JPH11216746A - カウンタプレッシャ成形用金型 - Google Patents

カウンタプレッシャ成形用金型

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JPH11216746A
JPH11216746A JP10020692A JP2069298A JPH11216746A JP H11216746 A JPH11216746 A JP H11216746A JP 10020692 A JP10020692 A JP 10020692A JP 2069298 A JP2069298 A JP 2069298A JP H11216746 A JPH11216746 A JP H11216746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
gas
gas supply
mold
discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP10020692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaki
宏 山木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP10020692A priority Critical patent/JPH11216746A/ja
Publication of JPH11216746A publication Critical patent/JPH11216746A/ja
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンタプレッシャ成形用金型におけるガス
の供給と排出を高速化する。 【解決手段】 キャビティ3周縁のパーティング部4を
構成する一方の金型2のパーティング面10に、キャビ
ティ3を囲む環状をなし、しかもガス給排路12が接続
されたガス給排溝11を形成し、キャビティ3とガス給
排溝11に挟まれた境界壁の少なくとも一部をパーティ
ング面より低く形成して、ガスが通過する堰部を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティ内に外
気圧より高い所定圧のガス圧を加えた上で樹脂の射出を
行うカウンタプレッシャ成形用金型に関する。さらに詳
しくは、ガスの供給と排出をキャビティ周縁のパーティ
ング部から行うカウンタプレッシャ成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カウンタプレッシャ成形用金型と
しては、キャビティ周縁部のパーティング部にガス給排
路を接続し、パーティング部に残される隙間を介して、
キャビティに対するカウンタプレッシャ用のガスの供給
と排出を行うものが知られている。また、ガスの供給と
排出をスムーズに行うことができるよう、ガス給排路の
接続部分よりキャビティ側のパーティング部の隙間をや
や大きくした金型も使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカウンタプレッシャ用金型では、キャビティへのガ
スの給排気に際して、ガスがパーティング部を通過する
時の流動抵抗が大きく、ガスの給排気の高速化に限界が
あり、生産性を向上させにくい問題がある。
【0004】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たもので、カウンタプレッシャ成形用金型におけるガス
の供給と排出を高速化することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、キャビティ周縁のパーティング部からガ
スの供給と排出を行うカウンタプレッシャ成形用金型に
おいて、キャビティ周縁のパーティング部を構成する一
方の金型のパーティング面に、キャビティを囲む環状を
なし、しかもガス給排路が接続されたガス給排溝が形成
され、キャビティとガス給排溝に挟まれた境界壁の少な
くとも一部がパーティング面より低く形成されて堰部を
構成しており、堰部の高低差(当該金型のパーティング
面と堰部の高低差)をa、堰部の幅(キャビティの内外
方向の堰部の間隔)をb、ガス給排溝の深さ(ガス給排
溝底面と当該金型のパーティング面間の間隔)をcとし
た場合に、 a=0.02〜0.1mm b=20a〜100a c=0.3mm〜b を満たすことを特徴とするカウンタプレッシャ成形用金
型を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3に基づいて、本発明に
係るカウンタプレッシャ成形用金型の一例を説明する。
【0007】図1に示されるように、コア型1とキャビ
ティ型2との間にキャビティ3が形成されている。この
キャビティ3周縁のパーティング部4は、キャビティ3
へ供給するガスが当該パーティング部4を介して金型外
へ漏れないよう、シール部材5a(通常Oリング)でシ
ールされている。
【0008】コア型1の背面には補助プレート6が取り
付けられており、この補助プレート6とコア型1を貫通
して、キャビティ型2に向かって進退するエジェクタピ
ン7が設けられている。コア型1と補助プレート6の間
には、エジェクタピン7の貫通部を中心にしてシール部
材5bが設けられている。エジェクタピン7は、このシ
ール部材5cの内周側に嵌め合わされて貫通しており、
キャビティ3に通じるエジェクタピン7まわりの隙間が
このシール部材5bでシールされており、キャビティ3
