JPH11209564A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH11209564A
JPH11209564A JP1911098A JP1911098A JPH11209564A JP H11209564 A JPH11209564 A JP H11209564A JP 1911098 A JP1911098 A JP 1911098A JP 1911098 A JP1911098 A JP 1911098A JP H11209564 A JPH11209564 A JP H11209564A
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JP
Japan
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resin
formaldehyde
amino resin
plywood
parts
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Application number
JP1911098A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
光一 田中
Kiyoto Doi
清人 土井
Kyoichi Ueda
恭市 上田
Manabu Shimoda
学 下田
Nobuhiko Kotou
信彦 古籐
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化遅延を解決し、従来の熱圧成型よ
り優れた条件が得られる。 【解決手段】 アミノ樹脂中に潜在性硬化剤として
過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物の少なくとも1種ま
たは2種以上を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板、突板合板、
集成材、木質繊維板等の接着に使用する樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、これら合板、突板合板、集成材、
木質繊維板等を接着成型する場合、尿素樹脂、メラミン
樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂等のアミノ樹脂を主成
分とし、硬化促進剤としてアンモニウム塩を加えて接着
剤組成物とし、被着材に塗布して使用するのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明のアミノ樹脂
は、アミノ樹脂中に潜在性硬化剤を含有しており、アミ
ノ樹脂のホルムアルデヒド低減化による硬化遅延を解決
し従来の熱圧成型より優れた条件で得られる樹脂組成物
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はアミノ樹脂のホ
ルムアルデヒド低減化による接着剤の硬化遅延を解決す
るため特定の化合物をアミノ樹脂に含有させることによ
り、硬化が促進することを見出だした。
【0005】即ち、本発明はアミノ樹脂中に潜在性硬化
剤として過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物の少なくと
も1種または2種以上を含有する樹脂組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。従来、合板、突板合板、集成材、木質繊維板等を接
着成型する場合、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラ
ミン共縮合樹脂等のアミノ樹脂を主成分とし、硬化促進
剤としてアンモニウム塩を加え接着剤とし、木質繊維等
に塗布して使用するのが一般的である。
【0007】しかし、ホルムアルデヒド系であるアミノ
樹脂を主成分とした接着剤を用いた合板、突板合板、集
成材、木質繊維板等は、原料の一部にホルムアルデヒド
が使われており、熱圧による硬化時に未反応のホルムア
ルデヒドが合板、突板合板、集成材、木質繊維板等に残
留するほか、硬化物も加水分解や縮合反応の進行によっ
てホルムアルデヒドを遊離する。これらのホルムアルデ
ヒドが合板、突板合板、集成材、木質繊維板等の表面へ
移動し板面や側面から放散する。これがいわゆるホルマ
リン臭で、刺激と不快感をもたらす原因となっている。
最近では特に放散されるホルムアルデヒドは社会的にも
大きな問題となっており、これら放散ホルムアルデヒド
の問題点を解消するために、樹脂のホルムアルデヒド低
減対策は種々検討されている。ゆえにホルムアルデヒド
をまったく含まないウレタン樹脂、水性ビニルウレタン
樹脂等の使用も考えられるが実用上汎用樹脂として使用
することは困難で大巾なコストアップになることは明ら
かである。
【0008】したがって、汎用樹脂であるアミノ樹脂の
ホルムアルデヒドをより低減させた樹脂を主成分とした
