JPH11215309A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11215309A
JPH11215309A JP10010235A JP1023598A JPH11215309A JP H11215309 A JPH11215309 A JP H11215309A JP 10010235 A JP10010235 A JP 10010235A JP 1023598 A JP1023598 A JP 1023598A JP H11215309 A JPH11215309 A JP H11215309A
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JP10010235A
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Atsushi Kawahara
厚 河原
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、主走査および副走査を組み合わせ
て被走査原稿の2次元の画像データを得る画像読取装置
に関し、簡易な構造で高い精度を得ることができる副走
査機構を備えた画像読取装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 原稿を照明する照明手段と、前記原稿の
像を結像する結像光学系と、前記原稿の像に対応する光
を光電変換し、主走査方向に主走査することにより画像
信号を出力するリニアイメージセンサと、前記原稿に対
する前記結像光学系の光軸の角度を変化させる方向に、
前記結像光学系および前記リニアイメージセンサを移動
する副走査手段とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
わり、特に、主走査および副走査を組み合わせて被走査
原稿の2次元の画像データを得る画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙,フィルム等の原稿を読み取
る画像読取装置では、リニアイメージセンサの走査によ
る主走査と、これに機械的な副走査を組み合わせて、原
稿の2次元の画像データを得ることが行われている。図
6は、このような画像読取装置における従来の副走査の
原理を示している。
【0003】この画像読取装置では、照明用光源1から
の光が、照明用レンズ2を介して、透明なフィルムから
なる被走査原稿3に照射される。そして、被走査原稿3
を透過した光が、結像レンズ4により、リニアイメージ
センサ5上に原稿像として結ばれる。また、リニアイメ
ージセンサ5の長手方向が、紙面に対して直角方向に配
置され、結像レンズ4の光軸が被走査原稿3およびリニ
アイメージセンサ5に対して直角に維持されている。
【0004】このような画像読取装置では、副走査は、
被走査原稿3を静止させたまま照明用光源1、照明用レ
ンズ2、結像レンズ4およびリニアイメージセンサ5の
全てを一体化して被走査原稿3の原稿面と平行な方向に
移動させる原稿静止方式、あるいは、逆に被走査原稿3
のみを光軸に直角な方向に移動させる原稿移動方式によ
り行われる。
【0005】そして、いずれの方式においても、被走査
原稿3と光学系とを相対移動して副走査を行う間、各構
成要素間の距離L1,L2,L3,L4を一定に保つ必
要がある。また、光学系または被走査原稿3を直線的に
ステップ駆動する必要があり、例えば、リード螺子とナ
ット、あるいは、タイミングベルトとプーリーとを組み
合わせた機構をステッピングモータで駆動する駆動機構
が必要になる。
【0006】さらに、被走査原稿3または光学系を平行
に移動させる必要があり、駆動機構以外にも直動機構が
必要になる。しかしながら、上述した2方式を比べる
と、軽い原稿を動かす原稿移動方式の方が、重い光学系
を動かす原稿静止方式よりは、機構の実現は容易であ
る。
【0007】ところで、近時、カートリッジに入ったま
まのフィルムを引き出して原稿として画像読取装置にか
けたいという要望がある。このような原稿に対しては、
上述した原稿移動方式の場合、カートリッジからフィル
ムを引き出し、しかも、そのフィルムを光学系に対して
ミクロンオーダーのステップで高精度に移動させること
が必要になる。
【0008】一方、カートリッジに収納されたロールフ
ィルムの複数のコマの中から特定の1コマを、短時間で
