JPH11210861A - 無段変速機変速域変換法 - Google Patents
無段変速機変速域変換法Info
- Publication number
- JPH11210861A JPH11210861A JP10051237A JP5123798A JPH11210861A JP H11210861 A JPH11210861 A JP H11210861A JP 10051237 A JP10051237 A JP 10051237A JP 5123798 A JP5123798 A JP 5123798A JP H11210861 A JPH11210861 A JP H11210861A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- shaft
- continuously variable
- transmission
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の変速域の値が限られている無段変速機か
ら、変速域の制限を取り除く方法の提供を課題とする。 【解決手段】動力を一度２つまたはそれ以上の系統に分
け、そのうちの１つまたはそれ以上に従来の無段変速機
を加えて遊星ギアでそれらを再合成する事により、上記
の課題を達成する。
ら、変速域の制限を取り除く方法の提供を課題とする。 【解決手段】動力を一度２つまたはそれ以上の系統に分
け、そのうちの１つまたはそれ以上に従来の無段変速機
を加えて遊星ギアでそれらを再合成する事により、上記
の課題を達成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や自動二
輪などが有する変速システムに関する発明である。
輪などが有する変速システムに関する発明である。
【０００２】
【従来の技術】現在多くの優れた無断変速機が存在する
が、その多くが構造的に変速比の最大が変速比の最低の
４倍まで等の制限が付いてくる。このため入力：出力が
１：０という変速比や反転して負の値までの変速比を無
段階で行う事は難しかった。そのため自動車などにおい
ては発進時や極低速時における操作性が問題となってい
た。この問題を現在はクラッチを電気的に制御する方法
やトルクコンバーターを使う方法などにより解決してい
る。しかし前者はコストやクラッチの容量などの面で、
後者はエネルギー効率などの面で多少問題がある。
が、その多くが構造的に変速比の最大が変速比の最低の
４倍まで等の制限が付いてくる。このため入力：出力が
１：０という変速比や反転して負の値までの変速比を無
段階で行う事は難しかった。そのため自動車などにおい
ては発進時や極低速時における操作性が問題となってい
た。この問題を現在はクラッチを電気的に制御する方法
やトルクコンバーターを使う方法などにより解決してい
る。しかし前者はコストやクラッチの容量などの面で、
後者はエネルギー効率などの面で多少問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の変
速域の値が限られている無段変速機から、変速域の制限
を取り除く方法の提供を課題とする。
速域の値が限られている無段変速機から、変速域の制限
を取り除く方法の提供を課題とする。
【０００４】
【課題を解決する為の手段】動力を一度２つまたはそれ
以上の系統に分け、そのうちの１つまたはそれ以上に従
来の無段変速機を加えて遊星ギアでそれらを再合成する
事により、上記の課題を達成する。
以上の系統に分け、そのうちの１つまたはそれ以上に従
来の無段変速機を加えて遊星ギアでそれらを再合成する
事により、上記の課題を達成する。
【０００５】
【発明の実施の形態】遊星ギヤはその１組のギヤの中
に、サンギヤの軸とピニオンギヤのキャリアの軸とリン
グギヤの軸の３つの軸の要素を持っている。この各軸回
転をＳ・Ｃ・Ｒとし、サンギヤ：リングギヤのギヤ比を
１：ａとすると、
に、サンギヤの軸とピニオンギヤのキャリアの軸とリン
グギヤの軸の３つの軸の要素を持っている。この各軸回
転をＳ・Ｃ・Ｒとし、サンギヤ：リングギヤのギヤ比を
１：ａとすると、
【数１】の関係が成り立つ。この事を用いて、一度動力
を２つまたはそれ以上の系統に分け、そのうちの１つま
たはそれ以上に従来の無段変速機を加えてそれらを再合
成する事により、変速域の制限を解消する。
を２つまたはそれ以上の系統に分け、そのうちの１つま
たはそれ以上に従来の無段変速機を加えてそれらを再合
成する事により、変速域の制限を解消する。
【０００６】
【図１】はこの発明の最も分かりやすい実施例である。
この例では車のディファレンシャルギヤに用いられてい
るような遊星ギヤを使っている。このギヤは２つのサイ
ドギヤ５・６の軸回転がＳとＲに相当し、キャリア軸の
ギア４の回転がＣに相当し、ａが１である。よって
この例では車のディファレンシャルギヤに用いられてい
るような遊星ギヤを使っている。このギヤは２つのサイ
ドギヤ５・６の軸回転がＳとＲに相当し、キャリア軸の
ギア４の回転がＣに相当し、ａが１である。よって
【数２】の関係が成り立ち、キャリア軸のギアを出力と
してサイドギヤ５・６の２つの軸を入力の軸とすると、
出力は入力の平均値となることが分かる。この例では２
つの系統に分けられた動力からの入力のうち一方が１：
−１の固定、他方が無段変速機となっている。ここで無
段変速機の変速域が１：０．５〜１：２だったとする
と、無段変速機の変速比が１：０．５のときシステム全
体の（つまり入力軸１：出力軸２の）変速比が１：−
