JPH11213603A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH11213603A JPH11213603A JP10025197A JP2519798A JPH11213603A JP H11213603 A JPH11213603 A JP H11213603A JP 10025197 A JP10025197 A JP 10025197A JP 2519798 A JP2519798 A JP 2519798A JP H11213603 A JPH11213603 A JP H11213603A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08757—Guiding means
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テープカセットの樹脂性テープガイドの真直
度を上げること。 【解決手段】 カセットの下ケースに設けたテープの幅
よりも高いテープガイド軸に、テープの幅よりも高い円
筒形の樹脂製テープガイドを圧入固定してなるテープカ
セットにおいて、テープ非接触側で前記テープガイド軸
に一体に前記テープガイドの高さの2分の1よりも高い
圧入リブを設ける。
度を上げること。 【解決手段】 カセットの下ケースに設けたテープの幅
よりも高いテープガイド軸に、テープの幅よりも高い円
筒形の樹脂製テープガイドを圧入固定してなるテープカ
セットにおいて、テープ非接触側で前記テープガイド軸
に一体に前記テープガイドの高さの2分の1よりも高い
圧入リブを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープ状媒体を収納
するテープカセット、特にVHS等本体ケースとは別体
のテープガイドを有するテープカセットに関するもので
ある。
するテープカセット、特にVHS等本体ケースとは別体
のテープガイドを有するテープカセットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、VHSビデオテープカセット等の
ように、上下ケースを合わせて形成したケース内にテー
プを巻回した一対のテープリールを収納し、テープを一
方のリールから巻き出して他方のリールに巻き取るよう
にしたカセットにおいては、一般にテープを案内するた
めに、ケースの左右にテープガイドを設ける。このよう
なテープガイドは適正にテープを案内するために、テー
プガイドの真直度を確保し、テープガイド軸の削れを防
止するために、テープガイドが回転しないようにする必
要がある。この対策としては各種の提案がある。実開昭
54−70513号には、円筒形の金属製テープガイド
を、ケースに一体に設けたテープガイド挿入軸の周りに
軸線方向に延びる3個以上の突起を設けものに圧入する
ことによりテープガイドの回転を防止することが記載さ
れている。また、実開昭55−132783号には、円
筒形の金属製テープガイドを挿入するボスをテープガイ
ドの内径又は外径より径大な部分と径小な部分を有する
ようにし、それによりテープガイドの回転を防止するこ
とが記載されている。さらに、特開平3−187081
号には、円筒形の樹脂テープガイドの装着されるボス形
状で、ボスの非テープ接触面にテーパー部を設け、更に
テーパー部の下側部分にリブを設けて、このボスにテー
プガイドを圧入することが記載されている。
ように、上下ケースを合わせて形成したケース内にテー
プを巻回した一対のテープリールを収納し、テープを一
方のリールから巻き出して他方のリールに巻き取るよう
にしたカセットにおいては、一般にテープを案内するた
めに、ケースの左右にテープガイドを設ける。このよう
なテープガイドは適正にテープを案内するために、テー
プガイドの真直度を確保し、テープガイド軸の削れを防
止するために、テープガイドが回転しないようにする必
要がある。この対策としては各種の提案がある。実開昭
54−70513号には、円筒形の金属製テープガイド
を、ケースに一体に設けたテープガイド挿入軸の周りに
軸線方向に延びる3個以上の突起を設けものに圧入する
ことによりテープガイドの回転を防止することが記載さ
れている。また、実開昭55−132783号には、円
筒形の金属製テープガイドを挿入するボスをテープガイ
ドの内径又は外径より径大な部分と径小な部分を有する
