JPH11218101A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JPH11218101A
JPH11218101A JP3433698A JP3433698A JPH11218101A JP H11218101 A JPH11218101 A JP H11218101A JP 3433698 A JP3433698 A JP 3433698A JP 3433698 A JP3433698 A JP 3433698A JP H11218101 A JPH11218101 A JP H11218101A
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regulator
control
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Masao Kashiwagi
雅夫 柏木
Masayuki Nakamura
雅之 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンロード弁をアンロード位置に切換えたと
き、可変容量形ポンプの吐出流量を最低流量に保つこと
のできる油圧制御装置を提供することである。 【解決手段】 レギュレータ機構によって、可変容量形
ポンプの傾転角を制御する構成にした油圧制御装置にお
いて、必要なときにアンロード位置に切換わり、可変容
量形ポンプ1をタンクTに連通させるアンロード弁22
と、必要なときに、レギュレータ機構17、18に優先
して、可変容量形ポンプ1の傾転角を最小に保つ最小傾
転角制御機構とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主にパワーショ
ベル等の油圧機器に用いられる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベル等の油圧機器では、ロー
ドセンシング制御を行なう油圧制御装置が用いられる。
油圧制御装置は、詳しくは後述するが、可変容量形ポン
プと、可変容量形ポンプの吐出油を制御して各アクチュ
エータに供給する複数の制御弁とを備えている。そし
て、レギュレータ機構を設け、可変容量形ポンプの吐出
圧をアクチュエータの最高負荷圧よりも設定圧だけ高く
保つロードセンシング制御を行なうことで、アクチュエ
ータの負荷変動にかかわらず、アクチュエータ側に要求
流量を供給するようにしている。
【0003】このようにした油圧制御装置では、すべて
の制御弁が中立位置にあるときに、アンロード弁をアン
ロード位置に切換えて、可変容量形ポンプをタンクに連
通させることがある。例えば、作業を中断して、オペレ
ータがいったんオペレータ室から離れるようなときに、
アンロード弁をアンロード位置に切換えておけば、他の
誰かが誤って操作レバーを操作しようとしても、アクチ
ュエータが作動するのを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の油圧制御
装置では、アンロード弁がアンロード位置にあるにもか
かわらず、可変容量形ポンプは、その吐出圧を設定圧ま
で高めようと大流量を吐出することになる。しかし、可
変容量形ポンプの流量が多くなると、管路抵抗等によっ
て回路に圧力が発生して、エネルギーロスとなってしま
う。
【0005】また、回路に圧力が発生すると、実際に
は、操作レバーを誤って操作したときに、その圧力によ
ってわずかながらもアクチュエータが作動することとな
り、所期の目的が達成されなくなってしまう。例えば、
坂道でブレーキをかけた状態で、誤ってブレーキ解除用
のアクチュエータの操作レバーを操作したようなとき、
このブレーキ解除用アクチュエータがわずかでも作動す
ると、車両は動きだしてしまうことになる。
【0006】この発明の目的は、アンロード弁をアンロ
ード位置に切換えたときに、可変容量形ポンプの吐出流
量を最低流量に保ち、エネルギーロスを低減させるとと
もに、アクチュエータの誤作動を確実に防止することの
できる油圧制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、油圧制御
装置に係り、可変容量形ポンプと、可変容量形ポンプの
吐出油を制御してアクチュエータに供給する一又は複数
の制御弁と、すべての制御弁が中立位置にあるときはタ
ンク圧を選択するが、一の制御弁を切換えたときはその
アクチュエータの負荷圧を、また、複数の制御弁を切換
えたときはそれらアクチュエータの最高負荷圧を選択す
る選択手段と、可変容量形ポンプの傾転角を制御し、そ
