JPH11217748A - 緯糸自動切換連続送出装置 - Google Patents
緯糸自動切換連続送出装置Info
- Publication number
- JPH11217748A JPH11217748A JP1073598A JP1073598A JPH11217748A JP H11217748 A JPH11217748 A JP H11217748A JP 1073598 A JP1073598 A JP 1073598A JP 1073598 A JP1073598 A JP 1073598A JP H11217748 A JPH11217748 A JP H11217748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weft
- feeding
- wefts
- delivering
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Looms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 緯糸自動切換連続送出装置における緯糸の送
出及び切換を高速かつ正確にする。 【解決手段】 緯糸予備繰出機構１は、各緯糸ドラム５
毎に配設した糸出し上ロール８、糸出し下ロール10とテ
ンションロール11とからなり、緯糸ドラム５から延びる
緯糸２を糸出し上下ロール８,10で挟持した後、テンシ
ョンロール11にかけ廻して再度糸出し上下ロール８,10
で挟持して緯糸２を繰り出す繰出部６と、各緯糸ドラム
５毎に配設した上光センサ12と下光センサ13とからな
り、上光センサ12が緯糸２を検知すると緯糸繰出速度を
加速し、下光センサ13が緯糸２を検知すると緯糸繰出速
度を減速する監視部７とからなり、緯糸送出機構15は各
緯糸２を送出従動ロール17と共に送出時間の間だけ挟持
する送出駆動ロール16の回転動力に主回転軸３からイン
デックスドライブ４を介して伝達される回転運動を用い
る。
出及び切換を高速かつ正確にする。 【解決手段】 緯糸予備繰出機構１は、各緯糸ドラム５
毎に配設した糸出し上ロール８、糸出し下ロール10とテ
ンションロール11とからなり、緯糸ドラム５から延びる
緯糸２を糸出し上下ロール８,10で挟持した後、テンシ
ョンロール11にかけ廻して再度糸出し上下ロール８,10
で挟持して緯糸２を繰り出す繰出部６と、各緯糸ドラム
５毎に配設した上光センサ12と下光センサ13とからな
り、上光センサ12が緯糸２を検知すると緯糸繰出速度を
加速し、下光センサ13が緯糸２を検知すると緯糸繰出速
度を減速する監視部７とからなり、緯糸送出機構15は各
緯糸２を送出従動ロール17と共に送出時間の間だけ挟持
する送出駆動ロール16の回転動力に主回転軸３からイン
デックスドライブ４を介して伝達される回転運動を用い
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の緯糸を自
動的に切り換えながら連続的に織機へと送り出す緯糸自
動切換連続送出装置に関する。
動的に切り換えながら連続的に織機へと送り出す緯糸自
動切換連続送出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】織機へ緯糸を送り出す場合、緯糸ドラム
に巻き付けた緯糸を単位として各織機に割り当て、繰出
ローラにより、各緯糸ドラムから対応する織機へと１本
の緯糸を送り出していた(例えば特開平6-93535号)。と
ころが、こうした緯糸の送り出しでは、緯糸製造時に生
ずる同色中の微妙な濃淡や明暗のため、各織機へ同色の
緯糸を送り出しても製品に色ムラが生じてしまい、作業
を自動、連続化するに当たり大きな問題となっていた。
そこで、緯糸の濃淡、明暗、更には色別、種類を問うこ
となく、緯糸送り出しの作業を自動、連続化しても品質
のよい織物、もしくは柄織物が得られるように、複数の
緯糸又は緯条を切り換えながら同一の織機へと送り出す
緯糸自動切換連続送出装置を先に提案した(実開平7-217
87号)。
に巻き付けた緯糸を単位として各織機に割り当て、繰出
ローラにより、各緯糸ドラムから対応する織機へと１本
の緯糸を送り出していた(例えば特開平6-93535号)。と
ころが、こうした緯糸の送り出しでは、緯糸製造時に生
ずる同色中の微妙な濃淡や明暗のため、各織機へ同色の
緯糸を送り出しても製品に色ムラが生じてしまい、作業
を自動、連続化するに当たり大きな問題となっていた。
そこで、緯糸の濃淡、明暗、更には色別、種類を問うこ
となく、緯糸送り出しの作業を自動、連続化しても品質
のよい織物、もしくは柄織物が得られるように、複数の
