JPH11211152A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機

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JPH11211152A
JPH11211152A JP10017336A JP1733698A JPH11211152A JP H11211152 A JPH11211152 A JP H11211152A JP 10017336 A JP10017336 A JP 10017336A JP 1733698 A JP1733698 A JP 1733698A JP H11211152 A JPH11211152 A JP H11211152A
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JP
Japan
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damper
air
temperature
sub
outdoor unit
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JP10017336A
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English (en)
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Toru Suzuki
徹 鈴木
Takahiro Okamoto
高宏 岡本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和装置の室外機では、空気調和用の主風
路と、電装品の冷却用の副風路とが連通しており、副風
路の風量は電装品の放熱性によらず一定で、低温時に無
駄がある。 【解決手段】本空気調和装置の室外機1では、回路基板
5等の電装品を、ケーシング6内に収容する。ケーシン
グ6は、第1連通開口61および第2連通開口62で、
送風機3のある主風路と連通する。第1連通開口61に
バイメタル構造のシート状部材からなるダンパ7を設け
た。低温時、ダンパ7は平板状で第1連通開口61を閉
じ、主風路の風量が増す。高温時、ダンパ7は湾曲変形
し第1連通開口61を開く。また、ダンパ7をモータ等
で駆動してもよい。 【効果】低温時等に、主風路の風量が増し、効率よく熱
交換等できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】空気調和装置の室外機に関す
る。特に、内部に配置された電装品の温度を下げるため
の風路を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、セパレート型エアコンの室外機の内部には、熱交換
器等が配置された主風路と、回路基板等の電装品を冷却
するための副風路とが区画されている。副風路は、上述
の電装品の周囲を取り囲むケーシング内に区画されてお
り、副風路を通る空気流によって、電装品温度の上昇を
防止するようにしている。
【0003】副風路と主風路とは連通しており、主風路
にある送風ファンを運転すると、主風路および副風路に
空気流が流れるように構成されている。このように構成
された風路では、送風ファンによる送風量を両風路で分
け合うようにして主風路および副風路の両風量が決ま
る。電装品の温度が所定温度を超えないようにするため
に必要な副風路の風量としては、副風路を流れる空気の
温度が高くて、電装品の温度が下がり難い場合には、相
対的に大風量が必要である一方、副風路を流れる空気の
温度が低くて、電装品の温度を下げ易い場合には、相対
的に小風量でよい。
【0004】ところが、従来、副風路の風量は、上述の
前者の大風量で一定とされていた。このため、電装品の
温度を下げ易い後者の場合に、電装品の温度を上述の所
定温度以下にするために必要な風量に対して、風量が過
剰となり、その分無駄となっていた。そこで、本発明の
目的は、上述の技術的課題を解決し、電装品温度を下げ
るための風路の風量の無駄を排除するように風量を調節
することによって、熱交換等を効率よくできる空気調和
