JPH11220342A - 電力増幅回路におけるトランジスタの可変バイアス回路 - Google Patents

電力増幅回路におけるトランジスタの可変バイアス回路

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JPH11220342A
JPH11220342A JP2092498A JP2092498A JPH11220342A JP H11220342 A JPH11220342 A JP H11220342A JP 2092498 A JP2092498 A JP 2092498A JP 2092498 A JP2092498 A JP 2092498A JP H11220342 A JPH11220342 A JP H11220342A
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JP
Japan
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transistor
circuit
power amplifier
frequency
amplifier circuit
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JP2092498A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kato
淳 加藤
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みがなく、かつ効率が良くて消費電力が小
さくて済む電力増幅回路におけるトランジスタの可変バ
イアス回路を得る。 【解決手段】 使用周波数に適したバイアス電流値に対
応する値を予めMPU4に記憶させておき、使用周波数
に対応してMPU4に記憶された値を読出し、この値を
A/D変換器5を用いてA/D変換することにより電圧
Vdを形成し、この電圧Vdと抵抗Rb、R1により決
定されるバイアス電流をトランジスタQ1に与えるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、無線機
の電力増幅回路に使用される電力増幅用トランジスタの
バイアス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】利得数10dBの電力増幅回路では、ト
ランジスタを複数個直列に接続して、複数段の増幅回路
を構成するのが一般的である。電力増幅回路のブロック
図を図3に示す。図3に示すように、前段のトランジス
タ1A,1B等は入力信号を最終段トランジスタ1Nの
入力レベルまで増幅させる目的で設けられ、最終段のト
ランジスタ1Nには増幅度の大きいトランジスタを使用
するのが一般的である。電力増幅回路では、使用する周
波数帯域で入力信号を歪みなく増幅させると共に、消費
電流を抑え、効率の良い回路を設計することが重要であ
る。特に、最終段の増幅回路(トランジスタ1N)が回
路全体に与える影響は大きく、効率と出力信号の歪みは
この回路に左右される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に、従来の電力増
幅回路における最終段の増幅回路(トランジスタ)を示
す。かかる増幅回路において、トランジスタQ1によ
り、歪みなく入力信号を増幅させるためには、トランジ
スタQ1に適切なバイアス電流(アイドル電流)を流す
必要があり、従来回路では可変抵抗Rbを調節すること
によりその値を決定していた。しかし、2〜30MHz
のHF帯でこのような回路を使用する場合、各周波数で
最適なアイドル電流の値は異なる。図5に2次の混変調
歪みの周波数特性の例を示す。無線機の規格として−4
0dBが必要とすると、アイドル電流0.6〜0.8
(A)では、規格を満足することができない。そのた
め、効率(電力消費量)を犠牲にして、アイドル電流を
1.2(A)として規格を満足する出力信号を得てい
た。このように、従来の電力増幅回路におけるトランジ
スタの可変バイアス回路では、所定周波数帯域にわたっ
て、歪みがなく、かつ規格を満足できる出力信号を得る
ために、消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0004】この発明は、かかる従来の問題点を解決す
るためになされたもので、歪みがなく、かつ効率が良く
て消費電力が小さくて済む電力増幅回路におけるトラン
ジスタの可変バイアス回路を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、トランジスタを複数個直列に接続
し、使用周波数の入力信号を増幅する電力増幅回路であ
って、最終段のトランジスタをエミッタフォロワのトラ
ンジスタとし、該トランジスタのバイアス電流値を、前
記使用周波数に対応する値としてMPUから出力させ、
該MPUの出力値に対応する大きさの電流を前記トラン
ジスタのバイアス電流として与えるようにしたものであ
る。
【0006】この発明の実施の形態においては、使用周
波数に適するバイアス電流値に対応する値を予めMPU
4に記憶させておき、使用周波数に対応するこの値をM
PU4から読出し、この値をA/D変換することにより
電圧Vdを形成し、この電圧Vdと抵抗Rb、R1によ
り決定されるバイアス電流をトランジスタに与えるよう
にしている。すなわち、実施の形態では、使用周波数に
適するバイアス電流値に対応する値を記憶したMPU4
と、このMPU4から使用周波数に対応して得られた値
をD/A変換して電圧Vdを得るD/A変換器5と、こ
の電圧Vdよりバイアス電流を得る抵抗Rb、R1を備
えている。
【0007】このような構成によれば、使用周波数に対
応してアイドル電流を複数段階に設定することがでる。
なお、かかる可変バイアス回路は、HF帯域を使用する
