JPH11209802A - 焼結体製造における粉末供給装置 - Google Patents

焼結体製造における粉末供給装置

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JPH11209802A
JPH11209802A JP1557798A JP1557798A JPH11209802A JP H11209802 A JPH11209802 A JP H11209802A JP 1557798 A JP1557798 A JP 1557798A JP 1557798 A JP1557798 A JP 1557798A JP H11209802 A JPH11209802 A JP H11209802A
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material powder
powder
die
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JP1557798A
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Akira Hashimoto
晃 橋本
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/30Feeding material to presses
    • B30B15/302Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses
    • B30B15/304Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses by using feed frames or shoes with relative movement with regard to the mould or moulds

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結体としてのコネクチングロッド17製造
における圧粉体成形のために原料粉末15をダイス7の
第1及び第2の大容積部8a,8b並びに小容積部8c
からなる凹状のキャビティ8に供給する粉末供給装置に
対して、コネクチングロッド17全体の密度を均一化し
てその品質を安定化させる。 【解決手段】 内部に原料粉末15を収納可能な収容部
2を有し、該収容部2内にホッパーの供給管14から原
料粉末15が供給される退避位置と、ダイス7のキャビ
ティ8の上方から該キャビティ8内に収容部2内の原料
粉末15を落下させて供給する供給位置との間を移動す
るシュー部材1と、このシュー部材1の収容部2内に設
けられ、該シュー部材1の移動に伴って収容部2内の原
料粉末15をダイス7のキャビティ8の小容積部8cに
比べて第1及び第2の大容積部8a,8bに多く供給可
能なように案内する略V形状の案内板3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結体の製造にお
ける圧粉体成形のために原料粉末をダイスのキャビティ
に供給する粉末供給装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば特開平9−137202号
公報に示されているように、エンジンのコネクチングロ
ッド等は、鍛造品に比べて寸法精度が良好でかつ重量の
ばらつきを抑えることができる焼結体が使用されるよう
になってきている。このようにコネクチングロッドに焼
結体を使用することで、機械加工を省略することができ
ると共に、エンジンの振動を低減することができる。
【0003】上記焼結体を製造するためには、先ず、鉄
系金属粉末等からなる原料粉末を製品と略同じ形状に圧
縮して固めた圧粉体を製造する。その後、この圧粉体を
焼結炉で加熱することで焼結体が得られる。上記圧粉体
を製造する際、ダイスのキャビティ内に原料粉末が充填
され、その原料粉末がパンチにより圧縮されて固められ
るようになっている。このとき、原料粉末は粉末供給装
置によりダイスのキャビティ内に供給される。この粉末
供給装置は、従来、例えば図17及び図18に示すよう
に、周囲が略矩形状(略円形状の場合もある)の壁によ
って囲まれて内部に原料粉末を収納可能な収容部102
を有するシュー部材101を備えている。このシュー部
材101は、その収容部102壁の外面にシリンダのピ
ストンロッド105の先端部が接続されていて、このシ
リンダのピストンロッド105の伸縮動作によりダイス
107上を往復移動可能に構成されている。そして、上
記シュー部材101は、収容部102内にホッパーの供
給管114から原料粉末115が供給される退避位置
(図19(a)参照)と、ダイス107のキャビティ1
08の上方から該キャビティ108内に収容部102内
