JPH11211874A - 自己作動型炉停止機構 - Google Patents

自己作動型炉停止機構

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JPH11211874A
JPH11211874A JP10015627A JP1562798A JPH11211874A JP H11211874 A JPH11211874 A JP H11211874A JP 10015627 A JP10015627 A JP 10015627A JP 1562798 A JP1562798 A JP 1562798A JP H11211874 A JPH11211874 A JP H11211874A
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JP
Japan
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armature
self
drive shaft
control rod
electromagnet
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JP10015627A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Kinugasa
笠 邦 彦 衣
Koji Matsumoto
本 浩 二 松
Masahiko Ariyoshi
吉 昌 彦 有
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解離後のアーマチュアおよび電磁石部の再吸
着が高い信頼性をもって達成されるような自己作動型炉
停止機構を提供すること。 【解決手段】 本発明による自己作動型炉停止機構10
は、制御棒11と、制御棒11の上方に設けられ、上下
動可能な駆動軸12とを備えている。制御棒11の上端
部には回動ジョイント穴11aが設けられ、ハンドリン
グロッド13の下端部13aが係合されている。ハンド
リングロッド13の上端部には第1弾性機構20を介し
てアーマチュア14が取付けられている。アーマチュア
14の上面中央には凹部14pが形成されている。駆動
軸12の下端部には電磁石部15が取付けられ、電磁石
部15の下面中央には、凹部14pと係合する凸部15
pが形成されている。電磁石部15は、駆動軸12が下
方位置にあるときに凸部15pが凹部14pと係合して
アーマチュア14と吸着するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速増殖型原子炉
(通常FBRと呼ばれる。以下FBRと記す。)の出力
制御を行うための自己作業型炉停止機構に係り、とりわ
け、互いに吸着および解離が可能な電磁石部とアーマチ
ュアとを有し、これらの解離後の再吸着に高い信頼性を
有する自己作業型炉停止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりFBRにおいて、制御棒を炉心
から引抜くか、あるいは制御棒を炉心に挿入することに
よって反応度の調整が行われている。この制御棒の引抜
作業あるいは挿入作業は、制御棒に連結された駆動軸を
上下に駆動させることによって行われる。駆動軸は、制
御棒脱着機構を介して制御棒と連結されており、これに
よって自己作動型炉停止機構を形成している。すなわ
ち、例えば原子炉スクラム時に、制御棒脱着機構によっ
て駆動軸と制御棒とを解離して制御棒を落下させてい
る。
【0003】従来の自己作動型炉停止機構について、図
10を用いて説明する。図10に示すように、従来の自
己作動型炉停止機構50は、制御棒51と、制御棒51
の上方に設けられ、上下動可能な駆動軸52とを備えて
いる。
【0004】制御棒51の上端部には回動ジョイント穴
51aが設けられており、回動ジョイント穴51aには
ハンドリングロッド53の下端部53aが係合されてい
る。このため、ハンドリングロッド53は、制御棒51
の回動ジョイント穴51aから上方に、下端部53aを
中心に回動可能に延びている。また、ハンドリングロッ
ド53の上端部にはアーマチュア54が取付けられてお
り、このアーマチュア54は磁性体によって構成されて
いる。
【0005】一方、駆動軸51は、メンテナンス用ラッ
チ機構等を介して駆動モータに連結されており(図2参
照)、駆動モータの駆動によって上下に駆動されるよう
になっている。駆動軸52の下端部には電磁石部55が
取付けられている。
【0006】尚、制御棒51、ハンドリングロッド5
3、アーマチュア54および電磁石部55の下方部分
は、下部案内管57に収容されている(図2参照)。
【0007】図10に示す従来の自己作動型炉停止機構
