JPH11172222A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH11172222A
JPH11172222A JP28155598A JP28155598A JPH11172222A JP H11172222 A JPH11172222 A JP H11172222A JP 28155598 A JP28155598 A JP 28155598A JP 28155598 A JP28155598 A JP 28155598A JP H11172222 A JPH11172222 A JP H11172222A
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JP
Japan
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resin
formaldehyde
persulfate
amino
amino resin
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JP28155598A
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Koichi Tanaka
光一 田中
Kiyoto Doi
清人 土井
Kyoichi Ueda
恭市 上田
Nobuhiko Kotou
信彦 古籐
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ樹脂のホルムアルデヒド低減化
による硬化遅延を解決する。 【解決手段】 アミノ樹脂に過硫酸塩類、過酸化物、
アゾ化合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板、突板合板、
集成材、木質繊維板等(以下、合板等と略す)の接着時
に使用するアミノ樹脂と過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化
合物の少なくとも1種または2種以上を用いることを特
徴とする接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合板等を接着成型する場合、尿素
樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂等のア
ミノ樹脂を主成分とし、硬化剤としてアンモニウム塩を
加えて接着剤とし、被着材に塗布して使用するのが一般
的である。しかし、ホルムアルデヒド系であるアミノ樹
脂を主成分とした接着剤を用いた場合、接着剤中の遊離
ホルムアルデヒドの低減化により、硬化剤としてアンモ
ニウム塩を加えても硬化の促進が図れない欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はアミノ樹脂の
ホルムアルデヒド低減化による硬化遅延を解決するとと
もに硬化促進による経済性向上を図るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はアミノ樹脂のホ
ルムアルデヒド低減化による硬化遅延を解決するため特
定の化合物を加えることにより、硬化が促進することを
見出した。
【0005】即ち、本発明はアミノ樹脂と過硫酸塩類、
過酸化物、アゾ化合物の少なくとも1種または2種以上
を用いることを特徴とする接着剤組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。従来、合板等を接着成型する場合、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂等のアミノ樹脂を
主成分とし、小麦粉等の増量剤と水を加えてよく混合
し、さらに硬化剤としてアンモニウム塩を加えて接着剤
とし、被着材に塗布して使用するのが一般的である。
【0007】しかし、ホルムアルデヒド系であるアミノ
樹脂を主成分とした接着剤を用いた合板等は原料の一部
にホルムアルデヒドが使われており、熱圧による硬化時
に未反応のホルムアルデヒドが合板等中に残留するほ
か、硬化物も加水分解や縮合反応の進行によってホルム
アルデヒドを遊離する。これらのホルムアルデヒドが表
面へ移動し板面や側面から放散する。これがいわゆるホ
ルマリン臭で、刺激と不快感をもたらす原因となってい
る。最近では特に放散するホルムアルデヒドは社会的に
も大きな問題となっており、これら放散ホルムアルデヒ
ドの問題点を解消するために、樹脂中のホルムアルデヒ
ド低減化対策が種々検討されている。そこで、ホルムア
ルデヒドをまったく含まないウレタン樹脂、水性ビニル
ウレタン樹脂等の使用も考えられるが実用上汎用樹脂と
して使用することは困難で大巾なコストアップになるこ
とは明らかである。
【0008】したがって、汎用樹脂であるアミノ樹脂の
ホルムアルデヒドを低減させた樹脂を主成分とした接着
剤が検討されている。しかし、この接着剤は組成物中に
残存するホルムアルデヒドと、硬化剤として通常一般に
使用されている塩化アンモニウムが、反応により生ずる
塩酸によってpHを低下させ硬化させる。このため、日
本農林規格、普通合板に規定されるホルムアルデヒド放
散量試験F1規格を満足するアミノ樹脂はホルムアルデ
ヒドが不足して十分な塩酸量の発生がなく、樹脂の硬化
が遅くなり接着力を満足できない問題が残る。さらに、
十分な接着力を得るために熱圧成型時の時間を延長しな
ければならず、生産性の面においても不利になる。
【0009】また、得られた合板等に塩化アンモニウム
の分解により発生した塩酸のクロル分が残存するため、
