JPH11208665A - ワーク収納トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク収納時には積み重ねてもワークを適切
に保護することができ、未使用時にはよりコンパクトに
収納でき、しかも使い易く安価に製造することが可能な
ワーク収納トレーを提供する 【解決手段】 下方に開口した矩形のワーク収納トレー
１であって、その上面２にはワーク収納部３を有し、対
向する側部のうちの一対４ａにはワーク収納トレーの上
面２より高さの低い複数の凸部５を有し、かつ各側部４
ａ，４ｂは下端に向かって僅かに外方に広がり、複数の
ワーク収納トレー１を積み重ねるに際し、前記凸部を有
する側部４ａ同士が重なるように積み重ねたときは、一
方のワーク収納トレーが他方のワーク収納トレーに対し
て入れ子状に重合し、前記凸部を有する側部４ａに対し
て、凸部を有しない側部４ｂが重なるように積み重ねた
ときには、前記凸部の上端部５ｄに前記凸部を有しない
側部４ｂの下端部が当たり、上下のワーク収納トレーが
所定の空隙を確保しつつ積み重ねられるワーク収納トレ
ーとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＣ、プロセッサ
等の半導体製品、有機ＥＬ素子やＬＣＤ等のディスプレ
イ等、主に電子部品の製造過程で使用されるワーク収納
トレーに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＩＣ、プロセッサ等の半導体製品や、有
機ＥＬ素子、ＬＣＤ等のディスプレイを製造する際、こ
れらの完成品を収納したり、各製造工程間で製造途中の
未完成品（ワーク）を収納して保存したり、搬送するた
めのワーク収納トレーが用いられている。このようなワ
ーク収納トレーは、製造する各製品（ワーク）に応じて
必要な形状や大きさが決められ、所定量のワークを適切
に収納できるようになっている。

【０００３】ところで、このようなワーク収納トレー
は、ワーク収納時には各トレー同士を積み重ねても、ワ
ーク同士が接触したりして傷つけたり、破損しないよう
に保護できるものが望ましい。一方、ワークを収納しな
い未使用時には、コンパクトに保存できれば、不必要に
スペースをとることもなく空間を有効に利用することが
できる。

【０００４】実公昭６３−４０４５３号公報には、上方
に開口した矩形容器の相対する側壁に非対称に開口縁か
ら容器中高部位までの膨突部が形成され、これを同方向
に積み重ねたときは下段の容器中に上段の容器が入れ子
式に重合し、上段の容器を水平面内で１８０度回転して
積み重ねたときは下段の容器の開口縁上に上段の容器を
積み上げられるようにした運搬用容器であって、容器の
外側面に前記膨突部の底面より垂下状に延設脚を延長す
ると共に、該延設脚の下端面を容器の下端面よりも稍上
となる位置にくるように成型し、中仕切板の両端縁を保
持するリブ対を容器内壁面の前記膨突部よりも下方部位
に形成したことを特徴とする運搬容器が記載されてい
る。しかしながら、同公報に記載の運搬容器は上方に大
きく開口した基本形状を有し、電子部品等比較的小さ
く、多量に製造されるワークを収納するには適さない。
また、収納時には入れ子式に積み重ねられるようになっ
ているが、そのようにして積み重ねたとしても、その構
造上積み重ねた容器がその高さの半分程度までしか収納
できない。このため、多量の容器を扱う場合、収納した
容器が嵩張り、収納するスペースを無駄に要してしま
う。また、容器を積み重ねる場合、１８０度回転しなけ
ればならないため大きな回転動作を作業者に度々強いる
こととなり、大量に製品を取り扱う量産現場において
は、作業効率や、作業環境改善面で大きな負担となって
しまう。

【０００５】さらに、上記公報に記載の運搬容器は、多
数の突起部を有し、複雑な形状であるため製造コストが
高くなってしまう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ワー
ク収納時には積み重ねてもワークを適切に保護すること
ができ、未使用時にはよりコンパクトに収納でき、しか
も使い易いワーク収納トレーを提供することである。

