JPH11218904A - 平版印刷版の処理方法、印刷方法及び処理装置 - Google Patents

平版印刷版の処理方法、印刷方法及び処理装置

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JPH11218904A
JPH11218904A JP10023362A JP2336298A JPH11218904A JP H11218904 A JPH11218904 A JP H11218904A JP 10023362 A JP10023362 A JP 10023362A JP 2336298 A JP2336298 A JP 2336298A JP H11218904 A JPH11218904 A JP H11218904A
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孝彰 黒木
Takeo Akiyama
健夫 秋山
Yasuo Kojima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一の課題は、ドライプロセスでの平版印刷
版の指紋汚れ、解像度の改善をすること。第二の課題
は、新規なドライのフィニッシャー処理方法(具体的に
はガム処理)を用いることによる画像形成後の傷による
置き版適性を改善すること。 【解決手段】 露光後、液体現像処理を伴わない方法で
処理して画像形成された平版印刷版上に、親水化処理す
る工程を設けることを特徴とする平版印刷版の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版の処理
方法、印刷方法及び処理装置に関する。特に新規なレー
ザー露光に対応したドライプロセスを用いた平版印刷版
の処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高解像度の平版印刷版(PS版)
を得る為に、画像情報に基づいたレーザー光によるデジ
タル露光を行う工程を設けることが検討されている。そ
の1例を挙げると、通信回線により伝送される画像信
号、電子製版システムや画像処理システムからの出力信
号で光源を変調し、感光材料に直接走査露光をして印刷
版を形成するシステムが挙げられる。しかしながら、こ
のようなレーザーを用いた露光に対し従来型のジアゾ樹
脂を含有する平版印刷版用材料では、分光増感及び高感
度化が困難であるという問題を有しており、光重合系を
用いた平版印刷版の検討が多数なされている。これらの
光重合系の平版印刷版は、親水性を有する支持体上にエ
チレン性不飽和結合を有する化合物及び光重合開始剤を
含有する光重合性感光性層、更に酸素による重合阻害を
防止する目的で酸素遮断層を有している。これらの光重
合系の感光性平版印刷版は、画像露光により露光部を硬
化させ、非画像部分をアルカリ現像液で除去することに
より画像形成し、その後水洗・フィニッシャー処理を行
うことで得られるものであり、画像部がインクを受容
し、非画像部が水を保持する印刷版として用いられる。
【0003】又一方、最近では従来のような液体処理プ
ロセスの保守/管理の繁雑さ、廃液処理の手間等の面か
らドライ現像型平版印刷版に注目が集まっている。この
様なドライ現像型平版印刷版については各社から様々な
方法/方式が提案、開示されている。例えば、特開平4
−176688号公報には、非親油性表面を有する支持
体上に熱転写層、剥離支持体を設けた感光性の印刷版を
像様に加熱した後、剥離支持体を剥離することで印加部
分も同時に剥離され、一方残留の非印加部分が画像部を
形成するという印刷版の形成方法が、又特開平6−55
723号公報には、親油性表面の支持体上に光熱変換記
録層/疎油性表面層を有する材料にレーザー露光し、摩
擦現像により印刷版が形成される方法が、特開昭62−
280038号公報には、親水性版材にサーマルヘッド
でインクシート転写により印刷版を形成する方法が、特
開昭54−53009号公報には、親水性多孔性の表面
に親油性の画像を昇華により形成する方法が記載される
等多くの方法が挙げられる。
【0004】この様な方法は、製版・印刷工程のデジタ
ル化の流れの中で非常に好ましい方向である。しかしな
がらこれらの平版印刷版を、通常のPS版と同じような
ハンドリングで扱うと印刷の行程で指紋汚れ等の汚れを
生じやすく、又画像形成後の置き版適性が悪いことが問
題となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みて為されたものであり、その第一の課題は、ドライ
プロセスでの平版印刷版の指紋汚れ、解像度の改善をす
ることにある。第二の課題は、新規なドライのフィニッ
シャー処理方法(具体的にはガム処理)を採用すること
により、画像形成後の傷による置き版適性を改善するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0007】1.露光後、液体現像処理を伴わない方法
で処理して画像形成された平版印刷版上に、親水化処理
する工程を設けることを特徴とする平版印刷版の処理方
法。
【0008】2.前記親水化処理工程をスプレーコーテ
ィングにより行うことを特徴とする前記1.記載の平版
印刷版の処理方法。
【0009】3.前記スプレーコーティングにあたり、
使用されるスプレーコーティング液がフィニッシャー処
理液を含有することを特徴とする前記2.記載の平版印
刷版の処理方法。
【0010】4.前記親水化処理工程が、支持体上に親
水性層を有するシートを前記平版印刷版上に貼合した
後、前記支持体を剥離することにより行われることを特
徴とする前記1.記載の平版印刷版の処理方法。
【0011】5.前記支持体上に親水性層を有するシー
トが、フィニッシャー処理液を含有することを特徴とす
る前記4.記載の平版印刷版の処理方法。
【0012】6.前記フィニッシャー処理液が保護ガム
液を含有することを特徴とする前記3.又は5.記載の
平版印刷版の処理方法。
【0013】7.上記1,2,3,4,5又は6記載の
親水化処理工程を経た後、得られた平版印刷版上に湿し
水を供給する工程を付与して印刷を行うことを特徴とす
る平版印刷版の印刷方法。
【0014】8.少なくとも画像露光を行う工程、現像
処理を行う工程、及び親水化処理を行う工程を、感光性
平版印刷版を順次搬送しながら行う平版印刷版の処理装
置において、前記親水化処理工程がスプレーコーティン
グであることを特徴とする平版印刷版の処理装置。
【0015】9.少なくとも画像露光を行う工程、現像
処理を行う工程、及び親水化処理を行う工程を、感光性
平版印刷版を順次搬送しながら行う平版印刷版の処理装
置において、前記親水化処理工程が、支持体上に親水性
層を有するシートを前記平版印刷版に貼合した後、前記
支持体を剥離することにより行われることを特徴とする
