JPH11212136A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11212136A
JPH11212136A JP10017130A JP1713098A JPH11212136A JP H11212136 A JPH11212136 A JP H11212136A JP 10017130 A JP10017130 A JP 10017130A JP 1713098 A JP1713098 A JP 1713098A JP H11212136 A JPH11212136 A JP H11212136A
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imaging
mechanical shutter
shutter
image pickup
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Tsuyoshi Fukuda
強 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子カメラにおいて、ストロボ撮影が可能な
撮像時間(シャッタ秒時)が制限される。 【解決手段】 撮像手段5と、この撮像手段の撮像動作
時間を制御する電子シャッタ手段と、撮像手段への光入
射時間を制御するメカニカルシャッタ手段4とを有する
カメラにおいて、ストロボ撮像を行う場合に、撮像手段
による目標撮像時間がメカニカルシャッタ手段の全開秒
時以上長いときはメカニカルシャッタ手段による光入射
時間制御により撮像手段の撮像時間制御を行い、撮像手
段による目標撮像時間がメカニカルシャッタ手段の全開
秒時より短いときはメカニカルシャッタ手段を全開秒時
以上動作させるとともに電子シャッタ手段の撮像動作時
間制御により撮像手段の撮像時間制御を行う制御手段を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレードタイプの
フォーカルプレーンシャッタ等のストロボ同調のための
全開秒時に制限のあるメカニカルシャッタを用いた電子
カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影レンズの光を電気信号に変換
するCCD等の固体撮像素子を用いて画像を取り込む電
子カメラには、画像を形成する光を取り込む撮像動作時
間を制御することにより撮像時間を制御する電子シャッ
タ機能を有するとともに、撮像素子が必要な光量を取り
込んだ後に余分な光によるスミアー等の軽減のためにメ
カニカルシャッタを有するものがある。
【0003】このようなタイプのカメラとしては、高画
質を追求する一眼レフタイプの電子カメラが多く、また
撮像時間の制御と絞りの制御とを別々に行うために、メ
カニカルシャッタとしてはフォーカルプレーンシャッタ
が採用されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォー
カルプレーンシャッタを用いた電子カメラによりストロ
ボ撮像を行おうとすると、フォーカルプレーンシャッタ
が固体撮像素子に対して全画面を開口しているとき、す
なわちフォーカルプレーンシャッタが全開になったとき
のみストロボを発光することが可能となり、ストロボに
同調する秒時はある一定の秒時より長い秒時となってし
まう。これは、ある一定の秒時よりも短い秒時でストロ
ボを発光すると、フォーカルプレーンシャッタの羽根部
材により一部の光が遮られてしまい、いわゆる露光むら
が生じてしまうためである。
【0005】このため、例えば明るい外光のもとで逆光
等のためにストロボ撮像を行いたいシーンでは、ストロ
ボ同調秒時にて外光も適正に撮影しようとすると、絞り
を小さく絞らなければならず、絞りを小さくするとスト
ロボ光の到達範囲が極端に短くなり、撮像できる被写体
の距離に制限がつく。また、最小絞りにしてもストロボ
同調秒時との組み合わせではまだ絞り足りない場合も存
在する。
【0006】さらに、上記のような明るい外部で、撮影
意図として絞りを開けて背景をぼかしたい場合などで
は、ストロボ同調秒時では外光に対して露出オーバーと
なってしまい、事実上通常のストロボ撮影が不可能であ
る。
【0007】また、従来、このような条件でストロボ撮
影を行うために、シャッタが全開でなくてもシャッタに
よる露光むらがおきないように、撮像中ストロボが光り
続ける、いわゆるFP発光も提案されている。しかし、
このFP発光では、撮像中ストロボが間欠発光を続けな
ければならないため、発光量が極端に少なくなり、スト
ロボ光の到達距離が非常に短くなってしまうという欠点
がある。
【0008】そこで、本発明は、特にフォーカルプレー
