JPH11211877A - 原子炉出力測定装置およびその製造方法 - Google Patents

原子炉出力測定装置およびその製造方法

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JPH11211877A
JPH11211877A JP10019844A JP1984498A JPH11211877A JP H11211877 A JPH11211877 A JP H11211877A JP 10019844 A JP10019844 A JP 10019844A JP 1984498 A JP1984498 A JP 1984498A JP H11211877 A JPH11211877 A JP H11211877A
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rod
heating element
temperature sensor
shaped heating
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JP10019844A
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Yasushi Goto
泰志 後藤
Ryoichi Arai
良一 新井
Yutaka Tanaka
豊 田中
Nobuaki Ono
信明 大野
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】コア部材内に棒状発熱体と温度センサを安定的
に接合させて固定し、安定した熱伝達特性を得て原子炉
出力測定の信頼性を向上させた原子炉出力測定装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】原子炉出力測定装置10は原子炉の炉心部
に配置され、固定式のガンマサーモメータ14を備えて
原子炉出力を測定する。ガンマサーモメータ14は、ロ
ッド状コア部材21内に棒状発熱体24と温度センサ2
5が配置される。コア部材21は金属のカバーチューブ
20で覆設され、カバーチューブ20とコア部材21と
の間に環状(スリーブ状)空隙部22が軸方向に間隔を
おいて複数箇所形成され、センサアッセンブリが構成さ
れる。ガンマサーモメータ14は温度センサ25にて環
状空隙部22に面するコア部材部分(センサ部17)の
温度分布を検出して原子炉出力を測定している。ガンマ
サーモメータ14は、棒状発熱体24と温度ンサ25と
の間、および温度センサ25とコア部材21の間をろう
付けで一体に接合し、接合不良を解消して熱伝達特性を
良好にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の出力を測
定する原子炉出力測定装置に係り、特に固定式のガンマ
サーモメータを備えた原子炉出力測定装置およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉の出力測定装置は、例えば
沸騰水型原子炉(以下、BWRという。)では、炉内の
中性子束を測定することで行なわれており、中性子のセ
ンサとしては炉内固定式の中性子検出手段である核分裂
電離箱(以下、LPRMという。)と移動式の中性子検
出手段である核分裂電離箱(以下、TIPという。)が
使用されている。
【0003】このLPRMは中性子との反応物質(セン
サ物質)としてウラン同位体を使用している。LPRM
は炉内固定式であるため、使用するに連れてウラン同位
体が失われ、中性子に対する感度が低下する。また、炉
内の設置箇所により中性子束が異なるので使用するに連
れて個々のセンサ感度に大きな差が生じる。このため、
BWRでは原子炉運転中にTIPを使用してLPRMの
感度較正を実施し、センサ感度を補正している。
【0004】しかし、TIPを使用しているために、原
子炉圧力容器の下方にTIPを原子炉の炉心内で移動さ
せるための大掛かりなTIP移動用の駆動機構が収納さ
れている。その上、このTIP駆動機構はメンテナンス
に手間がかかる他、原子炉内から引き出されたTIPは
放射化しており、メンテナンス時に、作業員が放射線被
曝を受けるおそれがあることが問題になっている。
【0005】そこで、近年、TIPを廃止し、TIP駆
動機構が不要でかつ感度劣化の少ない炉内固定式のセン
サであるガンマサーモメータをLPRMと併用すること
が考案されている。ガンマサーモメータは放射線による
発熱量を検出するセンサで、発熱量が放射線量に比例す
ることに着目して作られたものである。ガンマサーモメ
ータは、センサ部を構成するステンレスなどの構造材
が、原子炉内の放射線(特にガンマ線)の吸収や非弾性
散乱によってエネルギーを吸収して発熱し、発生した熱
が外部の冷却材へ流出する際に形成される温度分布を熱
電対などにより測定するものである。したがって、ガン
マサーモメータは核分裂電離箱と異なり、中性子吸収反
応を伴わないので原理的にはセンサ感度の劣化が生じな
い。
【0006】ガンマサーモメータ1のセンサ部構造とコ
ア部材を構成するコアチューブの軸方向温度分布を図1
5に示す。ガンマサーモメータ1は、このセンサ部2を
軸方向に間隔をおいて複数箇所有した棒状構造物であ
る。ガンマサーモメータ11のセンサ部構造はコアチュ
ーブ3とカバーチューブ4による二重管構造になってお
り、チューブ間に温度分布を形成すために円周方向に周
回した環状空隙部5が設けられる。
【0007】ガンマサーモメータ1は、コアチューブ3
からカバーチューブ4への熱伝達は接触面を介して行わ
れる。コアチューブ3の軸方向温度分布は、センサ部2
の構造物が発熱していない場合においては破線aのよう
に平坦であるが、原子炉内の放射線により発熱した場合
においては実線bのように環状空隙部5の空隙中心位置
で温度Tが高くなる。温度Tは環状空隙部5の軸方向中
心部で最も高くなる。
【0008】環状空隙部5の中心部が高くなる理由は、
コアチューブ3で発生した熱が、環状空隙部5の中心部
分を境に空隙部5を迂回して軸方向の両方向に伝導し、
続いてカバーチューブ4に伝達されるためである。この
空隙部中心部分の他部分に対する温度上昇分は、発熱量
つまりセンサ近傍の放射線量に対応しており、温度上昇
分を測定することにより原子炉の出力測定が可能になっ
ている。
【0009】ガンマサーモメータ1は、この温度上昇分
を測定するために、センサ部の個数に対応した複数の熱
電対と、センサ感度較正のためのヒータがコアチューブ
3の内部孔6に内蔵されている。これらの熱電対とヒー
タはいずれも絶縁被覆と金属被覆が施された絶縁被覆構
造となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ガンマサーモメータ1
は上述した棒状センサ構造となっているが、コア部材3
の温度を正確に測定するためには熱電対の金属被覆がコ
ア部材3に密着している必要がある。従来のガンマサー