ようにし、それによりテープガイドの回転を防止するこ
とが記載されている。さらに、特開平3−187081
号には、円筒形の樹脂テープガイドの装着されるボス形
状で、ボスの非テープ接触面にテーパー部を設け、更に
テーパー部の下側部分にリブを設けて、このボスにテー
プガイドを圧入することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、テープ
ガイドの回転を防止するためにテープガイド軸にリブを
設けて円筒形のテープガイドを圧入することは以前から
行われていた。テープガイドが金属製の場合は圧入して
もテープガイドが変形することはないが、プラスチック
製のケースのリブ部が削れたり、変形したりし、また研
磨を要するため製造コストも高くなる問題がある。近年
では樹脂製のテープガイドも出回っているが、樹脂製テ
ープガイドの場合は、テープガイド軸に圧入するとテー
プガイドが変形してしまうことがあるため、特開平3−
187081号のようにリブの位置をテープと接触しな
いようにするといった工夫がなされている。しかしなが
ら、樹脂製のテープガイドを使用する場合には、テープ
ガイド軸高さ、圧入のためのリブ高さによっては、テー
プガイドの真直度(垂直性)が悪化して、テープとの接
触が安定せずテープ走行が不安定になったり、テープの
一部が伸びてしまって記録、再生が出来なくなってしま
うことがある。
ガイドの回転を防止するためにテープガイド軸にリブを
設けて円筒形のテープガイドを圧入することは以前から
行われていた。テープガイドが金属製の場合は圧入して
もテープガイドが変形することはないが、プラスチック
製のケースのリブ部が削れたり、変形したりし、また研
磨を要するため製造コストも高くなる問題がある。近年
では樹脂製のテープガイドも出回っているが、樹脂製テ
ープガイドの場合は、テープガイド軸に圧入するとテー
プガイドが変形してしまうことがあるため、特開平3−
187081号のようにリブの位置をテープと接触しな
いようにするといった工夫がなされている。しかしなが
ら、樹脂製のテープガイドを使用する場合には、テープ
ガイド軸高さ、圧入のためのリブ高さによっては、テー
プガイドの真直度(垂直性)が悪化して、テープとの接
触が安定せずテープ走行が不安定になったり、テープの
一部が伸びてしまって記録、再生が出来なくなってしま
うことがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂製テープ
ガイドを用いるテープカセットであって、テープガイド
軸高さをテープの幅より高くし、テープガイド軸のテー
プ接触面の反対側にテープガイドの高さの1/2以上の
高さの圧入リブを設けることを特徴とする。より詳しく
述べると、本発明は、上下ケース内にテープを巻回した
一対のテープリールを収納し、前記下ケースに設けたテ
ープの幅よりも高いテープガイド軸に、テープの幅より
も高い円筒形で可撓性の樹脂製テープガイドを圧入固定
してなるテープカセットにおいて、テープ非接触側で前
記テープガイド軸に一体に前記テープガイドの高さの2
分の1よりも高い圧入リブを設けたことを特徴とするテ
ープカセットを提供する。
ガイドを用いるテープカセットであって、テープガイド
軸高さをテープの幅より高くし、テープガイド軸のテー
プ接触面の反対側にテープガイドの高さの1/2以上の
高さの圧入リブを設けることを特徴とする。より詳しく
述べると、本発明は、上下ケース内にテープを巻回した
一対のテープリールを収納し、前記下ケースに設けたテ
ープの幅よりも高いテープガイド軸に、テープの幅より
も高い円筒形で可撓性の樹脂製テープガイドを圧入固定
してなるテープカセットにおいて、テープ非接触側で前
記テープガイド軸に一体に前記テープガイドの高さの2
分の1よりも高い圧入リブを設けたことを特徴とするテ
ープカセットを提供する。
【0005】本発明によると、テープガイドが回転せ
ず、テープガイドのテープ接触部が変形することが無
く、組み立てた時の精度(真直度)も良好なのでテープ
走行が安定すると共に、テープへのダメージ(変形)が
ない。
ず、テープガイドのテープ接触部が変形することが無
く、組み立てた時の精度(真直度)も良好なのでテープ
走行が安定すると共に、テープへのダメージ(変形)が
ない。
【発明の実施の形態】圧入リブを設けたテープガイド軸
にテープガイドを圧入すると、テープガイドが部分的に
