JPH11215157A - パケット交換機及び管理セル中継方法 - Google Patents
パケット交換機及び管理セル中継方法Info
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- JPH11215157A JPH11215157A JP10294192A JP29419298A JPH11215157A JP H11215157 A JPH11215157 A JP H11215157A JP 10294192 A JP10294192 A JP 10294192A JP 29419298 A JP29419298 A JP 29419298A JP H11215157 A JPH11215157 A JP H11215157A
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- atm
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力ATM回線の管理セルを出力ATM回線
に中継できるパケット交換機を提供する。 【解決手段】 ATM回線に接続された複数の回線イン
ターフェイス(6a―6c)と、上記回線インターフェ
イスに結合されたパケットルーティング装置(5)とか
らなるパケット交換機において、各回線インターフェイ
スが、入力ATM回線から受信した1群のATMセル
を、ATMセルヘッダを除外した第1タイプのパケット
と、ATMヘッダを残した含んだ第2タイプのパケット
の何れかに選択的に変換する機能と、上記ルーティング
装置から受信した第1、第2タイプのパケットを出力A
TM回線に送出するATMセルに変換する機能を有す
る。
に中継できるパケット交換機を提供する。 【解決手段】 ATM回線に接続された複数の回線イン
ターフェイス(6a―6c)と、上記回線インターフェ
イスに結合されたパケットルーティング装置(5)とか
らなるパケット交換機において、各回線インターフェイ
スが、入力ATM回線から受信した1群のATMセル
を、ATMセルヘッダを除外した第1タイプのパケット
と、ATMヘッダを残した含んだ第2タイプのパケット
の何れかに選択的に変換する機能と、上記ルーティング
装置から受信した第1、第2タイプのパケットを出力A
TM回線に送出するATMセルに変換する機能を有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット交換機に関
し、特にATM回線との間でIP(Internet Protoco
l)パケットを送受信し、ATM回線間でネットワーク
層ルーティングプロトコルに基づきIPパケットを交換
するパケット交換機に関する。
し、特にATM回線との間でIP(Internet Protoco
l)パケットを送受信し、ATM回線間でネットワーク
層ルーティングプロトコルに基づきIPパケットを交換
するパケット交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、複数のATM端末2a、2cおよ
び他のパケット交換機1bとそれぞれATM回線3(3
a、3b、3c)、4(4a、4b、4c)を介して接
続され、各ATM端末がATMセルの形で送信したIP
パケットを宛先アドレスと対応した他のATM回線に中
継するパケット交換機1aを示す。パケット交換機1a
は、ルーティングテーブル52を備えたプロセッサ51
からなるルーティング処理部5と、上記ルーティング処
理部5に内部バス7で接続された複数の回線インタフェ
ース部6(6a、6b、6c)からなり、各ATM端末
2(2a〜2b)は、プロセッサ21と、メモリ22と、
ATMインタフェース部23とからなる。3(3a〜3
c)及び4(4a〜4c)はそれぞれパケット交換機1aの
回線インターフェイス6に結合されたATMセル入力
用、及び出力用の一方向のATM回線である。
び他のパケット交換機1bとそれぞれATM回線3(3
a、3b、3c)、4(4a、4b、4c)を介して接
続され、各ATM端末がATMセルの形で送信したIP
パケットを宛先アドレスと対応した他のATM回線に中
継するパケット交換機1aを示す。パケット交換機1a
は、ルーティングテーブル52を備えたプロセッサ51
からなるルーティング処理部5と、上記ルーティング処
理部5に内部バス7で接続された複数の回線インタフェ
ース部6(6a、6b、6c)からなり、各ATM端末
2(2a〜2b)は、プロセッサ21と、メモリ22と、
ATMインタフェース部23とからなる。3(3a〜3
c)及び4(4a〜4c)はそれぞれパケット交換機1aの
回線インターフェイス6に結合されたATMセル入力
用、及び出力用の一方向のATM回線である。
【0003】例えば、ATM端末2aからIPパケットを
送信する場合、プロセッサ21は送信データ110をメ
モリ22から読み出し、図3に示すIP(Internet Prot
ocol)パケットのフォーマットに従ったIPヘッダ12
0を上記データ110にを付加した形式のパケット10
0をATMインタフェース部23に送る。
送信する場合、プロセッサ21は送信データ110をメ
モリ22から読み出し、図3に示すIP(Internet Prot
ocol)パケットのフォーマットに従ったIPヘッダ12
0を上記データ110にを付加した形式のパケット10
0をATMインタフェース部23に送る。
【0004】ATMインタフェース部23は、上記パケ
ット100の頭に、IETF(InternetEngineering Task Fo
rce) RFC(Request for Comments)1483に基づき、図
4に示すフォーマットをもつ8バイトの第1の制御情報
を付加し、更に、上記制御情報とパケット100とから
なるユーザ情報200の後にITU-T(InternationalTelec
ommunication Union-Telecommunication Standardizati
on Sector)勧告I.363に従った図5に示すAAL(ATM Adapt
ation Layer)5のCPCS(Common Part Convergence Subla
yer)フォーマットを持つ第2の制御情報を付加する。
ット100の頭に、IETF(InternetEngineering Task Fo
rce) RFC(Request for Comments)1483に基づき、図
4に示すフォーマットをもつ8バイトの第1の制御情報
を付加し、更に、上記制御情報とパケット100とから
なるユーザ情報200の後にITU-T(InternationalTelec
ommunication Union-Telecommunication Standardizati
on Sector)勧告I.363に従った図5に示すAAL(ATM Adapt
ation Layer)5のCPCS(Common Part Convergence Subla
yer)フォーマットを持つ第2の制御情報を付加する。
【0005】上記第1の制御情報は、1バイトのDSAP(De
stination Service Access Point)と1バイトのSSAP(So
urce Service Access Point)と1バイトの制御情報とか
らなるLLC(Logical Link Control)部130と、3バイ
トのOUI(OrganizationallyUnique Identifier)と3バイ
トのPID(Protocol Identifier)とからなるSNAP (subne
twork attachment point)部とからなっている。上記第2
制御情報は、パケット全長が48の倍数となるようにパ
ケット長を調整するためのpaddingフィールド201
と、2バイトの予備フィールド202と、上記ユーザ情
報200の長さを示す2バイトのパケット長フィールド
203と、4バイトのCRCフィールド204とからなっ
ている。
stination Service Access Point)と1バイトのSSAP(So
urce Service Access Point)と1バイトの制御情報とか
らなるLLC(Logical Link Control)部130と、3バイ
トのOUI(OrganizationallyUnique Identifier)と3バイ
トのPID(Protocol Identifier)とからなるSNAP (subne
twork attachment point)部とからなっている。上記第2
制御情報は、パケット全長が48の倍数となるようにパ
ケット長を調整するためのpaddingフィールド201
と、2バイトの予備フィールド202と、上記ユーザ情
報200の長さを示す2バイトのパケット長フィールド
203と、4バイトのCRCフィールド204とからなっ
ている。
【0006】ATMインターフェイス部23は、上記第
1、第2制御情報が付加されたIPパケットを、48バ
イト長の複数の情報ブロックに分割し、上記各情報ブロ
ックを含む48バイトのペイロード310と5バイトの
ATMセルヘッダ320とからなる図6に示すフォーマ
ットをもつATMセル300を生成して、ATM回線3
aに転送する。このとき、IPパケットのヘッダに含ま
れている送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとの組
毎にVPI(Virtual Path Identifier)、VCI(Virtua
l Channel Identifier)の値を割当て、ATMヘッダ3
20のVPIフィールドとVCIフィールドに設定する。
1、第2制御情報が付加されたIPパケットを、48バ
イト長の複数の情報ブロックに分割し、上記各情報ブロ
ックを含む48バイトのペイロード310と5バイトの
ATMセルヘッダ320とからなる図6に示すフォーマ
ットをもつATMセル300を生成して、ATM回線3
aに転送する。このとき、IPパケットのヘッダに含ま
れている送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとの組
毎にVPI(Virtual Path Identifier)、VCI(Virtua
l Channel Identifier)の値を割当て、ATMヘッダ3
20のVPIフィールドとVCIフィールドに設定する。
【0007】尚、図6に示したATMヘッダにおいて、
GFCフィールドは、LANなどを接続した場合にバス
上でセル同士の衝突を防ぐためのGeneral Flow Control
情報、PTIフィールドは、ペイロード310の利用目
的を示すPayload Type、CLPフィールドは、損失なく
セルを転送するか否かを示すCell Loss Priority 情
報、HECフィールドは、Header Error Control情報を
含む。
GFCフィールドは、LANなどを接続した場合にバス
上でセル同士の衝突を防ぐためのGeneral Flow Control
情報、PTIフィールドは、ペイロード310の利用目
的を示すPayload Type、CLPフィールドは、損失なく
セルを転送するか否かを示すCell Loss Priority 情
報、HECフィールドは、Header Error Control情報を
含む。
【0008】上記ATMインタフェース部23では、例
えば、ABR(Available Bit Rate)サービスを利用する
場合や、ネットワーク管理機能のグループであるOAM
(Operation, Administration, and Maintenance)のうち
の性能モニタリング機能を利用する場合には、一定個数
のデータセル(ユーザセル)を送信する毎に管理セルを
送信する。
えば、ABR(Available Bit Rate)サービスを利用する
場合や、ネットワーク管理機能のグループであるOAM
(Operation, Administration, and Maintenance)のうち
の性能モニタリング機能を利用する場合には、一定個数
のデータセル(ユーザセル)を送信する毎に管理セルを
送信する。
【0009】図7は、ABRサービスを利用する場合の管
理セルの送信例を示す。Dと書かれた箱(例えば、30
0−2、300−3、300−4、300−6、....)
はデータセル、RMと書かれた箱(例えば、301−
1、301―5)はリソース管理セルを示し、これらの
セルは、左から右に送信時間順に並んで図示されてい
る。図7では、データセルを3個送信する毎に1個リソ
ース管理セルを送信する例を示している。リソース管理
セル(RMセル)は、ATMヘッダ320のPTI(Pay
load Type Indication)フィールドに値“110”が設
定されており、ペイロード部310の48バイトが、図
8に示すフォーマットで、管理情報を含んでいる。
理セルの送信例を示す。Dと書かれた箱(例えば、30
0−2、300−3、300−4、300−6、....)
はデータセル、RMと書かれた箱(例えば、301−
1、301―5)はリソース管理セルを示し、これらの
セルは、左から右に送信時間順に並んで図示されてい
る。図7では、データセルを3個送信する毎に1個リソ
ース管理セルを送信する例を示している。リソース管理
セル(RMセル)は、ATMヘッダ320のPTI(Pay
load Type Indication)フィールドに値“110”が設
定されており、ペイロード部310の48バイトが、図
8に示すフォーマットで、管理情報を含んでいる。
【0010】図8において、IDは Protocol Identifi
er、ERは Explicit Cell Rate、CCRは Current Ce
ll Rate、MCRは Minimum Cell Rate、QLは Queue
Length、SNは Sequence Number、CRCは Cyclic Re
dundancy Checkの略であり、リソース管理セルは、第7
バイト目の Message Typeフィールドに、図9に示すフ
ォーマットで、制御情報を含んでいる。
er、ERは Explicit Cell Rate、CCRは Current Ce
ll Rate、MCRは Minimum Cell Rate、QLは Queue
Length、SNは Sequence Number、CRCは Cyclic Re
dundancy Checkの略であり、リソース管理セルは、第7
バイト目の Message Typeフィールドに、図9に示すフ
ォーマットで、制御情報を含んでいる。
【0011】図9において、DRIはRMセルの転送方
向が forwardかbackward かを示すビット、BNはRM
セルが source ノードで生成されたか non−source ノ
ードで生成されたかを示すビット、CIは congestion
が発生したか否かを示すビット、NIは no additive i
ncrease allowed か否かを示すビット、RAは resourc
e allocationビットである。
向が forwardかbackward かを示すビット、BNはRM
セルが source ノードで生成されたか non−source ノ
ードで生成されたかを示すビット、CIは congestion
が発生したか否かを示すビット、NIは no additive i
ncrease allowed か否かを示すビット、RAは resourc
e allocationビットである。
【0012】図2に戻って、回線インタフェース部6a
は、ATM回線3aからセルを受信すると、受信セルの
ATMヘッダのPTIフィールドをチェックし、受信セル
が、もし、OAMセルやリソース管理セル等の管理セル
の場合は、これをセルフローから取り出して必要な処理
を施こし、上記受信セルが、障害管理用のOAMセルや
ABRサービス用のリソース管理セルなどの場合には、
受信セルに必要な処理を施した後、ATM回線4aに送
り返す。上記受信セルがデータセルの場合は、一連の受
信セルのペイロード310を組み合わせて元のIPパケ
ットを再構成し、内部バス7を介してルーティング処理
部5に送る。
は、ATM回線3aからセルを受信すると、受信セルの
ATMヘッダのPTIフィールドをチェックし、受信セル
が、もし、OAMセルやリソース管理セル等の管理セル
の場合は、これをセルフローから取り出して必要な処理
を施こし、上記受信セルが、障害管理用のOAMセルや
ABRサービス用のリソース管理セルなどの場合には、
受信セルに必要な処理を施した後、ATM回線4aに送
り返す。上記受信セルがデータセルの場合は、一連の受
信セルのペイロード310を組み合わせて元のIPパケ
ットを再構成し、内部バス7を介してルーティング処理
部5に送る。
【0013】ルーティング処理部5のプロセッサ51
は、通常のルーティングプロトコル、例えば、OSPF
(Open Shortest Path First)に基づいて、中継すべき
IPパケットの宛先IPアドレスと該IPパケットを受
信すべき出力回線インタフェース部6との対応関係を示
