JPH11212858A - メモリプール領域管理方法及び装置 - Google Patents

メモリプール領域管理方法及び装置

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JPH11212858A
JPH11212858A JP1539198A JP1539198A JPH11212858A JP H11212858 A JPH11212858 A JP H11212858A JP 1539198 A JP1539198 A JP 1539198A JP 1539198 A JP1539198 A JP 1539198A JP H11212858 A JPH11212858 A JP H11212858A
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memory
area
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extended
memory pool
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JP1539198A
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Hideji Masuda
秀二 増田
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡張メモリを利用したメモリプール管理方法
及び装置に関し、実アドレス空間を圧迫することなく、
メモリプール領域としてタスクに割当てる領域を拡大
し、又誤アクセスによるデータの書き換えを防止する。 【解決手段】 実アドレス空間のメモリ領域1と、拡張
アドレス空間の拡張メモリ領域2とを有し、実アドレス
空間のメモリ領域1にメモリ未実装領域1−2を設定
し、その中にメモリプール領域1−1を設定し、拡張メ
モリ領域2にメモリプール領域1−1のサイズの複数の
メモリブロック2−1〜2−nを形成し、実アドレス・
拡張アドレス変換部4により、実アドレス空間のメモリ
プール領域1−1のアクセスアドレスが、メモリプール
領域1−1のサイズ内の場合のみ、空きメモリブロック
のアクセスアドレスに変換して、拡張メモリ領域2をタ
スクの要求に従ってアクセスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡張メモリを利用
したメモリプール領域管理方法及び装置に関する。例え
ば、通信制御装置においては、組み込み型のオペレーテ
ィングシステム(OS)を使用してソフトウェアにより
通信制御を行う構成が一般的である。この場合、汎用M
PU(マイクロプロセッサ)を使用し、リアルタイム処
理及び高速応答が要求されることから、イベントドリブ
ン型のマルチタスキング処理が可能なOSを使用してい
る。
【0002】このようなOSは、タスク間の通信により
使用するメモリ及びタスクが一時的に使用するメモリと
して、メモリプール領域と称されるメモリ領域を使用
し、メモリ管理機能によってこのメモリプール領域の獲
得及び解放を行い、タスク対応にメモリ領域を確保する
ことなく、比較的小容量のメモリを効率良く使用するこ
とができるものである。このメモリプール領域の管理を
更に効率良くすることが要望されている。
【0003】
【従来の技術】図4は従来のメモリプール管理方式の説
明図であり、Aは各種プログラムが格納されるプログラ
ム領域、Bは各種データ格納されるデータ領域、Cはタ
スク実行時の作業用データ等が格納されるメモリプール
領域である。
【0004】メモリプール領域Cは、各プログラム及び
データが格納される実アドレス空間に、各タスクで必要
とされる容量分の領域が配置され、タスクからメモリプ
ール領域の獲得要求があると、その一部の領域の不使用
メモリブロックを切り出してタスクに与える。各タスク
に与えられたメモリプール領域のメモリブロックは、各
タスクにより個別に使用され、使用後は返却されて空き
(不使用)メモリブロックとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】メモリプール領域は、
連続した実アドレス空間に配置されるため、実アドレス
空間が限られた小領域のメモリを用いたシステムでは、
プログラム領域又はデータ領域を圧迫するので、大きな
メモリプール領域を配置することができない問題があ
