JPH11219035A - 画像形成装置の用紙剥離装置 - Google Patents

画像形成装置の用紙剥離装置

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JPH11219035A
JPH11219035A JP1959098A JP1959098A JPH11219035A JP H11219035 A JPH11219035 A JP H11219035A JP 1959098 A JP1959098 A JP 1959098A JP 1959098 A JP1959098 A JP 1959098A JP H11219035 A JPH11219035 A JP H11219035A
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JP
Japan
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claw
image carrier
peeling
image
photosensitive drum
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JP1959098A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsui
敏之 松井
Tetsuya Furuyama
哲也 古山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 用紙剥離装置を使用している間に、爪状
の剥離部材の先端部分が磨耗した場合でも、当該爪状剥
離部材の先端部分が部分的に磨耗して、像担持体の表面
を損傷するのを防止することができ、爪状の剥離部材を
用いる用紙剥離装置を長期間使用した場合でも、画像に
黒色や白色の線状のスジが発生して画質が劣化するのを
防止可能な画像形成装置の用紙剥離装置を提供すること
を課外とする。 【解決手段】 像担持体の表面に形成されたトナー像を
用紙上に転写し、爪状の剥離部材の一部を像担持体の表
面に接触させて、当該像担持体の表面に吸着した用紙を
剥離する画像形成装置の用紙剥離装置において、前記爪
状剥離部材が像担持体と対向する面の形状を、前記像担
持体の表面に残留したトナーを塞き止めることなく、当
該トナーが爪状剥離部材と像担持体との接触部を通過可
能な形状として課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式の
複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形
成装置に使用される用紙剥離装置に関するもので、特
に、トナー像が転写された用紙を感光体ドラム等の像担
持体の表面から剥離する用紙剥離手段として、爪状の剥
離部材を用いる画像形成装置の用紙剥離装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式の複写機や
プリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に
おいては、感光体ドラム上に原稿の画像や画像情報に応
じたトナー像を形成し、この感光体ドラム上に形成され
たトナー像を、転写コロトロンや転写ロール等によって
用紙上に静電的に転写して、当該トナー像が転写された
用紙を、分離帯電器等によって感光体ドラムの表面から
分離した後、定着器によって定着処理を施して、画像を
形成するように構成されている。
【0003】また、上記電子写真方式の複写機やプリン
ター等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面
からトナー像が転写された後、当該感光体ドラムの表面
に静電的に吸着した用紙が、そのままクリーニング装置
の内部等に侵入して、装置が使用不可能となるジャムが
発生するのを防止するため、感光体ドラムの表面に静電
的に吸着した用紙を強制的に剥離する用紙剥離手段とし
て、剥離爪を用いるように構成したものが、種々提案さ
れており、実際に多く使用されてもいる。
【0004】ところで、このように、感光体ドラムの表
面に吸着した用紙を強制的に剥離する用紙剥離手段とし
て、剥離爪を用いた技術としては、特に、特開平3−2
45173号公報や特開平8−15996号公報等に既
に開示されているものがある。
【0005】上記特開平3−245173号公報に係る
画像形成装置の用紙剥離装置は、剥離爪の先端形状や接
触角度、接触圧力等を規定することにより、有機系感光
体用の剥離爪を用いた用紙剥離装置を提供するものであ
り、特に、有機系感光体を傷つけずに、かつ剥離性能を
充分に維持するためのプラスチック製剥離爪に関するパ
ラメータを明らかにしたものである。
【0006】更に説明すると、上記特開平3−2451
73号公報に係る画像形成装置の用紙剥離装置は、有機
系感光体ドラム用のプラスチック製剥離爪を用いた用紙
剥離装置において、剥離爪は感光体ドラムに接触する接
触面と用紙が突き当たって剥離を案内する案内面とから
なり、接触面と案内面が交差して剥離爪先端を構成して
おり、感光体ドラムに対する用紙パスに感光体ドラム中
心から下ろした垂線と、剥離爪先端が感光体ドラムに接
触する位置と感光体ドラム中心とを結ぶ直線とのなす角
度をcとし、接触面と剥離爪先端が感光体ドラムに接触
する位置の感光体ドラムの接線とのなす角度をaとし、
前記接線と案内面とのなす角度をbとし、また、剥離爪
先端が感光体ドラムに作用する荷重の前記接線方向の分
力をF2とするとき、上記a、b、c、F2 が所定の条
