JPH1121165A - フェライトコアの焼成方法及び焼成治具 - Google Patents

フェライトコアの焼成方法及び焼成治具

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Publication number
JPH1121165A
JPH1121165A JP9190656A JP19065697A JPH1121165A JP H1121165 A JPH1121165 A JP H1121165A JP 9190656 A JP9190656 A JP 9190656A JP 19065697 A JP19065697 A JP 19065697A JP H1121165 A JPH1121165 A JP H1121165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
firing
flat
ferrite core
holder
curved
Prior art date
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Pending
Application number
JP9190656A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonori Ouchi
清徳 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH1121165A publication Critical patent/JPH1121165A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成時の変形の少ない、寸法精度の良い、高
品質のフェライトコアが得られる焼成方法及び焼成治具
を提供すること。 【解決手段】 平坦部5aとこの平坦部5aに続く湾曲
部5bを有する棒状のフェライトコア5の成形体を焼成
する際、30〜60度の角度で傾斜する平面1aを有
し、この平面1aの低い方に前記平坦部5aの端部の保
持部1bを有する保持具1と、この保持具1の平面1a
と同じ角度で傾斜する平面2aを有する保持具2と、曲
面3aを有する保持具3とで構成される焼成治具を用
い、成形体の状態では、前記平坦部5aのみを前記平面
1a,1bで保持した後、焼成過程では、前記湾曲部5
bも前記曲面3aで保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライトコアの
焼成方法及び焼成治具に関わり、特に平坦部とそれに続
く湾曲部を有する棒状のフェライトコアの焼成方法及び
焼成治具に関する。
【0002】
【従来の技術】IH炊飯ジャー等には、図3に示すよう
に、平坦部と湾曲部を有する棒状のフェライトコア5が
用いられている。この形状のフェライトコア5の焼成
は、他形状と同様に板状の焼成タイル上に整列して行う
方法が最も広く用いられている。近年、セラミック部品
の寸法精度に対する要求は厳しくなり、焼成時の変形が
なく寸法精度の良い焼成方法が必要となっている。
【0003】従来、焼成時の変形をなくすために、図4
に示すように、表面の平坦な焼成タイル4を使用した
り、焼成タイル4表面にアルミナ粉やジルコニア粉等を
ふりかけた後、フェライトコア5の成形体を積載し焼成
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の焼成
方法にあっては、表面の平坦な焼成タイルを使用した場
合、初期に効果はあるものの、繰り返し使用していく
と、焼成タイルの劣化により表面の荒れが生じ、さらに
焼成タイルにゆがみ、ねじれが発生するため、焼成時の
均一な収縮が得られず、寸法ばらつきが増大していくと
いう問題があった。
【0005】また、焼成タイルとフェライトコアの接触
抵抗軽減のため、焼成タイル表面にアルミナ粉やジルコ
ニア粉等を散布した上に、フェライトコアの成形体を積
載し焼成していた。しかし、この場合にも粉の均一な散
布が難しいため、焼結体の寸法精度が低下するという問
題があった。特に、平坦部に対し、湾曲部が長い形状の
ものについては、その傾向が顕著であった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決し、焼成時の
変形の少ない、寸法精度の良い、高品質のフェライトコ
アを得ることができる焼成方法及び焼成治具を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、平坦部と該平
坦部に続く湾曲部を有する棒状のフェライトコアの焼成
方法において、30〜60度の角度で傾斜する平面を有
し、該平面の低い方に前記平坦部の端部の保持部を有す
る保持具と、前記平面と同じ角度で傾斜する平面を有す
る保持具と、曲面を有する保持具とで構成される焼成治
具を用い、成形体の状態では、前記平坦部のみを前記平
面で保持し、焼成過程では、更に、前記湾曲部も前記曲
面で保持することを特徴とするフェライトコアの焼成方
法である。
【0008】また、本発明は、平坦部と該平坦部に続く
湾曲部を有する棒状のフェライトコアの焼成治具であっ
て、30〜60度の角度で傾斜する平面を有し、該平面
の低い方に前記平坦部の端部の保持部を有する保持具
と、前記平面と同じ角度で傾斜する平面を有する保持具
と、曲面を有する保持具とで構成されることを特徴とす
るフェライトコアの焼成治具である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のフェライトの焼成治具
は、図2に示すように、30〜60度の角度で傾斜する
平面1aを有し、この平面の低い方に平坦部の端部の保
持部2bを有する保持具1と、フェライトコアの湾曲部
につながる平坦部を保持するための、保持具1の平面1
aと同じ角度で傾斜する平面2aを有する保持具2と、
フェライトコアの湾曲部を保持するための曲面3aを有
する保持具3の3つの保持具より構成される。
【0010】図1に示すように、焼成タイル4上に、こ