る。又獲得したメモリプール領域のメモリブロックに隣
接した領域のデータを誤って書き換えて原因究明困難な
障害を引き起こすという問題がある。
【0006】本発明は、実アドレス空間を圧迫すること
なく、メモリプール領域として使用する領域を拡大し、
又隣接したメモリブロックに誤ってアクセスしデータを
書き換えてしまう誤動作を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリプール領
域管理方法は、(1)実アドレス空間の一部にメモリ未
実装領域1−2を形成し、このメモリ未実装領域1−2
内にメモリプール領域1−1を設定し、拡張アドレス空
間に、メモリプール領域1−1のサイズの複数のメモリ
ブロック2−1〜2−nを形成し、タスクによるメモリ
プール領域1−1の獲得要求により、空きメモリブロッ
クを選択し、且つメモリプール領域1−1へのアクセス
アドレスを、選択されたメモリブロックのアクセスアド
レスに変換し、このメモリブロックを使用中とする過程
を含むものである。従って、メモリプール領域の拡張を
図ることができる。
【0008】又(2)実アドレス空間のメモリプール領
域1−1のベースアドレス及びサイズを管理し、この実
アドレス空間のメモリプール領域1−1のアクセスアド
レスが、メモリプール領域1−1のサイズ内の時に、空
きメモリブロックを選択して、このメモリブロックのア
クセスアドレスに変換し、このメモリブロックを使用中
とし、又メモリプール領域1−1へのアクセスアドレス
が、メモリプール領域1−1のサイズ外の場合は、この
アクセスアドレスを変換することなく、実アドレス空間
のアクセスアドレスとする過程を含むものであり、メモ
リプール領域への誤ったアクセスの検出を可能とし、且
つ隣接したメモリブロックに対する誤ったアクセスを防
止する。
【0009】又本発明のメモリプール領域管理装置は、
(3)実アドレス空間の一部にメモリ未実装領域1−2
を形成し、このメモリ未実装領域1−2内にメモリプー
ル領域1−1を設定したメモリ領域1と、メモリプール
領域1−1のサイズの複数のメモリブロック2−1〜2
−nを形成した拡張アドレス空間の拡張メモリ領域2
と、拡張アドレス空間の拡張メモリ領域2に形成したメ
モリブロック2−1〜2−nの空き状態と、実アドレス
空間のメモリプール領域1−1のベースアドレスと、拡
張メモリ領域のメモリブロック2−1〜2−nのベース
アドレスとを格納したメモリプール管理データテーブル
と、タスクによるメモリプール領域の獲得要求により、
拡張アドレス空間の拡張メモリ領域2の空きメモリブロ
ックを選択し、且つメモリプール領域1−1へのアクセ
スアドレスを、メモリプール管理データテーブルを参照
して、前記選択されたメモリブロックのアクセスアドレ
スに変換する実アドレス・拡張アドレス変換部4とを備
えている。
【0010】又(4)実アドレス・拡張アドレス変換部
4は、メモリプール管理データテーブルと、メモリプー
ル領域1−1のサイズとを参照して、実アドレス空間の
メモリプール領域1−1へのアクセスアドレスの時の
み、空きメモリブロックへのアクセスアドレスに変換す
る構成を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の拡張
メモリを利用したメモリプール管理方式の説明図であ
る。1は実アドレス空間のメモリ領域、1−1は実アド
レス空間のメモリプール領域、1−2は実アドレス空間
のメモリ未実装領域、2は拡張アドレス空間の拡張メモ
リ領域、2−1 ,2−2,・・・,2−nはそれぞれ拡
張アドレス空間の各メモリブロックの領域、3はマイク
ロプロセッサ(CPU)、4は実アドレス・拡張アドレ
ス変換部、4−1は第1のレジスタ、4−2は第2のレ
ジスタ、4−3はアドレス変換回路である。
【0012】又10はマイクロプロセッサ3から出力さ
れるアドレス信号、11は実アドレス空間のメモリ領域
のアドレス信号、12は拡張アドレス空間の拡張メモリ
領域のアドレス信号、20は実アドレス空間のメモリ領
域1、拡張アドレス空間の拡張メモリ領域2又はマイク
ロプロセッサ3から出力されるデータを示し、アドレス
バスやデータバスを介して転送されるものであるが、メ
モリ領域1と拡張メモリ領域2とマイクロプロセッサ3
と実アドレス・拡張アドレス変換部4との間の信号の経
路として図示している。
【0013】実アドレス空間のメモリ領域1のメモリプ