50は、アーマチュア54が電磁石部55と吸着してい
る場合、駆動軸52の上下動に追随して制御棒51も上
下動する。このため、駆動軸52の上下動を制御するこ
とによって制御棒51の位置を制御し、炉の反応度を調
整することができる。
【0008】そして、原子炉スクラム時には、電磁石部
55への通電を停止することによってアーマチュア54
と電磁石部55との吸着を解放し、制御棒51を即時に
落下させることができる。
【0009】アーマチュア54と電磁石部55とが解離
した後、これらを再吸着させるためには、電磁石部55
の磁性を復活させて駆動軸52を下方位置に移動する。
電磁石部55は駆動軸52が下方位置にあるときにアー
マチュア54と吸着するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来の自
己作動型炉停止機構50は、一旦解離したアーマチュア
54と電磁石部55とを再吸着させる際に、制御棒52
とハンドリングロッド53がジョイント53a部分を中
心として回動可能となっていることによって、アーマチ
ュア54の吸着面に傾きや径方向のずれが発生して、再
吸着が円滑に行われない場合がある。
【0011】一方、制御棒52とハンドリングロッド5
3とを回動可能な態様で接続していることには、駆動軸
51の上下動精度を補って制御棒52の上下動を円滑に
行わせるという作用があり、他の接続態様を採用するこ
とは困難である。
【0012】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、解離後のアーマチュアおよび電磁石部の
再吸着が高い信頼性をもって達成されるような自己作業
型炉停止機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御棒と、制
御棒の上方に設けられ、上下動可能な駆動軸と、制御棒
の上端部に第1弾性機構を介して取付けられたアーマチ
ュアと、駆動軸の下端部に取付けられ、駆動軸が下方位
置にあるときにアーマチュアと吸着する電磁石部と、を
備えたことを特徴とする自己作動型炉停止機構である。
【0014】本発明によれば、一旦解離したアーマチュ
アと電磁石部とを再吸着させる際にアーマチュアの吸着
面に傾きや径方向のずれが発生しても、駆動軸をさらに
下方に移動することにより、第1弾性機構が圧縮されて
アーマチュアが下方に引込められ、アーマチュアの吸着
面の傾きや径方向のずれが吸収される。従って、アーマ
チュアと電磁石部との再吸着を円滑かつ確実に行うこと
ができる。
【0015】また本発明は、制御棒と、制御棒の上方に
設けられ、上下動可能な駆動軸と、制御棒の上端部に取
付けられたアーマチュアと、駆動軸の下端部に第2弾性
機構を介して取付けられ、駆動軸が下方位置にあるとき
にアーマチュアと吸着する電磁石部と、を備えたことを
特徴とする自己作動型炉停止機構である。
【0016】本発明によれば、一旦解離したアーマチュ
アと電磁石部とを再吸着させる際にアーマチュアの吸着
面に傾きや径方向のずれが発生しても、駆動軸をさらに
下方に移動することにより、第2弾性機構が圧縮されて
電磁石部が上方に引込められ、アーマチュアの吸着面の
傾きや径方向のずれを吸収する。従って、アーマチュア
と電磁石部との再吸着を円滑かつ確実に行うことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明の
第1の実施の形態による自己作動型炉停止機構10を示
している。図1乃至図4に示すように、本実施の形態の
自己作動型炉停止機構10は、制御棒11と、制御棒1
1の上方に設けられるとともに、上下動可能な駆動軸1
2とを備えている。
【0018】このうち制御棒11の上端部には回動ジョ
イント穴11aが設けられており、回動ジョイント穴1
1aにはハンドリングロッド13がその下端部13aに
より係合されている。このため、ハンドリングロッド1
3は、制御棒11の回動ジョイント穴11aから上方
に、下端部13aを中心に回動可能に延びている。ま
た、ハンドリングロッド13の上端部には第1弾性機構
20を介してアーマチュア14が取付けられている。ア
ーマチュア14は磁性体によって構成されており、その
上面(吸着面)中央には凹部14pが形成されている。
【0019】また第1弾性機構20は、ハンドリングロ
ッド13の上部端において軸方向に設けられた摺動穴2
0hと、摺動穴20h内に軸方向に沿って収容されたコ
イルバネ20cとから成っている。コイルバネ20cの
下端は摺動穴20hの底面に固着されており、コイルバ
ネ20cの上端はアーマチュア14の下端部に設けられ
た係合部14aに固着されている。摺動穴20hの上端
部には、小径の絞り部20sが形成され、係合部14a
の上方部分には、絞り部20sに対応する摺動部14b
が形成されており、摺動部14bは絞り部20sに対し
