JPH11208974A - 粘着テープホルダ - Google Patents

粘着テープホルダ

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JPH11208974A
JPH11208974A JP1221598A JP1221598A JPH11208974A JP H11208974 A JPH11208974 A JP H11208974A JP 1221598 A JP1221598 A JP 1221598A JP 1221598 A JP1221598 A JP 1221598A JP H11208974 A JPH11208974 A JP H11208974A
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JP
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paper
adhesive tape
piece
sheet
drawer
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JP1221598A
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Ryosuke Yoshimitsu
良助 吉満
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宣伝用の文字・記号等が印刷された用紙を収
納する用紙収納手段を備え、粘着テープ切断に連動し
て、粘着テープの引出片に前記用紙を貼着するようにし
た新規な粘着テープホルダを提供する。 【解決手段】 引出片保持部材5は、切断歯6から離間
した仮想線で示す第1位置と、切断歯6に近接した実線
で示す第2位置との間で移動自在に構成されている。切
断歯6と引出片保持部材5とは連動しており、引出片保
持部材5の移動に応じて、切断歯6は実線で示す切断位
置と、仮想線で示す退避位置とにわたって移動可能であ
る。用紙9には宣伝用の文字等が予め印刷されており、
その中央部が突出した略円弧状態で用紙収納手段7に収
納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常、机上に置か
れ、粘着テープがリング状に巻き付けられた粘着テープ
リングを回転自在に保持するとともに、粘着テープリン
グから引き出された粘着テープを切断する切断歯を備え
た粘着テープホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着テープは、単に包装紙等
を留めるためだけでなく、粘着テープに宣伝用の文字、
記号等を施して宣伝用、あるいは、粘着テープに図柄、
色彩等を施して装飾用等広範囲の用途に使用されてい
る。このような用途に使用する場合には、例えば、予め
粘着テープに宣伝用の文字、記号等を印刷しておき、印
刷された粘着テープを粘着テープホルダに装着して使用
したり、また、宣伝用の文字、記号等を印刷した用紙を
予め準備しておき、包装紙等に粘着テープを貼着した
後、その粘着テープに前記用紙を接着したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷された粘着テープ
を使用する場合は、印刷屋等に注文して、予め粘着テー
プに所定の印刷を行っておく必要がある。従って、市販
の粘着テープを使用する場合に比べてコスト高となる。
また、粘着テープの使用途中で宣伝内容等を変更するこ
とができない。もし変更しようとすれば、予め変更する
内容についての粘着テープを準備しておかなければなら
ず、多種多様な粘着テープを準備しておく必要がある。
また、別途用紙を準備して、粘着テープの使用後に用紙
を接着する場合は、迅速性に欠ける。そこで、従来から
宣伝用の文字・記号等が印刷された用紙を収納する用紙
収納手段を備え、粘着テープ切断に連動して、粘着テー
プの引出片に前記用紙を貼着するようにした粘着テープ
ホルダが所望されていた。本発明は、上記の点に鑑み、
粘着テープ切断に連動して粘着テープの引出片に用紙が
貼着するようにした新規な粘着テープホルダの提供を目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、粘着テープがリング状に巻
き付けられた粘着テープリングを回転自在に保持すると
ともに、粘着テープリングから下面が粘着面となるよう
に引き出された粘着テープの引出片を切断する切断歯を
備えた粘着テープホルダにおいて、粘着テープリングと
切断歯との間に配設された引出片保持手段であって、粘
着テープリングから引き出された粘着テープ引出片の粘
着面に当接して引出片を保持し、且つ切断歯から離間し
た第1位置と切断歯に近接した第2位置との間で移動自
在な引出片保持を備えた、そのような引出片保持手段
と、粘着テープ切断後の切り残った引出片を保持した状
態の引出片保持手段を、第2位置から第1位置に移動さ
せるべく、引出片保持手段を切断歯から離間する方向に
付勢する付勢手段と、前記引出片を保持した状態の引出
片保持手段を、第1位置で保持すべく、前記付勢手段の
付勢力を規制するストッパーと、粘着テープリングと引
出片保持手段との間に設けられ、粘着テープの引出片に
貼着すべき用紙を多数枚積み重ねた状態で収納する用紙
収納手段であって、収納用紙のうちの最上紙の端部を押
さえる用紙押え爪を有し、用紙押え爪よりも用紙中央が
突出した略円弧状に曲成した状態で用紙を収納し、且
つ、粘着テープを切断すべく、引出片を保持した状態で
引出片保持手段を第1位置から第2位置に移動させる間
において、引出片の粘着面が前記最上紙の用紙中央部に
当接するように用紙を収納する、そのような用紙収納手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】上記構成に従えば、引出片保持手段が第1
位置で引出片を保持している状態から、引出片を下げて
いくと、引出片保持手段は付勢手段の付勢力に抗して第
2位置に押し下げられる。そして、引出片が切断歯に当
接する。そこで、引出片をさらに押し下げることによっ
て引出片を切り取ることができる。尚、引出片保持手段
を第1位置から第2位置に移動させる間において、用紙
収納手段に収納されている用紙のうちの最上紙に引出片
の下面が当接して、引出片に用紙が貼着される。
【0006】引出片の先端部が切り取られると、引出片
保持手段は、下方に押し下げられる力が解除されるの
で、付勢手段の付勢力によって上昇する。この引出片保
持手段の上昇に伴って、引出片における切り取られて残
った部分は、引出片保持手段に保持されて上昇し、第1
