている。記憶手段2は、符号化された
動画像データを復号化した復号画像から切り出すことの
できる所定範囲の画像である第1の参照画像の画素デー
タを記憶している。
【0022】動画像処理手段3は、前記第1の参照画像
の前記所定範囲よりも広い画像領域であって前記第1の
参照画像に含まれていない部分の画素データが前記第1
の参照画像の外縁部の画素データを拡張して作成される
第2の参照画像を参照するために、前記記憶手段のアド
レスを指定するアドレス信号を出力する。画像内外判定
アドレス付替手段5は、前記アドレス信号に基づいてそ
のアドレスの指定する画素が前記第1の参照画像の前記
所定範囲の外側か内側かを判定し、その画素が第1の参
照画像の内側にある場合にはその画素のアドレスをその
まま出力すると共に、その画素が第1の参照画像の外側
にある場合には前記第1の参照画像の所定範囲の外縁部
の画素のアドレスをその画素のアドレスとして付替えて
出力している。
【0023】次に、本発明の要旨である画像内外判定ア
ドレス付替手段5の詳細な構成を備える第2実施形態に
係る動画像処理装置について、図2を用いて説明する。
図2において、画像内外判定アドレス付替手段5は、第
1の参照画像領域の上下左右の端縁部を記述する画像端
記述回路10と、動画像処理手段3より供給されるアド
レス信号S1と画像端記述回路10に格納されている第
1の参照画像領域の端縁部のアドレスとを比較してその
アドレスが第1の参照画像の領域に含まれているか否か
を判定する画像内外判定回路15と、そのアドレスが第
1の参照画像の領域に含まれていないものと判定された
ときにそのアドレスを第1の参照画像の外縁部に位置す
る画素のアドレスに変換するアドレス変換回路20と、
第1の参照画像領域に含まれるアドレスについては動画
像処理手段3より供給されたアドレス信号S1をそのま
ま出力すると共に第1の参照画像領域より食み出したア
ドレスについては変換されたアドレスに切り替えて出力
する切替回路25と、より構成されている。
【0024】この第2実施形態に係る動画像処理装置に
おいては、画像内外判定アドレス付替手段5を構成する
画像端記述回路が例えば読出し専用メモリ(ROM―Re
adOnly Memory―)またはワイヤロジックにより構成さ
れている。このメモリ又はワイヤロジックは、画素デー
タ記憶手段2のほかに設けられるものであり、固定的な
画像端を有する第1の参照画像領域に対してその画像領
域の端縁部を記述する回路である。なお、本明細書にお
いては、第1の参照画像領域の外縁部より食み出した領
域で、拡張された参照領域として動画像処理に用いられ
る領域のことを第2の参照画像領域と定義して用いるこ
ととする。
【0025】次に、画像端記述回路、画面内外判定回
路、アドレス変換回路を効率よくまとめることができる
具体的な回路構成例を第3実施形態として図3を用いて
説明する。このときの第1の参照画像領域の画素の値
と、アドレスの割付けは図4のようになっているものと
する。図4において、第1の参照画像領域31と第2の
参照画像領域32とは、第1の参照画像の外縁部の画素
又は半画素による境界33により分けられる。第2の参
照画像領域32は最外縁の輪郭34と境界33により囲
まれた部分である。
【0026】このような図4に示される参照画像の領域
は、動画像処理手段より供給されるアドレス信号S1に
より、これらの領域に含まれる画素のアドレスが指定さ
れている。すなわち、x方向の座標が下位nビット、y
方向の座標がその次のmビットで示されるようになって
いる。画面内外判定回路は、(下位nビット)<左端数
値、(下位nビット)>右端数値、(次のmビット)<
上端数値、(次のmビット)>下端数値をそれぞれ判定
し、おのおのが成立した場合には、下位nビットに左端
数値、右端数値、次のmビットに上端数値、下端数値を
代入した数値により、変換後アドレスの下位(m+n)
ビットとして出力する。このように指定していくことに
より、図4に示すような第1,第2の参照画像領域3
1,32が実現できる。
【0027】このような第1の参照画像31の領域を第
2の参照画像32の領域にまで拡大してその画像データ
を用いる場合、図3に示す第3実施形態のように、画像
端記述回路10は、画像端を固定する場合はROMもし
くはワイヤードロジックにより構成されており、第1の
参照画像領域の境界33の右端値のアドレスを記述する
右端値記述部11と、左端値のアドレスを記述する左端
値記述部12と、下端値のアドレスを記述する下端値記
述部13と、上端値のアドレスを記述する上端値記述部
14と、を備えている。
【0028】画像内外判定回路15は、4つの比較部1
6,17,18,19により構成されており、動画像処
理手段3より供給されるアドレス信号S1は、アドレス
下位nビットのアドレス信号S2と、その次のアドレス
下位(n+m)〜(n−1)ビットのアドレス信号S3
とに分かれて供給されている。比較部16,17にはア
ドレス信号S2が供給されており、比較部18,19に
はアドレス信号S3が供給されている。
【0029】アドレス変換回路20は、図3に示すよう
に、4つのマルチプレクサ(以下、必要に応じてMUX
― MUlti-pleXer ―と略記する。)21,22,23,