画像読取装置の走査位置まで移動するということも必要
になるが、この場合には、高い精度は求められない。従
って、このような原稿に対しては、フィルムを高速で送
るということと、高精度で副走査の移動を行うという相
反する要求を同時に満たす必要が生じる。
【0009】そこで、ロールフィルムの送り機構と、画
像入力のための副走査機構とを別の機構で行う方式が検
討されている。具体的には、例えば、ロールフィルムの
カートリッジからの引き出しと、フィルムのコマ間の送
りは、フィルムホルダーの中に別途駆動機構を設けて行
い、一方、副走査は、原稿であるフィルムの代わりにフ
ィルムホルダを移動して行おうというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式では、フィルム送り機構やカートリッジを内蔵
して重くなったフィルムホルダーを副走査において駆動
する必要があり、上述した原稿移動方式の利点が損なわ
れるという問題が生じる。すなわち、図1に示した従来
の原理を用いる限り、副走査機構には、重い物体を平行
かつ精密に駆動する機構が必要になり、機構が複雑にな
り、製造コストが増大するという問題が生じる。
【0011】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたもので、簡易な構造で高い精度を得ることができ
る副走査機構を備えた画像読取装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像読取装置
は、原稿を照明する照明手段と、前記原稿の像を結像す
る結像光学系と、前記原稿の像に対応する光を光電変換
し、主走査方向に主走査することにより画像信号を出力
するリニアイメージセンサと、前記原稿に対する前記結
像光学系の光軸の角度を変化させる方向に、前記結像光
学系および前記リニアイメージセンサを移動する副走査
手段とを有することを特徴とする。
【0013】請求項2の画像読取装置は、請求項1記載
の画像読取装置において、前記副走査手段は、前記結像
光学系の光軸上であって前記原稿面を除く一点において
前記光軸と交わる直線を回動軸として、前記結像光学系
および前記リニアイメージセンサを回動する回動機構を
有することを特徴とする。請求項3の画像読取装置は、
請求項2記載の画像読取装置において、前記回動機構に
よる前記結像光学系および前記リニアイメージセンサの
回動時に、前記原稿の原稿読み取り位置と前記結像光学
系との距離を一定距離に保持する距離保持機構を更に有
することを特徴とする。
【0014】請求項4の画像読取装置は、請求項3記載
の画像読取装置において、前記回動機構は、前記結像光
学系と前記リニアイメージセンサとを一体に支持する支
持部材を有し、前記距離保持機構は、前記回動機構によ
る前記結像光学系および前記リニアイメージセンサの回
動時に、前記原稿の原稿読み取り位置と前記結像光学系
との距離を一定距離に保持するように、前記回動軸と交
わる方向に前記支持部材を移動する移動機構を有するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5の画像読取装置は、請求項4記載
の画像読取装置において、前記支持部材は、更に前記照
明手段を支持することを特徴とする。請求項6の画像読
取装置は、請求項4記載の画像読取装置において、前記
移動機構は、前記回動機構により回動され、前記支持部
材を前記回動軸と交わる方向に案内する案内部材と、前
記支持部材に接続される制限部材と、前記回動機構によ
る前記結像光学系および前記リニアイメージセンサの回
動時に、前記制限部材の位置決めを行う位置決め部材と
を有することを特徴とする。
【0016】請求項7の画像読取装置は、請求項6記載
の画像読取装置において、前記制限部材と前記位置決め
部材との少なくとも一方を、前記制限部材と前記位置決
め部材とが互いに近づく向きに付勢する付勢手段を更に
有することを特徴とする。請求項8の画像読取装置は、
請求項6記載の画像読取装置において、前記位置決め部
材による前記制限部材の位置決め位置は、前記原稿の原
稿面の延長面上であることを特徴とする。
【0017】請求項9の画像読取装置は、請求項1記載
の画像読取装置において、前記原稿の原稿面と前記結像
光学系との距離を調整する焦点調整機構を有することを
特徴とする。請求項10の画像読取装置は、請求項4記
載の画像読取装置において、前記支持部材を移動するこ