ンシャッタを用いた場合でも、全てのシャッタ秒時にお
いて発光量を落とすことなくストロボ撮影が可能な電子
カメラを提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、撮像時間の制御を電子
シャッタを使って行うことによるスミアー等の画像の性
能劣化を嫌う撮影者や、スミアー等の画像の性能劣化を
許容してもストロボをフル光量で使用したい撮影者の要
望に対応可能な電子カメラを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、撮像手段と、この撮像手段
の撮像動作時間を制御する電子シャッタ手段と、撮像手
段への光入射時間を制御するメカニカルシャッタ手段と
を有する電子カメラにおいて、ストロボ撮像を行う場合
に、撮像手段による目標撮像時間がメカニカルシャッタ
手段の全開秒時以上長いときはメカニカルシャッタ手段
による光入射時間制御により撮像手段の撮像時間制御を
行い、撮像手段による目標撮像時間がメカニカルシャッ
タ手段の全開秒時より短いときはメカニカルシャッタ手
段を全開秒時以上動作させるとともに電子シャッタ手段
の撮像動作時間制御により撮像手段の撮像時間制御を行
う制御手段を設けている。
【0011】これにより、全ての撮像時間(シャッタ秒
時)においてストロボ同調が可能な電子カメラを実現す
ることが可能となる。
【0012】なお、上記発明において、非ストロボ撮像
時にはメカニカルシャッタ手段による光入射時間制御に
より撮像手段の撮像時間制御を行うようにしてもよい。
【0013】また、本願第2の発明では、撮像手段と、
この撮像手段の撮像動作時間を制御する電子シャッタ手
段と、撮像手段への光入射時間を制御するメカニカルシ
ャッタ手段とを有し、メカニカルシャッタ手段を全開秒
時以上動作させてストロボ撮像を行う第1モード(通常
ストロボモード)と全撮像時間についてストロボ撮像を
行う第2モード(全速同調モード)とを選択的に設定可
能な電子カメラにおいて、撮像手段による目標撮像時間
がメカニカルシャッタ手段の全開秒時より短い場合に、
第1モードが設定されているときはメカニカルシャッタ
手段の全開秒時動作による光入射時間制御により撮像手
段の撮像時間制御を行い、第2モードが設定されている
ときはメカニカルシャッタ手段を全開秒時以上動作させ
るとともに電子シャッタ手段の撮像動作時間制御により
撮像手段の撮像時間制御を行う制御手段を設けている。
【0014】これにより、各モードにおいてストロボの
能力をフルに発揮することが可能で、かつスミアー等の
画像劣化を嫌う場合にも対応可能なカメラを実現するこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である電子カメラを示している。この
図において、1は電子カメラであり、2は被写体像を結
像面に結像させるレンズ装置である。3はレンズ装置2
により結像される被写体像を、ファインダー観察時には
ピント板7へ反射して導き、撮影時は被写体光束の光路
から待避するミラー装置である。
【0016】4は被写体光束の結像面へ入射時間をメカ
的に制御するメカニカルシャッタ装置である。このメカ
ニカルシャッタ装置4は、ファインダー観察時には被写
体光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて被写体
高速の光路から待避して露光を開始させる先羽根群4a
と、ファインダー観察時には被写体光束の光路から待避
しているとともに、撮像時には先羽根群4aの走行開始
後所定のタイミングで被写体光束を遮光する後羽根群4
bとを有するフォーカルプレーンシャッタである。
【0017】5はレンズ装置2により結像された被写体
像を撮像して電気信号に変換するCCD等の固体撮像装
置で、不図示のコントロールユニット(制御手段および
電子シャッタ手段に相当する)によって撮像動作時間が
制御される電子シャッター機能を持つ。
【0018】6は固体撮像装置5と電気的かつメカ的に
結合してこれらを保持する電気基板である。7はレンズ
装置2により結像され、ミラー装置3にて反射した像が
結像されるピント板であり、このピント板7にはファイ
ンダー観察時にファインダー像が形成される。
【0019】8はピント板7に結像された被写体像を正
立正像に変換反射するペンタダハミラー又はペンタプリ
ズム装置である。9はペンタダハミラー又はペンタプリ
ズム装置8にて反射された被写体像を撮影者の目に到達
させる接眼レンズ装置である。
【0020】次に、以上のように構成された電子カメラ
の動作について図2のフローチャートを用いて説明す
る。
【0021】ステップS1にて図示しない電源スイッチ