位置に達すると、ストッパーにより付勢手段の付勢力が
規制され、引出片保持手段は第1位置で停止して待機状
態となる。
【0007】次に、引出片を引出片保持手段から剥が
し、粘着テープリングから引出片を引き出す。その後、
引出片を下げていき、引出片保持手段に再度当接させ
る。そして、この状態で引出片を更に下げていき、引出
片保持手段が第2位置に達するまで押し下げ、引出片を
切断歯に当接させ、切断歯により、引出片を切り取る。
この切断歯の切断により、切り取られた引出片には、用
紙が貼着されている。尚、引出片における切り取られて
残った部分は、引出片保持手段に保持されて上昇し、第
1位置で待機状態となる。このとき、引出片保持手段に
保持されている引出片の下面には、用紙が貼着されてい
る。従って、このような操作を順次行うことにより、引
出片の切断の都度、用紙が粘着テープに貼着されていく
ため、用紙が貼着した粘着テープ片を得ることができ
る。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の粘着テープホルダにおいて、 前記用紙収納手段は、
用紙を乗載し且つ上方に付勢された底板と、用紙の周縁
に当接して用紙を固定する一対の用紙固定具であって、
粘着テープ引出片の引き出し方向に間隔をあけて配置さ
れ、相互の近接・離間方向に移動自在な、そのような一
対の用紙固定具と、一対の用紙固定具をロックするロッ
ク手段と、を備えていることを特徴とする。
【0009】上記構成により、用紙固定具の位置を適宜
調整することにより、用紙長さの異なる用紙(用紙幅は
一定)を収納することができる。また、用紙を一旦収納
した後、一方の用紙固定具を目分量で相互の近接方向に
移動させることにより、用紙を中央が突出した略円弧状
に曲成することができる。
【0010】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
2記載の粘着テープホルダにおいて、前記一対の用紙固
定具には、用紙の端面を押し出て用紙中央を上方に撓ま
せるための用紙押出板が設けられたことを特徴とする。
【0011】上記構成により、機械的に用紙中央を上方
に撓ませることができる。従って、用紙押出板の押出量
が希望する値となるように予め設計しておけば、常に最
適な用紙中央の突出状態を得ることができる。
【0012】また請求項4記載の発明は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の粘着テープホルダにおいて、前記
用紙押え爪は、用紙中央が上方に撓んだ状態の用紙に対
応して斜め上方に傾斜していることを特徴とする。
【0013】上記構成により、用紙を略円弧状に突出し
た状態で収納する際に、曲成した用紙の端部を的確に押
さえることができ、また多数枚収納されている用紙を一
枚ずつ円滑に剥がすことが可能となる。
【0014】また請求項5記載の発明は、請求項1乃至
4のいずれかに記載の粘着テープホルダにおいて、前記
一対の用紙固定具には、用紙の幅長に応じて用紙幅を規
制する用紙幅規制手段が備えられていることを特徴とす
る。
【0015】上記構成により、幅長の異なる用紙を収納
することができる。
【0016】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の粘着テープホルダにおいて、用紙幅規制手段は、用紙
固定具の内面が用紙の幅長に応じた複数の段差面を有す
る階段状に形成される共に、用紙押え爪が用紙の長さ方
向に移動自在であることを特徴とする。
【0017】上記構成により、幅長の異なる用紙を収納
することができる。
【0018】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の粘着テープホルダにおいて、用紙幅規制手段は、用紙
固定具に鉛直軸回りに回転自在に設けられ、用紙の側面
に当接する規制面を有する規制板であることを特徴とす
る。
【0019】上記構成により、幅長の異なる用紙を収納
することができる。
【0020】また請求項8記載の発明は、請求項5記載
の粘着テープホルダにおいて、用紙幅規制規制手段は、
用紙固定具に用紙の幅方向に沿って相互に近接・離間移
動自在に設けられた略L字状の規制片であることを特徴
とする。
【0021】上記構成により、幅長の異なる用紙を収納
することができる。
【0022】また請求項9記載の発明は、請求項5記載
の粘着テープホルダにおいて、用紙幅規制規制手段は、
用紙固定具に着脱自在に装着される厚みの異なる複数の
略L字状の規制片であり、これらの規制片を用紙幅に応
じて選択的に用紙固定具に装着されることを特徴とす
る。
【0023】上記構成により、幅長の異なる用紙を収納
することができる。
【0024】また請求項10記載の発明は、請求項1乃
至9のいずれかに記載の粘着テープホルダにおいて、前
記切断歯が、粘着テープの引出片を切断する切断位置
と、切断位置から退避する退避位置との間で移動自在に
設けられるとともに、引出片保持手段における、粘着テ
ープの引出片を切断歯から離間させる方向への移動に連
動して、切断歯を切断位置から退避位置に移動させる切
断歯連動手段を備えたことを特徴とする。
【0025】上記構成により、切断歯は、引出片保持手
段が例えば第1位置に移動したときには退避位置にあ
り、粘着テープ片を切り取るために押し下げたときにだ
け、切断位置に飛び出してくるようになる。
【0026】また請求項11記載の発明は、請求項10
記載の粘着テープホルダにおいて、前記切断歯連動手段
は、回動自在に支持されたレバー部材を有し、レバー部
材の両端部が、それぞれ、引出片保持手段または切断歯
に係合されたことを特徴とする。
【0027】上記構成により、引出片保持手段が押し下
げられると、レバー部材はシーソーのように回動して、
切断歯が飛び出すことになる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明に
係る粘着テープホルダの正面図である。粘着テープホル
ダ1は、基本的には、本体部2と、粘着テープがリング
状に巻き付けられた粘着テープリング3を保持するドラ
ム4と、粘着テープリング3から引き出された粘着テー
プの引出片3aに当接して引出片3aを保持する引出片
保持手段としての引出片保持部材5と、粘着テープの引
出片3aを切断する切断歯6と、粘着テープの引出片3
aに貼着すべき用紙9を収納する用紙収納手段7とを有
する。引出片保持部材5は、切断歯6から離間した仮想
線で示す第1位置と、切断歯6に近接した実線で示す第
2位置との間で移動自在に構成されている。また、前記
ドラム4には外方に突出した支軸8が設けられており、