無線機の電力増幅回路に用いると効果的である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
HF帯域を使用する無線機の電力増幅回路に用いられる
可変バイアス回路として、図を用いて説明する。図1
は、この発明の実施の形態に係る電力増幅回路における
トランジスタの可変バイアス回路である。図1に示され
る可変バイアス回路3は、8ビットの周波数データが書
き込まれたMPU4と、MPU4より読み出される周波
数データをD/A変換するD/A変換器5を備えてな
る。なお、図1において、2は入力信号を示し、Q1は
最終段のトランジスタである。R1,Reはバイアス抵
抗である。
【0009】この回路では、予めMPUに書き込んであ
る8ビットの周波数データをD/A変換器によりアナロ
グデータに変換し、出力電圧(バイアス電圧)Vdの値
を周波数ごとに変化させアイドル電流Ibの値を変化さ
せる。このアイドル電流Ibは、出力電圧Vdとバイア
ス抵抗Rb、R1等で定められ、これらバイアス抵抗は
固定である。
【0010】図2は、図1で示したトランジスタにこの
可変バイアス回路3を適用した場合のグラフを示す。各
周波数のIbの値は以下の通りである。
【0011】
【表1】 周波数(MHz) Ib(A) 2〜8 0.8 8〜18 0.7 18〜30 0.6
【0012】この実施の形態では、使用周波数が2MH
zから8MHzの間においては、アイドル電流Ibが
0.8A、使用周波数が8MHzから18MHzの間に
おいては、アイドル電流Ibが0.7A、使用周波数が
18MHzから30MHzの間においては、アイドル電
流Ibが0.6Aとなるように、使用周波数に対するデ
ータがMPU4へ書き込まれており、それらの使用周波
数のときにそれぞれのデータが読み出されるようになっ
ている。なお、これらの使用周波数は、MPU4におい
て、常にモニタされている。
【0013】したがって、使用周波数8MHz、18M
Hzが、D/A変換器5の出力電圧Vdの値が切り替わ
る周波数である。図2からも明らかなように、この実施
の形態におけるバイアス回路を使用することにより、ア
イドル電流Ibの値を最大値で1.2(A)から0.8
(A)に下げることができる。
【0014】なお、この実施の形態では、アイドル電流
を切り替える使用周波数を2段階で設定するようにした
ため、アイドル電流切替え信号は2ビットで済むが、実
施の形態におけるMPU4は8ビットの信号を扱うこと
ができるため、アイドル電流は最大で16段階に分けて
設定することもできる。また、実施の形態は、HF帯域
で使用される無線機を例にとって説明したが、周波数が
変化する周波数信号を取り扱う他の電力増幅回路にも、
この発明は適用することができる。また、使用されてい
る周波数を検出してMPUからデータを読み出すように
しても良い。
【0015】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、最終段のトランジスタのアイドル電流を使用周波数
に対応させてMPUより出力させるようにしたため、使
用周波数に対応してアイドル電流を複数段階に設定する
ことができ、従って、歪みがなく、かつ効率が良くて消
費電力が小さくて済む電力増幅回路におけるトランジス
タの可変バイアス回路を得ることができ、もって、回路
全体の消費電流(消費電力)を下げることができてトラ
ンジスタで発生する熱を抑えることができ、さらに、熱
を抑えることにより、放熱器の小型化が可能となり、モ
ジュール全体を小さくすることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における電力増幅回路におけるトラ
ンジスタの可変バイアス回路図である。
【図2】実施の形態における混変調の周波数特性を示す
図である。
【図3】電力増幅回路のブロック図である。
【図4】従来のエミッタフォロワ型電力増幅回路図であ
る。
【図5】従来回路における混変調の周波数特性を示す図
である。
【符号の説明】
2 入力信号 3 可変バイアス回路 4 MPU 5 D/A変換器 Q1 エミッタフォロワのトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタを複数個直列に接続し、使
    用周波数の入力信号を増幅する電力増幅回路であって、
    最終段のトランジスタをエミッタフォロワのトランジス
    タとし、該トランジスタのバイアス電流値を、前記使用
    周波数に対応する値としてMPUから出力させ、該MP
    Uの出力値に対応する大きさの電流を前記トランジスタ
    のバイアス電流として与えるようにしたことを特徴とす
    る電力増幅回路におけるトランジスタの可変バイアス回
    路。
JP2092498A 1998-02-02 1998-02-02 電力増幅回路におけるトランジスタの可変バイアス回路 Withdrawn JPH11220342A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006512685A (ja) * 2002-12-31 2006-04-13 トランスメタ コーポレイション 回路管理方法
US7398070B2 (en) 2004-11-11 2008-07-08 Alps Electronic Co., Ltd Variable gain amplifying circuit with matchable input/output impedance
JP2009100429A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Hitachi Kokusai Electric Inc ドハティ増幅器
US8428112B2 (en) 2006-03-23 2013-04-23 Fujitsu Limited Parameter control circuit

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