装置の室外機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の空気調和装置の室外機は、外
気を導入する送風機が配置された主風路と、この主風路
に連通して電装品の温度を下げるための副風路とを備え
た空気調和装置の室外機において、上記副風路には、電
装品からの放熱に関連する状態量に応じて、風量を調節
するダンパが設けられたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、例えば、外気温度が低い等で、電装品の温度
が下がり易い(放熱性が良い)場合には、電装品の温度
を適正に保つための副風路の風量を少なくすることがで
きる。その結果、副風路と連通する主風路の風量を多く
することができるので、主風路を利用した熱交換等を効
率良く行なうことができる。
【0007】ここで、電装品からの放熱に関連する状態
量としては、上述の外気温度の他、副風路内の空気温
度、予め定められた電装品の温度等を例示できる。請求
項2記載の発明の空気調和装置の室外機は、請求項1記
載の空気調和装置の室外機において、上記ダンパは、副
風路と主風路との連通開口の開口面積を調節することを
特徴とする。
【0008】この構成によれば、請求項1記載の発明の
作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、連通開
口の開口面積を調節することによって、副風路と主風路
との間の連通空気流を確実に調節できるので、例えば、
副風路の風量を減じたときに、主風路の風量を確実に増
加させることができる。請求項3記載の発明の空気調和
装置の室外機は、請求項1または2に記載の空気調和装
置の室外機において、上記電装品を収容する箱状のケー
シングが設けられ、このケーシングは副風路の少なくと
も一部を区画しており、上記ダンパは、ケーシングの一
の面に形成された開口に設けられていることを特徴とす
る。
【0009】この構成によれば、請求項1または2記載
の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわ
ち、ダンパが開口を調節して副風路の風量を減じたとき
であっても、副風路の空気流は、ケーシング内を通り電
装品を確実に放熱させることができるので、例えば、電
装品の温度が下がり易い場合には、副風路の風量を確実
に少なくすることができる。
【0010】請求項4記載の発明の空気調和装置の室外
機は、請求項3記載の空気調和装置の室外機において、
上記ダンパは、予め定める温度で予め定める態様に変形
するシート状部材を含むことを特徴とする。この構成に
よれば、請求項3記載の発明の作用に加えて、以下の作
用を奏する。すなわち、上述のシート状部材を含むダン
パを開口に設けるだけで、ダンパは周囲の温度に応じて
予め定める態様に変形して、ケーシングの開口面積を自
動的に調節できる。このように、ダンパ自身が温度検知
手段と、ダンパ駆動手段とを兼用するので、構造を非常
に簡素化することができる。ここで、シート状部材とし
ては、熱膨張率の異なる薄板を裏表に貼り合わせたバイ
メタル構造のシート材を例示することができる。
【0011】請求項5記載の発明の空気調和装置の室外
機は、請求項4記載の空気調和装置の室外機において、
上記ダンパは、上記電装品よりも副風路の下流側に設け
られたことを特徴とする。この構成によれば、請求項4
記載の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すな
わち、ダンパが電装品の下流側に配置されることによっ
て、電装品の発熱が副風路の空気流に伴ってダンパに確
実に伝わるので、電装品の発熱と、外気温度等、副風路
を流れる空気温度との両方に応じて、副風路の風量を精
度良く調節することができる。
【0012】請求項6記載の発明の空気調和装置の室外
機は、請求項3記載の空気調和装置の室外機において、
開口面積を調節可能にダンパを変位させる駆動手段と、
副風路の空気温度に関連する温度を検知する検知手段
と、この検知手段の出力に基づいて予め定める態様で駆
動手段を制御する駆動制御手段とをさらに備えたことを
特徴とする。
【0013】この構成によれば、請求項3記載の発明の
作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、例え