の原料粉末115を落下させて供給する供給位置(図1
9(c)参照)との間を移動するようになっている。す
なわち、シュー部材は、図19(b)〜(c)に示すよ
うに、上記退避位置からダイス107のキャビティ10
8上方の供給位置まで前進した後、退避位置まで後退
し、このシュー部材101の前進及び後退時に原料粉末
115が収容部102の後壁部及び前壁部の内面によっ
てそれぞれ押されることで、キャビティ108内に供給
されることになる。
【0004】一方、例えば特開平8−276298号公
報に示されているように、フィーダー本体の後壁部内側
に、先端部を前方に向けて下方に傾斜した第1の案内板
を取り付けると共に、フィーダー本体の前壁部内側に、
先端部を後方に向けて下方に傾斜した第2の案内板を取
り付け、ホッパーからの原料粉末を、そのフィーダー本
体の前進及び後退時の慣性力によって順次、第1の案内
板、第2の案内板に落下させ、キャビティ内にほぐされ
た状態で供給するようにすることが提案されている。す
なわち、粉末供給装置の作動を一時停止したとき、収容
部内の原料粉末が時間の経過に伴って締まった状態とな
り、その粉末をダイスのキャビティに供給すると、成形
された圧粉体の密度が部分的に大きくなり過ぎる場合が
あるので、上記第1及び第2の案内板によりその締まっ
た原料粉末をほぐすようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
粉末供給装置(図17及び図18)を使用して圧粉体を
製造する場合、供給位置において原料粉末はシュー部材
の収容部内全体に略均一な密度となるように供給される
が、キャビティが大容積部及び小容積部を有する形状で
あると、小容積部に対して大容積部にはその容積に見合
うだけの原料粉末が充填されず、原料粉末の充填密度は
大容積部の方が小容積部よりも小さくなってしまう。こ
のため、成形された圧粉体延いては焼結体において密度
のばらつきが生じるという問題がある。例えば、大端部
と小端部と該大端部及び小端部同士を連結する連結部と
を有するコネクチングロッドの場合、その大端部及び小
端部はキャビティの大容積部に、また連結部は小容積部
にそれぞれ対応することとなり、特に大端部の密度が小
さくなってしまう。この結果、コネクチングロッドの大
端部の強度が低くなると共に、このコネクチングロッド
を使用したエンジンの振動が大きくなる。このことは、
上記提案例(特開平8−276298号公報)のものを
使用して原料粉末をほぐしたとしても同様であり、全体
に均一な密度を有するものを得ることは困難である。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上述の如くキャビテ
ィが大容積部及び小容積部を有する場合に、そのキャビ
ティに原料粉末を供給する粉体供給装置の構成を改良す
ることによって、大容積部及び小容積部間で密度のばら
つきが生じるのを防止して、焼結体の品質を安定化させ
ようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、シュー部材の収容部内に、該シュ
ー部材の移動に伴って収容部内の原料粉末をダイスのキ
ャビティの小容積部に比べて大容積部に多く供給可能な
ように案内する案内部材を設けるようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、焼結体
の製造における圧粉体成形のために原料粉末をダイスの
大容積部及び小容積部からなる凹状のキャビティに供給
する装置を対象とする。
【0009】そして、周囲が壁によって囲まれて内部に
上記原料粉末を収納可能な収容部を有し、該収容部内に
ホッパーから原料粉末が供給される退避位置と、上記ダ
イスのキャビティの上方から該キャビティ内に上記収容
部内の原料粉末を落下させて供給する供給位置との間を
移動するシュー部材と、上記シュー部材の収容部内に設
けられ、該シュー部材の移動に伴って収容部内の原料粉
末を上記ダイスのキャビティの小容積部に比べて大容積
部に多く供給可能なように案内する案内部材とを備えて
いるものとする。
【0010】上記の構成により、シュー部材の移動によ
り原料粉末が案内部材により収容部内におけるキャビテ
ィの大容積部側に多く集められ、供給位置において小容
積部に対して大容積部にその容積に見合うだけ多く供給
される。このため、大容積部及び小容積部共に、原料粉
末が略同じ密度で充填される。よって、焼結体がどのよ
うな形状であっても、その密度のばらつきを防止するこ
とができ、焼結体の品質を安定化させることができる。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、焼結体は、大端部と小端部と該大端部及び小端部
同士を連結する連結部とを有するエンジンのコネクチン
グロッドであり、ダイスのキャビティの大容積部は、上
記コネクチングロッドの大端部に対応する第1の大容積