この支軸8は本体部2に形成されている溝2aに嵌まり
込んでいる。これにより、ドラム4が本体部2に回転自
在に支持されている。また、用紙収納手段7には、多数
枚の用紙9が積み重ねられて収納されている。これらの
用紙9には、宣伝用の文字・記号や装飾用の図柄などが
予め印刷されており、その中央部が突出した略円弧状態
で収納されている。さらに、本体部2における粘着テー
プの引出側には、引出片保持部材5を摺動自在に案内す
るガイド穴2b、及び切断歯6を摺動自在に案内するガ
イド穴2cが、それぞれ形成されている。そして、切断
歯6と引出片保持部材5とは連動しており、引出片保持
部材5の移動に応じて、切断歯6は実線で示す切断位置
と、仮想線で示す退避位置とにわたって移動可能であ
る。尚、粘着テープホルダの引き出し側上部には、テー
プケージ50が設けられている。
【0029】図2は引出片保持部材5が上昇した場合に
おける要部構成を示す断面図であり、図3は引出片保持
部材5が下降した場合における要部構成を示す断面図で
ある。引出片保持部材5は、図2および図3に示すよう
に、上部に引出片保持部5aが設けられた基部5bの下
方に軸部5cが設けられて成り、基部5b、および軸部
5cが、それぞれ、前記本体部2に形成されたガイド穴
2b、または本体部2に設けられた軸受け部2dに案内
されて、粘着テープの引出片3aと交差する方向に摺動
し得るようになっている。
【0030】この引出片保持部材5の摺動方向、および
摺動範囲は、より詳しくは図4に示すように、引出片保
持部5aの上下位置が、それぞれ、粘着テープリング3
の外周における引出片3aの根元を中心とする円弧上付
近にあるように設定され、引出片3aが大幅にたわんだ
り突っ張ったりしないようになっている。
【0031】軸部5cにおける軸受け部2dの上下側に
は、それぞれ付勢用ばね11または緩衝用ばね12が嵌
装されている。付勢用ばね11は、粘着テープの引出片
3aを切断歯6から離間させるべく、引出片保持部材5
を上方に付勢するようになっている。この付勢用ばね1
1の付勢力は、粘着テープ片を切り取る際に、粘着テー
プ片を切断歯6に向けて押し下げる動作によって、引出
片保持部材5が切断歯6に近接した第2位置まで容易に
達する強さに設定されている。一方、緩衝用ばね12
は、粘着テープ片を切り取った後に、引出片保持部材5
が付勢用ばね11の付勢力によって切断歯6から離間し
た第1位置に達したときの衝撃を小さく抑えるようにな
っている。
【0032】なお、この衝撃吸収のためには、緩衝用ば
ね12に限らず、ゴムやスポンジ、フェルトなどの緩衝
材又はマグネットの反発作用を用いてもよく、また、衝
撃の大きさによっては、必ずしもこれらの手段を設けな
くてもよい。
【0033】切断歯6は、基部6bの上部に、粘着テー
プリング3から引き出された粘着テープの引出片3aを
切断する歯部6aが設けられて構成されている。歯部6
aおよび基部6bは、例えば樹脂や金属などから一体に
形成してもよく、また、樹脂からなる基部6bに金属製
の歯部6aを設けるなどして構成してもよい。この切断
歯6は、前記本体部2のガイド穴2cに案内されて、歯
部6aがガイド穴2cから突出する切断位置と、歯部6
aがガイド穴2cに引き込まれる退避位置との間で移動
するようになっている。
【0034】引出片保持部材5、および切断歯6の基部
5b・6bには、それぞれ、図5および図6に示すよう
に、嵌合穴5d・6cが形成され、これらの嵌合穴5d
・6cには、粘着テープホルダの本体部2に、軸14を
介して回動自在に設けられたレバー部材15の両端部が
嵌合されている。このレバー部材15を介して引出片保
持部材5と切断歯6とが連動するように構成されてい
る。また、引出片保持部材5および切断歯6に関連し
て、ストッパー17が設けられている。このストッパー
17の働きにより、引出片保持部材5は第1位置で保持
され、切断歯6は退避位置で保持される。即ち、引出片
保持部材5が付勢用ばね11の付勢力によって第2位置
から第1位置に向けて移動すると、これに応じてレバー
部材15が回転し、切断歯6がガイド穴2cに引き込ま
れていく。そして、引出片保持部材5が第1位置に達す
ると、切断歯6の下部端面6eがストッパー17に当接
し、これにより、レバー部材15の回転が規制される。
よって、引出片保持部材5は、付勢用ばね11の付勢力
に抗して第1位置で保持され、切断歯6は退避位置で保
持されることになる。また、レバー部材15の回転に連
動して、図7(a)〜(c)に模式的に示すように、引
出片保持部材5が下方に移動したときにだけ、切断歯6
がガイド穴2cから突出するように、すなわち退避位置
から切断位置に移動する。
【0035】ここで、レバー部材15における軸14か
ら引出片保持部材5との嵌合位置までの距離は、切断歯
6との嵌合位置までの距離よりも長くなるように設定さ
れている。すなわち、粘着テープの引出片3aを押し下
げる力は、引出片保持部材5、および切断歯6の双方に
伝わるが、切断歯6は、てこの原理により、この押し下
げ力に抗して確実に切断位置に保たれるようになってい
る。
【0036】図8は用紙収納手段7の斜視図である。図
2及び図3をも参照して、用紙収納手段7の構造を説明
する。用紙収納手段7は、粘着テープの引き出し方向に
間隔を開けて配置される一対の用紙固定具20a,20
bと、用紙固定具20a,20bを支持固定する基台2
1a,21bと、用紙9のうちの最上紙の端部を押さえ
る用紙押え爪22a,22bと、長手状の底板23とを
含む。用紙固定具20a,20bは、用紙9の隅部形状
に対応して直角に曲成した内周面を有し、用紙の隅部が
当該内周面に当接して用紙を規制する機能を果たす。ま
た、用紙固定具20a,20bの相互の対向面には、開
口24a,24bが形成されており、この開口24a,
24bに前記底板23が挿通可能である。また、用紙固
定具20a,20bの上方には、用紙押え爪22a,2
2bが配置されている。この用紙押え爪22a,22b
は、略円弧状に突出した状態で収納される用紙9に対応
して先端部が斜め上方に傾斜した状態で用紙固定具20
a,20bの上部に固着されている。このように用紙押
え爪22a,22bを斜め上方に傾斜させる構成によっ
て、用紙押え爪が水平な構成の場合に比べて、以下の効
果を奏する。即ち、用紙9が粘着テープに接着される際
に用紙押え爪22a,22bも粘着テープに接触するこ
とになるが、このとき用紙押え爪22a,22bが用紙
9の曲成状態に対応した傾斜角度となっているため、粘
着テープと用紙押え爪22a,22bとは先端箇所での
み接触可能となり、ほぼ点接触とみなされる程度であ
る。この点に関して、例えば、用紙押え爪が水平な構成
の場合は、粘着テープが全面に接触するため、面接触で