ール領域1−1は、その両側にそれぞれメモリ未実装領
域1−2が存在するようにアドレスの割付けが行われ
る。即ち、実アドレス空間のメモリプール領域1−1
は、メモリ未実装領域1−2内に図示のように、アドレ
ス管理上設定される。
【0014】拡張アドレス空間の拡張メモリ領域2は、
メモリプール領域1−1のサイズと同じサイズの複数の
メモリブロック2−1 ,2−2,・・・,2−nを有
し、各メモリブロック2−1〜2−nの空き状態やベー
スアドレスが、図2に示すメモリプール管理データテー
ブルによって管理される。
【0015】又実アドレス・拡張アドレス変換部4の第
1のレジスタ4−1は、実アドレス空間のメモリプール
領域1−1のべースアドレスとそのサイズを格納し、又
第2のレジスタ4−2は、拡張アドレス空間の拡張メモ
リ領域2の選択されたメモリブロックのべースアドレス
を格納する。
【0016】アドレス変換回路4−3は、第1のレジス
タ4−1に格納されたメモリプール領域1−1のべース
アドレスとそのサイズとにより定まるメモリプール領域
の範囲内のアドレス信号10がプロセッサ3から入力さ
れると、第2のレジスタ4−2に格納された拡張アドレ
ス空間の拡張メモリ領域2に形成したメモリブロックの
べースアドレスと、第1のレジスタ4−1に格納されて
いるメモリプール領域1−1のべースアドレスとの差を
算出し、その差をアドレス信号10に加算して拡張アド
レス空間の拡張メモリ領域2の選択されたメモリブロッ
クのアドレス信号12として出力する。
【0017】例えば、第1のレジスタ4−1に記憶され
ているメモリプール領域1−1のべースアドレスが‘1
0000’、第2のレジスタ4−2に記憶された拡張ア
ドレス空間のメモリブロックのべースアドレスが‘80
000’であるとすると、アドレス‘10010’のア
ドレス信号10が入力された時に、第1のレジスタ4−
1に格納されたメモリプール領域の範囲内のアドレスか
否かを判定し、又第1のレジスタ4−1に格納されたベ
ースアドレス‘10000’と第2のレジスタ4−2に
格納されたメモリブロックのベースアドレス‘8000
0’との差‘70000’を、アドレス信号10の‘1
0010’に加算し、‘80010’のアドレス信号1
2として出力する。
【0018】このように実アドレス・拡張アドレス変換
部4により、実アドレス空間のメモリプール領域1−1
のアドレス信号が、メモリブロック対応の拡張アドレス
空間のアドレス信号に変換される。従って、実アドレス
空間を圧迫することなく、広大な拡張メモリ領域2をメ
モリプール領域として管理することができる。
【0019】又アドレス変換回路4−3は、第1のレジ
スタ4−1に格納されたメモリプール領域1−1のサイ
ズ情報に基に、メモリプール領域1−1に対するアドレ
ス信号10が、このメモリプール領域1−1の範囲内か
否かを判定し、範囲内の場合のみ前述のように拡張メモ
リ領域2のメモリブロックのアクセスアドレスに変換し
て、アドレス信号12として出力し、又範囲外のアドレ
ス信号10の場合は、そのアドレス信号10をそのまま
実アドレス空間のメモリ領域1のアドレス信号11とし
て出力する。
【0020】この場合、アドレス信号11によって実ア
ドレス空間のメモリ領域1がアクセスされることにな
り、メモリプール領域1−1の両側のメモリ未実装領域
1−2にアクセスした場合、未実装領域として設定して
あるから、メモリアクセスに対する肯定応答がメモリ領
域1側からマイクロプロセッサ3側に返送されず、メモ
リアクセスに対する肯定応答の時間監視を行うとタイム
アウトとなる。従って、このタイムアウトによる割り込
み通知によりメモリプール領域1−1の範囲を越えてメ
モリ未実装領域1−2にアクセスした場合に誤アクセス
が発生したことを検出できる。
【0021】若し、メモリプール領域1−1の範囲外の
アクセスアドレスについてもアドレス変換を行うと、拡
張メモリ領域2の目的のメモリブロックの両側の何れか
のメモリブロックに対するアクセスとなり、データの書
き換えが発生して誤処理の原因となる。しかし、前述の
ように、アドレス変換を行わないので、目的のメモリブ
ロック外のメモリブロックへのアクセスが生じないよう
にすることができる。
【0022】又第1及び第2のレジスタ4−1,4−2
に設定されるベースアドレス情報は、図2に示すメモリ
プール管理データテーブルによって管理される。同図に
おいて、5はメモリプール管理データテーブル、5−1
は次空きメモリブロック識別子記憶部、5−2は実アド