て摺動可能となっている。
【0020】一方、駆動軸12の下端部には電磁石部1
5が取付けられ、電磁石部15の下面(吸着面)中央に
は、凹部14pと係合する凸部15pが形成されてお
り、凸部15pの先端は先細部15tとなっている。電
磁石部15は、駆動軸12が下方位置にあるときに凸部
15pが凹部14pと係合してアーマチュア14と吸着
するようになっている。また、電磁石部15は、所定温
度で消磁するキュリーポイント型の電磁石で構成されて
いる。
【0021】制御棒11の上方に配置された駆動軸12
は、図2に示すように、ラッチモータ36およびメンテ
ナンス用ラッチ機構37、荷重検出器38、ボールネジ
34、ボールナット35を介して駆動モータ32および
位置検出器33に連結されており、駆動モータ32の駆
動によって上下に駆動されるようになっている。また駆
動モータ32と位置検出器33、ボールネジ34、ボー
ルナット35、ラッチモータ36、メンテナンス用ラッ
チ機構37および荷重検出器38は、駆動部ハウジング
31内の回転プラグ39の上部に収容されている。駆動
部ハウジング31の内部は、生体遮蔽体40及びカバー
ガスシール41によって密閉されている。カバーガスシ
ール41は上部案内管43に固定されている。
【0022】尚、制御棒11、ハンドリングロッド1
3、アーマチュア14および電磁石部15の下方部分
は、下部案内管17に収容されている。
【0023】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。本実施の形態の自己作動型炉
停止機構10は、図1に示すように、通常状態ではアー
マチュア14と電磁石部15とが吸着しており、駆動軸
12の上下動に追随して制御棒11も上下動する。この
ため、駆動モータ32によってボールネジ34、ボール
ナット35を介して駆動軸12を上下動することによっ
て、制御棒11の位置を操作することができ、これによ
って炉の反応度を調整することができる。
【0024】位置検出器33は、制御棒11の位置を検
出し、荷重検出器38は、駆動軸12が上下動する際の
荷重を検出する。これらの検出値は、図示しない制御装
置に送信され、駆動モータ32の制御等に利用される。
【0025】そして、原子炉スクラム時には、電磁石部
15への通電を停止してアーマチュア14と電磁石部1
5との吸着を解放し、図3に示すように、制御棒11を
即時に落下させることができる。特に、所定温度で消磁
するキュリーポイント型の電磁石を電磁石部15に用い
ているため、炉心出口温度異常上昇時に、電磁石部54
の消磁によって自動的に制御棒52を落下させることが
可能である。制御棒11の落下後は、アーマチュア14
およびハンドリングロッド13が上端部側の支持を失う
ため、図3に示すように、下端部13aを中心に回動し
て下部案内管17の内壁に寄りかかる。
【0026】アーマチュア14と電磁石部15とが解離
した後、これらを再吸着させるためには、電磁石部15
への通電を再開してあるいは電磁石部15の温度降下を
待って磁性を復活させて駆動軸12を下方位置に移動す
る。この際、電磁石部15の凸部15pの先細部15t
は、下部案内管17に寄りかかるアーマチュア14の凹
部14p内に入り込んで、凸部15pを凹部14pと嵌
まり合うように案内する。これによって、アーマチュア
14の吸着面の傾きや径方向のずれが補正される。ま
た、凸部15pと凹部14pとの係合は、吸着面の面積
を増大するという効果もある。
【0027】また、駆動軸12は、図4に示すように、
図1に示す通常状態の駆動軸12の位置よりもさらに下
方の位置まで移動される。これによって第1弾性機構2
0のコイルバネ20cが圧縮されてアーマチュア14の
係合部14aが摺動穴20hに引込められ、アーマチュ
ア14がハンドリングロッド13側に移動するため、ア
ーマチュア14の吸着面の傾きが吸収されて、アーマチ
ュア14と電磁石部15との再吸着を円滑かつ確実に行
うことができる。アーマチュア14と電磁石部15との
再吸着後、駆動軸12は図1に示す通常状態の位置まで
戻される。
【0028】なお、本実施の形態の自己作動型炉停止機
構10は、ラッチモータ36を駆動させることによって
メンテナンス用ラッチ機構37を解放し、駆動軸12を
切り離すことができる。このため、メンテナンスを容易
に行うことができる。
【0029】以上のように本実施の形態によれば、第1
弾性機構20を利用してアーマチュア14を摺動穴20
h内に引込めることによって、アーマチュア14の吸着
面の傾きや径方向のずれが吸収され、アーマチュア14
と電磁石部15との再吸着を円滑かつ確実に行うことが
できる。また、本実施の形態は、アーマチュア14の上
面に設けた凹部14pと、電磁石部15の下面に設け
た、凹部14pと係合する凸部15pとによっても、ア