部と、上記小端部に対応する第2の大容積部とからな
り、ダイスのキャビティの小容積部は、上記コネクチン
グロッドの連結部に対応しているものとする。
【0012】この発明により、コネクチングロッド全体
の密度を略均一とすることができ、その強度を維持しつ
つ、エンジンの振動を確実に低減することができる。
【0013】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、ダイスのキャビティは、小容積部の延びる方向が
シュー部材の移動方向と略垂直となるように設けられ、
案内部材は、上記シュー部材の収容部内における移動方
向両側の少なくとも一方に設けられていて、頂点が該シ
ュー部材の移動方向に突出しかつダイスのキャビティの
小容積部上を通る略V形状をなしているものとする。
【0014】このことで、原料粉末は案内部材により収
容部内におけるキャビティの第1及び第2の大容積部側
にスムーズに2分される。また、案内部材が原料粉末を
案内する際に小容積部から第1及び第2大容積部に向け
て空気がそれぞれ流れるため、原料粉末の大容積部への
充填を促進する。よって、案内部材の有効でかつ簡単な
具体的形状が容易に得られる。
【0015】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、略V形状をなす案内部材の頂点は、ダイスのキャ
ビティにおける第2の大容積部側に偏位しているものと
する。
【0016】このことにより、原料粉末を第2の大容積
部よりも容積の大きい第1の大容積部に多く供給するこ
とができ、第1及び第2の大容積部の充填密度をより近
い値にすることができる。よって、コネクチングロッド
全体の密度をより一層均一化することができ、その品質
をさらに安定化させることができる。
【0017】請求項5の発明では、請求項2の発明にお
いて、ダイスのキャビティは、小容積部の延びる方向が
シュー部材の移動方向と略垂直となるように設けられ、
シュー部材は、退避位置においてホッパーから供給され
る原料粉末を収容部内におけるキャビティの第1及び第
2の大容積部側に2分する分離部材を有するものとす
る。
【0018】こうすることで、原料粉末がホッパーから
供給されるときに、分離部材によって収容部内における
キャビティの第1及び第2の大容積部側に2分されるの
で、この分離部材と案内部材とにより原料粉末をキャビ
ティの小容積部に比べて第1及び第2の大容積部に確実
に多く供給することができる。
【0019】請求項6の発明では、請求項1の発明にお
いて、案内部材の上部が上方に向かって収容部内側に傾
斜しているものとする。
【0020】このことで、案内部材が原料粉末を案内す
る際に、同時に下方にも案内してキャビティの第1及び
第2の大容積部に強制的に押し込むことができる。
【0021】請求項7の発明では、請求項1又は6の発
明において、シュー部材は、該シュー部材の収容部内に
おける移動方向両側の少なくとも一方に、下部が下方に
向かって収容部内側に傾斜する撹拌部材を有するものと
する。
【0022】すなわち、粉末供給装置の作動を一時停止
したとき、収容部内の原料粉末が時間の経過に伴って締
まった状態となり、その粉末をダイスのキャビティに供
給すると、成形された圧粉体の密度が部分的に大きくな
り過ぎる。しかし、この発明では、シュー部材の移動に
伴って撹拌部材によって原料粉末が下側から上方向に掻
き上げられてほぐされる。よって、粉末供給装置の作動
直後であっても、簡単な構成で原料粉末をほぐすことが
でき、圧粉体の密度が部分的に大きくなり過ぎるのを防
止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1及び図2は、
本発明の実施形態1に係る焼結体製造における粉末供給
装置を示し、この粉末供給装置は、周囲が略矩形状の壁
によって囲まれて内部に鉄系金属粉末からなる原料粉末
15(図4参照)を収納可能な収容部2を有するシュー
部材1を備えている。このシュー部材1は、その収容部
2の後壁部(図1では右側壁部)の外面にシリンダのピ
ストンロッド5の先端部が接続されていて、このシリン
ダのピストンロッド5の伸縮動作によりダイス7上を往
復移動可能に構成されている。
【0024】上記ダイス7には凹状のキャビティ8が形
成されており、後述の如く、このキャビティ8内に上記
粉末供給装置により上記原料粉末15が供給されるよう
になっている。そして、キャビティ8内に供給された原
料粉末15が、その上方に設けたパンチ12により圧縮
されて固められることで圧粉体が成形され、この圧粉体
が焼結炉で加熱されて焼結体が得られる。この焼結体
は、図3に示すように、大端部17a及び小端部17b
と該大端部17a及び小端部17b同士を連結する連結
部17cとを有するエンジンのコネクチングロッド17
である。上記圧粉体は、コネクチングロッド17と略同
じ形状であり、したがって、キャビティ8は、上記コネ