レス空間のメモリプール領域のべースアドレス記憶部、
5−3は拡張アドレス空間のメモリブロックのべースア
ドレス記憶部、6は空きメモリブロックキューであり、
メモリプール管理データテーブル5及び空きメモリブロ
ックキュー6は、例えば、実アドレス・拡張アドレス変
換部4に形成することができる。
【0023】メモリプール管理データテーブル5は、メ
モリブロック毎に、次空きメモリブロック識別子、実ア
ドレス空間のメモリプール領域1−1のべースアドレス
及び拡張アドレス空間のメモリブロック2−1〜2−n
のべースアドレスを記憶している。又メモリ領域1のメ
モリプール領域1−1を複数とした場合は、メモリブロ
ック#1〜#n対応に選択したメモリプール領域のベー
スアドレスを格納することもできる。又メモリプール領
域1−1が1個の固定したアドレスとして割付けられた
場合は、メモリブロック#1〜#n対応のメモリプール
領域1−1のベースアドレスは同一の内容となり、この
ベースアドレス記憶部5−2は省略して、メモリプール
領域1−1のベースアドレスを他のレジスタ等に設定す
ることも可能である。
【0024】又空きメモリブロックは、空きメモリブロ
ックキュー6及び次空きメモリブロック識別子記憶部5
−1により管理され、空きメモリブロックキュー6と次
空きメモリブロック識別子記憶部5−1とをリンクさせ
ることにより、メモリプール領域1−1に対するアクセ
ス時に、空きメモリブロックを容易に検索することがで
きる。
【0025】タスクの実行により、メモリブロック獲得
要求が発生すると、図示のように、空きメモリブロック
キュー6に#1のメモリブロック識別子が設定されてい
る場合、拡張メモリ領域2の#1のメモリブロックが使
用されることになる。そして、#1のメモリブロックの
次空きメモリブロック識別子記憶部5−1に#2のメモ
リブロック識別子が設定されているので、空きメモリブ
ロックキュー6に#2のメモリブロック識別子が設定さ
れる。
【0026】従って、次に、メモリブロック獲得要求が
発生すると、空きメモリブロックキュー6に、#2のメ
モリブロック識別子が設定されているから、拡張メモリ
領域2の#2 のメモリブロックが選択され、メモリプー
ル管理データテーブル5の次空きメモリブロック識別子
記憶部5−1のメモリブロック#2対応領域に、#3の
メモリブロック識別子が設定されているから、空きメモ
リブロックキュー6に#3のメモリブロック識別子が設
定されることになる。
【0027】メモリプール管理データテーブル5に記憶
されたメモリブロック対応の実アドレス空間のメモリプ
ール領域1−1のべースアドレス及び拡張アドレス空間
のメモリブロック2−1〜2−nのべースアドレスは、
タスクから該メモリブロックの活性化を要求されると、
第1のレジスタ4−1及び第2のレジスタ4−2にそれ
ぞれ設定される。
【0028】図3は本発明の実施の形態のタスク及びメ
モリ管理部のシーケンスチャートであり、71は第1の
タスク、71−1は第1のタスクのタスク管理データ記
憶部、72は第2のタスク、72−1は第2のタスクの
タスク管理データ記憶部、8はメモリ管理部である。図
中( )内の数字は動作のシーケンスを示す。
【0029】第1のタスク71がメモリ管理部8にメモ
リブロックの獲得要求をすると(1)、メモリ管理部8は
空きブロックメモリキュー6により空きメモリブロック
の識別子(図2の例では#1)を検索し(2)、該空きメ
モリブロックの識別子を第1のタスク71に通知する
(3)。
【0030】第1のタスク71が該識別子のメモリブロ
ックの活性化を要求すると(4)、メモリ管理部8は、メ
モリプール管理データテーブル5から、実アドレス空間
のメモリプール領域1−1のべースアドレス及び拡張ア
ドレス空間のメモリブロックのべースアドレスを取り出
し、それぞれのベースアドレスを第1のレジスタ4−1
及び第2のレジスタ4−2に設定する(5)。
【0031】これと同時に第1のタスク71のタスク管
理データ記憶部71−1に、活性状態のメモリブロック
識別子として前記メモリブロックの識別子(#1)を格
納して前記メモリブロックが活性状態であることを表示
し(6)、第1のタスク71に肯定応答を返送する(7)。
【0032】第1のタスク71は、当該メモリブロック
が活性化したことにより、実アドレス空間のメモリプー
ル領域1−1を指定する。このメモリプール領域1−1
のアクセスアドレスは、前述のように、拡張アドレス空