ーマチュアの吸着面の傾きや径方向のずれが吸収され
る。この凹部14pおよび凸部15pは、吸着面の面積
を増大させるという効果も有する。さらに本実施の形態
は、ラッチモータ36を駆動させることによって、容易
にメンテナンスを行うことができる。
【0030】なお、凹部14pと凸部15pとは、互い
に逆に設けられてもよい。すなわち、アーマチュア14
の上面に凸部を設け、電磁石部15の下面に当該凸部と
係合する凹部を設けてもよい。
【0031】次に図5により、本発明による第2の実施
の形態の自己作動型炉停止機構について説明する。図5
において、第2の実施の形態の自己作動型炉停止機構1
0は、駆動軸12と電磁石部15とが第2弾性機構25
を介して連結されている点が異なるのみであり、その他
の構成は図1乃至図4に示す第1の実施の形態の自己作
動型炉停止機構10と略同様である。第2の実施の形態
において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一
の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0032】第2弾性機構25は、電磁石部15の上部
端において軸方向に設けられた摺動穴25hと、摺動穴
25h内に軸方向に沿って収容されたコイルバネ25c
とから成っている。コイルバネ25cの下端は摺動穴2
5hの底面に固着されており、コイルバネ25cの上端
は駆動軸12の下端部に設けられた係合部12aに固着
されている。摺動穴25hの上端部には、小径の絞り部
25sが形成され、係合部12aの上方部分には、絞り
部25sに対応する摺動部12bが形成されており、摺
動部12bは絞り部25sに対して摺動可能となってい
る。
【0033】本実施の形態によれば、アーマチュア14
と電磁石部15とが解離した後、これらを再吸着させる
ため、駆動軸12は、図5に示す通常状態の駆動軸12
の位置よりもさらに下方の位置まで移動される。これに
よって第1弾性機構20のコイルバネ20cが圧縮され
てアーマチュア14の係合部14aが摺動穴20hに引
込められ、アーマチュア14がハンドリングロッド13
側に移動するとともに、さらに第2弾性機構25のコイ
ルバネ25cが圧縮されてアーマチュア駆動軸12の係
合部12aが摺動穴25hに引込められ、電磁石部15
が駆動軸12側に移動するため、アーマチュア14の吸
着面の傾きが吸収されて、アーマチュア14と電磁石部
15との再吸着を円滑かつ確実に行うことができる。
【0034】尚、本実施の形態においては、第1弾性機
構と第2弾性機構とを両方備えているが、第1弾性機構
を備えず、第2弾性機構のみを備えた構成でもよい。
【0035】次に図6により、本発明による第3の実施
の形態の自己作動型炉停止機構について説明する。図6
において、第3の実施の形態の自己作動型炉停止機構1
0は、電磁石部15が上部に補助軸部15uを有してい
る点が異なるのみであり、その他の構成は図5に示す第
2の実施の形態の自己作動型炉停止機構10と略同様で
ある。第3の実施の形態において、図5に示す第2の実
施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0036】本実施の形態によれば、補助軸部15uの
長さを適宜選択することによって、第2弾性機構を設け
る位置を調整することができる。また、第2弾性機構の
ストロークの選択の幅も広がる。
【0037】次に図7により、本発明による第4の実施
の形態の自己作動型炉停止機構について説明する。図7
において、第4の実施の形態の自己作動型炉停止機構1
0は、第1弾性機構20の構造が異なるのみであり、そ
の他の構成は図1乃至図4に示す第1の実施の形態の自
己作動型炉停止機構10と略同様である。第3の実施の
形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と
同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0038】本実施の形態の第1弾性機構20は、周方
向に配列された複数の樽型摺動ボルト22bを有してい
る。樽型摺動ボルト22bは、上方部は円筒形状で、下
方部は側面が樽型に膨らんだ形状で、下端部には係合部
22aが設けられている。
【0039】一方、ハンドリングロッド13の上部に
は、軸方向に延びる摺動空間22hが設けられ、摺動空
間22hの上部には、周方向に配列された小径の絞り孔
22sが形成され、各絞り部22sに各樽型摺動ボルト
22bの樽型部分が対応して嵌入されており、各樽型摺
動ボルト22bの各係合部22eは摺動空間22h内に
収容されている。これによって、各樽型摺動ボルト22
bは、ハンドリングロッド13に対して摺動可能となっ
ている。