クチングロッド17の大端部17aに対応する第1の大
容積部8aと、上記小端部17bに対応する第2の大容
積部8bと、上記連結部17cに対応する小容積部8c
とを有し、第1の大容積部8a、第2の大容積部8b、
小容積部8cの順にその容積が小さくなるようになって
いる。さらに、このキャビティ8は、小容積部8cの延
びる方向が上記シュー部材1の移動方向と略垂直となる
ように設けられている。尚、上記キャビティ8の第1及
び第2の大容積部8a,8bの略中央には、クランク軸
及びピストンピンとそれぞれ嵌合する貫通孔17d,1
7dを形成するためのピン9,9がキャビティ8の底面
から突設されている。そして、上記パンチ12の下面に
は、圧粉体成形時に上記各ピン9の先端部がそれぞれ勘
合する嵌合穴12aが形成されている。
【0025】上記シュー部材1は、上記キャビティ8の
側方の退避位置と、キャビティ8上方の供給位置との間
を往復移動するようになっている。そして、上記退避位
置においてシュー部材1の収容部2の上方には、ホッパ
ーの供給管14の先端部が配置されており、その収容部
2内にこのホッパーの供給管14から上記原料粉末15
が供給されるようになっている。一方、上記供給位置で
は、上記ダイス7のキャビティ8の上方から該キャビテ
ィ8内に収容部2内の原料粉末15を落下させて供給す
るようになっている。すなわち、シュー部材1は、退避
位置からダイス7のキャビティ8上方の供給位置まで前
進した後、退避位置まで後退し、このシュー部材1の前
進及び後退時にその収容部2内の原料粉末15がキャビ
ティ8内に供給されることになる。
【0026】上記シュー部材1の収容部2内における移
動方向前側(図1では左側)には、シュー部材1の移動
に伴って収容部2内の原料粉末15を上記ダイス7のキ
ャビティ8の小容積部8cに比べて第1及び第2の大容
積部8a,8bに多く供給可能なように案内する案内部
材としての案内板3が設けられている。すなわち、この
案内板3は、頂点がシュー部材1の移動方向後側(図1
では右側)に突出しかつダイス7のキャビティ8の小容
積部8cにおける該小容積部8cが延びる方向の中央部
上を通る略V形状をなしていて、シュー部材1が供給位
置から後退するときに原料粉末15を、収容部2内にお
けるキャビティ8の第1及び第2の大容積部8a,8b
側に2分するようになっている。尚、上記案内板3は、
その頂点を通りかつシュー部材1の移動方向に延びる線
に対して対称に形成されている。
【0027】以上の構成からなる粉末供給装置を使用し
て焼結体としてのコネクチングロッド17を製造する方
法を説明する。先ず、図4に示すように、退避位置に位
置するシュー部材1の収容部2内にホッパーの供給管1
4から原料粉末15を供給する。このとき、原料粉末1
5は収容部2内全体に略均一の密度となるように供給さ
れる。
【0028】その後、シリンダのピストンロッド5の伸
張動作によりシュー部材1を供給位置へと前進させる。
このとき、収容部2内の原料粉末15は該収容部2の後
壁部によって押されてキャビティ8に落下し、シュー部
材1が供給位置に完全に達したとき(図5に示す状態)
には、原料粉末15はキャビティ8に対して略一杯に入
った状態となる。但し、このときには、キャビティ8の
第1及び第2の大容積部8a,8bにおける原料粉末1
5の密度は小容積部8cよりも小さい。つまり、小容積
部8cに対して第1及び第2の大容積部8a,8bには
その容積に見合うだけの原料粉末15が充填され難くな
っている。
【0029】次いで、図6に示すように、上記シリンダ
のピストンロッド5の収縮動作によりシュー部材1を上
記退避位置へと後退させる。このとき、収容部2内の原
料粉末15は案内板3により該収容部2内におけるキャ
ビティ8の第1及び第2の大容積部8a,8b側に2分
されるので、第1及び第2の大容積部8a,8bに原料
粉末15が小容積部8cよりも多く押し込められる。ま
た、案内板3が略V形状をなしているので、小容積部8
cから第1及び第2の大容積部8a,8bの方向に空気
がそれぞれ流れ、原料粉末15の第1及び第2の大容積
部8a,8bへの充填を促進する。この結果、シュー部
材1の前進及び後退時にキャビティ8に入ったトータル
の原料粉末15の密度はどの部分においても略同じにな
る。
【0030】次に、図7に示すように、パンチ12によ
り上記原料粉末15を圧縮して固め、コネクチングロッ
ド17と略同じ形状の圧粉体を成形する。この圧粉体の
密度は全体に均一なものとなっている。そして、この圧
粉体をキャビティ8から取り出した後、焼結炉で加熱す
ることで焼結体としてのコネクチングロッド17が得ら
れる。このコネクチングロッド17をエンジンに用いた
場合、部分的に強度が不足するということはなく、しか
も、重量のばらつきがないので、そのエンジンの振動を
確実に低減することができる。
【0031】尚、上記実施形態1では、案内板3を、そ
