JPH11217617A - 冶金炉への原材料供給方法及びその装置 - Google Patents
冶金炉への原材料供給方法及びその装置Info
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- JPH11217617A JPH11217617A JP1650498A JP1650498A JPH11217617A JP H11217617 A JPH11217617 A JP H11217617A JP 1650498 A JP1650498 A JP 1650498A JP 1650498 A JP1650498 A JP 1650498A JP H11217617 A JPH11217617 A JP H11217617A
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- furnace
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備高さが低くて設備費が安価であり、且つ
湿原材料を乾燥せずに供給することができる冶金炉への
原材料供給方法及びその装置を確立する。 【解決手段】 原材料１８〜２１を鉛直方向に搬送する
垂直シュート１１〜１４、１７と、原材料を水平方向に
搬送する水平搬送手段１５との組み合わせにより、冶金
炉２と冶金炉の上方に設けた原材料収納タンク３〜６と
を連結し、これらの垂直シュートと水平搬送手段とで、
原材料収納タンクから冶金炉内に原材料を搬送する。
湿原材料を乾燥せずに供給することができる冶金炉への
原材料供給方法及びその装置を確立する。 【解決手段】 原材料１８〜２１を鉛直方向に搬送する
垂直シュート１１〜１４、１７と、原材料を水平方向に
搬送する水平搬送手段１５との組み合わせにより、冶金
炉２と冶金炉の上方に設けた原材料収納タンク３〜６と
を連結し、これらの垂直シュートと水平搬送手段とで、
原材料収納タンクから冶金炉内に原材料を搬送する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鋼用転炉や鉄浴
を有する製鉄用溶融還元炉等の冶金炉に生石灰、コーク
ス、合金鉄等の原材料を供給する方法及びその装置に関
するものである。
を有する製鉄用溶融還元炉等の冶金炉に生石灰、コーク
ス、合金鉄等の原材料を供給する方法及びその装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】製鋼用転炉では、精錬中に生石灰や鉄鉱
石等の原材料を副原料として、炉口から重力落下させて
供給し、精錬が行われ、又、鉄浴を有する製鉄用溶融還
元炉では、鉄鉱石を主原料とし、コークスや生石灰を副
原料として、これらの原材料を炉口及び炉口周囲から重
力落下させて炉内に供給し、同時に酸素を吹き込み製錬
が行われている。
石等の原材料を副原料として、炉口から重力落下させて
供給し、精錬が行われ、又、鉄浴を有する製鉄用溶融還
元炉では、鉄鉱石を主原料とし、コークスや生石灰を副
原料として、これらの原材料を炉口及び炉口周囲から重
力落下させて炉内に供給し、同時に酸素を吹き込み製錬
が行われている。
【０００３】製鋼用転炉設備におけるこれら副原料の転
炉への供給装置を図２に示す。図２は、鉄鋼便覧第II巻
製銑・製鋼（日本鉄鋼協会編、第３版、４５８頁）に示
されたもので、生石灰や鉄鉱石等の原材料は、転炉５０
の上方に設けたホッパー５１〜６２に収納され、そし
て、転炉５０の炉口を覆うフード６８に連結した傾斜シ
ュート６３〜６７を介し、重力落下して炉内に供給され
る。そして、これらの傾斜シュート６３〜６７は、転炉
５０から発生するＣＯガスをシールするために窒素ガス
パージが行われている。又、鉄浴を有する製鉄用溶融還
元炉への主・副原料の供給装置も、従来、図２と同様に
傾斜シュートが用いられ、そして、製鋼用転炉設備と同
様に、各傾斜シュートは窒素ガスパージが行われてい
る。
炉への供給装置を図２に示す。図２は、鉄鋼便覧第II巻
製銑・製鋼（日本鉄鋼協会編、第３版、４５８頁）に示
されたもので、生石灰や鉄鉱石等の原材料は、転炉５０