モメータは、まず、コア部材3の内部孔6に絶縁被覆と
金属被覆を施した熱電対とヒータを挿入した後に、コア
部材3をかしめてこのコア部材3を熱電対の金属被覆管
に圧着させて固定し、その後、さらにカバーチューブ4
にコア部材3を収容し、このカバーチューブ4をかしめ
てコア部材3の外面に圧着させるという多段圧着構造を
採用した製造方法をとっている。
【0011】このため、コア部材3のかしめが不十分で
あると熱電対の金属被覆がコア部材3に密着せず、正確
な温度測定ができなかったり、あるいは、コア部材3を
強くかしめ過ぎると、かしめた時に強い変形力が加わ
り、熱電対の絶縁被覆と金属被覆が変形して、断線や絶
縁不良などの故障の原因になる場合がある。
【0012】また、ガンマサーモメータ1のセンサ感度
較正時には、発熱体であるヒータを発熱させることによ
りコア部材3を加熱させて放射線発熱時の温度分布に類
似した温度分布を形成させるが、ヒータの密着が悪いと
熱伝達特性が変わりセンサ感度の較正精度の低下につな
がる。
【0013】さらに、ガンマサーモメータ1の炉外較正
はヒータによる発熱を利用したものとセンサに電流を流
しセンサ自身をジュール発熱させるものとにより行なっ
ている。両発熱方法による較正結果は本来同一の感度と
なるはずであるが、ヒータや熱電対の圧着状態の不良に
よる較正結果に相違が生じ、センサ特性を規定するのが
困難となる可能性があった。
【0014】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、コア部材内に棒状発熱体と温度センサとを安
定的に接合させて固定し、安定した熱伝達特性を得、原
子炉出力測定の信頼性を向上させた原子炉出力測定装置
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】本発明の他の目的は、製造が容易で、製作
精度に依存しない安定した熱電特性が得られ、較正精度
のバラツキを有効的に防止し、原子炉出力の測定を安定
した精度で行なうことができる原子炉出力測定装置およ
びその製造方法を提供するにある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、コア部材内に
棒状発熱体と温度センサとをろう付けにより精度よく簡
単かつ容易に固定でき、製造が容易でコストの低減を図
ることができる原子炉出力測定装置およびその製造方法
を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原子炉出力
測定装置は、上述した課題を解決するために、請求項1
に記載したように、金属製ロッド状コア部材内に棒状発
熱体とその発熱体の周囲に温度センサとを配置する一
方、上記コア部材に金属のカバーチューブを覆設して上
記カバーチューブとコア部材の間に、環状空隙部を軸方
向に間隔をおいて複数箇所有するセンサアッセンブリを
構成し、このセンサアッセンブリを原子炉の炉心部に配
置し、前記温度センサにて環状空隙部に面するコア部材
部分の温度分布を検出して原子炉出力を測定するガンマ
サーモメータを備え、上記ガンマサーモメータは、棒状
発熱体と温度センサの間および温度センサとコア部材の
間をろう付けにて一体に接合したものである。
【0018】上述した課題を解決するために、本発明に
係る原子炉出力測定装置は、請求項2に記載したよう
に、棒状発熱体と温度センサの間のろう材および温度セ
ンサとコア部材の間のろう材は、原子炉炉心部の軸方向
全長に亘って配置されたものであり、また、請求項3に
記載したように、棒状発熱体と温度センサの間のろう材
および温度センサとコア部材の間のろう材は、カバーチ
ューブとコア部材の間に形成される環状空隙部にそれぞ
れ対応して上記環状空隙部付近にのみ配置されたもので
ある。
【0019】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る原子炉出力測定装置は、請求項4に記載した
ように、コア部材に軸方向に延びる内部孔を形成し、こ
の内部孔の中心部に棒状発熱体をその発熱体周囲に温度
センサを配置し、上記温度センサの断面形状は、棒状発
熱体およびコア部材の内部孔の接触部形状に合せて形成
されたものである。
【0020】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る原子炉出力測定装置は、請求項5に記載し
たように、棒状発熱体と温度センサは、電気絶縁層を介
して金属被覆管内に一体構造で構成され、上記棒状発熱
体および温度センサを一体に備えた金属被覆管がコア部
材の内部孔にろう付けにて固定されたものである。
【0021】また、本発明に係る原子炉出力測定装置の
製造方法は、上述した課題を解決するために、請求項6
に記載したように、棒状発熱体の周囲にろう材を配置
し、さらに、このろう材の外周側に複数の温度センサを
周方向に沿って配設し、配設された複数の温度センサに
筒状あるいはスリーブ状のろう材を挿通させた後、上記
棒状発熱体、温度センサおよびろう材を金属製ロッド状
のコア部材の内部孔に収容し、続いて上記コア部材の外
側から高周波加熱等で加熱してろう材を溶融し、棒状発
熱体、温度センサおよびコア部材を相互に接合して一体
化させ、次に一体化されたコア部材をカバーチューブに
収容し、このカバーチューブをコア部材にかしめ等で固
定してガンマサーモメータを製造する方法である。
【0022】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る原子炉出力測定装置の製造方法は、請求項
7に記載したように、棒状発熱体とその周囲の温度セン
サとの間は、棒状発熱体の周囲にろう材を塗布あるいは
挿通させることにより配置する方法である。
【0023】さらにまた、本発明に係る原子炉出力測定
装置の製造方法は、上述した課題を解決するために、請
求項8に記載したように、棒状発熱体の周囲にろう材を
配置し、さらに、このろう材の外周側に複数の温度セン
サを周方向に沿って配設し、外部から加熱することによ
り各温度センサを棒状発熱体の周囲にろう付けにて接合
し、次に接合された棒状発熱体と各温度センサを金属製
ロッド状コア部材の内部孔に収容し、この内部孔の隙間
にろう材を流し込んで温度センサとコア部材とをろう付
けで接合して一体化させ、続いて一体化されたコア部材
をカバーチューブ内に収容し、カバーチューブをコア部
材にかしめ等で固定してガンマサーモメータを製造する
方法である。
【0024】またさらに、本発明に係る原子炉出力測定
装置の製造方法は、上述した課題を解決するために、請
求項9に記載したように、棒状発熱体の周囲に間隔をお
いて複数の温度センサを周方向に配置し、上記棒状発熱
体と各温度センサを金属被覆管内で電気絶縁層で固めて
一体化し、次に棒状発熱体と各温度センサを電気絶縁層
を介して収容した金属被覆管を金属製ロッド状コア部材
の内部孔に収容させてろう付けにて固定し、続いて上記
コア部材をカバーチューブに収容し、このカバーチュー
ブをコア部材にかしめ等で固定してガンマサーモメータ