平版印刷版の処理装置。
【0016】即ち本発明者らは、従来の液体現像処理工
程を除いた、ドライ現像型平版印刷版の処理で問題とな
った指紋汚れ/置き版適性について鋭意検討を重ねた結
果、ドライ処理により画像形成された平版印刷版上に親
水化処理を行うことにより改善できること、又フィニッ
シャー処理を施さないものに比べ解像性が格段に向上す
ることを見い出し本発明に至ったものである。
【0017】特に親水化処理をスプレーコーティングす
ることにより、処理プロセス全体のドライ化がより容易
に実現できるようになる。又一方、平版印刷版のフィニ
ッシャー処理工程、具体的にはガム処理工程を、支持体
上に保護ガム液を含有する親水性層を設けたシートを平
版印刷版に貼合するという方法を採用することにより、
従来の液体現像処理(ウエット処理)で行ってきたガム
処理工程のドライ化が可能となるばかりか、置き版の際
に問題となる重ね放置時の傷についても防止できるとい
う効果を奏する。更に上記の技術をドライの画像形成方
法と併せて利用することにより完全ドライの平版印刷版
処理プロセスを実現でき、これを露光装置内で一貫処理
することは、本発明のより好ましい実施形態である。
【0018】以下に本発明を詳述する。
【0019】(1)平版印刷版の処理方法 本発明の平版印刷版の処理方法は、露光後、液体現像処
理を伴わない方法で処理して画像形成された平版印刷版
上に、親水化処理する工程を設けることを特徴とする。
【0020】本発明に適用できる液体現像を伴わない処
理方法としては、従来公知の画像形成方法が好適に利用
できる。このようなものとしては、例えば、a)溶融熱
転写方式、b)昇華熱転写方式、c)アブレーション転
写方式、d)穿孔方式、e)インクジェット方式、f)
光変性方式などが挙げられる。
【0021】a)溶融熱転写方式としては、例えば親水
性の支持体上に設けられた親油性で熱溶融性の転写層
を、熱/光エネルギーを熱に変換して溶融させることに
より転写する方法、親油性の支持体上に設けられた親水
性で熱溶融性の転写層を、熱/光エネルギーを熱に変換
して溶融させることで転写する方法が挙げられる。具体
的には、特開昭56−13168号記載の原版表面と熱
転写シート表面を密着させてレーザー露光を行う転写方
法、特開昭62−280038号記載の親水性版材にサ
ーマルヘッドでインクシートのインクを転写する方法、
特開平4−94937号記載の熱転写層に光硬化成分を
含有し、後加熱を行い画像形成する方法、特開平4−9
4938号記載の熱転写層に熱硬化成分を含有し、後加
熱を行い画像形成をする方法等を挙げることができる。
【0022】b)昇華熱転写方式としては、例えば親水
性の支持体上に設けられた親油性で熱昇華性の物質を、
熱/光エネルギーを熱に変換して昇華させることで転写
する方法、親油性の支持体上に設けられた親水性で熱昇
華性の物質を、熱/光エネルギーを熱に変換して昇華さ
せることで転写する方法が挙げられる。具体的には、特
開昭54−53009号記載の親水性で多孔性の支持体
表面に、親油性の像を昇華により転写する方法等を挙げ
ることができる。
【0023】c)アブレーション転写方式としては、例
えば親水性の支持体上に設けられた親油性の物質を高強
度の光エネルギーを熱に変換し、アブレーションさせる
ことで転写する方法、親油性の支持体上に設けられた親
水性の物質を高強度の光エネルギーを熱に変換し、アブ
レーションさせることで転写する方法が挙げられる。
【0024】d)穿孔方式としては、例えば支持体/親
油性層/疎油性(親水性)層の構成を有する材料の疎油
性層を高強度の光エネルギーを熱に変換し、アブレーシ
ョンさせることで分解/除去する方法、支持体/疎油性
(親水性)層/親油性層の構を有する材料の親油性層を
高強度の光エネルギーを熱に変換し、アブレーションさ
せることで分解/除去する方法が挙げられる。具体的に
は、特開昭55−105560号記載の、支持体上に親
油性層と親水性層を設けた材料にレーザービームで記録
する方法等が挙げられる。
【0025】e)インクジェット方式としては、例えば
従来公知の親水性支持体上に、特開平7−70490
号、同8−165447号、同9−3377号公報等に
記載されているようなホットメルトインクを用いて画像
を形成する方法などが挙げられる。
【0026】f)光変性方式としては、従来公知の方式
が特に制限なく使用される。このようなものであれば、
特にネガ型/ポジ型の区別なく好適に使用され、例えば
特公昭63−42593号のごとき、親水性樹脂・熱可
塑性粒子及び光熱変換物質よりなる平版印刷版が開示さ
れており、画像露光により熱可塑性粒子が融着し、露光
部分が水不溶化し、水現像により画像形成する方法であ
る。更に特開平7−1849号には、3次元架橋された
親水性バインダー、熱により画像部に転換するマイクロ
カプセル化された親油成分とを有し、該親油成分が親水
成分と反応しうる基を有する平版印刷版が開示されてお
り、画像露光により露光部の親油性が向上し、露光のみ
により画像形成を終了する現像レス方法である。又、特
願平9−275188号には、親水性樹脂、架橋剤より
なる平版印刷版が開示されており、画像露光により露光
部の親油性が向上し、露光のみにより画像形成を終了す
る現像レス方法が開示されている。又、ポジ型には、ポ
リフタルアルデヒドの如き解重合・T−BOCなどの保
護基を酸/熱などにより解離させる保護基脱離反応など
を利用した画像形成方法などを挙げることができる。
【0027】これらの方法は、モノシートの感材であり
露光機の設計・廃材の低減など好ましい方法であるとい
える。これらは、いずれも好適に使用できる。
【0028】本発明においては、上記液体現像を伴わな
い処理方法にて画像形成された後、後述する親水化処理
工程を行って得られた平版印刷版に、湿し水を用いた印
刷法を採用することにより、指紋汚れ、解像度改善効果
により高い効果が得られる。
【0029】又本発明のもう一つの目的である液体現像
を伴わない新規なドライのフィニッシャー処理方法、具
体的にはガム処理を採用することにより得られる、画像
形成後の傷による置き版適性の改善効果については、い
ずれの画像形成方法においても認められる。特に従来の
湿し水を不要とする平版印刷版においては、画像形成前
の版面保護は行うものの、画像形成後の版面が傷つきや
すく問題となっていたことが解決でき、ダイレクト製版
システムの昼夜運転等の無人連続作業にも対応できるも
のである。
【0030】本発明は、液体現像を伴わない処理方法に
て画像形成された平版印刷版上に、親水化処理する工程
を設けることを特徴とする。このような親水化処理工程
は通常フィニッシャー液と呼ばれる処理液を用いて行う
ことが好ましい。該フィニッシャー液は、界面活性剤を
含有するリンス液や水溶性樹脂を含有する保護ガム液な
どから構成される。