ある。従って、用紙押え爪が水平な構成の場合に比べ
て、本実施の形態では、粘着テープを用紙押え爪22
a,22bから容易に剥がすことが可能となる。
【0037】前記基台21aには、挿通孔25a,26
aが形成されている。基台21bにも同様に、挿通孔2
5b,26bが形成されている。この挿通孔25a,2
5bをガイド棒27が挿通しており、また、挿通孔26
a,26bをガイド棒28が挿通している。このガイド
棒27,28は、相互に平行で、且つ粘着テープの引き
出し方向に延びている。このガイド棒27,28に案内
されて、用紙固定具20a,20bは相互に近接・離間
方向に移動自在である。また、基台21a,21bの両
側面には、それぞれフランジ29a,30a;29b,
30bが形成されており、フランジ29a,29b及び
フランジ30a,30bの下方には、長手状固定部材3
1,32が配設されている。固定部材31,32は、ガ
イド棒27,28と平行である。この固定部材31,3
2の上面には、複数の係止溝31a,32aが、形成さ
れている。
【0038】フランジ29aには、図9にも示すよう
に、支持部材33が立設されている。この支持部材33
には、揺動部材34が軸35の回りに揺動自在に支持さ
れている。この揺動部材34の一端部にはコイルばね3
6の一端が固定され、コイルばね36の他端はフランジ
29aに固定されている。また、揺動部材34の他端部
には係止片37が固着されており、この係止片37の下
端部はフランジ29aに形成されている挿通孔38を挿
通して、固定部材31の係止溝31aに係止可能であ
る。尚、係止片37は、少なくとも係止溝31aに嵌ま
り込ん状態で、使用者が手で揺動部材34を押し上げた
ときに、その押し上げ力によって変形して係止溝31a
から抜け出ることができる程度の可撓性を有する。この
ような揺動部材34に関連する構成は、他方のフランジ
30aにおいても同様に構成されており、更に基台21
bのフランジ29b,30bにおいても同様に構成され
ている。
【0039】基台21a,21bを固定する場合は、図
10(a)に示すように、揺動部材34の他端を押し下
げて、係止片37を係止溝31aに(フランジ30a,
30b側では係止片37を係止溝32aに)嵌め込む。
これにより、係止片37がロックされ、基台21a,2
1bを固定状態とすることができる。基台21a,21
bの固定状態を解除する場合は、図10(b)に示すよ
うに、揺動部材34の他端を押し上げればよい。これに
より、係止片37が変形して係止溝31a(フランジ3
0a,30b側では係止片37が係止溝32a)から抜
け出て、ロックが解除される。
【0040】前記底板23は上下方向に移動自在であ
り、しかも、この底板23に関連してプッシュロック・
プッシュオープン機構が設けられている。従って、底板
23を一旦押し下げるとロックされ、このロック状態で
更に底板23を再度押し下げるとロックが解除される構
成となっている。
【0041】このプッシュロック・プッシュオープン機
構は、例えばボールペンのペン出し機構などに使用され
ている公知の機構である。以下、図11〜図18を参照
して、その概略を説明する。底板23の長手方向中央部
には、ロッド41の上端が固定されている。このロッド
41の下端は、図11に示すように、本体部2に固定さ
れている円筒体40の挿通孔42を挿通している。ロッ
ド41の下部には、リング状の押圧部材43が固着され
ている。押圧部材43の外周面には、図12にも示すよ
うに、下端が正面視三角形状の押圧凸部44が、周方向
に等間隔をあけて複数個(この実施の形態では6個)形
成されている。円筒体40内にあって、押圧部材43の
下方には、ロッド45とロッド45の上部に装着されて
いるリング状の規制部材46が配設されている。規制部
材46は、図13に示すように、抜け止め片47,48
によって上下方向の移動についてはロッド45と一体化
され、周方向についてはロッド45に対して回転自在と
なるように、ロッド45に装着されている。また、ロッ
ド45のバネ受け部49と円筒体40の内周面に形成さ
れている内向きフランジ95間には、コイルばね90が
介在されている。このコイルばね90により、規制部材
46は上方にバネ付勢されている。前記規制部材46の
外周面には、図12にも示すように、規制凸部52が、
周方向に等間隔をあけて複数個(この実施の形態では3
個)形成されている。規制凸部52の上端は、前記押圧
凸部44の傾斜面44aと当接すべく斜め上方に傾斜し
た傾斜面52aとされている。
【0042】また、円筒体40の内周面には、図14及
び図15に示すように、第1凹部91と、第1凹部91
よりも深く凹んだ第2凹部92と、第1凹部91と第2
凹部92により規定される2つの第1凸部93及び第2
凸部94とが、周方向に連続的に形成されている。第1
凸部93及び第1凹部91の端面は、斜め上方に傾斜し
た第1カム面53aを構成する。また、第2凸部94の
端面は、第1カム面53aと同一角度に傾斜した第2カ
ム面53bを構成する。尚、押圧凸部44は、図15に
示すように、第1凹部91及び第2凹部92内に嵌まり
込んでおり、従って、押圧部材43は、周方向の回転が
規制されている。また、規制凸部52の厚みは、押圧凸
部44の厚みより大とされている。従って、規制凸部5
2の当接面52aは、図16に示すように、カム面53
a,53b及び押圧凸部44の当接面44aに同時に当
接可能である。
【0043】このような構成のプッシュロック・プッシ
ュオープン機構の動作を説明すると、先ず、底板23
が、規制部材46及び押圧部材43を介して、コイルば
ね51のばね力により押し上げられている状態では、図
17(a)に示すように、規制凸部52は、第2凹部9
2内にあり、上方への移動が許容されている。即ち、ロ
ック解除状態となっている。尚、この状態では、図18
(a)に示すように、規制凸部52の当接面52aは、
押圧凸部44の当接面44aに当接している。このよう
な状態で、コイルばね90のバネ力に抗して底板23を
一旦押し下げると、規制凸部52の当接面52aと押圧
凸部44の当接面44aが当接しているため、規制凸部
52は周方向への回転トルクと、下方への押圧力が作用
する。このとき、規制凸部52は第2凹部92内にあ
り、周方向への回転が規制されているため、規制部材4
6は回転することなく下方に移動するのみである。そし
て、図17(b)に示すように、規制凸部52が第2凹
部92内から脱する位置に達すると、回転が許容され、
周方向に回転する。そして、底板23への押圧力を解除
すると、その瞬間に押圧凸部44と規制凸部52の接触
が解除されるため、規制凸部52がコイルばね90のば