【０００７】また、安価に製造することが可能なワーク
収納トレーを提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は以下の構成に
より達成できる。 （１） 下方に開口した矩形のワーク収納トレー１であ
って、その上面２にはワーク収納部３を有し、対向する
側部のうちの一対４ａにはワーク収納トレーの上面２よ
り高さの低い複数の凸部５を有し、かつ各側部４ａ，４
ｂは下端に向かって僅かに外方に広がり、複数のワーク
収納トレー１を積み重ねるに際し、前記凸部を有する側
部４ａ同士が重なるように積み重ねたときは、一方のワ
ーク収納トレーが他方のワーク収納トレーに対して入れ
子状に重合し、前記凸部を有する側部４ａに対して、凸
部を有しない側部４ｂが重なるように積み重ねたときに
は、前記凸部の上端部５ｄに前記凸部を有しない側部４
ｂの下端部が当たり、上下のワーク収納トレーが所定の
空隙を確保しつつ積み重ねられるワーク収納トレー。 （２） 前記ワーク収納部３は、２つの凹部３１とその
中間にワーク収納トレーの上面より低くなっているワー
ク載置部３２とを有する断面Ｗ字状の細長状領域であっ
て、このワーク収納部３を複数有する上記（１）のワー
ク収納トレー。 （３） 肉薄の単独の層状構造により形成されている上
記（１）または（２）のワーク収納トレー。 （４） 樹脂材からなり、真空成型により得られた上記
（１）〜（３）のいずれかのワーク収納トレー。 （５） ＤＩＰ状のピンを有するワークを収納する上記
（１）〜（４）のいずれかのワーク収納トレー。 （６） 有機ＥＬ素子製造過程のワークまたはその完成
品を収納する上記（１）〜（５）のいずれかのワーク収
納トレー。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のワーク収納トレーは、例
えば図１に示すように、下方に開口した矩形のワーク収
納トレー１であって、その上面にはワーク収納部３を有
し、対向する側部のうちの一対４ａにはワーク収納トレ
ーの上面２より高さの低い複数の凸部５を有し、かつ各
側部４ａ，４ｂは下端に向かって僅かに外方に広がって
いる。

【００１０】そして、複数のワーク収納トレー１を積み
重ねる場合、例えば図２に示すように、前記凸部を有す
る側部４ａ同士が重なるように積み重ねたときは、一方
のワーク収納トレーが他方のワーク収納トレーに対して
入れ子状に重合し、図３に示すように、前記凸部を有す
る一対の側部４ａに対して、凸部を有しない一対の側部
４ｂが重なるように積み重ねたときには、前記凸部５の
上端部５ａに前記凸部を有しない一対の側部４ｂの下端
部が当たり、上下のワーク収納トレーが所定の空隙を確
保しつつ積み重ねられる。

【００１１】このように、ワーク収納時にはワーク収納
トレーを９０度回転して、互い違いに積み重ねる。これ
により、下側のワーク収納トレーの突部５の上端部５ａ
に上側のワーク収納トレーの側部４ｂの下端部が当たっ
て止まるため、下側のワーク収納トレー上に載置されて
いるワークに、上側のワーク収納トレーが接触すること
を防止できる。また、収納時には上下のワーク収納トレ
ーの突部５が同方向となるように積み重ねることによ
り、上下のワーク収納トレーが入れ子状に重合し、極め
てコンパクトに収納することができる。

【００１２】また、ワーク収納トレーを使用する際、積
み重ねる動作は互い違いに９０度回転させるだけでよ
く、作業者の運動量や手間が少なくて済み、作業効率が
向上する。

【００１３】ワーク収納トレーの対向する一対の側部４
ａには、突部５が設けられている。この突部５は、例え
ば図１に示した例では６個記載されているが、上に積み
上げられるワーク収納トレーを安定して支えることが可
能な数であればよく、トレーの大きさに合わせて１つ以
上形成すればよい。

【００１４】この突部５の上端面５ｄは、ワーク収納ト
レー１の上面２より低くなっている。その高さは、下側
のワーク収納トレー上のワークに上側のワーク収納トレ
ーが接触しない高さを確保できるよう設定すればよい。
より具体的には、ワーク収納トレーの高さの１／２以
上、より好ましくは２／３、さらには３／４以上が好ま
しい。その上限としては、上下のワーク収納トレーが僅
かに重なる程度であり、より具体的には、ワーク収納ト
レーの高さの９／１０以下、特に４／５以下が好まし
い。