【0031】フィニッシャー液に使用される緩衝剤とし
ては水溶性塩及び酸のいずれか又は両方が用いられる。
緩衝剤の詳細は、例えば「化学便覧基礎編II」日本化学
会編、昭和47年2月20日第5刷、丸善株式会社発
行、1312〜1320頁に記載されており、これらは
そのまま適用することができる。好適なものは、モリブ
デン酸、硼酸、硝酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸などの無機
酸、酢酸、グリコール酸、蓚酸、酒石酸、安息香酸、こ
はく酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、p−トルエンスル
ホン酸などの水溶性有機酸等の酸とその塩が挙げられ
る。より好適な塩は水溶性アルカリ金属塩及びアンモニ
ウム塩で、特に好適にはモルブデン酸アンモニウム等の
モルブデン酸塩、燐酸ナトリウム等の燐酸塩、テトラポ
リ燐酸カリウム、トリメタ燐酸ナトリウム等のポリ燐酸
塩、蓚酸ナトリウム等の蓚酸塩、酒石酸塩、こはく酸ナ
トリウムなどのこはく酸塩、クエン酸アンモニウム等の
クエン酸塩である。このような酸と水溶性塩はそれぞれ
単独又は2種以上を組み合わせてもよい。
【0032】フィニッシャー液に含有させる酸と塩の添
加量は特に限定されないが、液の総重量に対し、酸と塩
の総量で約10重量%以下であることが好ましい。より
好ましくは0.01〜6重量%の範囲で使用される。
【0033】フィニッシャー液が界面活性剤を含有する
リンス液である場合、緩衝剤としての酸と塩の他に有機
溶剤、親油性物質、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、染
料、消泡剤及び少量の水溶性樹脂を含有させておくこと
が好ましい。
【0034】リンス液の主成分である界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリ
セリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エ
ステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル
類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、しょ
糖脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル
類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノ
ールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキル
アミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエ
タノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオ
キシドなどの非イオン性界面活性剤、脂肪酸塩類、アビ
エチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、ア
ルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホこはく酸エス
テル塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチ
レンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアル
キルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オ
レイルタウリンナトリウム類、N−アルキルスルホこは
く酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩
類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脚油、脂肪酸アルキルエ
ステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸
エステル塩類、アルキルりん酸エステル塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルりん酸エステル塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルりん酸エステ
ル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分けん
化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分け
ん化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類
などのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第
四級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体などのカチオ
ン性界面活性剤、カルボキシベタイン類、アミノカルボ
ン酸類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エステル類、イ
ミダゾリン類などの両性界面活性剤が挙げられる。以上
に挙げた界面活性剤の中でポリオキシエチレンとあるも
のは、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、ポ
リオキシブチレンなどのポリオキシアルキレンに読み替
えることもでき、それらの界面活性剤も又包含され、以
下の説明においても同様である。
【0035】上記の界面活性剤は、単独もしくは2種以
上を組み合わせて使用することができ、水溶液中に約
0.001重量%から約10重量%、より好ましくは
0.01重量%から5重量%の範囲で使用される。
【0036】リンス液には更にソルビン酸、p−オキシ
安息香酸エチル、フェノール、ホルマリン、デヒドロ酢
酸塩、4−イソチアゾリン3−オン化合物などの防腐
剤、防黴剤、没食子酸プロピル、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノールなどの酸化防止剤を含有させてお
くことができる。これらの保存料としての防腐剤、防黴
剤、酸化防止剤は少量添加することにより、該水溶液の
保存による変質等を防止することができるが、好ましい
添加量は0.001〜5重量%である。
【0037】リンス液には、親油性物質を含有させてお
くことが好ましい。これにより、平版印刷版の画像部が
より高い感脂性を示すようになり、現像インキ盛り(現
像後、画像を見易くするためと、画像の感脂性を高めに