ね力により押し上げられて第1カム面53aに沿って回
転し、図17(c)に示すように、第1カム面53aの
端部に達すると、規制凸部52が第2凸部94の側面に
当接して規制部材46の回転が規制される。また、規制
凸部52が第1カム面53aに当接しているため、規制
部材46の上方移動が規制される。従って、底板23
は、上方への移動が停止し、この位置でロック状態とな
る。次に、底板23を押し下げると、規制凸部52が第
2凸部94の側面に沿って下方に移動可能となっている
ため、規制部材46は、押圧部材43により、押し下げ
られる。そして、図17(d)に示すように、規制凸部
52の先端が第2凸部94の側面から脱すると、規制部
材46が回転可能状態となり、それ以後、押圧部材43
の下方への移動に応じて、規制部材46が回転する。そ
して、底板23への押圧力を解除すると、その瞬間に押
圧凸部44と規制凸部52の接触が解除されるため、規
制凸部52がコイルばね90のばね力により押し上げら
れて第2カム面53bに沿って回転し、図17(a)に
示すように、第2凹部92内に嵌まり込み、上下方向へ
の移動可能状態となる。それ以後、コイルばね90のば
ね力により規制部材46、押圧部材43を介して底板2
3が押し上げられる。尚、このとき、図18(b)に示
すように、規制凸部52の当接面52aは、再び押圧凸
部44の当接面44aに当接した状態となる。こうし
て、プッシュロック・プッシュオープン動作が行われ
る。尚、プッシュロック・プッシュオープン機構は、上
記構成のものに限らず、電磁石等を利用した構成のもの
であってもよい。
【0044】上記プッシュロック・プッシュオープン機
構により、用紙9を円弧状に突出した状態で用紙収納手
段7にセットすることが可能となる。即ち、底板23を
下げる。これにより底板23が所定位置でロックされ
る。次に、用紙9を収納出来るように、用紙固定具20
a、20b間を用紙9より広げる動作には次の選択が出
来る。用紙9の中央にテープ3をセットする場合に於い
てテープ3と用紙9の端同士の距離を最小にするには、
用紙固定具20bを切断歯6の方向へ移動させておく。
逆に、距離を最大にするには、用紙固定具20aを切断
歯6の反対方向へ移動させておく。最小、最大の選択が
必要でない時は用紙固定具20a、20bどちらを起点
にしても良い。例えば丸棒に一周以上巻き付けて使用す
る場合である。次にテープ3と用紙9の端同士の距離を
最小にする手順を説明すると、揺動部材34を持ち上げ
て用紙固定具20bを切断歯6の方向へ底板23の端ま
で移動させ揺動部材34でロックする。次に、揺動部材
34を持ち上げて用紙固定具20aを広げ、用紙9を収
納し、用紙9の一端を用紙固定具20bに当接させてか
ら、用紙固定具20aを用紙9の他端が用紙固定具20
aに当接するまで狭め、動作完了後揺動部材34を押し
下げて用紙固定具20aをロックする。そして、底板2
3を更に下げると、底板23のロックが解除され、底板
23が上昇し、積み重ねられた用紙9の最上紙が用紙押
え爪22a,22bの基部に当接する位置に達するま
で、用紙9は水平状態で持ち上げられる。その後、揺動
部材34を持ち上げ、用紙固定具20aのロツクを解除
して、用紙固定具20aを例えば目分量で若干内側(用
紙固定具20b側)へ寄せる。これにより、用紙9は中
央部が突出した円弧状に撓んだ状態となる。このとき、
最上紙の中央は、用紙押え爪22a,22bより高い位
置となる。尚、本発明者が用紙9の長さが30〜60m
m、用紙固定具20aの移動が約5mm、としたとき、
最上紙の中央は、用紙押え爪22a,22bより2〜3
mm高くなった。そして、用紙中央部が突出した円弧状
に撓んだ状態となった後、揺動部材34を押し下げて用
紙固定具20aを再度ロックして、用紙9のセットが完
了する。このようにして、用紙中央部が突出した円弧状
に撓んだ状態で用紙9を収納セットすることにより、粘
着テープ引出片3aが確実に用紙9に接触することがで
き、用紙9を引出片3aに貼着することができる。
【0045】図19はテープゲージ50の斜視図であ
る。テープゲージ50は、板状体50aと、一対の脚部
50bを有し、脚部50bが本体部2の嵌合孔2dに差
し込まれ、自在に伸縮出来る状態で固定されている。即
ち、脚部50bには溝50cが形成されており、本体部
2には嵌合孔2dに臨んで調節つまみ2gが設けられて
いる。そして、調節つまみ2gの外周面には、前記溝5
0cにかみ合い可能な歯部が形成されており、この調節
つまみ2gの回転操作により、脚部50bの差し込み量
を調節することが出来る。板状体50aの長さL1は粘
着テープの引出片3aの切断位置に対応するように設定
されている。即ち、テープゲージ50の先端(板状体5
0aの先端)に、引出片3aに貼着された用紙9の後端
を合わせると、引出片3aが板状体50aの後端に達す
る位置が、切断位置となる。しかも、切断歯6と用紙固
定具20bとの距離L2(図1参照)は、L1とほぼ等
しくなるように設定すれば、テープゲージ50により引
出片3aの位置合わせを行うと、用紙9を引出片3aの
中央部に貼着することが可能となる。また、用紙固定具
20bを移動すれば、引出片3aの希望する位置に用紙
を貼着することも可能となる。尚、テープゲージは、上
記構成のものに限らず、棒状体であってもよく、また、
棒状体の途中にばねを介在するような構成のものであっ
てもよい。途中にばねを介在するように構成すれば、折
れにくく且つ曲がりにくいという利点を有する。
【0046】このような構成の粘着テープホルダ1の使
用方法を、図20を参照して、説明する。先ず、上述し
たように、予め用紙固定具20a,20bを移動させ
て、用紙9を円弧状に突出した状態で用紙収納手段7に
セットしておく。次に、引出片保持部材5が第1位置で
引出片3aを保持している図20(a)の状態から、引
出片3aを下げていくと、図20(b)に示すように、
引出片保持部材5は付勢用ばね11の付勢力に抗して第
2位置に押し下げられるとともに、切断歯6がガイド穴
2cから飛び出す。そこで、引出片3aをさらに押し下
げることによって引出片3aを切り取ることができる。
尚、引出片保持部材5が第2位置に達する時又はその直
前において、用紙収納手段7に収納されている用紙9の
うちの最上紙に引出片3aの下面が当接して、引出片3
aに用紙が貼着される。
【0047】引出片3aの先端部が切り取られると、引
出片保持部材5は、下方に押し下げられる力が解除され
るので、付勢用ばね11の付勢力によって上昇する。こ
の引出片保持部材5の上昇に伴って、引出片3aにおけ
る切り取られて残った部分は、用紙9が貼着された状態
で、図20(c)に示すように、引出片保持部材5に保