緯糸又は緯条を切り換えながら同一の織機へと送り出す
緯糸自動切換連続送出装置を先に提案した(実開平7-217
87号)。
【０００３】この送出装置は、大きく緯糸ドラムから各
緯糸を余分に引き出して緯糸の送出を円滑にする緯糸予
備繰出機構と選択した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送
出機構とに区分できる。このうち、緯糸予備繰出機構で
は、送り出す複数の緯糸に差が生じないように一組の糸
出しロールですべての緯糸を挟持して各緯糸ドラムから
緯糸を繰り出し、各緯糸の弛みを一組の光センサで検知
している。糸出しロールは通常定常速度で回転し、緯糸
を緯糸ドラムから繰り出しているが、光センサが弛んだ
緯糸を検知すると、糸出しロールを一時的に高速回転さ
せて緯糸の弛みを増やすのである。緯糸送出機構は、各
緯糸を送出ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出
プーリの回転動力に主回転軸からクランクを介して伝達
される回転運動を用いていた。
緯糸を余分に引き出して緯糸の送出を円滑にする緯糸予
備繰出機構と選択した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送
出機構とに区分できる。このうち、緯糸予備繰出機構で
は、送り出す複数の緯糸に差が生じないように一組の糸
出しロールですべての緯糸を挟持して各緯糸ドラムから
緯糸を繰り出し、各緯糸の弛みを一組の光センサで検知
している。糸出しロールは通常定常速度で回転し、緯糸
を緯糸ドラムから繰り出しているが、光センサが弛んだ
緯糸を検知すると、糸出しロールを一時的に高速回転さ
せて緯糸の弛みを増やすのである。緯糸送出機構は、各
緯糸を送出ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出
プーリの回転動力に主回転軸からクランクを介して伝達
される回転運動を用いていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述の送出装置では、
複数の緯糸を切り換えることで、製品の出来上がりを均
一にするという効果が得られたが、より高速な織成を図
ろうとする場合、緯糸予備繰出機構及び緯糸送出機構に
次のような不具合が判明した。まず、従来の緯糸予備繰
出機構では、糸出しロールと各ロールで挟持した緯糸と
の間に滑りが生じて、緯糸の繰出速度をあまり高速にで
きない問題が挙げられる。これは、緯糸の弛みを増やす
ために各ロールが高速回転する場合にも、回転数の割に
緯糸を送り出せないという副次的な問題を発生させる。
複数の緯糸を切り換えることで、製品の出来上がりを均
一にするという効果が得られたが、より高速な織成を図
ろうとする場合、緯糸予備繰出機構及び緯糸送出機構に
次のような不具合が判明した。まず、従来の緯糸予備繰
出機構では、糸出しロールと各ロールで挟持した緯糸と
の間に滑りが生じて、緯糸の繰出速度をあまり高速にで
きない問題が挙げられる。これは、緯糸の弛みを増やす
ために各ロールが高速回転する場合にも、回転数の割に
緯糸を送り出せないという副次的な問題を発生させる。
【０００５】また、従来の緯糸予備繰出機構では、緯糸
の弛みを上限のみで検知し、一時的に緯糸の繰出速度を
早めるようにしていたのであるが、これでは緯糸の種類
に応じた繰出ができず、定常繰出と高速繰出との反覆を
招き、緯糸を十分に繰り出せない可能性がある。弛みの
少なくなった緯糸を十分に送り出せないという点は、上
述の問題とも関連する。このほか、複数の緯糸に一組の
糸出しロール及び光センサで一括して処理しているた
め、ある緯糸の弛みが少なくなったことを光センサが検
知すると、一斉にすべての緯糸を繰り出され、不要に繰
り出される緯糸が発生することも問題として挙げられ
る。
の弛みを上限のみで検知し、一時的に緯糸の繰出速度を
早めるようにしていたのであるが、これでは緯糸の種類
に応じた繰出ができず、定常繰出と高速繰出との反覆を
招き、緯糸を十分に繰り出せない可能性がある。弛みの
少なくなった緯糸を十分に送り出せないという点は、上
述の問題とも関連する。このほか、複数の緯糸に一組の
糸出しロール及び光センサで一括して処理しているた
め、ある緯糸の弛みが少なくなったことを光センサが検
知すると、一斉にすべての緯糸を繰り出され、不要に繰
り出される緯糸が発生することも問題として挙げられ
る。
【０００６】一方、仮に各緯糸を送出の支障がないよう
に必要かつ十分な予備繰出が実現されても、切換によっ
て複数の緯糸から所定の緯糸を選択し、その選択した緯
糸を所定の送出時間で正確に所定長だけ送り出せなけれ
