JPH11210838A - 伝動ベルト及び該伝動ベルトを備えた搬送装置 - Google Patents

伝動ベルト及び該伝動ベルトを備えた搬送装置

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JPH11210838A
JPH11210838A JP921298A JP921298A JPH11210838A JP H11210838 A JPH11210838 A JP H11210838A JP 921298 A JP921298 A JP 921298A JP 921298 A JP921298 A JP 921298A JP H11210838 A JPH11210838 A JP H11210838A
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transmission belt
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drive shaft
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Kyotaro Yanagi
京太郎 柳
Toyoshige Inoue
豊茂 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジョイント金具18でベルト本体11の両端
を接合してエンドレスに形成される伝動ベルト10の耐
久性を向上させる。 【解決手段】 ベルト本体11を、ウレタン製のリング
状のベルト部材16により構成する。このベルト部材1
6を2つに折り重ね、この折り重ねられたベルト部材1
6の両端に輪状の連結部13を形成する。この連結部1
3は、連結孔14を有している。また、両連結部13の
間には、重ね合わせたベルト部材16に撚りを形成して
本体部12を形成する。一方、ジョイント金具18は、
その両端に一対のフック19を有する。そして、ベルト
本体11の連結孔14にジョイント金具18のフック1
9を挿入して両連結部13を連結する。また、連結孔1
4に充填剤15を充填し、連結部13とジョイント金具
18とを固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端を連結してエ
ンドレスに形成された伝動ベルト及び該伝動ベルトを備
えた搬送装置に関し、特に、該伝動ベルトの耐久性向上
策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】伝動ベルトは、駆動プーリと従動プーリ
とに巻回されて、駆動プーリの駆動力を従動プーリに伝
えるのに用いられるのが一般的である。一方、このよう
に使用される伝動ベルトは、最初から一体のエンドレス
に形成されているのが通常である。そして、破断等によ
って伝動ベルトの寿命が尽きると、伝動ベルトを交換す
る必要が生じる。
【0003】しかし、上記駆動プーリ又は従動プーリの
軸の両端が軸受け等により支持されている場合などにお
いては、伝動ベルトの交換に多大な時間や労力を要する
という問題があった。つまり、上記伝動ベルトが最初か
らエンドレスに形成されている。このため、上記伝動ベ
ルトを交換する際には、プーリを軸受けから取り外さな
ければならなかった。
【0004】上記の問題に対し、米国特許492922
2号及び5011462号に開示されているように、一
本の紐状体の両端に輪状の連結部を形成して成るベルト
本体を備え、ベルト本体の両連結部を結合金具で連結し
てエンドレスに形成する伝動ベルトが提案されている。
具体的に、連結部には、連結孔が形成されている。一
方、結合金具には、その両端に位置してフックが互いに
90度ずれた姿勢で形成されている。そして、結合金具
は、各フックを各連結部の連結孔に挿入することによっ
て、両連結部を連結している。
【0005】そして、この種の伝動ベルトは、先ずベル
ト本体を各プーリに巻回し、その後、各プーリに巻回し
たベルト本体の両連結部を結合金具によって連結する。
これによって、伝動ベルトがプーリに取り付けられる。
従って、プーリを取り外し等を行うことなく伝動ベルト
の交換を行うことができ、伝動ベルトを容易に交換でき
るようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような結合金具を用いてエンドレスに形成する伝動ベル
トは、最初からエンドレスの一体に形成された伝動ベル
トに比して、その寿命が短いという問題があった。
【0007】具体的に、伝動ベルトをプーリに巻回して
走行させると、該伝動ベルトはプーリに沿って移動し、
伝動ベルトの移動方向が変わる。このため、伝動ベルト
の結合金具がプーリに沿って移動する際に、該結合金具
には、フックとベルト本体の連結部との接触部分を支点
として結合金具を回転させる方向への力が作用する。従
