JPH11209776A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH11209776A
JPH11209776A JP10015241A JP1524198A JPH11209776A JP H11209776 A JPH11209776 A JP H11209776A JP 10015241 A JP10015241 A JP 10015241A JP 1524198 A JP1524198 A JP 1524198A JP H11209776 A JPH11209776 A JP H11209776A
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JP
Japan
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oil
pref
phosphate
amine
lubricating oil
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JP10015241A
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English (en)
Inventor
Hideto Kamimura
秀人 上村
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐荷重性,耐摩耗性についてはZn−D
TPに遜色なく、長時間使用してもスラッジが発生しに
くい潤滑油組成物を提供する。 【解決手段】 基油に、(a)リン酸エステル類又はそ
のアミン塩、(b)硫黄系極圧剤、及び(c)アミン系
酸化防止剤及び/又はフェノール系酸化防止剤を配合す
ることを特徴とする潤滑油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油組成物に関
し、さらに詳しくは、軸受油組成物、歯車油組成物とし
て好適な潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベースオイルにZn−DTP,
酸化防止剤,清浄分散剤,防錆剤,金属不活性化剤,消
泡剤を添加した系が耐摩耗性,極圧性,酸化安定性を有
する油剤として広く使用されてきた。特にZn−DTP
の役割は大きく、添加量によってはころがり軸受油,歯
車油などの設備油としても使用される。
【0003】一方、これら設備油には省エネ・環境の配
慮からより一層のロングライフ、メインテナンスフリ
ー、スラッジフリー等が要求されている。しかし、Zn
−DTPは摩耗防止剤,極圧剤,酸化防止剤として有効
に作用するが、後に硫酸亜鉛,酸化亜鉛などの無機塩に
変化し、油剤に不溶な物質になる。したがって、長時間
使用すると、Zn−DTPの劣化物質であるスラッジが
生成、堆積し、油剤の粘度上昇や配管のつまり等を引き
起こし、最終的にはベアリングや歯車等の焼き付きや損
傷を引き起こすこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、耐荷重性,耐摩耗性についてはZn
−DTPに遜色なく、長時間使用してもスラッジが発生
しにくい潤滑油組成物を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、特定の添加剤を組み合わせて使用することに
より、上記本発明の目的を効果的に達成しうることを見
出し本発明を完成したものである。すなわち、本発明
は、基油に、(a)リン酸エステル類又はそのアミン
塩、(b)硫黄系極圧剤、及び(c)アミン系酸化防止
剤及び/又はフェノール系酸化防止剤を配合することを
特徴とする潤滑油組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。本発明における基油は、好ましくは40
℃における動粘度が2〜4,600mm2 /s、更に好
ましくは2〜460mm2 /s、特に好ましくは2〜2
20mm2 /sのものであるが、その種類は特に限定さ
れるものではなく、通常設備油の基油として使用されて
いるものであれば鉱油系、合成油系を問わず使用するこ
とができる。鉱油系基油としては、例えば、パラフィン
基系原油、中間基系原油、ナフテン基系原油を常圧蒸留
または減圧蒸留して得られる潤滑油留分を、溶剤脱れ
き、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、
水素化精製、硫酸洗浄、白土処理などの常法にしたがっ
て精製した精製油などが使用できるが、水素化精製した
1次水添ベース、2次水添ベース、また溶剤精製ベース
のものが好ましく、中でも2次水添ベースの高精製鉱油
が特に好ましい。また、合成油系基油としては、例え
ば、ポリα−オレフィン、ポリブテン、二塩基酸エステ
ル、ポリアルキレングリコール、ヒンダードエステル、