24より構成されており、画素の存在する領域が第2の
参照画像領域内であるものと判定されたときに、その画
素のアドレスを境界33上の画素のアドレスに変換す
る。この結果4角の矩形領域については、第1の参照画
像領域のそれぞれの角部に位置する画素のアドレスがこ
の矩形領域に存在するものと仮定される全ての画素のア
ドレスとして用いられ、第1の参照画像領域31の4辺
の外側に相当する領域に存在するものと仮定される画素
のアドレスはその辺より直交して第2の参照画像領域の
外縁部34までに至る図中の矢印のような対応する辺上
の画素のアドレスが適用されて、それぞれの書換えが行
なわれ、付け替えられたアドレス信号S4およびS5が
切替回路25に供給される。
【0030】切替回路25は、動画像処理手段3より供
給されるアドレス信号S1に含まれる異なる下位ビット
のアドレス信号S2およびS3と、付け替えられたアド
レス信号S4およびS5を切り換えて、第1の参照画像
の領域内のアドレスに対してはそのままその画素のアド
レスを出力し、領域外のアドレスに対しては第1の参照
画像の外縁部のアドレスに付け替えて出力するように切
り替えている。
【0031】なお、上述の第1ないし第3実施形態に係
る動画像処理装置は、第1の参照画像の領域が図4に示
されるような任意の4角4辺を備える矩形状の外縁部3
3により囲まれる領域であるものとして説明したが、本
発明はこれに限定されず、図5に示すような凹み32A
を有するような第1の参照画像領域についてもアドレス
の書換が行なえるように構成しても良い。この凹み32
Aは、境界線33A,33Bにより形成されているが、
この部分のアドレスの付替は、境界線33A上の画素の
アドレスと境界線33B上の画素のアドレスとの平均値
をとってその平均値によりこの領域32Aに存在するも
のと仮定される画素のアドレスとして切替出力するよう
に構成すればよい。
【0032】図6は、図5に示されるような特殊形状を
した第1の参照画像領域の外縁部を拡張して第2の参照
画像領域の最外縁部34にまで動画像処理を拡大して行
なう第4実施形態に係る動画像処理装置の構成を示して
いる。図6において、図2に示した第2実施形態の動画
像処理装置の構成要素と同一符号を付したものは、同一
または相当する構成要素を表すものとして重複説明を省
略する。
【0033】第4実施形態に係る動画像処理装置は、画
素の輝度差や色差等の画素データを記憶する画素データ
記憶手段2と、動きベクトル検出手段または動き補償手
段等の動画像処理手段3と、第2実施形態と同様の構成
を有する画像内外判定アドレス付替手段5と、を備え、
前記図5の凹み32Aの画素値を境界線33A,33B
上の画素値の平均値を算出して付け替える平均値付替手
段35が、画素データ記憶手段2と動画像処理手段3と
の間に設けられている。この平均値付替手段35は、画
素データ記憶手段より出力される画素データに基づき境
界線上33A,33B上の画素値の平均値を求める画素
値平均化回路36と、図5に示す領域32Aの画素デー
タに関しては境界線33A,33Bの画素値を動画像処
理手段3に供給すると共に領域32についてはアドレス
を付け替えて領域31の境界線上33の画素値データを
供給するように動画像処理手段3への画素データ出力を
切り換える切替回路37と、より構成されている。な
お、第1の参照画像の領域31の画素値データの出力に
ついては図3および図4の第3実施形態に係る動画像処
理装置と同様に、その画素のアドレスによりその画素の
データをそのまま出力することになる。
【0034】なお、上述した第1ないし第4実施形態に
おいては、何れも第1の参照画像31を記述する画像記
述回路10をROMまたはワイヤードロジック回路によ
り構成して、第1の参照画像の領域の記述を固定的に行
なうものとして説明したが、本発明はこれに限定され
ず、第1の参照画像の領域を可変に設定するようにして
も良い。すなわち、図7に示す第5実施形態に係る動画
像処理装置のように、動画像処理手段3より供給される
アドレス信号S1を受け入れて第1の参照画像の領域を
可変に設定できる画像端記述回路40を備えている。
【0035】このように構成することにより、第1の参
照画像31は、図4に示されるものに限られずに、例え
ばこの領域31を縦に2分割した縦長の長方形のように
異なる矩形の形状の範囲に変更することが可能となり、
簡単な構成であっても要求される形状・面積の第1の参
照画像領域を設定することが可能となる。この図7に示
された第5実施形態に係る動画像処理装置は、上記アド
レス信号S1が供給されて第1の参照画像領域31の形
状・面積を変更可能な画像端記述回路40が設けられた
画像内外判定アドレス付替回路5Aを備えている。
【0036】この画像内外判定アドレス付替回路5Aの
具体的な構成の一例として、図8に示す第6実施形態に
係る動画像処理装置について説明する。この図8に示す
第6実施形態は、図3に示す第3実施形態に対応するも
のであり、図3と同一符号を付した構成要素は第3実施
形態と同一の構成要素を示すものとして重複説明を省略
する。異なる点は、画像端記述回路40に下位nビット
のアドレス信号S2とその次の下位(n+m)〜(n−
1)ビットのアドレス信号S3が供給され、アドレス信