【００１５】ワーク収納トレーの外形としては、下方に
開口し、内部に開放された空間を有する矩形（正方形）
の箱状であって、所定のワークを収納可能なワーク収納
部３が形成されている上面２と、この上面の各辺から下
方に垂下する各一対の側部４ａ、４ｂを有し、一対の側
部４ａにのみ前記突部５が形成されている。この場合、
各側部の長さはほぼ同一となる。各側部４ａ、４ｂは所
定の高さを有すると共に、上記のように入れ子状に重合
させたとき、重合し易く、かつ重合状態から取り外しや
すくするため、下方に向かって僅かに外側に広がるよう
になっている（図では省略して記載している）。この場
合のテーパー角としては、通常、３〜５度程度である。
また、好ましくはワーク収納トレーは肉薄状に形成さ
れ、容易に重合できるようになっている。

【００１６】ワーク収納トレーは、好ましくは肉薄状で
あり、単独の層状構造として形成されている。すなわ
ち、一つの平板に凹凸を設けることにより成形すること
ができるような単純な形状となっている。

【００１７】ワーク収納トレーの大きさとしては特に制
限はなく、使用するワークや、生産現場の設備、作業効
率などを考慮して適当な大きさにすればよい。特に有機
ＥＬディスプレイ等のディスプレイの収納に用いる場
合、好ましくは縦および横１０〜１００cm、特に３０〜
４０cm、高さ３〜２０cm、特に５〜７cm程度である。ま
た、その厚み（肉厚）としては、使用する材料等にもよ
るが、通常、０．５〜５mm、また、真空成形の場合１．
０〜１．５mm程度である。

【００１８】また、ワーク収納トレーが収納可能なワー
ク数も、上記ワーク収納トレーの大きさや、ワークの大
きさ、生産規模等に応じて適宜決めればよい。特に有機
ＥＬディスプレイ等のディスプレイの収納に用いる場
合、好ましくは５〜５０個、特に１０〜１５個程度であ
る。従って、ワーク収納部３の数もそのようになる。

【００１９】ワーク収納トレーの材質としては、特に限
定されるものではなく、上記形状が形成可能で、所定の
強度が得られ、ある程度の耐久性があるものであればよ
い。例えば、アルミニウム、ステンレス、鉄、黄銅等の
金属材料や、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオ
レフィン係樹脂、ポリスチレン等のポリスチレン係樹
脂、その他、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアセ
タール、ポリカーボネートや、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサ
ンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル樹脂等の樹
脂材料およびその応用材料、その他木材やパルプ、動植
物繊維、無機繊維等を応用した材質などでもよい。なか
でも特に好ましい材質として、真空成形に適したポリプ
ロピレン等である。

【００２０】ワーク収納トレーの製造方法も特に限定さ
れるものではなく、使用する材料や、形状、大きさ等に
応じて、公知の加工手段、成形手段を用いて製造すれば
よい。特に量産性、製造コストの点から真空成形法を用
いることが好ましい。本発明のワーク収納トレーは、好
ましくは肉薄状であり、単一の層により形成され、形状
が単純であることから、真空成形法を用いて容易に製造
することができる。

【００２１】次に、ワーク収納部３の詳細な構成につい
て説明する。ワーク収納部３は、収納するワークに応じ
て適宜必要な形状とすればよいが、本発明で好ましく用
いられるディスプレイを収納する場合、図４〜図７に示
すような形状とすることが好ましい。すなわち、図４〜
図７は有機ＥＬディスプレイの主に後工程で用いられる
ワーク収納部３の一例を工程順に示した一部外形図、お
よびその断面図である。なお、図４〜図７において、ワ
ークの収納状態をわかり易くするため、ワーク収納部３
の一部を抜き出した状態を概念的に表している。また、
この例では有機ＥＬディスプレイは製造過程でＤＩＰ状
のピンが取り付けられる。

【００２２】ワーク収納部３は、この例では断面Ｗ字状
をなし、概ね長方形の細長形状となっている。その平面
形状としては、中央にワークを載置するためのワーク載
置部３２を有し、その長手方向にはワークを載置する際
に、指ないしチャッキング部材等が挿入可能な装着凹部
３４を有し、さらに幅方向にはディスプレイのピンを収
納可能なようにピン収納部３６を有している。また、前
記装着凹部３４とピン収納部３６とを仕切る突出部分
は、ワークの隅部を保持するため、角状の切り込みを有
するワーク係止部３５が形成されている。

【００２３】ワーク収納部３の断面形状は、前記ピン収
納部３６の空間が下方に延びた状態の２つの凹部３１
と、ワーク収納トレーの上面２より、ワークの厚みと所
定の空隙を確保可能な分低く設定されたワーク載置部３
２とで形成される概ねＷ字状の形状を成している。