接着剤が検討されている。しかし、この接着剤は残存す
るホルムアルデヒドと、硬化促進剤として通常一般に使
用されているアンモニウム塩が、反応により生ずる塩酸
によってpHを低下させ硬化させる。このため、日本農
林規格、普通合板に規定されるホルムアルデヒド放散量
試験F1規格を満足するアミノ樹脂はホルムアルデヒド
が不足して十分な塩酸量の発生がなく、樹脂の硬化が遅
くなり接着力を満足できない問題が残る。さらに、十分
な接着力を得るためには熱圧成形時の時間を延長しなけ
ればならず、生産性の面においても不利になる。
【0009】また、得られた合板、突板合板、集成材、
木質繊維板等にアンモニウム塩の分解により発生した塩
酸のクロル分が残存するため、燃焼廃棄等行った場合環
境の問題が懸念される。
【0010】またさらに、接着剤の硬化を促進させ接着
力を満足させるためpH調整剤として塩酸、硫酸等の酸
物質を用いる方法もあるが添加量が少ない条件では、効
果が得られず十分な接着力を満足することが出来ない。
添加量が多い条件では、十分な接着力を満足することが
できるが、樹脂組成物の経時による粘度上昇が激しく、
実使用時間である可使時間が短く問題が残る。また、適
切な添加量を得るための範囲が狭い等の問題点がある。
【0011】一方、ホルムアルデヒドの多い日本農林規
格、普通合板に規定されるホルムアルデヒド放散量試験
F3規格、またはこれを越えるアミノ樹脂では、十分な
ホルムアルデヒドが存在し、接着力を満足することがで
きるが、製造工程で発生するホルムアルデヒド臭が強く
なり作業環境の悪化、放散ホルムアルデヒドが多いとい
った問題が残る。
【0012】本発明でのアミノ樹脂とは、尿素、チオ尿
素、メラミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミドの
ような分子内にアミノ基を有する化合物の一種または二
種以上と、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反応
させたオリゴマーおよび/またはポリマーをいう。
【0013】特に耐水性を付与させるためアミノ樹脂に
メラミンを混合し、アミノ−メラミン樹脂とすることに
より、高湿度環境下での強度低下を避けることができ
る。また、アミノ樹脂製造時種々の特性を付与させるた
めポリビニルアルコール、セルロース誘導体等他のポリ
マー類と混合してもよいし、使用に際し必要に応じて、
発水剤、難燃剤、防虫剤、防腐剤等と混合使用してもよ
い。
【0014】また、本発明に用いるアミノ樹脂の製造方
法や性状は、特に限定するものではなく、通常適用され
る製造方法を用いてよい。アミノ樹脂は触媒の使用、ま
たは加熱により高分子化し部分的に架橋した硬化物を形
成し高硬度の接着層となるため得られる合板、突板合
板、集成材、木質繊維板等の曲げ強度や剛性が高くなり
望ましい。
【0015】本発明のアミノ樹脂に含有させる潜在性硬
化剤として用いる過硫酸塩類としては、過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸バリ
ウム等が列示できる。
【0016】また、過酸化物としては、ケトンパーオキ
サイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイ
ド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイ
ド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート等
が列示できる。
【0017】アゾ化合物としては、アゾニトリル系、ア
ゾアミダイン系[V−50 和光純薬工業K.K製
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロ
クロライド]、アゾアミド系、アゾアルキル系等が列示
できる。
【0018】また、これら過硫酸塩類、過酸化物、アゾ
化合物は一種若しくは二種以上用いてもよい。また、本
発明のアミノ樹脂を用いて樹脂組成物とする際にアンモ
ニウム塩を硬化促進剤として任意の割合で併用して用い
てもよい。
【0019】アンモニウム塩類としては、硝酸アンモニ
ウム、硫酸アンモニウム、塩酸アンモニウム、燐酸アン
モニウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニム等が例示
できる。
【0020】アミノ樹脂に含有する潜在性硬化剤の含有
量としては、アミノ樹脂100重量部(固形分換算)に
対し0.05〜20.0重量部が好ましく、更に好まし
くは、0.2〜10.0重量部、最も好ましくは0.3
〜7.0重量部が好適である。添加量が0.05重量部
未満では、樹脂の硬化が遅くなり接着力を満足できな
い。また、十分な接着力を得るために熱圧成形時の時間
を延長しなければならなくなり生産性の面においても不
利となり好ましくない。また、20.0重量部を越える
と、接着剤組成物の経時による粘度上昇が激しく、実使