の頂点を通りかつシュー部材1の移動方向に延びる線に
対して対称に形成したが、シュー部材1の後退時にキャ
ビティ8の第2の大容積部8bよりも第1の大容積部8
aに原料粉末15が多く入るように非対称形状にしても
よい。例えば、図8に示すように、案内板3の頂点を第
2の大容積部8b側に偏位させたり、図9に示すよう
に、案内板3の第2の大容積部8b側を円弧状に凹ませ
たりすればよい。こうすることで、原料粉末15を第2
の大容積部8bよりも容積の大きい第1の大容積部8a
に多く供給することができ、第1及び第2の大容積部8
a,8bの充填密度をより近い値にすることができる。
よって、コネクチングロッド17全体の密度をさらに均
一化することができる。
【0032】また、上記実施形態1では、案内板3をシ
ュー部材1の収容部2内の前側に設けたが、収容部2内
の後側のみに、同様の案内板を頂点が前側に突出するよ
うに設けてもよく、収容部2内の前後両側に設けてもよ
い。そして、案内板3を別途設けないで、収容部2の前
壁部又は後壁部を、上記案内板3のように略V形状に形
成するようにしてもよい。
【0033】(実施形態2)図10及び図11は本発明
の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1
及び図2と同じ部分は同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する)、シュー部材1に、退避位置においてホッ
パーの供給管14から供給される原料粉末15を収容部
2内におけるキャビティ8の第1及び第2の大容積部8
a,8b側に2分する分離部材としての分離板21を設
けたものである。
【0034】すなわち、この実施形態では、シュー部材
1の収容部2の後壁部上部に、頂点を上方に向けた略V
形状の分離板21が案内板3の頂点近傍まで延びるよう
に設けられ、分離板21の頂点が供給管14の直ぐ下側
に位置するようになされている。このことで、供給管1
4から落下した分離板21によって収容部2内における
キャビティ8の第1及び第2の大容積部8a,8b側に
2分される。
【0035】したがって、上記実施形態2では、原料粉
末15はシュー部材1の移動前から収容部2内における
キャビティ8の第1及び第2の大容積部8a,8b側に
多く存在するので、キャビティ8内の原料粉末15の密
度をより確実に均一化することができる。
【0036】尚、上記実施形態2では、上記実施形態1
と同じ案内板3を設けたが、この案内板3がなくても、
分離板21のみによってキャビティ8内の原料粉末15
の密度を均一化することができる。
【0037】(実施形態3)図12は本発明の実施形態
3を示し、略V形状の案内板3の上部に、上方に向かっ
て収容部2内側に直線状に傾斜する落下促進部3aを設
けたものである。
【0038】すなわち、この実施形態では、案内板3が
原料粉末15を収容部2内の第1及び第2の大容積部8
a,8b側に案内する際に、同時に下方にも案内してキ
ャビティ8内の第1及び第2の大容積部8a,8bに強
制的に押し込むことができる。よって、この実施形態3
においても、上記実施形態2と同様の作用効果が得られ
る。
【0039】尚、上記実施形態3では、案内板3の落下
促進部3aを直線状に傾斜させたが、例えば図13に示
すように、円弧状に傾斜させるようにしてもよく、図1
4に示すように、案内板3の頂点から離れるほど下側か
ら大きく傾斜させて第1及び第2の大容積部8a,8b
に小容積部8cよりも多くの原料粉末15を押し込むよ
うにしてもよい。
【0040】また、上記実施形態3では、案内板3に落
下促進部3aを設けたが、案内板3を設けないで、図1
5に示すように、収容部2の前壁部内面に、第1及び第
2の大容積部8a,8bに対応してそれぞれ大傾斜部2
4a及び小傾斜部24bを有する落下促進板24を設け
るようにしてもよい。この場合、収容部2の後壁部には
上記実施形態1の案内板3や、上記実施形態2の分離板
21を設けるようにしてもよい。
【0041】(実施形態4)図16は本発明の実施形態
4を示し、シュー部材1の収容部2の後壁部内面に、下
部が下方に向かって収容部2内側に傾斜する撹拌部材と
しての攪拌板27を設けたものである。
【0042】すなわち、この実施形態では、シュー部材
1が前進するときに攪拌板27によって原料粉末15が
下側から上方向に掻き上げられてほぐされる。このた
め、粉末供給装置の作動直後において原料粉末15が締
まった状態であっても攪拌板27によってほぐされるの
で、圧粉体の密度が部分的に大きくなり過ぎるというこ
とはない。
【0043】尚、案内板3は、上記実施形態1と同様の
ものであってもよく、上記実施形態3のように、その上
部に上方に向かって収容部2内側に傾斜する落下促進部
3aが形成されたものであってもよい。
【0044】また、上記実施形態4では、攪拌板27を
収容部2の後壁部内面に設けたが、案内板3を収容部2