を製造する方法である。
【0025】また、本発明に係る原子炉出力測定装置
は、上述した課題を解決するために、請求項10に記載
したように、金属製ロッド状コア部材内に棒状発熱体と
その発熱体の周囲に温度センサとを配置する一方、上記
コア部材に金属のカバーチューブを覆設して上記カバー
チューブとコア部材の間に、環状空隙部を軸方向に間隔
をおいて複数箇所形成し、さらに、上記コア部材の外面
に軸方向に延びるガイド溝を横断面放射状に形成し、上
記各ガイド溝に案内される温度センサをコア部材に設置
してセンサアッセンブリを構成し、このセンサアッセン
ブリを原子炉の炉心部に配置し、前記温度センサにて環
状空隙部に面するコア部材部分の温度分布を検出して原
子炉出力を測定するガンマサーモメータを備え、上記ガ
ンマサーモメータは、棒状発熱体と温度センサの間およ
び温度センサとコア部材の間をろう付けにて一体に接合
したものである。
【0026】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る原子炉出力測定装置は、請求項11に記載
したように、棒状発熱体とコア部材の間およびガイド溝
と温度センサの間にそれぞれ配置されるろう材が、原子
炉炉心部の軸方向全長に亘り設けられたものであり、ま
た、請求項12に記載したように、棒状発熱体とコア部
材の間およびガイド溝と温度センサの間にそれぞれ配置
されるろう材を、カバーチューブとコア部材の間に形成
される環状空隙部にそれぞれ対応させて環状空隙部の近
傍のみに設けたものである。
【0027】さらにまた、本発明に係る原子炉出力測定
装置の製造方法は、上述した課題を解決するために、請
求項13に記載したように、棒状発熱体の周囲にろう材
を塗布あるいは介装させて金属製ロッド状コア部材の内
部孔に収容し、次にコア部材の外面に横断面放射状に予
め形成され、軸方向に延びるガイド溝にろう材を介して
温度センサを収容し、続いてコア部材の外側から高周波
加熱等で加熱してコア部材を溶融し、コア部材に各温度
センサおよび棒状発熱体を接合させて一体化し、さらに
一体化されたコア部材をカバーチューブ内に収容し、上
記カバーチューブをかしめ等でコア部材に固定してガン
マサーモメータを製造する方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係る原子炉出力測定装置
およびその製造方法の実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0029】図1は、本発明に係る原子炉出力測定装置
を沸騰水型原子炉(BWR)の原子炉出力測定に適用し
た概略構成図を示すものである。この原子炉出力測定装
置は符号10で示すように構成され、原子炉11の炉心
部12に複数それぞれ設置される。原子炉出力測定装置
10は炉心部12を軸方向に貫いて上下方向に設けら
れ、炉内固定式の核分離電離箱としての中性子検出手段
である局所出力領域モニタ(LPRM)13と炉内出力
較正用検出器を兼ねる炉内固定式のγ線発熱検出手段と
してのロッド状のガンマサーモメータ14とを備える。
【0030】原子炉出力測定装置10はLPRM13と
ガンマサーモメータ14とが核計装管15内に挿入され
て一体的な炉内核計装集合体を構成している。核計装管
15内は冷却材が下方向から上方向に向って流れる構造
となっている。このうち、ガンマサーモメータ14は、
例えば8mmφ程度の細長い長尺ロッド状のセンサーアッ
センブリである。ガンマサーモメータ14は炉内出力較
正用に限定されず、炉内出力監視用あるいは炉内出力測
定用に用いてもよい。
【0031】ガンマサーモメータ14は、原子炉炉心部
12の炉心有効高さHに対応する実感部を有し、この実
感部に複数、例えば9個のセンサー部17がγ線発熱検
出器により軸方向に適宜間隔をおいて列状に設けられ
る。一方、LPRM13は4個の中性子検出器18が軸
方向に間隔をおいて列状に設けられる。
【0032】ガンマサーモメータ14は、センサー部1
7が軸方向に例えば9箇所配置されており、LPRM1
3の各中性子検出器18の軸方向配置距離間隔をLとす
ると、ガンマサーモメータ14の4個のセンサー部17
が、各中性子検出器18と同じ炉心軸方向位置に、3個
のセンサー部17が中性子検出器18の中間位置にほぼ
L/2間隔で、また最上段および最下段のセンサー部1
7は、最上段および最下段の中性子検出器18から上方
あるいは下方にL/4〜L/2の距離に、センサー部1
7の軸方向中心がくるように配置される。
【0033】図2および図3は、原子炉出力測定装置1
0を構成する炉内固定式γ線発熱検出手段としてのガン
マサーモメータ14の部分的な断面図を示すものであ
る。このうち、図2はガンマサーモメータ14の一部簡
略した部分的な縦断面図、図3は図2の III−III 線に
沿う平断面図である。
【0034】ガンマサーモメータ14は、金属製、例え
ばステンレス鋼製のジャケットチューブとしてのカバー
チューブ20内に金属製ロッド状コア部材であるコアチ
ューブ21が挿入され、かしめ等で圧着される。コアチ
ューブ21はカバーチューブ20内に焼き嵌め、冷し嵌
めにより圧着させ、固定してもよい、コアチューブ21
もカバーチューブ20と同材質で形成される一方、コア
チューブ21には軸方向に沿って所要の間隔をおいて複
数個、例えば9個の外周溝が形成される。この外周溝は
カバーチューブ20内にコアチューブ21を収容し、固
定したとき、カバーチューブ20で覆われ、断熱部を構
成するスリーブ状あるいは環状の空隙部22を構成して
いる。
【0035】また、コアチューブ21には軸方向に延び
る内部孔23が形成され、この内部孔23内に棒状発熱
体として、シーズヒータ等の内蔵ヒータ24と温度セン
サとしての熱電対25とが収容され、内蔵ヒータ24と
熱電対25はコアチューブ21内にろう付けにより固着
され、センサアッセンブリの主要な構成メンバ29を形
成している。この内蔵ヒータ24および熱電対25は共
に絶縁被覆および金属被覆でそれぞれ被覆されている。
【0036】熱電対25は、例えば差動型熱電対であ
り、内蔵ヒータ24の周囲に複数個、例えば9個が周方
向に沿って配置される。各内蔵ヒータ24は、ガンマサ
ーモメータ14の各センサー部17にそれぞれ対応して
設置される。内蔵ヒータ24と熱電対25とは銀ローあ
るいは銅ロー等のろう材26を介して接着され、また熱
電対25とコアチューブ21もろう材27を介して接着
され、安定的に相互に接合して良好な熱伝達特性が得ら
れるようになっている。
【0037】次に、ガンマサーモメータ14の製造方法
を説明する。
【0038】初めに、ガンマサーモメータ14を構成す
る棒状の発熱体である内蔵ヒータ24を用意し、この内
蔵ヒータ24の周囲に円筒状のろう材26を塗布あるい
は挿通させて配置し、このろう材26の周囲に複数の熱
電対25を周方向に配置する。続いて周方向に配置され
た複数の熱電対25を取り囲むように円筒状のろう材2
7を配置し、このろう材27で複数の熱電対25を被覆