って、伝動ベルトの走行時において、結合金具は、ベル
ト本体に対して、フックとベルト本体の連結部との接触
部分を支点として揺動するような動きをする。
【0008】一方、伝動ベルトはプーリに緊張状態で巻
回されている。このため、伝動ベルトの走行中において
は、ベルト本体の連結部と結合金具のフックとが強く擦
れ合う。従って、該連結部とフックとの摩擦に起因し
て、ベルト本体の連結部の摩耗がベルト本体の他の部分
に比して激しくなり、伝動ベルトは連結部から破断しや
すかった。つまり、最初からエンドレスに形成された伝
動ベルトの場合、伝動ベルト全体が徐々に摩耗して破断
に至るのに対し、結合金具を用いてエンドレスに形成さ
れた伝動ベルトの場合、連結部が摩耗すると、他の部分
がそれ程摩耗していなくても破断することとなる。この
ため、結合金具を用いてエンドレスに形成された伝動ベ
ルトは、最初からエンドレスに形成された伝動ベルトに
比して寿命が短くなっていた。
【0009】上述の問題は、伝動ベルトcを、図6に示
すように、互いの回転軸が直交するように配置された2
つのプーリa,bに巻回して使用した場合に、特に上記
問題が顕著であった。尚、図6では、伝動ベルトcの結
合金具については図示していない。
【0010】つまり、上述のような互いに直交する姿勢
で設けられた2つのプーリa,bに巻回された伝動ベル
トcは、図6に実線の矢印で示す方向に自転しながら下
向きと上向きとに向きを変えて走行する。上記の結合金
具を用いてエンドレスに形成した伝動ベルトcの場合、
結合金具がプーリa,b上に位置した状態では、伝動ベ
ルトcの自転が妨げられる。即ち、伝動ベルトcの走行
中には、結合金具がプーリa,b上に位置した際に、該
伝動ベルトcは不規則な挙動を示すこととなる。そし
て、この伝動ベルトcの不規則な挙動に起因して、結合
金具は、ベルト本体に対して、フックとベルト本体の連
結部との接触部分を支点としてより大きく揺動する。こ
のため、ベルト本体の連結部がより早く摩耗し、伝動ベ
ルトcの寿命が、更に短くなっていた。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、結合金具等の結合部
材を用いてエンドレスに形成される伝動ベルトの耐久性
を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベルト本体の
連結部と結合部材のフックとを固着し、該連結部とフッ
クとが擦れ合うのを阻止するようにしたものである。
【0013】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、輪状に形成されて連結孔を有する連結部が、細長の
本体部の両端部に連結形成されて成るベルト本体と、両
端に形成された各フックを上記ベルト本体の連結孔に挿
入して上記各連結部に掛け合わせ、該両連結部を連結し
て上記ベルト本体をエンドレスに形成するための結合部
材とを備えている伝動ベルトを前提として、上記連結孔
に、連結部とフックとを互いに固着させるための固着部
材を充填するものである。
【0014】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ベルト本体を、弾性の紐
状体の両端を互いに接合して成るリング状のベルト部材
より形成する一方、連結部を、上記ベルト部材を2つに
折り重ねて該ベルト部材の両端部に形成し、本体部に
は、重ね合わせたベルト部材に撚りを形成するものであ
る。
【0015】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ベルト本体の本体部を、
一様太さの弾性を有する1つの丸ベルト部材によって構
成するものである。
【0016】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第1〜第3の解決手段における伝動ベルトを備え、
物品の搬送を行う搬送装置を前提としている。そして、
回転自在に架台に取り付けられ、所定間隔を存して互い
に平行に複数配置された物品の搬送ローラと、該搬送ロ
ーラの回転中心と直交する方向に位置して上記架台に回
転自在に取り付けられ、複数のプーリ部を有する駆動シ
ャフトと、上記駆動シャフトに連結され、該駆動シャフ
トを回転駆動する回転駆動手段とを設け、上記搬送ロー
ラと駆動シャフトのプーリ部との間に上記伝動ベルトを
巻回するものである。
【0017】−作用− 上記の解決手段では、ベルト本体の連結部の連結孔に結
合部材のフックを挿入してベルト本体がエンドレスに形
成される。一方、連結孔には固定部材が充填され、該固
定部材によって上記連結孔とフックとが互いに固着され
る。このため、ベルト本体の連結部と結合部材のフック
とは擦れ合うことがなく、ベルト本体の連結部の摩耗が
阻止される。
【0018】また、上記第2の解決手段では、紐状体の
両端を接合して成るベルト部材を2つ折りに重ね、この