ば意味がない。ところが、従来の緯糸送出機構は、各緯
糸を送出ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出プ
ーリの回転動力に主回転軸からクランクを介して伝達さ
れる回転運動を用いていたから、緯糸の送出速度を高速
にしようとすればするほど、クランク運動による追随が
難しくなり、正確な緯糸の送出が難しくなるという問題
があった。
に必要かつ十分な予備繰出が実現されても、切換によっ
て複数の緯糸から所定の緯糸を選択し、その選択した緯
糸を所定の送出時間で正確に所定長だけ送り出せなけれ
ば意味がない。ところが、従来の緯糸送出機構は、各緯
糸を送出ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出プ
ーリの回転動力に主回転軸からクランクを介して伝達さ
れる回転運動を用いていたから、緯糸の送出速度を高速
にしようとすればするほど、クランク運動による追随が
難しくなり、正確な緯糸の送出が難しくなるという問題
があった。
【０００７】そこで、緯糸自動切換連続送出装置の緯糸
予備繰出機構においては、糸出しロールと光センサとを
各緯糸毎に配することとし、併せて各糸出しロールによ
る緯糸の繰出の確実性を高め、光センサにより、各糸出
しロールの定常回転及び高速回転のスイッチングを個別
に実施するものとし、また同装置の緯糸送出機構におい
ては、緯糸を高速かつ正確に送り出せるように、改善を
試みることにした。
予備繰出機構においては、糸出しロールと光センサとを
各緯糸毎に配することとし、併せて各糸出しロールによ
る緯糸の繰出の確実性を高め、光センサにより、各糸出
しロールの定常回転及び高速回転のスイッチングを個別
に実施するものとし、また同装置の緯糸送出機構におい
ては、緯糸を高速かつ正確に送り出せるように、改善を
試みることにした。
【０００８】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、複数本の緯糸を自動的に切り換えながら連続的に織
機へと送り出す緯糸切換連続送出装置であって、緯糸の
送出を円滑にするために緯糸ドラムから緯糸を予備的に
繰り出して弛ませておく緯糸予備繰出機構と切換によっ
て選択した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送出機構とを
有し、この緯糸予備繰出機構は緯糸ドラムから緯糸を繰
り出す繰出部と繰り出された緯糸の弛みに合わせて繰出
部のスイッチングを担う監視部とからなり、(1)繰出部
は各緯糸ドラム毎に配設した糸出し上ロール、糸出し下
ロールとテンションロールとからなり、緯糸ドラムから
延びる緯糸を糸出し上下ロールで挟持した後、テンショ
ンロールにかけ廻して再度糸出し上下ロールで挟持して
緯糸を監視部へと繰り出すようにし、(2)監視部は各緯
糸ドラム毎に配設した上光センサと下光センサとからな
り、上光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を加速
し、下光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を減速
することとした。また、緯糸送出機構では、各緯糸を送
出従動ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出駆動
ロールの回転動力に主回転軸からインデックスドライブ
を介して伝達される回転運動を用いることとした。
が、複数本の緯糸を自動的に切り換えながら連続的に織
機へと送り出す緯糸切換連続送出装置であって、緯糸の
送出を円滑にするために緯糸ドラムから緯糸を予備的に
繰り出して弛ませておく緯糸予備繰出機構と切換によっ
て選択した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送出機構とを
有し、この緯糸予備繰出機構は緯糸ドラムから緯糸を繰
り出す繰出部と繰り出された緯糸の弛みに合わせて繰出
部のスイッチングを担う監視部とからなり、(1)繰出部
は各緯糸ドラム毎に配設した糸出し上ロール、糸出し下
ロールとテンションロールとからなり、緯糸ドラムから
延びる緯糸を糸出し上下ロールで挟持した後、テンショ
ンロールにかけ廻して再度糸出し上下ロールで挟持して
緯糸を監視部へと繰り出すようにし、(2)監視部は各緯
糸ドラム毎に配設した上光センサと下光センサとからな
り、上光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を加速
し、下光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を減速