の上方に設けたホッパー５１〜６２に収納され、そし
て、転炉５０の炉口を覆うフード６８に連結した傾斜シ
ュート６３〜６７を介し、重力落下して炉内に供給され
る。そして、これらの傾斜シュート６３〜６７は、転炉
５０から発生するＣＯガスをシールするために窒素ガス
パージが行われている。又、鉄浴を有する製鉄用溶融還
元炉への主・副原料の供給装置も、従来、図２と同様に
傾斜シュートが用いられ、そして、製鋼用転炉設備と同
様に、各傾斜シュートは窒素ガスパージが行われてい
る。
【０００４】傾斜シュートを用いる理由は、転炉及び鉄
浴を有する製鉄用溶融還元炉等は炉体の横断面積が小さ
いことと、副原料が多種類に及ぶことにより重力落下を
利用して供給しようとすると、シュートを傾斜せざるを
得ないからである。
浴を有する製鉄用溶融還元炉等は炉体の横断面積が小さ
いことと、副原料が多種類に及ぶことにより重力落下を
利用して供給しようとすると、シュートを傾斜せざるを
得ないからである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】傾斜シュートによる供
給方式は、動力を用いずに重量落下により行われるの
で、運転費は少なくてすむが、シュートの傾斜角度を確
保する必要があり、そのため設備高さが高くなり、設備
費が増大するという問題点がある。
給方式は、動力を用いずに重量落下により行われるの
で、運転費は少なくてすむが、シュートの傾斜角度を確
保する必要があり、そのため設備高さが高くなり、設備
費が増大するという問題点がある。
【０００６】又、各傾斜シュートでは窒素ガスパージが
行われるため、多数の傾斜シュートを有する従来の供給
方式では、多量の窒素ガスを必要とし、運転費の増加を
招く。更に、鉄鉱石の溶融還元製錬では、特開平１−１
２９９１７号公報に示されるように、溶融還元炉の上方
に予備還元炉を設け、溶融還元炉から発生する排ガスを
予備還元炉に導入し、鉄鉱石の予熱、予備還元が行われ
る。この場合、多量のパージ用窒素ガスにより排ガスの
温度低下をもたらし、鉄鉱石の予熱温度の低下や予備還
元速度の低下という問題点がある。
行われるため、多数の傾斜シュートを有する従来の供給
方式では、多量の窒素ガスを必要とし、運転費の増加を
招く。更に、鉄鉱石の溶融還元製錬では、特開平１−１
２９９１７号公報に示されるように、溶融還元炉の上方
に予備還元炉を設け、溶融還元炉から発生する排ガスを
予備還元炉に導入し、鉄鉱石の予熱、予備還元が行われ
る。この場合、多量のパージ用窒素ガスにより排ガスの
温度低下をもたらし、鉄鉱石の予熱温度の低下や予備還
元速度の低下という問題点がある。
【０００７】又、傾斜シュートの場合には、水分が付着
した原材料（以下、「湿原材料」と記す）は、傾斜シュ
ート内で堆積して傾斜シュートを閉塞させるので、予め
乾燥機等で乾燥して付着水分量を数％程度の所定値まで
低減する必要があり、運転費の増加を招いていた。
した原材料（以下、「湿原材料」と記す）は、傾斜シュ
ート内で堆積して傾斜シュートを閉塞させるので、予め
乾燥機等で乾燥して付着水分量を数％程度の所定値まで
低減する必要があり、運転費の増加を招いていた。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、設備高さが低くて設備費
が安価であり、且つ湿原材料を乾燥せずにそのまま供給
することができる冶金炉への原材料供給方法及びその装
置を提供することである。
で、その目的とするところは、設備高さが低くて設備費
が安価であり、且つ湿原材料を乾燥せずにそのまま供給
することができる冶金炉への原材料供給方法及びその装
置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】第１の発明による冶金炉
への原材料供給方法は、原材料を鉛直方向に搬送する垂
直シュートと、原材料を水平方向に搬送する水平搬送手
段との組み合わせにより、冶金炉と冶金炉の上方に設け
た原材料収納タンクとを連結し、前記垂直シュートと水
平搬送手段とで、原材料収納タンクから冶金炉内に原材