保持するためにエマルジョン型のインキ(通常黒色)を
画像上にのせること)が容易になるばかりでなく、該水
溶液による処理の後、版面保護剤処理を行う場合は、画
像部の感脂性の低下を強く抑えることができる。
【0038】好ましい親油性物質には、例えばオレイン
酸、ラウリン酸、吉草酸、ノニル酸、カプリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸などのような炭素数が5〜25
の有機カルボン酸、ひまし油などが含まれる。これらの
親油性物質は単独もしくは2以上組み合わせて使用する
ことができる。
【0039】リンス液中に含ませる親油性物質は、その
総重量に対して0.005重量%から約10重量%、よ
り好ましくは0.05〜5重量%の範囲である。更にリ
ンス液には有機シラン化合物等の消泡剤を含有させてお
くことが好ましい。
【0040】一方フィニッシャー液が水溶性樹脂を含有
する保護ガム液である場合、緩衝剤としての酸と塩の他
に、界面活性剤、親油性物質、防腐剤、防黴剤、酸化防
止剤、消泡剤などを含有させておくことが好ましい。
【0041】保護ガム液の主成分である水溶性樹脂とし
ては、水溶性の天然高分子、半天然物(半合成物)、合
成高分子のいづれもが用いられる。
【0042】天然高分子には、かんしょデンプン、ばれ
いしょデンプン、タピオカデンプン、小麦デンプン及び
コーンスターチ等のデンプン類、カラジーナン、ラミナ
ラン、海ソウマンナン、ふのり、アイリッシュモス、寒
天及びアルギン酸ナトリウム等の藻類から得られるも
の、トロロアオイ、マンナン、クインスシード、ペクチ
ン、トラガカントガム、カラヤガム、キサンチンガム、
グアービンガム、ローカストビンガム、アラビアガム、
キャロブガム及びベンゾインガム等の植物性粘質物、デ
キストラン、グルカン及びレバンなどのホモ多糖並びに
サクシノグルカン及びザンタンガムなどのヘテロ多糖等
の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼイン及びコラ
ーゲン等のタンパク質などが挙げられる。
【0043】半天然物(半合成品)にはアルギン酸プロ
ピレングリコールエステルの他に、ビスコース、メチル
セルロース、エチルセルロース、メチルエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチル
セルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレート等の繊維素誘導体並びに加工でんぷん等が挙げ
られる。加工でんぷんには白色デキストリン、黄色デキ
ストリン及びブリティシュガムなどの焙焼でんぷん、酵
素デキストリン及びシャーディンガーデキストリンなど
の酵素変性デキストリン、可溶化でんぷんのような酸分
解でんぷん、ジアルデヒドスターチのような酸化でんぷ
ん、変性アルファー化でんぷん及び無変性アルファー化
でんぷん等のアルファー化でんぷん、りん酸でんぷん、
脂肪酸でんぷん、硫酸でんぷん、硝酸でんぷん、キサン
トゲン酸でんぷん及びカルバミン酸でんぷんなどのエス
テル化でんぷん、カルボキシアルキルでんぷん、ヒドロ
キシアルキルでんぷん、スルフォアルキルでんぷん、シ
アノエチルでんぷん、アリルでんぷん、ベンジルでんぷ
ん、カルバミルエチルでんぷん及びジアルキルアミノで
んぷんなどのエーテル化でんぷん、メチロール架橋でん
ぷん、ヒドロキシアルキル架橋でんぷん、りん酸架橋で
んぷん及びジカルボン酸架橋でんぷんなどの架橋でんぷ
ん、でんぷんポリアクリルアミド共重合体、でんぷんポ
リアクリル酸共重合体、でんぷんポリ酢酸ビニル共重合
体、でんぷんポリアクリルニトリル共重合体、カチオン
性でんぷんポリアクリル酸エステル共重合体、カチオン
性でんぷんビニルポリマー共重合体、でんぷんポリスチ
レンマレイン酸共重合体及びでんぷんポリエチレンオキ
サイド共重合体などのでんぷんグラフト共重合体などが
挙げられる。
【0044】合成品にはポリビニルアルコールの他部分
アセタールポリビニルアルコール、アリル変性ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニル
エチルエーテル及びポリビニルイソブチルエーテルなど
の変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリアクリ
ル酸エステル共重合体部分けん化物、ポリメタアクリル
酸塩及びポリアクリルアミドなどのポリアクリル酸誘導
体及びポリメタクリル酸誘導体、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ビ
ニルピロリドンとビニルアセテートの共重合物、カルボ
キシビニルポリマー、スチロールマレイン酸共重合物、
スチロールクロトン酸共重合物などが挙げられる。
【0045】これらの内、藻類から得られるもの、植物
性粘質物、繊維素誘導体、加工デンプン、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル及び合成品は印刷版上の皮
膜形成性が良好なため好ましく用いられる。
【0046】これらの水溶性樹脂は保護ガム水溶液中に
一種又は二種以上の組み合わせで添加せしめられ、その
合計の添加量は1〜40重量%であることが好ましく、
更に好ましくは3〜20重量%である。添加量が1重量
%未満では、平版印刷版に形成される乾燥後の厚みが小
さく保護ガムとしての役目を果たさない。40重量%を
越える場合にはガム液の粘度が高くなり、循環使用に支
障をきたすばかりでなく、印刷開始時のインキ着肉性を
劣化させ又経済的にもコストアップになり、好ましくな
い。
【0047】保護ガム液に用いられる親油性物質として
は、高沸点有機溶剤、脂肪酸、脂肪油、一価アルコー
ル、ワックスの他に平版印刷版用インクのベヒクルとし
て使用される親油性樹脂がある。好ましい親油性樹脂と
してはフェノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホ
ルムアルデヒド樹脂、t−ブチルフェノールホルムアル
デヒド樹脂などのノボラック型フェノール樹脂、フェノ
ールとキシレンとをホルムアルデヒドで縮合させたキシ
レン樹脂、フェノールとメシチレンとをホルムアルデヒ
ドで縮合させた樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ブロム
化ポリヒドロキシスチレン、カシュー樹脂、スチレンと
無水マレイン酸の共重合体の部分エステル化物、メラミ
ン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ロジン、水添ロジン及びロジンエステルなどの変
性ロジン、ギルソナイトなどの石油樹脂を挙げることが
できる。
【0048】好ましい高沸点有機溶剤には例えばジブチ
ルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−(2
−エチルヘキシル)フタレート、ジノニルフタレート、
ジデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレートなどのフタル酸ジエステル類、例えば
ジオクチルアゼレート、ジオクチルアジペート、ジブチ
ルグリコールアジペート、ジブチルセバケート、ジ−
(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルセバケ
ートなどの脂肪二塩基酸エステル類、例えばエポキシ化
大豆油などのエポキシ化トリグリセライド類、例えばト
リクレジルフォスフェート、トリオクチルフォスフェー
ト、トリスクロルエチルフォスフェートなどの燐酸エス
テル類、例えば安息香酸ベンジルなどの安息香酸エステ
ル類が含まれる。好ましい脂肪酸には、カプロン酸、エ
ナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ
ンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペ
ンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステア
リン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノ
セリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、
メリシン酸、ラクセル酸、イソ吉草酸等の飽和脂肪酸と
アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ウンデシレ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エル
カ酸、ブラシジン酸、ソルビル酸、リノール酸、リノレ
ン酸、アラキドン酸、プロピオール酸ステアロール酸、
イワシ酸、タリリン酸、リカン酸等の不飽和脂肪酸があ
る。一価アルコールは、脂肪族飽和一価アルコール、脂
肪族不飽和一価アルコール、芳香族アルコール、脂環式
アルコール、複素環式アルコール等に分類される。又一
価アルコールは置換基を有していてもよく、該置換基と
しては、クロル、ブロムの如きハロゲン原子、メトキ
シ、プロポキシの如きアルコキシ基、フェノキシの如き
アリールオキシ基等が挙げられる。
【0049】これらの親油性物質の添加量は保護ガム液
に対して0.01〜10重量%であり、更に好ましい範
囲は0.1〜5重量%である。添加量がこの範囲よりも
少ないと期待されるインキ着肉性の向上が見られず、
又、この範囲より多い添加量では、親油性物質を可溶化
又は乳化して安定な保護ガム液とするための界面活性剤
が多量に必要であるばかりでなく、非画像部に対する不
感脂化力を劣化させる傾向にある。
【0050】保護ガム液に含有させる界面活性剤として
は、前述のリンス液で示した界面活性剤が好適に用いら
れる。
【0051】保護ガム液は、含有させる界面活性剤、親
油性物質等を適宜選択することによってエマルジョン型
ガム液、サスペンション型ガム液、非エマルジョン型非
サスペンション型ガム液等、いかようにも製造可能であ
るが、エマルジョン型ガム液及びサスペンション型ガム
液は平版印刷版の画像部の感脂性の低下を防止する性能
が高いため好ましく用いられる。更にエマルジョン型ガ
ム液は本発明による製造方法において、懸濁物の発生が
強く抑えられ、不溶物の発生が少ないので好ましい。
【0052】このようなフィニッシャー液での処理(コ
ーティング)方法としては、従来公知の方法が好適に利
用できる。例えば、現像済みの印刷版をフィニッシャー
液に浸漬塗布する方法、フィニッシャー液をロールで塗
布する方法、フィニッシャー液をブレードで塗布する方
法、フィニッシャー液をフェルトで塗布する方法、フィ
ニッシャー液をスポンジで塗布する方法、フィニッシャ
ー液を多数のノズルを有するシャワーパイプで供給塗布
する方法、フィニッシャー液をスプレー供給により塗布
する方法などが挙げられる。中でもより好ましくは、フ
ィニッシャー液をスプレー供給により塗布する方法であ
る。フィニッシャー液をスプレーで供給する場合、フィ
ニッシャー液の固形分は5〜60重量%の範囲で使用す
ることが好ましく、10〜50重量%の範囲で使用する
ことがより好ましい。スプレーされるフィニッシャー液
にはそれ自体は感光層の表面に付着しない他の充填剤を
含んでいても良い。このような充填剤としては例えば、
二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、ガラス粒子、アルミナ、有機重合体粒子などを挙げ
ることができる。
【0053】スプレー供給方法については、従来公知の
方法がいずれも好適に使用でき、例えば、エアースプレ
ー方式、エアーレススプレー方式、静電エアースプレー
方式、静電霧化静電塗装方式などを挙げることができ
る。このような方式で吹きつけられる液滴の粒径として
は30〜500μm以下であることが好ましく、より好
ましくは50〜300μmの範囲である。
【0054】又本発明では、平版印刷版の親水化処理工
程を、あらかじめ支持体上に親水性層を有するシートを
現像後の平版印刷版に貼合し、その後支持体を剥離して
親水性を付与するという方法を用いてもよい。
【0055】このようなシートに用いられる支持体とし
ては特に制限はなく、使用目的等に応じて種々の材質、
層構成及びサイズのものを適宜に選定して使用すること
ができる。例えば、紙、コート紙、及び合成紙(ポリプ
ロピレン、ポリスチレンもしくは、それらを紙と貼り合
せた複合材料)等の各種紙類、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル等のアクリル樹脂;ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート等のポリエステル系樹脂;ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の
ポリオレフィン系樹脂;ナイロン、芳香族ポリアミド等
のポリアミド系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン、エ
チレン酢酸ビニル(EVA)、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリ
パラバン酸、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹
脂、弗素樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系等の単層
又はそれらを2層以上に積層した各種プラスチックフィ