することとした。また、緯糸送出機構では、各緯糸を送
出従動ロールと共に送出時間の間だけ挟持する送出駆動
ロールの回転動力に主回転軸からインデックスドライブ
を介して伝達される回転運動を用いることとした。
【０００９】本発明の緯糸切換連続送出装置における緯
糸予備繰出機構は、緯糸ドラム毎に繰出部と監視部とを
設けることによって、種類や量の異なる緯糸毎に適切な
予備繰出を実現し、ひいては高速な織機の作動を可能に
する。(1)繰出部は、糸出し上下ロールで挟持した緯糸
を別途テンションロールにかけ廻すことで、糸出し上又
は下ロールに対して緯糸を緊張状態で密着させることが
できる。これにより、糸出し上又は下ロールにかかる緯
糸の長さは従来よりも長くなる上、テンションロールに
より緯糸にかかる緊張が糸出し上又は下ロールに緯糸を
密着させることから、糸出し上下ロールと緯糸との間に
滑りが生じなくなる。
糸予備繰出機構は、緯糸ドラム毎に繰出部と監視部とを
設けることによって、種類や量の異なる緯糸毎に適切な
予備繰出を実現し、ひいては高速な織機の作動を可能に
する。(1)繰出部は、糸出し上下ロールで挟持した緯糸
を別途テンションロールにかけ廻すことで、糸出し上又
は下ロールに対して緯糸を緊張状態で密着させることが
できる。これにより、糸出し上又は下ロールにかかる緯
糸の長さは従来よりも長くなる上、テンションロールに
より緯糸にかかる緊張が糸出し上又は下ロールに緯糸を
密着させることから、糸出し上下ロールと緯糸との間に
滑りが生じなくなる。
【００１０】(2)監視部は、繰り出される緯糸の弛みが
上下光センサの範囲内に収まるように緯糸繰出速度を加
減速して、各緯糸毎に適量な弛みが得られる緯糸の予備
繰出を実現する。通常、緯糸繰出速度の加減速は、繰出
部の糸出し上又は下ロールの駆動源であるモータの加減
速による。監視部による緯糸繰出速度の制御態様として
は、定常と高速とを切り換えるとして、上光センサが緯
糸を検知した場合は緯糸の弛みが不十分であるので緯糸
繰出速度を高速にし、下光センサが緯糸を検知した場合
には緯糸の弛みが過剰であるので緯糸繰出速度を定常に
戻すようにするものが簡便でよい。このほか、緯糸繰出
速度が異常となり緯糸の弛みが予想を越えて増減する場
合を考慮して、ともかく上光センサが緯糸を検知した場
合には緯糸繰出速度を加速し、下光センサが緯糸を検知
した場合には緯糸繰出速度を減速するようにしてもよ
い。
上下光センサの範囲内に収まるように緯糸繰出速度を加
減速して、各緯糸毎に適量な弛みが得られる緯糸の予備
繰出を実現する。通常、緯糸繰出速度の加減速は、繰出
部の糸出し上又は下ロールの駆動源であるモータの加減
速による。監視部による緯糸繰出速度の制御態様として
は、定常と高速とを切り換えるとして、上光センサが緯
糸を検知した場合は緯糸の弛みが不十分であるので緯糸
繰出速度を高速にし、下光センサが緯糸を検知した場合
には緯糸の弛みが過剰であるので緯糸繰出速度を定常に
戻すようにするものが簡便でよい。このほか、緯糸繰出
速度が異常となり緯糸の弛みが予想を越えて増減する場
合を考慮して、ともかく上光センサが緯糸を検知した場
合には緯糸繰出速度を加速し、下光センサが緯糸を検知
した場合には緯糸繰出速度を減速するようにしてもよ
い。
【００１１】本発明における緯糸送出機構は、高速な緯
糸の送出のために、主回転軸を有する回転運動を、イン
デックスドライブを用いて送出駆動ロールへと減速しな
がら正確に伝達する。インデックスドライブは複数のカ
ム及びギアが噛合する減速機構であり、クランクのよう
な大きな運動をしないことから、回転運動が高速になっ
ても正確に伝達できるのである。従来のクランクを用い
た伝達方式に比べ、前述のように正確な伝達が可能なほ
か、インデックスドライブは小型かつ単一品として取り
扱うことができるため、装置全体の小型化、機構の簡素
化を図ることができる利点がある。
糸の送出のために、主回転軸を有する回転運動を、イン
デックスドライブを用いて送出駆動ロールへと減速しな
がら正確に伝達する。インデックスドライブは複数のカ
ム及びギアが噛合する減速機構であり、クランクのよう
な大きな運動をしないことから、回転運動が高速になっ
ても正確に伝達できるのである。従来のクランクを用い
た伝達方式に比べ、前述のように正確な伝達が可能なほ
か、インデックスドライブは小型かつ単一品として取り
扱うことができるため、装置全体の小型化、機構の簡素
化を図ることができる利点がある。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施例について説明する。図１は本発明の緯糸予備繰出