料を搬送することを特徴とするものである。
への原材料供給方法は、原材料を鉛直方向に搬送する垂
直シュートと、原材料を水平方向に搬送する水平搬送手
段との組み合わせにより、冶金炉と冶金炉の上方に設け
た原材料収納タンクとを連結し、前記垂直シュートと水
平搬送手段とで、原材料収納タンクから冶金炉内に原材
料を搬送することを特徴とするものである。
【００１０】又、第２の発明による冶金炉への原材料供
給装置は、冶金炉の上方に設けた複数の原材料収納タン
クと、それぞれの原材料収納タンクに設けた原材料切り
出し装置と、この原材料切り出し装置にて切り出された
原材料を鉛直方向に搬送する第１の垂直シュートと、こ
の第１の垂直シュートにより搬送された原材料を水平方
向に搬送する水平搬送手段と、この水平搬送手段により
水平方向に搬送された原材料を鉛直方向に搬送して前記
冶金炉内に搬送する第２の垂直シュートと、を具備した
ものである。
給装置は、冶金炉の上方に設けた複数の原材料収納タン
クと、それぞれの原材料収納タンクに設けた原材料切り
出し装置と、この原材料切り出し装置にて切り出された
原材料を鉛直方向に搬送する第１の垂直シュートと、こ
の第１の垂直シュートにより搬送された原材料を水平方
向に搬送する水平搬送手段と、この水平搬送手段により
水平方向に搬送された原材料を鉛直方向に搬送して前記
冶金炉内に搬送する第２の垂直シュートと、を具備した
ものである。
【００１１】第３の発明による冶金炉への原材料供給装
置は、第２の発明において、第２の垂直シュートの下端
が冶金炉と直結し、且つ、その内部に水平搬送手段を収
納し、第１の垂直シュート及び第２の垂直シュートとに
直結する耐圧容器を具備したことを特徴とするものであ
る。
置は、第２の発明において、第２の垂直シュートの下端
が冶金炉と直結し、且つ、その内部に水平搬送手段を収
納し、第１の垂直シュート及び第２の垂直シュートとに
直結する耐圧容器を具備したことを特徴とするものであ
る。
【００１２】本発明では、原材料収納タンクから切り出
された原材料を水平搬送手段を用いて水平方向に搬送す
るので、傾斜シュートのように傾斜角度を確保するため
の高さを必要とせず、その結果、原材料供給装置の設備
高さを低く抑えることができる。
された原材料を水平搬送手段を用いて水平方向に搬送す
るので、傾斜シュートのように傾斜角度を確保するため
の高さを必要とせず、その結果、原材料供給装置の設備
高さを低く抑えることができる。
【００１３】そして、複数の原材料収納タンクを有する
原材料供給装置であっても、原材料は水平搬送手段によ
り一箇所に集められるので、冶金炉と直結して冶金炉内
に搬送するための垂直シュートは１本のみと少ないの
で、パージ用窒素ガスの使用量を少なくすることができ
ると共に、炉内から発生する排ガスへの窒素ガスの混入
量が少なくなるので、排ガスの温度低下は少なく、鉄浴
を有する鉄鉱石の溶融還元製錬の場合には予熱及び予備
還元への弊害を抑えることができる。
原材料供給装置であっても、原材料は水平搬送手段によ
り一箇所に集められるので、冶金炉と直結して冶金炉内
に搬送するための垂直シュートは１本のみと少ないの
で、パージ用窒素ガスの使用量を少なくすることができ
ると共に、炉内から発生する排ガスへの窒素ガスの混入
量が少なくなるので、排ガスの温度低下は少なく、鉄浴
を有する鉄鉱石の溶融還元製錬の場合には予熱及び予備
還元への弊害を抑えることができる。
【００１４】又、全てのシュートが鉛直であるので、湿
原材料であってもシュート内では堆積せず、従って、従
来乾燥する必要があった石炭等を乾燥せずに炉内に供給
することができる。
原材料であってもシュート内では堆積せず、従って、従
来乾燥する必要があった石炭等を乾燥せずに炉内に供給
することができる。
【００１５】更に、第２の垂直シュートを冶金炉と直結
すると共に、第１の垂直シュート及び第２の垂直シュー
トとに直結した耐圧容器で水平搬送手段を囲うので、炉
内から第１の垂直シュート内までが外気とシールされ、
炉内からＣＯガス等の有害ガスが発生する場合でも、有
害ガスをシールすることが可能となり、安全に操業を行