ルム乃至シート、各種の金属で形成されたフィルム乃至
シート、各種のセラミックス類で形成されたフィルム乃
至シート、又は前記のものの中から適当に組み合わせ積
層した複合材料等を挙げることができる。又この様な支
持体に、貼合性/剥離性を改善するために適時クッショ
ン層/剥離層などの機能層を別途設けてもよい。
【0056】これらのフィルム乃至シートの膜厚として
は3〜200μmの範囲が好ましく、10〜100μm
の範囲がより好ましい。支持体上に形成される親水性層
の好ましい膜厚としては0.05〜50μmの範囲が好
ましく、0.1〜30μmの範囲がより好ましい。
【0057】上記シートの貼合方法としては、従来公知
の方法が際限なく好適に使用できるが、処理装置に組み
込みが容易なニップロールを用いたラミネート型貼合方
法が好ましい。この様なラミネート型貼合方法は、通常
ラミネート装置により行なわれ熱ローラー及び/又は圧
力ローラー間でラミネート材料と被転写材を重ねて貼着
される。ラミネート装置として加熱ローラーと圧力ロー
ラーが兼用された装置でも、分離され加熱後に加圧する
装置でもいずれも良好に使用できる。加熱ローラーの表
面温度は10〜250℃が好ましく、圧力は0.1〜3
0kg/cmが好ましく、ローラーに使用されるゴムの
硬度は40〜90度(JIS―6301A型)が好まし
く、この範囲内の好ましい条件を材料ごとに設定し用い
ればよい。
【0058】(2)平版印刷版の処理装置 本発明の平版印刷版の処理装置は、少なくとも画像露光
を行う工程、現像処理を行う工程、及び親水化処理を行
う工程を、感光性平版印刷版を順次搬送しながら処理す
るにあたり、前記親水化処理工程がa)スプレーコーテ
ィングにより行われるか、又はb)支持体上に親水性層
を付与されたシートを前記平版印刷版に貼合した後、前
記支持体を剥離することにより行われることを特徴とす
る。
【0059】スプレーコーティング、親水性層を付与さ
れたシートを平版印刷版に貼合する方法については、前
述の通りである。
【0060】以下に処理装置の概略図をもとにして、本
発明の平版印刷版の処理装置を説明する。
【0061】図1は本発明の1つである、親水性層を有
するシートを貼合する、シート貼合型親水化処理付与機
構を有する平版印刷版の処理装置の1例を示す概略図で
ある。
【0062】親水化処理を行うに当たって、平版印刷版
の原版(アクセプターともいう)と、感光性組成物が別
途支持体上に付与された感光材料(ドナーともいう)と
を用いて画像形成を行うという2シートタイプの場合に
は、平版印刷版の原版収納カセット1(アクセプターシ
ート収納カセットともいう)にアクセプターのカットシ
ートを収納させ、又感光材料装填部7(ドナーシート供
給ロールともいう)にロール状のドナーを備え付ける。
光変性型感光材料のようなモノシートタイプを用いる場
合には、アクセプターシート収納カセットのみを用い
る。
【0063】露光を開始するに当たりアクセプターを内
面円筒型露光ドラム3まで搬送する。アクセプターシー
ト収納カセット1からアクセプターシートピックアップ
ユニット12により前記アクセプターシートが1枚取り
出され、アクセプターシート搬入経路2(ニップロー
ル)を通じて前記露光ドラム3のドラム面に前記アクセ
プターシートの受容面が上になるよう導入される。従来
公知の方法により位置合わせを行い減圧密着等の方法で
固定化される。その後、ドナーシート供給ロール7のロ
ール状ドナーシートがドナーシート供給経路9(ニップ
ロール)を通じて前記ドラム3面上に固定化されたアク
セプターシート上に導入される。この際、ドナーシート
は感光性組成物塗工面をアクセプターシートの受容面と
対面するように導入される。又アクセプターシートより
一回り以上大きくカットされた状態で導入されることが
好ましく、そのようになるようにカッター8で切断され
る。更にドナーシートはこの一回り大きな領域で固定化
のための減圧密着溝を有することが好ましい。又アクセ
プター密着用減圧ポンプとドナー密着用減圧ポンプ(い
ずれも図示せず)を別々に有し、それぞれ各シートのみ
の固定化に寄与させるように設計することは本発明にお
いて非常に好ましい。又アクセプターとドナーの密着性
を確保するためにスキージロール(図示せず)の様な機
能を付与させることも同様に非常に好ましい。
【0064】このようにして固定化された後、データ変
調された露光ビーム(レーザー光)11で画像露光を行
い画像を形成した後、まずドナーシートがドナーシート
排出経路10(ニップロール)を通じてドナーシート排
出口20から排出される。次にアクセプターシートが、
アクセプターシート搬出経路6(ニップロール)通過時
に親水化処理され、その経路を通じてアクセプターシー
ト搬出口21から排出されることになる。
【0065】親水化処理は、具体的には、親水性層を有
する貼合シート供給ロールの装填部14にロール状にし
た親水性層を有する貼合シートを装填し、アクセプター
の搬送と同時期に親水性層を有する面とアクセプターの
画像形成面とが対面する様に導入される。この目的のた
めに搬送系にセンサー(図示せず)を導入する。所定の
場所でアクセプターを停止させ、前記貼合シートと位置
合わせした後、搬送を開始する等の方法を用いることは
非常に好ましい。前記貼合シートの大きさは任意である
が、少なくとも画像形成部分を全てカバーすることが必
須である。更に少なくとも1辺の貼合シートの端部がア
クセプター端部より外側にある様に設計することは、剥
離が容易になり好ましい。前記のように設計されるカッ
ター15を用いて切断される。
【0066】この様にして2シートが対面するように導
入された後ラミネートロール16で貼合される。このラ
ミネートロール16は、加熱・加圧可能であることが好
ましく、加熱範囲としては20〜150℃、より好まし
くは30〜120℃の範囲で行うことが特に好ましい。
又加圧範囲としては、0.05kg/cm〜5kg/c
mの範囲で使用することが好ましく、より好ましくは
0.1kg/cm〜4kg/cmの範囲である。
【0067】次に図2について説明する。図2は本発明
の1つである、スプレーコーティング型親水化処理付与
機構を有する平版印刷版の処理装置の1例を示す概略図
である。
【0068】上記と同様に画像形成した後、アクセプタ
ーシート搬出経路6を通じてアクセプターシートが排出
される。この際に親水化処理剤供給スプレーノズル17
からスプレーコーティング液が噴射される。その後乾燥
行程(ドライヤー)18により風乾させるのが好ましい
が、乾燥行程18を経ることなく排出されても良い。こ
の場合のドライヤーとしては65℃以下の温度が好まし
く、より好ましくは50℃以下での使用である。更にこ
の様に処理されたアクセプターシートは、モルトンロー
ル19を通過しアクセプターシート搬出口21から排出
される。これによりウェット感を与えない仕上がりを提