がオンされると、電子カメラ1は撮影のためのスタンバ
イ状態になる。そして、ステップS2でレリーズボタン
の半押し操作によってオンになるSW1(図示せず)が
オンになると、ステップS3にて測光を開始する。
【0022】次に、図示しないモード選択スイッチによ
って選ばれた露出モードにより、それぞれのモードに対
応した絞り値(Av値)や撮像時間(Tv値)の決定が
なされる(ステップS4〜S10)。
【0023】ここで、露出モードがAv優先モードなら
ば(ステップS4)、Av値は撮影者が選んだ任意の値
となり、ステップS3で測定した測光値に合せてTv値
が決定される(ステップS8)。
【0024】露出モードがTv優先モードならば(ステ
ップS5)、Tv値は撮影者が選んだ任意の値となり、
ステップS3で測定した測光値に合せてAv値が決定さ
れる(ステップS9)。
【0025】露出モードがプログラムモードならば(ス
テップS6)、ステップS3で測定した測光値に合せ
て、図示しないプログラム線図からそれぞれのAv値お
よびTv値が決定される(ステップS10)。なお、プ
ログラム線図としてはいろいろなパターンが考えられる
が、1つのパターンを有する場合でも複数のパターンを
有する場合でも基本的には同じフローを通過する。
【0026】露出モードがマニュアル露出の場合は、T
v値、Av値ともユーザーが選択した任意の値となる
(ステップS7)。
【0027】以上のように、いずれのモードが選択され
た場合でも、ステップS10までで制御すべきTv値
(目標撮像時間)、Av値が決定される。
【0028】次に、ステップS11にて、レリーズスイ
ッチの全押し操作によりオンするSW2(図示せず)が
オンすると、ステップS12にてストロボ撮影がどうか
を判断する。ストロボ撮影でないときは、ステップS1
8に進み、固体撮像装置5による被写体画像の撮像時間
の制御はメカニカルシャッタ装置4による固体撮像装置
5に対する被写体光束の入射時間制御によって行われ
る。
【0029】すなわち、シャッタ装置4の先羽根群4a
をアパーチャー開放側に走行させて撮像を開始し(ステ
ップS19、S20)、後羽根群4bをアパーチャー閉
じ側に走行させて撮像を終了する(ステップS21)。
こうしてステップS18〜S21の間に固体撮像装置5
に入射する被写体光束は、撮像に必要な光だけに限定さ
れる。よって、固体撮像装置5には撮像に必要以外の余
計な光束が到達しないために、S/Nのよい信号が生成
され、スミアー等もほぼ無い画像が生成される。
【0030】一方、ステップS12にてストロボ撮影で
あると判断されると、ステップS13にて制御すべきT
v値の大きさを判断する。本実施形態のメカニカルシャ
ッタ装置4は、前述したように、ファインダー観察時に
はアパーチャを覆い、撮影時にはアパーチャを開放する
方向に走行する先羽根群4aと、ファインダー観察時に
はアパーチャから待避しているとともに、撮影時には先
羽根群4aの走行後所定のタイミングでアパーチャを覆
う方向に走行する後羽根群4bを持つために、撮像時間
が短いときには先羽根群4aと後羽根群4bとがスリッ
トを形成した状態で走行してしまう。このため、このよ
うなシャッタ走行状態にてストロボを発光させると、ス
トロボ光の発光時間が大変短いために、固体撮像装置5
は画面の一部分しかストロボ光による露光をしないこと
になってしまい、露出ムラのある画面が生成されてしま
う。
【0031】したがって、先羽根群4aが完全にアパー
チャから待避して、なおかつ後羽根群4bがアパーチャ
を遮らない状態のとき、すなわち撮像時間がシャッタ装
置4の全開秒時以上のとき(アパーチャを遮るものがな
いとき)にシャッタ装置4による適正なストロボ撮影が
可能になる。
【0032】そこで、ステップS13では、制御すべき
Tv値がメカニカルシャッタ装置4の全開秒時より短い
かどうかを判断する。Tv値が全開秒時以上長いとき
は、メカニカルシャッター装置4の全開に同調してスト
ロボを発光させれば、適正なストロボ撮影が可能となる
ために、Tv値を目標として実撮像時間をメカニカルシ
ャッタ装置4によって制御することとし、ステップS1
8〜ステップS21のシーケンスを行う。
【0033】一方、制御すべきTv値がメカニカルシャ
ッタ装置4の全開秒時よりも短いときは、前述のように
メカニカルシャッタ装置4で実撮像時間制御をしてしま
うとストロボ光が遮られてしまうので、ステップS14
に進む。
【0034】ステップS14では、メカニカルシャッタ
装置4がストロボ光を遮らないために、このシャッタ装
置4を全開秒時以上の秒時にて制御することとし、ステ
ップS15でシャッタ装置4の先羽根群4aをアパーチ
ャー開放側に走行させるとともに、ステップS16で固
体撮像装置5の電子シャッタ機能によりTv値を目標と