変形するので、その影響がテープ案内側に影響しないよ
うにするためには、テープ非接触側に設ける圧入リブの
高さをテープガイドの高さの2分の1、好ましくは2/
3以上の高さにし、さらに好ましくはほぼ同等の高さと
する。
にテープガイドを圧入すると、テープガイドが部分的に
変形するので、その影響がテープ案内側に影響しないよ
うにするためには、テープ非接触側に設ける圧入リブの
高さをテープガイドの高さの2分の1、好ましくは2/
3以上の高さにし、さらに好ましくはほぼ同等の高さと
する。
【0006】テープガイドは、ポリアセタール(PO
M)、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるい
はこれらの複合樹脂に、帯電防止剤等を添加したもので
摺動性や耐摩耗性に優れた樹脂製のものを使用する。な
お、通常ケース材料はポリスチレン(PS)やABSで
あり、テープと摺動するとテープによって削られてしま
うのでこのような材料は使用できない。好ましいテープ
ガイドの材質としては、ポリエチレン樹脂とポリプロピ
レン樹脂の複合樹脂材料を基材とし、カーボンブラック
と異方性無機充填剤を含有させたものが所望の機械特性
を有し、耐摩耗性が高く、且つ安価であるので好まし
い。例えば、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の
複合樹脂材料を60〜90重量%、カーボンブラックを
5〜15重量%、及び異方性を有する無機充填剤を5〜
35重量%の割合で含有するものが好ましい。主成分を
構成するポリオレフィン系樹脂複合材料の割合が60重
量%未満であると表面の平滑性が低下し、自己材及び相
手材の摩耗量が増加するので好ましくない。また、90
重量%を越えると自己材の摩耗量が増加するので好まし
くない。
M)、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるい
はこれらの複合樹脂に、帯電防止剤等を添加したもので
摺動性や耐摩耗性に優れた樹脂製のものを使用する。な
お、通常ケース材料はポリスチレン(PS)やABSで
あり、テープと摺動するとテープによって削られてしま
うのでこのような材料は使用できない。好ましいテープ
ガイドの材質としては、ポリエチレン樹脂とポリプロピ
レン樹脂の複合樹脂材料を基材とし、カーボンブラック
と異方性無機充填剤を含有させたものが所望の機械特性
を有し、耐摩耗性が高く、且つ安価であるので好まし
い。例えば、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の
複合樹脂材料を60〜90重量%、カーボンブラックを
5〜15重量%、及び異方性を有する無機充填剤を5〜
35重量%の割合で含有するものが好ましい。主成分を
構成するポリオレフィン系樹脂複合材料の割合が60重
量%未満であると表面の平滑性が低下し、自己材及び相
手材の摩耗量が増加するので好ましくない。また、90
重量%を越えると自己材の摩耗量が増加するので好まし
くない。
【0007】また、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン
樹脂の混合割合は好ましくは60〜90重量%対40〜
10重量%である。この範囲では流動性が良好なため成
形性が優れているだけでなく、機械特性も良好となる。
ポリプロピレン樹脂の割合が10重量%未満となると、
摩擦係数が増加する傾向がみられる。また、ポリプロピ
レン樹脂の割合が40重量%を超えると、摩擦係数が増
加し、機械的強度(引張強度)、耐衝撃性が低下する傾
向がみられる。
樹脂の混合割合は好ましくは60〜90重量%対40〜
10重量%である。この範囲では流動性が良好なため成
形性が優れているだけでなく、機械特性も良好となる。
ポリプロピレン樹脂の割合が10重量%未満となると、
摩擦係数が増加する傾向がみられる。また、ポリプロピ
レン樹脂の割合が40重量%を超えると、摩擦係数が増
加し、機械的強度(引張強度)、耐衝撃性が低下する傾
向がみられる。
【0008】異方性を有する無機充填剤としては、板
状、鱗片状、繊維状、針状、棒状、柱状などの形状を有
する無機充填材が挙げられる。板状、鱗片状の例として
は、タルク、マイカ、グラファイト、クレイなどがあ
り、繊維状、針状の例としては、チタン酸カリウムウィ
