JPH1121606A - 高炉炉床内容物の解体方法 - Google Patents
高炉炉床内容物の解体方法Info
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- JPH1121606A JPH1121606A JP17956897A JP17956897A JPH1121606A JP H1121606 A JPH1121606 A JP H1121606A JP 17956897 A JP17956897 A JP 17956897A JP 17956897 A JP17956897 A JP 17956897A JP H1121606 A JPH1121606 A JP H1121606A
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Abstract
ける炉床内容物を能率的に解体する。 【解決手段】炉床部の鉄皮及びリングカーボンを除去し
た後、炉床部上方に吊上げた炉体を炉床内容物を覆う位
置まで下げ、炉床内容物を爆破する。
Description
体方法に関し、さらに詳しくは炉体リングブロック解体
工法を用いて高炉改修を行う際の高炉炉床内容物の解体
方法に関するものである。
り、炉体リングブロック工法と呼ばれる方法が提案され
ている。これは図２に示すように、吹き止め後の高炉炉
体１を冷却した後、高炉炉体１を水平方向に輪切りに
し、鉄皮、ステーブ、レンガ等を一体にした数個のリン
グブロック（Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ）に分割し、分割した
リングブロックＡ〜Ｄをそれぞれ一体のまま炉床レベル
から順次横方向へ搬出することによって、現地工事の時
間短縮を図る工法である。この工法は高炉改修工事によ
る高炉のダウンタイムを大幅に低減できる方法として注
目されている。
体１をやぐら１０に取付けたジャッキ１１で吊り上げ、
炉床部の鉄皮およびレンガを全周に亘り解体して、炉床
部に残留する残銑滓３を重機（大型土木機械）４により
掻き出すことができる。このため、炉床部の内容物解体
の工期も大幅に短縮できるメリットがある。従来の高炉
改修時の炉体解体では、通常、送風停止後に炉内を散水
冷却し、内部を常温近くまで冷却した後、炉底の側壁鉄
皮の一部を切り欠いてレンガや炉床に残った残銑滓３等
の炉床内容物を掻き出すのが一般的であった。このとき
炉床内容物の掻き出しにブルドーザなどの大型土木機械
４等を使用するため、側壁鉄皮の切り欠きはこれらの重
機４が出入りできる程度の大きさが必要であるが、炉内
のスペースは限られたものであるので、重機４を複数使
用することは難しく、一般的に作業性がよくない。
部炉体を上方に吊り上げているため、炉床の全周の鉄皮
を解体することができ、全周から重機を使用することが
できるため、炉床内容物解体の作業性は従来に比べて飛
躍的に向上する。
修時には高炉吹き止め時に炉内から排出しきれなかった
残銑滓が数百〜１千ｔ程度炉床に凝固しているのが普通
であり、特に残銑と呼ばれる炉内に残留した銑鉄は強固
な地金となっているため、解体に時間がかかる。従来の
炉床鉄皮を一部切り欠いてこれを掻き出す技術では、こ
のような強固な地金を破壊するのに、鉄皮切り欠き部を
防護壁で保護して、内容物を爆破する手段を用いること
もあった。炉体リングブロック工法では、炉床部全周に
亘って鉄皮が除去されているため、爆破手段を採用する
には、周囲の設置機器への影響を避けるために全周方向
に防護壁を設置する必要があり、現実的には爆破手段は
使用できなかった。このため、強固な地金の解体には酸
素による溶断などの手段を採らざるを得ず、解体時間短
縮のネックとなっていた。
で問題となっていた炉床に残留する強固な地金を能率的
に解体するために、爆破手段を実施可能にすることによ
って高炉改修時の解体時間短縮を図ることを課題とする
ものである。
ック工法を用いる高炉改修における炉床内容物の解体に
当り、炉床部の鉄皮及びリングカーボンを除去した後、
炉床部上方に吊上げた炉体を炉床内容物を覆う位置まで
下げ、炉床内容物を爆破することを特徴とする高炉炉床
内容物の解体方法である。
態を説明する。図１（ａ）は炉体リングブロック工法に
おいて、炉床部の鉄皮及びレンガを解体した状態を示
す。このとき炉底２上に強固な残銑滓３が存在している
と、通常のブルドーザ、ジャイアントブレーカなどの重
機では解体することができず、酸素等による溶断で地金
を寸断し解体を行うが、解体時間が長くなってしまう。
１（ｂ）に示すように、上方に吊上げていた高炉炉体１
を下降させて残銑滓３に被せる。こうすることで残銑滓
爆破時の爆風は炉体１により横方向へ広がることなく防
護できるので、周囲の付帯設備に影響を与えることがな
い。炉体には計装用管の座、炉頂装入口、炉頂ガス排出