とにより、前記原稿の原稿面と前記結像光学系との距離
を調整する焦点調整機構を有することを特徴とする。
【0018】請求項11の画像読取装置は、請求項1記
載の画像読取装置において、前記原稿はフィルムカート
リッジに格納されるロールフィルムであり、前記フィル
ムカートリッジを収納するフィルムホルダを更に有する
ことを特徴とする。
【0019】(作用)請求項1の画像読取装置では、副
走査が、原稿に対する結像光学系の光軸の角度を変化さ
せることにより行われる。
【0020】請求項2の画像読取装置では、回動機構に
より、結像光学系の光軸上における原稿の原稿面を除い
た一点に直交する直線を回動軸として結像光学系が回動
される。請求項3の画像読取装置では、回動機構による
結像光学系の回動時に、原稿の原稿読み取り位置と結像
光学系との距離が、距離保持機構により一定距離に保持
される。
【0021】請求項4の画像読取装置では、支持部材
に、結像光学系およびリニアイメージセンサが配置され
る。また、結像光学系およびリニアイメージセンサの回
動時に、支持部材が、原稿の原稿読み取り位置と結像光
学系との距離が一定距離に保持するように移動機構によ
り移動される。
【0022】請求項5の画像読取装置では、支持部材に
照明用光学系が配置され、照明用光学系と結像光学系と
の関係が常に一定の関係に維持される。請求項6の画像
読取装置では、回動機構により支持部材を回動すると、
支持部材が案内部材に案内されて移動し、支持部材に接
続される制限部材が位置決め部材により位置決めされ
る。
【0023】請求項7の画像読取装置では、付勢手段に
より、制限部材が位置決め部材に当接される。請求項8
の画像読取装置では、位置決め部材による制限部材の位
置決め位置が、原稿面の延長面上に位置される。請求項
9の画像読取装置では、調整機構により、被走査原稿の
原稿面の位置と結像光学系との距離が調整される。
【0024】請求項10の画像読取装置では、支持部材
を移動することにより、原稿面の位置と結像光学系との
距離が調整される。請求項11の画像読取装置では、ロ
ールフィルムの格納されるフィルムカートリッジがフィ
ルムホルダに収納される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読取装置の実
施形態を図面を用いて説明する。なお、本発明の画像読
取装置は、リニアイメージセンサの走査による主走査
と、これに機械的な副走査を組み合わせて、原稿の2次
元の画像データを得るものである。
【0026】図1は、本発明の画像読取装置の第1の実
施形態の装置の副走査の原理を示す図である。この画像
読取装置では、照明用光源11からの光が、照明用レン
ズ13を介して、透明なフィルムからなる被走査原稿1
5に照射される。そして、被走査原稿15を透過した光
が、結像レンズ17により、リニアイメージセンサ19
上に原稿像として結ばれる。
【0027】また、リニアイメージセンサ19の長手方
向が、紙面に対して直角方向に配置されている。照明用
光源11,照明用レンズ13,結像レンズ17およびリ
ニアイメージセンサ19は、結像レンズ17の光軸C上
に、所定間隔L1,L2,L3,L4を置いて配置され
ている。
【0028】そして、この実施形態では、被走査原稿1
5を静止した状態で、結像レンズ17の光軸C上におけ
る一点に直交する直線を中心軸Oとして、照明用光源1
1,照明用レンズ13,結像レンズ17およびリニアイ
メージセンサ19を回動することにより副走査が行われ
る。図2および図3は、本発明の画像読取装置の第1の
実施形態の構成を示す図である。
【0029】図2において符号21は、金属製の板材か
らなる支持部材を示している。この支持部材21には、
照明用光源11,照明用レンズ13,結像レンズ17お
よびリニアイメージセンサ19が、結像レンズ17の光
軸C上に、所定間隔を置いて一体に保持されている。
【0030】なお、この図2では、リニアイメージセン
サ19の長手方向が紙面に平行に配置されている。支持
部材21の照明用レンズ13と結像レンズ17との間に
は、凹部21aが形成され、この凹部21aには、フィ
ルムホルダ23が配置されている。このフィルムホルダ
23には、図3に示すように、例えば、アドバンストフ
ォトシステムのフィルムカートリッジ25が収納されて
いる。
【0031】フィルムカートリッジ25には、ロールフ
ィルムからなる被走査原稿15が格納されている。この
被走査原稿15は、画像入力のための走査期間中は静止