供できる。
【0069】尚、図3は従来公知の平版印刷版の処理装
置の1例を示す概略図である。
【0070】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。便宜上2シ
ート型(ドナー、アクセプター)を用いたアブレーショ
ン転写型ドライ製版システムを例に実施する。
【0071】(平版印刷版用支持体の作製:アクセプタ
ー)厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質105
0、調質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬し、1分間脱脂処理を行なった後水洗
した。この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれ
た10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗
した。次いで、このアルミニウム板を0.3重量%の硝
酸水溶液において、温度25℃、電流密度100A/d
2の条件で交流電流により60秒間電解粗面化を行な
った後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液
中で10秒間のデスマット処理を行なった。デスマット
処理を行なった粗面化アルミニウム板を15%硫酸溶液
中で、温度25℃、電流密度10Amp/dm2、電圧
15Vの条件で1分間陽極酸化処理を行ない、更に3%
硅酸ソーダ、温度90℃で封孔処理を行なって支持体を
作製した。
【0072】(バインダーの合成1)窒素気流下の三ツ
口フラスコにメタアクリル酸3部、メタアクリル酸メチ
ル30部、アクリロニトリル25部、ヒドロキシエチル
メタクリレート35部、アクリル酸ラウリル5部、エチ
ルメタクリレート2部、エタノール500部、α,α′
−アゾビスイソブチロニトリル3部を入れ窒素気流中8
0℃のオイルバスで6時間反応させ目的の化合物を得
た。これを合成バインダー1とする。
【0073】実施例1 (感光材料の作製:ドナーシート)以下の感光液組成物
を乳酸メチル/プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル=8/2で固形分7%になるように調液した。
【0074】 感光液組成物 アクリル系共重合体(合成バインダー1)分子量Mw=13万 65.0部 赤外線吸収色素(CY−10:日本化薬株式会社製) 8.0部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 17.0部 ジアゾ樹脂 8.0部 TAZ−110(みどり化学株式会社製) 2.5部 フッ素系界面活性剤(FC−431;住友スリーエム(株)製)0.3部 こうして得られた感光液組成物を厚さ100μmのPE
T上に乾燥膜厚1.0μmになるよう黄色安全光下で塗
布し、80℃、2分間乾燥し感光材料を作製した。
【0075】(画像露光、画像形成工程)この様にして
作製した平版印刷版用支持体と、感光材料の感光液塗布
面とが接触するようにして露光装置に設置し、真空吸引
により密着させて、以下の条件で感光材料のPET面側
からレーザー光で露光を行った。半導体レーザー(波長
830nm、出力150mW)で感光層表面に画像露光
を行った。レーザー光径はピークにおける強度の1/e
2で6μmであった。又、解像度は走査方向、副走査方
向とも4000dpiとした。画像露光後、感光材料を
剥離することにより露光部がアブレーション転写され、
良好な転写像を形成していた。
【0076】この印刷版に、親水化処理としてフィニッ
シャー液(ガム液、SGW−3(コニカ(株)製)の2
倍希釈)をシャワー塗布した後、乾燥して平版印刷版と
した。
【0077】実施例2 画像形成後、親水化処理として100μmのPETフィ
ルム支持体上に下記組成の親水性層を有するシートを貼
合した後、PETフィルムを剥離して親水化処理を行っ
た以外は実施例1と同様にして平版印刷版を作製した。
尚、親水性層は乾燥膜厚が0.5μmとなるように塗布
し、70℃で1分間乾燥した。PETフィルムを剥離す
るのは、後述する印刷機に設置し終えてから行った。
【0078】(親水性層塗布液) フィニッシャー液(ガム液、SGW−3(コニカ(株)
製)の2倍希釈液) 実施例3 親水性層を有するシートのPETフィルム支持体を、1
00μmのPET/30μmのEVA(エバフレックス
P−1407:三井デュポンポリケミカル(株)製)/
0.7μmのPEの複合材料に変更した以外は実施例2
と同様にして平版印刷版を作製した。
【0079】実施例4 貼合シートのPETフィルムを剥離するのを露光装置内
で行った以外は実施例2と同様にして平版印刷版を得
た。
【0080】実施例5(モノシートタイプを採用) 下記の平版印刷版用支持体に下記感熱層組成物を塗布し
て平版印刷版材料を作製した。
【0081】(平版印刷版用支持体の作製:アクセプタ
ー)175μmのPETフイルム上に15W/(m2
min)のエネルギーでコロナ放電処理し平版印刷版用
支持体とした。
【0082】 感熱層組成物 ゼラチンバインダー 55.0部 ホルムアルデヒド 5.0部 赤外線吸収色素(CY−17:日本化薬株式会社製) 10.0部 ワックスエマルジョン(A101:岐阜セラック製造所製) 10.0部 シリカ 20.0部 これら感熱層組成物を純水で固形分8%になるように調
液した。
【0083】こうして作製した感熱層組成物塗布液を上
記平版印刷版用支持体上に乾燥膜厚3.0μmになるよ
う塗布し、50℃で3分乾燥し、更に55℃、3時間全
面加熱処理して平版印刷版材料とした。この様にして作
製した平版印刷版材料に半導体レーザー(波長830n
m、出力150mW)で感熱層表面に画像露光を行っ
た。レーザー光径はピークにおける強度の1/e2で6
μmであった。又、解像度は走査方向、副走査方向とも
4000dpiとした。
【0084】画像露光後、親水化処理としてフィニッシ
ャー液(ガム液、SGW−3(コニカ(株)製)の2倍
希釈)をシャワー塗布、乾燥して平版印刷版とした。
【0085】実施例6(比較例) 親水化処理をしないで平版印刷版を作製した他は実施例
1と同様にして画像形成を行った。
【0086】実施例7(比較例) 親水化処理をしないで平版印刷版を作製した他は実施例
5と同様にして画像形成を行った。
【0087】実施例1〜7にて得られた平版印刷版につ
いて、以下の評価を行った。
【0088】(指紋汚れ)バターを均一に付着した指で
平版印刷版の非画像部分に押しつけて汚した後、印刷機
(ハイデルGTO)でコート紙、印刷インキ(東洋イン
キ製造(株)社製:ハイプラスM紅)及び湿し水(コニ
カ(株)社製:SEU−3 2.5%水溶液)を用いて
印刷を行った。そしてその部分について以下の基準によ