すルーティング情報をルーティングテーブル52に記憶
している。上記プロセッサ51は、回線インタフェース
部6aからIPパケットを受信すると、IPヘッダ12
0をチェックし、IPヘッダが正しくないパケットは廃
棄し、正しいIPヘッダを持ったIPパケットについての
み、IPヘッダの生存時間フィールドの値を1だけ減ら
した後、ルーティングテーブル52を検索して、上記I
P宛先アドレスに対応する回線インタフェース部6cを
見つけ、該出力回線インターフェイス6c に内部バス7
を介して上記IPパケットを送る。尚、IPヘッダにオプ
ション・フィールドが付加されており、且つ、オプショ
ン・フィールドの最初の1バイトの値が、32〜63、
96〜127、160〜191、または224〜255
の場合は、回線インターフェイス2aから受信したIP
パケットは廃棄される。
は、通常のルーティングプロトコル、例えば、OSPF
(Open Shortest Path First)に基づいて、中継すべき
IPパケットの宛先IPアドレスと該IPパケットを受
信すべき出力回線インタフェース部6との対応関係を示
すルーティング情報をルーティングテーブル52に記憶
している。上記プロセッサ51は、回線インタフェース
部6aからIPパケットを受信すると、IPヘッダ12
0をチェックし、IPヘッダが正しくないパケットは廃
棄し、正しいIPヘッダを持ったIPパケットについての
み、IPヘッダの生存時間フィールドの値を1だけ減ら
した後、ルーティングテーブル52を検索して、上記I
P宛先アドレスに対応する回線インタフェース部6cを
見つけ、該出力回線インターフェイス6c に内部バス7
を介して上記IPパケットを送る。尚、IPヘッダにオプ
ション・フィールドが付加されており、且つ、オプショ
ン・フィールドの最初の1バイトの値が、32〜63、
96〜127、160〜191、または224〜255
の場合は、回線インターフェイス2aから受信したIP
パケットは廃棄される。
【0014】回線インタフェース部6cでは、ルーティ
ング処理部5から受信したIPパケットの前後に、上記
ATM端末2aが行ったのと同様に付加情報を設定した
後、複数のATMセルに変換して、出力ATM回線4c
に送出する。上記出力回線インターフェイス4cは、上
記IPパケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレス
との対毎に、予め割り当てられた出力セル用のVPI、VCI
の値を記憶しており、上記各ATMセルのVPIフィール
ド、VCIフィールドには、これらの割り当てられたVP
I、VCIの値が設定される。
ング処理部5から受信したIPパケットの前後に、上記
ATM端末2aが行ったのと同様に付加情報を設定した
後、複数のATMセルに変換して、出力ATM回線4c
に送出する。上記出力回線インターフェイス4cは、上
記IPパケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレス
との対毎に、予め割り当てられた出力セル用のVPI、VCI
の値を記憶しており、上記各ATMセルのVPIフィール
ド、VCIフィールドには、これらの割り当てられたVP
I、VCIの値が設定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のパケット交換機では、入力ATM回線から受信された
OAMセルやリソース管理セル等の管理セルが、入力側
回線インタフェース部6aで終端され、図10に示すよ
うに、IPパケット送信元のATM端末にループバック
される。また、出力側の回線インターフェイス6cが出
力ATM回線4cに送出した管理セルは、宛先端末2b
で入力ATM回線3cにループバックされて、上記回線
インターフェイス6cに戻ってくる。すなわち、従来の
パケット交換機では、IPパケット情報を搬送するAT
Mセル・フローに挿入された管理セルが、パケット交換
機を通って宛先側の回線インターフェイスに中継されな
いため、入力ATM回線に接続されている各ATM端末
または他のATM交換機が、IPパケットの宛先装置側
のATM回線の障害や輻輳状態を把握することができ
ず、これと同様に、出力ATM回線に接続されている各
ATM端末または他のATM交換機が、IPパケット送
信元側のATM回線の障害や輻輳状態を把握することが
できない、という問題があった。
のパケット交換機では、入力ATM回線から受信された
OAMセルやリソース管理セル等の管理セルが、入力側
回線インタフェース部6aで終端され、図10に示すよ
うに、IPパケット送信元のATM端末にループバック
される。また、出力側の回線インターフェイス6cが出
力ATM回線4cに送出した管理セルは、宛先端末2b
で入力ATM回線3cにループバックされて、上記回線
インターフェイス6cに戻ってくる。すなわち、従来の
パケット交換機では、IPパケット情報を搬送するAT
Mセル・フローに挿入された管理セルが、パケット交換
機を通って宛先側の回線インターフェイスに中継されな
いため、入力ATM回線に接続されている各ATM端末
または他のATM交換機が、IPパケットの宛先装置側
のATM回線の障害や輻輳状態を把握することができ
ず、これと同様に、出力ATM回線に接続されている各
ATM端末または他のATM交換機が、IPパケット送
信元側のATM回線の障害や輻輳状態を把握することが
できない、という問題があった。
【0016】本発明の目的は、それぞれATM回線に接
続された複数の回線インターフェイスを有し、1つの回
線インターフェイスで受信した管理セルを他の回線イン
ターフェイスに中継可能なパケット交換機を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、ATM回線からデータ
セル(またはユーザセル)フローに混在して受信された
管理セルをデータセルフローとの相対的位置関係を維持
したまま他のATM回線に中継可能なパケット交換機を
提供することにある。本発明の更に他の目的は、コネク
ション毎に指定された特定の管理セルについて選択的に
1つの回線インターフェイスから他の回線インターフェ
イスに中継可能なパケット交換機を提供することにあ
る。本発明の更に他の目的は、ATM回線を介してパケ
ット交換機に接続された1つの端末装置が、通信相手と
なる他の端末装置側のATM回線の状態を把握できる通
信ネットワークを提供することにある。本発明の更に他
の目的は、複数の回線インターフェイスを有し、各回線
インターフェイスでATM回線からの受信データセルが
IPパケットに変換され、該IPパケットがIPヘッダ
で特定された1つの回線インターフェイスに中継され、
各回線インターフェイスが、他の回線インターフェイス
からの受信IPパケットをATMセルに変換して出力A
TM回線に送出するようにしたパケット交換機における
管理セル中継方法を提供することにある。
続された複数の回線インターフェイスを有し、1つの回
線インターフェイスで受信した管理セルを他の回線イン
ターフェイスに中継可能なパケット交換機を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、ATM回線からデータ
セル(またはユーザセル)フローに混在して受信された
管理セルをデータセルフローとの相対的位置関係を維持
したまま他のATM回線に中継可能なパケット交換機を
提供することにある。本発明の更に他の目的は、コネク
ション毎に指定された特定の管理セルについて選択的に
1つの回線インターフェイスから他の回線インターフェ
イスに中継可能なパケット交換機を提供することにあ
る。本発明の更に他の目的は、ATM回線を介してパケ
ット交換機に接続された1つの端末装置が、通信相手と
なる他の端末装置側のATM回線の状態を把握できる通
信ネットワークを提供することにある。本発明の更に他
の目的は、複数の回線インターフェイスを有し、各回線
インターフェイスでATM回線からの受信データセルが
IPパケットに変換され、該IPパケットがIPヘッダ
で特定された1つの回線インターフェイスに中継され、
各回線インターフェイスが、他の回線インターフェイス
からの受信IPパケットをATMセルに変換して出力A
TM回線に送出するようにしたパケット交換機における
管理セル中継方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるパケット交換機は、それぞれ一対の入
力ATM回線と出力ATM回線とに接続され、上記入力
ATM回線からそれぞれATMヘッダとペイロードとか
らなるATMセルを受信し、上記出力ATM回線にAT
Mセルを送信する複数の回線インターフェイスと、上記
複数の回線インターフェイスに結合され、各回線インタ
ーフェイスから受信したパケットを該パケットのヘッダ
情報によって特定される上記いずれかの回線インターフ
ェイスに出力するルーティング装置とからなり、上記回
線インターフェイスの少なくとも2つが、上記入力AT
M回線から受信された1群のATMセルを、ATMセル
ヘッダが除外された第1タイプのパケットとATMヘッ
ダを含んだ第2タイプのパケットとの一方に選択的に変
換する機能と、上記ルーティング装置から受信した第
1、第2タイプのパケットを上記出力ATM回線に送出
すべき複数のATMセルに選択的に変換する機能とを有
することを特徴する。
に、本発明によるパケット交換機は、それぞれ一対の入
力ATM回線と出力ATM回線とに接続され、上記入力
ATM回線からそれぞれATMヘッダとペイロードとか
らなるATMセルを受信し、上記出力ATM回線にAT
Mセルを送信する複数の回線インターフェイスと、上記
複数の回線インターフェイスに結合され、各回線インタ
ーフェイスから受信したパケットを該パケットのヘッダ
情報によって特定される上記いずれかの回線インターフ
ェイスに出力するルーティング装置とからなり、上記回
線インターフェイスの少なくとも2つが、上記入力AT
M回線から受信された1群のATMセルを、ATMセル
ヘッダが除外された第1タイプのパケットとATMヘッ
ダを含んだ第2タイプのパケットとの一方に選択的に変
換する機能と、上記ルーティング装置から受信した第
1、第2タイプのパケットを上記出力ATM回線に送出
すべき複数のATMセルに選択的に変換する機能とを有
することを特徴する。
【0018】更に具体的に述べると、上記第1タイプの
パケットは、該パケットが第1タイプであることを示す
識別情報を含むパケットヘッダと、複数のATMペイロ
ードが連続している情報フィールドとからなり、上記第
2タイプのパケットは、該パケットが第2タイプである
ことを示す識別情報を含むパケットヘッダと、ATMヘ
ッダ付きの複数のATMセルが連続している情報フィー
ルドとからなり、上記第2タイプのパケットは、情報フ
ィールドに少なくとも1つのデータセルと少なくとも1
つの管理セルとを含む。
パケットは、該パケットが第1タイプであることを示す
識別情報を含むパケットヘッダと、複数のATMペイロ
ードが連続している情報フィールドとからなり、上記第
2タイプのパケットは、該パケットが第2タイプである
ことを示す識別情報を含むパケットヘッダと、ATMヘ
ッダ付きの複数のATMセルが連続している情報フィー
ルドとからなり、上記第2タイプのパケットは、情報フ
ィールドに少なくとも1つのデータセルと少なくとも1
つの管理セルとを含む。
【0019】本発明によるパケット交換機の他の特徴
は、それぞれ一対の入力ATM回線と出力ATM回線と
に接続された複数の回線インターフェイスと、上記各回
線インターフェイスから受信したIP(Internet Prot
ocol)パケットを該パケットのヘッダ情報によって特定
される上記いずれかの回線インターフェイスに中継する
ルーティング装置とを有し、上記各回線インターフェイ
スが、それに付随する入力ATM回線から受信した一群
のATMセルをIPパケットに変換して上記ルーティン
グ装置に渡し、上記ルーティング装置から受信したIP
パケットを1群のATMセルに変換してそれに付随する
出力ATM回線に出力すると共に、それに付随する入力
ATM回線から受信した管理セルを上記ルーティング装
置に渡すべきIPパケットに組み込むための変換手段を
有することを特徴とする。
は、それぞれ一対の入力ATM回線と出力ATM回線と
に接続された複数の回線インターフェイスと、上記各回
線インターフェイスから受信したIP(Internet Prot
ocol)パケットを該パケットのヘッダ情報によって特定
される上記いずれかの回線インターフェイスに中継する
ルーティング装置とを有し、上記各回線インターフェイ
スが、それに付随する入力ATM回線から受信した一群
のATMセルをIPパケットに変換して上記ルーティン
グ装置に渡し、上記ルーティング装置から受信したIP
パケットを1群のATMセルに変換してそれに付随する
出力ATM回線に出力すると共に、それに付随する入力
ATM回線から受信した管理セルを上記ルーティング装
置に渡すべきIPパケットに組み込むための変換手段を
有することを特徴とする。
【0020】更に具体的には、上記変換手段は、上記入
力ATM回線から受信した管理セルを該管理セルと同一
のコネクションに属した1群のデータセル列からなるI
Pパケットに挿入する。上記管理セルを含むIPパケッ
トは、例えば、パケットヘッダと情報フィールドとから
なり、上記情報フィールドには、ATMヘッダを伴った
上記管理セルと、それぞれATMヘッダを伴う1群のデ
ータセルとが受信順に配列されている。
力ATM回線から受信した管理セルを該管理セルと同一
のコネクションに属した1群のデータセル列からなるI
Pパケットに挿入する。上記管理セルを含むIPパケッ
トは、例えば、パケットヘッダと情報フィールドとから
なり、上記情報フィールドには、ATMヘッダを伴った
上記管理セルと、それぞれATMヘッダを伴う1群のデ
ータセルとが受信順に配列されている。
【0021】管理セルの選択的な転送のために、上記各
回線インターフェイスは、例えば、コネクション対応に
管理セルを他の回線インターフェイスに中継すべきか否
かを示す情報を記憶したメモリを有し、上記変換手段
は、上記入力ATM回線から受信した管理セルについ
て、上記メモリを参照することによって、選択的にIP
パケットに組み込む。本発明の好ましい実施例によれ
ば、上記各回線インターフェイスは、コネクション対応
に、他の回線インターフェイスに中継すべき管理セルの
種類を指定したメモリを有し、上記変換手段が、上記メ
モリで指定された管理セルをIPパケットに組み込む。
回線インターフェイスは、例えば、コネクション対応に
管理セルを他の回線インターフェイスに中継すべきか否
かを示す情報を記憶したメモリを有し、上記変換手段
は、上記入力ATM回線から受信した管理セルについ
て、上記メモリを参照することによって、選択的にIP
パケットに組み込む。本発明の好ましい実施例によれ
ば、上記各回線インターフェイスは、コネクション対応
に、他の回線インターフェイスに中継すべき管理セルの
種類を指定したメモリを有し、上記変換手段が、上記メ
モリで指定された管理セルをIPパケットに組み込む。
【0022】本発明によるパケット交換機の他の特徴
は、それぞれ1対の入力回線と出力回線とに接続された
複数の回線インターフェイスと、上記複数の回線インタ
ーフェイス間でパケットを中継するためのルーティング
装置とからなり、上記各回線インターフェイスが、それ
に付随する入力回線上の各コネクション毎に、管理セル
を中継するかどうかを判断するための手段と、各コネク
ション毎に、上記入力回線から受信したデータセルと中
継すべき管理セルとを受信順に格納するための手段と、
送信パケットの先頭部分と対応する先頭セルからパケッ
トヘッダを抽出する手段と、送信パケットの最後の部分
に対応する最終セルの受信時に、上記抽出されたパケッ
トヘッダと前記格納されたデータセルと管理セルとを含
む情報フィールドとからなる内部パケットを構成して、
上記ルーティング装置に渡すための手段と、上記ルーテ
ィング装置から受信したデータセルと管理セルから構成
される内部パケットを複数のセルに分解する手段と、上
記ルーティング装置から受信した内部パケットのヘッダ
情報に基づき、上記分解された各セルのATMヘッダ部
のコネクション識別子を修正するためのヘッダ変換手段
とを有し、上記各回線インターフェイスが、上記ヘッダ
変換されたデータセルと管理セルとを順次にそれに付随
する出力回線に送出するようにしたことにある。
は、それぞれ1対の入力回線と出力回線とに接続された
複数の回線インターフェイスと、上記複数の回線インタ
ーフェイス間でパケットを中継するためのルーティング
装置とからなり、上記各回線インターフェイスが、それ
に付随する入力回線上の各コネクション毎に、管理セル
を中継するかどうかを判断するための手段と、各コネク
ション毎に、上記入力回線から受信したデータセルと中
継すべき管理セルとを受信順に格納するための手段と、
送信パケットの先頭部分と対応する先頭セルからパケッ