される。支持部材21の底面には、リニアブッシュから
なる直動部材27が固定されている。
【0032】この直動部材27には、シャフトからなる
案内部材29の一端側が嵌挿されている。従って、直動
部材27は、案内部材29の軸方向にガイドされる。案
内部材29の他端側には、回転保持部材33が配置され
ている。この回転保持部材33は、支持部材21の下方
に配置されるべ一ス板35に固定されている。
【0033】そして、回転保持部材33の中心軸Oを中
心にして、案内部材29が回動自在に支持されている。
回転保持部材33の先端には、付勢手段であるコイルス
プリング39の一端が係止されている。コイルスプリン
グ39の他端は、支持部材21に係止されている。支持
部材21は、コイルスプリング39により回転保持部材
33側に付勢されている。
【0034】案内部材29の直動部材27より先方に
は、円柱レール状の位置決め部材41が配置されてい
る。この位置決め部材41には、滑動部材43を介して
支持部材21が載置されている。滑動部材43は、支持
部材21に固定されている。
【0035】滑動部材43の表面は、位置決め部材41
に対して摩擦係数を小さくしてある。従って、位置決め
部材41上を、支持部材21が滑らかに動くことが可能
である。支持部材21の底面には、滑動部材43に隣接
して制限部材45が固定されている。この制限部材45
は、コイルスプリング39の付勢力により、位置決め部
材41に付勢される。
【0036】また、被走査原稿15もフィルムホルダ2
3の所定の位置に固定されている。従って、上述の機構
により、フィルムホルダ23内の被走査原稿15に対し
て、結像レンズ17およびリニアイメージセンサ19
は、位置決め部材41が定める位置に保持されることに
なる。この制限部材45と位置決め部材41との接触
は、横断面において点接触に近いような状態とされてい
る。
【0037】また、この制限部材45と位置決め部材4
1との接触点は、被走査原稿15の原稿面15aの延長
上に位置されている。この実施形態では、案内部材29
の回転保持部材33と直動部材27との間に、ラックか
らなるギア部材49が固定されている。このギア部材4
9には、ステッピングモータ51により回転駆動される
ギア53が歯合されている。
【0038】ステッピングモータ51は、べ一ス板35
に固定されている。上述した画像読取装置の画像読み取
り動作に関して、以下に説明する。まず、不図示の制御
回路が照明用光源11を点灯する。更に制御回路はリニ
アイメージセンサ19の駆動を開始する。照明用光源1
1からの発せられた光は照明用レンズ13により被走査
原稿15に照射される。そして、被走査原稿15の画像
の1ラインは、結像レンズ17によってリニアイメージ
センサ19に結像される。リニアイメージセンサ19は
設定された蓄積時間で、被走査原稿15画像に関する光
を光電変換する。リニアイメージセンサ19は、光電変
換された電荷を主走査方向に走査することにより、画像
信号を出力する。
【0039】上述したリニアイメージセンサ19の蓄積
時間が終了すると、制御回路は副走査の制御を実行す
る。具体的には、制御回路は、ステッピングモータ51
を所定角度回転させる。ステッピングモータ51の駆動
力は、ギア53,ギア部材49を介して案内部材29に
伝えられる。この駆動力により、案内部材29は、回転
保持部材33の中心軸Oを中心として、所定角度だけ回
動する。案内部材29の回動に伴って、直動部材27お
よび支持部材21も所定角度だけ回動する。その結果、
リニアイメージセンサ19には、前回被走査原稿15の
光電変換されたラインと別なラインの像が結像されるこ
とになる。
【0040】制御回路は、再度リニアイメージセンサ1
9に光電変換させる。上述したように、本実施形態の画
像読取装置は、被走査原稿15の各ラインの光電変換
と、原稿に対する結像レンズ17およびリニアイメージ
センサ19の回動との繰り返しにより、2次元の画像デ
ータを得る。以上のように構成された画像読取装置で
は、被走査原稿15の原稿面15aに対する結像レンズ
17の光軸Cの角度を変化させることにより副走査を行
うようにした。そのため、結像レンズ17を平行に移動
する必要がなくなり、副走査機構が、高精度、かつ、簡
易な構造になる。
【0041】また、回転保持部材33を中心にして結像
レンズ17を回動するようにした。そのため、被走査原
稿15の原稿面15aに対する結像レンズ17の光軸C