芳香族トリカルボン酸エステル、アルキルベンゼン、ア
ルキルナフタレン、ポリエーテルなど様々なものが使用
できるが、ポリα−オレフィンが好ましい。これらの基
油は単独でも、二種以上組み合わせて使用してもよい。
また、鉱油と合成油を組合せてもよい。
【0007】次に、基油に配合される(a)〜(c)成
分について説明する。先ず、(a)成分であるリン酸エ
ステル類は、下記の一般式(I)〜(V)で表されるリ
ン酸エステル,酸性リン酸エステル,亜リン酸エステ
ル,酸性亜リン酸エステルを包含する。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】上記一般式(I)〜(V)において、R1
〜R3 は炭素数4〜30のアルキル基,アルケニル基,
アルキルアリール基及びアリールアルキル基を示し、R
1 〜R3 は同一でも異なっていてもよい。リン酸エステ
ルとしては、トリアリールホスフェート,トリアルキル
ホスフェート,トリアルキルアリールホスフェート,ト
リアリールアルキルホスフェート,トリアルケニルホス
フェートなどがあり、具体的には、例えばトリフェニル
ホスフェート,トリクレジルホスフェート,ベンジルジ
フェニルホスフェート,エチルジフェニルホスフェー
ト,トリブチルホスフェート,エチルジブチルホスフェ
ート,クレジルジフェニルホスフェート,ジクレジルフ
ェニルホスフェート,エチルフェニルジフェニルホスフ
ェート,ジエチルフェニルフェニルホスフェート,プロ
ピルフェニルジフェニルホスフェート,ジプロピルフェ
ニルフェニルホスフェート,トリエチルフェニルホスフ
ェート,トリプロピルフェニルホスフェート,ブチルフ
ェニルジフェニルホスフェート,ジブチルフェニルフェ
ニルホスフェート,トリブチルフェニルホスフェート,
トリヘキシルホスフェート,トリ(2−エチルヘキシ
ル)ホスフェート,トリデシルホスフェート,トリラウ
リルホスフェート,トリミリスチルホスフェート,トリ
パルミチルホスフェート,トリステアリルホスフェー
ト,トリオレイルホスフェートなどを挙げることができ
る。
【0014】酸性リン酸エステルとしては、具体的に
は、例えば2−エチルヘキシルアシッドホスフェート,
エチルアシッドホスフェート,ブチルアシッドホスフェ
ート,オレイルアシッドホスフェート,テトラコシルア
シッドホスフェート,イソデシルアシッドホスフェー
ト,ラウリルアシッドホスフェート,トリデシルアシッ
ドホスフェート,ステアリルアシッドホスフェート,イ
ソステアリルアシッドホスフェートなどを挙げることが
できる。
【0015】亜リン酸エステルとしては、具体的には、
例えばトリエチルホスファイト,トリブチルホスファイ
ト,トリフェニルホスファイト,トリクレジルホスファ
イト,トリ(ノニルフェニル)ホスファイト,トリ(2
−エチルヘキシル)ホスファイト,トリデシルホスファ
イト,トリラウリルホスファイト,トリイソオクチルホ
スファイト,ジフェニルイソデシルホスファイト,トリ
ステアリルホスファイト,トリオレイルホスファイトな
どを挙げることができる。
【0016】酸性亜リン酸エステルとしては、具体的に
は、例えばジブチルハイドロゲンホスファイト,ジラウ
リルハイドロゲンホスファイト,ジオレイルハイドゲン
ホスファイト,ジステアリルハイドロゲンホスファイ
ト,ジフェニルハイドロゲンホスファイトなどを挙げる
ことができる。以上のリン酸エステル類の中で、トリク
レジルホスフェート,トリフェニルホスフェートが好適
である。
【0017】さらに、これらとアミン塩を形成するアミ
ン類としては、例えば一般式(VI) R4 n NH3-n ・・・(VI) (式中、R4 は炭素数3〜30のアルキル基もしくはア
ルケニル基,炭素数6〜30のアリール基もしくはアリ
ールアルキル基又は炭素数2〜30のヒドロキシアルキ
ル基を示し、nは1,2又は3を示す。また、R4 が複
数ある場合、複数のR4 は同一でも異なっていてもよ
い。)で表されるモノ置換アミン,ジ置換アミン又はト
リ置換アミンが挙げられる。上記一般式(VI)における
4 のうちの炭素数3〜30のアルキル基もしくはアル
ケニル基は、直鎖状,分岐状,環状のいずれであっても
よい。
【0018】ここで、モノ置換アミンの例としては、ブ
チルアミン,ペンチルアミン,ヘキシルアミン,シクロ
ヘキシルアミン,オクチルアミン,ラウリルアミン,ス
テアリルアミン,オレイルアミン,ベンジルアミンなど
を挙げることができ、ジ置換アミンの例としては、ジブ
チルアミン,ジペンチルアミン,ジヘキシルアミン,ジ
シクロヘキシルアミン,ジオクチルアミン,ジラウリル
アミン,ジステアリルアミン,ジオレイルアミン,ジベ
ンジルアミン,ステアリル・モノエタノールアミン,デ
シル・モノエタノールアミン,ヘキシル・モノプロパノ
ールアミン,ベンジル・モノエタノールアミン,フェニ
ル・モノエタノールアミン,トリル・モノプロパノール
などを挙げることができる。また、トリ置換アミンの例