の吐出圧を選択手段で選択された圧力よりも設定圧だけ
高く保つレギュレータ機構と、必要なときにアンロード
位置に切換わり、可変容量形ポンプをタンクに連通させ
るアンロード弁と、必要なときに、レギュレータ機構に
優先して、可変容量形ポンプの傾転角を最小に保つ最小
傾転角制御機構とを備えた点に特徴を有する。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、レギ
ュレータ機構は、可変容量形ポンプの吐出圧と選択手段
で選択された圧力とに応じて、可変容量形ポンプの吐出
圧から制御圧力を生成するレギュレータバルブと、この
制御圧力に応じて可変容量形ポンプの傾転角を制御する
レギュレータシリンダとからなる一方、最小傾転角制御
機構は、通常はレギュレータバルブ側に可変容量形ポン
プの吐出圧を導くが、必要なときに切換わって、レギュ
レータバルブ側に信号圧力を導く最小傾転角制御用バル
ブからなり、すべての制御弁が中立位置にあるときに信
号圧力がレギュレータバルブ側に導かれると、レギュレ
ータバルブは信号圧力をそのままレギュレータシリンダ
に導き、このレギュレータシリンダは、可変容量形ポン
プの傾転角を最小に保つ構成にした点に特徴を有する。
【0009】第3の発明は、第1の発明において、レギ
ュレータ機構は、可変容量形ポンプの吐出圧と選択手段
で選択された圧力とに応じて、信号圧力から制御圧力を
生成するレギュレータバルブと、この制御圧力に応じて
可変容量形ポンプの傾転角を制御するレギュレータシリ
ンダとからなる一方、最小傾転角制御機構は、レギュレ
ータバルブに連係させるとともに、通常はタンクに連通
し、必要なときに信号圧力が導かれる最小傾転角制御用
シリンダからなり、すべての制御弁が中立位置にあると
きに、信号圧力が最小傾転角制御用シリンダに導かれる
と、レギュレータバルブは信号圧力をそのままレギュレ
ータシリンダに導き、このレギュレータシリンダは、可
変容量形ポンプの傾転角を最小に保つ構成にした点に特
徴を有する。
【0010】第4の発明は、第2、3の発明において、
パイロットポンプを設けて、その吐出圧から制御弁を切
換えるためのパイロット圧を得る一方、信号圧力とし
て、このパイロットポンプの吐出圧を用いた点に特徴を
有する。第5の発明は、第1〜4の発明において、アン
ロード弁をアンロード位置に切換えるのに連動して、最
小傾転角制御機構が、可変容量形ポンプの傾転角を最小
に保つ構成にした点に特徴を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の油圧制御装置
の第1実施例を示す。可変容量形ポンプであるメインポ
ンプ1には、高圧ライン2を介して、複数の制御弁3〜
6をパラレルに接続している。また、メインポンプ1と
同期して駆動するパイロットポンプ7には、パイロット
ライン8を接続している。ただし、パイロットポンプ7
とパイロットライン8との間には、セーフティ切換弁9
を介在させている。このセーフティ切換弁9は、通常は
図面左側の位置にあり、パイロットライン8をパイロッ
トポンプ7に連通させている。そして、レバー9aを操
作したときに図面右側のセーフティ位置に切換わり、パ
イロットライン8をパイロットポンプ7から遮断してタ
ンクTに連通させる。
【0012】上記制御弁3、4は、パイロット圧によっ
て切換わるタイプのものである。つまり、パイロットラ
イン8より下流側に設けたパイロットバルブ10によっ
て、パイロットポンプ7の吐出圧からパイロット圧を生
成している。そして、そのパイロット圧に応じて、制御
弁3、4を個別に切換えるようにしている。ただし、こ
の図1では、パイロットバルブ10と制御弁3、4のパ
イロット室とを接続するラインを省略している。また、
上記制御弁5、6は、手動によって切換わるタイプのも
のである。つまり、制御弁5、6を手動レバー5a、6
aに直結させ、この手動レバー5a、6aを操作したと
き、その操作量に応じて切換えるようにしている。
【0013】これら切換弁3〜6のそれぞれは、図示し
ないアクチュエータに接続し、その切換量に応じて可変
絞り3b〜6bの開度を制御するようにしたものであ
る。そして、制御弁3〜6をいずれか方向に切換える
と、高圧ライン2を介して流入するメインポンプ1の吐
出油が、可変絞り3b〜6bを通過してからいったん制
御弁3〜6の外に流出する。そして、圧力補償弁11〜
14を介して再び制御弁3〜6に流入し、それから図示
しないアクチュエータに供給される。同時に、アクチュ
エータからの戻り油は、これら制御弁3〜6を通過し、
低圧ライン15を介してタンクTに戻される。
【0014】このようにした制御弁3〜6には、それぞ