トヘッダを抽出する手段と、送信パケットの最後の部分
に対応する最終セルの受信時に、上記抽出されたパケッ
トヘッダと前記格納されたデータセルと管理セルとを含
む情報フィールドとからなる内部パケットを構成して、
上記ルーティング装置に渡すための手段と、上記ルーテ
ィング装置から受信したデータセルと管理セルから構成
される内部パケットを複数のセルに分解する手段と、上
記ルーティング装置から受信した内部パケットのヘッダ
情報に基づき、上記分解された各セルのATMヘッダ部
のコネクション識別子を修正するためのヘッダ変換手段
とを有し、上記各回線インターフェイスが、上記ヘッダ
変換されたデータセルと管理セルとを順次にそれに付随
する出力回線に送出するようにしたことにある。
【0023】本発明による管理セルの中継方法は、それ
ぞれ一対の入力ATM回線と出力ATM回線とに接続さ
れた複数の回線インターフェイスを有し、上記各回線イ
ンターフェイスが、それに付随する入力ATM回線か
ら、それぞれセルヘッダとペイロードとからなる複数の
ATMセルを受信し、上記各回線インターフェイスで受
信された同一のオリジナル・パケットに属した一連の入
力ATMセルを、パケットヘッダと、上記各ATMセル
のペイロード部を連続させた情報フィールドとからなる
第1タイプのパケットに変換し、上記パケットが、パケ
ットヘッダで特定される他の回線インターフェイスに転
送され、上記他の回線インターフェイスで出力ATMセ
ルに変換されて1つの出力ATM回線に送出されるパケ
ット交換機において、(a)上記複数の回線インターフェ
イスのうちの第1の回線インターフェイスで、それに付
随した入力ATM回線から受信した少なくとも1つの管
理セルを含む一連のATMセルを、パケットヘッダと、
上記1連のATMセルを連続させた情報フィールドとか
らなる第2タイプのパケットに変換し、(b)上記第2タ
イプのパケットを上記パケットヘッダで特定される上記
複数の回線インターフェイスのうちの第2の回線インタ
ーフェイスに転送し、(c)上記第2の回線インターフェ
イスで、上記第2タイプのパケットの情報フィールドか
ら上記一連のATMセルを抽出し、それぞれのセルヘッ
ダ変換を行った後、それに付随する出力ATM回線に送
出するようにしたことを特徴とする。
ぞれ一対の入力ATM回線と出力ATM回線とに接続さ
れた複数の回線インターフェイスを有し、上記各回線イ
ンターフェイスが、それに付随する入力ATM回線か
ら、それぞれセルヘッダとペイロードとからなる複数の
ATMセルを受信し、上記各回線インターフェイスで受
信された同一のオリジナル・パケットに属した一連の入
力ATMセルを、パケットヘッダと、上記各ATMセル
のペイロード部を連続させた情報フィールドとからなる
第1タイプのパケットに変換し、上記パケットが、パケ
ットヘッダで特定される他の回線インターフェイスに転
送され、上記他の回線インターフェイスで出力ATMセ
ルに変換されて1つの出力ATM回線に送出されるパケ
ット交換機において、(a)上記複数の回線インターフェ
イスのうちの第1の回線インターフェイスで、それに付
随した入力ATM回線から受信した少なくとも1つの管
理セルを含む一連のATMセルを、パケットヘッダと、
上記1連のATMセルを連続させた情報フィールドとか
らなる第2タイプのパケットに変換し、(b)上記第2タ
イプのパケットを上記パケットヘッダで特定される上記
複数の回線インターフェイスのうちの第2の回線インタ
ーフェイスに転送し、(c)上記第2の回線インターフェ
イスで、上記第2タイプのパケットの情報フィールドか
ら上記一連のATMセルを抽出し、それぞれのセルヘッ
ダ変換を行った後、それに付随する出力ATM回線に送
出するようにしたことを特徴とする。
【0024】本発明のパケット交換機によれば、例えば
図1に示すように、管理セルを中継できるため、出力A
TM回線側(宛先装置側)に接続されているATM端末
または他の交換機が、入力ATM回線側(送信元装置
側)の障害及び輻輳の状態を把握することが可能にな
る。また、入力ATM回線に接続されているATM端末
または他の交換機が、出力ATM回線側の障害及び輻輳
の状態を把握することが可能になる。尚、本発明におけ
るパケット交換機には、インターネットプロトコルやI
PX等のレイヤ3ルーティングプロトコルに基づいてパ
ケットを交換するルータ装置も含まれるのは言うまでも
ない。
図1に示すように、管理セルを中継できるため、出力A
TM回線側(宛先装置側)に接続されているATM端末
または他の交換機が、入力ATM回線側(送信元装置
側)の障害及び輻輳の状態を把握することが可能にな
る。また、入力ATM回線に接続されているATM端末
または他の交換機が、出力ATM回線側の障害及び輻輳
の状態を把握することが可能になる。尚、本発明におけ
るパケット交換機には、インターネットプロトコルやI
PX等のレイヤ3ルーティングプロトコルに基づいてパ
ケットを交換するルータ装置も含まれるのは言うまでも
ない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施例を図面を
参照して説明する。本発明によるパケット交換機は、図
2に示した従来技術により交換機と同様に、ルーティン
グ処理部5と、上記ルーティング処理部5に内部バス7
を介して結合された複数の回線インターフェイス6(6
a、6b、6c、...)とからなり、以下に説明するよう
に、上記各回線インターフェイス6の機能とルーティン
グ処理部5の機能において、従来技術と相違している。
図2では、説明を簡単にするために、パケット交換機1
は3つの回線インターフェイスしか備えていないが、本
発明を適用した実際のパケット交換機は、3個以上の回
線インターフェイスを有し、多数のATM端末または他
の交換機間の通信を可能とするものである。
参照して説明する。本発明によるパケット交換機は、図
2に示した従来技術により交換機と同様に、ルーティン
グ処理部5と、上記ルーティング処理部5に内部バス7
を介して結合された複数の回線インターフェイス6(6
a、6b、6c、...)とからなり、以下に説明するよう
に、上記各回線インターフェイス6の機能とルーティン
グ処理部5の機能において、従来技術と相違している。
図2では、説明を簡単にするために、パケット交換機1
は3つの回線インターフェイスしか備えていないが、本
発明を適用した実際のパケット交換機は、3個以上の回
線インターフェイスを有し、多数のATM端末または他
の交換機間の通信を可能とするものである。
【0026】図11は、本発明によるパケット交換機1
aに含まれる回線インタフェース部6の構成の1例を示
す。60は受信VCテーブル、61は、後述する受信セル
処理と受信パケット処理を実行するためのプロセッサ、
62は、入力ATM回線3aからの受信セルを一時的に
蓄積するための受信セルバッファ、63は、出力ATM
回線4aに送出すべきATMセルを蓄積するための送信
セルバッファ、64は受信バッファメモリ、65は送信
バッファメモリ、66は受信管理テーブル、67は送信
管理テーブル、68は送信VCテーブル、69は、ルーテ
ィング処理部5との間でパケットを送受信するためのバ
スインタフェース部を示し、これらの要素は内部バス7
0で相互接続されている。ここでは、説明の都合で、テ
ーブル60,66、67、68をそれぞれ個別の要素と
して内部バス70に接続して示したが、これらの要素は
内部バス70に接続された1つのメモリ装置内の互いに
異なるメモリ領域に形成できること明らかである。
aに含まれる回線インタフェース部6の構成の1例を示
す。60は受信VCテーブル、61は、後述する受信セル
処理と受信パケット処理を実行するためのプロセッサ、
62は、入力ATM回線3aからの受信セルを一時的に
蓄積するための受信セルバッファ、63は、出力ATM
回線4aに送出すべきATMセルを蓄積するための送信
セルバッファ、64は受信バッファメモリ、65は送信
バッファメモリ、66は受信管理テーブル、67は送信
管理テーブル、68は送信VCテーブル、69は、ルーテ
ィング処理部5との間でパケットを送受信するためのバ
スインタフェース部を示し、これらの要素は内部バス7
0で相互接続されている。ここでは、説明の都合で、テ
ーブル60,66、67、68をそれぞれ個別の要素と
して内部バス70に接続して示したが、これらの要素は
内部バス70に接続された1つのメモリ装置内の互いに
異なるメモリ領域に形成できること明らかである。
【0027】図12は、受信VCテーブル60の構成の1
例を示す。受信VCテーブル60は、受信セルバッファ
62を介して受信される各入力セルのヘッダに含まれる
VPI/VCIと対応した複数のレコードからなり、各レコー
ドは、VPI/VCI値600と、受信セルがIPパケットの
先頭セルか否かを示す先頭フラグ601と、この交換機
で終端すべきセルのタイプを特定するための終端フラグ
602と、受信管理テーブル66へのポインタ603と
を含む。
例を示す。受信VCテーブル60は、受信セルバッファ
62を介して受信される各入力セルのヘッダに含まれる
VPI/VCIと対応した複数のレコードからなり、各レコー
ドは、VPI/VCI値600と、受信セルがIPパケットの
先頭セルか否かを示す先頭フラグ601と、この交換機
で終端すべきセルのタイプを特定するための終端フラグ
602と、受信管理テーブル66へのポインタ603と
を含む。
【0028】図13は、受信VCテーブル60における
終端フラグ602の構成の1例を示す。604、60
5、606、607、608、609は、それぞれリソ
ース管理セル、VC AIS(Alarm Indication Signal)
セル、VC RDI(Remote Defect Indication)セル、
VC LB(Loopback)セル、VC CC(Continuity Chec
k)セル、VC PM(Performance Monitoring)セルを終
端すべきか否かを示すフラグビットであり、フラグビッ
トが“1”に設定されていれば、そのフラグビットと対
応した管理セルは終端すべきものと判断される。
終端フラグ602の構成の1例を示す。604、60
5、606、607、608、609は、それぞれリソ
ース管理セル、VC AIS(Alarm Indication Signal)
セル、VC RDI(Remote Defect Indication)セル、
VC LB(Loopback)セル、VC CC(Continuity Chec
k)セル、VC PM(Performance Monitoring)セルを終
端すべきか否かを示すフラグビットであり、フラグビッ
トが“1”に設定されていれば、そのフラグビットと対
応した管理セルは終端すべきものと判断される。
【0029】図14は、受信管理テーブル66の構成の
1例を示す。受信管理テーブル66は、受信セルバッフ
ァ62から受信バッファメモリ64に転送された受信セ
ルをIPパケット別にリンクして管理するためのもので
あり、IPパケットと対応した複数のレコード660か
らなる。各レコード660は、そのレコードで管理して
いるIPパケットと同一のコネクション(VPI/VCI)に
属している次の到着パケットを管理しているレコードを
指す次パケットアドレス661と、後述する受信フラグ
663と、IPヘッダ664と、リンクされているセル
の数665と、リンクされている一連のセルのうちの先
頭セルを指す先頭アドレス(先頭セルポインタ)666
と、リンクされている一連のセルのうちの最後のセルを
指す最終アドレス(最終セルポインタ)667とを含
む。
1例を示す。受信管理テーブル66は、受信セルバッフ
ァ62から受信バッファメモリ64に転送された受信セ
ルをIPパケット別にリンクして管理するためのもので
あり、IPパケットと対応した複数のレコード660か
らなる。各レコード660は、そのレコードで管理して
いるIPパケットと同一のコネクション(VPI/VCI)に
属している次の到着パケットを管理しているレコードを
指す次パケットアドレス661と、後述する受信フラグ
663と、IPヘッダ664と、リンクされているセル
の数665と、リンクされている一連のセルのうちの先
頭セルを指す先頭アドレス(先頭セルポインタ)666
と、リンクされている一連のセルのうちの最後のセルを
指す最終アドレス(最終セルポインタ)667とを含
む。
【0030】図15は、上記受信管理テーブルの各レコ
ード660に含まれる受信フラグ663の値と、各レコ
ード660が管理している受信セル・リンクの受信状態
の対応関係を示す。受信フラグの値は、そのレコード6
60が未使用の状態では“10”、使用中ではあるが、
領域664に設定すべきIPヘッダを含んだIPパケッ
ト先頭セルが未到着の状態では“00”、IPパケット
先頭セルが到着していれば“01”、IPパケットの最
終セルが到着し、パケットをルーティング処理部5に転
送可能な受信終了状態では“11”に変化する。
ード660に含まれる受信フラグ663の値と、各レコ
ード660が管理している受信セル・リンクの受信状態
の対応関係を示す。受信フラグの値は、そのレコード6
60が未使用の状態では“10”、使用中ではあるが、
領域664に設定すべきIPヘッダを含んだIPパケッ
ト先頭セルが未到着の状態では“00”、IPパケット
先頭セルが到着していれば“01”、IPパケットの最
終セルが到着し、パケットをルーティング処理部5に転
送可能な受信終了状態では“11”に変化する。
【0031】図16は、上述した受信VCテーブル60
と受信管理テーブル66とによって管理される受信デー
タ(受信ATMセル)のリンク構造を示す。受信管理テー
ブル・レコード660−11は、受信VCテーブル・レ
コード60−1が管理するVPI/VCIと対応した第1のIP
パケットの、また、受信管理テーブル・レコード660
−12は、上記VPI/VCIと対応した第2のIPパケット
のATMセル・リンクドリストを管理するためのもので
あり、受信管理テーブル・レコード660−11は、上
記受信VCテーブル・レコード60−1のポインタ60
3によってアドレスされ、受信管理テーブル・レコード
660−12は、上記受信管理テーブル・レコード66
0−11の次パケットアドレス661でアドレスされて
いる。
と受信管理テーブル66とによって管理される受信デー
タ(受信ATMセル)のリンク構造を示す。受信管理テー
ブル・レコード660−11は、受信VCテーブル・レ
コード60−1が管理するVPI/VCIと対応した第1のIP
パケットの、また、受信管理テーブル・レコード660
−12は、上記VPI/VCIと対応した第2のIPパケット
のATMセル・リンクドリストを管理するためのもので
あり、受信管理テーブル・レコード660−11は、上
記受信VCテーブル・レコード60−1のポインタ60
3によってアドレスされ、受信管理テーブル・レコード
660−12は、上記受信管理テーブル・レコード66
0−11の次パケットアドレス661でアドレスされて
いる。
【0032】第1のIPパケットは、先頭アドレス66
6が指す先頭セル300−10から最終アドレス667
が指す最終セル300−15までの、受信バッファメモ
リ64内アドレスで互いにリンクされた5個のATMセ
ルからなる。本発明では、第1のIPパケットを構成す
るこれらの複数のATMセルが、途中に管理セル301
−mを含む形でリンクされている。第2のIPパケット
は、最終セルがまだ未到着で、先頭セル300−20と
第2セル300−21のみが受信された状態にある。こ
の例では、第1のIPパケットの最終セル300−15
の次に管理セル301−nが受信されたため、第2の受
信管理テーブル・レコード660−12の先頭アドレス
が上記管理セル301−nをアドレスし、先頭セル30
0−20が、上記管理セル301−nにリンクされた形
となっている。
6が指す先頭セル300−10から最終アドレス667
が指す最終セル300−15までの、受信バッファメモ
リ64内アドレスで互いにリンクされた5個のATMセ
ルからなる。本発明では、第1のIPパケットを構成す
るこれらの複数のATMセルが、途中に管理セル301
−mを含む形でリンクされている。第2のIPパケット
は、最終セルがまだ未到着で、先頭セル300−20と
第2セル300−21のみが受信された状態にある。こ
の例では、第1のIPパケットの最終セル300−15
の次に管理セル301−nが受信されたため、第2の受
信管理テーブル・レコード660−12の先頭アドレス
が上記管理セル301−nをアドレスし、先頭セル30
0−20が、上記管理セル301−nにリンクされた形
となっている。
【0033】本発明では、上記第1、第2のIPパケッ
トのように、管理セルを混在した形で複数のユーザAT
Mセルがリンクされて出力回線インターフェイスに中継
されるIPパケットを「管理セル中継パケット」と称
し、管理セルを全く含まないで複数のユーザATMセル
のペイロード部がリンクされて出力回線インターフェイ
スに中継されるIPパケットを「通常パケット」と称す
ることにする。