としては、トリブチルアミン,トリペンチルアミン,ト
リヘキシルアミン,トリシクロヘキシルアミン,トリオ
クチルアミン,トリラウリルアミン,トリステアリルア
ミン,トリオレイルアミン,トリベンジルアミン,ジオ
レイル・モノエタノールアミン,ジラウリル・モノプロ
パノールアミン,ジオクチル・モノエタノールアミン,
ジヘキシル・モノプロパノールアミン,ジブチル・モノ
プロパノールアミン,オレイル・ジエタノールアミン,
ステアリル・ジプロパノールアミン,ラウリル・ジエタ
ノールアミン,オクチル・ジプロパノールアミン,ブチ
ル・ジエタノールアミン,ベンジル・ジエタノールアミ
ン,フェニル・ジエタノールアミン,トリル・ジプロパ
ノールアミン,キシリル・ジエタノールアミン,トリエ
タノールアミン,トリプロパノールアミンなどを挙げる
ことができる。
【0019】本発明において、上記(a)成分は一種用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ま
た、その配合量は、組成物全量基準で0.01〜10重
量%の範囲が好ましく、0.05〜5重量%の範囲が更
に好ましい。(a)成分の配合量が0.01重量%未満
の場合は、他成分との相乗効果による摩擦特性の向上効
果が不十分な場合があり、配合量が10重量%を超えて
も、配合量に相当する効果の向上がみられない場合があ
る。
【0020】次に、(b)成分である硫黄系極圧剤は、
分子内に硫黄原子を有し、潤滑油基油に溶解又は均一に
分散して、極圧性や優れた摩擦特性を発揮しうるもので
あればよい。このようなものとしては、例えば硫化油
脂,硫化脂肪酸,硫化エステル,硫化オレフィン,ジヒ
ドロカルビルポリサルファイド,チアジアゾール化合
物,アルキルチオカルバモイル化合物,チオカーバメー
ト化合物,チオテルペン化合物,ジアルキルチオジプロ
ピオネート化合物などを挙げることができる。ここで、
硫化油脂は硫黄や硫黄含有化合物と油脂(ラード油,鯨
油,植物油,魚油等)を反応させて得られるものであ
り、その硫黄含有量は特に制限はないが、一般に5〜3
0重量%のものが好適である。その具体例としては、硫
化ラード,硫化なたね油,硫化ひまし油,硫化大豆油,
硫化米ぬか油などを挙げることができる。硫化脂肪酸の
例としては、硫化オレイン酸などを、硫化エステルの例
としては、硫化オレイン酸メチルや硫化米ぬか脂肪酸オ
クチルなどを挙げることができる。
【0021】硫化オレフィンとしては、例えば、下記の
一般式(VII) R5 −Sa −R6 ・・・(VII) (式中、R5 は炭素数2〜15のアルケニル基、R6
炭素数2〜15のアルキル基又はアルケニル基を示し、
aは1〜8の整数を示す。)で表される化合物などを挙
げることができる。この化合物は、炭素数2〜15のオ
レフィン又はその二〜四量体を、硫黄,塩化硫黄等の硫
化剤と反応させることによって得られ、該オレフィンと
しては、プロピレン,イソブテン,ジイソブテンなどが
好ましい。
【0022】また、ジヒドロカルビルポリサルファイド
は、下記の一般式(VIII) R7 −Sb −R8 ・・・(VIII) (式中、R7 及びR8 は、それぞれ炭素数1〜20のア
ルキル基又は環状アルキル基,炭素数6〜20のアリー
ル基,炭素数7〜20のアルキルアリール基又は炭素数
7〜20のアリールアルキル基を示し、それらは互いに
同一でも異なっていてもよく、bは1〜8の整数を示
す。)で表される化合物である。ここで、R7 及びR8
がアルキル基の場合、硫化アルキルと称される。
【0023】上記一般式(VIII)におけるR7 及びR8
の具体例としては、メチル基,エチル基,n−プロピル
基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,s
ec−ブチル基,tert−ブチル基,各種ペンチル
基,各種ヘキシル基,各種ヘプチル基,各種オクチル
基,各種ノニル基,各種デシル基,各種ドデシル基,シ
クロヘキシル基,シクロオクチル基,フェニル基,ナフ
チル基,トリル基,キシリル基,ベンジル基,フェネチ
ル基などを挙げることができる。
【0024】このジヒドロカルビルポリサルファイドと
しては、例えば、ジベンジルポリサルファイド,各種ジ
ノニルポリサルファイド,各種ジドデシルポリサルファ
イド,各種ジブチルポリサルファイド,各種ジオクチル
ポリサルファイド,ジフェニルポリサルファイド,ジシ
クロヘキシルポリサルファイドなどを好ましく挙げるこ
とができる。チアジアゾール化合物としては、例えば、
下記一般式(IX)
【0025】
【化6】
【0026】(式中、R9 及びR10は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜20の炭化水素基を示し、c及びdは、
それぞれ0〜8の整数を示す。)で表される1,3,4
−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール化合