機構１、緯糸送出機構15を順に配設した緯糸自動切換連
続送出装置の全体を表した斜視図であり、図２は緯糸予
備繰出機構１の主要部分を描き出した側面図である。本
例では、２条の緯糸２を切り換えて連続的に織機(図示
せず)へと送り出す緯糸自動切換連続送出装置の例であ
る。なお、緯糸２の切換の詳細については実開平7-2178
7号に譲ることとして、以下では緯糸予備繰出機構１及
び緯糸送出機構15について説明する。
実施例について説明する。図１は本発明の緯糸予備繰出
機構１、緯糸送出機構15を順に配設した緯糸自動切換連
続送出装置の全体を表した斜視図であり、図２は緯糸予
備繰出機構１の主要部分を描き出した側面図である。本
例では、２条の緯糸２を切り換えて連続的に織機(図示
せず)へと送り出す緯糸自動切換連続送出装置の例であ
る。なお、緯糸２の切換の詳細については実開平7-2178
7号に譲ることとして、以下では緯糸予備繰出機構１及
び緯糸送出機構15について説明する。
【００１３】緯糸ドラム(図１中右手)５から延びる緯糸
２は、図１及び図２に見られるように、繰出部６によっ
て繰り出し、予備繰出としての緯糸２の弛みが一定量確
保できるように監視部７で監視している。繰出部６で
は、緯糸２を他動性の糸出し上ロール８とモータ９で駆
動する糸出し下ロール10とに挟持し、一度テンションロ
ール11にかけ廻した後、再度糸出し上下ロール８,10に
挟持してから、監視部７へと緯糸２を送る。監視部７で
は、繰り出した緯糸２を上下光センサ12,13の範囲に収
まるように弛ませておき、前記範囲を逸脱する場合にモ
ータ９の回転速度を高速又は定常に切り換える。これに
より、緯糸２の繰出の状態が変化しても、常に一定量の
緯糸２の弛み、すなわち予備繰出が確保できる。この予
備繰出による緯糸２の弛みは、緯糸送出機構15が緯糸２
を送り出すことで減少する。
２は、図１及び図２に見られるように、繰出部６によっ
て繰り出し、予備繰出としての緯糸２の弛みが一定量確
保できるように監視部７で監視している。繰出部６で
は、緯糸２を他動性の糸出し上ロール８とモータ９で駆
動する糸出し下ロール10とに挟持し、一度テンションロ
ール11にかけ廻した後、再度糸出し上下ロール８,10に
挟持してから、監視部７へと緯糸２を送る。監視部７で
は、繰り出した緯糸２を上下光センサ12,13の範囲に収
まるように弛ませておき、前記範囲を逸脱する場合にモ
ータ９の回転速度を高速又は定常に切り換える。これに
より、緯糸２の繰出の状態が変化しても、常に一定量の
緯糸２の弛み、すなわち予備繰出が確保できる。この予
備繰出による緯糸２の弛みは、緯糸送出機構15が緯糸２
を送り出すことで減少する。
【００１４】監視部７における緯糸２の弛みは、上下光
センサ12,13に対して、大きく３つの場合に分けること
ができる。図２を挙げて説明すれば、まず緯糸２の弛み
が上光センサ12を越えた場合((a))、緯糸２の弛みは予
備繰出として不十分なものになっている。そこで、監視
部７はモータ９を高速回転にスイッチして、定常よりも
多くの緯糸２が繰り出されるようにする。このとき、緯
糸２はテンションロール11により緊張をかけた状態で糸
出し上下ロール８,10に挟持されているので、時間的な
遅延なく、瞬間的にモータ９の高速回転が高速な緯糸繰
出速度として発現し、十分な緯糸２の弛みが得られる。
モータ９の高速回転は、緯糸２の弛みが下光センサ13に
検知されるまで続けられる。
センサ12,13に対して、大きく３つの場合に分けること
ができる。図２を挙げて説明すれば、まず緯糸２の弛み
が上光センサ12を越えた場合((a))、緯糸２の弛みは予
備繰出として不十分なものになっている。そこで、監視
部７はモータ９を高速回転にスイッチして、定常よりも
多くの緯糸２が繰り出されるようにする。このとき、緯
糸２はテンションロール11により緊張をかけた状態で糸
出し上下ロール８,10に挟持されているので、時間的な
遅延なく、瞬間的にモータ９の高速回転が高速な緯糸繰
出速度として発現し、十分な緯糸２の弛みが得られる。
モータ９の高速回転は、緯糸２の弛みが下光センサ13に
検知されるまで続けられる。
【００１５】次に、緯糸２の弛みが上下光センサ12,13
の範囲にある場合((b))、緯糸２の弛みは十分なもので
あり、予備繰出が適切であることになる。この状態で
は、モータ９は現状回転速度を維持し、緯糸繰出速度は
定常又は高速のまま保つことになる。すなわち、上述の
ようにモータ９が高速回転にスイッチングされている場
合は、上下光センサ12,13の範囲に緯糸２が至ってもモ
ータ９は高速回転を続け、緯糸送出機構15による繰出と
は無関係に、緯糸２の弛みは拡大していく。
の範囲にある場合((b))、緯糸２の弛みは十分なもので