うことができると共に、炉内圧を大気圧より高い状態で
操業する場合にも適用することができる。
すると共に、第１の垂直シュート及び第２の垂直シュー
トとに直結した耐圧容器で水平搬送手段を囲うので、炉
内から第１の垂直シュート内までが外気とシールされ、
炉内からＣＯガス等の有害ガスが発生する場合でも、有
害ガスをシールすることが可能となり、安全に操業を行
うことができると共に、炉内圧を大気圧より高い状態で
操業する場合にも適用することができる。
【００１６】尚、本発明でいう冶金炉とは、鋼精錬及び
銅製錬で用いる転炉や鉄浴を有する製鉄用溶融還元炉、
及び、この溶融還元炉に併設される予備還元炉等であ
る。
銅製錬で用いる転炉や鉄浴を有する製鉄用溶融還元炉、
及び、この溶融還元炉に併設される予備還元炉等であ
る。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図１は本発明による原材料供給装置を設置した製鉄用溶
融還元設備の概略図である。
図１は本発明による原材料供給装置を設置した製鉄用溶
融還元設備の概略図である。
【００１８】図において、転炉型溶融還元炉２の上方に
原材料収納タンク３、４、５、６が配置されている。こ
れら原材料収納タンク３〜６の下部にはそれぞれ原材料
切り出し装置７、８、９、１０が設けられ、そして、そ
れぞれの原材料切り出し装置７〜１０の下方には、管軸
が鉛直方向である第１の垂直シュート１１、１２、１
３、１４がそれぞれ設けられている。原材料切り出し装
置７〜１０は、電磁フィーダーや容積型テーブルフィー
ダー等の慣用のもので良い。第１の垂直シュート１１、
１２、１３、１４には、遮断弁２２、２３、２４、２５
が設けられ、これら遮断弁２２〜２５の開閉により、転
炉型溶融還元炉２内の雰囲気を外気と遮断可能としてい
る。
原材料収納タンク３、４、５、６が配置されている。こ
れら原材料収納タンク３〜６の下部にはそれぞれ原材料
切り出し装置７、８、９、１０が設けられ、そして、そ
れぞれの原材料切り出し装置７〜１０の下方には、管軸
が鉛直方向である第１の垂直シュート１１、１２、１
３、１４がそれぞれ設けられている。原材料切り出し装
置７〜１０は、電磁フィーダーや容積型テーブルフィー
ダー等の慣用のもので良い。第１の垂直シュート１１、
１２、１３、１４には、遮断弁２２、２３、２４、２５
が設けられ、これら遮断弁２２〜２５の開閉により、転
炉型溶融還元炉２内の雰囲気を外気と遮断可能としてい
る。
【００１９】第１のシュート１１〜１４の下方には耐圧
容器１６が設置され、第１の垂直シュート１１〜１４の
下部は耐圧容器１６を貫通して挿入し、そして、第１の
垂直シュート１１〜１４と耐圧容器１６との連結部は気
密を保つために溶接構造となっている。この耐圧容器１
６の内部には、ベルトコンベア１５が設けられ、垂直シ
ュート１２〜１４で搬送された原材料を水平方向に搬送
する。本実施の形態では水平搬送手段として、このベル
トコンベア１５を採用したが、スクリューフィーダー、
チェーンコンベア等であっても良い。
容器１６が設置され、第１の垂直シュート１１〜１４の
下部は耐圧容器１６を貫通して挿入し、そして、第１の
垂直シュート１１〜１４と耐圧容器１６との連結部は気
密を保つために溶接構造となっている。この耐圧容器１
６の内部には、ベルトコンベア１５が設けられ、垂直シ
ュート１２〜１４で搬送された原材料を水平方向に搬送
する。本実施の形態では水平搬送手段として、このベル
トコンベア１５を採用したが、スクリューフィーダー、
チェーンコンベア等であっても良い。
【００２０】耐圧容器１６の下方には管軸が鉛直方向で
ある第２の垂直シュート１７が耐圧容器１６と直結して
設けられ、そして、第２の垂直シュート１７の下端は転
炉型溶融還元炉２の肩部と直結され、こうして、原材料
収納タンク３〜６から転炉型溶融還元炉２への原材料供
給装置１が構成されている。
ある第２の垂直シュート１７が耐圧容器１６と直結して
設けられ、そして、第２の垂直シュート１７の下端は転
炉型溶融還元炉２の肩部と直結され、こうして、原材料
収納タンク３〜６から転炉型溶融還元炉２への原材料供