トのように、管理セルを混在した形で複数のユーザAT
Mセルがリンクされて出力回線インターフェイスに中継
されるIPパケットを「管理セル中継パケット」と称
し、管理セルを全く含まないで複数のユーザATMセル
のペイロード部がリンクされて出力回線インターフェイ
スに中継されるIPパケットを「通常パケット」と称す
ることにする。
【0034】以下、図1で示したように、入力回線イン
ターフェイス6aから出力回線インターフェイス6cに
ルーティング処理部5を介して管理セルを中継する場合
を例にとって、入力回線インターフェイス6aで行なう
ATM回線3aからのセルの受信処理と、出力回線イン
ターフェイス6cで行なうルーティング処理部5からの
パケットの受信処理について説明する。
ターフェイス6aから出力回線インターフェイス6cに
ルーティング処理部5を介して管理セルを中継する場合
を例にとって、入力回線インターフェイス6aで行なう
ATM回線3aからのセルの受信処理と、出力回線イン
ターフェイス6cで行なうルーティング処理部5からの
パケットの受信処理について説明する。
【0035】パケット交換機1aのプロセッサ51は、
従来技術と同様に、従来のルーティングプロトコル、例
えば、OSPF(Open Shortest Path First)に基づ
き、宛先IPアドレスと出力回線インタフェース部6b
との対応を示すルーティング情報をルーティングテーブ
ル52に予め設定している。また、上記プロセッサ51
は、IPパケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレ
スとの組毎に、VPI、VCIの値を随時割り当てると
共に、上記送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの組
と、出力回線インタフェース部6cで出力セルに付すべ
きVPI/Cとの対応を示す情報を予め回線インタフェース
部6cの送信VCテーブル68に設定する。
従来技術と同様に、従来のルーティングプロトコル、例
えば、OSPF(Open Shortest Path First)に基づ
き、宛先IPアドレスと出力回線インタフェース部6b
との対応を示すルーティング情報をルーティングテーブ
ル52に予め設定している。また、上記プロセッサ51
は、IPパケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレ
スとの組毎に、VPI、VCIの値を随時割り当てると
共に、上記送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの組
と、出力回線インタフェース部6cで出力セルに付すべ
きVPI/Cとの対応を示す情報を予め回線インタフェース
部6cの送信VCテーブル68に設定する。
【0036】入力回線インタフェース部6aのプロセッ
サ61は、受信管理テーブル66の空きレコードと、受
信バッファメモリ64の空き領域を管理している。ま
た、上記プロセッサ61は、受信VCテーブル60の初期
設定において、各VPI/VCIレコードの先頭フラグ601
を“1”にセットし、終端フラグ602の要素ビット6
04〜609にうち、出力回線インターフェイスに通過
(中継)すべき管理セルの種類と対応した要素ビットを
“0”に、それ以外の要素ビットは、入力回線インター
フェイスで終端すべき種類の管理セルであることを示す
ために“1”に設定する。
サ61は、受信管理テーブル66の空きレコードと、受
信バッファメモリ64の空き領域を管理している。ま
た、上記プロセッサ61は、受信VCテーブル60の初期
設定において、各VPI/VCIレコードの先頭フラグ601
を“1”にセットし、終端フラグ602の要素ビット6
04〜609にうち、出力回線インターフェイスに通過
(中継)すべき管理セルの種類と対応した要素ビットを
“0”に、それ以外の要素ビットは、入力回線インター
フェイスで終端すべき種類の管理セルであることを示す
ために“1”に設定する。
【0037】図17は、入力回線インターフェイス6a
に含まれるプロセッサ61が実行する 受信セルの処理
フローを示す。回線インタフェース部6aでは、ATM
回線3aからセルを受信すると(ステップ800)、受
信セルのATMヘッダからVPI/VCIを抽出し(80
5)、抽出されたVPI/VCI値に基づいて、受信VCテー
ブル60を検索し、VPI/VCI601が上記抽出したVPI/V
CIに一致する登録レコードの終端フラグ602をチェッ
クする(810)。終端フラグ602の要素ビット60
4〜609で上記受信セルと対応するビットが“1”に
セットされていた場合、上記受信セルは、入力回線イン
タフェース部6aで終端すべき管理セルであるから、従
来と同様に、受信セルバッファ62から読み出された受
信セルは、出力回線インターフェイスに中継されること
なく、終端処理される(835)。
に含まれるプロセッサ61が実行する 受信セルの処理
フローを示す。回線インタフェース部6aでは、ATM
回線3aからセルを受信すると(ステップ800)、受
信セルのATMヘッダからVPI/VCIを抽出し(80
5)、抽出されたVPI/VCI値に基づいて、受信VCテー
ブル60を検索し、VPI/VCI601が上記抽出したVPI/V
CIに一致する登録レコードの終端フラグ602をチェッ
クする(810)。終端フラグ602の要素ビット60
4〜609で上記受信セルと対応するビットが“1”に
セットされていた場合、上記受信セルは、入力回線イン
タフェース部6aで終端すべき管理セルであるから、従
来と同様に、受信セルバッファ62から読み出された受
信セルは、出力回線インターフェイスに中継されること
なく、終端処理される(835)。
【0038】受信セルが、データセル、または、終端フ
ラグ602でその受信セルと対応する要素ビットが
“0”にセットされている管理セルの場合は、受信セル
は受信バッファメモリ64に送られ、以下の手順に従っ
て、受信管理テーブル66を利用した図16のリンクド
リスト構造が形成される。すなわち、受信セルがデータ
セルまたは中継すべき管理セルの場合は、プロセッサ6
1は、上記受信セルと対応した受信VCテーブル・レコ
ードの先頭フラグ601をチェックし(815)、先頭
フラグ601が“0”の場合は、上記受信セルはパケッ
トの先頭のセルではないので、図19で詳述するセルの
追加処理(830)を行い、上記先頭フラグ601が
“1”の場合は、上記受信セルがパケットの先頭セルで
あることを示しているため、図18で詳述する先頭セル
の受信処理を行う(820)。
ラグ602でその受信セルと対応する要素ビットが
“0”にセットされている管理セルの場合は、受信セル
は受信バッファメモリ64に送られ、以下の手順に従っ
て、受信管理テーブル66を利用した図16のリンクド
リスト構造が形成される。すなわち、受信セルがデータ
セルまたは中継すべき管理セルの場合は、プロセッサ6
1は、上記受信セルと対応した受信VCテーブル・レコ
ードの先頭フラグ601をチェックし(815)、先頭
フラグ601が“0”の場合は、上記受信セルはパケッ
トの先頭のセルではないので、図19で詳述するセルの
追加処理(830)を行い、上記先頭フラグ601が
“1”の場合は、上記受信セルがパケットの先頭セルで
あることを示しているため、図18で詳述する先頭セル
の受信処理を行う(820)。
【0039】セルの追加処理(830)が済むと、縦横
器受信セルのATMセルヘッダのPTIフィールドを参照
して、受信セルが、IPパケットの最終セルかどうかを
チェックする(840)。IPパケットの最終セルは、
PTIフィールドが“001”または“011”となって
いる。受信セルが最終セルでない場合は、図20で詳述
する中間セルの受信処理(870)を行い、受信セルが
最終セルの場合は、上記受信セルと対応する受信VCテ
ーブル・レコードの終端フラグ602の全ての要素ビッ
トが“1”セットされているかどうかチェックする(8
50)。
器受信セルのATMセルヘッダのPTIフィールドを参照
して、受信セルが、IPパケットの最終セルかどうかを
チェックする(840)。IPパケットの最終セルは、
PTIフィールドが“001”または“011”となって
いる。受信セルが最終セルでない場合は、図20で詳述
する中間セルの受信処理(870)を行い、受信セルが
最終セルの場合は、上記受信セルと対応する受信VCテ
ーブル・レコードの終端フラグ602の全ての要素ビッ
トが“1”セットされているかどうかチェックする(8
50)。
【0040】全ての要素ビットが“1”にセットされて
いれば、そのコネクション(VPI/VCIの組)では出力回
路インターフェイス側に中継すべき管理セルが全く存在
しないことを意味しているため、通常のIPパケットの最
終セル処理(880)を行う。最終フラグ602のいず
れかの要素ビットが“0”になっていれば、そのコネク
ションでは出力回線インターフェイスに中継すべき管理
セルが存在しており、図16に示したようにユーザセル
と管理セルとが混在したリンクドセルが形成されるた
め、管理セル中継パケットの最終セル処理(860)を
行う。
いれば、そのコネクション(VPI/VCIの組)では出力回
路インターフェイス側に中継すべき管理セルが全く存在
しないことを意味しているため、通常のIPパケットの最
終セル処理(880)を行う。最終フラグ602のいず
れかの要素ビットが“0”になっていれば、そのコネク
ションでは出力回線インターフェイスに中継すべき管理
セルが存在しており、図16に示したようにユーザセル
と管理セルとが混在したリンクドセルが形成されるた
め、管理セル中継パケットの最終セル処理(860)を
行う。
【0041】ステップ815で、受信VCテーブル60の
先頭フラグ601が“1”の場合は、受信セルがパケッ
トの先頭のセルなので、先頭セルの受信処理(820)
を行った後、ATMセルヘッダのPTIフィールドの値か
ら、IPパケットの最終セルかどうかをチェックする
(841)。受信セルが最終セルでない場合は、このル
ーチンを終了し、受信セルが最終セルの場合は、終端フ
ラグ602の全要素ビットが全て“1”にセットされて
いるかどうかチェックし(850)、前述の通常のIP
パケットの最終セル処理(880)、または 管理セル
中継パケットの最終セル処理(860)の何れかを行
う。
先頭フラグ601が“1”の場合は、受信セルがパケッ
トの先頭のセルなので、先頭セルの受信処理(820)
を行った後、ATMセルヘッダのPTIフィールドの値か
ら、IPパケットの最終セルかどうかをチェックする
(841)。受信セルが最終セルでない場合は、このル
ーチンを終了し、受信セルが最終セルの場合は、終端フ
ラグ602の全要素ビットが全て“1”にセットされて
いるかどうかチェックし(850)、前述の通常のIP
パケットの最終セル処理(880)、または 管理セル
中継パケットの最終セル処理(860)の何れかを行
う。
【0042】ここで、図16を再度参照して、受信セル
の受信バッファメモリ64への格納処理について、補足
説明する。セル300と301は、受信バッファメモリ
64内に、それぞれセル本体と次セルアドレス(次セル
ポインタ)とを対にした形で格納されている。各受信セ
ルのVPI/VCIに対応する受信VCテーブル60の各レコ
ードにおいて、ポインタ603は、同一のATMコネク
ションから受信された複数のATMセルをパケット単位
を管理するための受信管理テーブル・レコード660−
11を示し、受信管理テーブル・レコード660−11
の次パケットアドレス661は、1つのパケットの処理
中に受信した同一ATMコネクションに属した次パケッ
トのATMセルを管理するための次の受信管理テーブル
・レコード660−12を指している。 受信フラグ6
63は、このレコードで管理されているパケットの受信
状態を示すものであり、パケットの先頭セルが受信済み
か否かを示す。IPヘッダ664は、受信パケットのI
Pヘッダ120を格納する領域であり、セル数665
は、上記パケットを構成する現在までに受信されたセル
総数を示す。先頭アドレス666は、上記パケットを構
成している最初のセルが格納されている受信バッファメ
モリ64のアドレスを示し、最終アドレス667は、上
記パケットを構成している一連のセルのうち、最後に受
信されたセルが格納されている受信バッファメモリのア
ドレスを示す。
の受信バッファメモリ64への格納処理について、補足
説明する。セル300と301は、受信バッファメモリ
64内に、それぞれセル本体と次セルアドレス(次セル
ポインタ)とを対にした形で格納されている。各受信セ
ルのVPI/VCIに対応する受信VCテーブル60の各レコ
ードにおいて、ポインタ603は、同一のATMコネク
ションから受信された複数のATMセルをパケット単位
を管理するための受信管理テーブル・レコード660−
11を示し、受信管理テーブル・レコード660−11
の次パケットアドレス661は、1つのパケットの処理
中に受信した同一ATMコネクションに属した次パケッ
トのATMセルを管理するための次の受信管理テーブル
・レコード660−12を指している。 受信フラグ6
63は、このレコードで管理されているパケットの受信
状態を示すものであり、パケットの先頭セルが受信済み
か否かを示す。IPヘッダ664は、受信パケットのI
Pヘッダ120を格納する領域であり、セル数665
は、上記パケットを構成する現在までに受信されたセル
総数を示す。先頭アドレス666は、上記パケットを構
成している最初のセルが格納されている受信バッファメ
モリ64のアドレスを示し、最終アドレス667は、上
記パケットを構成している一連のセルのうち、最後に受
信されたセルが格納されている受信バッファメモリのア
ドレスを示す。
【0043】受信セルバッファ62から取り出した時、
受信セルのVPI/VCIと対応する受信VCテーブル・レコ
ード60―1で、先頭フラグ601が“1”、且つ、ポ
インタ603が無効領域を指していた場合、現在のとこ
ろ、上記受信セルと同一のATMコネクションから受信
中のパケットはないため、プロセッサ61は、上記受信
VCテーブル・レコード60−1に新たに受信管理テー
ブル・レコード660−11を割り当て、ポインタ60
3に上記新たなレコードを指すポインタ値を格納する。
受信セルのVPI/VCIと対応する受信VCテーブル・レコ
ード60―1で、先頭フラグ601が“1”、且つ、ポ
インタ603が無効領域を指していた場合、現在のとこ
ろ、上記受信セルと同一のATMコネクションから受信
中のパケットはないため、プロセッサ61は、上記受信
VCテーブル・レコード60−1に新たに受信管理テー
ブル・レコード660−11を割り当て、ポインタ60
3に上記新たなレコードを指すポインタ値を格納する。
【0044】プロセッサ61は、上記新たなテーブル・
レコード660−11において、次パケットアドレス6
61に無効領域を指すポインタ値をに設定し、セル数6
65に値1を設定する。また、受信セルと次セルポイン
タとを格納するために受信バッファメモリ64の空きメ
モリ領域を確保し、該空きメモリ領域を示すアドレス値
を、上記テーブル・レコード660−11の先頭アドレ
ス666と最終アドレス667に設定した後、受信セル
を受信バッファメモリ64に格納する。テーブル・レコ
ード660−11の受信フラグ663とIPヘッダ66
4の処理については後述する。受信VCテーブル・レコ
ード60−1の先頭フラグ601が“1”で、ポインタ
603が有効領域を示している場合、上記受信VCテー
ブル・レコードと対応するATMコネクションでは受信
中のパケットが既に存在している。この場合は、プロセ
ッサ61は、受信VCテーブル・レコード60−1のポ
インタ603で示される第1の受信管理テーブル・レコ
ード660−1から始めて、次パケットアドレス661
を次々とチェックし、次パケットアドレス661が無効
領域を指している最終テーブル・レコードを見つける。
次に、新しい受信管理テーブル・レコードを確保し、こ
れを上記最終テーブルレコードの次パケットアドレス6
61でリンクすることによって、新たな最後のテーブル
レコードとする。
レコード660−11において、次パケットアドレス6
61に無効領域を指すポインタ値をに設定し、セル数6
65に値1を設定する。また、受信セルと次セルポイン
タとを格納するために受信バッファメモリ64の空きメ
モリ領域を確保し、該空きメモリ領域を示すアドレス値
を、上記テーブル・レコード660−11の先頭アドレ
ス666と最終アドレス667に設定した後、受信セル
を受信バッファメモリ64に格納する。テーブル・レコ
ード660−11の受信フラグ663とIPヘッダ66
4の処理については後述する。受信VCテーブル・レコ
ード60−1の先頭フラグ601が“1”で、ポインタ
603が有効領域を示している場合、上記受信VCテー
ブル・レコードと対応するATMコネクションでは受信
中のパケットが既に存在している。この場合は、プロセ
ッサ61は、受信VCテーブル・レコード60−1のポ