用時間である可使時間が短く作業性の面で問題が残り好
ましくない。
【0021】本発明の樹脂組成物は上記潜在性硬化剤を
アミノ樹脂に混合することにより得られる。混合方法は
通常の容器にアミノ樹脂と潜在性硬化剤を入れ、十分攪
拌することにより得られる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。ま
た、部または%は特にことわりのない限り重量部または
重量%を表す。 実施例1 撹拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、48%ホルムアルデヒド水溶液750部をい
れ、pHを8.0に調整した後、一次尿素360部を加
え、内温を85℃まで加熱し、85℃で30分間反応さ
せた。その後pHを5.8に再調整し、15分間反応さ
せ、更にpHを7.5に調整した後、二次尿素240
部、粉末メラミン150部を添加し30分間反応させ冷
却してアミノ樹脂a1を得た(以下a1と略す)。その
後、a1の100部に対し潜在性硬化剤として過硫酸ア
ンモニウムを1.0部添加、30分間混合しアミノ樹脂
組成物を得た(以下A1と略す)。A1は、ホルムアル
デヒド(F)と尿素(U)のモル比(F/U)は1.2
0であった。また、不揮発分は50.0%に調整した。
【0023】つぎに、A1を用い以下に示す方法、条件
で樹脂の硬化時間を測定した。A1を5g試験管に秤量
しそれを、100℃沸騰水中に浸せきし硬化するまでの
硬化時間を測定した。結果を表1に示す。つぎに、A1
を用い以下に示す条件で合板を作成しJAS普通合板、
温冷水浸せき試験による接着試験さらに、接着剤組成物
の経時による増粘を測定した。評価結果を表1に示す。
【0024】(接着剤組成物配合) A1樹脂 100部 小麦粉(日清製粉、赤花) 25部 水(水道水) 20部 (合板製造条件) 材種:ラワン 単板構成:0.6mm+1.2mm+0.6mm(2.
4mm、3プライ) 単板含水率:8〜10% 接着剤組成物塗布量:26g/尺 堆積時間:15分間 冷圧圧力・時間:10kg/cm・20分間 熱圧圧力・時間:10kg/cm・30秒
【0025】実施例2〜7 a1樹脂を用い、潜在性硬化剤の種類、含有量、成型時
熱圧時間をそれぞれ表1の条件で行った以外は、実施例
1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
【0026】比較例1 a1樹脂を用い、実施例1の過硫酸アンモニウムを塩化
アンモニウム1.0部に変更した以外は、実施例1と同
様に行った。結果を表1に示す。
【0027】比較例2 a1樹脂を用い、実施例1の過硫酸アンモニウムを塩化
アンモニウム3.0部に変更した以外は、実施例1と同
様に行った。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明は、特定の潜在性硬化剤を含有さ
せたアミノ樹脂を用いることにより、ホルムアルデヒド
を低減させたアミノ樹脂を用いることにより生じる、硬
化遅延を解決するものである。即ち、本発明は放散ホル
ムアルデヒドの少ない合板、突板合板、集成材、木質繊
維板等を得るためには、接着剤組成中のホルムアルデヒ
ドを少なくしなければならない。その結果、pH調整剤
として塩酸、硫酸等を加えたり、従来の硬化促進剤であ
るアンモニウム塩では熱圧成型時の時間を延長しなけれ
ばならない。しかし、本発明の潜在性硬化剤を含有した
特定のアミノ樹脂を用いることにより、これらを解決す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 61/28 C08L 61/28 (72)発明者 下田 学 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井化学株式会社内 (72)発明者 古籐 信彦 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ樹脂中に潜在性硬化剤として過
    硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物の少なくとも1種また
    は2種以上を含有する樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂100重量部(固形分換
    算)に対し、潜在性硬化剤0.05〜20.0重量部含
    有する請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 アミノ樹脂が、、尿素樹脂、メラミン
    樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂である請求項1記載の
    樹脂組成物。
JP1911098A 1998-01-30 1998-01-30 樹脂組成物 Pending JPH11209564A (ja)

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