件を満足するように構成したものである。
【0007】また、上記特開平8−15996号公報に
係る用紙分離装置は、剥離爪の磨耗後の接触幅が200
μm以下となる形状の条件を規定したものであり、像担
持体に当接し、転写紙を分離する樹脂による分離爪を用
いた転写紙分離装置において、分離爪の条件を適切に選
択して像担持体を傷つけることなく、トナー落ちに起因
する画像品質の低下を防止することを目的とし、像担持
体に当接し、転写紙を分離する樹脂による分離爪を用い
た転写紙分離装置において、前記像担持体に当接する分
離爪の先端が錘形状であり、該分離爪当接点における前
記像担持体の接線と前記分離爪当接面との角度をα
(°)、前記分離爪の上面投影錘角度をθ2(°)、前
記分離爪の上面投影先端半径をR(μm)、前記像担持
体の回転軸方向での前記分離爪の投影錘角度をθ
1 (°)、前記回転方向での前記分離爪の投影先端半径
をr(μm)、とした場合、これらのθ1 、θ2 、r、
R、αが所定の関係式を満たす、θ1 、θ2 、r、R、
αの値を有する分離爪を用いるように構成したものであ
る。
【0008】上記特開平3−245173号公報及び特
開平8−15996号公報に係る用紙剥離装置は、共
に、剥離爪の先端が、数十μm以下の微小な曲率半径R
を持つ錐形状であり、使用当初は、感光体ドラムの表面
に剥離爪の先端で点接触しているものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平3−245173号公報や特開平8
−15996号公報等に開示されている用紙剥離装置の
場合には、剥離爪100の先端部101が、図20に示
すように錐形状に形成されており、この剥離爪100の
先端部101は、図21に示すように、感光体ドラム1
02の表面に点で接触するように構成されているため、
剥離爪100の先端部101が、感光体ドラム102上
に残留した未転写トナー103によって均一に磨耗する
場合もあるが、感光体ドラム102上に残留した未転写
トナー103は、剥離爪100の先端101によってか
き分けられ、剥離爪100先端の両側を通過する。その
際、上記剥離爪100の先端そのものは、感光体ドラム
102上に残留した未転写トナー103をかき分ける作
用をするため、感光体ドラム102の回転に伴って通過
するトナー103によって摺擦されることは少ない。
【0010】これに対して、上記剥離爪100先端の両
側の部分は、当該剥離爪100の先端101によってか
き分けられたトナー103が、感光体ドラム102の回
転に伴って通過するため、この剥離爪100先端の両側
の部分は、剥離爪100を使用している間に、剥離爪1
00を構成する合成樹脂材料よりも硬度の高い、トナー
103に分散された鉄粉等からなるキャリアや、外添剤
としてのシリカ等によって摺擦され、次第に磨耗する。
その結果、上記剥離爪100の先端部分101は、図2
1(b)(c)に示すように、感光体ドラム102と点
接触する先端はほとんど磨耗せず、当該先端の両側の部
分が次第に磨耗していき、剥離爪100の先端部分10
0には、図21(b)(c)に示すように、次第に鋭利
な突起104が形成される。
【0011】すると、この剥離爪100の先端部分10
1に形成される鋭利な突起104は、感光体ドラム10
2表面の感光体層、特に近年多様されている有機合成材
料からなる有機光導電体(OPC)で構成される感光体
層を磨耗させ、感光体ドラム102の表面には、図22
に示すように、剥離爪100の先端部101に対応した
位置に、深さ約16μm程度の深い窪みからなる傷10
5が形成される場合がある。そして、この感光体ドラム
102表面の傷105の深さが一定量を越えた場合に
は、感光体層の帯電特性が周囲の部分と顕著に異なり、
画像に黒色や白色の線状のスジを発生させ、画質を劣化
させるという問題点があった。
【0012】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、感光体ドラム等の像担持体の表面から用紙
を剥離する用紙剥離手段として、爪状の剥離部材を用い
る画像形成装置の用紙剥離装置において、当該用紙剥離
装置を使用している間に、爪状の剥離部材の先端部分が
磨耗した場合でも、当該爪状剥離部材の先端部分が部分
的に磨耗して、像担持体の表面を損傷するのを防止する
ことができ、爪状の剥離部材を用いる用紙剥離装置を長
期間使用した場合でも、画像に黒色や白色の線状のスジ
が発生して画質が劣化するのを防止可能な画像形成装置
の用紙剥離装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、像担持体の表面に形成されたトナー像を用
紙上に転写し、爪状の剥離部材の一部を像担持体の表面
に接触させて、当該像担持体の表面に吸着した用紙を剥
離する画像形成装置の用紙剥離装置において、前記爪状
剥離部材が像担持体と対向する面の形状を、前記像担持
体の表面に残留したトナーを塞き止めることなく、当該
トナーが爪状剥離部材と像担持体との接触部を通過可能
な形状としたものである。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、像担持体
の表面に形成されたトナー像を用紙上に転写し、爪状の
剥離部材の一部を像担持体の表面に接触させて、当該像
担持体の表面に吸着した用紙を剥離する画像形成装置の
用紙剥離装置において、前記爪状剥離部材の一部を、像
担持体表面の軸方向に幅をもって接触させ、前記爪状剥
離部材の像担持体と接触する部分より先端部側に、像担
持体上に付着した残留トナーが、前記接触部で塞き止め
られることなく通過可能となるように導く導入面を形成