からエジェクタピン7まわりの隙間を介してのガス漏れ
が防止されている。また、スプルー8からのガス漏れを
防止するために、スプルー8を取り囲んで、キャビティ
型2と取り付けプレート9間にシール部材5cが介在さ
れている。
【0009】パーティング部4を構成するキャビティ型
2のパーティング面10には、前記シール部材5aの内
側に、キャビティ3を囲んで環状のガス給排溝11が形
成されている。このガス給排溝11には、ガス給排路1
2が接続されている。ガス給排路12は、キャビティ3
内へのカウンタプレッシャ用のガスの供給とその排出を
行うガス通路である。尚、ガス給排溝11は、サイドゲ
ート等のゲート配置の場合、ゲートやランナーと直接接
続されないよう、ゲートやランナーの近くで分断された
ものとなる。
【0010】図2に明示されているように、キャビティ
3とガス給排溝11に挟まれた境界壁13の少なくとも
一部がパーティング面10より低く形成されて堰部14
を構成している。この堰部14は、図3(a)に示され
るように、ガス給排溝11の長手方向に断続的に形成さ
れたものでも、図3(b)に示されるように、ガス供給
溝11の長手方向に連続して形成されたものでもよい。
【0011】本例におけるキャビティ3へのガスの供給
は、従来と同様に、ガス源(図示されれていない)から
ガス給排路12へ加圧されたガスを供給することで行わ
れる。このガスとしては、例えば炭酸ガス、窒素等の不
活性ガス、空気等が用いられるが、樹脂へ吸収されやす
いため気泡状に残留しにくく、しかも成形品の表面状態
を向上させる作用のある炭酸ガスが好ましい。
【0012】本例において、ガス給排路12へ供給され
たガスは、ガス給排溝11によってキャビティ3の全周
方向へと導かれ、キャビティ3とガス給排溝11を仕切
る境界壁13の適宜の位置に形成された堰部14を介し
てキャビティ3の周囲の広い範囲からキャビティ3内へ
供給される。特にガス給排溝11は断面積を大きくして
ガスの流動抵抗を小さくすることで、供給されたガスを
迅速にキャビティ3の全周方向へと導くことができる。
また、供給されたガスが堰部14を通過する時にある程
度の流動抵抗を受けることは避けられないが、堰部14
の高低差(キャビティ型2のパーティング面10と堰部
14の高低差)aを許容できる範囲で大きくとり、しか
も堰部14の幅(キャビティ3の内外方向の堰部14の
間隔)bを小さくすることで、この流動抵抗を最小限に
抑えることができる。従って、ガスの供給を従来に比し
て高速化することができる。
【0013】上記のようにして樹脂の射出に先立ってキ
ャビティ3内に供給されたガスは、キャビティ3内への
樹脂の充填が妨げられないよう、樹脂の射出に伴ってキ
ャビティ3外へ排出されることになる。このガスの排出
は、やはり従来と同様に、ガス給排路12の接続を、前
述のガス源(図示されていない)との接続から、外気又
はガス回収タンク(図示されていない)との接続へと切
り換えることで、ガスの供給時とは反対方向にガスを流
すことで行われる。このガスの排出時も、上記ガスの供
給時と同様に、キャビティ3内のガスがその周囲の広い
範囲から、ガスの流動抵抗の小さなガス給排溝11に集
められ、そしてガス給排路12へと送り出されることか
ら、従来に比して高速でガスの排出を行うことができ
る。
【0014】金型の機能を損なうことなく、上記のよう
な高速のガスの供給と排出を行うためには、前記堰部1
4の高低差aと、前記堰部14の幅bと、ガス給排溝1
1の深さ(ガス給排溝11の底面とキャビティ型2のパ
ーティング面10間の間隔)cとが、 a=0.02〜0.1mm b=20a〜100a c=0.3mm〜b を満たしていることが必要である。
【0015】上記各条件において、堰部14の高低差a
が0.02mm未満では、この堰部14を通過する時の
ガスの流動抵抗が大きくなって、ガスの供給と排出の迅
速性が損なわれやすい。逆に堰部14の高低差が0.1
mmを超えると、射出時に樹脂がこの堰部14に入り込
んでバリを生じやすくなる。特に流動性の高い樹脂を用
いる場合や、ゲート、流動末端近傍はこの傾向が強いの
で、堰部14の高低差aは0.02〜0.05mmであ
ることが好ましい。堰部14の幅bが100aを超える
と、この堰部14を通過する時のガスの流動抵抗が大き
くなって、ガスの供給と排出の迅速性が損なわれやす
い。迅速なガスの供給と排出のためには堰部14の幅b
は80a以下であることが好ましい。また、堰部14の
幅bが20a未満となると、境界壁13の必要な強度を
維持しにくくなる。ガス給排溝11の深さcが0.3m
m未満では、このガス給排溝11におけるガスの流動抵
抗が大きくなって、ガスの供給と排出の迅速性が損なわ
れやすい。また、ガス給排溝11の深さcが堰部14の
幅bを超えると、境界壁13の必要な強度を維持しにく
くなる。なお、ガス給排溝11の幅は吸排気量に応じて
任意に定めることができるが、一般的には2〜10mm
である。
【0016】本発明におけるガス給排溝11は、図2に
示されるような断面方形の溝だけでなく、図4に示され
るような断面逆直角台形の溝とすることもできる。この
図2に示されるような断面形状のガス給排溝溝11とす
ると、境界壁13の強度維持を図りやすくなる。
【0017】図1〜図3で説明した例におけるガス給排
溝11はキャビティ型2側に形成されているが、ガス給
排溝11は、キャビティ3との間に境界壁13を残して
形成される位置であれば、コア型1側のパーティング面
に形成することもできる。例えば図5(a),(b)に
示されるように、パーティング部4が箱形成形品の側面
