JP2752532B2 - 高炉の炉体構造 - Google Patents

高炉の炉体構造

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JP2752532B2
JP2752532B2 JP3156556A JP15655691A JP2752532B2 JP 2752532 B2 JP2752532 B2 JP 2752532B2 JP 3156556 A JP3156556 A JP 3156556A JP 15655691 A JP15655691 A JP 15655691A JP 2752532 B2 JP2752532 B2 JP 2752532B2
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furnace
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furnace body
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安幸 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉炉体を部分改修す
るのに好適な高炉の炉体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、高炉炉体14は高炉基
礎6上に熔接して組み立てられた炉体鉄皮1内に耐火れ
んが3が積み上げられており、上部から下部にかけて順
次スロート9、シャフト10、ベリー11、ボッシュ12およ
びハース13からなっている。シャフト10からベリー11に
かけて炉体鉄皮1の内面にはステーブ2が配設してあ
り、鉄皮1を保護している。そしてスロート9の上方に
は大ベル7およびムーバブルアーマ8が設置してあり、
ハース13の下部には出銑口4が設けてある。5は出銑口
4の前に設けられた出銑樋を示す。
【0003】前記のような構造を有している高炉炉体14
は、一般的には火入れ後、10〜12年経過すると耐火れん
が3やステーブ2が損耗して破砕するばかりでなく、炉
体の鉄皮1に炉内の熱負荷や侵食性ガスアタックにより
亀裂、剥離が生じて限界に達するので改修工事が必要と
なる。従来の改修工事では、例えば特開昭53-87906号公
報にロッド付き中空油圧ジャッキを使用して高炉炉体の
解体を行う工法が、また特開昭55-65305号公報に、炉頂
装入装置を解体撤去することなく炉底側壁鉄皮に開口部
を形成し、この開口部より鉄皮、大ベル等を交換する工
法が開示されているように、高炉基礎6を除き高炉炉体
一式を更新してしまうのが常であった。
【0004】ところが、最近、多様な改修が試みられる
ようになり、いわゆる中間改修、簡易改修では、高炉炉
体を部分的に改修している。このような高炉炉体14の部
分的改修の従来例を図9に従って説明する。図9に示す
ように高炉炉体14の部分改修に際し、吹卸し状態の高炉
炉体14内に残留している空炉吹卸し後の炉内原料16を羽
口開口部(図示せず)から掻き出す必要がある。
【0005】炉内原料16の掻き出し作業を安全に行うた
めの事前工事として耐火れんが損耗部17に付着している
アンザッツ18に、炉頂のパイレン玉用炉頂管座32からワ
イヤ15を介して炉内に吊り下げたパイレン玉と称する1
〜3トンの重量を有するウエイト33を隣のチェック用炉
頂管座31を利用してぶつけてアンザッツ18を落下させ、
これを撤去する。引続き耐火れんが損耗部17の補修およ
び破損しているステーブ19の取替等の工事を行うことに
なる。
【0006】このような高炉炉体の改修には、特開昭53
−140204号公報に炉内原料を羽口から排出する間に炉頂
装入装置を取りはずした炉頂開口部に固定ビームを掛け
渡し、この固定ビームに大径中空の支柱を支持して炉内
に垂下するとともに上記支柱上に支持するようにした作
業足場を使用して鉄皮内面の解体、修理等を行うものが
提案されているが、いずれにしても炉内原料を排除した
後、作業足場を組んで、耐火物の補修やステーブの交換
を実施することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、炉頂
装入装置を取りはずして炉頂開口から本格的な高炉炉体
の改修をするなどいずれも大掛かりな改修工事を目的と
するものであり、その段取りに長時間を要し、改修に時
間がかかることから高炉炉体の部分的な改修を短時間で
行うには非効率になるという問題点がある。
【0008】本発明は前記従来技術の問題点を解消し、
高炉炉体の部分的改修を行うのに好適な高炉の炉体構造
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】高炉炉体の中間改修や簡
易改修を効率的に安全に実施するには、まず第一に炉内
状況を正確に把握することが重要であり、ついで作業用
足場が容易に確保でき、炉内発生ガスが作業用足場上へ
洩れるのを防止する必要があった。本発明はこのような
要求を充たすことができる高炉炉体構造について種々検
討を重ねた結果完成したものであり、その要旨とすると
ころは次の通りである。すなわち、本発明は、高炉炉体
の鉄皮に、円周方向に所定間隔をおいて形成されて相対
向しこれらの間に作業デッキ部材を差し渡し可能かつ改
修部材の搬入を許容する大きさを有する改修作業用の開
口と、この開口から下方位置で鉄皮円周方向に所定間隔
をおいて形成され炉内ガスを外部に導くガス抜き用サク
ションダクトを挿入する開口とを、それぞれ2個以上配
設し、各開口を囲う鉄皮外側に設けた盲板用フランジに
対し、前記開口に嵌合する取り外し鉄皮が固着された盲
板を着脱可能に取り付けてなることを特徴とする高炉の
炉体構造である。
【0010】
【作 用】以下、本発明の構成を図面に基づいて説明す
る。図1〜3に示すように、高炉炉体14における鉄皮1
の円周方向に一定間隔を置いて4個の炉体部改修作業用
の開口30を、高さ方向に所要間隔を置いてシャフト部
(図2参照)とベリー部(図3参照)の位置に上下2段
(図1参照)に配設すると共に、各開口30を囲う鉄皮1
の外側に盲板用フランジ23を設けてある。
【0011】一方、シャフト部の盲板用フランジ23に
は、図4に示すように開口30に嵌まる取外し式鉄皮22を
部材21を介して固着された盲板20がボルト35により着脱
可能に取付けてある。またベリー部の盲板用フランジ23
には、図5に示すように開口30に嵌まる取外し式鉄皮22