０．５、無段変速機の変速比が１：１のとき１：０、
１：２のとき１：１となる。よって結果（つまり入力軸
１：出力軸２の）１：−０．５〜１：１の無断変速が実
現できた事になる。これは自動車で言えばバックからト
ップまでの無断変速が実現出来る事を意味する。
してサイドギヤ５・６の２つの軸を入力の軸とすると、
出力は入力の平均値となることが分かる。この例では２
つの系統に分けられた動力からの入力のうち一方が１：
−１の固定、他方が無段変速機となっている。ここで無
段変速機の変速域が１：０．５〜１：２だったとする
と、無段変速機の変速比が１：０．５のときシステム全
体の（つまり入力軸１：出力軸２の）変速比が１：−
０．５、無段変速機の変速比が１：１のとき１：０、
１：２のとき１：１となる。よって結果（つまり入力軸
１：出力軸２の）１：−０．５〜１：１の無断変速が実
現できた事になる。これは自動車で言えばバックからト
ップまでの無断変速が実現出来る事を意味する。
【図２】は実用的な例である。この例での、サンギア７
とピニオンギア８の歯数を２０、リングギア９の外側と
内側の歯数を６０、ギア１１の歯数を５４とする。そし
て、無段変速機３の変速域を１：０．５〜１：２とする
とシステム全体の変速比が１：−０．０６６〜１：０．
５１６となる。
とピニオンギア８の歯数を２０、リングギア９の外側と
内側の歯数を６０、ギア１１の歯数を５４とする。そし
て、無段変速機３の変速域を１：０．５〜１：２とする
とシステム全体の変速比が１：−０．０６６〜１：０．
５１６となる。
【０００７】
【発明の効果】変速機のシステムから、クラッチやトル
クコンバーターといった滑りを利用した装置を無くす事
が出来るため、常にギヤが噛み合った状態となる。この
ため高いエネルギー効果と、極低速時の高い制御性を実
現できる。極低速時の高い制御性とは、例えば自動車に
応用した時、坂道発進の時にバックするといった現象が
なくなる、極低速まで高い排気ブレーキの効果が得られ
るといった効果として現れる。また動力の断続がないた
め、断続時の駆動系への負担も軽減される。また、シス
テムから、クラッチやトルクコンバーター、リバースギ
ヤなどの二次的な制御対象が無くなるため、制御対象が
変速値の一つだけになり、制御コストの減少につなが
る。
クコンバーターといった滑りを利用した装置を無くす事
が出来るため、常にギヤが噛み合った状態となる。この
ため高いエネルギー効果と、極低速時の高い制御性を実
現できる。極低速時の高い制御性とは、例えば自動車に
応用した時、坂道発進の時にバックするといった現象が
なくなる、極低速まで高い排気ブレーキの効果が得られ
るといった効果として現れる。また動力の断続がないた
め、断続時の駆動系への負担も軽減される。また、シス
テムから、クラッチやトルクコンバーター、リバースギ
ヤなどの二次的な制御対象が無くなるため、制御対象が
変速値の一つだけになり、制御コストの減少につなが
る。
【図１】無段変速機変速域変換法実施の一例の断面図
【図２】無段変速機変速域変換法実施の他例の断面図
１…入力軸 ２…出力軸 ３…無段変速機 ４…キャリア軸のギア ５、６…サイドギア ７…サンギア ８…ピニオンギア ９…リングギア １０…キャリア軸 １１…ギア
【０００８】
【数１】
【数２】
Claims (1)
- 【請求項１】無段変速機に遊星ギヤを組み合わせる事に
より、その変速域を変換する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051237A JPH11210861A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 無段変速機変速域変換法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051237A JPH11210861A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 無段変速機変速域変換法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11210861A true JPH11210861A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12881350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10051237A Pending JPH11210861A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 無段変速機変速域変換法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11210861A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104165214A (zh) * | 2014-08-20 | 2014-11-26 | 吴速 | 一种双动力合成器 |
-
1998
- 1998-01-26 JP JP10051237A patent/JPH11210861A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104165214A (zh) * | 2014-08-20 | 2014-11-26 | 吴速 | 一种双动力合成器 |
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