口などの開口部があるが、開口面積はそれほど大きくな
いので、炉床部の鉄皮、あるいはレンガの解体作業中
に、事前に蓋をしたり、あるいは爆破による爆風の排出
口をあらかじめ設定しておくなどの養生を行うことによ
って爆破によるこれ等開口部からの周囲への影響を最小
限に抑えることができる。
の改修工事において、炉体リングブロック工法を採用
し、本発明に係る炉床内容物の解体を実施した。炉床部
のリングブロックの鉄皮解体後、周囲３方向からレンガ
の解体、炉床内容物のスラグの除去を行ったが、炉底に
約１０００ｔの溶銑が地金となっていた。そこで地金内
に２０ｋｇの爆薬を仕掛け、上方に吊上げた上部炉体を
降ろして、地金を覆った。炉体の計装用管の座、炉頂装
入口はレンガ除去作業中に仕切り板により閉塞しておい
た。炉頂ガス排出口は４本の内２本は仕切り板で閉塞
し、２本は爆発時のガス抜き口として開放状態とした。
この爆破により約１０００ｔの地金が最大数ｔ程度の小
塊に砕かれ、ブルドーザ、ジャイアントブレーカなどの
重機による解体、搬出が容易となった。この結果炉床部
のリングブロックの鉄皮解体開始から炉床部の内容物除
去完了までに１２日間で作業が完了した。比較例として
内容積４８００ｍ3 （炉床径１４．８ｍ）の高炉改修に
おいて、炉体リングブロック工法を採用した。このとき
炉床部に約９００ｔの地金が残留しており、地金を酸素
による溶断とジャイアントブレーカで地金を破砕するこ
とにより数ｔの地金塊に分解しながら内容物解体を行っ
た。炉床部のリングブロックの鉄皮解体開始から、炉床
部の内容物除去完了までに１９日間掛かった。
間短縮につながった。
って能率よく解体することができるようになった。
図である。
した状態を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 炉体リングブロック工法を用いる高炉改
修における炉床内容物の解体に当り、炉床部の鉄皮及び
リングカーボンを除去した後、炉床部上方に吊上げた炉
体を炉床内容物を覆う位置まで下げ、炉床内容物を爆破
することを特徴とする高炉炉床内容物の解体方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17956897A JP3858358B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 高炉炉床内容物の解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17956897A JP3858358B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 高炉炉床内容物の解体方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121606A true JPH1121606A (ja) | 1999-01-26 |
| JP3858358B2 JP3858358B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=16068021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17956897A Expired - Fee Related JP3858358B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 高炉炉床内容物の解体方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3858358B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102409119A (zh) * | 2011-10-28 | 2012-04-11 | 中国十九冶集团有限公司 | 高炉炉体纠偏复位方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102409120B (zh) * | 2011-10-28 | 2013-06-12 | 中国十九冶集团有限公司 | 高炉炉底更换方法 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP17956897A patent/JP3858358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN102409119A (zh) * | 2011-10-28 | 2012-04-11 | 中国十九冶集团有限公司 | 高炉炉体纠偏复位方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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