する。
【0039】複数の熱電対25を外側からろう材27で
覆った後、これらの熱電対25、内蔵ヒータ24および
ろう材26,27をコアチューブ21の内部孔23に挿
入し、この内部孔23内に収容させる。
【0040】コアチューブ21の内部孔23にセンサア
ッセンブリ構成メンバ29である熱電対25や内蔵ヒー
タ24を収容した状態で高周波加熱装置等の加熱装置
(図示せず)でコアチューブ21を加熱し、ろう材2
6,27を溶かし、ろう付けを行なう。その際、各熱電
対25とろう材26あるいは27との間に形成される間
隙に粉末状のろう材を予め充填させ、上記間隙をできる
だけ埋めることが望ましい。コアチューブ21の加熱に
より、内部孔23内に内蔵ヒータ24や熱電対25をろ
う付けし、溶着した後、コアチューブ21をカバーチュ
ーブ20内に挿入し、カバーチューブ20の外側からか
しめてコアチューブ21とカバーチューブ20とを圧着
させ、固定させる。このコアチューブ21とカバーチュ
ーブ20の圧着は、焼き嵌め、冷し嵌め、あるいは冷し
焼き嵌めで行なってもよい。
【0041】こうして製造されたカバーチューブ20を
原子炉出力測定装置10の核計装管15内に挿入し、装
着することにより、LPRM13と一体あるいは一体的
な炉内核計装集合体が構成される。
【0042】この場合、ガンマサーモメータ14は、内
蔵ヒータ24と各熱電対25の間にろう材26が予め塗
布あるいは挿嵌され、また、各熱電対25とコアチュー
ブ21の間に筒状あるいは管状のろう材27が予め挿入
され、外側から高周波加熱等の加熱により溶融されてろ
う付けされる。このろう付けにより、内蔵ヒータ24と
各熱電対25;各熱電対25とコアチューブ21を安定
的に精度よく固着し、一体化させることができる。
【0043】ガンマサーモメータ14の内蔵ヒータ24
と各熱電対25;各熱電対25とコアチューブ21を、
それぞれろう材26,27を介して接着したので、適宜
肉厚のろう材26,27を用いることにより接触不良や
接合不良を未然にかつ確実に防止でき、安定した接着が
得られ、安定した熱伝達特性が得られる。したがって、
安定した、精度の高い原子炉出力の測定を行なうことが
できる。
【0044】また、従来のガンマサーモメータは、内蔵
ヒータおよび各熱電対をコアチューブ内にかしめて固定
させているが、このかしめによる圧着方法では、コアチ
ューブの製作精度を保つために、内蔵ヒータや各熱電対
をかしめて固定させる前に、環状空隙部の成形を行なう
ことができない。このため、従来のガンマサーモメータ
は、コアチューブの内部孔に内蔵ヒータおよび熱電対を
挿入してかしめた後に、コアチューブの外周面を切削し
て環状空隙部を形成しており、環状空隙部の形成のため
の機械加工を、コアチューブの内部孔の形成とは別工程
で独立して行なわなければならず、機械加工の加工工程
数が増大し、複雑化する。
【0045】これに対し、本実施形態のガンマサーモメ
ータ14は、コアチューブ21をかしめる必要がないた
め、コアチューブ21の成形加工時に環状空隙部22を
成形加工することができ、機械加工の効率化を図ること
ができる。コアチューブ21の環状空隙部22を予め成
形加工することができるから、コアチューブ21の加工
の自由度を向上させることができる。また、環状空隙部
22はカバーチューブ20側に形成してもよい。このガ
ンマサーモメータ14は棒状発熱体24、熱電対25お
よびコアチューブ21の熱伝達特性を製作精度に依存さ
せることなく、安定化させることができる。
【0046】また、ガンマサーモメータ14を原子炉出
力測定装置10に組み込んで原子炉11の炉心部12に
装荷し、固定させると、原子炉11の運転により放射
線、特にγ線の照射を受ける。放射線の照射を受ける
と、γ線加熱効果によりセンサー部17の構造物が比例
的に加熱される。センサー部17の構造物が発熱してい
ない場合には、図4に示すように、温度分布曲線は破線
aで示されるように平坦であるが、原子炉11内の放射
線により発熱作用を受けると、環状間隙部22の軸方向
中心で実線bで示される温度分布曲線となり、環状空隙
部22内の軸方向中心位置で高くなる。
【0047】環状空隙部22内の軸方向中心部が高くな
るのは、環状空隙部22が断熱部として作用し、コアチ
ューブ21で発生した熱は、環状空隙部22の中心部分
を境にして軸方向両側に分かれ、環状空隙部22を迂回
して熱伝達され、カバーチューブ20の表面で上方へ流
れる冷却材28と熱交換されるが、この迂回路の長さが
長くなるため、他の部分に較べ高温となる。
【0048】すなわち、環状空隙部22内の中心部分あ
るいは中央部分が他の部分より温度上昇していることと
なり、この温度上昇分ΔTが放射線発熱量に相当し、セ
ンサー部17近傍の放射線量に対応している。したがっ
て、この温度上昇分ΔTを測定することにより、原子炉
の出力測定が可能となる。
【0049】一方、原子炉11の原子炉出力測定装置1
0は、LPRM13で各中性子束を測定することによっ
て行なうことができる。したがって、各LPRM13の
測定結果と、ガンマサーモメータ14の出力測定結果と
を比較することにより、各LPRM13の感度劣化を較
正でき、原子炉出力の測定精度の向上を図ることができ
る。ガンマサーモメータ14は熱電対(温度センサ)2
5による温度測定であり、各LPRM13の中性子検出
器18のように中性子反応を測定するものではないの
で、測定感度の劣化を有効的に防止でき、長期間にわた
り、原子炉出力を精度よく測定することができる。
【0050】図5は、本発明に係る原子炉出力測定装置
の第2実施形態を示すもので、ガンマサーモメータ14
Aの簡略的な縦断面図である。
【0051】ガンマサーモメータ14Aは図示しないL
PRMと組み合せて使用され、原子炉出力測定装置10
を構成している。原子炉出力測定装置10を構成する固
定式のロッド状ガンマサーモメータ14Aを沸騰水型原
子炉(BWR)に適用する場合、既存の原子炉の炉心部
12に相当する軸方向長さは、例えば約4mである。ガ
ンマサーモメータ14Aは各センサー部17の温度分布
を考慮した場合、安定した熱伝達特性が要求される部分
は、少なくとも環状空隙部22付近の範囲で足りる。
【0052】しかし、ガンマサーモメータ14Aに多数
のセンサー部17を設置した場合、ろう付け誤差等を考
慮すると、各センサー部17毎にろう材27を配置する
ことは、手間隙がかかり、製造が複雑となる。
【0053】この点から、図5では、ガンマサーモメー
タ14Aの各センサー部17毎にろう材27を配置する
ことをせず、炉心部12のほぼ軸方向全長に亘ってろう
材27を配置する。炉心部12の軸方向全長に亘って延
びるろう材27により、コア部材としてのコアチューブ
21内に配置される温度センサとしての各熱電対および
棒状発熱体としての内蔵センサがろう付けにより安定的
に固着される。この実施形態は、センサー部17の設置
箇所が多い場合に適したものとなる。
【0054】この第2実施形態に示された原子炉出力測