した実撮像時間の制御を行う。こうして、撮像が終了す
ると、ステップS17に進んでシャッタ装置4の後羽根
4bを閉じ方向に走行させる。
【0035】このように制御すべきTv値がメカニカル
シャッタ装置4の全開秒時よりも短いときの撮像制御を
行うことにより、ストロボ光がメカニカルシャッタ装置
4によって遮られることもなく、かつTv値を目標とす
る撮像時間も守られる。
【0036】このように、本実施形態では、ストロボ撮
影時のTv値に応じて固体撮像装置5による撮像時間の
制御を行うシャッタ(メカニカルシャッタ装置4および
電子シャッタ機能)を切り換えるようにしたので、全て
の撮像時間(Tv値)に対してストロボ同調が可能な電
子カメラを実現することができる。
【0037】なお、ステップS17又はステップS21
にて撮像が終了すると、固体撮像装置5に蓄えられた画
像信号を読み出し(ステップS22)、画像処理し(ス
テップS23)、図示しないメモリー装置に蓄えて(ス
テップS24)、1回の撮像を終了する(ステップS2
5)。
【0038】(第2実施形態)図3には、本発明の第2
実施形態である電子カメラの動作フローチャートを示し
ている。なお、本実施形態の電子カメラの構成は、第1
実施形態の電子カメラの構成とほぼ同じであるので、共
通構成部分については第1実施形態と同符号を用いて説
明する。
【0039】ステップS101にて図示しない電源スイ
ッチがオンされると、電子カメラ1は撮影のためのスタ
ンバイ状態になる。次に、ユーザーはステップS102
においてストロボモードを選択することができる。ここ
で選択可能なストロボモードとしては、メカニカルシャ
ッタ装置4を全開秒時以上の秒時で制御する通常ストロ
ボモードと、全ての秒時においてストロボ撮影を可能と
する全速同調モードとがある。ユーザーがストロボモー
ドを選択しないときには、通常ストロボモードがイニシ
ャル設定される。
【0040】そして、ステップS103でレリーズボタ
ンの半押し操作によってオンになるSW1(図示せず)
がオンになると、ステップS104にて測光を開始す
る。
【0041】次に、図示しないモード選択スイッチによ
って選ばれた露出モードにより、それぞれのモードに対
応した絞り値(Av値)や撮像時間(Tv値)の決定が
なされる(ステップS105〜S111)。
【0042】ここで、露出モードがAv優先モードなら
ば(ステップS105)、Av値は撮影者が選んだ任意
の値となり、ステップS104で測定した測光値に合せ
てTv値が決定される(ステップS109)。
【0043】露出モードがTv優先モードならば(ステ
ップS106)、Tv値は撮影者が選んだ任意の値とな
り、ステップS104で測定した測光値に合せてAv値
が決定される(ステップS110)。
【0044】露出モードがプログラムモードならば(ス
テップS107)、ステップS104で測定した測光値
に合せて、図示しないプログラム線図からそれぞれのA
v値およびTv値が決定される(ステップS111)。
なお、プログラム線図としてはいろいろなパターンが考
えられるが、1つのパターンを有する場合でも複数のパ
ターンを有する場合でも基本的には同じフローを通過す
る。
【0045】露出モードがマニュアル露出の場合は、T
v値、Av値ともユーザーが選択した任意の値となる
(ステップS108)。
【0046】以上のように、いずれのモードが選択され
た場合でも、ステップS111までで制御すべきTv値
(目標撮像時間)、Av値が決定される。
【0047】次に、ステップS112にて、レリーズス
イッチの全押し操作によりオンするSW2(図示せず)
がオンすると、ステップS113にてストロボ撮影かど
うかを判断する。ストロボ撮影でないときは、ステップ
S124に進み、固体撮像装置5による被写体画像の撮
像時間の制御はメカニカルシャッタ装置4による固体撮
像装置5に対する被写体光束の入射時間制御によって行
われる。
【0048】すなわち、シャッタ装置4の先羽根群4a
をアパーチャー開放側に走行させて撮像を開始し(ステ
ップS125、S126)、所定の後羽根群4bをアパ
ーチャー閉じ側に走行させて撮像を終了する(ステップ
S127)。こうしてステップS125〜S127の間
に固体撮像装置5に入射する被写体光束は、撮像に必要
な光だけに限定される。よって、固体撮像装置5には撮
像に必要以外の余計な光束が到達しないために、S/N
のよい信号が生成され、スミアー等もほぼ無い画像が生
成される。
【0049】一方、ステップS113にてストロボ撮影
であると判断されると、ステップS114にて制御すべ
きTv値の大きさを判断する。本実施形態のメカニカル
シャッタ装置4は、前述したように、ファインダー観察