インタ603で示される第1の受信管理テーブル・レコ
ード660−1から始めて、次パケットアドレス661
を次々とチェックし、次パケットアドレス661が無効
領域を指している最終テーブル・レコードを見つける。
次に、新しい受信管理テーブル・レコードを確保し、こ
れを上記最終テーブルレコードの次パケットアドレス6
61でリンクすることによって、新たな最後のテーブル
レコードとする。
【0045】上記新たな最終テーブルレコードでは、次
パケットアドレス661に無効領域を指す値を、また、
セル数665に値1を設定し、前述した受信中のパケッ
トがない状態でセル受信した場合と同様に、受信バッフ
ァメモリ64内の空き領域を確保し、先頭アドレス66
6と最終アドレス667に上記空き領域のアドレスを設
定した後、受信セルを受信バッファメモリ64の上記空
き領域に格納する。上記新たな最終レコードにおける受
信フラグ663とIPヘッダ664については後述す
る。
パケットアドレス661に無効領域を指す値を、また、
セル数665に値1を設定し、前述した受信中のパケッ
トがない状態でセル受信した場合と同様に、受信バッフ
ァメモリ64内の空き領域を確保し、先頭アドレス66
6と最終アドレス667に上記空き領域のアドレスを設
定した後、受信セルを受信バッファメモリ64の上記空
き領域に格納する。上記新たな最終レコードにおける受
信フラグ663とIPヘッダ664については後述す
る。
【0046】受信セルのVPI/VCIと対応する受信VCテ
ーブルレコード60−1で先頭フラグ601が“0”の
場合、プロセッサ61は、ポインタ603と次パケット
アドレス661に基づいて、上記受信VCTテーブルレ
コード60−1にリンクされた最終の受信管理テーブル
レコードを見つけ、セル数665を1だけ増加した後、
受信バッファメモリ64内の空き領域を確保し、最終ア
ドレス667の値を上記確保したバッファ領域のアドレ
スに書き換える。次に、それまで最終アドレス667が
指していたセルと対をなす次セルアドレスを上記新たな
最終アドレスに書き換え、受信セルを上記受信バッファ
メモリ64の確保された空き領域に格納する。受信フラ
グ663とIPヘッダ664の処理については後述する。
ーブルレコード60−1で先頭フラグ601が“0”の
場合、プロセッサ61は、ポインタ603と次パケット
アドレス661に基づいて、上記受信VCTテーブルレ
コード60−1にリンクされた最終の受信管理テーブル
レコードを見つけ、セル数665を1だけ増加した後、
受信バッファメモリ64内の空き領域を確保し、最終ア
ドレス667の値を上記確保したバッファ領域のアドレ
スに書き換える。次に、それまで最終アドレス667が
指していたセルと対をなす次セルアドレスを上記新たな
最終アドレスに書き換え、受信セルを上記受信バッファ
メモリ64の確保された空き領域に格納する。受信フラ
グ663とIPヘッダ664の処理については後述する。
【0047】受信セルが1つのパケットを構成する最終
セルの場合、最終セルの受信処理(860または88
0)の実行によって、パケットがルーティング処理部5
に転送される。ルーティング処理部5へのパケット転送
が終了すると、上記パケットが使用していた受信バッフ
ァメモリ64のセル格納領域は開放され、これらの領域
のアドレスが、空き領域アドレスとしてプロセッサ61
に登録される。また、ルーティング処理部5への送信が
終了したパケットと対応する受信管理テーブルレコード
も開放され、受信VCテーブル60のポインタ603が
上記開放されたテーブルレコードの次パケットアドレス
661に置き換えられ、上記開放されたテーブルレコー
ドは空き領域としてプロセッサ61に登録される。
セルの場合、最終セルの受信処理(860または88
0)の実行によって、パケットがルーティング処理部5
に転送される。ルーティング処理部5へのパケット転送
が終了すると、上記パケットが使用していた受信バッフ
ァメモリ64のセル格納領域は開放され、これらの領域
のアドレスが、空き領域アドレスとしてプロセッサ61
に登録される。また、ルーティング処理部5への送信が
終了したパケットと対応する受信管理テーブルレコード
も開放され、受信VCテーブル60のポインタ603が
上記開放されたテーブルレコードの次パケットアドレス
661に置き換えられ、上記開放されたテーブルレコー
ドは空き領域としてプロセッサ61に登録される。
【0048】図18を参照して、先頭セルの受信処理ル
ーチン820の詳細を説明する。プロセッサ61は、ま
ず、先頭フラグ601を“0”にセットし(ステップ8
22)、次に、受信セルの格納処理で示したように、受
信バッファメモリ64の空き領域アドレスを確保した
後、上記受信セルと対応する受信管理テーブルレコード
660において、セル数665を1に設定し、先頭アド
レス666と最終アドレス667に上記受信バッファメ
モリのアドレスを設定し(823)、受信バッファメモ
リに本受信セルを格納する(824)。
ーチン820の詳細を説明する。プロセッサ61は、ま
ず、先頭フラグ601を“0”にセットし(ステップ8
22)、次に、受信セルの格納処理で示したように、受
信バッファメモリ64の空き領域アドレスを確保した
後、上記受信セルと対応する受信管理テーブルレコード
660において、セル数665を1に設定し、先頭アド
レス666と最終アドレス667に上記受信バッファメ
モリのアドレスを設定し(823)、受信バッファメモ
リに本受信セルを格納する(824)。
【0049】次に、受信セルのPTIの値をチェックし、
受信セルがIPパケットの先頭セルか管理セルかを判定
する(825)。PTIが“000”または“010”
であれば、受信セルはIPパケットの先頭セルである。
この場合は、受信セルのペイロード部に格納されている
IPパケットヘッダを、上記受信管理テーブルレコード
660のIPヘッダ664に設定し(827)、受信フラ
グ663を“01”に設定して(828)、この処理を
終える。受信セルのPTIが“000”、“010”以外
の場合は、受信セルは管理セルである。この場合は、I
Pヘッダを含んだIPパケットの本当の先頭セルは未だ
到着していないため、受信管理テーブルレコード660
の受信フラグ663に“00”を設定して(826)、
このルーチンを終える。
受信セルがIPパケットの先頭セルか管理セルかを判定
する(825)。PTIが“000”または“010”
であれば、受信セルはIPパケットの先頭セルである。
この場合は、受信セルのペイロード部に格納されている
IPパケットヘッダを、上記受信管理テーブルレコード
660のIPヘッダ664に設定し(827)、受信フラ
グ663を“01”に設定して(828)、この処理を
終える。受信セルのPTIが“000”、“010”以外
の場合は、受信セルは管理セルである。この場合は、I
Pヘッダを含んだIPパケットの本当の先頭セルは未だ
到着していないため、受信管理テーブルレコード660
の受信フラグ663に“00”を設定して(826)、
このルーチンを終える。
【0050】図19を参照して、セルの追加処理ルーチ
ン830の詳細を説明する。まず、プロセッサ61は、
受信セルのVPI/VCIをキーにして受信VCテーブル60を
検索し、受信セルと同一のVPI/VCIを含むVCテーブル
レコードのポインタ603に基づいて、受信中のパケッ
トに対応する受信管理テーブルレコード660を探し出
し、該レコードの最終アドレス667を読み出した後、
受信バッファメモリ64の空アドレスを得る。上記空き
アドレスは、受信バッファメモリ内の上記読み出された
最終アドレス位置に格納されている最終受信セルから新
たな最終受信セルへのリンク情報として受信バッファメ
モリ64に設定され、同時に、上記受信管理テーブルレ
コード660の最終アドレスフィールド667に新たな
最終アドレスとして設定される(832)。次に、上記
受信管理テーブルレコードのセル数665の値を1だけ
増加させた後(834)、上記受信セルを上記受信バッ
ファメモリの上記空きアドレス位置に格納し(83
5)、このルーチン830を終了する。
ン830の詳細を説明する。まず、プロセッサ61は、
受信セルのVPI/VCIをキーにして受信VCテーブル60を
検索し、受信セルと同一のVPI/VCIを含むVCテーブル
レコードのポインタ603に基づいて、受信中のパケッ
トに対応する受信管理テーブルレコード660を探し出
し、該レコードの最終アドレス667を読み出した後、
受信バッファメモリ64の空アドレスを得る。上記空き
アドレスは、受信バッファメモリ内の上記読み出された
最終アドレス位置に格納されている最終受信セルから新
たな最終受信セルへのリンク情報として受信バッファメ
モリ64に設定され、同時に、上記受信管理テーブルレ
コード660の最終アドレスフィールド667に新たな
最終アドレスとして設定される(832)。次に、上記
受信管理テーブルレコードのセル数665の値を1だけ
増加させた後(834)、上記受信セルを上記受信バッ
ファメモリの上記空きアドレス位置に格納し(83
5)、このルーチン830を終了する。
【0051】図20を参照して、中間セルの受信処理ル
ーチン870の詳細を説明する。まず、受信セルのPTI
をチェックし(872)、PTIの値が“000”、“0
10”以外の場合には、何もせずにこのルーチン870
を終了する。PTIの値が“000”または“010”の
場合は、ルーチン830で行ったのと同様に、受信セル
のVPI/VCIと対応する受信管理テーブルレコード660
を探し出し、受信フラグ663の値をチェックする(8
74)。受信フラグ663の値が“01”の場合には、
何もせずにこの処理ルーチン870を終了する。受信フ
ラグ663の値が、“01”以外の場合には、受信セル
がIPパケットの先頭セルであることを意味しているた
め、受信セルのペイロード部に格納されているIPパケ
ットヘッダを、上記受信管理テーブルレコード660の
IPヘッダフィールド664に設定し(876)、受信
フラグ663の値を“01”に変更(878)した後、
このルーチンを終える。
ーチン870の詳細を説明する。まず、受信セルのPTI
をチェックし(872)、PTIの値が“000”、“0
10”以外の場合には、何もせずにこのルーチン870
を終了する。PTIの値が“000”または“010”の
場合は、ルーチン830で行ったのと同様に、受信セル
のVPI/VCIと対応する受信管理テーブルレコード660
を探し出し、受信フラグ663の値をチェックする(8
74)。受信フラグ663の値が“01”の場合には、
何もせずにこの処理ルーチン870を終了する。受信フ
ラグ663の値が、“01”以外の場合には、受信セル
がIPパケットの先頭セルであることを意味しているた
め、受信セルのペイロード部に格納されているIPパケ
ットヘッダを、上記受信管理テーブルレコード660の
IPヘッダフィールド664に設定し(876)、受信
フラグ663の値を“01”に変更(878)した後、
このルーチンを終える。
【0052】図21を参照して、管理セル中継パケット
における最終セルの受信処理ルーチン860の詳細を説
明する。まず、受信VCテーブル60における受信セル
のVPI/VCIと対応するレコードの先頭フラグ601を
“1”にセット(ステップ862)した後、上記VPI/VC
Iと対応した受信管理テーブルレコード660を得て、
受信フラグ663の値を“11”に設定する(86
3)。次に、上記受信管理テーブルレコードのIPヘッ
ダフィールド664に1バイトのオプション領域と、3
バイトのパディングを追加し、上記オプション領域の値
を“127”に、パディング3バイトを全て“0”に設
定し、ヘッダ長を1だけ増加させる。上記オプション領
域は、回線インターフェイス6からルーティング処理部
5に転送されるパケットが、管理セル中継パケットか管
理セルを含まない通常のIPパケットかの識別を可能に
する。
における最終セルの受信処理ルーチン860の詳細を説
明する。まず、受信VCテーブル60における受信セル
のVPI/VCIと対応するレコードの先頭フラグ601を
“1”にセット(ステップ862)した後、上記VPI/VC
Iと対応した受信管理テーブルレコード660を得て、
受信フラグ663の値を“11”に設定する(86
3)。次に、上記受信管理テーブルレコードのIPヘッ
ダフィールド664に1バイトのオプション領域と、3
バイトのパディングを追加し、上記オプション領域の値
を“127”に、パディング3バイトを全て“0”に設
定し、ヘッダ長を1だけ増加させる。上記オプション領
域は、回線インターフェイス6からルーティング処理部
5に転送されるパケットが、管理セル中継パケットか管
理セルを含まない通常のIPパケットかの識別を可能に
する。
【0053】上記管理セル中継パケットは、本発明のパ
ケット交換機内においてのみ有効であるため、出力回線
インタフェース部から誤って出力され、受信ATM端末
に届くことがないようにするために、IPヘッダフィー
ルド664における生存時間値を“1”に設定してお
く。また、上記IPヘッダフィールド664におけるパ
ケット長を、セル数665の53倍にIPヘッダのヘッ
ダ長の4倍(図3に示したIPヘッダ120をバイト数で
示した値)を加えた値に設定し、ヘッダチェックサムを
更新する(864)。
ケット交換機内においてのみ有効であるため、出力回線
インタフェース部から誤って出力され、受信ATM端末
に届くことがないようにするために、IPヘッダフィー
ルド664における生存時間値を“1”に設定してお
く。また、上記IPヘッダフィールド664におけるパ
ケット長を、セル数665の53倍にIPヘッダのヘッ
ダ長の4倍(図3に示したIPヘッダ120をバイト数で
示した値)を加えた値に設定し、ヘッダチェックサムを
更新する(864)。
【0054】次に、上記受信管理テーブルレコード66
0からIPヘッダ664を読み出し、受信バッファメモリ
64から、先頭アドレス666で示される先頭セルから
最終アドレス667で示される最終セルまでリンクド・
セルを順に読み出し、管理セル中継パケットを構成する
(865)。上記管理セル中継パケットは、IPヘッダ
664にそれぞれがATMヘッダを含む53バイト長の
複数のセルを続けた構成となっている。最後に、前記管
理セル中継パケットをバスインタフェース部69を介し
て、ルーティング処理部5に送る(866)。プロセッ
サ61は、上記パケットの送信を完了すると、送信パケ
ットに対応する受信管理テーブル66のレコード領域、
及び受信バッファメモリ64のレコード領域を空き領域
として登録する。
0からIPヘッダ664を読み出し、受信バッファメモリ
64から、先頭アドレス666で示される先頭セルから
最終アドレス667で示される最終セルまでリンクド・
セルを順に読み出し、管理セル中継パケットを構成する
(865)。上記管理セル中継パケットは、IPヘッダ
664にそれぞれがATMヘッダを含む53バイト長の
複数のセルを続けた構成となっている。最後に、前記管
理セル中継パケットをバスインタフェース部69を介し
て、ルーティング処理部5に送る(866)。プロセッ
サ61は、上記パケットの送信を完了すると、送信パケ
ットに対応する受信管理テーブル66のレコード領域、
及び受信バッファメモリ64のレコード領域を空き領域
として登録する。
【0055】図22を参照して、通常パケットの最終セ
ルの受信処理ルーチンの詳細を説明する。まず、受信V
Cテーブル60の 受信セルのVPI/VCIと対応するレコ
ードの先頭フラグ601を“1”にセットし(ステップ
882)、上記VPI/VCIと対応する受信管理テーブルレ
コード660の受信フラグ663を“11”に設定する
(863)。次に、受信バッファメモリ64から、上記
受信管理テーブルレコードの先頭アドレス666が指す
先頭セルから最終アドレス667が指す最終セルまでの
複数のセルを順次に読み出し、これらのセルおよび上記
受信セルからそれぞれのATMヘッダを削除し(88
4)、受信データ構造をたどって、上記複数セルのペイ
ロード内容を組み合わせてAAL5のデータ構造を構成する
(885)。更に、上記データ構造からAAL5のトレイラ
を削除し(886)、IETF RFC1483に基づ
き、LLC/SNAP付加情報を削除する(887)こ
とによって、IPパケットを再生する。
ルの受信処理ルーチンの詳細を説明する。まず、受信V
Cテーブル60の 受信セルのVPI/VCIと対応するレコ
ードの先頭フラグ601を“1”にセットし(ステップ
882)、上記VPI/VCIと対応する受信管理テーブルレ
コード660の受信フラグ663を“11”に設定する
(863)。次に、受信バッファメモリ64から、上記
受信管理テーブルレコードの先頭アドレス666が指す
先頭セルから最終アドレス667が指す最終セルまでの
複数のセルを順次に読み出し、これらのセルおよび上記
受信セルからそれぞれのATMヘッダを削除し(88
4)、受信データ構造をたどって、上記複数セルのペイ
ロード内容を組み合わせてAAL5のデータ構造を構成する