れ負荷検出ポート3c〜6cを設けている。これら負荷
検出ポート3c〜6cは、制御弁3〜6を中立位置に保
っているとき、低圧ライン15に連通している。それに
対して、制御弁3〜6を切換えたとき、その負荷検出ポ
ート3c〜6cが、アクチュエータヘの供給側通路に連
通する。そして、これら負荷検出ポート3c〜6cで検
出されたアクチュエータの負荷圧のうち、最高負荷圧が
シャトル弁16によって選択されることになる。なお、
ここでは、これら負荷検出ポート3c〜6cとシャトル
弁16とが相まって、この発明でいう選択手段を構成し
ている。
【0015】さらに、高圧ライン2には、上記制御弁3
〜6とパラレルにアンロード弁22を接続している。こ
のアンロード弁22の一方のパイロット室22aには、
パイロットライン8の圧力を導いている。また、他方の
パイロット室22bを、アンロード弁22の下流側、す
なわち、低圧ライン15に連通している。例えば、上記
セーフティ切換弁9が図面左側の位置にあり、パイロッ
トライン8にパイロットポンプ7の吐出圧が導かれてい
るとき、アンロード弁22は、高圧ライン2と低圧ライ
ン15とを遮断する位置にある。それに対して、セーフ
ティ切換弁9を図面右側のセーフティ位置に切換えて、
パイロットライン8がタンクTに連通したとき、高圧ラ
イン2と低圧ライン15と連通するアンロード位置に切
換わるようにしている。
【0016】一方、上記メインポンプ1は、その傾転角
に応じて吐出流量が決められるものである。そして、こ
の傾転角を制御するレギュレータシリンダ17には、レ
ギュレータバルブ18で生成された制御圧力を導いてい
る。ここで、レギュレータバルブ18には、最小傾転角
制御用バルブ19によって選択したメインポンプ1ある
いはパイロットポンプ7の吐出圧を導いている。
【0017】例えば、上記セーフティ切換弁9が図面左
側の位置にあり、パイロットライン8にパイロットポン
プ7の吐出圧が導かれているとき、そのパイロットポン
プ7の吐出圧がパイロット室19aに導かれる。したが
って、最小傾転角制御用バルブ19は、スプリング20
に抗して切換わり、メインポンプ1の吐出圧をレギュレ
ータバルブ18側に導くことになる。それに対して、セ
ーフティ切換弁9を図面右側のセーフティ位置に切換え
て、パイロットライン8がタンクTに連通したとき、パ
イロット室19aはタンク圧となる。したがって、最小
傾転角制御用バルブ19はノーマル位置に復帰して、パ
イロットポンプ7の吐出圧をレギュレータバルブ18側
に導くことになる。
【0018】このようにして最小傾転角制御用バルブ1
9で選択されたメインポンプ1あるいはパイロットポン
プ7の吐出圧を、上記レギュレータバルブ18の一方の
パイロット室18aに導いている。また、レギュレータ
バルブ18の他方のパイロット室18bには、上記シャ
トル弁16によって選択された圧力を導いている。そし
て、レギュレータバルブ18は、両パイロット室18
a、18bの圧力作用とスプリング21の弾性力とに応
じて、メインポンプ1あるいはパイロットポンプ7の吐
出圧を制御し、レギュレータシリンダ17に導くことに
なる。
【0019】次に、この第1実施例の油圧制御装置の作
用を説明する。通常の作業を行なう場合は、セーフティ
切換弁9を図面左側の位置に保ち、パイロットライン8
にパイロットポンプ7の吐出圧を導いている。このと
き、パイロットライン8の圧力がアンロード弁22のパ
イロット室22aに導かれるので、アンロード弁22
は、高圧ライン2と低圧ライン15とを遮断する位置に
ある。また、パイロットライン8の圧力が最小傾転角制
御用バルブ19のパイロット室19aに導かれるので、
最小傾転角制御用バルブ19は、メインポンプ1の吐出
圧をレギュレータバルブ18側に導くことになる。
【0020】この状態では、通常のロードセンシング制
御を行なうことになる。つまり、上記レギュレータバル
ブ18の一方のパイロット室18aには、メインポンプ
1の吐出圧が導かれる。また、制御弁3〜6を切換えれ
ば、レギュレータバルブ18の他方のパイロット室18
bには、シャトル弁16で選択されたアクチュエータの
最高負荷圧が導かれる。したがって、レギュレータバル
ブ18は、両パイロット室18a、18bの圧力作用と
スプリング21の弾性力とがバランスする位置で、メイ
ンポンプ1の吐出圧から制御圧力を生成し、その制御圧
力をレギュレータシリンダ17に導くことになる。そし
て、この制御圧力がレギュレータシリンダ17に導かれ
ると、レギュレータシリンダ17はメインポンプ1の傾
転角を制御し、その吐出圧を、アクチュエータの最高負
荷圧よりもスプリング21の弾性力に相当する設定圧だ
け高く保つことになる。