ば、外気温が低い場合には、その温度を検知手段によっ
て検知し、ダンパを駆動して、開口面積を少なくするこ
とができる。このように温度に基づいて開口面積を調節
でき、きめ細かく風量を調節することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の空気調和
装置であるエアコンの室外機を添付図面を参照しつつ説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の空気調和
装置の室外機の概略構成の正面図である。図2は、図1
の空気調和装置の室外機の断面平面図であり、図1のA
断面をダンパが開いた状態で示す。
【0015】本室外機1は、室内機(図示せず)に接続
して使用され、この室内機と本室外機1とでエアコンが
構成される。室内機および室外機1は、熱交換器をそれ
ぞれ含み、両熱交換器同士が互いに接続されている。両
熱交換器は、その間を冷媒等の熱搬送材が移動可能とさ
れ、一方の熱交換器で受けた熱を、他方の熱交換器で放
出するように構成されている。
【0016】室外機1は、内部風路を形成する箱状のハ
ウジング2と、内部風路に外気を導入する送風ファン3
1およびファンモータ32を含む送風機3と、内部風路
に導入された空気流に対して熱交換する熱交換器4と、
電装品としての回路基板5とを有している。回路基板5
には、送風機31を運転するための制御回路や、室外機
1の制御を司る制御回路等が含まれている。
【0017】室外機1の内部風路は、送風機3が配置さ
れた主風路と、この主風路に連通して電装品の温度を下
げるための副風路とを備えている。送風機3を運転する
と、外気が機外より内部風路に導入され、主風路および
副風路に空気が流れるように構成されている。主風路に
は熱交換器4が配置されており、空気は主風路を流れる
間に、熱交換器4で熱交換される。また、空気は副風路
を流れる間に、電装品を放熱させてその温度を下げる。
【0018】本実施の形態では、副風路に、電装品から
の放熱に関連する状態量に応じて、風量を調節するダン
パ7が設けられている。これによって、例えば、外気温
度が低い等で、電装品の温度が下がり易い(放熱性が良
い)場合には、電装品の温度を適正に保つための副風路
の風量を少なくすることができる。その結果、副風路と
連通する主風路の風量を多くすることができるので、主
風路を利用した熱交換等を効率良く行なうことができ
る。
【0019】というのは、電装品の温度が所定温度を超
えないようにするために必要な副風路の風量としては、
副風路を流れる空気の温度が高くて、電装品の温度が下
がり難い場合には、相対的に大風量が必要である一方、
副風路を流れる空気の温度が低くて、電装品の温度を下
げ易い場合、相対的に小風量でよいからである。なお、
以下では、理解を容易にするために、送風機3は一定の
回転速度で運転され、送風機3の送風量や内部風路を流
れる風量はほぼ一定にされている場合を説明するが、後
述するように、送風機3は可変速度で運転されてもよ
い。
【0020】以下、詳細に説明する。ハウジング2は、
底部21と、この底部21の四周に立設された正面部2
2、後面部23、左側面部24および右側面部25から
なる側面部と、これらの側面部の上部に接続される上面
部26とを有し、これら各部によって箱状に形成されて
いる。ハウジング2内には、正面部22および後面部2
3を接続する仕切板27が設けられ、ハウジング2の内
部を第1室2aおよび第2室2bとに区画している。ま
た、ハウジング2の右側面には、カバー28が取り付け
られている。このカバー28と右側面部25との間に
は、導風路2cが区画されている。導風路2cは、カバ
ー28の下部に形成された開口28aを通じて機外と連
通している。
【0021】第1室2aは、ハウジング2の正面部2
2、後面部23および左側面部24に形成されている通
風用開口を通じて、機外と連通している。第1室2a内
に、送風機3および熱交換器4が設けられている。第2
室2bは、機器室とされ、第2室2bの内部に、回路基
板5や、熱交換のための圧縮機(図示せず)等が配置さ
れている。第2室2bの上部にはケーシング6が設けら
れており、ケーシング6内に基板室2dが区画され、こ
こに回路基板5が収容されている。
【0022】ケーシング6は、回路基板5を取り囲む箱