【0040】また、各樽型摺動ボルト22bの円筒部分
には、コイルバネ(弾性バネ)22cが巻付けられてお
り、各樽型摺動ボルト22bの上端部は、アーマチュア
14の下端部に固定されている、これによって、アーマ
チュア14および各樽型摺動ボルト22bは、ハンドリ
ングロッド13に対して弾性的に摺動可能となってい
る。
【0041】本実施の形態によれば、樽型摺動ボルト2
2bおよびコイルバネ22cが周方向に複数配列されて
いるため、各樽型摺動ボルト22bおよび各コイルバネ
22cにかかる負荷が分散され、弾性機構としての耐久
性が向上する。また、各樽型摺動ボルト22bあるいは
各コイルバネ22cの一部が破損した場合でも、残りの
樽型摺動ボルト22bおよびコイルバネ22cが機能す
ることによって弾性性能は維持されるため、装置全体の
安全性が向上する。
【0042】また、本実施の形態によれば、各樽型摺動
ボルト22bおよび各コイルバネ22cの製造コストを
下げることができ、また、弾性定数の調整等の仕様設計
がより容易となる。
【0043】さらに、本実施の形態によれば、樽型摺動
ボルト22bの樽型部分がアーマチュア14の絞り部2
2sを貫通しているため、アーマチュア14は樽型摺動
ボルト22bに対して高い自由度で円滑な動作が許容さ
れ、アーマチュア14の吸着面の傾きがより円滑に吸収
される。
【0044】なお、本実施の形態においては、摺動ボル
ト22bはアーマチュア14に固定されて、ハンドリン
クロッド13および制御棒11に対して摺動可能に構成
されているが、逆に、ハンドリングロッド13に固定さ
れて、アーマチュア14に対して摺動可能に構成されて
もよい。
【0045】次に図8により、本発明による第5の実施
の形態の自己作動型炉停止機構について説明する。図8
において、第5の実施の形態の自己作動型炉停止機構1
0は、凸部14pおよび凹部15pが設けられる代わり
に、アーマチュア14の上面が凸円錐面に形成され、電
磁石部15の下面がアーマチュア14の上面(凸円錐
面)と係合する凹円錐面に形成されており、アーマチュ
ア14と電磁石部15とに両者の吸着面の略中央を通る
貫通孔14n、15nが設けられている点が異なるのみ
であり、その他の構成は図1乃至図4に示す第1の実施
の形態の自己作動型炉停止機構10と略同様である。第
5の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実
施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0046】本実施の形態によれば、電磁石部15との
吸着面であるアーマチュア14の上面が凸円錐面に形成
されているため、吸着面にごみが堆積することが防止さ
れ、従って、吸着面に付着するごみによって円滑な再吸
着が妨げられることが防止される。
【0047】また本実施の形態によれば、貫通孔14
n、15nに高温の液体ナトリウムが導入されることに
より、電磁石部15とアーマチュア14との温度勾配が
小さくなり、液体ナトリウムの温度変化に対して温度差
および時間遅れのないアーマチュア14の温度変化を得
ることができる。
【0048】次に図9により、本発明による第6の実施
の形態の自己作動型炉停止機構について説明する。図9
において、第6の実施の形態の自己作動型炉停止機構1
0は、アーマチュア14の上面が凹円錐面に形成され、
電磁石部15の下面がアーマチュア14の上面(凹円錐
面)と係合する凸円錐面に形成されている点が異なるの
みであり、その他の構成は図8に示す第5の実施の形態
の自己作動型炉停止機構10と略同様である。第6の実
施の形態において、図8に示す第5の実施の形態と同一
の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0049】本実施の形態によれば、電磁石部15との
吸着面であるアーマチュア14の上面が凹円錐面に形成
され、当該吸着面である凹円錐面の略中央に貫通孔14
nが設けられているため、吸着面に堆積するごみは凹円
錐面の傾斜に従って凹円錐面の中央部に移動し、そこか
ら貫通孔14nを通って排出されるため、吸着面に付着
するごみによって円滑な再吸着が妨げられることが防止
される。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御棒の
上端部に第1弾性機構を介してアーマチュアを取付けた
ことにより、一旦解離したアーマチュアと電磁石部とを
再吸着させる際にアーマチュアの吸着面に傾きや径方向
のずれが発生しても、駆動軸をさらに下方に移動するこ
とにより、第1弾性機構が圧縮されてアーマチュアが下
方に引込められ、アーマチュアの吸着面の傾きや径方向
のずれが吸収されて、アーマチュアと電磁石部との再吸
着を円滑かつ確実に行うことができる。