したものである。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明は、像担持
体の表面に形成されたトナー像を用紙上に転写し、爪状
の剥離部材の一部を像担持体の表面に接触させて、当該
像担持体の表面に吸着した用紙を剥離する画像形成装置
の用紙剥離装置において、前記爪状剥離部材の先端と像
担持体の表面との間に間隙を設けるとともに、当該爪状
剥離部材の先端よりも基端部側の位置で、前記爪状剥離
部材の一部を、像担持体表面の軸方向に幅をもって接触
させたものである。
【0016】又、請求項4に記載の発明は、前記爪状剥
離部材が像担持体と対向する面が、像担持体表面の軸方
向に幅をもって接触する部分を境にして、その前後に位
置する平面からなることを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載の画像形成装置の用紙剥離装置である。
【0017】さらに、請求項5に記載の発明は、前記爪
状剥離部材が像担持体と対向する面が、像担持体表面の
軸方向に幅をもって接触する部分を含む平面からなるこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像
形成装置の用紙剥離装置である。
【0018】また更に、請求項6に記載の発明は、前記
爪状剥離部材が像担持体と対向する面が、像担持体表面
の軸方向に幅をもって接触する部分を含む曲面からなる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画
像形成装置の用紙剥離装置である。
【0019】又、請求項7に記載の発明は、前記爪状剥
離部材の先端と像担持体の表面との間に設けられる間隙
が、90μm以下であることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載の画像形成装置の用紙剥離装置であ
る。
【0020】さらに、請求項8に記載の発明は、前記爪
状剥離部材の先端が像担持体の表面に当接する荷重が、
1.2gf以下としたことを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の画像形成装置の用紙剥離装置であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0022】実施の形態1 図2はこの発明に係る画像形成装置の用紙剥離装置を適
用した画像形成装置の一実施の形態としての複写機/フ
ァクシミリ/プリンタの機能を兼ね備えたデジタル複写
機を示す概略構成図である。
【0023】図2において、1はデジタル複写機の本体
を示すものであり、このデジタル複写機本体1の上部に
は、原稿の画像を自動的に読み取る画像読取装置(図示
せず)が配設されているとともに、当該デジタル複写機
本体1の内部には、画像を出力する画像出力部2が配設
されている。上記デジタル複写機本体1内の画像出力部
2は、画像読取装置によって読み取られた原稿の画像情
報や、通信回線やパーソナルコンピュータ等から送られ
てくる画像情報に、必要に応じて所定の画像処理を施す
画像処理装置3と、当該画像処理装置3によって所定の
画像処理が施された画像情報に基づいて画像露光を行う
ROS4(Raster Output Scanner )が配置されてお
り、このROS4では、画像情報に応じてレーザー光L
Bによる画像露光が行われる。
【0024】上記ROS4は、図2に示すように、図示
しない半導体レーザーからレーザー光LBを画像情報の
階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから
出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡5によって偏
向走査され、反射ミラー6を介して感光体ドラム7上に
走査露光される。
【0025】上記ROS4によってレーザー光LBが走
査露光される感光体ドラム7としては、例えば、有機系
の光導電性物質を用いた感光体が用いられ、当該感光体
ドラム7は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿
って所定の速度で回転駆動されるようになっている。こ
の感光体ドラム7の表面は、図2に示すように、予め帯
電ロール8によって所定の電位に帯電された後、画像情
報に応じてレーザー光LBが走査露光されることによっ
て静電潜像が形成される。上記感光体ドラム7上に形成
された静電潜像は、現像装置9の現像ロール10によっ
て現像され、トナー像となる。
【0026】上記感光体ドラム7上に形成されたトナー
像は、当該感光体ドラム7に接触するように配置された
転写ロール11によって転写材としての転写用紙12上
に転写されるとともに、このトナー像が転写された転写
用紙12は、針状電極からなる分離帯電器13により除
電されて感光体ドラム7から分離される。この針状電極
からなる分離帯電器13には、転写極性と逆極性の電圧
が印加されるようになっている。上記転写用紙12は、
図2に示すように、デジタル複写機本体1内の下部に配
置された複数の用紙カセット14、15、16のいずれ
かから給紙ロール17によって給紙される。この給紙さ
れた転写用紙12は、搬送ロール18及びレジストロー
ル19によって感光体ドラム7の表面までそれぞれ搬送
される。
【0027】また、上記感光体ドラム7上からトナー像
が転写された転写用紙12は、上述したように、針状電
極からなる分離帯電器13により除電されて感光体ドラ
ム7の表面から分離された後、定着装置20へ搬送され
る。その際、上記転写用紙12が分離帯電器13の除電
及び感光体ドラム7の曲率半径並びに転写用紙12の剛