(885)。更に、上記データ構造からAAL5のトレイラ
を削除し(886)、IETF RFC1483に基づ
き、LLC/SNAP付加情報を削除する(887)こ
とによって、IPパケットを再生する。
【0056】上記IPパケットがオプション領域を含む
場合は、オプション領域をチェックする(891)。オ
プション領域の最初の1バイトの値が32〜63、96
〜127、160〜191、または224〜255のと
きは、IPパケットを廃棄し(892)、オプション領
域に不当な値が設定されたIPパケットがルーティング
具処理部5に転送されるのを防ぐ。オプション領域の最
初の1バイトが上記値以外の場合には、バスインタフェ
ース部69を介して、IPパケットをルーティング処理
部5に送る(888)。プロセッサ61は、上記IPパ
ケットの送信が完了すると、送信したIPパケットに対
応する受信管理テーブル66のレコード領域と受信バッ
ファメモリレコードを空き領域として登録する。
場合は、オプション領域をチェックする(891)。オ
プション領域の最初の1バイトの値が32〜63、96
〜127、160〜191、または224〜255のと
きは、IPパケットを廃棄し(892)、オプション領
域に不当な値が設定されたIPパケットがルーティング
具処理部5に転送されるのを防ぐ。オプション領域の最
初の1バイトが上記値以外の場合には、バスインタフェ
ース部69を介して、IPパケットをルーティング処理
部5に送る(888)。プロセッサ61は、上記IPパ
ケットの送信が完了すると、送信したIPパケットに対
応する受信管理テーブル66のレコード領域と受信バッ
ファメモリレコードを空き領域として登録する。
【0057】図23は、受信セルと管理セル中継パケッ
トとの対応関係を示す。同図(A)で、文字“RM”の
後に1桁の数字が書いてある箱301−0〜301−3
はリソース管理セルを示し、上記数字はリソース管理セ
ルの通し番号を示す。また、文字“D”の後に2桁の数
字、または1桁の数字と“E”が書いてある箱300−
E〜300−2Eはデータセルを示し、“D”に続く最
初の数字はIPパケットの通し番号、次の数字は同一I
Pパケット内のデータセルの通し番号を示し、“E”は
IPパケットを構成するデータセルのうちの最終セルを
示し、例えば、D10、D11、D12、D13、D1
Eの5個のセルだ同一のIPパケットに属している。
尚、図では、セルは左から順に回線インタフェース部6
に到着するものとする。本発明は、図(A)に示した受
信セル列を、同図(B)に示すように、同一のIPパケ
ットに属したデータセル群に管理セルが混在した形のパ
ケット、すなわち、管理セル中継パケットに編集するこ
とにを特徴としている。
トとの対応関係を示す。同図(A)で、文字“RM”の
後に1桁の数字が書いてある箱301−0〜301−3
はリソース管理セルを示し、上記数字はリソース管理セ
ルの通し番号を示す。また、文字“D”の後に2桁の数
字、または1桁の数字と“E”が書いてある箱300−
E〜300−2Eはデータセルを示し、“D”に続く最
初の数字はIPパケットの通し番号、次の数字は同一I
Pパケット内のデータセルの通し番号を示し、“E”は
IPパケットを構成するデータセルのうちの最終セルを
示し、例えば、D10、D11、D12、D13、D1
Eの5個のセルだ同一のIPパケットに属している。
尚、図では、セルは左から順に回線インタフェース部6
に到着するものとする。本発明は、図(A)に示した受
信セル列を、同図(B)に示すように、同一のIPパケ
ットに属したデータセル群に管理セルが混在した形のパ
ケット、すなわち、管理セル中継パケットに編集するこ
とにを特徴としている。
【0058】図17で説明した制御フローチャートによ
れば、例えば、セルD10は、セルD0Eの後に到着し
ており、セルD0Eの受信時点で受信VCテーブル60
の先頭フラグ601が“1”にセットされているため、
新たなIPパケットの先頭のデータセルとして処理され
(ステップ820)、上記セルD10はデータセルであ
るため、IPヘッダ664の設定処理(827、82
8)が実行される。データセルD11、管理セルRM
1、データセルD12、データセルD13が受信された
時、受信VCテーブルの先頭フラグ601は、上記先頭
のデータセルD10の受信を理由に既に“0”にリセッ
トされているため、セルの追加処理(830)と中間セ
ルの受信処理(870)が実行される。この場合、デー
タセルD10の受信時にIPヘッダ664の設定が終了
しているため、図20のステップ876、878は行わ
れない。最終のデータセルD1Eを受信すると、セルの追
加処理(830)と、管理セル中継パケットの最終セル
受信処理(860)が実行される。これによって、図2
1で説明したように、図24に示すように、IPヘッダ
664の後に、データセル300と管理セル301とが
受信順に付加された形で、1個の管理セル中継パケット
400−1が構成される。
れば、例えば、セルD10は、セルD0Eの後に到着し
ており、セルD0Eの受信時点で受信VCテーブル60
の先頭フラグ601が“1”にセットされているため、
新たなIPパケットの先頭のデータセルとして処理され
(ステップ820)、上記セルD10はデータセルであ
るため、IPヘッダ664の設定処理(827、82
8)が実行される。データセルD11、管理セルRM
1、データセルD12、データセルD13が受信された
時、受信VCテーブルの先頭フラグ601は、上記先頭
のデータセルD10の受信を理由に既に“0”にリセッ
トされているため、セルの追加処理(830)と中間セ
ルの受信処理(870)が実行される。この場合、デー
タセルD10の受信時にIPヘッダ664の設定が終了
しているため、図20のステップ876、878は行わ
れない。最終のデータセルD1Eを受信すると、セルの追
加処理(830)と、管理セル中継パケットの最終セル
受信処理(860)が実行される。これによって、図2
1で説明したように、図24に示すように、IPヘッダ
664の後に、データセル300と管理セル301とが
受信順に付加された形で、1個の管理セル中継パケット
400−1が構成される。
【0059】図23の(A)に戻って、管理セルRM2
は、先行するIPパケットの最終のデータセルD1Eの後
で到着するため、管理セルRM2の受信時点では、受信
VCテーブル60の先頭フラグ601が“1”にセットさ
れている。従って上記管理セルは、データセルではない
にもかかわらず、次のIPパケットの先頭セルとして処
理され(820)、受信VCテーブルの先頭フラグが
“0”にリセットされる。この場合、先頭セルRM2が
管理セルであるため、図18におけるIPヘッダ664
の設定処理(827)は行われず、受信フラグ663が
“00”に設定される(826)。
は、先行するIPパケットの最終のデータセルD1Eの後
で到着するため、管理セルRM2の受信時点では、受信
VCテーブル60の先頭フラグ601が“1”にセットさ
れている。従って上記管理セルは、データセルではない
にもかかわらず、次のIPパケットの先頭セルとして処
理され(820)、受信VCテーブルの先頭フラグが
“0”にリセットされる。この場合、先頭セルRM2が
管理セルであるため、図18におけるIPヘッダ664
の設定処理(827)は行われず、受信フラグ663が
“00”に設定される(826)。
【0060】上記管理セルRM2に続くデータセルD2
0の受信時には、受信管理テーブル66で先頭フラグ6
01が“0にセットされているため、セルの追加処理
(830)と、中間セルの受信処理(870)が実行さ
れる。この場合、受信フラグが"00"となっているた
め、IPヘッダ664の設定処理(876、878)が
行われる。データセルD21およびD22、管理セルR
M3、データセルD23の受信時には、先頭フラグ60
1が "0"にリセットされているため、セルの追加処理
(830)と中間セルの受信処理(870)が行われ
る。ただし、先行するデータセルD20の受信時に受信
管理テーブルでIPヘッダ664の設定が終了している
ため、図20におけるステップ876と878は行われ
ない。IPパケットの最終のデータセルD2Eを受信する
と、セルの追加処理(830)と、最終セルの受信処理
(860)が行われ、これによって、図23の(B)に
示す如く、セルRM2、D20、D21、D22、RM
3、D23、D2Eからなる1個の管理セル中継パケッ
トが構成される。
0の受信時には、受信管理テーブル66で先頭フラグ6
01が“0にセットされているため、セルの追加処理
(830)と、中間セルの受信処理(870)が実行さ
れる。この場合、受信フラグが"00"となっているた
め、IPヘッダ664の設定処理(876、878)が
行われる。データセルD21およびD22、管理セルR
M3、データセルD23の受信時には、先頭フラグ60
1が "0"にリセットされているため、セルの追加処理
(830)と中間セルの受信処理(870)が行われ
る。ただし、先行するデータセルD20の受信時に受信
管理テーブルでIPヘッダ664の設定が終了している
ため、図20におけるステップ876と878は行われ
ない。IPパケットの最終のデータセルD2Eを受信する
と、セルの追加処理(830)と、最終セルの受信処理
(860)が行われ、これによって、図23の(B)に
示す如く、セルRM2、D20、D21、D22、RM
3、D23、D2Eからなる1個の管理セル中継パケッ
トが構成される。
【0061】ルーティング処理部5では、回線インタフ
ェース部6aから上述した管理セル中継パケットまたは
通常のIPパケットを受信すると、プロセッサ51が、
従来技術の場合と同様に、受信パケットのIPヘッダを
チェックし、IPヘッダが正しくないものは廃棄する。
IPヘッダが正しければ、IPヘッダの生存時間の値を
1だけ減らした後、ルーティングテーブル52を検索し
て、上記受信パケットの宛先アドレスと対応した出力回
線インタフェース部6cに、内部バス7経由で受信パケ
ットを送出する。
ェース部6aから上述した管理セル中継パケットまたは
通常のIPパケットを受信すると、プロセッサ51が、
従来技術の場合と同様に、受信パケットのIPヘッダを
チェックし、IPヘッダが正しくないものは廃棄する。
IPヘッダが正しければ、IPヘッダの生存時間の値を
1だけ減らした後、ルーティングテーブル52を検索し
て、上記受信パケットの宛先アドレスと対応した出力回
線インタフェース部6cに、内部バス7経由で受信パケ
ットを送出する。
【0062】プロセッサ51は、回線インターフェイス
からの受信パケットのIPヘッダにオプション領域が含
まれている場合、オプション領域の最初の1バイトの値
が、32〜63、96〜126、160〜191、また
は224〜255であれば、受信パケットを廃棄する。
オプション領域の最初の1バイトの値が127の場合
は、受信パケットを管理セル中継パケットと判断し、こ
れを通常のIPパケットと同様の手順で出力回線インタ
ーフェイス6cに転送する。
からの受信パケットのIPヘッダにオプション領域が含
まれている場合、オプション領域の最初の1バイトの値
が、32〜63、96〜126、160〜191、また
は224〜255であれば、受信パケットを廃棄する。
オプション領域の最初の1バイトの値が127の場合
は、受信パケットを管理セル中継パケットと判断し、こ
れを通常のIPパケットと同様の手順で出力回線インタ
ーフェイス6cに転送する。
【0063】次に、図25、図26、図27を参照し
て、出力側の回線インターフェイスで行うルーティング
処理部からのパケットの受信処理の詳細を説明する。図
26は、送信管理テーブル67の構成の1例を示す。送
信管理テーブル67は、IPヘッダ671と対応して、
先頭アドレス672と、最終アドレス673とを記憶す
るための複数のレコード670からなっている。
て、出力側の回線インターフェイスで行うルーティング
処理部からのパケットの受信処理の詳細を説明する。図
26は、送信管理テーブル67の構成の1例を示す。送
信管理テーブル67は、IPヘッダ671と対応して、
先頭アドレス672と、最終アドレス673とを記憶す
るための複数のレコード670からなっている。
【0064】図27は、送信VCテーブル68の構成の
1例を示す。送信VCテーブル68は、送信元IPアドレ
ス681と、宛先IPアドレス682と、出力セルに付
すべきVPI/VCI683と、終端フラグ684とを含む複
数のレコード680からなっている。上記終端フラグ6
84は、受信VCテーブル60の終端フラグ602と同
様の構成となっている。
1例を示す。送信VCテーブル68は、送信元IPアドレ
ス681と、宛先IPアドレス682と、出力セルに付
すべきVPI/VCI683と、終端フラグ684とを含む複
数のレコード680からなっている。上記終端フラグ6
84は、受信VCテーブル60の終端フラグ602と同
様の構成となっている。
【0065】図25に示すように、回線インタフェース
部6cでは、ルーティング処理部5からIPパケット
(管理セル中継パケットまたは通常のIPパケット)を
受信すると(ステップ900)、受信IPパケットを送
信バッファメモリ65の空き領域に格納すると共に、受
信IPパケットのIPヘッダと、送信バッファメモリ6
5の上記受信IPパケット格納領域の先頭アドレスおよ
び最終アドレスを、送信管理テーブル67の空きレコー
ドのIPヘッダ671、先頭アドレス672、最終アド
レス673に記憶する(910)。次に、上記受信IP
パケットのIPヘッダのオプション領域をチェックし、
受信したパケットが管理セル中継パケットか否かを判定
する(915)。
部6cでは、ルーティング処理部5からIPパケット
(管理セル中継パケットまたは通常のIPパケット)を
受信すると(ステップ900)、受信IPパケットを送
信バッファメモリ65の空き領域に格納すると共に、受
信IPパケットのIPヘッダと、送信バッファメモリ6
5の上記受信IPパケット格納領域の先頭アドレスおよ
び最終アドレスを、送信管理テーブル67の空きレコー
ドのIPヘッダ671、先頭アドレス672、最終アド
レス673に記憶する(910)。次に、上記受信IP
パケットのIPヘッダのオプション領域をチェックし、
受信したパケットが管理セル中継パケットか否かを判定
する(915)。
【0066】IPヘッダがオプション領域を含み、か
つ、オプション領域の最初の1バイトの値が127の場
合には、受信パケットは、図24に示したような構成を
もつ管理セル中継パケットである。この場合、受信パケ
ットからIPヘッダを取り除き(921)、データ部分
を53バイト単位で個々のATMセルに相当する複数の
データブロックに分割し、先頭のデータブロック、つま
りATMセル300のペイロード310に含まれるIP
ヘッダ120の生存時間を1だけ減算する(922)。
次に、受信パケットから取り除いたIPヘッダに含まれ
る送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとに基づい
て、送信VCテーブル68を検索して、出力VPI/VCI6
83を読み出し(923)、上記分割された各データブ
ロックの先頭部分に位置したATMヘッダのVPI/VCIフ
ィールドの値を、上記出力VPI/VCI683の値に置き換
える(924)ことによって、送信セルに変換する。こ
れらの送信セルは、次々と送信セルバッファ63に書き
込まれ、出力ATM回線4bに送出される(940)。
つ、オプション領域の最初の1バイトの値が127の場
合には、受信パケットは、図24に示したような構成を
もつ管理セル中継パケットである。この場合、受信パケ
ットからIPヘッダを取り除き(921)、データ部分
を53バイト単位で個々のATMセルに相当する複数の
データブロックに分割し、先頭のデータブロック、つま
りATMセル300のペイロード310に含まれるIP
ヘッダ120の生存時間を1だけ減算する(922)。
次に、受信パケットから取り除いたIPヘッダに含まれ
る送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとに基づい
て、送信VCテーブル68を検索して、出力VPI/VCI6
83を読み出し(923)、上記分割された各データブ
ロックの先頭部分に位置したATMヘッダのVPI/VCIフ
ィールドの値を、上記出力VPI/VCI683の値に置き換
える(924)ことによって、送信セルに変換する。こ
れらの送信セルは、次々と送信セルバッファ63に書き
込まれ、出力ATM回線4bに送出される(940)。
【0067】受信パケットのIPヘッダにオプション領
域が無い場合、または、オプション領域の最初の1バイ
トの値が127以外の場合は、受信パケットは通常のI
Pパケットである。この場合は、通常のATM端末2に
おけるATMインタフェース部23が行う送信動作と同
様に、上記受信パケットの頭に、TETF RFC 14
83に基づく図4に示したフォーマットの制御情報13
0、135を付加し(931)、さらに、上記受信パケ