間の拡張メモリ領域2のアクセスアドレスに変換され
る。
【0033】第1のタスク71が実行終了等によって実
行権を放棄すると(8)、メモリ管理部8は、次に起動さ
れる第2のタスク72のタスク管理データ記憶部72−
1から、活性状態のメモリブロックがあるかどうかを調
べ、活性状態のメモリブロックがあれば、その識別子に
より指定されるメモリブロック対応の、実アドレス空間
のメモリプール領域のべースアドレス及び拡張アドレス
空間のメモリブロックのべースアドレスをメモリプール
管理データテーブル5から取り出し、それぞれを第1の
レジスタ4−1及び第2のレジスタ4−2に設定するこ
とにより当該メモリブロックを活性化し(9)、第2のタ
スク72を起動する(10) 。
【0034】メモリ管理部8の機能は、マイクロプロセ
ッサ3と実アドレス・拡張アドレス変換部4との機能に
よって実現することができるものであり、タスクが獲得
したメモリブロックのベースアドレスを第2のレジスタ
4−2に設定して、そのメモリブロックを活性状態と
し、タスクの実行過程に於けるワークエリアとして使用
することができる。従って、メモリプール領域1−1の
実アドレス空間上のサイズは、1メモリブロック分で済
むことになるから、実アドレス空間を圧迫することな
く、広大なメモリプール領域として、拡張メモリ領域2
を利用することができる。
【0035】又或るタスクが、エラー等の何らかの原因
により、実アドレス空間のメモリプール領域1−1のア
ドレス範囲を越えてアクセスした場合は、実アドレス・
拡張アドレス変換部4は拡張アドレスへの変換を行わ
ず、実アドレス空間上のメモリ領域1にアクセスするこ
とになり、この場合は、メモリ未実装領域1−2(図1
参照)にアクセスすることになるから、他のタスクが使
用する隣接したメモリブロックに対するアクセスを阻止
することができる。そして、前述のように、メモリアク
セスに対する肯定応答の時間監視により、この不正アク
セスの発生を検出することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実アドレス空間の一部にメモリ未実装領域1−2を形成
し、そのメモリ未実装領域1−2内にメモリプール領域
1−1を設定するアドレスの割付けを行い、又拡張アド
レス空間に、メモリプール領域1−1のサイズに従った
複数のメモリブロック2−1〜2−nを形成し、タスク
によるメモリプール領域1−1の獲得要求により、空き
メモリブロックを選択し、メモリプール領域1−1への
アクセスアドレスを、選択されたメモリブロックのアク
セスアドレスに変換して、このメモリブロックを使用中
とするもので、複数のタスク対応のメモリプール領域を
設定する場合でも、実アドレス空間には、1メモリプー
ル領域1−1のアドレス割付けを行うだけであるから、
実アドレス空間を圧迫することなく、拡張メモリ領域2
を利用して広大なメモリプール領域として活用すること
ができる利点がある。
【0037】又メモリプール領域1−1のベースアドレ
スとサイズとを基に、メモリプール領域1−1のアクセ
スアドレスが、メモリプール領域1−1のサイズ内か否
かを判定し、このサイズ内の時は、空きメモリブロック
を選択して、そのメモリブロックのベースアドレスを基
に、メモリプール領域1−1のアクセスアドレスを、拡
張メモリのメモリブロックのアクセスアドレスに変換
し、サイズ内でない時は、アドレス変換を行わないこと
により、他のタスクが使用する隣接したメモリブロック
に対するアクセスを阻止することができるから、データ
の書き換えが生じる問題を回避できる利点があり、又メ
モリアクセスの肯定応答の時間監視により、不正アクセ
スを検出できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の拡張メモリを利用したメ
モリプール管理方式の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のメモリプール管理データ
テーブルの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態のタスク及びメモリ管理部
のシーケンスチャートである。
【図4】従来のメモリプール管理方式の説明図である。
