JPH11210653A - 給油式２段スクリュー圧縮機 - Google Patents
給油式２段スクリュー圧縮機Info
- Publication number
- JPH11210653A JPH11210653A JP929498A JP929498A JPH11210653A JP H11210653 A JPH11210653 A JP H11210653A JP 929498 A JP929498 A JP 929498A JP 929498 A JP929498 A JP 929498A JP H11210653 A JPH11210653 A JP H11210653A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- pressure stage
- bearing
- stage
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の給油式２段圧縮機の低圧段圧縮機は吐出
側の軸受損失が大きい問題があった。 【解決手段】低圧段，高圧段圧縮機それぞれの吐出側軸
受を２列組合せアンギュラ玉軸受と３列アンギュラ玉軸
受で構成した。
側の軸受損失が大きい問題があった。 【解決手段】低圧段，高圧段圧縮機それぞれの吐出側軸
受を２列組合せアンギュラ玉軸受と３列アンギュラ玉軸
受で構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は作動室内に油を噴射
する給油式の２段スクリュー圧縮機に関する。
する給油式の２段スクリュー圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、給油式２段スクリュー圧縮機は、
特開昭57−163193号公報記載のように低圧段及び高圧段
圧縮機の吐出側軸受は複列円すいころ軸受、吸込側軸受
は円筒ころ軸受で構成した。複列円すい軸受はラジアル
荷重とアキシアル荷重を負荷するのに適しており、負荷
能力が大きい。
特開昭57−163193号公報記載のように低圧段及び高圧段
圧縮機の吐出側軸受は複列円すいころ軸受、吸込側軸受
は円筒ころ軸受で構成した。複列円すい軸受はラジアル
荷重とアキシアル荷重を負荷するのに適しており、負荷
能力が大きい。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】２段スクリュー圧縮機
は全仕事量を最小にするため、各段の圧力比を等しくし
ている。例えば、吸込圧を大気圧，吐出圧を０.８Ｍｐ
ａのとき中間圧(＝低圧段吐出圧＝高圧段吸込圧)は０.
２８Ｍｐａとなる。また、低圧段圧縮機の吸込温度２０
℃，高圧段圧縮機の吐出温度を６０℃と仮定すると、高
圧段圧縮機の容積は低圧段圧縮機の半分以下となる。
は全仕事量を最小にするため、各段の圧力比を等しくし
ている。例えば、吸込圧を大気圧，吐出圧を０.８Ｍｐ
ａのとき中間圧(＝低圧段吐出圧＝高圧段吸込圧)は０.
２８Ｍｐａとなる。また、低圧段圧縮機の吸込温度２０
℃，高圧段圧縮機の吐出温度を６０℃と仮定すると、高
圧段圧縮機の容積は低圧段圧縮機の半分以下となる。
【０００４】このように構成された２段圧縮機における
低圧段圧縮機の機械効率は高圧段圧縮機に比べ低く、圧
縮機効率向上には低圧段圧縮機の機械損失を低減する必
要があった。
低圧段圧縮機の機械効率は高圧段圧縮機に比べ低く、圧
縮機効率向上には低圧段圧縮機の機械損失を低減する必
要があった。
【０００５】複列円すいころ軸受は負荷能力が大きく、
軸受寿命が長い反面、摩擦トルクが大きい欠点がある。
従来の２段圧縮機においては高圧段圧縮機に比べ低圧段
圧縮機の軸受荷重は半分程度と低く、低圧段圧縮機では
必要以上の軸受選定をしていた。
軸受寿命が長い反面、摩擦トルクが大きい欠点がある。
従来の２段圧縮機においては高圧段圧縮機に比べ低圧段
圧縮機の軸受荷重は半分程度と低く、低圧段圧縮機では
必要以上の軸受選定をしていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】吐出側軸受にラジアル軸
受とアキシアル軸受を負荷する組合せアンギュラ玉軸受
を採用した。低圧段圧縮機は２列、高圧段圧縮機は３列
のものである。
受とアキシアル軸受を負荷する組合せアンギュラ玉軸受
を採用した。低圧段圧縮機は２列、高圧段圧縮機は３列
のものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
１，図２，図３，図４を参照して説明する。