【0021】同時に、各制御弁3〜6に接続した圧力補
償弁11〜14によって、各制御弁3〜6の可変絞り3
b〜6bの下流側の圧力は、アクチュエータの最高負荷
圧よりも常に一定圧だけ高く保たれる。したがって、上
記制御弁3〜6の可変絞り3b〜6b前後の差圧は、ア
クチュエータの負荷変動にかかわらず、一定に保たれる
ことになる。したがって、制御弁3〜6の切換量が同じ
であれば、その供給流量を一定にして、アクチュエータ
スピードを一定に保つことができる。
【0022】ここで、例えば、作業を中断するために、
すべての制御弁3〜6を中立位置に戻したとする。そし
て、オペレータがいったんオペレータ室から離れるよう
なときは、セーフティ切換弁9を図面右側のセーフティ
位置に切換えればよい。セーフティ切換弁9をセーフテ
ィ位置に切換えた状態では、パイロットライン8がタン
クTに連通するので、アンロード弁22は、高圧ライン
2と低圧ライン15とを連通するアンロード位置に切換
わる。
【0023】アンロード弁22をアンロード位置に切換
えれば、例えば、誤って手動レバー5a、6aを操作し
て制御弁3、4を切換えたとしても、そのアクチュエー
タが作動するのを防止することができる。ただし、上記
従来例でも述べたが、管路抵抗等のために高圧ライン2
に圧力が発生する点については後述する。なお、制御弁
3、4については、パイロットバルブ10にパイロット
ポンプ7の吐出圧が導かれないことから、パイロットバ
ルブ10を誤って操作したとしても、それらを切換える
こと自体ができなくなっている。したがって、これら制
御弁3、4のアクチュエータについては、その誤動作を
完全に防止することができる。
【0024】また、セーフティ切換弁9をセーフティ位
置に切換えた状態では、パイロットライン8がタンクT
に連通するので、最小傾転角制御用バルブ19がノーマ
ル位置に復帰する。最小傾転角制御用バルブ19がノー
マル位置にあれば、レギュレータ18の一方のパイロッ
トポート18aには、パイロットポンプ7の吐出圧が導
かれる。また、すべての制御弁3〜6が中立位置にある
ので、負荷検出ポート3c〜6cはタンク圧となってお
り、レギュレータ18の他方のパイロット室18bはタ
ンク圧となっている。
【0025】ここで、リリーフ弁23のリリーフ圧を設
定することで、パイロットポンプ7の吐出圧を、メイン
ポンプ1の吐出圧とアクチュエータの最高負荷圧との差
圧、すなわち、スプリング21の弾性力に相当する設定
圧力よりも高くしている。したがって、このパイロット
ポンプ7の吐出圧がパイロット室18aに導かれると、
レギュレータバルブ18は、スプリング21に抗してス
トロークエンドまで切換わり、パイロットポンプ7の吐
出圧をそのままレギュレータシリンダ17に導くことに
なる。
【0026】このようにしてパイロットポンプ7の吐出
油がそのままレギュレータシリンダ17に導かれると、
レギュレータシリンダ17はメインポンプ1の傾転角を
最小にして、その吐出流量を最低流量に保つ。そして、
メインポンプ1の吐出流量が最低流量に保たれれば、高
圧ライン2で圧力損失もほとんど発生せず、エネルギー
ロスを低減させることができる。また、高圧ライン2で
圧力損失がほとんど発生しないので、この高圧ライン2
をほぼタンク圧に維持することができる。したがって、
前述したように、手動タイプの制御弁5、6が誤って切
換わったようなときでも、そのアクチュエータが作動す
るのを確実に防止することができる。
【0027】なお、この第1実施例では、最小傾転角制
御用バルブ19、セーフティ切換弁9などが相まって、
この発明でいう最小傾転角制御機構を構成している。ま
た、この第1実施例では、この発明でいう必要なときと
して、作業を中断して、オペレータがいったんオペレー
タ室から離れるような場合を説明したが、その場合に限
るものではない。例えば、単にすべての制御弁3〜6を
中立位置に保っているスタンバイ状態のときに、アンロ
ード弁22をアンロード位置にするとともに、最小傾転
角制御機構を機能させれば、前述したように、高圧ライ
ン2での圧力損失を抑え、エネルギーロスを低減させる
といった効果を得ることができる。
【0028】図2に示す第2実施例は、最小傾転角制御
機構の構成を変更したものであり、それ以外の基本的な
構成については上記第1実施例とほぼ同じである。した
がって、以下では、その相違点を中心に説明するととも
に、第1実施例と同一の構成要素については、同一の符
号を付する。図2に示すように、第1実施例で用いた最
小傾転角制御用バルブ19を廃止して、レギュレータバ
ルブ18のパイロット室18aにはメインポンプ1の吐