燃焼廃棄等行った場合環境の問題が懸念される。さら
に、接着剤の硬化を促進させ接着力を満足させるためp
H調整剤として塩酸、硫酸等の酸性物質を用いる方法も
あるが添加量が少ない条件では、効果が得られず十分な
接着力を満足することができない。添加量が多い条件で
は、十分な接着力を満足することができるが、接着剤の
経時による粘度上昇が激しく、実使用時間である可使時
間が短く問題が残る。また、適切な添加量を得るための
範囲が狭い等の問題点がある。
【0010】一方、ホルムアルデヒドの多い日本農林規
格、普通合板に規定されるホルムアルデヒド放散量試験
F3規格、またはこれを越えるアミノ樹脂では、十分な
ホルムアルデヒドがあり接着力は満足するが、製造工程
で発生するホルムアルデヒド臭が強くなり作業環境の悪
化、放散ホルムアルデヒドが多いといった問題が残る。
【0011】本発明のアミノ樹脂とは、尿素、チオ尿
素、メラミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミドの
ような分子内にアミノ基を有する化合物の一種または二
種以上と、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反応
させたオリゴマーおよび/またはポリマーをいう。
【0012】特に耐水性を付与させるため尿素樹脂にメ
ラミンまたはメラミン樹脂を混合し、尿素−メラミン樹
脂とすることにより、高湿度環境下での強度低下を避け
ることができる。また、アミノ樹脂製造時種々の特性を
付与させるためポリビニルアルコール、セルロース誘導
体等他のポリマー類と混合してもよいし、使用に際し必
要に応じて、発水剤、難燃剤、防虫剤、防腐剤等と混合
使用してもよい。
【0013】また、本発明に用いるアミノ樹脂の製造方
法や性状は、特に限定するものではなく、通常適用され
る製造方法を用いてよい。アミノ樹脂は触媒の使用また
は、加熱により高分子化し部分的に架橋した硬化物を形
成し高硬度の接着層となるため得られる合板等の曲げ強
度や剛性が高くなり望ましい。
【0014】本発明に用いる過硫酸塩類としては、過硫
酸アンモン、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫
酸バリウム等が列示できる。また、過酸化物としては、
ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロ
パーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシル
パーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカ
ーボネート等が列示できる。
【0015】さらに、アゾ化合物としては、2,2’ー
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’ーアゾビス(4
ーメトキシー2,4ージメチルペンタニトリル)、2,
2’ーアゾビス(2,4ージメチルペンタニトリル)、
2,2’ーアゾビス(2ーメチルブタンニトリル)等の
アゾニトリル系、アゾアミダイン系[Vー50和光純薬
工業K.K製 2,2’ーアゾビス(2ーアミジノプロ
パン)ハイドロクロライド]、アゾジカルボンアミド、
2,2’ーアゾビス(2ーメチルプロパンイミドアミド
等のアゾアミド系、2,2’ーアゾビス(2ーアセトキ
シプロパンのアゾアルキル系等が列示できる。これら過
硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物は一種若しくは二種以
上用いてもよい。
【0016】さらに、アンモニウム塩と任意の割合で併
用して用いてもよい。アンモニウム塩類としては、硝酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩酸アンモニウム、
燐酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニム
等が例示できる。また、従来から使用されている塩化ア
ンモニウムも使用できるが環境問題から好ましくない。
【0017】本発明に用いる過硫酸塩類、過酸化物又は
アゾ化合物の添加量としては、アミノ樹脂100重量部
(固形分換算として)に対し0.05〜20.0重量部
が好ましく、更に好ましくは0.2〜10.0重量部、
最も好ましくは、0.3〜7.0重量部が好適である。
添加量が、0.05重量部未満では、樹脂の硬化性の向
上が殆ど認められないので好ましくない。また、十分な
接着力を得るために熱圧成形時の時間を延長しなければ
ならなくなり生産性の面においても不利となり好ましく
ない。また、20.0重量部を越えると、接着剤組成物
の経時による粘度上昇が激しく、実使用時間である可使
時間が短く作業性の面で問題が残るとともに経済性の面
からも好ましくない。
【0018】また、過硫酸塩類、過酸化物又はアゾ化合
物を用いることにより被着材である単板含水率の許容性
が向上する効果も特徴に挙げられる。即ち、短時間で硬
化することで、熱圧締された際に単板に含まれている水
分によって接着層にかかる水蒸気圧の内圧に負けない接
着層が形成されるために、被着材である単板の収縮ロス
が軽減でき経済的に有利である。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。ま
た、部または%は特にことわりのない限り重量部または
重量%を表す。 実施例1 撹拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、48%ホルムアルデヒド水溶液750部をい