あり、予備繰出が適切であることになる。この状態で
は、モータ９は現状回転速度を維持し、緯糸繰出速度は
定常又は高速のまま保つことになる。すなわち、上述の
ようにモータ９が高速回転にスイッチングされている場
合は、上下光センサ12,13の範囲に緯糸２が至ってもモ
ータ９は高速回転を続け、緯糸送出機構15による繰出と
は無関係に、緯糸２の弛みは拡大していく。
【００１６】最後に、緯糸２の弛みが下光センサ13を越
えた場合((c))、緯糸２の弛みは許容量を越えることに
なり、予備繰出が過剰であることになる。そこで、監視
部７はモータ９を減速して、緯糸繰出速度が定常になる
ようにする。以後、上光センサ12に緯糸２が検知される
まで緯糸繰出速度は定常のままとなる。このように、緯
糸２の弛みが上下光センサ12,13の範囲に収まるように
監視部７で繰出部６を制御することで、緯糸２の予備繰
出という目的を十全に達成するのである。
えた場合((c))、緯糸２の弛みは許容量を越えることに
なり、予備繰出が過剰であることになる。そこで、監視
部７はモータ９を減速して、緯糸繰出速度が定常になる
ようにする。以後、上光センサ12に緯糸２が検知される
まで緯糸繰出速度は定常のままとなる。このように、緯
糸２の弛みが上下光センサ12,13の範囲に収まるように
監視部７で繰出部６を制御することで、緯糸２の予備繰
出という目的を十全に達成するのである。
【００１７】緯糸送出機構15は、ノズル18を切り換えて
選択した緯糸２を高速かつ正確に送り出す。具体的に
は、主回転軸３からインデックスドライブ４を介して伝
達される回転運動により送出駆動ロール16を回転させて
おり、予め定めた送出時間の間だけこの送出駆動ロール
16に対して送出従動ロール17が接触して緯糸２を挟持
し、送り出すのである。こうして、本発明の緯糸自動切
換連続送出装置は、複数の緯糸を選択的に切換ながら、
高速かつ安定して送り出し、極めて効率的な織成を実現
するのである。
選択した緯糸２を高速かつ正確に送り出す。具体的に
は、主回転軸３からインデックスドライブ４を介して伝
達される回転運動により送出駆動ロール16を回転させて
おり、予め定めた送出時間の間だけこの送出駆動ロール
16に対して送出従動ロール17が接触して緯糸２を挟持
し、送り出すのである。こうして、本発明の緯糸自動切
換連続送出装置は、複数の緯糸を選択的に切換ながら、
高速かつ安定して送り出し、極めて効率的な織成を実現
するのである。
【００１８】
【発明の効果】本発明により、断片織機をはじめとする
織機に対して複数種類又は複数本数の緯糸を送り出す緯
糸自動切換連続送出装置での安定かつ確実な緯糸の予備
繰出が可能となり、効率向上のための織機の高速作動に
対して、高速かつ確実な緯糸の送出が可能になる。ま
た、緯糸ドラム毎に適切な予備繰出ができることから、
各緯糸が全く異なるものであってもそれぞれに適した予
備繰出が可能となり、種類等の異なる緯糸の組合せ、そ
して単純な交互の切換だけでなく、特定の緯糸のみを繰
り返し送り出し、他の緯糸を所定間隔でのみ送り出すと
いった偏った緯糸の送出による織成をも可能にするので
ある。
織機に対して複数種類又は複数本数の緯糸を送り出す緯
糸自動切換連続送出装置での安定かつ確実な緯糸の予備
繰出が可能となり、効率向上のための織機の高速作動に
対して、高速かつ確実な緯糸の送出が可能になる。ま
た、緯糸ドラム毎に適切な予備繰出ができることから、
各緯糸が全く異なるものであってもそれぞれに適した予
備繰出が可能となり、種類等の異なる緯糸の組合せ、そ
して単純な交互の切換だけでなく、特定の緯糸のみを繰
り返し送り出し、他の緯糸を所定間隔でのみ送り出すと
いった偏った緯糸の送出による織成をも可能にするので
ある。
【図１】本発明の緯糸予備繰出機構、緯糸送出機構を順
に配設した緯糸自動切換連続送出装置の全体を表した斜
視図である。
に配設した緯糸自動切換連続送出装置の全体を表した斜
視図である。
【図２】緯糸予備繰出機構の主要部分を描き出した側面
図である。
図である。
１ 緯糸予備繰出機構 ２ 緯糸 ３ 主回転軸 ４ インデックスドライブ ５ 緯糸ドラム ６ 繰出部 ７ 監視部 ８ 糸出し上ロール ９ モータ 10 糸出し下ロール 11 テンションロール 12 上光センサ 13 下光センサ 15 緯糸送出機構 16 送出駆動ロール 17 送出従動ロール 18 ノズル
Claims (3)
- 【請求項１】 複数本の緯糸を自動的に切り換えながら
連続的に織機へと送り出す装置であって、緯糸の送出を
円滑にするために緯糸ドラムから緯糸を予備的に繰り出
して弛ませておく緯糸予備繰出機構と切換によって選択