物、1,4,5−チアジアゾールなどが好ましく用いら
れる。このようなチアジアゾール化合物の具体例として
は、2,5−ビス(n−ヘキシルジチオ)−1,3,4
−チアジアゾール、2,5−ビス(n−オクチルジチ
オ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(n
−ノニルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,
5−ビス(1,1,3,3,−テトラメチルブチルジチ
オ)−1,3,4−チアジアゾール、3,5−ビス(n
−ヘキシルジチオ)−1,2,4−チアジアゾール、
3,5−ビス(n−オクチルジチオ)−1,2,4−チ
アジアゾール、3,5−ビス(n−ノニルジチオ)−
1,2,4−チアジアゾール、3,5−ビス(1,1,
3,3,−テトラメチルブチルジチオ)−1,2,4−
チアジアゾール、4,5−ビス(n−ヘキシルジチオ)
−1,2,3−チアジアゾール、4,5−ビス(n−オ
クチルジチオ)−1,2,3−チアジアゾール、4,5
−ビス(n−ノニルジチオ)−1,2,3−チアジアゾ
ール、4,5−ビス(1,1,3,3,−テトラメチル
ブチルジチオ)−1,2,3−チアジアゾールなどを好
ましく挙げることができる。アルキルチオカルバモイル
化合物としては、例えば、下記一般式(X)
【0027】
【化7】
【0028】(式中、R11〜R14は、それぞれ炭素数1
〜20のアルキル基を示し、eは1〜8の整数を示
す。) このようなアルキルチオカルバモイル化合物の具体例と
しては、ビス(ジメチルチオカルバモイル)モノスルフ
ィド,ビス(ジブチルチオカルバモイル)モノスルフィ
ド,ビス(ジメチルチオカルバモイル)ジスルフィド,
ビス(ジブチルチオカルバモイル)ジスルフィド,ビス
(ジアミルチオカルバモイル)ジスルフィド,ビス(ジ
オクチルチオカルバモイル)ジスルフィドなどを好まし
く挙げることができる。
【0029】さらに、チオテルペン化合物としては、例
えば、五硫化リンとピネンの反応物を、ジアルキルチオ
ジプロピオネート化合物としては、例えば、ジラウリル
チオジプロピオネート,ジステアリルチオジプロピオネ
ートなどを挙げることができる。これらの中で、極圧
性,摩擦特性,熱的酸化安定性などの点から、チアジア
ゾール化合物、ベンジルサルファイドが好適である。
【0030】本発明において、上記(b)成分は一種用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ま
た、その配合量は、組成物全量を基準として、0.01
〜10重量%の範囲が好ましく、0.05〜5重量%の
範囲が更に好ましい。(b)成分の配合量が0.01重
量%未満の場合は、他成分との相乗効果による摩擦係数
の向上効果が不十分な場合があり、含有量が10重量%
を超えても、含有量に相当する効果の向上がみられない
場合がある。
【0031】最後に(c)成分のうちアミン系酸化防止
剤としては、例えばモノオクチルジフェニルアミン;モ
ノノニルジフェニルアミンなどのモノアルキルジフェニ
ルアミン系、4,4’−ジブチルジフェニルアミン;
4,4’−ジペンチルジフェニルアミン;4,4’−ジ
ヘキシルジフェニルアミン;4,4’−ジヘプチルジフ
ェニルアミン;4,4’−ジオクチルジフェニルアミ
ン;4,4’−ジノニルジフェニルアミンなどのジアル
キルジフェニルアミン系、テトラブチルジフェニルアミ
ン;テトラヘキシルジフェニルアミン;テトラオクチル
ジフェニルアミン;テトラノニルジフェニルアミンなど
のポリアルキルジフェニルアミン系、α−ナフチルアミ
ン;フェニル−α−ナフチルアミン;ブチルフェニル−
α−ナフチルアミン;ペンチルフェニル−α−ナフチル
アミン;ヘキシルフェニル−α−ナフチルアミン;ヘプ
チルフェニル−α−ナフチルアミン;オクチルフェニル
−α−ナフチルアミン;ノニルフェニル−α−ナフチル
アミンなどのナフチルアミン系を挙げることができ、中
でもジアルキルジフェニルアミン系のものが好ましい。
上記のアミン系酸化防止剤は一種又は二種以上を組み合
わせて使用してもよい。
【0032】また、(c)成分のうちフェノール系酸化
防止剤としては、例えば2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール;2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−エチルフェノールなどのモノフェノール系、
4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチ
ルフェノール);2,2’−メチレンビス(4−エチル
−6−tert−ブチルフェノール)などのジフェノー
ル系を挙げることができる。上記のフェノール系酸化防
止剤は一種又は二種以上を組み合わせて使用してもよ
い。