性によって、感光体ドラム7の表面から独りでに剥離し
ない場合に、転写用紙12を感光体ドラム7の表面から
強制的に剥離するため、後述するように、用紙剥離装置
が設けられている。上記感光体ドラム7の表面から分離
された転写用紙12は、定着装置20の加熱ロール20
a及び加圧ロール20bによって熱及び圧力でトナー像
が、当該転写用紙12上に定着された後、排出ロール2
1によって排紙トレイ22上に排出されて画像の形成工
程が終了する。
【0028】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム7の表面は、クリーナーブレード23aや
ブラシ等を備えたクリーニング装置23によって、残留
トナーや紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備える
ようになっている。
【0029】また、上記の如く構成されるデジタル複写
機では、メンテナンス性の向上等のため、感光体ドラム
7、及びその周辺の現像装置9やクリーニング装置23
等がプロセスカートリッジ24として一体的にユニット
化されており、このプロセスカートリッジ24は、デジ
タル複写機本体1に対して一体的に着脱可能となってい
る。また、上記プロセスカートリッジ24は、感光体ド
ラム7の劣化時期や、現像装置9内の現像剤が消費され
る時期がほぼ同じとなるように設定されており、感光体
ドラム7が磨耗して劣化したり、現像装置9内の現像剤
が消費された場合に、感光体ドラム7や現像装置9を個
々に新しいものと交換するのではなく、プロセスカート
リッジ24全体として、感光体ドラム7と現像装置9と
をデジタル複写機本体1から一体的に脱着して新しいも
のと交換することにより、メンテナンス性を向上するこ
とが可能となっている。
【0030】さらに、上記の如く構成されるデジタル複
写機の場合には、転写用紙12を感光体ドラム7の転写
位置に対して、垂直方向の下方から上方に向けて搬送し
ながら、当該感光体ドラム7上に形成されたトナー像
を、転写用紙12に転写するように構成されている。そ
のため、感光体ドラム7上に形成されたトナー像の一部
が、転写位置まで移動する以前に、感光体ドラム7から
下方に落下し、その下方に位置する転写用紙12に付着
して、転写用紙12を汚す虞れがある。
【0031】そこで、この実施の形態に係るデジタル複
写機は、図3に示すように、感光体ドラム7の側方に配
置された転写ロール11と、転写領域の下方に配置され
転写用紙12を前記転写領域に向かって下から上に案内
する一対の対向する案内部材31、32を有する案内手
段33とを備え、前記転写領域において前記感光体ドラ
ム7のトナー像を転写用紙12に転写する転写装置にお
いて、前記案内手段33は、転写用紙12の通過時に前
記案内手段33の一方の案内部材31の上端部が転写用
紙12に弾性的に押しつけられ、転写用紙12の被通過
時に前記案内手段33の一方の案内部材32の上端部に
接触する可撓性を有する遮蔽板34を備えており、前記
可撓性を有する遮蔽板34の先端部が、前記案内手段3
3の一方の案内部材32の上端部の方向に屈曲されてい
るように構成されている。
【0032】図4は上記デジタル複写機の画像形成部を
更に具体的に示すものである。
【0033】上記感光体ドラム7からトナー像が転写ロ
ール11によって転写された転写用紙12は、上述した
ように、分離帯電器13の除電及び感光体ドラム7の曲
率半径並びに転写用紙12の剛性によって、感光体ドラ
ム7の表面から分離され、感光体ドラム7と転写ロール
11によって挟持された状態で、定着装置20へと搬送
される。しかし、上記転写用紙12が感光体ドラム7に
吸着したまま、当該感光体ドラム7の表面から独りでに
分離されない場合に、転写用紙12を感光体ドラム7の
表面から強制的に剥離するため、分離帯電器13とクリ
ーニング装置23との間に、感光体ドラム7の表面から
転写用紙12を強制的に剥離する用紙剥離装置25が設
けられている。この用紙剥離装置25は、先端部が錐形
状に形成された爪状の剥離部材としての剥離爪26を備
えている。
【0034】上記用紙剥離装置25は、図5に示すよう
に、剥離爪26と、当該剥離爪26が感光体ドラム7の
表面の所定の位置に、所定の圧接力及び所定の角度で当
接するように、剥離爪26を保持するホルダー部材27
とから構成されている。また、上記用紙剥離装置25
は、感光体ドラム7の軸方向(図面に垂直な方向)に沿
って複数配置されており、サイズの異なる転写用紙12
に対しても感光体ドラム7の表面から確実に剥離するこ
とが可能となっている。
【0035】上記剥離爪26を保持するホルダー部材2
7は、図6及び図7に示すように、当該ホルダー部材2
7を複写機本体1のプロセスカートリッジ24に取り付
けるための一対の腕部28と、同じく当該ホルダー部材
27を複写機本体1のプロセスカートリッジ24に取り
付けるための一対の係止部29と、剥離爪26を回動自
在に軸支する一対の軸支部30と、剥離爪26に対して
図6(a)中反時計回り方向の付勢力を付加するための
コイルスプリング31を係止する係止部32とを備えて
いる。また、このホルダー部材27の用紙搬送路側の端
部には、図6及び図7に示すように、剥離爪26によっ
て感光体ドラム7の表面から剥離された転写用紙12
を、定着装置20へと案内するホイール33が回転自在
に設けられている。このホイール33は、転写用紙12
のトナー像側の面に接触するため、当該転写用紙12上
に転写された未定着トナー像を乱すことがないように、
転写用紙12の表面と点接触するように、拍車状に形成
されている。
【0036】一方、上記剥離爪26は、図8に示すよう