れらの保持具を設置する。次に、これらの保持具上に、
フェライトコア5の成形体を積載する。成形体の端部
は、保持具1の保持部1bにより、保持される。また、
平坦部5aは、保持具2の平面2aに保持される。な
お、保持具2及び3の形状及び寸法は、成形体の焼成に
よる収縮を考慮し決定される。
【0011】焼成中、フェライトコアは、保持具1,2
の平面1a,2aに保持されながら収縮されていき、フ
ェライトコアの湾曲部5bは、保持具3の曲面3aに接
触する。フェライトコアの収縮が完了したとき、3つの
治具により保持されるため変形が防止でき、寸法を一定
に保つことができる。そのため、焼成時における変形が
なくなり、寸法精度の良い高品質のフェライトコアを得
ることができる。
【0012】なお、平面1a,2aの角度を30〜60
度としているのは、30度以下の場合、フェライトコア
の湾曲部5bが焼成収縮時に保持具3の曲面3aに接触
し難くなるためであり、また、60度以上の場合は、保
持具1,2のみによる保持となり、フェライトコアが不
安定になり、均一な収縮が行われないためである。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0014】本実施例には、図3に示すように、平坦部
とそれに続く湾曲部を有する棒状のフェライトコアを用
いた。各部の寸法は、焼結後に、長さ寸法L1が90m
m、高さL2が40mm、厚さL3が5mm、幅L4が
10mmとなるようにした。
【0015】フェライトコアの成形体を、図1に示すよ
うに、一般に用いられる平板上の焼成タイル4上に設置
された、傾斜する平面1aを有し、平面の低い方の端部
に保持部1bを有する保持具1と、フェライトコアの湾
曲部につながる平坦部を保持する保持具2と、フェライ
トコアの湾曲部の端部を保持するための保持具3上に積
載する。傾斜の角度は、フェライトコアの平坦部と湾曲
部の焼成による収縮及び変形方向を考慮し45度の角度
とした。また、保持具2は、収縮後のフェライトコアに
合わせて位置決定した。
【0016】次に、これを連続焼成炉に入れ、1380
℃で焼成した。その中から50本抜き取り、L1、L2
寸法を測定した。
【0017】次に、比較例として、従来の焼成方法によ
り、フェライトコアを焼成した。図4に示すように、上
記と同様のフェライトコア5の成形体を焼成タイル4上
に積載した。次いで、上記と同様の条件で焼成し、寸法
を測定した。
【0018】本発明と比較例で得られたフェライトコア
のL1、L2の標準偏差を表1に示した。
【0019】
【0020】表1に示す通り、成形体の焼結後の寸法の
ばらつきは、従来の焼成方法を用いたときの成形体の焼
結後の寸法のばらつきに対し、約30%低減されたこと
がわかる。
【0021】本実施例の焼成方法により、焼成タイルの
表面の荒れやゆがみ、ねじれ、また焼成タイル上にアル
ミナ粉やジルコニア粉等を不均一に散布したことによる
接触抵抗のばらつきのため焼結体の寸法精度が低下する
という問題を防止することができた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、焼成の積載方法を改善
することにより、焼成時の変形の少ない、寸法精度の良
い、高品質のフェライトコアが得られる焼成方法及び焼
成治具を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェライトコアの焼成方法を説明する
側面図。
【図2】本発明のフェライトコアの焼成治具の斜視図。
図2(a)は、平面と保持部を有する保持具の斜視図。
図2(b)は、平面を有する保持具の斜視図。図2
(c)は、曲面を有する保持具の斜視図。
【図3】フェライトコアの説明図。図3(a)は、平面
図。図3(b)は、側面図。
【図4】従来のフェライトコアの焼成方法を説明する側
面図。
【符号の説明】
1、2、3 保持具 1a,2a 平面 1b 保持部 3a 曲面 4 焼成タイル 5 フェライトコア 5a 平坦部 5b 湾曲部 L1 長さ L2 高さ L3 厚さ L4 幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦部と該平坦部に続く湾曲部を有する
    棒状のフェライトコアの焼成方法において、30〜60
    度の角度で傾斜する平面を有し、該平面の低い方に前記
    平坦部の端部の保持部を有する保持具と、前記平面と同
    じ角度で傾斜する平面を有する保持具と、曲面を有する
    保持具とで構成される焼成治具を用い、成形体の状態で
    は、前記平坦部のみを前記平面で保持し、焼成過程で
    は、更に、前記湾曲部も前記曲面で保持することを特徴
    とするフェライトコアの焼成方法。
  2. 【請求項2】 平坦部と該平坦部に続く湾曲部を有する
    棒状のフェライトコアの焼成治具であって、30〜60
    度の角度で傾斜する平面を有し、該平面の低い方に前記
    平坦部の端部の保持部を有する保持具と、前記平面と同
    じ角度で傾斜する平面を有する保持具と、曲面を有する
    保持具とで構成されることを特徴とするフェライトコア
    の焼成治具。
JP9190656A 1997-06-30 1997-06-30 フェライトコアの焼成方法及び焼成治具 Pending JPH1121165A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344956C (zh) * 2002-09-27 2007-10-24 理音株式会社 一种颗粒测量设备
JP2011046585A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Hitachi Zosen Corp セラミックス成形体の焼成方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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