スカー、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、酸化
亜鉛ウィスカーなどがあり、さらに、柱状の例としては
ワラストナイトなどがあるが、これらに限定されるもの
ではない。次に異方性を有する無機充填剤の配合割合が
5重量%未満であると、摩擦係数が増加し、表面硬度が
低く(柔らかく)なるため摩耗量が増加するので好まし
くない。また、異方性を有する無機充填剤が35重量%
を越えると表面が硬く且つ表面性が悪くなりテープの摩
耗量が増加するので好ましくない。
状、鱗片状、繊維状、針状、棒状、柱状などの形状を有
する無機充填材が挙げられる。板状、鱗片状の例として
は、タルク、マイカ、グラファイト、クレイなどがあ
り、繊維状、針状の例としては、チタン酸カリウムウィ
スカー、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、酸化
亜鉛ウィスカーなどがあり、さらに、柱状の例としては
ワラストナイトなどがあるが、これらに限定されるもの
ではない。次に異方性を有する無機充填剤の配合割合が
5重量%未満であると、摩擦係数が増加し、表面硬度が
低く(柔らかく)なるため摩耗量が増加するので好まし
くない。また、異方性を有する無機充填剤が35重量%
を越えると表面が硬く且つ表面性が悪くなりテープの摩
耗量が増加するので好ましくない。
【0009】さらにカーボンブラックの配合割合が5重
量%未満であると静電気が生じやすくなるので好ましく
ない。また、15重量%を越えると摩擦係数の増加や、
自己材及び相手材の摩耗量が増加するので好ましくな
い。
量%未満であると静電気が生じやすくなるので好ましく
ない。また、15重量%を越えると摩擦係数の増加や、
自己材及び相手材の摩耗量が増加するので好ましくな
い。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すVHSビデオカ
セットの分解斜視図である。上下ケース1,2からなる
ケース内にテープ7を巻いた一対のリール5を回転可能
に収納している。上下ケース1,2の前面側にはテープ
を引き出すための開口21,21がある。開口部にはテ
ープガイド3,3が取り付けられており、テープ走行時
テープはこのテープガイド3,3上を摺動する。更にカ
セット不使用時にこの前面を通るテープを覆う前蓋4が
回転可能に取り付けられている。また、カセット背面側
中央にはカセット不使用時にリール5の回転を阻止する
ブレーキ部材6,6が配備されている。テープガイド3
は、ポリアセタール(POM)やポリエチレン・ポリプ
ロピレン複合樹脂に、帯電防止剤等を添加したもので摺
動性や耐摩耗性に優れた樹脂製のものを使用して円筒形
に形成したものであり、後で説明するように柔軟性を有
するように肉厚を薄くするとテープガイド軸とのなじみ
が良くなるので好ましい。この厚さは圧入リブが高い程
薄くして良い。
セットの分解斜視図である。上下ケース1,2からなる
ケース内にテープ7を巻いた一対のリール5を回転可能
に収納している。上下ケース1,2の前面側にはテープ
を引き出すための開口21,21がある。開口部にはテ
ープガイド3,3が取り付けられており、テープ走行時
テープはこのテープガイド3,3上を摺動する。更にカ
セット不使用時にこの前面を通るテープを覆う前蓋4が
回転可能に取り付けられている。また、カセット背面側
中央にはカセット不使用時にリール5の回転を阻止する
ブレーキ部材6,6が配備されている。テープガイド3
は、ポリアセタール(POM)やポリエチレン・ポリプ
ロピレン複合樹脂に、帯電防止剤等を添加したもので摺
動性や耐摩耗性に優れた樹脂製のものを使用して円筒形
に形成したものであり、後で説明するように柔軟性を有
するように肉厚を薄くするとテープガイド軸とのなじみ
が良くなるので好ましい。この厚さは圧入リブが高い程
薄くして良い。
【0011】図2は下ケース2にテープ7を巻回したリ
ール5とテープガイド3を組み込んだ平面図である。こ
の図からも解るようにテープ7のテープガイド3へ接触
範囲は限られた部分のみである。下ケース2のテープガ
イド部分を拡大したものを図3の(a)(巻き取り側テ
ープガイド部)、(b)(供給側テープガイド部)に示
す。テープガイド軸22の高さはテープ幅より高くす
る。こうすることで、テープガイド3をテープガイド軸
22に圧入した時にテープガイドの少なくともテープ7