給装置１が構成されている。
【００２１】各原材料収納タンク３〜６に収納された原
材料１８、１９、２０、２１は、原材料切り出し装置７
〜１０により切り出され、次いで、第１の垂直シュート
１１〜１４を重力落下してベルトコンベア１５上に落下
する。但し、本実施の形態では第１の垂直シュート１１
から落下した原材料１８は、ベルトコンベア１５上には
落下せず、直接第２の垂直シュート１７に落下するよう
にしてある。そして、ベルトコンベア１５上に落下した
原材料１９〜２１は、ベルトコンベア１５で水平方向に
搬送され、第２の垂直シュート１７を重力落下して転炉
型溶融還元炉２に供給される。
材料１８、１９、２０、２１は、原材料切り出し装置７
〜１０により切り出され、次いで、第１の垂直シュート
１１〜１４を重力落下してベルトコンベア１５上に落下
する。但し、本実施の形態では第１の垂直シュート１１
から落下した原材料１８は、ベルトコンベア１５上には
落下せず、直接第２の垂直シュート１７に落下するよう
にしてある。そして、ベルトコンベア１５上に落下した
原材料１９〜２１は、ベルトコンベア１５で水平方向に
搬送され、第２の垂直シュート１７を重力落下して転炉
型溶融還元炉２に供給される。
【００２２】図１に示す製鉄用溶融還元設備は、ダクト
２９にて転炉型溶融還元炉２と連結された予備還元炉２
６を具備し、転炉型溶融還元炉２から発生する高温の排
ガスを予備還元炉２６に導入し、予備還元炉２６内で原
料タンク２７から供給された鉄鉱石の流動層を形成して
予備還元し、予備還元された鉄鉱石を傾斜シュート２８
を介して転炉型溶融還元炉２に供給すると共に、原材料
１８〜２１を供給して上吹き酸素ランス３０から酸素を
吹き込み、溶銑３２と溶融スラブ３３とを得て間歇的に
出湯孔３１から溶銑３２と溶融スラグ３３とを排出して
製錬を行うものであり、一般に原材料１８〜２１には、
石炭、生石灰、コークス、鉄鉱石ダスト主体のダストペ
レットが用いられる。
２９にて転炉型溶融還元炉２と連結された予備還元炉２
６を具備し、転炉型溶融還元炉２から発生する高温の排
ガスを予備還元炉２６に導入し、予備還元炉２６内で原
料タンク２７から供給された鉄鉱石の流動層を形成して
予備還元し、予備還元された鉄鉱石を傾斜シュート２８
を介して転炉型溶融還元炉２に供給すると共に、原材料
１８〜２１を供給して上吹き酸素ランス３０から酸素を
吹き込み、溶銑３２と溶融スラブ３３とを得て間歇的に
出湯孔３１から溶銑３２と溶融スラグ３３とを排出して
製錬を行うものであり、一般に原材料１８〜２１には、
石炭、生石灰、コークス、鉄鉱石ダスト主体のダストペ
レットが用いられる。
【００２３】尚、本実施の形態では転炉型溶融還元炉２
と予備還元炉２６とを傾斜シュート２８にて連結してい
るが、これは、予備還元炉２６から転炉型溶融還元炉２
へ供給される原材料は鉄鉱石の１種類のみであること
と、鉄鉱石は予備還元炉２６で乾燥されて付着水分を含
まないので、垂直シュートにしていないが、垂直シュー
トと水平搬送手段との組み合わせで供給することも当然
可能である。
と予備還元炉２６とを傾斜シュート２８にて連結してい
るが、これは、予備還元炉２６から転炉型溶融還元炉２
へ供給される原材料は鉄鉱石の１種類のみであること
と、鉄鉱石は予備還元炉２６で乾燥されて付着水分を含
まないので、垂直シュートにしていないが、垂直シュー
トと水平搬送手段との組み合わせで供給することも当然
可能である。
【００２４】このようにして本発明を日産２０００〜３
０００トン規模の溶融還元設備に適用することで、原材
料供給装置１の高さを従来より２０ｍ程度低下すること
ができ、又、転炉型溶融還元炉２に直結するシュートの
数を１／４に減らすことができ、それに伴いパージ用窒
素ガス量を４０％削減することができる。又、水分を１
０％程度含む湿石炭を乾燥せずにそのまま供給しても、
シュートの閉塞はなく安定して操業することができ、石
炭乾燥機は不要である。
０００トン規模の溶融還元設備に適用することで、原材
料供給装置１の高さを従来より２０ｍ程度低下すること
ができ、又、転炉型溶融還元炉２に直結するシュートの