１，図２，図３，図４を参照して説明する。
【０００８】図１は本発明の給油式２段スクリュー圧縮
機の縦断面図を示す。１はメインケーシング、２は吐出
ケーシングで、ギヤケーシング３の一方の端面にメイン
ケーシング１，他方の端面にモータ４が取り付けられて
いる。メインケーシング１には、低段ロータ穴５，高段
ロータ穴６，中間通路７が設けられ、低段ロータ穴５に
は低段吸込ポート８，低段吐出ポート９、高段ロータ穴
６には高段吸込ポート１０，高段吐出ポート１１が形成
されている。また、メインケーシング１には吸込口１２
が設けられ、低段ロータ穴５の左右には低段油噴射孔１
３、吐出ケーシング２には中間油噴射孔１４が形成され
ている。
機の縦断面図を示す。１はメインケーシング、２は吐出
ケーシングで、ギヤケーシング３の一方の端面にメイン
ケーシング１，他方の端面にモータ４が取り付けられて
いる。メインケーシング１には、低段ロータ穴５，高段
ロータ穴６，中間通路７が設けられ、低段ロータ穴５に
は低段吸込ポート８，低段吐出ポート９、高段ロータ穴
６には高段吸込ポート１０，高段吐出ポート１１が形成
されている。また、メインケーシング１には吸込口１２
が設けられ、低段ロータ穴５の左右には低段油噴射孔１
３、吐出ケーシング２には中間油噴射孔１４が形成され
ている。
【０００９】低段ロータ孔５には低段雄ロータ１５と低
段雌ロータ１６、高段ロータ孔６には高段雄ロータ１７
と高段雌ロータ１８が噛み合い状態で収まっている。低
段雄，雌ロータ１５，１６及び高段雄，雌ロータ１７，
１８の両端は吐出側軸受１９，２０と吸込側軸受２１，
２２で支持され、さらに雄ロータ１５，１６の吸込側軸
端には低段ピニオン２３，高段ピニオン２４が取り付け
てある。モータ４軸端にはブルギヤ２５が取り付けてあ
り、ギヤケーシング３内で低段ピニオン２３及び高段ピ
ニオン２４と噛み合う。
段雌ロータ１６、高段ロータ孔６には高段雄ロータ１７
と高段雌ロータ１８が噛み合い状態で収まっている。低
段雄，雌ロータ１５，１６及び高段雄，雌ロータ１７，
１８の両端は吐出側軸受１９，２０と吸込側軸受２１，
２２で支持され、さらに雄ロータ１５，１６の吸込側軸
端には低段ピニオン２３，高段ピニオン２４が取り付け
てある。モータ４軸端にはブルギヤ２５が取り付けてあ
り、ギヤケーシング３内で低段ピニオン２３及び高段ピ
ニオン２４と噛み合う。
【００１０】低段側の吐出側軸受１９は２列組合せアン
ギュラ玉軸受１９ａ，１９ｂ、吸込側軸受２１は円筒こ
ろ軸受２１ａ，２１ｂ、高段側の吐出側軸受２０は３列
組合せアンギュラ玉軸受２０ａ，２０ｂ、吸込側軸受２
２は円筒ころ軸受２２ａ，２２ｂで構成している。
ギュラ玉軸受１９ａ，１９ｂ、吸込側軸受２１は円筒こ
ろ軸受２１ａ，２１ｂ、高段側の吐出側軸受２０は３列
組合せアンギュラ玉軸受２０ａ，２０ｂ、吸込側軸受２
２は円筒ころ軸受２２ａ，２２ｂで構成している。
【００１１】このように構成された給油式２段スクリュ
ー圧縮機の動作について説明する。モータ１によりブル
ギヤ２５が回転すると、これに噛み合うピニオン２３，
２４が回転する。さらに雄ロータ１５，１７が回転する
と、雄ロータ１５，１７と噛み合う雌ロータ１６，１８
が回転する。
ー圧縮機の動作について説明する。モータ１によりブル
ギヤ２５が回転すると、これに噛み合うピニオン２３，
２４が回転する。さらに雄ロータ１５，１７が回転する
と、雄ロータ１５，１７と噛み合う雌ロータ１６，１８
が回転する。
【００１２】これにより吸込口１２から吸い込まれた空
気は、低段吸込ポート８，低段ロータ孔５を通り低段吐
出ポート９から排出される。さらに、中間通路７を経由
し、高段吸込ポート１０，高段ロータ孔６を通り高段吐
出ポート１１から排出され、さらに吐出口２６を通り工
場の駆動空気源などに利用される。
気は、低段吸込ポート８，低段ロータ孔５を通り低段吐
出ポート９から排出される。さらに、中間通路７を経由
し、高段吸込ポート１０，高段ロータ孔６を通り高段吐
出ポート１１から排出され、さらに吐出口２６を通り工
場の駆動空気源などに利用される。
【００１３】低段吸込ポート８，低段ロータ孔５，低段
吐出ポート９及び低段雄，雌ロータ１５，１６は低圧段
圧縮機の作動室を構成し、ここで大気圧から０.２８Ｍ
ｐａ程度に昇圧する。一方、高段吸込ポート１０，高段
ロータ孔６，高段吐出ポート１１及び高段雄，雌ロータ
１７，１８は高圧段圧縮機の作動室を構成し、さらに
０.２８Ｍｐａから０.７９Ｍｐａ程度に昇圧する。
吐出ポート９及び低段雄，雌ロータ１５，１６は低圧段