の角度が、容易,確実に変化する。
【0042】さらに、結像レンズ17の回動時に、被走
査原稿15の原稿読み取り位置と結像レンズ17との距
離を、位置決め部材41と制限部材45とを備えた保持
機構47により一定距離に保持するようにした。そのた
め、常に結像レンズ17の焦点深度内に原稿が配置され
る。また、上述した画像読取装置では、支持部材21
に、結像レンズ17およびリニアイメージセンサ19を
配置した。そのため、結像レンズ17とリニアイメージ
センサ19との間隔を常に所定の間隔に維持することが
できる。
【0043】さらに、上述した画像読取装置では、支持
部材21に、照明用光源11と照明用レンズ13とを備
えた照明用光学系を配置した。そのため、照明用光学系
と結像レンズ17との関係を常に一定の関係に維持する
ことが可能になり、常に同一の照明条件で照射された原
稿像を得ることができる。さらに、上述した画像読取装
置では、コイルスプリング39からなる付勢手段によ
り、制限部材45を位置決め部材41に付勢するように
した。そのため、制限部材45の位置決めを簡単な構成
で確実に行うことができる。
【0044】また、上述した画像読取装置では、位置決
め部材41による制限部材45の位置決め位置を、被走
査原稿15の原稿面15aの延長面上に位置させた。そ
のため、原稿面15aを基準に設計できるので、簡単な
設計でより確実に、結像レンズ17の焦点深度内に原稿
が配置される。そして、上述した画像読取装置では、図
3に示したように、被走査原稿15が、フィルムホルダ
23に収納されるフィルムカートリッジ25に格納され
るロールフィルムである場合がある。そのような場合で
あっても、結像レンズ17を回動して副走査を行うた
め、従来の装置に比べてフィルムからの光がフィルムホ
ルダにより蹴られることがなくなる。そのため、本実施
形態の装置は、設計の自由度が高い。
【0045】なお、本実施形態の装置では、ギア部材4
9を位置決め部材41から離れた位置に設けているが、
実際には、位置決め部材41により近く設けることがで
きる。これにより、必要とする回転駆動力を小さくし、
また、回動の精度を向上することができる。また、この
本実施形態の装置では、ギア部材49とギア53によ
り、案内部材29を回動するようにしたが、例えば、ベ
ルトとプーリーにより回動するようにしても良い。
【0046】さらに、この本実施形態の装置では、案内
部材29を介して支持部材21を回動しているが、例え
ば、支持部材21の位置決め部材41に近い部分を、ワ
イヤーにより位置決め部材41と平行に引っ張るように
しても良い。図4は、本発明の画像読取装置の第2の実
施形態の要部の詳細を示している。この実施形態では、
被走査原稿15の原稿面15aの位置と結像レンズ17
との距離を調整する調整機構55が配置されている。
【0047】この調整機構55は、第1の実施形態の制
限部材45に代えて、直進モータ57と直動部57aが
取り付けられる。直進モータ57は、制限部材とほぼ同
じ位置で、支持部材21に固定される。直進モータ57
は、ステッピングモータからなり、直動部57aが、数
μmの制御精度で、例えば、2〜3mmのストローク移動
可能とされている。
【0048】直動部57aの端面は、位置決め部材41
に当接されている。直進モータ57が直動部57aを移
動することにより、支持部材21を介して結像レンズ1
7が移動される。この第2の実施形態では、調整機構5
5が、被走査原稿15の原稿面15aの位置と結像レン
ズ17との距離を調整する。そのため、被走査原稿15
に対する結像レンズ17の焦点調整を行うことが可能と
なる。
【0049】そして、直動モータ57により、支持部材
21を移動することにより、被走査原稿15の原稿面1
5aの位置と結像レンズ17との距離を調整するように
したので、調整を容易,確実に行うことができる。
【0050】図5は、本発明の画像読取装置の第3の実
施形態を示している。この実施形態では、被走査原稿1
5Aが光を反射する紙等の材料からなる。この画像読取
装置では、照明用光源11からの光が、紙等の材料から
なる被走査原稿15Aに照射される。そして、被走査原
稿15Aで反射した光が、結像レンズ17により、リニ
アイメージセンサ19上に原稿像として結ばれる。
【0051】照明用光源11Aは、結像レンズ17の光
軸Cの両側に配置され、結像レンズ17およびリニアイ
メージセンサ19は、結像レンズ17の光軸C上に、所