出圧を導き、かつ、レギュレータバルブ18の入力側に
パイロットポンプ7の吐出圧を導いている。そして、レ
ギュレータバルブ18のパイロット室18a側には、最
小傾転角制御用シリンダ24を連係させている。
【0029】また、セーフティ切換弁25は、通常は図
面左側の位置にあり、パイロットライン8をパイロット
ポンプ7に連通させるとともに、最小傾転角制御用シリ
ンダ24をタンクTに連通させている。そして、レバー
25aを操作したときに図面右側のセーフティ位置に切
換わり、パイロットライン8をタンクTに連通させると
ともに、パイロットポンプ7の吐出圧を最小傾転角制御
用シリンダ24に導くようにしている。
【0030】この第2実施例でも、通常の作業を行なう
場合は、セーフティ切換弁25を図面左側の位置に保
ち、パイロットライン8にパイロットポンプ7の吐出圧
を導けばよい。このとき、パイロットライン8の圧力が
アンロード弁22のパイロット室22aに導かれるの
で、アンロード弁22は、高圧ライン2と低圧ライン1
5とを遮断する位置にある。
【0031】また、最小傾転角制御用シリンダ24がタ
ンクTに連通するので、レギュレータバルブ18は、こ
の最小傾転角制御用シリンダ24に影響されずに、メイ
ンポンプ1の吐出圧とシャトル弁16で選択された圧力
とに応じて切換わる。この状態では、上記第1実施例と
同じくロードセンシング制御を行なうことになるが、こ
こではその詳細な説明を省略する。ただし、上記第1実
施例では、ロードセンシング制御のための制御圧力をメ
インポンプ1の吐出圧から生成するのに対し、この第2
実施例では、その制御圧力をパイロットポンプ7の吐出
圧から生成して、レギュレータシリンダ17に導くこと
にしている。
【0032】一方、セーフティ切換弁9を図面右側のセ
ーフティ位置に切換えると、パイロットライン8がタン
クTに連通するので、アンロード弁22は、高圧ライン
2と低圧ライン15とを連通するアンロード位置に切換
わる。また、パイロットポンプ7の吐出圧が最小傾転角
制御用シリンダ24に導かれるので、その推力によっ
て、レギュレータバルブ18が、スプリング21に抗し
てストロークエンドまで切換わる。したがって、パイロ
ットポンプ7の吐出圧がそのままレギュレータシリンダ
17に導かれ、このレギュレータシリンダ17はメイン
ポンプ1の傾転角を最小にして、その吐出流量を最低流
量に保つことになる。
【0033】このようにした第2実施例の油圧制御装置
でも、例えば、すべての制御弁3〜6が中立位置にある
ときに、セーフティ切換弁9をセーフティ位置に切換え
れば、アンロード弁22をアンロード位置に切換えると
ともに、メインポンプ1の傾転角を最小にして、その吐
出流量を最低流量に保つことができる。したがって、高
圧ライン2で圧力損失もほとんど発生せず、エネルギー
ロスを低減させるとともに、アクチュエータの誤動作を
確実に防止することができる。
【0034】図3に示す第3実施例は、上記第1実施例
において、アンロード弁22を、制御弁3〜6よりも上
流側に位置させたものである。同じく、図4に示す第4
実施例は、上記第2実施例において、アンロード弁22
を、制御弁3〜6よりも上流側に位置させたものであ
る。これら第3、4実施例のようにアンロード弁22を
位置させれば、図3、4の点線にも示すように、ポンプ
ユニット内にアンロード弁22を一体に組み込むことが
可能となる。したがって、パイロットライン8をポンプ
ユニット内に設置するだけでよく、小型化及びコストダ
ウンを図ることができる。
【0035】
【発明の効果】第1〜3の発明によれば、すべての制御
弁が中立位置にあるときに、アンロード弁をアンロード
位置に切換えるとともに、最小傾転角制御機構を機能さ
せれば、可変容量形ポンプの傾転角を最小にして、その
吐出流量を最低流量に保つことができる。したがって、
回路での圧力損失もほとんど発生せず、エネルギーロス
を低減させることができる。また、誤って制御弁が切換
わったようなときでも、そのアクチュエータが作動する
のを確実に防止することができる。
【0036】第4の発明によれば、第2、3の発明にお
いて、信号圧力として、制御弁を切換えるために設けた
パイロットポンプの吐出圧を用いるので、信号圧力を得
るためだけにポンプを設置する必要もなく、コストダウ
ンを図ることができる。第5の発明によれば、第1〜4
の発明において、なんらかの手段、例えば、油圧的、電
気的、あるいは機械的に、アンロード弁と最小傾転角制
御機構とを連動させるので、一度の操作で、アンロード
弁をアンロード位置に切換え、同時に最小傾転角制御機
構を機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧制御装置を示す回路図であ