定装置10は、図5に示すように、固定式のガンマサー
モメータ14Aを単独で原子炉炉心部に複数個使用した
ものであってもよい。
【0055】図6は、本発明に係る原子炉出力測定装置
10の第3実施形態を示すもので、ガンマサーモメータ
14Bの簡略的な縦断面図である。この実施形態に示さ
れたものも、固定式のガンマサーモメータ14Bが図1
に示すように、固定式中性子検出手段であるLPRMと
組み合わされて使用される。
【0056】この実施形態に示された原子炉出力測定装
置10は、第2実施形態に示されたものと反対に、固定
式のロッド状ガンマサーモメータ14Bに配置されるセ
ンサー部17の箇所が少ない場合に適したものである。
【0057】ガンマサーモメータ14B内に配置される
センサー部17の箇所が少ない場合には、ろう材27を
ガンマサーモメータ14Bの軸方向全長に亘って配置す
るよりも、安定した熱伝達特性が要求されるセンサー部
17付近にのみろう材27を配置し、ろう材27を効率
的に使用して使用量を節約し、ガンマサーモメータ14
Bの重量軽減ならびに製造を容易としたものである。
【0058】ろう材27は短尺の筒状、管状あるいはス
リーブ状に形成されるが、ろう材27の軸方向長さは、
環状空隙部22の軸方向長さより長く、好ましくは、環
状空隙部22より軸方向両側に突出するように配置され
る。
【0059】この場合にも、ガンマサーモメータ14B
のコア部材としてのコアチューブ21内に温度センサと
しての熱電対および棒状発熱体としての内蔵センサがろ
う付けにより安定的に固着され、圧着不良が生じるのを
有効的に防止でき、安定した熱伝達特性が得られ、熱伝
達特性のバラツキを回避できるので、原子炉出力の測定
精度を向上させ、信頼性を高めることができる。
【0060】図7ないし図9は本発明に係る原子炉出力
測定装置の第4実施形態を示すもので、原子炉出力測定
装置に組み込まれる固定式のガンマサーモメータ14C
の断面図である。
【0061】この実施形態に示された原子炉出力測定装
置10のガンマサーモメータ14Cは、図7に示された
部分的なセンサ断面構造を有する。ガンマサーモメータ
14Cは、ジャケットチューブとしてのカバーチューブ
20内にコア部材としてのコアチューブ21が挿入さ
れ、かしめ等で固定される。
【0062】コアチューブ21は各センサー部17に対
応する軸方向位置にスリーブ状あるいは環状の外周溝が
形成され、この外周溝によりカバーチューブ20との間
に環状空隙部22が形成される。環状空隙部22はコア
チューブ21の軸方向に沿って複数個、例えば9個形成
される。コアチューブ21の各環状空隙部22間には環
状空隙部22の設置数に対応するガイド溝31が図9に
示すように軸方向に延設され、各環状空隙部22内を連
通している。コアチューブ21の各ガイド溝31は放射
方向に拡散し、半径方向外方に開放される。
【0063】コアチューブ21の各ガイド溝31内に温
度センサとしての熱電対25がそれぞれ案内される。熱
電対25は熱電対素線33が電気絶縁材34で被覆さ
れ、その上を金属被覆管35で覆われて構成される。各
熱電対25はコアチューブ21の環状空隙部22内に案
内され、各熱電対25毎に対応する所要の環状空隙部2
2内でそれぞれ個別に終端している。例えば複数の熱電
対25のうち第1の熱電対25は、最下段の環状空隙部
22に案内されて終端し、第2の熱電対25は次段の環
状空隙部22内に延びて終端し、以後順次上段側の環状
空隙部22内に延びて終端し、環状空隙部22に面する
各センサー部17の温度を測定している。
【0064】一方、コアチューブ21の中心部に軸方向
に挿通される内部孔23内に棒状発熱体である内蔵ヒー
タ24が挿入され、ろう材26にてコアチューブ21の
内部孔23にろう付けされ、固着される。内蔵ヒータ2
4もヒータ線(ヒータ芯線)36が電気絶縁材37で被
覆され、金属被覆管38で被覆される。
【0065】次に、図7ないし図9に示されたガンマサ
ーモメータの製造方法を説明する。
【0066】このガンマサーモメータ14Cは、棒状発
熱体としての内蔵ヒータ24を用意し、この内蔵ヒータ
24の周りに銀ロー等のろう材26を塗布し、内蔵ヒー
タ24の周りにろう材26を配置する。ろう材26を備
えた内蔵ヒータ24をコアチューブ21の内部孔23に
挿入し、ろう付けにより固定する。
【0067】その後、コアチューブ21のガイド溝31
の溝底および環状空隙部22の内側壁面にろう材27を
介装し、熱電対25を配設する。各熱電対25をコアチ
ューブ21のガイド溝31および環状空隙部22にそれ
ぞれ配設した後、コアチューブ21を外側から高周波加
熱装置等の加熱装置で加熱してろう材27を溶融させ、
熱電対25をコアチューブ21のガイド溝31および環
状空隙部22にろう付けにて固着させる。その際、ろう
材26と27は炉心軸方向高さ全長に亘って配置して
も、また環状空隙部22に対応させてその環状空隙部2
2付近にのみ配置してもよい。
【0068】この場合、コアチューブ21をカバーチュ
ーブ20に挿入する前に、コアチューブ21に各熱電対
25をろう付けにて固着することができ、この固着状態
が外部に露出しているので、各熱電対25の固着状態あ
るいは接合状態を簡単かつ容易に確認することができ
る。
【0069】コアチューブ21に内蔵ヒータ24および
各熱電対25を固着させた後に、コアチューブ21をジ
ャケットチューブとしてのカバーチューブ20内に挿入
し、カバーチューブ20をコアチューブ21にかしめ等
で固定することにより、ガンマサーモメータ14Cを製
造することができる。その後、コアチューブ21と各熱
電対25との接合状態を確認しカバーチューブ20内に
挿入し、固定させることができ、安定した熱伝達特性の
ガンマサーモメータ14Cを得ることができる。
【0070】この実施形態においては、コアチューブ2
1のガイド溝31および環状空隙部22と熱電対25と
の間にろう材27を介装し、加熱装置でろう材27を加
熱溶融させて各熱電対25とコアチューブ21にろう付
けした例を示したが、コアチューブ21と熱電対25と
の間にろう材27を介装させる代りに、コアチューブ2
1の各ガイド溝31および環状空隙部22に熱電対25
をそれぞれ配設した状態で、コアチューブ21と熱電対
25との間にろう材27を流し込み、各熱電対25をコ
アチューブ21の所定位置にろう付けにて固着させても
よい。この場合には、ろう材27の流動性を確保するた
めに、コアチューブ21は加熱装置で加熱しておくこと
が好ましい。
【0071】図10および図11は本発明に係る原子炉
出力測定装置の第5実施形態を示すものである。
【0072】この実施形態に示された原子炉出力測定装
置10は、中性子検出手段としてのLPRMに組み合さ
れるガンマサーモメータ14Dの製造方法に特徴を有す
る。
【0073】本実施形態の場合、まず、内蔵ヒータ24
の周囲にろう材26を溶融塗布させて設ける。内蔵ヒー
タ24の周囲に配置されたろう材26を利用し、内蔵ヒ
ータ24の周りに複数の熱電対25を配列し、各熱電対