ットの末尾に、図5に示したAAL5のCPCSフォー
マットの制御情報201〜204を付加(932)した
後、48バイト毎に分割することによってATMセルの
ペイロードを作成する(933)。次に、受信IPパケ
ットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレスに基づい
て送信VCテーブル68を検索することによって、上記
受信パケットと対応する出力VPI/VCI683を読み出し
(934)、VPI/VCIフィールドに上記出力VPI/VCIを含
む図6に示すフォーマットのATMセルヘッダを生成
し、このATMヘッダを上記48バイトの各ペイロードに
付加することによって、送信セルを形成する(93
5)。これらの送信セルは、次々と送信セルバッファ6
3に書き込まれ、ATM回線4cに送出される(94
0)。
域が無い場合、または、オプション領域の最初の1バイ
トの値が127以外の場合は、受信パケットは通常のI
Pパケットである。この場合は、通常のATM端末2に
おけるATMインタフェース部23が行う送信動作と同
様に、上記受信パケットの頭に、TETF RFC 14
83に基づく図4に示したフォーマットの制御情報13
0、135を付加し(931)、さらに、上記受信パケ
ットの末尾に、図5に示したAAL5のCPCSフォー
マットの制御情報201〜204を付加(932)した
後、48バイト毎に分割することによってATMセルの
ペイロードを作成する(933)。次に、受信IPパケ
ットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレスに基づい
て送信VCテーブル68を検索することによって、上記
受信パケットと対応する出力VPI/VCI683を読み出し
(934)、VPI/VCIフィールドに上記出力VPI/VCIを含
む図6に示すフォーマットのATMセルヘッダを生成
し、このATMヘッダを上記48バイトの各ペイロードに
付加することによって、送信セルを形成する(93
5)。これらの送信セルは、次々と送信セルバッファ6
3に書き込まれ、ATM回線4cに送出される(94
0)。
【0068】上述したATM回線4cへの送信セルの送
出動作(940)において、回線インタフェース部6c
のプロセッサ61は、受信パケットと対応する送信テー
ブルレコード680の終端フラグ684をチェックし、
管理セル中継パケットから抽出された各管理セルのタイ
プと対応する要素ビットが“1”にセットされているか
否かを判断する。管理セルは、終端フラグが“1”にセ
ットされたタイプのものだけを出力ATM回線に送出
し、終端フラグが“0”にセットされたタイプの管理セ
ルは、この回線インターフェイスで終端する。
出動作(940)において、回線インタフェース部6c
のプロセッサ61は、受信パケットと対応する送信テー
ブルレコード680の終端フラグ684をチェックし、
管理セル中継パケットから抽出された各管理セルのタイ
プと対応する要素ビットが“1”にセットされているか
否かを判断する。管理セルは、終端フラグが“1”にセ
ットされたタイプのものだけを出力ATM回線に送出
し、終端フラグが“0”にセットされたタイプの管理セ
ルは、この回線インターフェイスで終端する。
【0069】上記実施例では、送信ATM端末と受信A
TM端末の間に1つのパケット交換機が介在する場合に
ついて説明したが、ATM端末間に複数のパケット交換
機がある場合も、同様の原理によって管理セルの中継動
作が実現できることは明らかである。
TM端末の間に1つのパケット交換機が介在する場合に
ついて説明したが、ATM端末間に複数のパケット交換
機がある場合も、同様の原理によって管理セルの中継動
作が実現できることは明らかである。
【0070】また、上記実施例では、管理セル中継パケ
ットと通常のIPパケットとの識別にIPヘッダのオプシ
ョン領域を用いているが、IPヘッダのプロトコル領域
を用いることも可能である。この場合、入力回線インタ
フェース部6aが、管理セル中継パケットのIPヘッダ
のプロトコル領域には、現在の標準プロトコルでは使用
されていない特定の値を割り当てるようにし、通常パケ
ットの最終セルを処理するときには、IPヘッダのプロ
トコル領域が上記特定値を使っているかどうかチェック
し、使っている場合は、そのパケットを廃棄するように
する。
ットと通常のIPパケットとの識別にIPヘッダのオプシ
ョン領域を用いているが、IPヘッダのプロトコル領域
を用いることも可能である。この場合、入力回線インタ
フェース部6aが、管理セル中継パケットのIPヘッダ
のプロトコル領域には、現在の標準プロトコルでは使用
されていない特定の値を割り当てるようにし、通常パケ
ットの最終セルを処理するときには、IPヘッダのプロ
トコル領域が上記特定値を使っているかどうかチェック
し、使っている場合は、そのパケットを廃棄するように
する。
【0071】一方、ルーティング処理部5では、入力回
線インターフェイスからの受信パケットについてプロト
コル領域の値をチェックし、通常値または前記特定値の
いずれかを持つ場合は受信IPパケットを出力回線イン
ターフェイスに転送し、それ以外の受信IPパケットは
廃棄するようにすればよい。また、出力回線インタフェ
ース部6cでは、ルーティング処理部から受信したIP
パケットのプロトコル領域をチェックし、上記特定値を
もつパケットは管理セル中継パケット、それ以外の値を
もつパケットは通常パケットとして、受信処理を行うよ
うにする。
線インターフェイスからの受信パケットについてプロト
コル領域の値をチェックし、通常値または前記特定値の
いずれかを持つ場合は受信IPパケットを出力回線イン
ターフェイスに転送し、それ以外の受信IPパケットは
廃棄するようにすればよい。また、出力回線インタフェ
ース部6cでは、ルーティング処理部から受信したIP
パケットのプロトコル領域をチェックし、上記特定値を
もつパケットは管理セル中継パケット、それ以外の値を
もつパケットは通常パケットとして、受信処理を行うよ
うにする。
【0072】また、本発明の実施例では、ATMセルヘ
ッダに送信パケットの先頭セル識別情報を含まないAA
L5のプロトコルを採用した例について説明したが、A
TMセルヘッダが先頭セル識別子をもつ他のプロトコル
を採用してもよい。この場合、 AAL5のプロトコル
で最終セルの到着時に行っていたパケットの境界を記憶
するためのフラグ処理は不要となる。
ッダに送信パケットの先頭セル識別情報を含まないAA
L5のプロトコルを採用した例について説明したが、A
TMセルヘッダが先頭セル識別子をもつ他のプロトコル
を採用してもよい。この場合、 AAL5のプロトコル
で最終セルの到着時に行っていたパケットの境界を記憶
するためのフラグ処理は不要となる。
【0073】以上、説明したように、本発明によるパケ
ット交換機では、入力回線インタフェースが、ATM回
線から受信した各管理セルについて出力回線インターフ
ェイスに中継すべきものか否かを識別し、中継すべき管
理セルは該管理セルと同一のコネクションに属したデー
タセル群に混ぜた形で1つの管理セル中継パケットに組
み込み、ルーティング処理部が、上記入力回線インター
フェイスから受信した管理セル中継パケットをIPルー
ティングプロトコルに従って出力回線インターフェイス
に交換し、出力回線インタフェースが、上記ルーティン
グ処理部から受信した管理セル中継パケットを元のAT
Mセル〈データセルと管理セル〉に分解することによ
り、管理セルを宛先装置側に中継している。
ット交換機では、入力回線インタフェースが、ATM回
線から受信した各管理セルについて出力回線インターフ
ェイスに中継すべきものか否かを識別し、中継すべき管
理セルは該管理セルと同一のコネクションに属したデー
タセル群に混ぜた形で1つの管理セル中継パケットに組
み込み、ルーティング処理部が、上記入力回線インター
フェイスから受信した管理セル中継パケットをIPルー
ティングプロトコルに従って出力回線インターフェイス
に交換し、出力回線インタフェースが、上記ルーティン
グ処理部から受信した管理セル中継パケットを元のAT
Mセル〈データセルと管理セル〉に分解することによ
り、管理セルを宛先装置側に中継している。
【0074】実施例では、交換機1aが、ATM端末2
aから送出された管理セルを、データセルと共に、AT
M端末2bが接続された出力ATM回線4cに中継する
動作について説明したが、これと同様の動作原理で、入
力ATM回線3cから受信されるATM端末2bからの
管理セルも、管理セル中継パケットの形式で、ATM端
末2aが接続された出力ATM回線に中継できる。
aから送出された管理セルを、データセルと共に、AT
M端末2bが接続された出力ATM回線4cに中継する
動作について説明したが、これと同様の動作原理で、入
力ATM回線3cから受信されるATM端末2bからの
管理セルも、管理セル中継パケットの形式で、ATM端
末2aが接続された出力ATM回線に中継できる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、図1に示すように、送
信元ATM端末2aから送出された管理セルを、宛先A
TM端末2bで折り返して、再び送信元ATM端末に戻
すことができるため、管理セルの出力側のATM回線4c
または4bに接続されたATM端末2bまたは他のATM交換
機1bで入力側のATM回線3aにおける障害または輻輳
の状態を把握することができる。これと同様に、管理セ
ルの送信元となるATM端末2a(または他のATM交換機1
b)で宛先装置側のATM回線の障害、及び輻輳の状態を
把握することが可能になる。
信元ATM端末2aから送出された管理セルを、宛先A
TM端末2bで折り返して、再び送信元ATM端末に戻
すことができるため、管理セルの出力側のATM回線4c
または4bに接続されたATM端末2bまたは他のATM交換
機1bで入力側のATM回線3aにおける障害または輻輳
の状態を把握することができる。これと同様に、管理セ
ルの送信元となるATM端末2a(または他のATM交換機1
b)で宛先装置側のATM回線の障害、及び輻輳の状態を
把握することが可能になる。
【図1】本発明のパケット交換機による管理セルのフロ
ーを説明するための図。
ーを説明するための図。
【図2】従来技術におけるパケット交換機1の構成の1
例を示す図。
例を示す図。
【図3】IP(Internet Protocol)パケットのフォーマ
ットを示す図。
ットを示す図。
【図4】IETF FC 1483のフォーマットを示す
図。
図。
【図5】AAL(ATM Adaptation Layer)5のCPCS(Commo
n Part Convergence Sublayer)フォーマットを示す図。
n Part Convergence Sublayer)フォーマットを示す図。
【図6】ATMセルのフォーマットを示す図。
【図7】ABRサービスを利用した通信における管理セ
ルとユーザセルの送信状態を説明するための図。
ルとユーザセルの送信状態を説明するための図。
【図8】RMセルのペイロード部のフォーマットを示す
図。
図。
【図9】RMセルのメッセージタイプのフォーマットを
示す図。
示す図。
【図10】従来のパケット交換機による管理セルの転送
動作を説明するための図。
動作を説明するための図。
【図11】本発明のパケット交換機が備える回線インタ
フェース部の1実施例を示す図。
フェース部の1実施例を示す図。
【図12】図11に示した回線インタフェース部に含ま
れる受信VCテーブル60の構成の1例を示す図。
れる受信VCテーブル60の構成の1例を示す図。
【図13】図12に示した受信VCテーブル60に設定
される終端フラグ602の1例を示す図。
される終端フラグ602の1例を示す図。
【図14】図11に示した回線インタフェース部に含ま
れる受信管理テーブル66の構成の1例を示す図。
れる受信管理テーブル66の構成の1例を示す図。
【図15】図12に示した受信管理テーブル66に設定
される受信フラグ663の値と受信状態の対応関係を示
す図。
される受信フラグ663の値と受信状態の対応関係を示
す図。
【図16】図11に示した回線インタフェース部に含ま
れる受信バッファメモリ64の受信データ構造を説明す
るための図。
れる受信バッファメモリ64の受信データ構造を説明す
るための図。
【図17】図11に示した回線インタフェース部で実行
されるセル受信処理を説明するためのフローチャート。
されるセル受信処理を説明するためのフローチャート。
【図18】図17に示したセルの受信処理に含まれる先
頭セル受信処理ルーチン820の詳細を示すフローチャ
ート。
頭セル受信処理ルーチン820の詳細を示すフローチャ
ート。
【図19】図17に示したセルの受信処理に含まれるセ
ル追加処理ルーチン830の詳細を示すフローチャー
ト。
ル追加処理ルーチン830の詳細を示すフローチャー
ト。
【図20】図17に示したセルの受信処理に含まれる中
間セル受信処理ルーチン870の詳細を示すフローチャ
ート。
間セル受信処理ルーチン870の詳細を示すフローチャ
ート。
【図21】図17に示したセルの受信処理に含まれる管
理セル中継パケットにおける最終セルの受信処理ルーチ
ン860の詳細を示すフローチャート。
理セル中継パケットにおける最終セルの受信処理ルーチ
ン860の詳細を示すフローチャート。
【図22】図17に示したセルの受信処理に含まれる通
常のパケット送信における最終セルの受信処理ルーチン
880の詳細を示すフローチャート。
常のパケット送信における最終セルの受信処理ルーチン
880の詳細を示すフローチャート。
【図23】受信セル列と管理セル中継パケットとの対応
関係を説明するための図。
関係を説明するための図。
【図24】図17に示したセル受信処理における管理セ
ル中継パケットの構成の1例を示す図。
ル中継パケットの構成の1例を示す図。
【図25】図11に示した回線インタフェース部で実行
されるルーティング処理部からのパケットの受信処理の
詳細を説明するための図。
されるルーティング処理部からのパケットの受信処理の
詳細を説明するための図。
【図26】図11に示した回線インタフェース部に含ま
れる送信管理テーブル67の構成の1例を示す図。
れる送信管理テーブル67の構成の1例を示す図。
【図27】図11に示した回線インタフェース部に含ま
れる送信VCテーブル68の構成の1例を示す図。
れる送信VCテーブル68の構成の1例を示す図。
1a〜1b:パケット交換機、2a〜2b:ATM端末、3
a〜3c:入力ATM回線、4a〜4c:出力ATM回線、
5:ルーティング処理部、6a〜6c:回線インタフェー
ス部、7:内部バス、21:プロセッサ、22:メモ
リ、23:ATMインタフェース部、51:プロセッ
サ、52:ルーティングテーブル、60:受信VCテー
ブル、62:受信セルバッファ、63:送信セルバッフ
ァ、64:受信バッファメモリ、65:は送信バッファ
メモリ、66:は受信管理テーブル、67:送信管理テ
ーブル、68:送信VCテーブル、69:バスインタフ
ェース部、600:入力セルのVPI/VCI値、601:先
頭フラグ、602:終端フラグ、603:受信管理テー
ブルへのポインタ、661:次パケットアドレス、66
3:受信フラグ、664:IPヘッダ、665:セル
数、666:先頭アドレス、667:最終アドレス、6
71:IPヘッダ、672:先頭アドレス、673:最
終アドレス、681:送信元IPアドレス、682:宛
先IPアドレス、683:VPI/VCI、684:終端フラ
グ。
a〜3c:入力ATM回線、4a〜4c:出力ATM回線、
5:ルーティング処理部、6a〜6c:回線インタフェー
ス部、7:内部バス、21:プロセッサ、22:メモ
リ、23:ATMインタフェース部、51:プロセッ
サ、52:ルーティングテーブル、60:受信VCテー
ブル、62:受信セルバッファ、63:送信セルバッフ
ァ、64:受信バッファメモリ、65:は送信バッファ
メモリ、66:は受信管理テーブル、67:送信管理テ
ーブル、68:送信VCテーブル、69:バスインタフ
ェース部、600:入力セルのVPI/VCI値、601:先
頭フラグ、602:終端フラグ、603:受信管理テー
ブルへのポインタ、661:次パケットアドレス、66
3:受信フラグ、664:IPヘッダ、665:セル
数、666:先頭アドレス、667:最終アドレス、6
71:IPヘッダ、672:先頭アドレス、673:最
終アドレス、681:送信元IPアドレス、682:宛
先IPアドレス、683:VPI/VCI、684:終端フラ
グ。
Claims (30)
- 【請求項1】それぞれ一対の入力ATM回線と出力AT
M回線とに接続され、上記入力ATM回線からATMセ
ルを受信し、上記出力ATM回線にATMセルを送信す
る複数の回線インターフェイスと、上記複数の回線イン
ターフェイスに結合され、各回線インターフェイスから
受信したパケットを該パケットのヘッダ情報によって特
定される上記いずれかの回線インターフェイスに出力す
るルーティング装置とからなるパケット交換機におい