時にはアパーチャを覆い、撮影時にはアパーチャを開放
する方向に走行する先羽根群4aと、ファインダー観察
時にはアパーチャから待避しているとともに、撮影時に
は先羽根群4aの走行後所定のタイミングでアパーチャ
を覆う方向に走行する後羽根群4bを持つために、撮像
時間が短いときには先羽根群4aと後羽根群4bとがス
リットを形成した状態で走行してしまう。このため、こ
のようなシャッタ走行状態にてストロボを発光させる
と、ストロボ光の発光時間が大変短いために、固体撮像
装置5は画面の一部分しかストロボ光による露光をしな
いことになってしまい、露出ムラのある画面が生成され
てしまう。
【0050】したがって、先羽根群4aが完全にアパー
チャから待避して、なおかつ後羽根群4bがアパーチャ
を遮らない状態のとき、すなわち撮像時間がシャッタ装
置4の全開秒時以上のとき(アパーチャを遮るものがな
いとき)にシャッタ装置4による適正なストロボ撮影が
可能になる。
【0051】そこで、ステップS114では、制御すべ
きTv値がメカニカルシャッタ装置4の全開秒時より短
いかどうかを判断する。Tv値が全開秒時以上長いとき
は、メカニカルシャッター装置4の全開に同調してスト
ロボを発光させれば、適正なストロボ撮影が可能となる
ために、Tv値を目標として実撮像時間をメカニカルシ
ャッタ装置4によって制御することとし、ステップS1
24〜ステップS127のシーケンスを行う。
【0052】一方、制御すべきTv値がメカニカルシャ
ッタ装置4の全開秒時よりも短いときは、ステップS1
15に進み、ステップS102で設定されたストロボモ
ードが全速同調モードか通常ストロボモードかを判定す
る。
【0053】ここで、通常ストロボモードならば、メカ
ニカルシャッタ装置4の制御秒時をステップS108,
S109,S110,S111で決定されたTv値より
も大きなものとし、メカニカルシャッター装置4を全開
秒時で制御する(ステップS120)。そして、ステッ
プS121にてメカニカルシャッタ装置4の先羽根群4
aがアパーチャを開放して全開になったタイミングでス
トロボを発光する。この場合、固体撮像装置5は先羽根
群4aが開き始めたとき(ステップS121)から、後
羽根群4bがアパーチャを覆う(ステップS123)ま
で露光される。すなわち、ステップS120〜S123
のシーケンスによる通常ストロボモードでの撮影時に
は、外光成分で露光される部分に関しては、いわゆる露
出オーバーになるが、これは従来の銀塩カメラと同様で
ある。
【0054】また、ステップS115において、ストロ
ボモードが全速同調モードと判定されたときは、ステッ
プS116に進み、メカニカルシャッタ装置4がストロ
ボ光を遮らないために、このシャッタ装置4を全開秒時
以上の秒時にて制御することとする。そして、ステップ
S117でシャッタ装置4の先羽根群4aをアパーチャ
ー開放側に走行させるとともに、ステップS118で固
体撮像装置5の電子シャッタ機能によりTv値を目標と
した実撮像時間の制御を行う。こうして、撮像が終了す
ると、ステップS119に進んでシャッタ装置4の後羽
根4bを閉じ方向に走行させる。
【0055】つまり、全速同調モードでの撮像時間は、
メカニカルシャッタ装置4の動きと関係無く、全て固体
撮像装置5の電子シャッター機能で制御される。
【0056】このように、本実施形態の電子カメラによ
れば、撮影者が全速同調モードを選んだときは全ての目
標撮像時間においてストロボ撮影が可能になる。さら
に、通常ストロボモードを選択して、S/Nの良い画像
を得ることも可能である。
【0057】なお、ステップS119,ステップS12
3又はステップS127にて撮像が終了すると、固体撮
像装置5に蓄えられた画像信号を読み出し(ステップS
128)、画像処理し(ステップS129)、図示しな
いメモリー装置に蓄えて(ステップS130)、1回の
撮像を終了する(ステップS131)。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、ストロボ撮影において撮像手段による目標撮像
時間がメカニカルシャッタ手段の全開秒時以上長いとき
はメカニカルシャッタ手段による光入射時間制御により
撮像手段の撮像時間制御を行い、撮像手段による目標撮
像時間がメカニカルシャッタ手段の全開秒時より短いと
きはメカニカルシャッタ手段を全開秒時以上動作させる
とともに電子シャッタ手段の撮像動作時間制御により撮
像手段の撮像時間制御を行うようにしているので、全て
の撮像時間(シャッタ秒時)においてストロボ同調が可
能な電子カメラを実現することができる。
【0059】なお、非ストロボ撮影において、メカニカ
ルシャッタ手段による光入射時間制御により撮像手段の