に、ポリアミドイミド等の硬質の合成樹脂等によって一
体的に形成されており、この剥離爪26は、大きく分け
て、薄肉平板のナイフ状に形成された爪部34と、当該
爪部34の基端部に設けられた回動軸35と、同じく爪
部34の基端部に設けられ、当該剥離爪26に対して図
8(b)中反時計回り方向の回転力を与えるコイルスプ
リング31を係止する係止部36と、当該係止部36の
先端に設けられ、ホルダー部材27に当接する当接部3
7とから構成されている。
【0037】また、上記剥離爪26の爪部34は、図8
(b)に示すように、略一定の幅を有する基端部38
と、先端に向けて錐形状に形成された先端部39とから
構成されており、これら基端部38と先端部39の上端
面38a、39aは、平坦に形成されているが、その下
端面38b、39bは、図8(e)に示すように、左右
に45度の傾斜面を有する下向きの三角形状に形成され
ている。
【0038】さらに、上記爪部32の先端部39は、当
該爪部34の先端と感光体ドラム7の表面との間に間隙
Gを設けるとともに、当該爪部34の先端よりも基端部
側の位置で、前記爪部34の一部が、感光体ドラム7表
面の軸方向に幅をもって接触するように構成されてい
る。
【0039】すなわち、上記爪部34の先端40は、図
1、並びに図9及び図10に示すように、三角錐形状に
形成されており、この爪部34の先端40は、上端面3
9aが平坦で一定の厚さを有する先端部39に続いて、
平面形状が三角形状の上端面40aを有しているが、こ
の三角形状の上端面40aは、先端まで続いているので
はなく、感光体ドラム7表面の軸方向に幅をもって接触
する変曲点を形成する稜線41を境にして、その上端面
40bは、先端部39の上端面39aと所定の角度αを
成して図9中下向きに傾斜するように形成されている。
また、上記の如く三角錐形状に形成された爪部34の先
端40の下面40c、40dは、当該爪部34の先端部
39の下面に続いて、互いに45度の角度をなす傾斜面
がそのまま先端面まで続いている。
【0040】そして、上記爪部34の先端40は、図1
0に示すように、当該爪部32の先端と感光体ドラム7
の表面との間に間隙Gが形成されるとともに、当該爪部
32の先端よりも基端部側の位置で、前記爪部32の変
曲点を形成する稜線41が、感光体ドラム7表面の軸方
向に幅をもって接触するようになっている。その際、上
記爪部34の先端40のカット量は、例えば、0.2±
0.1mmに設定されてる。
【0041】以上の構成において、この実施の形態に係
る画像形成装置の用紙剥離装置では、次のようにして、
感光体ドラム等の像担持体の表面から用紙を剥離する用
紙剥離手段として、爪状の剥離部材を用いる画像形成装
置の用紙剥離装置において、当該用紙剥離装置を使用し
ている間に、爪状の剥離部材の先端部分が磨耗した場合
でも、当該爪状剥離部材の先端部分が部分的に磨耗し
て、像担持体の表面を損傷するのを防止することがで
き、爪状の剥離部材を用いる用紙剥離装置を長期間使用
した場合でも、画像に黒色や白色の線状のスジが発生し
て画質が劣化するのを防止可能となっている。
【0042】すなわち、この実施の形態に係る用紙剥離
装置25は、図9及び図10に示すように、剥離爪の爪
部32の先端が、当該爪部34の先端40と感光体ドラ
ム7の表面との間に間隙Gが形成されるとともに、当該
爪部32の先端よりも基端部38側の位置で、前記爪部
32の変曲点を形成する稜線41が、感光体ドラム7表
面の軸方向に幅をもって接触するようになっている。そ
のため、上記感光体ドラム7の表面に残留した未転写ト
ナー42は、図11に示すように、感光体ドラム7の表
面との間に間隙Gが形成された爪部34の先端の係止さ
れることがなく、感光体ドラム7の表面に対して傾斜し
た爪部34の先端40の上端面40aを介して、感光体
ドラム7表面と接触する稜線41まで移動し、この稜線
41は、感光体ドラム7表面の軸方向に幅をもって接触
しているので、感光体ドラム7の表面に残留した未転写
トナー42は、爪部34の稜線41によって塞き止めら
れることなく、爪部34の下端面を一様に通過すること
が可能となっている。
【0043】その結果、上記剥離爪26の爪部34の感
光体ドラム7表面と接触する部分は、当該感光体ドラム
7の表面に残留したトナーによって均一に磨耗されるた
め、従来のように、剥離爪26の先端部に鋭利な突起が
形成されることがなく、剥離爪26が感光体ドラム7の
表面を損傷するのを防止することができ、剥離爪26を
用いる用紙剥離装置25を長期間使用した場合でも、画
像に黒色や白色の線状のスジが発生して画質が劣化する
のを防止可能となっている。
【0044】実施の形態2 図12及び図13はこの発明の実施の形態2を示すもの
であり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号
を付して説明すると、この実施の形態2では、爪状剥離
部材が像担持体と対向する面が、像担持体表面の軸方向
に幅をもって接触する部分を含む平面からなるように構
成したものである。
【0045】すなわち、この実施の形態2に係る用紙剥
離装置25では、図12及び図13に示すように、剥離
爪26の爪部34の先端40が、三角錐形状に形成され
ており、この爪部34の先端40は、上端面39aが平
坦で一定の厚さを有する先端部39に続いて、平面形状
が三角形状の上端面40aを有しているが、この三角形
状の上端面40aは、先端まで続いており、感光体ドラ
ム7表面の軸方向に幅をもって接触する部分41が、上
端面40aの途中となるように設定されている。
【0046】そして、上記爪部34の先端40は、図1
