JPH11215489A - 列車展望システム - Google Patents

列車展望システム

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JPH11215489A
JPH11215489A JP1537598A JP1537598A JPH11215489A JP H11215489 A JPH11215489 A JP H11215489A JP 1537598 A JP1537598 A JP 1537598A JP 1537598 A JP1537598 A JP 1537598A JP H11215489 A JPH11215489 A JP H11215489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】列車の途中の車両などでも、進行方向の景観を
タイミングのズレなく、かつ実際のスピード感をそこな
わずに、リアルタイムで展望できるようにする。 【解決手段】観察者のいる車両(場所)に、プラズマフ
ラットディスプレイなどの薄型表示装置を配置し、列車
先頭部分に設置したビデオカメラからの信号を一時蓄積
した上で、速度計により列車の速度を測定し、自車両が
撮影地点を通過するタイミングを計算して当該時間のズ
レを加えてから、当該列車のその時点での速度にあわせ
て速度を変化させながら再生し表示装置に表示する事に
より、先頭以外の車両においても、先頭と同じような進
行方向の景観を当該車両が通過するタイミングと通過す
る際の速度で、表示装置に再現できるため、両側の窓に
流れる景色と調和した展望を得る事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車などにおいて
進行方向を観察する展望システムに関し、特に、観察地
点での展望の再現を重視した表示を可能とする方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】列車内や、飛行機内で、列車外や機外な
ど観察者のいる地点と離れた場所の展望を与えるための
システムが実用化されている。この種の展望システム
は、例えば特開平8−228339号「映像伝送型遠隔
地鑑賞装置」に記載されているように、動画カメラが列
車に搭載されて移動するが、観察者は、それを離れた位
置(遠隔地)から観察するだけであり、列車展望を楽し
むための工夫はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の展望システムで
は、観察者の乗っている車両(部分)がどこであろうと
関係無しに、観察用のビデオカメラを設置した場所(通
常先頭部分)からの映像をリアルタイムで表示するだけ
であるため、観察者自身が、あたかもその場所(先頭部
分)に移動して観察しているような錯覚を与えてしま
う。しかも、左右の窓からは、両側の景観が目に飛び込
んできているため、観察地点が、撮影地点と大きく離れ
ていると、まったく違和感のある映像となってしまうと
いう問題点があった。本発明の目的は、観察者がいる場
所で見ることのできる進行方向の映像をその観察者が、
本来見るであろうタイミングとスピードで表示すること
で、より臨場感のある観察を可能とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、観察者のいる車両(場所)の進行方向
の先頭部分に、プラズマフラットディスプレイなどの薄
型表示装置を配置し、列車先頭部分に設置したビデオカ
メラからの信号を一時蓄積した上で、時間的ディレイを
加えてから再生のスピードをコントロールしながら表示
装置に表示する。ビデオカメラからのビデオ信号は、デ
ジタル化した上で、PCなどのRAMメモリや、磁気デ
ィスク記憶装置などに一時格納する。列車の駆動装置に
取り付けた速度計により列車の速度を測定し、自車両が
撮影地点を通過するタイミングを計算して当該時間のズ
レを加えてから、一時格納したビデオ信号を再生して表
示装置に表示する。その際の再生速度は、当該列車のそ
の時点での速度にあわせてコントロールする。この方法
により、先頭以外の車両においても、先頭と同じような
進行方向の景観を当該車両が通過するタイミングと通過
する際の速度で、表示装置に再現できるため、両側の窓
に流れる景色と調和した展望を得る事ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面により詳細に説明する。図1は、本発明を適用し
た列車展望システムの実施の形態のシステム構成ブロッ
ク図を示したものである。図1において、10〜11
は、列車の進行方向先頭部に設置されたビデオカメラ、
20〜25は、列車各車両の進行方向に向かって前面、
すなわち1つ前の車両との間の面に設置された薄型の
(壁掛け可能な)プラズマフラットディスプレイ(以下
PDP)、30は、当該列車の運行速度をリアルタイム
で測定する事のできる速度計、40は、時計、50は、
ビデオ信号などをデジタル信号に変換するキャプチャ機
構と、それを一時記憶/蓄積する事のできる、RAMメ
モリおよび磁気記憶装置を備えた計算機(以下サー
バ)、51〜52は、PDPに表示するデジタル画像情
報を受信し、再生する計算機(以下クライアント)、6
0は、列車の各車両、各座席に備え付けられた窓、70
は、座席である。
【0006】また、図2は、各システム構成ブロック間
の接続関連図である。53は、サーバ50に内蔵されて
いるRAMメモリ、54は、サーバ50に内蔵されてい
る磁気ディスク記憶装置である。また、80は、40の
時計と50のサーバを接続する信号線、81は、列車の
速度計30とサーバを接続する信号線、82、83は、
10、11のビデオカメラと50のサーバを接続する信
号線、84は、50のサーバと51、52のクライアン
トを接続する信号線(以下LAN)、90、91は、2
0、21のPDPと51、52のクライアントを接続す
る信号線である。
【0007】列車進行方向最前部に取り付けられたビデ
オカメラ10、11から送られてくるビデオ信号は、信
号線82、83を通して、サーバ50にリアルタイムで
伝達される。サーギ50では、取得したビデオ情報をデ
ジタル信号に変換しながら、RAMメモリ53ないし
は、磁気ディスク記憶装置54に格納する。その際、撮
影時点での時刻を適時、信号線80を通して、時計40
から取得して、時刻情報(タイムスタンプ)を付加しな