への接触部の真直度を保つことができる。
ール5とテープガイド3を組み込んだ平面図である。こ
の図からも解るようにテープ7のテープガイド3へ接触
範囲は限られた部分のみである。下ケース2のテープガ
イド部分を拡大したものを図3の(a)(巻き取り側テ
ープガイド部)、(b)(供給側テープガイド部)に示
す。テープガイド軸22の高さはテープ幅より高くす
る。こうすることで、テープガイド3をテープガイド軸
22に圧入した時にテープガイドの少なくともテープ7
への接触部の真直度を保つことができる。
【0012】図4は下ケース2とテープガイド3の斜視
図で、図5は図4の巻き取り側テープガイド部のA方向
からの斜視図である。テープガイド軸22の先端部23
はやや細くなっていてテープガイド3を挿入し易いよう
になっている。圧入リブ24はテープガイド軸22のテ
ープ7に接触しない側にテープガイド3の高さの1/2
より高いもの(H)として設けられる。好ましくは2/
3以上の高さが良い。これより低いと、テープガイド3
を組み込んだ後の形状精度が悪くなることがあり、テー
プガイド3の傾きやガタツキなどが生じる恐れがある。
圧入リブ24の上部に面取り25を設ければテープガイ
ド3の組み立て性が良好となる。テープガイド軸22の
先端の凹部26は上ケース1と組み合わせた時に上ケー
ス1のボス(図示せず)が嵌合して、テープガイド軸2
2が傾くことが無いようになっている。
図で、図5は図4の巻き取り側テープガイド部のA方向
からの斜視図である。テープガイド軸22の先端部23
はやや細くなっていてテープガイド3を挿入し易いよう
になっている。圧入リブ24はテープガイド軸22のテ
ープ7に接触しない側にテープガイド3の高さの1/2
より高いもの(H)として設けられる。好ましくは2/
3以上の高さが良い。これより低いと、テープガイド3
を組み込んだ後の形状精度が悪くなることがあり、テー
プガイド3の傾きやガタツキなどが生じる恐れがある。
圧入リブ24の上部に面取り25を設ければテープガイ
ド3の組み立て性が良好となる。テープガイド軸22の
先端の凹部26は上ケース1と組み合わせた時に上ケー
ス1のボス(図示せず)が嵌合して、テープガイド軸2
2が傾くことが無いようになっている。
【0013】図6はテープガイド3をテープガイド軸2
2に挿入(圧入)した拡大平面図である。ただしこの図
ではテープガイド軸先端の細径部23や凹部26は割愛
してある。圧入リブ24があるため、テープガイド3は
図6のように圧入リブ24付近で変形し、これによっ
て、テープガイド3が回転することを防止している。よ
って、テープガイド3の肉厚tも1.2mm以下(これ
より肉厚が厚いと、変形し難くなる)になるようにし
て、ある程度変形し易くしてある。テープガイド3をテ
ープガイド軸22に挿入すると圧入リブ24にテープガ
イド3が引っ張られ、テープ接触範囲Bのテープガイド
軸22の形状にならうようになっている。こうすること
で、組み合わせによる形状精度の低下を防止することが
できる。圧入リブ24の位置はテープ接触範囲B以外で
あればいいが、圧入リブ24の周りはテープガイド3が
変形するため、テープ接触範囲Bの中央の反対側が好ま
しい。なお、圧入リブの幅等は重要でないので適宜決定
すれば良い。
2に挿入(圧入)した拡大平面図である。ただしこの図
ではテープガイド軸先端の細径部23や凹部26は割愛
してある。圧入リブ24があるため、テープガイド3は
図6のように圧入リブ24付近で変形し、これによっ
て、テープガイド3が回転することを防止している。よ
って、テープガイド3の肉厚tも1.2mm以下(これ
より肉厚が厚いと、変形し難くなる)になるようにし
て、ある程度変形し易くしてある。テープガイド3をテ
ープガイド軸22に挿入すると圧入リブ24にテープガ
イド3が引っ張られ、テープ接触範囲Bのテープガイド
軸22の形状にならうようになっている。こうすること
で、組み合わせによる形状精度の低下を防止することが
できる。圧入リブ24の位置はテープ接触範囲B以外で
あればいいが、圧入リブ24の周りはテープガイド3が
変形するため、テープ接触範囲Bの中央の反対側が好ま
しい。なお、圧入リブの幅等は重要でないので適宜決定
すれば良い。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、テープガイドが回転せ