号S2により右端値および左端値をそれぞれ記述する右
端値記述回路41および左端値記述回路42と、アドレ
ス信号S3により下端値と上端値をそれぞれ記述する下
端値記述部43および上端値記述部44とが設けられて
いる。このように画像端を動的に変化させる場合には、
各記述部41ないし44をフリップフロップにより構成
してもよいし、ランダムアクセスメモリ(RAM―Rand
omAccess Memory―)により構成しても良い。このよう
に構成する場合には、動画像に表示される物体の形状の
変化等の必要性によりフリップフロップもしくはRAM
の内容を書き換えて第1の参照画像領域を変更すること
になる。
【0037】なお、第5および第6実施形態に係る動画
像処理装置のように動的に第1の参照画像領域を変更す
る場合であっても、第4実施形態に係る動画像処理装置
のように、第1の参照画像の領域の形状を凹み32Aを
有するものにすることも可能である。例えば、図9に示
すような第7実施形態に係る動画像処理装置のように図
2に示す第2実施形態と図6に示す第4実施形態とを組
み合わせても良い。この第7実施形態に係る動画像処理
装置は、画像内外判定アドレス付替手段5に第1の参照
画像の領域を可変にする画像記述回路40が設けられて
いると共に、画素データ記憶手段2の出力に基づいて第
1の参照画像領域の凹み部分に損算するものと仮定され
る画素のデータを縦横の境界線上の画素データの平均値
により算出する平均化回路36と切替回路37とを備え
る平均値付替手段35が、記憶手段2と動画像処理手段
3との間に設けられている。
【0038】以上の構成により、第1の参照画像の形状
を完全な矩形状出なく凹み部分を有する形状とすると共
に、その形状や面積を可変とすることもでき、動画像処
理のより精密な制御が可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る動画像処理装置によれば、参照画像領域を拡張して取
り扱う場合のように画素データを特定のアドレスにコピ
ーすることにより繰り返しデータを作成する必要性があ
る場合に、拡張された第2の参照画像の領域にある画素
に、第1の参照画像の領域の境界線上の画素のアドレス
を付け替えて出力することにより、画素データの内容ま
でを繰り返しコピーする手間が省け、参照画像データを
作成する際の時間的なロスを省略することができると共
に、全般的なコストの低減と動画像処理の迅速化とを図
ることができる。また、繰り返しデータを格納するメモ
リ領域を用意しなくてもよいため、メモリ量を削減で
き、ハードウェア構成の簡略化を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る動画像処理装置の
構成を示すブロック図。
【図2】第2実施形態に係る動画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図3】第3実施形態に係る動画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図4】第1ないし第3実施形態に係る動画像処理装置
における第1の参照画像と第2の参照画像の領域の関係
を示す説明図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る動画像処理装置に
おける参照画像領域の形状の一例を示す説明図。
【図6】本発明の第4実施形態に係る動画像処理装置の
構成を示すブロック図。
【図7】第5実施形態に係る動画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図8】第6実施形態に係る動画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図9】第7実施形態に係る動画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1 動画像処理装置(動きベクトル検出装置・動き補償
装置) 2 (画素データ)記憶手段 3 動画像処理手段(動きベクトル処理手段・動き補償
手段) 5 画像内外判定アドレス付替手段 10,40 画像端記述回路 15 画像内外判定回路 20 アドレス変換回路 25 切替回路 31 第1の参照画像領域 32 第2の参照画像領域 35 平均値付替手段 36 画素値平均化回路 37 切替回路 S1 アドレス信号 S2 下位nビットアドレス信号 S3 その次の下位(n+m)〜(n−1)ビットアド
レス信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化された動画像データを復号化した復
    号画像から切り出すことのできる所定範囲の画像である
    第1の参照画像の画素データを記憶する記憶手段と、 前記第1の参照画像の前記所定範囲よりも広い画像領域
    であって前記第1の参照画像に含まれていない部分の画
    素データが前記第1の参照画像の外縁部の画素データを
    拡張して作成される第2の参照画像を参照するために、
    前記記憶手段のアドレスを指定するアドレス信号を出力
    する動画像処理手段と、 前記アドレス信号に基づいてそのアドレスの指定する画
    素が前記第1の参照画像の前記所定範囲の外側か内側か