状に形成されている。ケーシング6は、右側面部25寄
りに開口63を有している。基板室2dは、開口63、
右側面部25に形成された通風用開口25a、導風路2
cを通じて機外に連通している。また、ケーシング6
は、仕切板27寄りの面に第1連通開口61および第2
連通開口62を有している。第1連通開口61および第
2連通開口62は、ともに、ケーシング6内の基板室2
dと第1室2aとを互いに連通する。第1連通開口61
は、開口面積をダンパ7によって調節可能とされ、第2
連通開口62は、常時開放されている。
【0023】ダンパ7は、第1連通開口61を覆う大き
さの板状に形成されている。ダンパ7は、予め定める温
度で予め定める態様に変形するシート状部材からなり、
例えば、熱膨張率の異なる薄板を裏表に貼り合わせたバ
イメタル構造のシート状部材である。例えば、ダンパ7
は、その温度が予め定める所定温度(例えば、40℃〜
43℃)以下の場合に平板状であり、ダンパ7の温度が
上述の所定温度より高い場合に凹湾曲状に変形する。ダ
ンパ7は、変形するときに凹湾曲面となる側の面を、第
1連通開口61の周縁部から遠い側にして、ダンパ7が
平板のときに第1連通開口61を覆うようにして、ダン
パ7の一端縁が、第1連通開口61の周縁部に固定され
ている。
【0024】このように、低温時等、ダンパ7の温度が
上述の所定温度以下の場合には、ダンパ7は平板状であ
り第1連通開口61を塞いでいる。ダンパ7の温度が上
述の所定温度より高くなると、ダンパ7は凹湾曲状に変
形して、ダンパ7の他端縁が第1連通開口61の周縁部
から離れて、第1連通開口61が開成される。また、ダ
ンパ7は、その温度が高くなる程に、ダンパ7の変形量
も大きくなるので、第1連通開口61を大きく開くこと
ができ、第1連通開口61の開口面積を無段階調節する
ことができる。
【0025】第2連通開口62は、常時開放され、一定
の開口面積を確保されている。第2連通開口62の開口
面積は、以下のように設定されている。すなわち、副風
路の空気流の温度が上述の所定温度以下の場合に、送風
機3の運転に伴う、第2連通開口62だけを通る副風路
の空気流で、ケーシング6内の電装品を放熱させて、電
装品の温度が予め定める上限温度を超えないようにされ
ている。
【0026】また、第1連通開口61および第2連通開
口62は、以下のように設定されている。すなわち、副
風路の空気流の温度が上述の所定温度を超える場合で、
送風機3が運転に伴う、ダンパ7が開いた第1連通開口
61および第2連通開口62を通る副風路の空気流で、
ケーシング6内の電装品を放熱させて、電装品の温度を
予め定める上限温度を超えないようにされている。
【0027】主風路は、第1室2a内に形成され、熱交
換器4が配置された上流部と、送風機3が配置された下
流部とで構成されている。送風機3が運転されると、空
気は、ハウジング2の後面部23および左側面部24の
通風用開口を通じて、第1室2a内の上述の上流部に入
り、熱交換器4を通り熱交換される。下流部では、熱交
換後の空気は、副風路から流入する空気とともに、送風
機3を経て、正面部22の通風用開口を通じて機外へ送
り出される(矢印F1参照)。
【0028】副風路は、導風路2cおよび基板室2dで
形成されている。送風機3が運転されると、空気は、開
口28aから、導風路2cに入り、通風用開口25a、
開口63、基板室2dへ入る。基板室2d内では、空気
は、回路基板5を放熱させながらその周囲を通り、第1
連通開口61または第2連通開口62へ至る。ダンパ7
が第1連通開口61を閉じている場合には、空気は、基
板室2d内で第1連通開口61の近傍を、ダンパ7に沿
って流れて、第2連通開口62へ至る(図3参照)。ま
た、ダンパ7が第1連通開口61を開いている場合に
は、空気は、第1連通開口61を通過し、この際にダン
パ7に沿って流れる(図2参照)。また、第2連通開口
62は、空気をそのまま通す。このように、空気は第1
連通開口61または第2連通開口62を通じて第1室2
aに流入する。副風路は、主風路の上流部と下流部との
間に合流している(矢印F2参照)。
【0029】この空気調和装置の室外機1では、運転が
開始されると、送風機3が運転されて、上述のように主
風路および副風路に空気が流れる。運転開始時等には、