【0033】本発明において、(c)成分のアミン系酸
化防止剤,フェノール系酸化防止剤の好ましい配合量
は、それぞれ組成物全量基準で0.01〜5重量%の範
囲であり、0.03〜3重量%の範囲が更に好ましい。
本発明の潤滑油組成物には、必要に応じ抗乳化剤,防錆
剤,金属不活性化剤,清浄分散剤,消泡剤などの各種公
知の添加剤を目的を阻害しない範囲で適宜配合すること
ができる。抗乳化剤として、ポリアルキレングリコー
ル,金属スルホネートなどを挙げることができ、中でも
EO/POブロック共重合体で、両末端がOHのポリア
ルキレングリコールが好ましい。
【0034】防錆剤として、金属系スルホネート,カル
ボン酸,アルカノールアミン,アミド,酸アミド,リン
酸エステルの金属塩などを挙げることができ、中でもカ
ルボン酸が好ましい。金属不活性化剤として、ベンゾト
リアゾールなどを挙げることができる。清浄分散剤とし
て、金属スルホネート,金属フェネート,金属サリチレ
ート,金属ホスホネート,コハク酸イミドなど挙げるこ
とができる。消泡剤として、メチルシリコーン,フルオ
ロシリコーン,ポリアクリレートなどを挙げることがで
き、中でもメチルシリコーンが好ましい。
【0035】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1〜5及び比較例1〜3 第1表に示す基油に、第1表に示す所定の化合物を所定
の割合で配合して潤滑油組成物を調製した。次に、これ
ら組成物について下記に示す各種試験を行い、耐荷重
性,耐摩耗性,耐酸化劣化性を評価した。結果を第1表
に示す。 〔試験方法〕 耐荷重性試験 ASTM D 2783に準拠して、回転数1,800
rpm,室温の条件で行った。最大非焼付荷重(LN
L)と融着荷重(WL)から荷重摩耗指数(LWI)を
求めた。この値が大きいほど耐荷重性が良好である。 耐摩耗性試験 ASTM D 2783に準拠して、荷重294N,回
転数1,200rpm,油温50℃,試験時間30分の
条件で行った。1/2インチ球3個の摩耗痕径を平均し
て平均摩耗痕径を算出した。
【0036】 空気吹き込み加速酸化劣化試験 下記の条件で試験を行い、粘度上昇率,全酸価上昇値,
ミリポアを求めた。なお、ミリポアとは0.8ミクロン
のフィルターを使用し、油剤を減圧濾過し、フィルター
に捕捉された物質量である。 (条件) 触媒:鉄板,銅板 油量:300ミリリットル 空気吹き込み速度:10リットル/h 油温:150℃ 試験時間:8日間
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】*1:高精製鉱油(2次水添ベース,40
℃における動粘度150mm2 /s) *2:1−デセンのオリゴマーの水素化物(40℃にお
ける動粘度150mm2/s) *3:トリクレジルホスフェート *4:2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブ
チルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール *5:ジベンジルジサルファイド *6:4,4’−ジアルキルジフェニルアミン *7:4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert
−ブチルフェノール)
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、耐荷重性,耐摩耗性に
ついてはZn−DTPに遜色なく、長時間使用してもス
ラッジが発生しにくい潤滑油組成物を提供することがで
き、軸受油、ギヤ油、歯車油などの設備油として好適に
使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 135/36 C10M 135/36 137/08 137/08 // C10N 30:04 30:06 30:10 40:02 40:04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油に、(a)リン酸エステル類又はそ
    のアミン塩、(b)硫黄系極圧剤、及び(c)アミン系
    酸化防止剤及び/又はフェノール系酸化防止剤を配合す
    ることを特徴とする潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 (b)成分が、チアジアゾール化合物及
    び/又はベンジルサルファイドである請求項1記載の潤
    滑油組成物。
  3. 【請求項3】 潤滑油が軸受油、歯車油のいずれかであ
    る請求項1又は2に記載の潤滑油組成物。
JP10015241A 1998-01-28 1998-01-28 潤滑油組成物 Pending JPH11209776A (ja)

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