した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送出機構とを有し、
該緯糸予備繰出機構は緯糸ドラムから緯糸を繰り出す繰
出部と繰り出された緯糸の弛みに合わせて繰出部のスイ
ッチングを担う監視部とからなり、繰出部は各緯糸ドラ
ム毎に配設した糸出し上ロール、糸出し下ロールとテン
ションロールとからなり、緯糸ドラムから延びる緯糸を
糸出し上下ロールで挟持した後、テンションロールにか
け廻して再度糸出し上下ロールで挟持して緯糸を監視部
へと繰り出すようにしたことを特徴とする緯糸自動切換
連続送出装置。 - 【請求項２】 複数本の緯糸を自動的に切り換えながら
連続的に織機へと送り出す装置であって、緯糸の送出を
円滑にするために緯糸ドラムから緯糸を予備的に繰り出
して弛ませておく緯糸予備繰出機構と切換によって選択
した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送出機構とを有し、
該緯糸予備繰出機構は緯糸ドラムから緯糸を繰り出す繰
出部と繰り出された緯糸の弛みに合わせて繰出部のスイ
ッチングを担う監視部とからなり、監視部は各緯糸ドラ
ム毎に配設した上光センサと下光センサとからなり、上
光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を加速し、下
光センサが緯糸を検知すると緯糸繰出速度を減速するこ
とを特徴とする緯糸自動切換連続送出装置。 - 【請求項３】 複数本の緯糸を自動的に切り換えながら
連続的に織機へと送り出す装置であって、緯糸の送出を
円滑にするために緯糸ドラムから緯糸を予備的に繰り出
して弛ませておく緯糸予備繰出機構と切換によって選択
した緯糸を所定長だけ送り出す緯糸送出機構とを有し、
該緯糸送出機構は各緯糸を送出従動ロールと共に送出時
間の間だけ挟持する送出駆動ロールの回転動力に主回転
軸からインデックスドライブを介して伝達される回転運
動を用いていることを特徴とする緯糸自動切換連続送出
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1073598A JPH11217748A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 緯糸自動切換連続送出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1073598A JPH11217748A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 緯糸自動切換連続送出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217748A true JPH11217748A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11758562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1073598A Pending JPH11217748A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 緯糸自動切換連続送出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217748A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101899776A (zh) * | 2010-06-30 | 2010-12-01 | 德清中盈文具用品有限公司 | 自动切布机 |
| KR101156593B1 (ko) | 2003-12-24 | 2012-06-20 | 스또불리 리옹 | 적어도 하나의 위사의 공급 장력을 조절하는 방법, 위사공급 장치 및 그러한 장치가 장착된 직기 |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP1073598A patent/JPH11217748A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101156593B1 (ko) | 2003-12-24 | 2012-06-20 | 스또불리 리옹 | 적어도 하나의 위사의 공급 장력을 조절하는 방법, 위사공급 장치 및 그러한 장치가 장착된 직기 |