25を内蔵ヒータ24にろう付けにて図11(A)に示
すように、接合させる。
【0074】次に、各熱電対25を接合した棒状の内蔵
ヒータ24をコアチューブ21の内部孔23に図11
(B)に示すように挿入する。このとき、コアチューブ
21の内部孔23は内蔵ヒータ24および各熱電対25
を余裕をもって収容できるような内径を有する。
【0075】内蔵ヒータ24および各熱電対25をコア
チューブ21内に挿入し、収容させた後、コアチューブ
21の内部孔23の隙間に溶融されたろう材27を流し
入れ、高周波加熱等で加熱して図11(C)に示すよう
にろう付けを行なう。
【0076】コアチューブ21内にろう材27を流し込
み、内蔵ヒータ24と各熱電対25のろう付けを行なう
と、図11(D)に示すように構成される。内蔵ヒータ
24と各熱電対25をろう付けしたコアチューブ21
を、続いて図示しないカバーチューブ内に挿入し、カバ
ーチューブをかしめることによりコアチューブ21に圧
着され、ガンマサーモメータ14Dが得られる。
【0077】このガンマサーモメータ14Dにおいて
は、内蔵ヒータ24とコアチューブ21、各熱電対25
とコアチューブ21はろう材26,27を介して接着さ
れており、良好な熱伝達特性を得ることが可能となる。
また、コアチューブ21をかしめることがないので、か
しめによる圧着の場合のような製造による圧着不良は低
減される。
【0078】また、本実施形態でも、第1の実施形態と
同様に、コアチューブ21をかしめる必要がないため、
コアチューブ21に予め環状空隙部22およびガイド溝
を加工しておくことも可能である。
【0079】なお、図10および図11に示されたガン
マサーモメータ14Dにおいて、ろう材26,27の配
置は、軸方向に設置されるセンサ箇所の数に応じて、第
2および第3実施形態のガンマサーモメータ14Dと同
様とすることができる。
【0080】図12は本発明に係る原子炉出力測定装置
の第6実施形態を示すもので、ガンマサーモメータの平
断面図である。
【0081】この実施形態に示されるガンマサーモメー
タ14Eは、熱的接触を良好にするため、温度センサと
しての熱電対40の形状を改善したものである。第5実
施形態までに示された熱電対25は、通常のシーズヒー
タに見られる円形断面形状のものであるが、第6実施形
態では、扇型断面形状の熱電対40を用いたものであ
る。
【0082】図12に示されたジャケットチューブ20
内にコア部材としてのコアチューブ21が収容され、こ
のコアチューブ21の軸方向に貫通する内部孔23内に
センサアッセンブリ構成メンバ41が収容される。セン
サアッセンブリ構成メンバ41は、棒状発熱体である内
蔵ヒータ24の周囲にろう材26を介して複数の扇型断
面形状の熱電対40が配設され、この熱電対40がスリ
ーブ状あるいは筒状のろう材27内に挿通される。内蔵
ヒータ24と扇型断面形状の熱電対40はろう材26を
介してろう付けにて接合され、また、各熱電対40とコ
アチューブ21とはろう材27を介して接合され、コア
チューブ21の内部孔23にセンサアッセンブリ構成メ
ンバ41が一体に収容される。この構成メンバ41でセ
ンサアッセンブリを主に構成している。
【0083】このガンマサーモメータ14Eは次のよう
にして製造される。
【0084】初めに、ガンマサーモメータ14Eを構成
する棒状発熱体である内蔵ヒータ24を用意し、このヒ
ータ24の周りにろう材26を配置する。ろう材26の
配置は、内蔵ヒータ24の周囲に例えばろう材26を塗
布することにより行なわれる。
【0085】ろう材26を配置した内蔵ヒータ24の周
囲に扇型断面形状の熱電対40を周方向に沿って複数
個、例えば9個配設する。内蔵ヒータ24の周囲に各熱
電対40を配設した状態で、コアチューブ21の内部孔
23に挿入し、各熱電対40をコアチューブ21で覆
う。
【0086】次に、コアチューブ21の外側から高周波
加熱等で加熱してろう材26,27を溶融させ、内蔵ヒ
ータ24と扇型断面形状の各熱電対40;各熱電対40
とコアチューブ21とをろう材にてそれぞれ一体に接合
し、センサアッセンブリ構成メンバ41を構成する。
【0087】続いて、センサアッセンブリ構成メンバ4
1を収容したコアチューブ21をカバーチューブ20内
に挿通し、その後カバーチューブ20をかしめ等でコア
チューブ21に固定し、センサアッセンブリが組み立て
られ、ガンマサーモメータ14Eを得ることができる。
【0088】このガンマサーモメータ14Eは、熱電対
40を扇型断面形状とすることで接触面積を大きくとる
ことができ、各熱電対40と内蔵ヒータ24およびコア
チューブ21への熱的接触が良くなり、さらに安定した
熱伝達特性を得ることができる。ガンマサーモメータ1
4Eは図示しないLPRMと一体的に組み合されて使用
される。
【0089】図13は、本発明に係る原子炉出力測定装
置の第7実施形態を示すもので、原子炉出力測定装置に
組み込まれるガンマサーモメータ14Fの平断面図を示
すものである。
【0090】この実施形態に示されたガンマサーモメー
タ14Fは、コアチューブ21内にセンサアッセンブリ
構成メンバ43が一体に収容され、組み込まれるが、こ
のセンサアッセンブリ構成メンバ43は、内蔵ヒータの
ヒータ線44と熱電対素線45とを電気絶縁層を形成す
る電気絶縁材46の溶融で一体に固めて被覆し、この電
気絶縁材46を金属被覆管47で覆設して構成し、一体
化したものである。センサアッセンブリ構成メンバ43
は、ヒータ線44を中心に、このヒータ線44の周りに
間隔をおいて複数の熱電対素線45を配列し、ヒータ線
44と各熱電対素線45を電気絶縁材46による電気絶
縁層内に封じ込めて被覆し、さらに金属被覆管47で覆
ったものである。
【0091】センサアッセンブリ構成メンバ43の金属
被覆管47はスリーブ状あるいは筒状のろう材27に挿
入され、このろう材27で覆われる。金属被覆管47を
覆ったろう材27は続いてコアチューブ21の内部孔2
3に挿入され、収容される。コアチューブ21内にセン
サアッセンブリ43を収容した状態で、コアチューブ外
側から高周波加熱等で加熱してろう材27を溶融させ、
コアチューブ21をセンサアッセンブリ構成メンバ43
と一体に接合させる。その後、コアチューブ21にカバ
ーチューブ20を被せ、このカバーチューブ20をかし
め等でコアチューブ21に固定させることにより、ガン
マサーモメータ14Fを作ることができる。
【0092】このガンマサーモメータ14Fは、図示し
ないLPRMとともに核計装管内に収容されて原子炉出
力測定装置10が構成される。
【0093】この実施形態に示されたガンマサーモメー
タ14Fはコアチューブ21内にセンサアッセンブリ構
成メンバ43をろう付けにて一体に収容し、このセンサ
アッセンブリ構成メンバ43は内蔵ヒータのヒータ線4
4および熱電対素線45を電気絶縁材46および金属被
覆管47で一体化し、ヒータ線44および熱電対素線4
5を電気絶縁被覆および金属被覆で一体に覆設したの
で、内蔵ヒータ、各熱電対およびコアチューブ21の熱