通常、電装品の温度があまり上昇しておらず、ケーシン
グ6内の空気温度は低く、電装品の放熱性も良い。ま
た、ダンパ7の温度も上述の所定温度には達しておら
ず、ダンパ7は平板状で第1連通開口61を閉じてい
る。それゆえ、副風路と主風路とは、第2連通開口62
のみで連通している。この状態では、主風路と副風路と
が第1連通開口61と第2連通開口62との両開口で連
通する場合に比べて、副風路の風量は相対的に減少する
一方、主風路の上流部の風量は相対的に増大することと
なり、熱交換器4を通る風量が増して、効率よく熱交換
することができる。従って、速やかに空気調和できる。
【0030】運転が継続されると、通常、電装品の温度
は上昇し、ケーシング6内の空気温度も上昇するのに伴
い、熱がダンパ7に伝わり、ダンパ7の温度も上昇す
る。ところで、外気温度が低い場合等では、ケーシング
6内の温度も低く、電装品の放熱性が良く、電装品の温
度が上がり難い(下がり易い)。この場合には、ダンパ
7の温度は上述の所定温度に到達せず、ダンパ7は第1
連通開口61を閉じたまま、室外機1の運転が継続され
る。
【0031】また、外気温度が高い場合等では、ケーシ
ング6内の温度も高く、電装品の放熱性が悪く、電装品
の温度が上がり易い(下がり難い)。この場合には、ダ
ンパ7の温度は上述の所定温度に到達し、ダンパ7は凹
湾曲して第1連通開口61を開成する。これに伴い、副
風路と主風路とは、第1連通開口61および第2連通開
口62を通じて連通し、副風路を流れる風量は増大し、
電装品の温度を確実に下げることができ、その結果、電
装品の温度は適正に保たれる。
【0032】以後、ダンパ7は、温度に応じて第1連通
開口61を開閉しつつ、運転が継続される。このように
本実施の形態によれば、温度に応じて副風路の風量を調
節するダンパ7を設けることによって、温度が低い場合
に副風路の風量を少なくなるように調節して、副風路と
連通する主風路、特に、熱交換器4がある上流部の風量
を多くすることができるので、主風路を利用した熱交換
等を効率良く行なうことができる。
【0033】また、空気調和装置の室外機1では、周囲
の環境により機外の温度の変動範囲が室内機に比べて広
くなる傾向にあることから、機外から副風路に取り込む
空気の温度も大きく変動するので、電装品の温度を適正
にするのに要する副風路の風量も大きく変動する。その
結果、副風路の風量の調節によって、主風路の風量を大
きく増減でき、主風路の熱交換等の効率向上の効果が大
きい。
【0034】また、ダンパ7が副風路と主風路とを連通
する第1連通開口61の開口面積を調節することによっ
て、副風路と主風路との間の連通空気流を確実に調節で
きるので、主風路の風量を確実に増加させることができ
る。例えば、ダンパ7を閉じて、副風路の風量を減じた
ときは、副風路から主風路へ流れる連通空気流の風量が
確実に減り、主風路の上流部の風量を確実に増加させる
ことができる。
【0035】また、ダンパ7が設けられている第1連通
開口61が、電装品を収容しつつ、電装品を冷却するた
めの副風路を区画するケーシング6の開口であることに
よって、この第1連通開口61をダンパ7が調節して副
風路の風量を減じたときであっても、副風路の空気流
は、ケーシング6内を通り電装品を確実に放熱させるこ
とができるので、例えば、電装品の温度が下がり易い場
合には、副風路の風量を確実に少なくすることができ
る。
【0036】また、副風路は、主風路に、熱交換器4と
送風機3との間で連通しているので、副風路の風量を調
節することによって、例えば、副風路の風量が減少する
ときに、熱交換器4を通る風量を確実に増加させること
ができる。また、ダンパ7は、温度に応じて予め定める
態様で変形するシート状部材を含んで構成されたことに
よって、このダンパ7を開口に設けるだけで、ダンパは
周囲の温度に応じて予め定める態様に変形して、開口面
積を自動的に調節できる。このように、ダンパ7自身が
温度検知手段と、ダンパ駆動手段とを兼用するので、構
造を非常に簡素化することができる。
【0037】特に、温度検知手段を兼ねるダンパ7が、
回路基板6等の電装品よりも副風路の下流側にあって、
副風路の空気流に沿って曝されるように設けられたこと
によって、電装品の発熱が副風路の空気流に伴ってダン
パ7に迅速且つ確実に伝わるので、電装品の発熱と、外