り評価した。
【0089】 ◎・・・紙、ブラシ共に汚れなし ○・・・紙は汚れなし、ブラシは一部汚れ有り △・・・紙も一部汚れ有り ×・・・紙に明瞭な汚れが散在している。
【0090】(レーザー感度)レーザー光強度はガウス
分布していると考えて、ドラムの回転数を変化して、レ
ーザー光強度の1/e2に相当するところの線幅と形成
された画像の線幅が等しくなるところの回転数を求めそ
こから照射時間に換算し、版面光強度(μW/cm2
を求め、照射時間との積からエネルギー値を求めた。
【0091】(解像度)上記のような露光条件でレーザ
ー露光を行ない感度となるエネルギーを算出し、最適露
光量にて175線の小点1,2,3,5,50,97,
98,99%の画像を作製し平版印刷版上の小点を50
倍のルーペで目視観察し、均一に再現している領域を確
認した。更に、同一条件での印刷物について、同様の目
視評価を行った。
【0092】(耐傷性)画像形成後の平版印刷版のベタ
画像部のスクラッチ強度を以下のようにして測定して耐
傷性の評価とした。
【0093】先端径0.5mmのサファイヤ針を印刷版
の画像面に垂直に押し当て、前記サファイヤ針に0〜2
00gの荷重を連続的に変化させてかけ、画像面に傷が
付き始めるときの荷重を測定した。
【0094】 ◎・・・200gの荷重で傷なし ○・・・150g〜200g未満の荷重で傷なし △・・・100g〜150g未満の荷重で傷なし ×・・・50g〜100g未満の荷重で傷なし ××・・50g未満の荷重で傷なし。
【0095】(インク着肉性)印刷機(ハイデルGT
O)でコート紙、印刷インキ(東洋インキ製造(株)社
製:ハイプラスM紅)及び湿し水(コニカ(株)社製:
SEU−3 2.5%水溶液)を用いて印刷を行い、印
刷機の刷り出し枚数の損紙の数を評価した。
【0096】 ◎・・・0〜5枚 ○・・・6〜10枚 △・・・11〜15枚 ×・・・15枚以上 得られた結果を以下の表1に示す。
【0097】
【表1】
【0098】表1から明らかなように、本発明の処理方
法によれば2シートタイプ、モノシートタイプに関係な
く指紋汚れが改善され、レーザー感度、解像度に優れ、
しかも耐傷性の改善が十分に達成されていることが分か
る。特に解像度は製版時のみか印刷物でも変わらず良好
であり、又インク着肉性が優れていることからも製版で
得られた平版印刷版が相当優れていることが分かる。
【0099】しかしながら得られた平版印刷版に親水化
処理を行わないものは指紋汚れの防止、耐傷性の改善が
なされてないのみならず、得られた印刷物の解像度が良
好とはいえない。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、ドライプロセスでの平
版印刷版の指紋汚れ、解像度の改善が達成されるという
顕著に優れた効果を奏する。又、新規なドライのフィニ
ッシャー処理方法を用いることにより、画像形成後の傷
による置き版適性が改善されるという顕著に優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】親水性層を有するシートを貼合する、シート貼
合型親水化処理付与機構を有する平版印刷版の処理装置
の1例を示す概略図である。
【図2】スプレーコーティング型親水化処理付与機構を
有する平版印刷版の処理装置の1例を示す概略図であ
る。
【図3】従来公知の平版印刷版の処理装置の1例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 平版印刷版の原版収納カセット 2 アクセプターシート搬入経路 3 内面円筒型露光ドラム 4 露光装置エンジンユニット 5 露光光学系ユニット 7 ドナーシート供給ロール 12 アクセプターシートピックアップユニット 13 露光装置全体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光後、液体現像処理を伴わない方法で
    処理して画像形成された平版印刷版上に、親水化処理す
    る工程を設けることを特徴とする平版印刷版の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記親水化処理工程をスプレーコーティ
    ングにより行うことを特徴とする請求項1記載の平版印
    刷版の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記スプレーコーティングにあたり、使
    用されるスプレーコーティング液がフィニッシャー処理
    液を含有することを特徴とする請求項2記載の平版印刷
    版の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記親水化処理工程が、支持体上に親水
    性層を有するシートを前記平版印刷版上に貼合した後、
    前記支持体を剥離することにより行われることを特徴と
    する請求項1記載の平版印刷版の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記支持体上に親水性層を有するシート
    が、フィニッシャー処理液を含有することを特徴とする
    請求項4記載の平版印刷版の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記フィニッシャー処理液が保護ガム液
    を含有することを特徴とする請求項3又は5記載の平版
    印刷版の処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6記載の
    親水化処理工程を経た後、得られた平版印刷版上に湿し
    水を供給する工程を付与して印刷を行うことを特徴とす
    る平版印刷版の印刷方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも画像露光を行う工程、現像処
    理を行う工程、及び親水化処理を行う工程を、感光性平
    版印刷版を順次搬送しながら行う平版印刷版の処理装置
    において、前記親水化処理工程がスプレーコーティング
    であることを特徴とする平版印刷版の処理装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも画像露光を行う工程、現像処
    理を行う工程、及び親水化処理を行う工程を、感光性平
    版印刷版を順次搬送しながら行う平版印刷版の処理装置
    において、前記親水化処理工程が、支持体上に親水性層
    を有するシートを前記平版印刷版に貼合した後、前記支
    持体を剥離することにより行われることを特徴とする平
    版印刷版の処理装置。
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