圧縮機の作動室を構成し、ここで大気圧から０.２８Ｍ
ｐａ程度に昇圧する。一方、高段吸込ポート１０，高段
ロータ孔６，高段吐出ポート１１及び高段雄，雌ロータ
１７，１８は高圧段圧縮機の作動室を構成し、さらに
０.２８Ｍｐａから０.７９Ｍｐａ程度に昇圧する。
【００１４】低圧段圧縮機の圧縮過程においては低段油
噴射孔１３から油が噴射され、圧縮熱を除去し等温圧縮
に近づける。この油噴射は圧縮空気の冷却以外にロータ
噛み合いの潤滑、及びロータ回りのシールに作用する。
低圧段圧縮機からの吐出温度は噴射油温度５０℃程度で
あれば６０〜８０℃となる。
噴射孔１３から油が噴射され、圧縮熱を除去し等温圧縮
に近づける。この油噴射は圧縮空気の冷却以外にロータ
噛み合いの潤滑、及びロータ回りのシールに作用する。
低圧段圧縮機からの吐出温度は噴射油温度５０℃程度で
あれば６０〜８０℃となる。
【００１５】中間通路７においては空気／油の混合状態
で流れ、この間、中間油噴射孔１４から油が噴射される
ため、さらに空気／油の冷却が進む。中間油噴射孔１４
からの油冷却は、直冷の中間冷却に相当するもので、こ
れにより中間温度は６０〜８０℃から５５〜７０℃程度
に低下する。
で流れ、この間、中間油噴射孔１４から油が噴射される
ため、さらに空気／油の冷却が進む。中間油噴射孔１４
からの油冷却は、直冷の中間冷却に相当するもので、こ
れにより中間温度は６０〜８０℃から５５〜７０℃程度
に低下する。
【００１６】高圧段圧縮機ではすでに空気／油混合状態
になっているため、さらに油噴射は不要で、高圧段圧縮
機での吐出温度は６５〜８０℃程度となる。
になっているため、さらに油噴射は不要で、高圧段圧縮
機での吐出温度は６５〜８０℃程度となる。
【００１７】このような圧力条件下では高圧段圧縮機の
軸受荷重は低圧段圧縮機の２倍程度になるが、高圧段圧
縮機の吐出側軸受は３列の組合せ軸受を配置しており、
軸受寿命は十分に余裕がある。
軸受荷重は低圧段圧縮機の２倍程度になるが、高圧段圧
縮機の吐出側軸受は３列の組合せ軸受を配置しており、
軸受寿命は十分に余裕がある。
【００１８】また、低圧段圧縮機は高圧段圧縮機の回転
速度以上に運転されるが、低圧段圧縮機の吐出側軸受は
２列の組合せ軸受が配置しており、低圧段圧縮機の機械
損失が小さく、圧縮機効率は高い。
速度以上に運転されるが、低圧段圧縮機の吐出側軸受は
２列の組合せ軸受が配置しており、低圧段圧縮機の機械
損失が小さく、圧縮機効率は高い。
【００１９】以上、本発明の軸受配列は圧縮機の効率，
寿命の面から最適なものであるとともに、シリーズ化を
図る上では単列アンギュラ玉軸受の取り付け，取り外し
で、部品の共有化を図ることができる。
寿命の面から最適なものであるとともに、シリーズ化を
図る上では単列アンギュラ玉軸受の取り付け，取り外し
で、部品の共有化を図ることができる。
【００２０】図５，図６は他の実施形態を示したもの
で、吐出側軸受のみ異なる。低圧段圧縮機の吐出側軸受
は円筒ころ軸受１９ｃ，１９ｄと単列アンギュラ玉軸受
１９ｅ，１９ｆで構成、高圧段圧縮機の吐出側軸受は円
筒ころ軸受２０ｃ，２０ｄと２列組合せアンギュラ玉軸
受２０ｅ，２０ｆで構成している。本実施例は前記の実
施例に比べ、軸受寿命が長くなる利点がある。
で、吐出側軸受のみ異なる。低圧段圧縮機の吐出側軸受
は円筒ころ軸受１９ｃ，１９ｄと単列アンギュラ玉軸受
１９ｅ，１９ｆで構成、高圧段圧縮機の吐出側軸受は円
筒ころ軸受２０ｃ，２０ｄと２列組合せアンギュラ玉軸
受２０ｅ，２０ｆで構成している。本実施例は前記の実
施例に比べ、軸受寿命が長くなる利点がある。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば低圧段圧縮機の機械損失
が低減し、圧縮機の効率が向上する。
が低減し、圧縮機の効率が向上する。
【図１】本発明の給油式２段スクリュー圧縮機の縦断面
図である。
図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１の低圧段圧縮機の軸受配列を示す図。
【図４】図１の高圧段圧縮機の軸受配列を示す図。
【図５】他の実施形態の低圧段圧縮機の軸受配列を示す
図。
図。
【図６】他の実施形態の高圧段圧縮機の軸受配列を示す
図。
図。
１９，２０…吐出側軸受、１９ａ，１９ｂ，２０ａ，２
０ｂ…アンギュラ玉軸受、２１，２２…吸込側軸受、２
１ａ，２１ｂ，２２ａ，２２ｂ…円筒ころ軸受。
０ｂ…アンギュラ玉軸受、２１，２２…吸込側軸受、２
１ａ，２１ｂ，２２ａ，２２ｂ…円筒ころ軸受。