気温度等、副風路を流れてきた空気温度との両方に応じ
て、副風路の風量を精度良く調節することができる。例
えば、運転開始時や低負荷運転時等、電装品の発熱が少
なく、副風路の風量が少なくて済む状況では、外気温度
等が多少高い場合であったとしても、ダンパ7は第1連
通開口61を閉じることができる。従って、熱交換等を
より一層効率良くできる。
【0038】なお、ダンパ7は、バイメタル構造を有し
たシート状部材からなるものに限定されない。例えば、
ダンパ7を、上述のシート状部材で形成された固定端側
部分と変形しない板材で形成された自由端側部分とで構
成することが考えられる。要は、ダンパ7は、温度に応
じて予め定める態様で変形するシート状部材を含んでい
ればよく、このような部材としては、形状記憶合金も例
示することができる。また、ダンパ7の変形は、板状と
凹湾曲状との変形に限定されない。要は、ダンパ7は、
周囲の温度に応じて予め定める態様に変形するものであ
ればよく、変形して開口を開閉できればよい。
【0039】さらに言えば、ダンパ7は副風路の風量を
調節可能であればよい。例えば、ダンパ7の開閉の態様
は、上述のように一端縁を中心とした開閉に限定されな
い。また、ダンパ7を、以下の第2の実施の形態のよう
に、駆動機構によって駆動してもよい。次に、本発明の
第2の実施の形態を説明する。
【0040】第2の実施の形態では、主に、ダンパ7を
駆動するための構成が、第1の実施の形態と異なってい
る。図4は、本発明の第2の実施の形態の空気調和装置
の室外機の電気的構成のブロック図である。室外機1
は、第1連通開口61の開口面積を調節可能にダンパ7
を変位させるステッピングモータ8等を含む駆動機構
と、副風路の空気温度に関連する温度を検知する検知手
段としての温度センサ9と、温度センサ9の検知出力に
基づいて予め定める態様で上述の駆動機構を制御する駆
動制御処理を行なう制御部10とを備えている。
【0041】以下、詳細に説明する。駆動機構は、第1
連通開口61を開閉可能にダンパ7を回動可能に支持す
る支持機構と、ダンパ7を回動させる駆動源としての上
述したステッピングモータ8とを有している。支持機構
は、板状のダンパ7の一端縁に沿う回動中心軸を有し、
この回動中心軸とステッピングモータ8の出力回転軸と
が駆動連結されている。
【0042】制御部10は、マイクロコンピュータ等に
より構成されたCPU、RAM、ROM等を含んでい
る。制御部10は、ROM等に記憶されたプログラムや
データ等に基づいて制御を行なう。制御部10には、温
度センサ9が接続されている。温度センサ9は、例え
ば、副風路の入口近傍に配置されたサーミスタを有して
いる。温度センサ9からの出力信号に基づいて、制御部
10は外気温度を検知することができる。
【0043】また、制御部10は、ファンモータ32、
ステッピングモータ8等の動作を駆動回路(図示せず)
を介して制御することができる。例えば、制御部10
は、ステッピングモータ8に所定の指令信号を入力し
て、出力回転軸を所望の角度で回動させて、ダンパ7を
第1連通開口61に対して所望の角度で開くことでその
開口面積を調節することができる。
【0044】この制御部10による制御内容を、図5の
フローチャートを参照しながら説明する。本発明では、
ダンパ7による副風路の調節を中心に説明する。空気調
和装置が運転開始されると、ファンモータ32が運転さ
れ(ステップS1)、主風路および副風路に外気が導入
される。ステップS2では、温度センサ9の出力信号に
基づいて、外気温度が所定温度以上であるか否かが判断
される。ここで、所定温度の外気が副風路に導入されて
第2連通開口62だけを通るときに、電装品の温度を予
め定める上限温度を超えないように、上述の所定温度は
設定されている。
【0045】気温が低い場合等、外気が所定温度以下の
場合には(ステップS2でYES)、出力回転軸が第1
の角度位置になるようにステッピングモータ8が駆動さ
れて、ダンパ7が第1連通開口61を閉じる(ステップ
S3)。また、気温が高い場合等、外気が所定温度を超
える場合には(ステップS2でNO)、出力回転軸が第
2の角度位置になるようにステッピングモータ8が駆動
されて、ダンパ7が第1連通開口61を開ける(ステッ
プS4)。
【0046】運転停止指令が入力されると(ステップS