数を１／４に減らすことができ、それに伴いパージ用窒
素ガス量を４０％削減することができる。又、水分を１
０％程度含む湿石炭を乾燥せずにそのまま供給しても、
シュートの閉塞はなく安定して操業することができ、石
炭乾燥機は不要である。
【００２５】尚、上記説明は原材料収納タンクが４個の
場合での説明であるが、４個以上であっても、それら原
材料収納タンクを横に並べることで本発明を適用するこ
とができる。又、耐圧容器１６は１個に限るものではな
く、耐圧容器１６を２個以上設け、２系列以上の供給装
置を並列に並べることもできる。更に、転炉型溶融還元
炉２で説明したが、転炉型のような傾動機能を持たない
固定式溶融還元炉であっても、上記に従い本発明を適用
することができる。
場合での説明であるが、４個以上であっても、それら原
材料収納タンクを横に並べることで本発明を適用するこ
とができる。又、耐圧容器１６は１個に限るものではな
く、耐圧容器１６を２個以上設け、２系列以上の供給装
置を並列に並べることもできる。更に、転炉型溶融還元
炉２で説明したが、転炉型のような傾動機能を持たない
固定式溶融還元炉であっても、上記に従い本発明を適用
することができる。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、冶金炉への原材料供給
装置の高さを低く抑えることができると共に、湿原材料
をそのまま供給することができるので乾燥機が不要とな
り、設備費を大幅に低減することができる。又、冶金炉
と直結するシュートを少なくすることができると共に、
直結するシュートを短くすることができるので、鉄浴を
有する鉄鉱石の溶融還元製錬においては、溶融還元炉か
ら発生する排ガスの温度を低下することなく、鉄鉱石の
予熱及び予備還元を行うことができる。
装置の高さを低く抑えることができると共に、湿原材料
をそのまま供給することができるので乾燥機が不要とな
り、設備費を大幅に低減することができる。又、冶金炉
と直結するシュートを少なくすることができると共に、
直結するシュートを短くすることができるので、鉄浴を
有する鉄鉱石の溶融還元製錬においては、溶融還元炉か
ら発生する排ガスの温度を低下することなく、鉄鉱石の
予熱及び予備還元を行うことができる。
【図１】本発明による原材料供給装置を設置した製鉄用
溶融還元設備の概略図である。
溶融還元設備の概略図である。
【図２】製鋼用転炉設備における従来の原材料供給装置
の概略図である。
の概略図である。
１ 原材料供給装置 ２ 転炉型溶融還元炉 ３ 原材料収納タンク ７ 原材料切り出し装置 １１ 第１の垂直シュート １５ ベルトコンベア １６ 耐圧容器 １７ 第２の垂直シュート １８ 原材料 ２６ 予備還元炉
フロントページの続き (72)発明者 山中 光弘 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 磯崎 進市 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 川上 正弘 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 岩崎 克博 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 原材料を鉛直方向に搬送する垂直シュー
トと、原材料を水平方向に搬送する水平搬送手段との組
み合わせにより、冶金炉と冶金炉の上方に設けた原材料
収納タンクとを連結し、前記垂直シュートと水平搬送手
段とで、原材料収納タンクから冶金炉内に原材料を搬送
することを特徴とする冶金炉への原材料供給方法。 - 【請求項２】 冶金炉の上方に設けた複数の原材料収納
タンクと、それぞれの原材料収納タンクに設けた原材料
切り出し装置と、この原材料切り出し装置にて切り出さ
れた原材料を鉛直方向に搬送する第１の垂直シュート
と、この第１の垂直シュートにより搬送された原材料を
水平方向に搬送する水平搬送手段と、この水平搬送手段
により水平方向に搬送された原材料を鉛直方向に搬送し
て前記冶金炉内に搬送する第２の垂直シュートと、を具