内の後側に設けた場合は、前壁部内面に設けるようにし
てもよい。但し、シュー部材1の前進時から原料粉末1
5をほぐすことができる点で実施形態4の方が望まし
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、焼結体の製造における圧粉体成形のために原料
粉末をダイスの大容積部及び小容積部からなる凹状のキ
ャビティに供給する装置として、内部に上記原料粉末を
収納可能な収容部を有し、該収容部内にホッパーから原
料粉末が供給される退避位置と、上記ダイスのキャビテ
ィ内に上記収容部内の原料粉末を落下させて供給する供
給位置との間を移動するシュー部材と、上記シュー部材
の収容部内に設けられ、このシュー部材の移動に伴って
収容部内の原料粉末を上記ダイスのキャビティの小容積
部に比べて大容積部に多く供給可能なように案内する案
内部材とを備えるようにしたことにより、焼結体の形状
に関係なく、その密度のばらつきを防止して品質の安定
化を図ることができる。
【0046】請求項2の発明によると、焼結体は、大端
部と小端部と該大端部及び小端部同士を連結する連結部
とを有するエンジンのコネクチングロッドとし、ダイス
のキャビティの大容積部は、上記コネクチングロッドの
大端部に対応する第1の大容積部と、上記小端部に対応
する第2の大容積部とからなるようにし、ダイスのキャ
ビティの小容積部は、上記コネクチングロッドの連結部
に対応させるようにしたことにより、コネクチングロッ
ドの強度を維持しつつ、エンジンの振動を確実に低減す
ることができる。
【0047】請求項3の発明によると、ダイスのキャビ
ティを、小容積部の延びる方向がシュー部材の移動方向
と略垂直となるように設け、案内部材は、上記シュー部
材の収容部内における移動方向両側の少なくとも一方に
設けられていて、頂点が該シュー部材の移動方向に突出
しかつダイスのキャビティの小容積部上を通る略V形状
をなしているものとしたことにより、案内部材の有効で
かつ簡単な具体的形状が容易に得られる。
【0048】請求項4の発明によると、略V形状をなす
案内部材の頂点を、ダイスのキャビティにおける第2の
大容積部側に偏位させたことにより、コネクチングロッ
ド全体の密度のさらなる均一化を図ることができる。
【0049】請求項5の発明によると、ダイスのキャビ
ティを、小容積部の延びる方向がシュー部材の移動方向
と略垂直となるように設け、シュー部材は、退避位置に
おいてホッパーから供給される原料粉末を収容部内にお
けるキャビティの第1及び第2の大容積部側に2分する
分離部材を有するようにしたことにより、この分離部材
と案内部材とにより原料粉末をキャビティの小容積部に
比べて第1及び第2の大容積部に確実に多く供給するこ
とができる。
【0050】請求項6の発明によると、案内部材の上部
を上方に向かって収容部内側に傾斜させたことにより、
キャビティの第1及び第2の大容積部に多くの原料粉末
を強制的に押し込むことができる。
【0051】請求項7の発明によると、シュー部材は、
該シュー部材の収容部内における移動方向両側の少なく
とも一方に、下部が下方に向かって収容部内側に傾斜す
る撹拌部材を有するようにしたことにより、粉末供給装
置の作動直後であっても、簡単な構成で原料粉末をほぐ
して、圧粉体の密度が部分的に大きくなり過ぎるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る焼結体製造における
粉末供給装置を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】エンジンのコネクチングロッドを示す斜視図で
ある。
【図4】退避位置に置いてホッパーの供給管から原料粉
末をシュー部材の収容部内に供給している状態を示す図
2相当図である。
【図5】シュー部材が供給位置に完全に達した状態を示
す図1相当図である。
【図6】シュー部材が後退している状態を示す図1相当
図である。
【図7】パンチによりキャビティ内の原料粉末を圧縮し
て固めている状態を示す図2相当図である。
【図8】案内板の別の形態を示す図1相当図である。
【図9】案内板のさらに別の形態を示す図1相当図であ
る。
【図10】実施形態2を示す図1相当図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】実施形態3に係る案内板を示す斜視図であ
る。
【図13】案内板の落下促進部の別の形態を示す図12
相当図である。
【図14】案内板の落下促進部のさらに別の形態を示す
図12相当図である。
【図15】シュー部材の収容部の前壁部内面に設けた落
下促進板を示す斜視図である。
【図16】実施形態4を示す図2相当図である。
【図17】粉末供給装置の従来例を示す図1相当図であ
る。
【図18】図17のXVIII −XVIII 線断面図である。