5でYES)、ファンモータ32が停止されて、空気調
和装置の運転は終了する。このように本実施の形態によ
れば、温度センサ9によって検知した温度に基づいて、
ステッピングモータ8で駆動されたダンパ7によって、
第1連通開口61の開口面積を調節でき、きめ細かく風
量を調節することができる。
【0047】例えば、温度センサ9で検知した温度に応
じてダンパ7の角度位置を異ならせて、第1連通開口6
1の開口面積を所望値に調節することが考えられ、出力
回転軸が、第1連通開口61を閉じる第1の角度位置の
他に、異なる開口面積で開く複数の角度位置をとるよう
に、ステッピングモータ8は駆動される。なお、第1の
実施の形態では、ダンパ7は、それ自身の温度に応じて
第1連通開口61を開閉し、また、第2の実施の形態で
は、ダンパ7は、外気温度に応じて駆動されて第1連通
開口61を開閉していたが、これには限定されない。例
えば、特定の電装品の温度を検知して、その温度に応じ
てダンパ7を駆動してもよい。特定の電装品としては、
温度の上昇しやすい素子や,熱に弱い素子等を選定する
のが好ましい。例えば、放熱負荷の小さいときに副風路
の風量が少なくなるようにダンパ7を駆動すればよい。
【0048】また、第2の実施の形態では、温度センサ
9は、副風路の入口に設けられていたが、これには限定
されない。例えば、温度センサ9を副風路内、特に、電
装品の近傍に設ける場合や、電装品よりも副風路の下流
側に設ける場合には、電装品の発熱を含んだ空気温度を
検知できるので、電装品の発熱および外気温度に応じ
て、副風路の風量をより一層精度良く調節することがで
きる。また、温度センサ9は、主風路に設けてもよく、
この場合でも外気温度を検知できる。このように温度セ
ンサで検知した温度に応じてダンパ7を駆動する場合に
は、温度が低い場合に副風路の風量が少なくなるように
ダンパ7を駆動すればよい。
【0049】また、送風機3のファンモータ32の回転
速度を変化させる場合等には、主風路の下流部の風量が
変化して、それに伴い、副風路の風量も変化することが
想定される。例えば、送風機3のファンモータ32の回
転速度を上げて、主風路の風量が増すと、副風路の風量
も増し、電装品から放熱し易くなる。このことから、副
風路ひいては主風路の風量も、電装品からの放熱に関連
する状態量と考えることができるので、送風機3の回転
速度や風量に応じて、ダンパ7により第1連通開口61
の開口面積を調節するようにしてもよい。
【0050】このように、電装品からの放熱に関連する
状態量に応じて、ダンパ7による風量調節が行なわれれ
ばよい。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々
の設計変更を施すことが可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、副風路に
風量を調節するダンパを設けることによって、例えば、
電装品の温度が下がり易い場合には、電装品の温度を適
正に保つための副風路の風量を少なくすることができる
ので、副風路と連通する主風路の風量を多くすることが
できる結果、主風路を利用した熱交換等を効率良く行な
うことができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、ダンパが副風路と主風路との
連通開口の開口面積を調節することによって、副風路と
主風路との間の連通空気流を確実に調節できるので、例
えば、副風路の風量を減じたときに、主風路の風量を確
実に増加させることができる。請求項3記載の発明によ
れば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、以
下の効果を奏する。すなわち、ダンパが、電装品を収容
するとともに副風路を区画するケーシングの開口に設け
られることによって、ダンパが開口を調節して副風路の
風量を減じたときであっても、副風路の空気流で電装品
を確実に放熱させることができるので、例えば、電装品
の温度が下がり易い場合に、副風路の風量を確実に少な
くすることができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわ
ち、予め定める温度で予め定める態様に変形するシート