2に示すように、当該爪部32の先端と感光体ドラム7
の表面との間に間隙Gが形成されるとともに、当該爪部
32の先端よりも基端部側の位置で、前記爪部32の先
端40の上端面40aの途中の部分41が、感光体ドラ
ム7表面の軸方向に幅をもって接触するようになってい
る。
【0047】この実施の形態2に係る用紙剥離装置25
では、剥離爪26の先端40に変曲点からなる稜線41
を設ける必要がないので、剥離爪26の製造が容易とな
るという効果を有する。
【0048】その他の構成及び効果は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0049】実施の形態3 図14はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3では、爪状剥離部材が像担
持体と対向する面が、像担持体表面の軸方向に幅をもっ
て接触する部分を含む曲面からなるように構成したもの
である。
【0050】すなわち、この実施の形態2に係る用紙剥
離装置25では、図14に示すように、剥離爪26の爪
部34の先端40が、三角錐形状に形成されており、こ
の爪部34の先端40は、感光体ドラム7の表面と接触
する部分の前後が、一定の曲率半径Rを有する曲面40
aとなっている。また、上記爪部34の先端40は、曲
面40aに続く基端側の上端面39aが平面となってお
り、この平面からなる上端面39aは、爪部34の先端
40と感光体ドラム7の表面との接触する部分に引いた
接線に対して、角度θだけ傾斜するように配置されてい
る。
【0051】この実施の形態3に係る用紙剥離装置25
では、剥離爪26の先端40の上端面40aが曲面とな
っているので、当該剥離爪26の先端40の上端面40
aが曲面となっているので、当該剥離爪26の先端40
と感光体ドラム7の表面との間隙からトナー粒子は、曲
面からなる剥離爪26の上端面40aを回転しながら、
感光体ドラム7の回転方向下流側に移動し易いため、ト
ナーが剥離爪26と感光体ドラム7表面との接触部を一
層通過しやすく、感光体ドラム7表面の残留トナーによ
って剥離爪26の先端に鋭利な突起が形成されるのを確
実に防止することができる。
【0052】その他の構成及び効果は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】実施の形態4 図15はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態4では、爪状剥離部材が像担
持体と接触する部分が、前記実施の形態と異なり、三角
錐形状ではなく、曲率半径の大きな球形状となってい
る。
【0054】すなわち、この実施の形態4に係る用紙剥
離装置25は、図15に示すように、剥離爪26の爪部
34の先端40が、球錐形状に形成されており、この爪
部34の先端40は、感光体ドラム7の表面と接触する
部分の前後が、一定の曲率半径Rを有する球面40とな
っている。この剥離爪26の先端40は、爪部34の先
端40が感光体ドラム7の表面と接触する部分に、トナ
ーが容易に通過可能となるような球面を形成するための
ものであって、従来の剥離爪とは異なるものであり、当
該剥離爪26の先端40は、曲率半径Rが例えば50μ
m以上に設定されるように構成されている。
【0055】その他の構成及び効果は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0056】実験例1 次に、本発明者らは、図2に示すデジタル複写機を用い
て、図9に示すようなこの本発明の実施の形態1に係る
用紙剥離装置と、図20に示すような従来の用紙剥離装
置とを試作し、これらの用紙剥離装置をデジタル複写機
の新しいプロセスカートリッジ24に取り付けて、当該
新しいプロセスカートリッジ24のトナーが無くなるま
で、高温高湿環境、低温低湿環境及び常温低湿環境の各
環境下において、多種用紙(約20種)2万枚の画像形
成工程を繰り返し、剥離爪の先端に凸形状が形成される
発生率、及び感光体ドラムの表面に生じる傷の平均深さ
を測定する実験を行なった。
【0057】図16及び図17は上記実験の結果を示す
ものである。
【0058】この図16から明らかなように、剥離爪の
先端に凸形状が形成される発生率は、従来の用紙剥離装
置では、高温高湿環境で79%、低温低湿環境で75
%、常温低湿環境で89%であったのに対し、この発明
の実施の形態1に係る用紙剥離装置では、高温高湿環境
で8.3%、低温低湿環境で25%、常温低湿環境で3
3%と、従来の装置に比べて凸形状発生率が大幅に低減
できることがわかった。
【0059】また、図17から明らかなように、感光体
ドラムの表面に発生する傷の平均深さは、従来の用紙剥
離装置では、高温高湿環境で3.73μm、低温低湿環
境で4.71μm、常温低湿環境で3.72μmであっ
たのに対し、この発明の実施の形態1に係る用紙剥離装
置では、高温高湿環境で1.35μm、低温低湿環境で
2.04μm、常温低湿環境で1.53μmと、やはり
従来の装置に比べて傷の平均深さをも大幅に低減できる
ことがわかった。なお、図17は感光体ドラムの表面に
発生した傷の平均深さであるため、その値そのものは、
画像に黒線が発生する平均深さである10μmを、いず
れも下回っているが、従来の用紙剥離装置で画像に黒線
が発生した傷の平均深さは、13.34μmであり、画
像に黒線が発生する平均深さである10μmを、大幅に
越えていた。これに対して、この発明の実施の形態1に
係る用紙剥離装置では、画像に黒線が発生する傷は、皆
無であり、非常に効果が大きいことが確認された。
【0060】実験例2 さらに、本発明者らは、図2に示すデジタル複写機を用