的接触不良を確実に解消でき、より一層安定した熱伝達
特性を得ることができる。
【0094】図9は本発明に係る原子炉出力測定装置の
第8実施形態を示すもので、原子炉出力測定装置に組み
込まれるガンマサーモメータの平断面図である。
【0095】この実施形態に示されたガンマサーモメー
タ14Gは、コアチューブ21内にセンサアッセンブリ
構成メンバ50をろう付け等で一体に収容する一方、こ
のセンサアッセンブリ構成メンバ50は棒状発熱体であ
る内蔵ヒータとしてのシーズヒータ51を中心としてヒ
ータ周囲に温度センサであるシーズ熱電対52を複数個
周方向に沿って配置した後、電気絶縁材46および金属
被覆管47で一体に覆い、MIケーブル状としたもので
ある。すなわち、シーズヒータ51およびシーズ熱電対
52に電気絶縁被覆さらに金属被覆を施してMIケーブ
ル化させたものである。
【0096】このガンマサーモメータ14Gにおいて
は、センサアッセンブリ構成メンバ50を構成するシー
ズヒータ51およびシーズ熱電対52を電気絶縁被覆さ
らに金属被覆で一体に覆い、MIケーブル化することに
より、ヒータ51と熱電対52の熱的接触不良を確実に
かつ未然に防止でき、安定した熱伝達特性が得られる。
【0097】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る原子炉
出力測定装置およびその製造方法においては、金属製ロ
ッド状のコア部材に棒状発熱体および温度センサをろう
付けにより一体的に接合したので、ガンマサーモメータ
を構成する棒状発熱体および温度センサのコア部材への
固定にかしめによる圧着方式のような厳しい製作精度が
要求されず、製造が簡素化され、簡単になる一方、コア
部材、棒状発熱体および温度センサは相互に一体接合さ
れ、製作精度に依存せず、安定した良好な熱伝達特性が
得られ、原子炉出力の測定精度が向上し、信頼性を高め
ることができる。
【0098】また、ガンマサーモメータは固定式とする
ことができ、その駆動機構が不要となる一方、この固定
式のガンマサーモメータは温度センサによる温度上昇を
検出するものであるから感度劣化の虞がなく、較正精度
のバラツキを有効的に防止できる。
【0099】請求項1および6に係る発明では、コア部
材内に棒状発熱体と温度センサが配置され、この棒状発
熱体と温度センサの間および温度センサとコア部材の間
がろう付けにて一体に接合されたので、コア部材、棒状
発熱体および温度センサ間の相互接合をコア部材の外部
からの加熱により行なうことができ、接合による一体化
が容易である一方、かしめ等の圧着が不要となって厳し
い製作精度が要求されず、しかも、接合不良がなく安定
的に固定できるので安定した熱伝達特性が得られ、信頼
性を向上させることができる。
【0100】請求項2,3および7に係る発明において
は、ろう材設置の自由度が向上し、センサアッセンブリ
のセンサ箇所の設置数に応じてろう材の設置を自由に選
択でき、ガンマサーモメータの生産性を向上させること
ができる。
【0101】請求項4および8に係る発明においては、
コア部材と温度センサと棒状発熱体相互の接触・接合面
積を充分に得ることができ、接合不良を解消してより一
層安定した良好な熱伝達特性が得られる。
【0102】請求項5および9に係る発明においては、
金属被覆管内に電気被覆層を介して棒状発熱体と温度セ
ンサを一体に収容して一体構造化し、上記金属被覆管を
コア部材の内部孔にろう付けに固定したので、熱的接触
不良を確実に解消でき、より一層安定した熱伝達特性が
得られる。
【0103】請求項10および13に係る発明において
は、コア部材をカバーチューブに収容させる前に、コア
部材の内部孔に棒状発熱体を、コア部材のガイド溝に温
度センサをろう付けにて接合させ、一体化させることが
でき、コア部材に接合される温度センサの接合状態を外
部から確認することができ、信頼性の高いガンマサーモ
メータを提供できる。
【0104】請求項11および12に係る発明において
は、ろう材設置の自由度が向上し、センサ箇所の設置数
に応じてろう材の設置を自由に選択でき、ガンマサーモ
メータの生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉出力測定装置およびその製
造方法の一実施形態を示すもので、原子炉の概略構成
図。
【図2】本発明に係る原子炉出力測定装置の第1実施形
態を示すもので、原子炉出力測定装置に組み込まれるガ
ンマサーモメータの部分的な縦断面図。
【図3】図2の III−III 線に沿う平断面図。
【図4】図1のA分を拡大したもので、原子炉出力測定
装置のセンサ部の構造とコアチューブの軸方向温度分布
を示す図。
【図5】本発明に係る原子炉出力測定装置の第2実施形
態を示すセンサ断面図。
【図6】本発明に係る原子炉出力測定装置の第3実施形
態を示すセンサ断面図。
【図7】本発明に係る原子炉出力測定装置の第4実施形
態を示す部分的なセンサ断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う平断面図。
【図9】図7のIX−IX線に沿う平断面図。
【図10】本発明に係る原子炉出力測定装置の第5実施
形態を示す部分的なセンサ斜視図。
【図11】(A)〜(D)は本発明に係る原子炉出力測
定装置の第5実施形態で用いられるガンマサーモメータ
の製造手順を示す図。
【図12】本発明に係る原子炉出力測定装置の第6実施
形態を示すセンサ横断面図。
【図13】本発明に係る原子炉出力測定装置の第7実施
形態を示すセンサ横断面図。
【図14】本発明に係る原子炉出力測定装置の第8実施
形態を示すセンサ横断面図。
【図15】従来のガンマサーモメータのセンサ部断面構
造とコアチューブの軸方向温度分布を示す図。
【符号の説明】
10 原子炉出力測定装置(炉内核計装集合体) 11 原子炉 12 炉心部 13 局所出力領域モニタ(核分裂電離箱、中性子検出
手段) 14,14A,14B ガンマサーモメータ(炉内出力
較正用検出器、γ線発熱検出手段) 15 核計装久田 17 センサー部 18 中性子検出器 20 カバーチューブ(ジャケットチューブ) 21 コアチューブ(コア部材) 22 環状空隙部 23 内部孔(挿通孔) 24 内蔵ヒータ(発熱体) 25 熱電対(温度センサ) 26,27 ろう材 28 冷却材 29 センサアッセンブリ構成メンバ 31 ガイド溝 33 熱電対素線 34 電気絶縁材(電気絶縁被覆) 35 金属被覆管 36 ヒータ線 37 電気絶縁材 38 金属被覆管 40 熱電対 41,43,50 センサアッセンブリ構成メンバ 44 ヒータ線 45 熱電対素線 46 電気絶縁材 47 金属被覆管 51 シーズヒータ 52 シーズ熱電対
フロントページの続き (72)発明者 田中 豊 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須電子管工場内 (72)発明者 大野 信明 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ロッド状コア部材内に棒状発熱体