持されて上昇し、第1位置で待機状態となる。これによ
り、引出片保持部材5が第2位置にあるときの保持部5
aと切断歯6の歯部6aとの間の距離に相当する長さの
部分が、切断歯6の上方で引出片保持部材5から突出し
た状態になる。したがって、次に粘着テープ片を切り取
る場合、引出片3aを容易に掴むことができるうえ、引
出片3aをほとんどすくい上げることなく引き出すこと
ができるので、粘着テープ片をすばやく切り取ることが
できる。また、引出片3aの先端部を掴むことができる
ので、短い粘着テープ片を得ることも容易にできる。さ
らに、引出片保持部材5が上昇するのに連動して切断歯
6が退避位置に引き込まれるので、引出片3aを掴む際
に、指が歯部6aに触れてけがすることも防止される。
【0048】次に、図20(d)に示すように、引出片
3aを引出片保持部材5から剥がし、テープケージ50
によって引出片3aの切断すべき位置を決め、その後引
出片3aを下げていき、図20(e)に示すように、引
出片保持部材5を第2位置に押し下げ、引出片3aを切
断歯6に当接させ、切断歯6により、引出片3aを切り
取る。この切断歯6の切断により、図20(f)に示す
ように、切り取られた引出片3aには、用紙9が貼着さ
れている。尚、引出片3aにおける切り取られて残った
部分は、図20(f)に示すように、引出片保持部材5
に保持されて上昇し、第1位置で待機状態となる。この
とき、引出片保持部材5に保持されている引出片3aの
下面には、用紙9が接着されている。そして、図20
(g)に示すように、引出片3aを引出片保持部材5か
ら剥がして、次の引出片3aの切断開始準備動作に移
る。従って、このような操作を順次行うことにより、引
出片3aの切断の都度、用紙9が粘着テープの所定位置
に貼着されることになる。よって、用紙9が貼着され且
つ所定長さに切断された粘着テープを得ることができ
る。
【0049】尚、本実施の形態1では、引出片保持手段
として、直線的に移動する引出片保持部材5を用いたけ
れども、本発明はこれに限定されるものではなく、引出
片保持手段を所定の軸回りに回動自在に構成し、粘着テ
ープの保持部が円弧状の軌跡を描くようにしてもよく、
また、リンク機構を構成して粘着テープの保持部が所定
の軌跡を描くようにしてもよい。
【0050】用紙9の用途としては、上記宣伝用・装飾
用以外にも、以下の用途がある。 未確定の部分のみを余白にした用紙に、確定した時点
で例えば試合着順の数字等を記入し、現場の賞品にテー
プで接着していく結果作業用として用いる。 粘着箇所とそうでない箇所との分離目的に使用する。
即ち、接着はしたいが、一部は接着したくない場合、例
えば粘着テープの粘着材やシンナー系等を特定部だけ避
けたい場合は用紙の幅を粘着テープ幅かそれ以上にすれ
ば可能となる。また、用紙固定具間に納まる用紙の長さ
が同じであれば、紙の幅が粘着テープ幅以上の形でも使
用できる。長方形、正方形、卵形、円形等様々な形に使
用できる。逆に粘着テープ幅より狭い用紙を接着するこ
とで、用紙を密封し用紙の耐久性を満たすことを目的と
したり、接着作用を残す意図で用いてもよい。
【0051】(実施の形態2)図21は実施の形態2の
要部断面図であり、図22は要部斜視図である。実施の
形態1では、目分量の力加減で用紙中央を持ち上げてい
たが、この実施の形態2では、機械的に用紙中央を持ち
上げるように構成したものである。実施の形態1に対応
する部分には同一の符号を付し、説明は省略する。用紙
固定具20aには、用紙9の後縁面を押圧する用紙押出
板10が配置される。用紙押出板10の上端には、用紙
押え爪22aが固着されている。この用紙押出板10と
用紙固定具20a間には、リンク部材51a,51b,
51c,51d,51e,51fが介在されている。ま
た、リンク部材51e,51fには、リンク部材51g
が連結されており、このリンク部材51gの下部は回転
体54に連結されている。この回転体54は、用紙固定
具20aに固定されている支軸54aに回転自在に支持
されている。また、回転体54には、操作棒55の一端
が固定され、操作棒55の他端は用紙固定具20aに形
成されている円弧状ガイド孔56を挿通している。そし
て、操作棒55の他端には、操作片55aが備えられて
いる。尚、用紙押出板10は、ピン57により用紙固定
具20aに保持されており、ピン57に装着されている
コイルばね58により、用紙押出板10とリンク部材5
1e,51fとが軽く密着している。このようなリンク
機構及び用紙押出板10は、他の用紙固定具20bにも
設けられている。
【0052】初期状態では、用紙押出板10は図23
(a)に示す状態となっている。用紙中央を持ち上げる
場合は、操作片55aを手で掴み、ガイド孔56に沿っ
て押し上げると、図23(a)に示す状態から、図23
(b)に示す状態となる。即ち、リンク部材51e,5
1fが用紙押出板10に向けて突出する。これにより、
用紙押出板10が押し出される。よって、用紙固定具2
0a,20bの各操作片55aを操作することにより、
用紙9の前縁面及び後縁面が用紙押出板10により押圧
され、用紙中央を持ち上げることができる。
【0053】(実施の形態3)この実施の形態3は、幅
長が異なる用紙を収納することができるように用紙幅を
規制する規制手段を備えるように構成したものである。
具体的には図24及び図25に示すように、用紙固定具
20a,20bの内面が、用紙の幅長に対応した段差面
59を有する段差状に形成されている。この段差面59
に用紙9の側面を当接させ、用紙幅を規制することがで
きる。尚、この実施の形態3では、実施の形態1のよう
に用紙押え爪22a,22bが用紙固定具20a,20
bに固定されていると、用紙の幅長に応じて用紙長さが
異なる場合に用紙の長さ方向両端を押さえることができ
ないので、用紙押え爪22a,22bを移動自在に構成
している。即ち、用紙押え爪22a,22bに一対の脚
部60が固定され、この脚部60の下端を内側に折り曲
げて案内片61とされている。この案内片61は、用紙
固定具20a,20bに形成されているガイド溝62に
嵌まり込んでいる。従って、脚部60に形成されている
操作つまみ63を手で掴み、ガイド溝62に沿って移動
させることにより、図26に示すように、用紙押え爪2
2a,22bを移動させることができる。従って、幅長
に応じて、用紙長さが異なる場合は、用紙押え爪22
a,22bを移動させて、用紙の両端を的確に押さえる
ことが可能となる。
【0054】(実施の形態4)用紙幅規制手段の他の変
形例としては、図27及び図28に示すよに、「コ」の
字状の規制板70を、用紙固定具20a,20bに、鉛
直軸73回りに回転自在に設けるようにしてもよい。
尚、規制板70を使用しないときは、規制板70は用紙