2つ折りに重ねられたベルト部材の両端部に連結孔を有
する連結部が形成される。
【0019】また、上記第3の解決手段では、ベルト本
体の本体部が、一本の丸ベルト部材によって構成され
る。
【0020】また、上記第4の解決手段では、回転駆動
手段によって駆動シャフトが回転駆動され、該駆動シャ
フトの駆動力が伝動ベルトによって搬送ローラに伝動さ
れる。該搬送ローラは架台に互いに平行な姿勢で複数配
置され、搬送ローラの上に置かれた物品が、搬送ローラ
の回転によって搬送される。一方、伝動ベルトが巻回さ
れる搬送ローラと駆動シャフトのプーリ部とは、互いの
回転軸が直交する姿勢で配置されている。従って、伝動
ベルトが90度ねじれて走行する。その際、伝動ベルト
のベルト本体の連結部と結合部材のフックとは固着部材
によって固着されているため、該連結部とフックとが擦
れ合うことがなく、連結部の摩耗が阻止される。
【0021】
【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、ベル
ト本体の連結部と結合部材のフックとを、固着部材によ
って固着しているので、連結部とフックとの間の相対移
動を回避することができる。この結果、該連結部とフッ
クとの摩擦に起因する連結部の摩耗を阻止することがで
き、伝動ベルトの耐久性を向上させることができる。ま
た、伝動ベルトを、回転軸が互いに直交する姿勢で設け
られた2つのプーリに巻回して使用する際にも、ベルト
本体の連結部の摩耗を確実に防ぐことができる。従っ
て、使用の態様にかかわらず、伝動ベルトの耐久性を確
実に向上させることができる。
【0022】また、上記第2の解決手段によれば、リン
グ状のベルト部材を2つに折り重ねて連結部を形成する
ようにしている。このため、輪状の連結部を容易に形成
することができる。また、重ね合わせたベルト部材に撚
りを形成して本体部を構成している。このため、本体部
を螺旋状に形成することができる。一方、該伝動ベルト
を回転軸が直交する姿勢で配置されたプーリに巻回して
使用する場合、伝動ベルトは自転しながら走行する。こ
れに対して、上記伝動ベルトの本体部は螺旋状に形成さ
れているため、走行時において伝動ベルトをスムーズに
自転させることができる。この結果、伝動ベルトの走行
を円滑に行うことができ、伝動ベルトの自転による連結
部とフックとの摩耗を確実に防止することができる。
【0023】また、上記第4の解決手段によれば、充分
な耐久性を有し、かつ、交換容易な伝動ベルトを用いて
搬送装置を構成することができる。従って、装置の保守
に要する労力や費用を確実に低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0025】本実施形態の搬送装置は、図1に示すよう
に、フレーム21と多数の搬送ローラ24と一本の駆動
シャフト26と伝動ベルト10とを備えている。そし
て、該搬送装置は、該搬送ローラ24と駆動シャフト2
6とに伝動ベルト10を巻回して搬送ローラ24を回転
させ、搬送ローラ24の上に載置された物品を搬送する
ローラコンベヤ20に構成されている。
【0026】上記フレーム21は、ローラコンベヤ20
の長手方向へ延びる縦フレーム22に支柱23が取り付
けられて架台を構成している。上記縦フレーム22は、
ローラコンベヤ20の両側部に位置して一本ずつ設けら
れている。また、上記支柱23は、縦フレーム22に複
数設けられ、該支柱23が縦フレーム22を水平姿勢に
支持している。
【0027】上記搬送ローラ24は、各端部が各フレー
ム21の縦フレーム22に回転自在に取り付けられて、
搬送ローラ24の回転軸が該縦フレーム22の長手方向
と直交する姿勢で配置されている。上記搬送ローラ24
は、互いに平行な姿勢で複数設けられ、所定間隔を存し
て縦フレーム22の全長に亘って配置されている。ま
た、各搬送ローラ24には、一方の端部に位置して、搬
送ローラ24の周方向に丸溝25が形成されている。
【0028】上記駆動シャフト26は、シャフト本体2
7と、プーリ部である駆動プーリ28とを備えて、フレ
ーム21に取り付けられている。上記シャフト本体27
は、フレーム21の縦フレーム22とほぼ同じ長さを有
するシャフトである。上記駆動プーリ28は、シャフト
本体27に挿入固定されるものであって、搬送ローラ2
4と同数設けられると共に、搬送ローラ24の間隔と等
しい間隔を存して設けられている。そして、上記駆動シ
ャフト26は、駆動シャフト26の回転軸と搬送ローラ
24の回転軸とが直交する姿勢で、搬送ローラ24の下
方に位置すると共に、搬送ローラ24に形成された丸溝
25の直下に駆動プーリ28が位置するように配置され
ている。また、上記各駆動プーリ28と、各駆動プーリ
28に対応した位置の搬送ローラ24の丸溝25とに
は、伝動ベルト10が巻回されている。
【0029】また、略直方体のモータケース29が、上