    とその発熱体の周囲に温度センサとを配置する一方、上
    記コア部材に金属のカバーチューブを覆設して上記カバ
    ーチューブとコア部材の間に、環状空隙部を軸方向に間
    隔をおいて複数箇所有するセンサアッセンブリを構成
    し、このセンサアッセンブリを原子炉の炉心部に配置
    し、前記温度センサにて環状空隙部に面するコア部材部
    分の温度分布を検出して原子炉出力を測定するガンマサ
    ーモメータを備え、上記ガンマサーモメータは、棒状発
    熱体と温度センサの間および温度センサとコア部材の間
    をろう付けにて一体に接合したことを特徴とする原子炉
    出力測定装置。
  2. 【請求項2】 棒状発熱体と温度センサの間のろう材お
    よび温度センサとコア部材の間のろう材は、原子炉炉心
    部の軸方向全長に亘って配置された請求項1記載の原子
    炉出力測定装置。
  3. 【請求項3】 棒状発熱体と温度センサの間のろう材お
    よび温度センサとコア部材の間のろう材は、カバーチュ
    ーブとコア部材の間に形成される環状空隙部にそれぞれ
    対応して上記環状空隙部付近にのみ配置された請求項1
    記載の原子炉出力測定装置。
  4. 【請求項4】 コア部材に軸方向に延びる内部孔を形成
    し、この内部孔の中心部に棒状発熱体をその発熱体周囲
    に温度センサを配置し、上記温度センサの断面形状は、
    棒状発熱体およびコア部材の内部孔の接触部形状に合せ
    て形成された請求項1記載の原子炉出力測定装置。
  5. 【請求項5】 棒状発熱体と温度センサは、電気絶縁層
    を介して金属被覆管内に一体構造で構成され、上記棒状
    発熱体および温度センサを一体に備えた金属被覆管がコ
    ア部材の内部孔にろう付けにて固定された請求項1記載
    の原子炉出力測定装置。
  6. 【請求項6】 棒状発熱体の周囲にろう材を配置し、さ
    らに、このろう材の外周側に複数の温度センサを周方向
    に沿って配設し、配設された複数の温度センサに筒状あ
    るいはスリーブ状のろう材を挿通させた後、上記棒状発
    熱体、温度センサおよびろう材を金属製ロッド状のコア
    部材の内部孔に収容し、続いて上記コア部材の外側から
    高周波加熱等で加熱してろう材を溶融し、棒状発熱体、
    温度センサおよびコア部材を相互に接合して一体化さ
    せ、次に一体化されたコア部材をカバーチューブに収容
    し、このカバーチューブをコア部材にかしめ等で固定し
    てガンマサーモメータを製造することを特徴とする原子
    炉出力測定装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 棒状発熱体とその周囲の温度センサとの
    間は、棒状発熱体の周囲にろう材を塗布あるいは挿通さ
    せることにより配置する請求項6記載の原子炉出力測定
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 棒状発熱体の周囲にろう材を配置し、さ
    らに、このろう材の外周側に複数の温度センサを周方向
    に沿って配設し、外部から加熱することにより各温度セ
    ンサを棒状発熱体の周囲にろう付けにて接合し、次に接
    合された棒状発熱体と各温度センサを金属製ロッド状コ
    ア部材の内部孔に収容し、この内部孔の隙間にろう材を
    流し込んで温度センサとコア部材とをろう付けで接合し
    て一体化させ、続いて一体化されたコア部材をカバーチ
    ューブ内に収容し、カバーチューブをコア部材にかしめ
    等で固定してガンマサーモメータを製造することを特徴
    とする原子炉出力測定装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 棒状発熱体の周囲に間隔をおいて複数の
    温度センサを周方向に配置し、上記棒状発熱体と各温度
    センサを金属被覆管内で電気絶縁層で固めて一体化し、
    次に棒状発熱体と各温度センサを電気絶縁層を介して収
    容した金属被覆管を金属製ロッド状コア部材の内部孔に
    収容させてろう付けにて固定し、続いて上記コア部材を
    カバーチューブに収容し、このカバーチューブをコア部
    材にかしめ等で固定してガンマサーモメータを製造する
    ことを特徴とする原子炉出力測定装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 金属製ロッド状コア部材内に棒状発熱
    体とその発熱体の周囲に温度センサとを配置する一方、
    上記コア部材に金属のカバーチューブを覆設して上記カ
    バーチューブとコア部材の間に、環状空隙部を軸方向に
    間隔をおいて複数箇所形成し、さらに、上記コア部材の
    外面に軸方向に延びるガイド溝を横断面放射状に形成
    し、上記各ガイド溝に案内される温度センサをコア部材
    に設置してセンサアッセンブリを構成し、このセンサア
    ッセンブリを原子炉の炉心部に配置し、前記温度センサ
    にて環状空隙部に面するコア部材部分の温度分布を検出
    して原子炉出力を測定するガンマサーモメータを備え、
    上記ガンマサーモメータは、棒状発熱体と温度センサの
    間および温度センサとコア部材の間をろう付けにて一体
    に接合したことを特徴とする原子炉出力測定装置。
  11. 【請求項11】 棒状発熱体とコア部材の間およびガイ
    ド溝と温度センサの間にそれぞれ配置されるろう材が、
    原子炉炉心部の軸方向全長に亘り設けられた請求項10
    記載の原子炉出力測定装置。
  12. 【請求項12】 棒状発熱体とコア部材の間およびガイ
    ド溝と温度センサの間にそれぞれ配置されるろう材を、
    カバーチューブとコア部材の間に形成される環状空隙部
    にそれぞれ対応させて環状空隙部の近傍のみに設けた請
    求項10記載の原子炉出力測定装置。
  13. 【請求項13】 棒状発熱体の周囲にろう材を塗布ある
    いは介装させて金属製ロッド状コア部材の内部孔に収容
    し、次にコア部材の外面に横断面放射状に予め形成さ
    れ、軸方向に延びるガイド溝にろう材を介して温度セン
    サを収容し、続いてコア部材の外側から高周波加熱等で
    加熱してコア部材を溶融し、コア部材に各温度センサお
    よび棒状発熱体を接合させて一体化し、さらに一体化さ
    れたコア部材をカバーチューブ内に収容し、上記カバー
    チューブをかしめ等でコア部材に固定してガンマサーモ
    メータを製造することを特徴とする原子炉出力測定装置
    の製造方法。
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