定間隔を置いて配置されている。そして、この実施形態
では、被走査原稿15Aを静止した状態で、結像レンズ
17の光軸C上における一点に直交する直線を中心軸O
として、照明用光源11A,結像レンズ17およびリニ
アイメージセンサ19を回動することにより副走査が行
われる。
【0052】この実施形態においても、副走査手段の副
走査を、被走査原稿15Aの原稿面15aに対する結像
レンズ17の光軸Cの角度を変化させることにより行う
ようにした。そのため、結像レンズ17を平行に移動す
る必要がなくなり、副走査手段を、高精度、かつ、簡易
な構造にすることができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の画像読取
装置では、副走査を、原稿に対する結像光学系の光軸の
角度を変化させることにより行うようにした。そのた
め、結像光学系を平行に移動する必要がなくなり、副走
査手段を、簡易な構造にすることができる。
【0054】請求項2の画像読取装置では、回動機構に
より、結像光学系の光軸上における原稿の原稿面を除い
た一点に直交する直線を回動軸として結像光学系を回動
するようにした。そのため、原稿面に対する結像光学系
の光軸の角度を、簡易な構成により変化させることがで
きる。請求項3の画像読取装置では、回動機構による結
像光学系の回動時に、原稿の原稿読み取り位置と結像光
学系との距離を、距離保持機構により一定距離に保持す
るようにしたので、常に結像光学系の焦点深度内に原稿
読み取り位置を位置させることができる。
【0055】請求項4の画像読取装置では、支持部材
に、結像光学系およびリニアイメージセンサを配置し
た。そのため、結像光学系とリニアイメージセンサとの
間隔を常に所定の間隔に維持することができる。また、
結像光学系およびリニアイメージセンサの回動時に、支
持部材を、原稿の原稿読み取り位置と結像光学系との距
離が一定距離に保持するように移動機構により移動する
ようにした。そのため、簡易な構成で、結像光学系の焦
点深度内に原稿読み取り位置を位置させることができ
る。
【0056】請求項5の画像読取装置では、支持部材に
照明用光学系を配置したので、照明用光学系と結像光学
系との関係を常に一定の関係に維持することが可能にな
り、常に同一の照明条件で照射された原稿像を得ること
ができる。請求項7の画像読取装置では、付勢手段によ
り、制限部材が位置決め部材に当接する。そのため、制
限部材の位置決めがより確実に行われる。
【0057】請求項8の画像読取装置では、位置決め部
材による制限部材の位置決め位置を、原稿面の延長面上
に位置させた。そのため、原稿面を基準に設計できる。
従って、簡易な設計で、結像光学系の焦点深度内に原稿
読み取り位置を位置させることができる。請求項9の画
像読取装置では、調整機構により、被走査原稿の原稿面
の位置と結像光学系との距離を調整するようにした。そ
のため、例え被走査原稿の位置にばらつきがあっても被
走査原稿に対する結像光学系の焦点調整を容易,確実に
行うことができる。
【0058】請求項10の画像読取装置では、支持部材
を移動することにより、原稿面の位置と結像光学系との
距離を調整するようにしたので、調整を容易,確実に行
うことができる。請求項11の画像読取装置では、ロー
ルフィルムの格納されるフィルムカートリッジがフィル
ムホルダに収納されている。請求項11の装置は、結像
光学系を回動して副走査を行うため、従来の装置に比べ
てフィルムからの光がフィルムホルダにより蹴られるこ
とがなくなる。そのため、設計の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施形態の装置
の副走査の原理を示す図である。
【図2】本発明の画像読取装置の第1の実施形態の構成
を示す図である。
【図3】図2の画像読取装置の光学系を示す上面図であ
る。
【図4】本発明の画像読取装置の第2の実施形態の要部
を示す側面図である。
【図5】本発明の画像読取装置の第3の実施形態を示す
説明図である。
【図6】従来の画像読取装置の原理を示す図である。
【符号の説明】
11,11A 照明用光源 13 照明用レンズ 15,15A 被走査原稿 15a 原稿面 17 結像レンズ 19 リニアイメージセンサ 21 支持部材 23 フィルムホルダ 25 フィルムカートリッジ 31 移動機構 37 回動機構 39 コイルスプリング 41 位置決め部材 45 制限部材 47 保持機構 55 調整機構 C 光軸 O 中心軸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段と、 前記原稿の像を結像する結像光学系と、 前記原稿の像に対応する光を光電変換し、主走査方向に