状部材を含むダンパを開口に設けるだけで、ケーシング
の開口面積を自動的に調節できて、構造を非常に簡素化
することができる。請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の発明の効果に加えて、ダンパが電装品の下流
側に配置されることによって、電装品の発熱と、外気温
度等、副風路を流れる空気温度との両方に応じて、副風
路の風量を精度良く調節することができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、以下の作用を奏する。すなわ
ち、温度に基づいてダンパを変位させる駆動制御手段を
設けることによって、温度に基づいて開口面積を調節で
きるので、きめ細かく風量を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の空気調和装置の室
外機の概略構成の正面図である。
【図2】図1の空気調和装置の室外機の断面平面図であ
り、図1のA断面をダンパが開いた状態で示す。
【図3】図1の空気調和装置の室外機の断面平面図であ
り、図1のA断面をダンパが閉じた状態で示す。
【図4】本発明の第2の実施の形態の空気調和装置の室
外機の電気的構成のブロック図である。
【図5】図4の空気調和装置の室外機の制御内容のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 空気調和装置の室外機 2d 基板室 3 送風機 5 回路基板(電装品) 6 ケーシング 7 ダンパ 8 ステッピングモータ(駆動手段) 9 温度センサ(検知手段) 10 制御部(駆動制御手段) 61 第1連通開口 矢印F1 主風路 矢印F2 副風路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気を導入する送風機(3) が配置された主
    風路(F1)と、この主風路(F1)に連通して電装品の温度を
    下げるための副風路(F2)とを備えた空気調和装置の室外
    機において、 上記副風路(F2)には、電装品(5) からの放熱に関連する
    状態量に応じて、風量を調節するダンパ(7) が設けられ
    たことを特徴とする空気調和装置の室外機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気調和装置の室外機にお
    いて、 上記ダンパ(7) は、副風路と主風路との連通開口(61)の
    開口面積を調節することを特徴とする空気調和装置の室
    外機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の空気調和装置の
    室外機において、 上記電装品(5) を収容する箱状のケーシング(6) が設け
    られ、このケーシング(6) は副風路(F2)の少なくとも一
    部(2d)を区画しており、 上記ダンパ(7) は、ケーシング(6) の一の面に形成され
    た開口(61)に設けられていることを特徴とする空気調和
    装置の室外機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の空気調和装置の室外機にお
    いて、 上記ダンパ(7) は、予め定める温度で予め定める態様に
    変形するシート状部材を含むことを特徴とする空気調和
    装置の室外機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の空気調和装置の室外機にお
    いて、 上記ダンパ(7) は、上記電装品(5) よりも副風路の下流
    側に設けられたことを特徴とする空気調和装置の室外
    機。
  6. 【請求項6】請求項3記載の空気調和装置の室外機にお
    いて、 上記開口面積を調節可能にダンパ(7) を変位させる駆動
    手段(8) と、 副風路の空気温度に関連する温度を検知する検知手段
    (9) と、 検知手段(9) の出力に基づいて予め定める態様で駆動手
    段(8) を制御する駆動制御手段(10)とをさらに備えたこ
    とを特徴とする空気調和装置の室外機。
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