【0051】また本発明によれば、駆動軸の下端部に第
2弾性機構を介して電磁石部を取付けたことにより、一
旦解離したアーマチュアと電磁石部とを再吸着させる際
にアーマチュアの吸着面に傾きや径方向のずれが発生し
ても、駆動軸をさらに下方に移動することにより、第2
弾性機構が圧縮されて電磁石部が上方に引込められ、ア
ーマチュアの吸着面の傾きや径方向のずれを吸収して、
アーマチュアと電磁石部との再吸着を円滑かつ確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自己作動型炉停止機構の第1の実
施の形態を示す概略断面図。
【図2】図1の自己作動型炉停止機構の駆動系を示す概
略断面図。
【図3】本発明による自己作動型炉停止機構の第1の実
施の形態であって、電磁石部とアーマチュアが解離した
状態を示す図。
【図4】本発明による自己作動型炉停止機構の第1の実
施の形態であって、電磁石部とアーマチュアを再吸着さ
せている状態を示す図。
【図5】本発明による自己作動型炉停止機構の第2の実
施の形態を示す概略断面図。
【図6】本発明による自己作動型炉停止機構の第3の実
施の形態を示す概略断面図。
【図7】本発明による自己作動型炉停止機構の第4の実
施の形態を示す概略断面図。
【図8】本発明による自己作動型炉停止機構の第5の実
施の形態を示す概略断面図。
【図9】本発明による自己作動型炉停止機構の第6の実
施の形態を示す概略断面図。
【図10】従来の自己作動型炉停止機構を示す概略断面
図。
【符号の説明】
10、50 自己作動型炉停止機構 11、51 制御棒 11a、51a 回動ジョイント穴 12、52 駆動軸 12a 係合部 12b 摺動部 13、53 ハンドリングロッド 13a、53a 回動ジョイント 14、54 アーマチュア 14p 凹部 14a 係合部 14b 摺動部 14n 貫通孔 15、55 電磁石部 15p 凸部 15t 先端部 15u 補助軸部 15n 貫通孔 17、57 下部案内管 20 第1弾性機構 20c コイルバネ 20h 摺動穴 20s 絞り部 22c コイルバネ 22h 摺動穴 22s 絞り穴 22b 樽型摺動ボルト 22a 係合部 25 第2弾性機構 25h コイルバネ 25h 摺動穴 25s 絞り部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御棒と、 制御棒の上方に設けられ、上下動可能な駆動軸と、 制御棒の上端部に第1弾性機構を介して取付けられたア
    ーマチュアと、 駆動軸の下端部に取付けられ、駆動軸が下方位置にある
    ときにアーマチュアと吸着する電磁石部と、を備えたこ
    とを特徴とする自己作動型炉停止機構。
  2. 【請求項2】制御棒と、 制御棒の上方に設けられ、上下動可能な駆動軸と、 制御棒の上端部に取付けられたアーマチュアと、 駆動軸の下端部に第2弾性機構を介して取付けられ、駆
    動軸が下方位置にあるときにアーマチュアと吸着する電
    磁石部と、を備えたことを特徴とする自己作動型炉停止
    機構。
  3. 【請求項3】第1弾性機構は、周方向に配列され、制御
    棒の上端部およびアーマチュアのうち、いずれか一方に
    対して摺動する複数の摺動ボルトを有することを特徴と
    する請求項1または2に記載の自己作動型炉停止機構。
  4. 【請求項4】摺動ボルトは、側面が樽型に形成された樽
    型摺動ボルトであることを特徴とする請求項3に記載の
    自己作動型炉停止機構。
  5. 【請求項5】第1弾性機構は、各摺動ボルトに巻付けら
    れた弾性バネを有することを特徴とする請求項3または
    4に記載の自己作動型炉停止機構。
  6. 【請求項6】アーマチュアの上面および電磁石部の下面
    のうち、一方に凸部を設け、他方に凸部と係合する凹部
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の自己作動型炉停止機構。
  7. 【請求項7】アーマチュアと電磁石部のうち少なくとも
    一方は、液体ナトリウムを導通させるための貫通孔を有
    することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の自己作動型炉停止機構。
JP10015627A 1998-01-28 1998-01-28 自己作動型炉停止機構 Withdrawn JPH11211874A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102280146A (zh) * 2011-06-28 2011-12-14 清华大学 高温气冷堆事故落棒混合式缓速器

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