を部材21を介して固着した盲板20がボルト35により着脱
可能に取付けてあるのはシャフト部と同様であるが、ベ
リー部では取外し式鉄皮22の内側に止め金具34によって
取外し式ステーブ24を取付けて一体構造としてある。な
お図面には示していないが、取外し式鉄皮22に相当する
部分の耐火れんがは公知のセリ巻き積みとし、その部分
を撤去しても他のれんが積みに影響を与えない構造にし
てある。
【0012】炉体部分改修作業用開口30には、炉内の観
察、アンザッツの撤去、損耗れんがの補修および破損ス
テーブの更新等の諸作業を支障なく行うためには、少な
くとも幅 600mm、高さ1000mm程度は必要であり、これよ
り大きい方が作業性には優れるが、逆に取外し式鉄皮22
やステーブ24の着脱に際して取扱いが大変である。逆に
これより小さいと炉内への部材搬入が難しくなるが作業
が不可能になることにはならない。
【0013】炉体の部分改修作業は、高炉を吹卸した
後、上段側の盲蓋用フランジ23に取り付けた盲板20を取
り外して相対向する4個の開口30に、図6に示すように
作業デッキ36を支持させる一方、下段側の盲蓋用フラン
ジ23に取り付けた盲板20を取り外して開放し、この開放
した開口30を利用してガス抜き用サクションダクト27を
挿入する。下段の開口30に挿入したガス抜き用サクショ
ンダクト27から炉内ガスを、ガス抜きファン23を介して
ガス放散ダクト29により炉外に放散し、作業デッキ36上
で行われる炉体部分改修の安全な作業を達成する。な
お、図面では、開口30を円周方向に4個、上下方向に2
個配設するものについて説明したが、これに限定するも
のではない。
【0014】
【実施例】通常、高炉炉体14の鉄皮1に設けた開口30は
図1〜図5に従って説明したように、取外し鉄皮22によ
って塞がれているが、高炉炉体14の部分改修作業を行う
際には高炉を吹卸した後、ボルト35を外して盲板用フラ
ンジ23から盲板20を取外し式鉄皮22と一体的に取外した
後、その部分の耐火れんがを撤去して鉄皮1に設けた開
口30を開放する。
【0015】その後、図6および図7に示すように、シ
ャフト部の開口30から作業デッキ部材25を取り込み、相
対向する開口30の間に作業デッキ部材25を差し渡した
後、床板等を張って作業デッキ36を組み立てて完成さ
せ、作業デッキ36と鉄皮1との間をキャスタブル耐火物
等の詰物26で塞ぎ、炉内から発生ガスが作業デッキ36上
へ漏れ込まないようにする。一方、ベリー部の円周方向
に配設した開口30を開放し、ここからガス抜き用サクシ
ョンダクト27を炉内に挿入し、ガス抜きファン28を介し
てガス放散ダクト29により炉内ガスを炉外に放散して、
作業デッキ36上で炉内ガスの影響を受けることなく安全
に作業を行う。
【0016】本実施例では高炉炉体14のシャフト部の上
部を部分改修するものについて説明したが、これに限定
するものではなく、高炉炉体14の高さ方向の適宜の位置
に開口30を配設しておけば、各部の部分改修を自在に行
うことができる。本発明の実施効果を従来と比較して表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な設備により、高炉炉体の部分改修作業を短い工期で
安価にかつ安全に実施することができ、その効果は多大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高炉炉体構造を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視を示す横断面図である。
【図3】図1のB−B矢視を示す横断面図である。
【図4】図1のC部を示す部分拡大縦断面図である。
【図5】図1のD部を示す部分拡大縦断面図である。
【図6】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図7】図6のA−A矢視を示す横断面図である。
【図8】従来の高炉炉体構造を示す縦断面図である。
【図9】従来の高炉炉体の改修状況を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄皮 2 ステーブ 3 耐火れんが 4 出銑口 5 出銑樋 6 高炉基礎 7 大ベル 8 ムーバブルアーマ 9 スロート 10 シャフト 11 ベリー 12 ボッシュ 13 ハース 14 高炉炉体 15 ワイヤ 16 炉内原料 17 耐火れんが損耗部 18 付着したアンザッツ 19 破損したステーブ 20 盲板 21 部材 22 取外し鉄皮 23 盲板用フランジ 24 取外し式ステーブ 25 作業デッキ部材 26 ガスシール用詰物 27 ガス抜き用サクションダクト 28 ガス抜きファン 29 ガス放散ダクト 30 炉体部分改修作業用開口 31 チェック用炉頂管座 32 パイレン玉用炉頂管座 33 ウエイト 34 止め金具 35 ボルト 36 作業デッキ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉炉体の鉄皮に、円周方向に所定間隔
    をおいて形成されて相対向しこれらの間に作業デッキ部
    材を差し渡し可能かつ改修部材の搬入を許容する大きさ
    を有する改修作業用の開口と、この開口から下方位置で
    鉄皮円周方向に所定間隔をおいて形成され炉内ガスを外
    部に導くガス抜き用サクションダクトを挿入する開口と
    を、それぞれ2個以上配設し、各開口を囲う鉄皮外側に
    設けた盲板用フランジに対し、前記開口に嵌合する取り
    外し鉄皮が固着された盲板を着脱可能に取り付けてなる
    ことを特徴とする高炉の炉体構造。
JP3156556A 1991-06-27 1991-06-27 高炉の炉体構造 Expired - Lifetime JP2752532B2 (ja)

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JPH059520A JPH059520A (ja) 1993-01-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS498884U (ja) * 1972-04-24 1974-01-25
JPH0387306A (ja) * 1989-08-30 1991-04-12 Kawasaki Steel Corp 取替式高炉鉄皮

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