る。
【図2】第2実施例の油圧制御装置を示す回路図であ
る。
【図3】第3実施例の油圧制御装置を示す回路図であ
る。
【図4】第4実施例の油圧制御装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 メインポンプ 2 高圧ライン 3〜6 制御弁 3c〜6c 負荷検出ポート 7 パイロットポンプ 9、25 セーフティ切換弁 16 シャトル弁 17 レギュレータシリンダ 18 レギュレータバルブ 19 最小傾転角制御用バルブ 22 アンロード弁 24 最小傾転角制御用シリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量形ポンプと、可変容量形ポンプ
    の吐出油を制御してアクチュエータに供給する一又は複
    数の制御弁と、すべての制御弁が中立位置にあるときは
    タンク圧を選択するが、一の制御弁を切換えたときはそ
    のアクチュエータの負荷圧を、また、複数の制御弁を切
    換えたときはそれらアクチュエータの最高負荷圧を選択
    する選択手段と、可変容量形ポンプの傾転角を制御し、
    その吐出圧を選択手段で選択された圧力よりも設定圧だ
    け高く保つレギュレータ機構と、必要なときにアンロー
    ド位置に切換わり、可変容量形ポンプをタンクに連通さ
    せるアンロード弁と、必要なときに、レギュレータ機構
    に優先して、可変容量形ポンプの傾転角を最小に保つ最
    小傾転角制御機構とを備えたことを特徴とする油圧制御
    装置。
  2. 【請求項2】 レギュレータ機構は、可変容量形ポンプ
    の吐出圧と選択手段で選択された圧力とに応じて、可変
    容量形ポンプの吐出圧から制御圧力を生成するレギュレ
    ータバルブと、この制御圧力に応じて可変容量形ポンプ
    の傾転角を制御するレギュレータシリンダとからなる一
    方、最小傾転角制御機構は、通常はレギュレータバルブ
    側に可変容量形ポンプの吐出圧を導くが、必要なときに
    切換わって、レギュレータバルブ側に信号圧力を導く最
    小傾転角制御用バルブからなり、すべての制御弁が中立
    位置にあるときに信号圧力がレギュレータバルブ側に導
    かれると、レギュレータバルブは信号圧力をそのままレ
    ギュレータシリンダに導き、このレギュレータシリンダ
    は、可変容量形ポンプの傾転角を最小に保つ構成にした
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 レギュレータ機構は、可変容量形ポンプ
    の吐出圧と選択手段で選択された圧力とに応じて、信号
    圧力から制御圧力を生成するレギュレータバルブと、こ
    の制御圧力に応じて可変容量形ポンプの傾転角を制御す
    るレギュレータシリンダとからなる一方、最小傾転角制
    御機構は、レギュレータバルブに連係させるとともに、
    通常はタンクに連通し、必要なときに信号圧力が導かれ
    る最小傾転角制御用シリンダからなり、すべての制御弁
    が中立位置にあるときに、信号圧力が最小傾転角制御用
    シリンダに導かれると、レギュレータバルブは信号圧力
    をそのままレギュレータシリンダに導き、このレギュレ
    ータシリンダは、可変容量形ポンプの傾転角を最小に保
    つ構成にしたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御
    装置。
  4. 【請求項4】 パイロットポンプを設けて、その吐出圧
    から制御弁を切換えるためのパイロット圧を得る一方、
    信号圧力として、このパイロットポンプの吐出圧を用い
    たことを特徴とする請求項2又は3記載の油圧制御装
    置。
  5. 【請求項5】 アンロード弁をアンロード位置に切換え
    るのに連動して、最小傾転角制御機構が、可変容量形ポ
    ンプの傾転角を最小に保つ構成にしたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一に記載の油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018135926A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 川崎重工業株式会社 油圧システム

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