記搬送ローラ24の下方に位置して、フレーム21に取
り付けられている。該モータケース29の内部には、図
示しないが、駆動モータが配置される一方、上記駆動シ
ャフト26はモータケース29を貫通して設けられてい
る。そして、モータケース29は、駆動モータの回転駆
動を駆動シャフト26に伝えて駆動シャフト26を回転
駆動する回転駆動手段に構成されている。
【0030】上記伝動ベルト10は、本発明の特徴とす
るものであって、図2及び図3に示すように、ベルト本
体11と、結合部材であるジョイント金具18とを備え
ている。
【0031】上記ベルト本体11は、ウレタン製の紐状
体の両端を互いに接合して成るリング状のベルト部材1
6によって構成されている。そして、該ベルト部材16
を2つに折り重ね、この折り重ねられたベルト部材16
の両端に位置して、輪状に形成されて連結孔14を有す
る連結部13が形成されている。また、両連結部13の
間には、重ね合わせたベルト部材16に撚りを形成して
成る本体部12が形成されている。
【0032】上記ジョイント金具18は、図4に示すよ
うに、金属製の線材を曲げ加工して形成されたものであ
って、両端に位置して一対のフック19が形成されてい
る。また該両フック19は、互いに90度ねじれた姿勢
となるように形成されている。
【0033】そして、上記ベルト本体11の連結部13
に形成された連結孔14にジョイント金具18のフック
19を挿入することによってジョイント金具18が両連
結部13を連結し、これによってエンドレスの伝動ベル
ト10が形成されている。また、上記連結孔14には、
固定部材である充填剤15が充填されている。該充填剤
15は、充填する際には流動性を有し、充填後に硬化す
ると共に、硬化後に弾性を有するシリコン系の充填剤1
5である。そして、該充填剤15が硬化することによっ
てベルト本体11の連結部13とジョイント金具18の
フック19とが互いに固着される。
【0034】−運転動作− 次に、搬送装置の運転動作について説明すると、モータ
ケース29に設けられた駆動モータによって駆動シャフ
ト26が回転駆動する。また、駆動シャフト26の駆動
プーリ28と搬送ローラ24の丸溝25とには伝動ベル
ト10が巻回されているため、回転する駆動シャフト2
6によって各搬送ローラ24が回転駆動する。そして、
各搬送ローラ24の回転に伴って、搬送ローラ24の上
に置いた物品がローラコンベヤ20の長手方向に移動
し、これによって物品の搬送が行われる。
【0035】一方、駆動シャフト26の駆動プーリ28
と搬送ローラ24の丸溝25とに巻回された伝動ベルト
10は、自転しながら下向きと上向きとに向きを変えて
走行する。そして、上記伝動ベルト10の結合金具がプ
ーリ上に位置した状態では、該伝動ベルト10の自転が
妨げられるため、該伝動ベルト10は不規則な挙動を示
すこととなる。これに対して、伝動ベルト10のベルト
本体11とジョイント金具18とは充填剤15によって
固着されているため、ジョイント金具18がベルト本体
11に対して相対移動しない。従って、上述の伝動ベル
ト10の不規則な動きに起因して、ベルト本体11の連
結部13が摩耗することがない。
【0036】−実施形態の効果− 本実施形態によれば、ベルト本体11の連結部13に形
成された連結孔14に充填剤15を充填するようにして
いるため、ベルト本体11の連結部13とジョイント金
具18のフック19とを確実に固着することができる。
この結果、該連結部13とフック19との摩擦に起因す
る連結部13の摩耗を阻止することができ、伝動ベルト
10の耐久性を向上させることができる。
【0037】また、伝動ベルト10は、回転軸が互いに
直交する搬送ローラ24の丸溝25と駆動シャフト26
の駆動プーリ28とに巻回されている。このため、ベル
ト本体11とジョイント金具18とが固着されていない
伝動ベルト10を用いると、ベルト本体11とジョイン
ト金具18との摩擦によってベルト本体11が早期に摩
耗してしまう。これに対し、本実施形態の伝動ベルト1
0においては、上記伝動ベルト10のベルト本体11と
ジョイント金具18とは上記充填剤15によって固着さ
れている。このため、ベルト本体11とジョイント金具
18との摩擦に起因するベルト本体11の連結部13の
摩耗を防ぐことができる。この結果、ローラコンベヤ2
0に上記伝動ベルト10を用いた際にも、伝動ベルト1
0の耐久性を十分に確保することができる。
【0038】ここで、従来のベルト本体11の連結部1
3とジョイント金具18のフック19とを固着しない伝
動ベルトと、本発明に係る上記連結部13とフック19
とを充填剤15で固着した伝動ベルト10とについて、
耐久試験を行った。具体的に、回転軸が直交する姿勢で
配置された2つのプーリに伝動ベルトを巻回し、伝動ベ
ルトを走行させて伝動ベルトが破断するまでの時間を測
定した。尚、プーリの径はそれぞれφ30及びφ40
し、φ40のプーリを1240rpm で駆動した。また、