いて、図8に示すような本発明の実施の形態1に係る用
紙剥離装置25と、図12に示すような本発明の実施の
形態3に係る用紙剥離装置25とを試作し、これらの用
紙剥離装置25をデジタル複写機の新しいプロセスカー
トリッジ24に取り付けた際に、用紙剥離装置25の取
り付け状態にばらつきがあり、図18(a)(b)に示
すように、剥離爪の先端と感光体ドラム7の表面との間
隙Gと、剥離爪の先端開き角θと、剥離爪の先端のカッ
ト量を、それぞれ変化させた場合に、用紙の剥離を確実
に行なえるか否かを確認する実験を行なった。なお、こ
の実験は、分離帯電器13の電圧の印加をoffした
り、高温・高湿環境下や転写用紙が含水紙と薄紙等であ
る場合など種々の条件で行っているが、特に、剥離性が
最も悪くなる条件である、乾燥環境で、分離帯電器13
の電圧の印加をoffし(故障の場合等)、且つ転写用
紙が超薄紙である場合についても、用紙の剥離を確実に
行なえるか否かを確認する実験を行なった。
【0061】図19は上記実験の結果を示すものであ
る。なお、棒グラフ上部の数値は、ギャップ量G(μ
m)を示し、棒グラフ中の○印は、用紙の剥離が可能で
あったが、×印は、用紙の剥離不良が発生した場合を示
すものである。
【0062】この図19から明らかなように、図8に示
す用紙剥離装置25、及び図12に示す用紙剥離装置と
もに、剥離爪の取り付け状態の変化や剥離爪の製造上の
誤差等により、その先端開き角θや剥離爪の先端のカッ
ト量が変化し、剥離爪の先端と感光体ドラム7の表面と
の間隙Gが、90μmを越えると、用紙の剥離不良が発
生することがわかった。したがって、上記剥離爪の先端
と感光体ドラム7の表面との間隙Gは、90μm以下に
設定するのが望ましい。
【0063】また、上記の如く、剥離爪の先端と感光体
ドラム7の表面との間隙Gが、90μmを越えると、用
紙の剥離不良が発生するが、図12に示す用紙剥離装置
は、剥離爪が感光体ドラム7の表面と当接する部分がす
べて平面状に形成されているので、剥離爪の取り付け状
態が変化すると、剥離爪の感光体ドラム7表面に対する
当接角度が変化し、直ちに剥離爪の先端と感光体ドラム
7の表面との間隙Gが、大きく変化してしまうため、9
0μmを越える場合が生じてくる。これに対して、図8
に示す用紙剥離装置は、剥離爪が感光体ドラム7の表面
と当接する部分が、2つの平面の変曲点である稜線41
となっているので、剥離爪の取り付け状態が変化し、剥
離爪の感光体ドラム7表面に対する当接角度が変化して
も、微小な先端カット量のsin分できいてくるだけで
あるため、剥離爪の先端と感光体ドラム7の表面との間
隙Gの変化量は、極わずかであるため、90μmを越え
ることが殆どなく、安定性に優れている。
【0064】なお、本発明者等の実験の結果によれば、
爪状剥離部材の先端が像担持体の表面に当接する荷重
が、1.2gf以下となるように設定することにより、
爪状剥離部材の先端が像担持体の表面に与える負荷が少
なく望ましい。
【0065】なお、感光体ドラム表面の磨耗を防止する
目的で、剥離爪を感光体ドラムの軸方向に移動させ、磨
耗を分散させた例や、剥離時以外は剥離爪先端を感光体
ドラムより離間させる構成などがあるが、本発明により
剥離爪を駆動する機構が不要となり、構造の簡略化が可
能となる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至9に
記載の発明によれば、像担持体と爪状の剥離部材とが接
触する部分をトナーが通過可能となるように構成したこ
とで、像担持体上に残留した未転写トナーが、像担持体
と爪状剥離部材との間をすり抜ける際、爪状剥離部材の
接触部に像担持体を傷つけるような鋭利な突起の形成を
防止することが可能になり、コピー上に黒線や白線が発
生するというトラブルの発生を防止することができる。
【0067】また、前記請求項4のように、爪状剥離部
材の接触部に変曲点を設けることで、爪状剥離部材の先
端と像担持体とのギャップ量の変動を小さく抑えること
が可能になり、二次障害である像担持体と爪状剥離部材
との間隙の間に用紙先端が突入する剥離不良の発生もな
い。
【0068】さらに、使用当初より一定の接触幅で接触
することで、点接触の場合より接触圧力が低くなり、爪
状剥離部材自体および像担持体自身の磨耗量が減り、ラ
イフの延長が可能となる。また、長時間使用した場合で
も像担持体は、浅く広く磨耗し、画像に黒線や白線が発
生するのを防止できるか、発生しても目立たなくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施の形態に係る画像形
成装置の用紙剥離装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の一実施の形態に係る画像形
成装置の用紙剥離装置を適用したデジタル複写機を示す
構成図である。
【図3】 図3はデジタル複写機の画像形成部を示す構
成図である。
【図4】 図4はデジタル複写機の画像形成部を示す構
成図である。
【図5】 図5はこの発明の一実施の形態に係る画像形
成装置の用紙剥離装置を示す構成図である。
【図6】 図6(a)(b)はこの発明の一実施の形態
に係る画像形成装置の用紙剥離装置をそれぞれ示す一部
破断の正面図及び下面図である。
【図7】 図7はこの発明の一実施の形態に係る画像形
成装置の用紙剥離装置を示す斜視図である。
【図8】 図8(a)〜(e)は剥離爪を示すものであ
り、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図
(c)は下面図、同図(d)は左側面図、同図(e)は
図(c)のD−D線断面図である。