れ、pHを8.0に調整した後、一次尿素360部を加
え、内温を85℃まで加熱し、85℃で30分間反応さ
せた。その後pHを5.8に再調整し、15分間反応さ
せ、更にpHを7.5に調整した後、二次尿素240
部、粉末メラミン150部を添加し30分間反応させ
た。その後、冷却してアミノ樹脂を得た(以下a1と略
す)。a1の不揮発分は50.0%に調整した。
【0020】つぎに、a1を用い以下に示す方法、条件
で樹脂の硬化時間を測定した。樹脂100部をガラスビ
ーカーに秤量し、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、V−50または塩化アンモニウムを実施例及び比較
例の添加量に従って添加し5分間混合攪拌し試料を得
た。さらに、試料5gを試験管に秤量し、100℃沸騰
水中に浸せきし硬化するまでの時間を測定した。結果を
表1に示す。
【0021】つぎに、a1を用い以下に示す条件で合板
を作成しJAS普通合板、温冷水浸せき試験による接着
試験さらに、接着剤組成物の経時による増粘を測定し
た。評価結果を表1に示す。 (接着剤組成物配合) a1樹脂 100部 小麦粉(日清製粉、赤花) 25部 水(水道水) 20部 過硫酸アンモニウム 1部 (合板製造条件) 材種:ラワン 単板構成:0.6mm+1.2mm+0.6mm 単板含水率:8〜10% 接着剤組成物塗布量:26g/尺2 堆積時間:15分間 冷圧圧力・時間:10Kg/cm2・20分間 熱圧圧力・時間:10Kg/cm2・30秒
【0022】実施例2 a1樹脂を用い、硬化剤添加量を3部に変更した以外
は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示
す。
【0023】実施例3 a1樹脂を用い、硬化剤を過硫酸カリウムに変更した以
外は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示
す。
【0024】実施例4 a1樹脂を用い、硬化剤を過硫酸カリウム3部に変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表1
に示す。
【0025】実施例5 a1樹脂を用い、硬化剤を過硫酸アンモニウム0.5
部、塩化アンモニウム0.5部の併用に変更した以外
は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示
す。
【0026】実施例6 a1樹脂を用い、硬化剤を過硫酸カリウム0.5部、塩
化アンモニウム0.5部の併用に変更した以外は、実施
例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
【0027】実施例7 a1樹脂を用い、硬化剤をアゾ系触媒(アゾアミダイン
系、V−50)に変更した以外は、実施例1と同様に実
施した。評価結果を表1に示す。
【0028】比較例1 a1樹脂を用い、硬化剤を塩化アンモニウム1部に変更
した以外は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表
1に示す。
【0029】比較例2 a1樹脂を用い、硬化剤を塩化アンモニウム3重量部に
変更した以外は、実施例1と同様に実施した。評価結果
を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明は、ホルムアルデヒドを低減させ
たアミノ樹脂を用いることにより生じる、硬化遅延を解
決するものである。即ち、本発明は放散ホルムアルデヒ
ドの少ない合板、突板合板、集成材、木質繊維板等を得
るためには、接着剤組成物中のホルムアルデヒドを少な
くしなければならない。その結果、pH調整剤として塩
酸、硫酸等を加えたり、熱圧成形時の時間を延長しなけ
ればならない。しかし、本発明の特定の化合物を用いる
ことにより、これらを解決することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古籐 信彦 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ樹脂と、過硫酸塩類、過酸化
    物、アゾ化合物の少なくとも1種または2種以上を用い
    ることを特徴とする接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂100重量部(固形分換
    算)に対し、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物の少な
    くとも1種または2種以上の添加量が、0.05〜2
    0.0重量部である請求項1記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 接着剤組成物にアンモニウム塩を併用
    する請求項1記載の接着剤組成物。
JP28155598A 1997-10-07 1998-10-02 接着剤組成物 Pending JPH11172222A (ja)

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JP28155598A JPH11172222A (ja) 1997-10-07 1998-10-02 接着剤組成物

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JP9-274751 1997-10-07
JP27475197 1997-10-07
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