固定具20a,20bに形成されている凹溝71に収納
されており、使用に際しては、図27の実線で示す位置
まで回転させる。これにより、規制板70の規制面70
aに用紙9の側面が当接し、用紙幅が規制される。
【0055】(実施の形態5)用紙幅規制手段の他の変
形例としては、上記実施の形態4の規制板70に代え
て、図29及び図30に示すように、用紙の幅を規制す
る略L字状の規制片74を、用紙幅方向に沿って相互に
近接・離間移動自在に設けるようにしてもよい。尚、規
制片74の一端は、用紙固定具20a,20bに固定さ
れている円筒体75内にあって、ばね77のばね力によ
り、操作棒76の先端に常に当接した状態となってい
る。操作棒76の先端外周面には、雄ねじが形成されて
おり、この雄ねじは、円筒体75内周面に形成されてい
る雌ねじに螺合している。従って、操作棒76を回転操
作することにより、規制片74を用紙幅方向に沿って移
動させることができ、これにより、用紙幅を規制するこ
とが可能となる。
【0056】(実施の形態6)用紙幅規制手段の他の変
形例としては、図31に示すように、厚みの異なる複数
の略L字状規制片80を準備し、図32に示すように、
これらの規制片80を用紙幅に応じて選択的に用紙固定
具20a,20bに装着して用紙幅を規制するようにし
てもよい。
【0057】(実施の形態7)図33は実施の形態7の
正面図である。この実施の形態7は、引出片保持部材5
に代えて、用紙収納手段7を設け、用紙収納手段7が引
出片保持部材5の機能を兼用するように構成したもので
ある。このような構成により、粘着テープ引出片3aの
先端と貼着された用紙先端との距離を短くすることがで
きる。従って、必要最小限の粘着面が露出した粘着テー
プ片が得られ、1個の粘着テープリングから、用紙が貼
着された粘着テープ片を出来る限り多数枚得ることが可
能となる。尚、粘着テープ引出片3aの先端と貼着され
た用紙先端との距離を短くするための他の構成として
は、切断歯6を用紙固定具20b側にスライド可能に構
成するようにしてもよい。
【0058】(その他の実施の形態)用紙収納手段7を
取り外し、インク内蔵形版に置き換え、粘着テープそれ
自体に、字や柄を印刷するようにしてもよい。また、ヒ
ーター形版に置き換え粘着テープそれ自体に、字や柄を
焼き付けるようにしてもよい。また、粘着テープの材質
を改良して、引出片保持部材の上下運動により光源をオ
ン・オフして、光により粘着テープに焼き付けるように
してもよい。更に、引出片保持部材の上下運動をカウン
トするカウントメーターを設け、用紙枚数を計数するよ
うにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。 粘着テープ引出片の切断の都度、用紙が粘着テープに
貼着されていくため、用紙が貼着した粘着テープ片を得
ることができる。従って、使用者は予め用紙に宣伝用の
記号・文字、或いは図柄等をコピーしておけばよく、予
め印刷された粘着テープを準備する必要がない。そのた
め、予め印刷された粘着テープを準備する従来例に比べ
て、本発明では、低コストで宣伝・装飾等の機能を有す
る粘着テープ片を得ることができる。
【0060】また、本発明では、宣伝用の記号・文字、
或いは図柄等を変更する場合には、新たに用紙に変更内
容をコピーし直して、この用紙を用紙収納手段にセット
すればよく、従って、従来例に比べて用紙内容の変更に
容易に対処することができる。
【0061】また、本発明では切断された粘着テープ片
には、既に用紙が貼着されているため、宣伝用の文字、
記号等を印刷した用紙を予め準備しておき包装紙等に粘
着テープを貼着した後その粘着テープに前記用紙を接着
する従来例に比べて、利便性が格段に向上する。
【0062】粘着テープの引出片における切り取った
後に残った部分は、切断歯から離間して引出片保持手段
から突出した状態になるので、次に引出片を切り取る場
合、引出片を容易に掴むことができるうえ、引出片をほ
とんどすくい上げることなく引き出すことができ、粘着
テープ片をすばやく得ることができる。
【0063】引出片の先端部を掴むことができるの
で、短い粘着テープ片を得ることも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る粘着テープホルダの構成を
示す正面図である。
【図2】実施の形態1に係る粘着テープホルダの引出片
保持部材が上昇した場合の要部の構成を示す要部拡大断
面図である。
【図3】実施の形態1に係る粘着テープホルダの引出片
保持部材が下降した場合の要部の構成を示す要部拡大断
面図である。
【図4】実施の形態1における、引出片保持部材の摺動
方向、および摺動範囲を示す説明図である。
【図5】実施の形態1における、引出片保持部材が上昇
した場合の切断歯との連動状態を示す拡大斜視図であ
る。
【図6】実施の形態1における、引出片保持部材が下降
した場合の切断歯との連動状態を示す拡大斜視図であ
る。
【図7】実施の形態1における、引出片保持部材と切断
歯との連動状態を示す説明図である。
【図8】用紙収納手段7の斜視図である。
【図9】揺動部材34の斜視図である。
【図10】係止片37と係止溝31aとによるロック状
態を説明するための断面図である。
【図11】プッシュロック・プッシュオープン機構の構
成を示す断面図である。
【図12】プッシュロック・プッシュオープン機構の構
成を示す斜視図である。
【図13】規制部材46がロッド45に装着されている
状態を示す断面図である。
【図14】円筒体40の周方向展開図である。
【図15】図14の矢視A−A断面図である。
【図16】規制凸部52の当接面52aと押圧凸部44
の当接面44aとの当接状態を示す断面図である。
【図17】プッシュロック・プッシュオープン機構の動
作を説明するための図である。
【図18】プッシュロック・プッシュオープン機構の動
作時における規制凸部52の当接面52aと押圧凸部4
4の当接面44aとの当接状態を示す断面図である。
【図19】テープゲージ50の斜視図である。
【図20】粘着テープホルダの動作を説明するための図
である。
【図21】実施の形態2の要部断面図ある。
【図22】実施の形態2の要部斜視図である。
【図23】用紙押出板10の動作を説明するための図で
ある。
【図24】実施の形態3に係る粘着テープホルダの用紙
固定具の簡略化した平面図である。
【図25】実施の形態3に係る粘着テープホルダの用紙
固定具の分解斜視図である。
【図26】実施の形態3に係る粘着テープホルダの用紙
固定具の側面図である。
【図27】実施の形態4に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の平面図である。