    を判定し、その画素が第1の参照画像の内側にある場合
    にはその画素のアドレスをそのまま出力すると共に、そ
    の画素が第1の参照画像の外側にある場合には前記第1
    の参照画像の外縁部の画素データのアドレスをその画素
    のアドレスとして付替えて出力する画像内外判定アドレ
    ス付替手段と、 を備えることを特徴とする動画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像内外判定アドレス付替手段は、前
    記第1の参照画像の外縁部のアドレスを記述する画像端
    記述回路と、前記動画像処理回路より供給された前記ア
    ドレス信号と前記画像端記述回路により記述された前記
    第1の参照画像の外縁部の画素のアドレスとを比較して
    供給されたアドレス信号によりそのアドレスが指定され
    る画素が前記第1の参照画像の所定範囲よりも内側か外
    側かを判定する画像内外判定回路と、前記画像内外判定
    回路によりその画素のアドレスが前記第1の参照画像の
    外側であるものと判定された場合にその画素のアドレス
    を前記第1の参照画像の外縁部の画素のアドレスに付け
    替えるアドレス変換回路と、前記画像内外判定回路の判
    定に基づいて前記第1の参照画像の内側の画素について
    は前記動画像処理手段より供給されるアドレス信号をそ
    のまま用いると共に前記第1の参照画像の外側の画素に
    ついては前記アドレス変換回路により付け替えられた第
    1の参照画像の外縁部の画素のアドレスを用いるように
    切り換えて前記第2の参照画像用の画素データのアドレ
    スを前記記憶手段に出力する切替回路と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の動画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像端記述回路は、前記第1の参照画
    像の前記所定範囲の外縁部の画素についてのアドレスを
    予めテーブルとして記憶する読出し専用記憶素子より構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の動画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】前記画像端記述回路は、前記動画像処理手
    段より出力される前記アドレス信号により前記第1の参
    照画像の前記所定範囲を変更し、この変更された所定範
    囲の外縁部の画素のアドレスを記憶する書換え可能な記
    憶素子より構成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の動画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記動画像処理手段は、原画像と前記第1
    または第2の参照画像との間の動きベクトルの検出動作
    を行なう動きベクトル処理手段より構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の動画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記動画像処理手段は、伝送されてきた原
    画像と第1または第2の参照画像との間の動画像におけ
    る動きを補償する動き補償手段より構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の動画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記第1の参照画像の前記所定範囲は矩形
    状の外縁を満たすものであり、前記第2の参照画像は前
    記矩形状の第1の参照画像の4辺のうちの必要な辺また
    は角部の画素のアドレスを付け替えることにより第1の
    参照画像を単純に拡張した所定範囲を有することを特徴
    とする請求項1に記載の動画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記第1の参照画像の前記所定範囲は矩形
    状の一部の角部が矩形状に凹んだ特殊形状となった外縁
    を満たすものであり、前記第2の参照画像は前記特殊形
    状における単純な外縁の外側の画素については前記第1
    の参照画像の外縁部の画素のアドレスと付け替えること
    によりその画素のアドレスを単純に拡張すると共に、前
    記凹んだ部分の外縁の外側の画素については前記特殊形
    状の直交する凹んだ2つの辺上の画素情報の平均値をと
    ってその画素のデータをこの平均値に付け替える平均値
    付替手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載
    の動画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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