ず、テープガイドのテープ接触部が変形することが無
く、組み立てた時の精度(真直度)も良好かのでテープ
走行が安定すると共に、テープへのダメージ(変形)が
ない。またテープガイドの材質を、ポリエチレン樹脂と
ポリプロピレン樹脂の複合樹脂材料を基材とし、カーボ
ンブラックと異方性無機充填剤を含有させれば、柔軟性
と機械特性が良く、耐摩耗性に優れたテープガイドが提
供できる。
ず、テープガイドのテープ接触部が変形することが無
く、組み立てた時の精度(真直度)も良好かのでテープ
走行が安定すると共に、テープへのダメージ(変形)が
ない。またテープガイドの材質を、ポリエチレン樹脂と
ポリプロピレン樹脂の複合樹脂材料を基材とし、カーボ
ンブラックと異方性無機充填剤を含有させれば、柔軟性
と機械特性が良く、耐摩耗性に優れたテープガイドが提
供できる。
【図1】本発明の実施例を示すVHSビデオカセットの
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】下ケースにリールとテープガイドを組み込んだ
平面図である。
平面図である。
【図3】図2のテープガイド部の(拡大)平面図であ
り、(a)は供給側テープガイド部、(b)は巻取側テ
ープガイド部である。
り、(a)は供給側テープガイド部、(b)は巻取側テ
ープガイド部である。
【図4】下ケースとテープガイドの斜視図である。
【図5】図4のA方向からの要部斜視図である。
【図6】テープガイドを圧入した平面図である。
1 上ケース 2 下ケース 3 テープガイド 4 前蓋 5 リール 6 リールブレーキ 7 テープ 8 ガイドローラ 21 開口 22 テープガイド軸 23 テープガイド軸先端 24 圧入リブ 25 テーパー面 26 凹部 B テープ接触範囲 H 圧入リブ高さ t テープガイド肉厚
Claims (5)
- 【請求項1】 上下ケース内にテープを巻回した一対の
テープリールを収納し、前記下ケースに設けたテープの
幅よりも高いテープガイド軸に、テープの幅よりも高い
円筒形の樹脂製テープガイドを圧入固定してなるテープ
カセットにおいて、テープ非接触側で前記テープガイド
軸に一体に前記テープガイドの高さの2分の1よりも高
い圧入リブを設けたことを特徴とするテープカセット。 - 【請求項2】 樹脂製テープガイドの肉厚を1.2mm
以下とし、テープガイド軸及び前記圧入リブに圧入する
ことで、テープ接触部をテープガイド軸の形状にならう
ようにしたことを特徴とする請求項1のテープカセッ
ト。 - 【請求項3】 樹脂製テープガイドは、ポリエチレン樹
脂とポリプロピレン樹脂の複合樹脂材料を基材とし、カ
ーボンブラックと異方性無機充填剤を含有することを特
徴とする請求項1または2のテープカセット用テープガ
イド。 - 【請求項4】 ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂
の複合樹脂材料を60〜90重量%、カーボンブラック
を5〜15重量%、及び異方性を有する無機充填剤を5
〜35重量%の割合で含有している請求項3のテープガ
イド。 - 【請求項5】 複合樹脂材料のポリエチレン樹脂とポリ
プロピレン樹脂の混合割合は60〜90重量%対40〜
10重量%である請求項3または4のテープガイド。
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US5542593A (en) * | 1993-02-17 | 1996-08-06 | Verbatim Corporation | Tape guides for magnetic tape equipment |
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1999
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- 1999-01-21 DE DE69932107T patent/DE69932107T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-01-21 EP EP99300435A patent/EP0932154B1/en not_active Expired - Lifetime
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