備した冶金炉への原材料供給装置。 - 【請求項３】 前記第２の垂直シュートの下端が前記冶
金炉と直結し、且つ、その内部に前記水平搬送手段を収
納し、前記第１の垂直シュート及び前記第２の垂直シュ
ートとに直結する耐圧容器を具備したことを特徴とする
請求項２に記載の冶金炉への原材料供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650498A JPH11217617A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 冶金炉への原材料供給方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650498A JPH11217617A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 冶金炉への原材料供給方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217617A true JPH11217617A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11918115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1650498A Pending JPH11217617A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 冶金炉への原材料供給方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217617A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006183935A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Daido Steel Co Ltd | アーク炉へのスケール投入方法および投入装置 |
| WO2009119843A1 (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-01 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶鉄製造用原料投入装置および溶鉄製造用原料投入方法 |
| CN113061681A (zh) * | 2021-02-19 | 2021-07-02 | 河钢乐亭钢铁有限公司 | 一种建筑用长材合金料在线烘烤自动投料系统及使用方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1650498A patent/JPH11217617A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006183935A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Daido Steel Co Ltd | アーク炉へのスケール投入方法および投入装置 |
| WO2009119843A1 (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-01 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶鉄製造用原料投入装置および溶鉄製造用原料投入方法 |
| JP2009243708A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Kobe Steel Ltd | 溶鉄製造用原料投入装置および溶鉄製造用原料投入方法 |
| CN113061681A (zh) * | 2021-02-19 | 2021-07-02 | 河钢乐亭钢铁有限公司 | 一种建筑用长材合金料在线烘烤自动投料系统及使用方法 |
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