撮像時間制御を行えば、スミアー等を軽減することがで
きる。
【0060】また、本願第2の発明によれば、撮像手段
による目標撮像時間がメカニカルシャッタ手段の全開秒
時より短い場合に、第1モード(通常ストロボモード)
が設定されているときはメカニカルシャッタ手段の全開
秒時動作による光入射時間制御により撮像手段の撮像時
間制御を行い、第2モード(全速同調モード)が設定さ
れているときはメカニカルシャッタ手段を全開秒時以上
動作させるとともに電子シャッタ手段の撮像動作時間制
御により撮像手段の撮像時間制御を行うようにしている
ので、各モードにおいてストロボの能力をフルに発揮す
ることができ、かつスミアー等の画像劣化を嫌う場合に
も対応可能なカメラを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である電子カメラの構成
図。
【図2】上記第1実施形態の電子カメラの動作フローチ
ャート。
【図3】本発明の第2実施形態である電子カメラの動作
フローチャート。
【符号の説明】
1 電子カメラ 2 レンズ装置 3 ミラー装置 4 メカニカルシャッタ装置(フォーカルプレーンシャ
ッタ) 5 固体撮像装置 6 電気基板 7 ピント板 8 ペンタダハミラー又はペンタプリズム装置 9 接眼レンズ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、この撮像手段の撮像動作時
    間を制御する電子シャッタ手段と、前記撮像手段への光
    入射時間を制御するメカニカルシャッタ手段とを有する
    カメラにおいて、 ストロボ撮像を行う場合に、前記撮像手段による目標撮
    像時間が前記メカニカルシャッタ手段の全開秒時以上長
    いときは前記メカニカルシャッタ手段による光入射時間
    制御により前記撮像手段の撮像時間制御を行い、前記撮
    像手段による目標撮像時間が前記メカニカルシャッタ手
    段の全開秒時より短いときは前記メカニカルシャッタ手
    段を全開秒時以上動作させるとともに前記電子シャッタ
    手段の撮像動作時間制御により前記撮像手段の撮像時間
    制御を行う制御手段を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、非ストロボ撮像時には
    前記メカニカルシャッタ手段による光入射時間制御によ
    り前記撮像手段の撮像時間制御を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 撮像手段と、この撮像手段の撮像動作時
    間を制御する電子シャッタ手段と、前記撮像手段への光
    入射時間を制御するメカニカルシャッタ手段とを有し、
    前記メカニカルシャッタ手段を全開秒時以上動作させて
    ストロボ撮像を行う第1モードと全撮像時間についてス
    トロボ撮像を行う第2モードとを選択的に設定可能なカ
    メラにおいて、 前記撮像手段による目標撮像時間が前記メカニカルシャ
    ッタ手段の全開秒時より短い場合に、前記第1モードが
    設定されているときは前記メカニカルシャッタ手段の全
    開秒時動作による光入射時間制御により前記撮像手段の
    撮像時間制御を行い、前記第2モードが設定されている
    ときは前記メカニカルシャッタ手段を全開秒時以上動作
    させるとともに前記電子シャッタ手段の撮像動作時間制
    御により前記撮像手段の撮像時間制御を行う制御手段を
    有することを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、ストロボ撮像を行う場
    合において前記撮像手段による目標撮像時間が前記メカ
    ニカルシャッタ手段の全開秒時以上長いときは、前記メ
    カニカルシャッタ手段による光入射時間制御により前記
    撮像手段の撮像時間制御を行うことを特徴とする請求項
    3に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、非ストロボ撮像時には
    前記メカニカルシャッタ手段による光入射時間制御によ
    り前記撮像手段の撮像時間制御を行うことを特徴とする
    請求項3又は4に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記メカニカルシャッタ手段が、フォー
    カルプレーンシャッタであることを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載のカメラ。
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