【図19】従来の粉末供給装置の動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シュー部材 2 収容部 3 案内板(案内部材) 3a 落下促進部 8 キャビティ 8a 第1の大容積部 8b 第2の大容積部 8c 小容積部 15 原料粉末 17 コネクチングロッド 17a 大端部 17b 小端部 17c 連結部 21 分離板(分離部材) 27 攪拌板(撹拌部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結体の製造における圧粉体成形のため
    に原料粉末をダイスの大容積部及び小容積部からなる凹
    状のキャビティに供給する装置であって、 周囲が壁によって囲まれて内部に上記原料粉末を収納可
    能な収容部を有し、該収容部内にホッパーから原料粉末
    が供給される退避位置と、上記ダイスのキャビティの上
    方から該キャビティ内に上記収容部内の原料粉末を落下
    させて供給する供給位置との間を移動するシュー部材
    と、 上記シュー部材の収容部内に設けられ、該シュー部材の
    移動に伴って収容部内の原料粉末を上記ダイスのキャビ
    ティの小容積部に比べて大容積部に多く供給可能なよう
    に案内する案内部材とを備えていることを特徴とする焼
    結体製造における粉末供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焼結体製造における粉末
    供給装置において、 焼結体は、大端部と小端部と該大端部及び小端部同士を
    連結する連結部とを有するエンジンのコネクチングロッ
    ドであり、 ダイスのキャビティの大容積部は、上記コネクチングロ
    ッドの大端部に対応する第1の大容積部と、上記小端部
    に対応する第2の大容積部とからなり、 ダイスのキャビティの小容積部は、上記コネクチングロ
    ッドの連結部に対応していることを特徴とする焼結体製
    造における粉末供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の焼結体製造における粉末
    供給装置において、 ダイスのキャビティは、小容積部の延びる方向がシュー
    部材の移動方向と略垂直となるように設けられ、 案内部材は、上記シュー部材の収容部内における移動方
    向両側の少なくとも一方に設けられていて、頂点が該シ
    ュー部材の移動方向に突出しかつダイスのキャビティの
    小容積部上を通る略V形状をなしていることを特徴とす
    る焼結体製造における粉末供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の焼結体製造における粉末
    供給装置において、 略V形状をなす案内部材の頂点は、ダイスのキャビティ
    における第2の大容積部側に偏位していることを特徴と
    する焼結体製造における粉末供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の焼結体製造における粉末
    供給装置において、 ダイスのキャビティは、小容積部の延びる方向がシュー
    部材の移動方向と略垂直となるように設けられ、 シュー部材は、退避位置においてホッパーから供給され
    る原料粉末を収容部内におけるキャビティの第1及び第
    2の大容積部側に2分する分離部材を有することを特徴
    とする焼結体製造における粉末供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の焼結体製造における粉末
    供給装置において、 案内部材の上部が上方に向かって収容部内側に傾斜して
    いることを特徴とする焼結体製造における粉末供給装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6記載の焼結体製造におけ
    る粉末供給装置において、 シュー部材は、該シュー部材の収容部内における移動方
    向両側の少なくとも一方に、下部が下方に向かって収容
    部内側に傾斜する撹拌部材を有することを特徴とする焼
    結体製造における粉末供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988356B1 (ko) * 2008-05-30 2010-10-18 (주)대화프레스 분말성형 프레스의 분말 공급장치
JP2016043390A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 粉末成形品の製造方法
CN108405859A (zh) * 2018-04-25 2018-08-17 金华市盛志科技服务有限公司 一种多连杆式步进粉末冶金设备

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