プーリにセットした際の伝動ベルトの伸びを42%とし
た。この試験の結果、従来の伝動ベルトが150時間程
度で破断したのに比して、本発明の伝動ベルト10が破
断するまでには600時間程度を要した。即ち、本発明
によれば、この種の伝動ベルトの寿命を約4倍に延長す
ることが可能である。
【0039】また、本実施形態の伝動ベルト10は、ベ
ルト本体11の両端をジョイント金具18で連結し、そ
の後連結部13の連結孔14に充填剤15を充填してエ
ンドレスに形成されている。このため、ローラコンベヤ
20の搬送ローラ24及び駆動シャフト26を取り外す
ことなく、伝動ベルト10の交換を行うことができる。
従って、ローラコンベヤ20の保守に要する労力や費用
を確実に低減することができる。
【0040】−実施形態の変形例− 上記実施形態では、リング状のベルト部材16を2つ折
りに重ねてベルト本体11を形成するようにしたが、図
5に示すように、ウレタン製の一様太さの丸ベルト部材
17によってベルト本体11の本体部12を形成し、該
ベルト本体11の両端に、輪状に形成されて連結孔14
を有するウレタン製の連結部13を溶着して、ベルト本
体11を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るローラコンベヤを示す斜視図
である。
【図2】本実施形態に係る伝動ベルトを示す全体図であ
る。
【図3】本実施形態に係る伝動ベルトの要部を示す拡大
側面図である。
【図4】本実施形態に係るジョイント金具を示す斜視図
である。
【図5】本実施形態の変形例に係る伝動ベルトの要部を
示す拡大側面図である。
【図6】プーリに巻回された伝動ベルトの走行状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 伝動ベルト 11 ベルト本体 12 本体部 13 連結部 14 連結孔 15 充填剤(固着部材) 18 ジョイント金具(結合部材) 19 フック 20 ローラコンベヤ(搬送装置) 21 フレーム(架台) 24 搬送ローラ 26 駆動シャフト 28 駆動プーリ(プーリ部) 29 モータケース(回転駆動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪状に形成されて連結孔を有する連結部
    が、細長の本体部の両端部に連結形成されて成るベルト
    本体と、 両端に形成された各フックを上記ベルト本体の連結孔に
    挿入して上記各連結部に掛け合わせ、該両連結部を連結
    して上記ベルト本体をエンドレスに形成するための結合
    部材とを備えている伝動ベルトにおいて、 上記連結孔には、連結部とフックとを互いに固着させる
    ための固着部材が充填されていることを特徴とする伝動
    ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝動ベルトにおいて、 ベルト本体は、弾性の紐状体の両端を互いに接合して成
    るリング状のベルト部材より形成される一方、 連結部は、上記ベルト部材を2つに折り重ねて該ベルト
    部材の両端部に形成され、 本体部は、重ね合わせたベルト部材に撚りを形成して構
    成されていることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伝動ベルトにおいて、 ベルト本体の本体部は、一様太さの弾性を有する1つの
    丸ベルト部材によって構成されていることを特徴とする
    伝動ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1記載の伝動ベ
    ルトを備え、物品の搬送を行う搬送装置であって、 回転自在に架台に取り付けられ、所定間隔を存して互い
    に平行に複数配置された物品の搬送ローラと、 該搬送ローラの回転中心と直交する方向に位置して上記
    架台に回転自在に取り付けられ、複数のプーリ部を有す
    る駆動シャフトと、 上記駆動シャフトに連結され、該駆動シャフトを回転駆
    動する回転駆動手段とを備え、 上記搬送ローラと駆動シャフトのプーリ部との間に上記
    伝動ベルトが巻回されていることを特徴とする搬送装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022109632A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム

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JP2022109632A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム

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