【符号の説明】 1 実アドレス空間のメモリ領域 1−1 実アドレス空間のメモリプール領域 1−2 実アドレス空間のメモリ未実装領域 2 拡張アドレス空間の拡張メモリ領域 2−1,2−2,・・・,2−n メモリブロック 3 マイクロプロセッサ(CPU) 4 実アドレス・拡張アドレス変換部 4−1 第1のレジスタ 4−2 第2のレジスタ 4−3 アドレス変換回路 10 マイクロプロセッサ3から出力されるアドレス信
号 11 実アドレス空間のメモリ領域のアドレス信号 12 拡張アドレス空間の拡張メモリ領域のアドレス信
号 20 マイクロプロセッサとの間のデータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実アドレス空間の一部にメモリ未実装領
    域を形成し、該メモリ未実装領域内にメモリプール領域
    を設定し、拡張アドレス空間に前記メモリプール領域の
    サイズの複数のメモリブロックを形成し、 タスクによるメモリプール領域の獲得要求により、空き
    の前記メモリブロックを選択し、且つ前記メモリプール
    領域へのアクセスアドレスを、該選択されたメモリブロ
    ックのアクセスアドレスに変換し、該メモリブロックを
    使用中とする過程を含むことを特徴とするメモリプール
    領域管理方法。
  2. 【請求項2】 前記実アドレス空間の前記メモリプール
    領域のベースアドレス及びサイズを管理し、前記実アド
    レス空間の前記メモリプール領域のアクセスアドレス
    が、前記メモリプール領域のサイズ内の時に、空きの前
    記メモリブロックを選択して、該メモリブロックのアク
    セスアドレスに変換し、該メモリブロックを使用中と
    し、前記メモリプール領域へのアクセスアドレスが該メ
    モリプール領域のサイズ外の場合は、該アクセスアドレ
    スを変換することなく、前記実アドレス空間のアクセス
    アドレスとする過程を含むことを特徴とする請求項1記
    載のメモリプール領域管理方法。
  3. 【請求項3】 実アドレス空間の一部にメモリ未実装領
    域を形成し、該メモリ未実装領域内にメモリプール領域
    を設定したメモリ領域と、 前記メモリプール領域のサイズの複数のメモリブロック
    を形成した拡張アドレス空間の拡張メモリ領域と、 前記拡張アドレス空間の拡張メモリ領域に形成した前記
    メモリブロックの空き状態と、前記実アドレス空間のメ
    モリプール領域のベースアドレスと、前記拡張メモリ領
    域のメモリブロックのベースアドレスとを格納したメモ
    リプール管理データテーブルと、 タスクによるメモリプール領域の獲得要求により、前記
    拡張アドレス空間の拡張メモリ領域の空きメモリブロッ
    クを選択し、且つ前記メモリプール領域へのアクセスア
    ドレスを、前記メモリプール管理データテーブルを参照
    して、前記選択されたメモリブロックのアクセスアドレ
    スに変換する実アドレス・拡張アドレス変換部とを備え
    たことを特徴とするメモリプール領域管理装置。
  4. 【請求項4】 前記実アドレス・拡張アドレス変換部
    は、前記メモリプール管理データテーブルと、前記メモ
    リプール領域のサイズとを参照して、前記実アドレス空
    間のメモリプール領域へのアクセスアドレスの時のみ前
    記空きメモリブロックへのアクセスアドレスに変換する
    構成を備えたことを特徴とする請求項3記載のメモリプ
    ール領域管理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718450B2 (en) 2000-11-15 2004-04-06 Nec Corporation Memory management system, computer program thereof and memory management method for system protection

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US6718450B2 (en) 2000-11-15 2004-04-06 Nec Corporation Memory management system, computer program thereof and memory management method for system protection

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