Claims (4)
- 【請求項１】ケーシングの中に互いに噛み合う雄，雌一
対のロータを収納し、ロータの一方を吸込側軸受、他方
を吐出側軸受で支持された低圧段圧縮機と高圧段圧縮機
からなる給油式２段圧縮機において、低圧段圧縮機の吐
出側軸受を２列の組合せアンギュラ玉軸受，高圧段圧縮
機の吐出側軸受を３列の組合せアンギュラ玉軸受で構成
したことを特徴とした給油式２段スクリュー圧縮機。 - 【請求項２】ケーシングの中に互いに噛み合う雄，雌一
対のロータを収納し、ロータの一方を吸込側軸受、他方
を吐出側軸受で支持された低圧段圧縮機と高圧段圧縮機
からなる給油式２段圧縮機において、低圧段圧縮機の吐
出側軸受を円筒ころ軸受と単列アンギュラ玉軸受，高圧
段圧縮機の吐出側軸受を円筒ころ軸受と２列の組合せア
ンギュラ玉軸受で構成したことを特徴とした給油式２段
スクリュー圧縮機。 - 【請求項３】低圧段圧縮機，高圧段圧縮機の吸込側軸受
を円筒ころ軸受で構成したことを特徴とした請求項１又
は２記載の給油式２段スクリュー圧縮機。 - 【請求項４】一つのケーシングに低圧ロータと高圧ロー
タを収納して、低圧段圧縮機と高圧段圧縮機を構成した
ことを特徴とした請求項３記載の給油式２段スクリュー
圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP929498A JPH11210653A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 給油式２段スクリュー圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP929498A JPH11210653A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 給油式２段スクリュー圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11210653A true JPH11210653A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11716462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP929498A Pending JPH11210653A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 給油式２段スクリュー圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11210653A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7104772B2 (en) * | 2002-11-01 | 2006-09-12 | Kobe Steel, Ltd. | Screw compressor |
| KR100829665B1 (ko) * | 2005-07-06 | 2008-05-16 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 2단형 스크류 압축기 |
| WO2020218130A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 長野オートメーション株式会社 | 押し引き装置 |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP929498A patent/JPH11210653A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7104772B2 (en) * | 2002-11-01 | 2006-09-12 | Kobe Steel, Ltd. | Screw compressor |
| KR100829665B1 (ko) * | 2005-07-06 | 2008-05-16 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 2단형 스크류 압축기 |
| WO2020218130A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 長野オートメーション株式会社 | 押し引き装置 |
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