がら格納する。また、このビデオ信号とは別に、列車の
運行速度をリアルタイムで速度計30が測定したデータ
を、信号線81を通してサーバ50に伝達する。サーバ
50では、ビデオ信号の時と同様、タイムスタンプを付
加しながら、速度情報をRAMメモリ53ないしは、磁
気ディスク記憶装置54に格納する。
【0008】次に、図3に示すように、時刻T1で撮影
された先頭車両における進行方向の景観を、観察用に設
置されたPDP20、21に表示すべき時刻T2を求め
る。すなわち、時刻tにおける列車の速度をVtとする
と、時刻T1からT2までの間に進行した距離Sが、列
車の先頭に設置した、ビデオカメラから、表示の対象と
なる、PDPの設置されたところまでの距離L2に等し
くなる、時刻T2を求めればよいことになる。時間と速
度、距離の関係から、時刻T1から時刻T2までの間
に、列車が進んだ距離Sは、図3における面積に等しく
なる。すなわち、次式により求めることができる。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、S=L2となるT2をサーバ50
にて求め、時刻T2になったら、時刻T1の時に撮影し
た、動画像のコマのデジタル信号をクライアント51、
52に信号線LAN84を通して送り込み、クライアン
ト51、52にて、ビデオ信号に変換して、信号線9
0、91を通して、表示装置PDP20、21に映写す
る。これを時刻T1のみならず、すべての時刻において
リアルタイムに計算処理および当該時刻の動画像のコマ
の表示処理を行う。この方式によれば、表示装置が設置
された時点が、撮影ポイントを通過するタイミングで、
かつ、列車のスピードにあわせて、進行方向の景観を表
示することができる。例えば、列車が徐々にスピードを
落としていき、ついに、停止した場合においても、速度
Vt=0となる直前の位置の景観を表すビデオ信号のコ
マを表示した状態が保持され、あたかも、その地点に停
車しているかのような景観を得ることができる。
【0011】また、図4のフローチャートに示すよう
に、サーバ50は、表示装置PDPが設置された各車両
について上記と同様の処理をリアルタイムで並行処理す
ることにより、すべての車両で、先頭車両(運転席)に
おける列車展望と同様の展望を得ることができるように
なる。
【0012】本発明により、列車が、電信柱や、トンネ
ル、対向列車などとすれ違ったり、通過する際、進行方
向の景観は、各車両の前面に設置されたPDPの映像か
ら、通過後は、左右の窓から飛び込む実際の景色によ
り、臨場感あふれる列車展望を楽しむことができる。
【0013】本発明の実施の形態では、PDP/クライ
アントは、6台しか示されていないが、勿論、実際には
これ以上のPDP/クライアントがサーバと結ばれてい
る例も考えられる。例えば、15両編成の列車の各車両
に設置する事も考えられるし、各座席の前に設置する事
すら応用例としては考えられる。また、ビデオカメラと
それを表示するPDPが必ず2つペアで示してあるが、
この台数についてもあくまで例であり、勿論、1台のビ
デオカメラで撮影した映像を1台のPDPに表示する事
でも構わない。1台以上のビデオカメラ、PDPがあれ
ばよい。また、ビデオカメラ/PDPは、映像の取得
と、再生を狭い車両の中で行うための適例として示した
だたけで、それに代替する機器、例えば、(MPEGカ
メラやTVカメラ、CCDカメラ、液晶表示装置、液晶
プロジェクタ、TVモニタ装置、ブラウン管など)があ
ればそれでも構わない。
【0014】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の応用分野としては、列車展望のみならず、条件
さえ合えば、あらゆる乗り物や移動手段に搭載して応用
する事ができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常進行方向の景観が楽しめない、列車の途中の車両な
どにおいても、その車両が、あたかも先頭車両であるが
ごとく進行方向の景観をその車両がその地点を通過する
タイミングとスピードにおいて観察する事ができ、両側
の窓から見える実際の景観とあわせる事で、臨場感のあ
る展望を楽しむ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すシステム構成ブロッ
ク図。
【図2】システムブロック間の接続関連図である。
【図3】速度と距離の関係図である。
【図4】展望システムにおける処理の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10〜11…ビデオカメラ、 20〜25…薄型
PDP、 30…速度計、 40…時計、 50…サーバ、 51、52…クラ
イアント、 53…RAMメモリ、 54…磁気ディス
ク記憶装置、 60…窓、 70…座席、 80〜91…信号線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先頭車両に進行方向を向けたビデオカメラ
    を設置し、各車両の進行方向前面の壁にプラズマフラッ
    トディスプレイなどの大型で薄型の進行方向表示装置を
    配置した展望システムを備えた列車において、ビデオカ
    メラで撮影した進行方向の動画像を一時的に蓄積するこ
    とのできる記憶装置および、記憶された動画像をディレ
    イを加えて且つスピードを変化させて再生することので
    きる装置、列車の進行速度を計測する装置により、自車
    両が撮影地点を通過するタイミングを積分により計算す
    ることで、先頭車両以外では、本来観察することのでき
    ない進行方向の展望を自車両が通過するタイミングとス
    ピードに合わせて表示装置に映し出すことにより、側面
    の窓から見る展望と重ねあわせて観察し、より臨場感の
    ある進行方向の観察を可能とする展望システム。
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KR101034846B1 (ko) * 2008-08-07 2011-05-17 성균관대학교산학협력단 속도측정부와 화면 재생동기화 장치를 결합한 지하철 내모바일 멀티미디어 재생 장치
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