【図28】実施の形態4に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の斜視図である。
【図29】実施の形態5に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の斜視図である。
【図30】実施の形態5に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の断面図である。
【図31】実施の形態6に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の斜視図である。
【図32】実施の形態6に係る粘着テープホルダに備え
られる用紙幅規制手段の装着状態を示す斜視図である。
【図33】実施の形態7に係る粘着テープホルダの正面
図である。
【符号の説明】
1 粘着テープホルダ 2 本体部 3 粘着テープリング 3a 引出片 5 引出片保持部材 5a 引出片保持部 6 切断歯 7 用紙収納手段 9 用紙 10 用紙押出板 11 付勢用ばね 12 緩衝用ばね 15 レバー部材 17 ストッパー 20a・20b 用紙固定具 22a・22b 用紙押え爪 23 底板 31a・32a 係止溝 37 係止片 41・45 ロッド 44 押圧凸部 51a〜51g リンク部材 52 規制凸部 53a 第1カム面 53b 第2カム面 59 段差面 70 規制板 70a 規制面 74・80 規制片

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープがリング状に巻き付けられた
    粘着テープリングを回転自在に保持するとともに、粘着
    テープリングから下面が粘着面となるように引き出され
    た粘着テープの引出片を切断する切断歯を備えた粘着テ
    ープホルダにおいて、 粘着テープリングと切断歯との間に配設された引出片保
    持手段であって、粘着テープリングから引き出された粘
    着テープ引出片の粘着面に当接して引出片を保持し、且
    つ切断歯から離間した第1位置と切断歯に近接した第2
    位置との間で移動自在な引出片保持部を備えた、そのよ
    うな引出片保持手段と、 粘着テープ切断後の切り残った引出片を保持した状態の
    引出片保持手段を、第2位置から第1位置に移動させる
    べく、引出片保持手段を切断歯から離間する方向に付勢
    する付勢手段と、 前記引出片を保持した状態の引出片保持手段を、第1位
    置で保持すべく、前記付勢手段の付勢力を規制するスト
    ッパーと、 粘着テープリングと引出片保持手段との間に設けられ、
    粘着テープの引出片に貼着すべき用紙を多数枚積み重ね
    た状態で収納する用紙収納手段であって、収納用紙のう
    ちの最上紙の端部を押さえる用紙押え爪を有し、用紙押
    え爪よりも用紙中央が突出した略円弧状に曲成した状態
    で用紙を収納し、且つ、粘着テープを切断すべく、引出
    片を保持した状態で引出片保持手段を第1位置から第2
    位置に移動させる間において、引出片の粘着面が前記最
    上紙の用紙中央部に当接するように用紙を収納する、そ
    のような用紙収納手段と、を備えたことを特徴とする粘
    着テープホルダ。
  2. 【請求項2】 前記用紙収納手段は、 用紙を乗載し且つ上方に付勢された底板と、 用紙の周縁に当接して用紙を固定する一対の用紙固定具
    であって、粘着テープ引出片の引き出し方向に間隔をあ
    けて配置され、相互の近接・離間方向に移動自在な、そ
    のような一対の用紙固定具と、 一対の用紙固定具をロックするロック手段と、 を備えている請求項1記載の粘着テープホルダ。
  3. 【請求項3】 前記一対の用紙固定具には、それぞれ用
    紙の端面を押し出て用紙中央を上方に撓ませるための用
    紙押出板が設けられた請求項1又は2記載の粘着テープ
    ホルダ。
  4. 【請求項4】 前記用紙押え爪は、用紙中央が上方に撓
    んだ状態の用紙に対応して斜め上方に傾斜している請求
    項1乃至3のいずれかに記載の粘着テープホルダ。
  5. 【請求項5】 前記一対の用紙固定具には、用紙の幅長
    に応じて用紙幅を規制する用紙幅規制手段が備えられて
    いる請求項1乃至4のいずれかに記載の粘着テープホル
    ダ。
  6. 【請求項6】 用紙幅規制手段は、用紙固定具の内面が
    用紙の幅長に応じた複数の段差面を有する階段状に形成
    される共に、用紙押え爪が用紙の長さ方向に移動自在に
    構成したことである請求項5記載の粘着テープホルダ。
  7. 【請求項7】 用紙幅規制規制手段は、用紙固定具に鉛
    直軸回りに回転自在に設けられ、用紙の側面に当接する
    規制面を有する規制板である請求項5記載の粘着テープ
    ホルダ。
  8. 【請求項8】 用紙幅規制規制手段は、用紙固定具に用
    紙の幅方向に沿って相互に近接・離間移動自在に設けら
    れた略L字状の規制片である請求項5記載の粘着テープ
    ホルダ
  9. 【請求項9】 用紙幅規制規制手段は、用紙固定具に着
    脱自在に装着される厚みの異なる複数の略L字状の規制
    片であり、これらの規制片を用紙幅に応じて選択的に用
    紙固定具に装着される請求項5記載の粘着テープホル
    ダ。
  10. 【請求項10】 前記切断歯が、粘着テープの引出片を
    切断する切断位置と、切断位置から退避する退避位置と
    の間で移動自在に設けられるとともに、 引出片保持手段における、粘着テープの引出片を切断歯
    から離間させる方向への移動に連動して、切断歯を切断
    位置から退避位置に移動させる切断歯連動手段を備えた
    請求項1乃至9のいずれかに記載の粘着テープホルダ。
  11. 【請求項11】 前記切断歯連動手段は、回動自在に支
    持されたレバー部材を有し、レバー部材の両端部が、そ
    れぞれ、引出片保持手段または切断歯に係合された請求
    項10に記載の粘着テープホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008044291A1 (fr) * 2006-10-11 2008-04-17 Mikio Takeji Coupe-ruban
CN109110552A (zh) * 2017-06-23 2019-01-01 顺德工业股份有限公司 胶带施用器及其切割组件

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