| CN101899776A (zh) * | 2010-06-30 | 2010-12-01 | 德清中盈文具用品有限公司 | 自动切布机 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2006092115A1 (de) | Schussfadenzuführvorrichtung für webmaschinen, insbes. greiferwebmaschinen' | |
| DE69932961T2 (de) | Textilmaschine mit Einzelspindelantrieb wobei die Spindelantriebe in modularen Einheiten aufgeteilt sind. | |
| CS277589B6 (en) | Thread feeding device for textile machines, particularly for weaving machines | |
| EP1550751A1 (fr) | Procédé de contrôle de la tension d'alimentation d'au moins un fil de trame, dispositif d'alimentation en fil de trame et métier à tisser équipé d'un tel dispositif | |
| JPH11217748A (ja) | 緯糸自動切換連続送出装置 | |
| CH644818A5 (en) | Yarn feed device arranged between a yarn supply and a yarn consumer unit | |
| US6039086A (en) | Separating weft thread waste of a single uncontaminated material from untwisted leno binding threads in trimmed catch selvages | |
| EP0994205A2 (en) | Method and associated machine for combining an elastomer thread with an unextendable thread. | |
| GB2044807A (en) | Method and apparatus for starting a spinning machine | |
| JPH05178534A (ja) | ストランド供給装置 | |
| EP1151159B1 (en) | Method and equipment for pairing or cabling two or more threads when entering textile machines used for knitted goods, hosiery and similar | |
| JP3944727B2 (ja) | 異種糸の糸継ぎ巻取装置 | |
| JPS60446B2 (ja) | 牽切方法及び装置 | |
| JPH082821A (ja) | 高張力解舒装置 | |
| KR100445290B1 (ko) | 정경 와인더 | |
| GB2044809A (en) | Thread metering devices | |
| EP1506933B1 (en) | Ribbon winding preventing method and apparatus | |
| JP2005001879A (ja) | 分繊機 | |
| JPS6253451A (ja) | クリ−ル | |
| EP0263223B1 (en) | Method and apparatus for the manufacture bobbins comprising indigo dyed weft yarn | |
| EP0226930A1 (en) | Yarn feeding device | |
| JP7064671B1 (ja) | 紙糸の加工機及び紙糸の加工方法 | |
| JP3736633B2 (ja) | 異種糸の糸継ぎ巻取装置 | |
| CN109778414B (zh) | 一种针织原料纱线成型用的分丝器及分丝机 | |
| JP2598958Y2 (ja) | 緯糸自動切換連続送り出し装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040415 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060907 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070306 |