中間部に位置するようなカウンタプレッシャ成形用金型
の場合、キャビティ型2とコア型1のいずれに形成して
もよい。また、パーティング部4以外であっても、入れ
子の合わせ部やピン類のまわりの隙間等、吸排気に用い
ることのできる隙間部分であれば、上述の堰構造を適用
することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、キャビティ3を取り囲むガス給排溝11と、このガ
ス給排溝11とキャビティ3を接続する堰部14を適切
な大きさで形成することで、金型としての機能を損なう
ことなく、カウンタプレッシャ成形におけるガスの供給
と排出を高速化することができ、カウンタプレッシャ成
形の生産性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカウンタプレッシャ成形用金型の
一例を示す断面図である。
【図2】図1のカウンタプレッシャ成形用金型における
ガス給排溝付近の拡大断面図である。
【図3】キャビティ側から見た堰部の形成状態を示す説
明図である。
【図4】ガス給排溝の他の断面形状の説明図である。
【図5】ガス給排路の形成位置の説明図である。
【符号の説明】
1 コア型 2 キャビティ型 3 キャビティ 4 パーティング部 5a シール部材 5b シール部材 5c シール部材 6 補助プレート 7 エジェクタピン 8 スプルー 9 取り付けプレート 10 キャビティ型のパーティング面 11 ガス給排溝 12 ガス給排路 13 境界壁 14 堰部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ周縁のパーティング部からガ
    スの供給と排出を行うカウンタプレッシャ成形用金型に
    おいて、キャビティ周縁のパーティング部を構成する一
    方の金型のパーティング面に、キャビティを囲む環状を
    なし、しかもガス給排路が接続されたガス給排溝が形成
    され、キャビティとガス給排溝に挟まれた境界壁の少な
    くとも一部がパーティング面より低く形成されて堰部を
    構成しており、堰部の高低差(当該金型のパーティング
    面と堰部の高低差)をa、堰部の幅(キャビティの内外
    方向の堰部の間隔)をb、ガス給排溝の深さ(ガス給排
    溝底面と当該金型のパーティング面間の間隔)をcとし
    た場合に、 a=0.02〜0.1mm b=20a〜100a c=0.3mm〜b を満たすことを特徴とするカウンタプレッシャ成形用金
    型。
JP10020692A 1998-02-02 1998-02-02 カウンタプレッシャ成形用金型 Pending JPH11216746A (ja)

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JP10020692A JPH11216746A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 カウンタプレッシャ成形用金型

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JPH11216746A true JPH11216746A (ja) 1999-08-10

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Family Applications (1)

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JP10020692A Pending JPH11216746A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 カウンタプレッシャ成形用金型

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JP (1) JPH11216746A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004009650A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Kasai Kogyo Co Ltd 発泡樹脂成形体の成形方法
JP2011062973A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Canon Inc ガスアシスト射出成形方法、及びその成形用金型
WO2016072112A1 (ja) * 2014-11-04 2016-05-12 鈴木康公 金型装置、射出成形システム、成形品の製造方法

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CN107073783A (zh) * 2014-11-04 2017-08-18 铃木康公 模具装置、注射成型系统、成型制品的制造方法
CN107073783B (zh) * 2014-11-04 2020-04-14 铃木康公 模具装置、注射成型系统、成型制品的制造方法
US11465321B2 (en) 2014-11-04 2022-10-11 Yasuhiro Suzuki Mold device, injection molding system and method for manufacturing molded article

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