て、 上記回線インターフェイスの少なくとも2つが、上記入
力ATM回線から受信された1群のATMセルを、AT
Mセルヘッダが除外された第1タイプのパケットとAT
Mヘッダを含んだ第2タイプのパケットとの一方に選択
的に変換する機能と、上記ルーティング装置から受信し
た第1、第2タイプのパケットを上記出力ATM回線に
送出すべき複数のATMセルに選択的に変換する機能と
を有することを特徴とするパケット交換機。 - 【請求項2】前記第1タイプのパケットが、該パケット
が第1タイプであることを示す識別情報を含むパケット
ヘッダと、複数のATMペイロードが連続している情報
フィールドとからなり、前記第2タイプのパケットが、
該パケットが第2タイプであることを示す識別情報を含
むパケットヘッダと、ATMヘッダ付きの複数のATM
セルが連続している情報フィールドとからなることを特
徴とする請求項1に記載のパケット交換機。 - 【請求項3】前記第2タイプのパケットが、情報フィー
ルドに少なくとも1つのデータセルと少なくとも1つの
管理セルとを含むことを特徴とする請求項2に記載のパ
ケット交換機。 - 【請求項4】前記第2タイプのパケットが、情報フィー
ルドに、1つのオリジナル・パケットから派生した複数
のデータセルと、該複数のデータセルと同一のコネクシ
ョンに属した少なくとも1つの管理セルとを含むことを
特徴とする請求項2に記載のパケット交換機。 - 【請求項5】前記第1タイプ、第2タイプのパケットの
ヘッダは、インターネットプロトコル(IP:Internet
Protocol)ヘッダであることを特徴とする請求項2に記
載のパケット交換機。 - 【請求項6】それぞれ一対の入力ATM回線と出力AT
M回線とに接続された複数の回線インターフェイスと、
上記各回線インターフェイスから受信したインターネッ
トプロトコル(IP:Internet Protocol)パケットを該
パケットのヘッダ情報によって特定される上記いずれか
の回線インターフェイスに中継するルーティング装置と
を有し、上記各回線インターフェイスが、それに付随す
る入力ATM回線から受信した一群のATMセルをIP
パケットに変換して上記ルーティング装置に渡し、上記
ルーティング装置から受信したIPパケットを1群のA
TMセルに変換してそれに付随する出力ATM回線に出
力するパケット交換機において、 上記各回線インターフェイスが、それに付随する入力A
TM回線から受信した管理セルを上記ルーティング装置
に渡すべきIPパケットに組み込むための変換手段を有
することを特徴とするパケット交換機。 - 【請求項7】前記変換手段が、前記入力ATM回線から
受信した管理セルを該管理セルと同一のコネクションに
属した1群のデータセル列からなるIPパケットに挿入
することを特徴とする請求項6に記載のパケット交換
機。 - 【請求項8】前記各回線インターフェイスが、コネクシ
ョン対応に管理セルを他の回線インターフェイスに中継
すべきか否かを示す情報を記憶したメモリを有し、前記
変換手段が、前記入力ATM回線から受信した管理セル
について、上記メモリを参照することによって、選択的
にIPパケットに組み込むことを特徴とする請求項7に
記載のパケット交換機。 - 【請求項9】前記各回線インターフェイスが、コネクシ
ョン対応に他の回線インターフェイスに中継すべき管理
セルの種類を指定したメモリを有し、前記変換手段が、
上記メモリで指定された管理セルをIPパケットに組み
込むことを特徴とする請求項7に記載のパケット交換
機。 - 【請求項10】前記管理セルを含むIPパケットがパケ
ットヘッダと情報フィールドとからなり、上記情報フィ
ールドには、ATMヘッダを伴った上記管理セルと、そ
れぞれATMヘッダを伴う1群のデータセルとが受信順
に配列されていることを特徴とする請求項7に記載のパ
ケット交換機。 - 【請求項11】前記管理セルを含むIPパケットには、
各ATMセルのヘッダ情報によって識別される1つのオ
リジナル・パケットの先頭セルから最終セルまでの複数
のデータセルが含まれることを特徴とする請求項10に
記載のパケット交換機。 - 【請求項12】それぞれ1対の入力回線と出力回線とに
接続された複数の回線インターフェイスと、上記複数の
回線インターフェイス間でパケットを中継するためのル
ーティング装置とからなるパケット交換機において、上
記各回線インターフェイスが、 それに付随する入力回線上の各コネクション毎に、管理
セルを中継するかどうかを判断するための手段と、 各コネクション毎に、上記入力回線から受信したデータ
セルと中継すべき管理セルとを受信順に格納するための
手段と、 送信パケットの先頭部分と対応する先頭セルからパケッ
トヘッダを抽出する手段と、 送信パケットの最後の部分に対応する最終セルの受信時
に、上記抽出されたパケットヘッダと、前記格納された
データセルと管理セルとを含む情報フィールドとからな
る内部パケットを構成して上記ルーティング装置に渡す
ための手段と、 上記ルーティング装置から受信したデータセルと管理セ
ルとから構成される内部パケットを複数のセルに分解す
る手段と、 上記ルーティング装置から受信した内部パケットのヘッ
ダ情報に基づき、上記分解された各セルのATMヘッダ
部のコネクション識別子を修正するためのヘッダ変換手
段とを有し、 上記各回線インターフェイスが、上記ヘッダ変換された
データセルと管理セルをそれに付随する出力回線に送出
することを特徴とするパケット交換機。 - 【請求項13】それぞれ一対の入力ATM回線と出力A
TM回線とに接続された複数の回線インターフェイスを
有し、上記各回線インターフェイスが、それに付随する
入力ATM回線からそれぞれセルヘッダとペイロードと
からなる複数のATMセルを受信し、受信した同一のオ
リジナル・パケットに属した一連の入力ATMセルを、
パケットヘッダと、上記ATMセルのペイロードの内容
を連続的に配列した情報フィールドとからなる第1タイ
プのパケットに変換し、上記パケットがパケットヘッダ
で特定される他の回線インターフェイスに転送され、上
記他の回線インターフェイスが、受信パケットを出力A
TMセルに変換して1つの出力ATM回線に送出するよ
うにしたパケット交換機における管理セルの中継方法で
あって、 上記複数の回線インターフェイスのうちの第1の回線イ
ンターフェイスが、それに付随した入力ATM回線から
受信した少なくとも1つの管理セルを含む一連のATM
セルを、パケットヘッダと、上記1連のATMセルを連
続させた情報フィールドとからなる第2タイプのパケッ
トに変換し、 上記第2タイプのパケットが、上記パケットヘッダで特
定される上記複数の回線インターフェイスのうちの第2
の回線インターフェイスに転送され、 上記第2の回線インターフェイスが、上記第2タイプの
パケットの情報フィールドから上記一連のATMセルを
抽出し、それぞれのセルヘッダ変換を行った後、それに
付随する出力ATM回線に送出することを特徴とする管
理セルの中継方法。 - 【請求項14】複数の入出力ATM回線を収容し、各回線
インターフェイスで入力ATM回線から受信したATM
セルをパケットに変換し、上記パケットをパケットヘッ
ダに応じて特定される少なくとも1つの出力側の回線イ
ンターフェイスに転送し、該出力側の回線インターフェ
イスで上記受信パケットをATMセルに変換して出力A
TM回線に送出するパケット交換機において、 上記各回線インターフェイスが、入力ATM回線上の各
コネクション毎の管理セルを対応する出力ATM回線に
中継するための手段を有することを特徴とするパケット
交換機。 - 【請求項15】前記管理セルがソース管理セルであるこ
とを特徴とする請求項14に載のパケット交換機。 - 【請求項16】前記管理セルがOAMセルであることを
特徴とする請求項14に記載のパケット交換機。 - 【請求項17】前記回線インターフェイスが、入力AT
M回線から受信した管理セルをその種別に応じて出力A
TM回線に選択的に中継するための手段を有することを
特徴とする請求項14に記載のパケット交換機。 - 【請求項18】前記各回線インターフェイス間で、前記
パケットがインターネットプロトコルに基づいて転送さ
れることを特徴とする請求項14に記載のパケット交換
機。 - 【請求項19】前記各回線インターフェイスが、入力A
TM回線から受信したATMセルをATMアダプテーシ
ョンレイヤタイプ5に基づいてパケットに変換すること
を特徴とする請求項14〜請求項18の何れかに記載の
パケット交換機。 - 【請求項20】前記各回線インターフェイスの管理セル
中継手段が、入力ATM回線から受信した管理セルを対
応コネクションのユーザセルに混在させてパケット化す
ることを特徴とする請求項14〜請求項19の何れかに
記載のパケット交換機。 - 【請求項21】複数のATM回線を収容したパケット交
換機における管理セルの中継方法であって、 1つのATM回線から受信した管理セルについて、終端
すべき管理セルか他のATM回線に中継すべき管理セル
かを判定するステップと、 中継すべきと判断された管理セルを該管理セルと同一コ
ネクションに属した一連のユーザセルと連繋して蓄積す
るステップと、 互いに連繋して蓄積されたユーザセルと管理セルを連繋
状態を維持して他のATM回線に中継するステップとを
含むことを特徴とする管理セル中継方法。 - 【請求項22】前記一連のユーザセルが、1つのパケッ
トの先頭セルから最終セル迄のものであり、中継すべき
管理セルが、上記一連のユーザセルの先頭位置またはユ
ーザセル間に位置して他のATM回線に中継されること
を特徴とする請求項21に記載の管理セル中継方法。 - 【請求項23】前記連繋されたユーザセルと管理セル
が、それぞれのセルヘッダを残したまま1つのパケット
に編成され、他のATM回線の回線インターフェイス部
にパケット転送された後、上記他の回線インターフェイ
ス部で各セルが分離され、ATM回線に送出されること
を特徴とする請求項21または請求項22に記載の管理
セル中継方法。 - 【請求項24】複数のATM回線インターフェイスを収
容したパケット交換機における管理セル中継方法であっ
て、 各コネクション毎に予め管理セルの中継要否を指定する
ステップと、 各回線インターフェイスで、セルの受信時に、中継対象
となっている管理セルとデータセルとを各コネクション
毎に受信順に蓄積しておき、パケットの先頭と対応する
データセルを受信した時、該データセルに含まれるパケ
ットヘッダを抽出し、パケットの最後と対応するデータ
セルを受信した時、該データセルと同一コネクションに
属した上記蓄積セルと上記パケットヘッダとで1つのパ
ケットを構成するステップと、 上記パケットを上記コネクションと対応した他の回線イ
ンターフェイスに転送するステップと、 上記他の回線インターフェイスで、上記パケットに含ま
れるユーザセルと管理セルを抽出してATM回線に送出
するステップとを含むことを特徴とする管理セルの中継
方法。 - 【請求項25】前記パケットの最後と対応するデータセ
ルを受信した時、前記各回線インターフェイスが、上記
データセルと同一コネクションに属した前記蓄積セルに
管理セルが含まれない場合は第1タイプ、前記蓄積セル
が管理セルを含む場合は第2タイプのパケットを構成
し、 上記パケットを受信した前記他の回線インターフェイス
が、受信パケットのタイプに応じたセル化動作を行うこ
とを特徴とする請求項24に記載の管理セルの中継方
法。 - 【請求項26】前記第1タイプのパケットは、情報フィ
ールドにATMセルのペイロード部の内容が連続したも
のであり、前記第2タイプのパケットは、情報フィール
ドにセルヘッダを含む複数のATMセルが連続したもの
であることを特徴とする請求項25に記載の管理セルの
中継方法。 - 【請求項27】前記パケットを受信した前記他の回線イ
ンターフェイスが、上記受信パケットが第1タイプの場
合は、該受信パケットの情報フィールドをATMセルの
ペイロード長を持つ複数のブロックに分割し、上記受信
パケットが第2タイプの場合は、該受信パケットの情報
フィールドをATMセル長を持つ複数のブロックに分割
することを特徴とする請求項25に記載の管理セルの中
継方法。 - 【請求項28】前記パケットを受信した前記他の回線イ
ンターフェイスが、上記受信パケットが第1タイプの場
合は、該受信パケットの情報フィールドから各ATMセ
ルのペイロード部を抽出し、これに新たに生成したAT
Mセルヘッダを付与し、上記受信パケットが第2タイプ
の場合は、該受信パケットの情報フィールドからATM
セルを抽出し、該抽出された各ATMセルのヘッダの一
部に変更を加えることを特徴とする請求項25に記載の
管理セルの中継方法。 - 【請求項29】それぞれATM回線と接続される複数の
回線インターフェイスを有し、各回線インターフェイス
がATMセルとパケットとの変換機能を有し、上記回線
インターフェイス間でパケット単位で交換動作するパケ
ット交換機において、 上記各回線インターフェイスが、ATM回線から受信し
た管理セルを他のATM回線宛のパケットに選択的に挿
入するための手段を含むことを特徴とするパケット交換
機。 - 【請求項30】複数のATM回線を収容し、各ATM回
線から複数のATMセルに分割した形でパケットを受信
し、各パケットに付されたパケットヘッダに従って他の
ATM回線に交換動作し、ATMセルに変換して目的の
ATM回線に送出するパケット交換機において、上記各
ATM回線から受信した管理セルを他のATM回線に選
択的に転送するための手段を含むことを特徴とするパケ
ット交換機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10294192A JPH11215157A (ja) | 1997-10-24 | 1998-10-15 | パケット交換機及び管理セル中継方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-292024 | 1997-10-24 | ||
JP29202497 | 1997-10-24 | ||
JP10294192A JPH11215157A (ja) | 1997-10-24 | 1998-10-15 | パケット交換機及び管理セル中継方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215157A true JPH11215157A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=26558805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10294192A Pending JPH11215157A (ja) | 1997-10-24 | 1998-10-15 | パケット交換機及び管理セル中継方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11215157A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007174359A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Hitachi Communication Technologies Ltd | Atm装置 |
JP2007184681A (ja) * | 2006-01-04 | 2007-07-19 | Hitachi Communication Technologies Ltd | Atmコンバータ |
CN100426765C (zh) * | 2001-08-17 | 2008-10-15 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种替代异步转移模式专用网络处理器的方法和装置 |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP10294192A patent/JPH11215157A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100426765C (zh) * | 2001-08-17 | 2008-10-15 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种替代异步转移模式专用网络处理器的方法和装置 |
JP2007174359A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Hitachi Communication Technologies Ltd | Atm装置 |
JP2007184681A (ja) * | 2006-01-04 | 2007-07-19 | Hitachi Communication Technologies Ltd | Atmコンバータ |
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