【図9】 図9(a)(b)は剥離爪の先端部をそれぞ
れ示す右上斜視図及び左下斜視図である。
【図10】 図10は剥離爪の先端を示す拡大説明図で
ある。
【図11】 図11は剥離爪の作用を示す説明図であ
る。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態2に係る画
像形成装置の用紙剥離装置を示す構成図である。
【図13】 図13(a)(b)は剥離爪の先端部をそ
れぞれ示す右上斜視図及び左下斜視図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態3に係る画
像形成装置の用紙剥離装置を示す構成図である。
【図15】 図15はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置の用紙剥離装置を示す構成図である。
【図16】 図16は凸形状の発生率を示す棒グラフで
ある。
【図17】 図17は平均傷の深さを示す棒グラフであ
る。
【図18】 図18(a)(b)は剥離爪の設置パラメ
ータをそれぞれ示す説明図である。
【図19】 図19は剥離爪の先端ギャップと剥離不良
の発生との関係を示す棒グラフである。
【図20】 図20(a)(b)は従来の剥離爪の先端
部をそれぞれ示す右上斜視図及び左下斜視図である。
【図21】 図21(a)〜(c)は感光体ドラム表面
の傷の発生メカニズムをそれぞれ示す説明図である。
【図22】 図22は感光体ドラム表面の傷の測定結果
を示すグラフである。
【符号の説明】
26:剥離爪、34:爪部、38:爪部の基端部、3
9:爪部の先端部、40:爪部の先端。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の表面に形成されたトナー像を
    用紙上に転写し、爪状の剥離部材の一部を像担持体の表
    面に接触させて、当該像担持体の表面に吸着した用紙を
    剥離する画像形成装置の用紙剥離装置において、 前記爪状剥離部材が像担持体と対向する面の形状を、前
    記像担持体の表面に残留したトナーを塞き止めることな
    く、当該トナーが爪状剥離部材と像担持体との接触部を
    通過可能な形状としたことを特徴とする画像形成装置の
    剥離装置。
  2. 【請求項2】 像担持体の表面に形成されたトナー像を
    用紙上に転写し、爪状の剥離部材の一部を像担持体の表
    面に接触させて、当該像担持体の表面に吸着した用紙を
    剥離する画像形成装置の用紙剥離装置において、 前記爪状剥離部材の一部を、像担持体表面の軸方向に幅
    をもって接触させ、前記爪状剥離部材の像担持体と接触
    する部分より先端部側に、像担持体上に付着した残留ト
    ナーが、前記接触部で塞き止められることなく通過可能
    となるように導く導入面を形成したことを特徴とする画
    像形成装置の剥離装置。
  3. 【請求項3】 像担持体の表面に形成されたトナー像を
    用紙上に転写し、爪状の剥離部材の一部を像担持体の表
    面に接触させて、当該像担持体の表面に吸着した用紙を
    剥離する画像形成装置の用紙剥離装置において、 前記爪状剥離部材の先端と像担持体の表面との間に間隙
    を設けるとともに、当該爪状剥離部材の先端よりも基端
    部側の位置で、前記爪状剥離部材の一部を、像担持体表
    面の軸方向に幅をもって接触させたことを特徴とする画
    像形成装置の剥離装置。
  4. 【請求項4】 前記爪状剥離部材が像担持体と対向する
    面が、像担持体表面の軸方向に幅をもって接触する部分
    を境にして、その前後に位置する平面からなることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装
    置の用紙剥離装置。
  5. 【請求項5】 前記爪状剥離部材が像担持体と対向する
    面が、像担持体表面の軸方向に幅をもって接触する部分
    を含む平面からなることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の画像形成装置の用紙剥離装置。
  6. 【請求項6】 前記爪状剥離部材が像担持体と対向する
    面が、像担持体表面の軸方向に幅をもって接触する部分
    を含む曲面からなることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の画像形成装置の用紙剥離装置。
  7. 【請求項7】 前記爪状剥離部材の先端と像担持体の表
    面との間に設けられる間隙が、90μm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形
    成装置の用紙剥離装置。
  8. 【請求項8】 前記爪状剥離部材の先端が像担持体の表
    面に当接する荷重が、1.2gf以下としたことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置
    の用紙剥離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9063503B2 (en) 2011-04-08 2015-06-23 Sharp Kabushiki Kaisha Separating device
US10955770B1 (en) 2019-09-05 2021-03-23 Fuji Xerox Co.. Ltd. Image forming apparatus

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