    主走査することにより画像信号を出力するリニアイメー
    ジセンサと、 前記原稿に対する前記結像光学系の光軸の角度を変化さ
    せる方向に、前記結像光学系および前記リニアイメージ
    センサを移動する副走査手段とを有することを特徴とす
    る画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記副走査手段は、前記結像光学系の光軸上であって前
    記原稿面を除く一点において前記光軸と交わる直線を回
    動軸として、前記結像光学系および前記リニアイメージ
    センサを回動する回動機構を有することを特徴とする画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像読取装置において、 前記回動機構による前記結像光学系および前記リニアイ
    メージセンサの回動時に、前記原稿の原稿読み取り位置
    と前記結像光学系との距離を一定距離に保持する距離保
    持機構を更に有することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取装置において、 前記回動機構は、前記結像光学系と前記リニアイメージ
    センサとを一体に支持する支持部材を有し、 前記距離保持機構は、前記回動機構による前記結像光学
    系および前記リニアイメージセンサの回動時に、前記原
    稿の原稿読み取り位置と前記結像光学系との距離を一定
    距離に保持するように、前記回動軸と交わる方向に前記
    支持部材を移動する移動機構を有することを特徴とする
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像読取装置において、 前記支持部材は、更に前記照明手段を支持することを特
    徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像読取装置において、 前記移動機構は、 前記回動機構により回動され、前記支持部材を前記回動
    軸と交わる方向に案内する案内部材と、 前記支持部材に接続される制限部材と、前記回動機構に
    よる前記結像光学系および前記リニアイメージセンサの
    回動時 に、前記制限部材の位置決めを行う位置決め部材とを有
    することを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像読取装置において、 前記制限部材と前記位置決め部材との少なくとも一方
    を、前記制限部材と前記位置決め部材とが互いに近づく
    向きに付勢する付勢手段を更に有することを特徴とする
    画像読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の画像読取装置において、 前記位置決め部材による前記制限部材の位置決め位置
    は、前記原稿の原稿面の延長面上であることを特徴とす
    る画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記原稿の原稿面と前記結像光学系との距離を調整する
    焦点調整機構を有することを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の画像読取装置におい
    て、 前記支持部材を移動することにより、前記原稿の原稿面
    と前記結像光学系との距離を調整する焦点調整機構を有
    することを特徴とする画像読取装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の画像読取装置におい
    て、 前記原稿はフィルムカートリッジに格納されるロールフ
    ィルムであり、 前記フィルムカートリッジを収納するフィルムホルダを
    更に有することを特徴とする画像読取装置。
JP10010235A 1998-01-22 1998-01-22 画像読取装置 Pending JPH11215309A (ja)

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