【００２４】図示例において、先ず、図４に示すように
有機ＥＬ構造体や封止板などが装着されたガラス基板１
０１がワーク載置部３２上に収納される。このとき、作
業者は、ハンドリングにより装着凹部３４内にガラス基
板１０１を狭持したまま挿入し、ガラス基板１０１をワ
ーク載置部３２上に載置した後解放する。このとき、ガ
ラス基板１０１はワーク載置部３２とワーク係止部３５
とにより保持され、ガラス基板上に形成されている有機
ＥＬ構造体その他の構造部材がワーク収納トレーと接触
することにより破損したりしないようになっている。

【００２５】次いで、次の工程に搬送された後、ガラス
基板上にカーボンペースト１０２が塗布され、再びワー
ク収納部３に収納される。この場合も前記同様ガラス基
板１０１はワーク載置部３２とワーク係止部３５とによ
り保持されるため、塗布されたカーボンペーストが損傷
を受けることがないようになっている。

【００２６】次いで、次の工程に搬送された後、ガラス
基上にピン１０３が装着され、再びワーク収納部３に収
納される。この場合、装着されたピン１０３は、ピン収
納部３６とその凹部３１内に収納され、かつガラス基板
１０１はワーク載置部３２とワーク係止部３５とにより
保持されるため、装着されたピン１０３がワーク収納ト
レーと接触することがないようになっている。なお、凹
部３１の底部３３は、このピン１０３の長さより深い位
置となるように設定されている。

【００２７】次いで、次の工程に搬送された後、ピン１
０３が装着されたガラス基板上に接着剤１０４が塗布さ
れ、再びワーク収納部３に収納される。この場合も前記
同様ガラス基板１０１はワーク載置部３２とワーク係止
部３５とにより保持されるため、塗布された接着剤やピ
ンが損傷を受けることがないようになっている。

【００２８】このように、損傷を受けやすい有機ＥＬデ
ィスプレイ等のワークも適切に保持したまま搬送、保存
が可能なようになっている。なお、この例では有機ＥＬ
ディスプレイの後工程について例示して説明したが、本
発明のワーク収納トレーはこれらの用途に限定されるも
のではなく、その前工程や、完成品を搬送・保存および
出荷することも可能である。さらに、ＬＣＤや半導体Ｉ
Ｃ等を収納してもよく、ピンを有しないワークも収納可
能である。

【００２９】このように本発明のワーク収納トレーは、
取り扱いが極めて容易であると共に、ワークを適切に保
持・収納し搬送することができ、しかも収納時にはその
肉厚に相当する程度にまでコンパクトに重合させること
ができ、特に量産時等の製造現場で有用に使用でき、し
かも、真空成形等のように、量産性を有し安価な製造技
術が適用可能である。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ワーク収
納時には積み重ねてもワークを適切に保護することがで
き、未使用時にはよりコンパクトに収納でき、しかも使
い易いワーク収納トレーを提供できる。

【００３１】また、安価に製造することが可能なワーク
収納トレーを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のワーク収納トレーの一構成例を示す外
観斜視図である。

【図２】図１のワーク収納トレー内にワークを収納し、
積み重ねた状態を示した外観斜視図である。

【図３】図１のワーク収納トレーを収納する場合に、重
合させた状態を示した外観斜視図である。

【図４】有機ＥＬディスプレイを収納するワーク収納部
の一例を工程順に示した一部外形図および断面図で、ガ
ラス基板をワーク収納部に装着した状態を示した外観斜
視図である。

【図５】有機ＥＬディスプレイを収納するワーク収納部
の一例を工程順に示した一部外形図および断面図で、ガ
ラス基板にカーボンペーストを塗布したものをワーク収
納部に収納した状態を示した外観斜視図である。

【図６】有機ＥＬディスプレイを収納するワーク収納部
の一例を工程順に示した一部外形図および断面図で、ガ
ラス基板にピンを装着したものをワーク収納部に収納し
た状態を示した外観斜視図である。

【図７】有機ＥＬディスプレイを収納するワーク収納部
の一例を工程順に示した一部外形図および断面図で、ピ
ンを装着したガラス基板に接着剤を塗布したものをワー
ク収納部に収納した状態を示した外観斜視図である。

【符号の説明】

１ ワーク収納トレー ２ 上面 ３ ワーク収納部 ４ａ 側部 ４ｂ 側部 ５ 凸部 １１ ワーク ３１ 凹部 ３２ ワーク載置部 ３３ 底部 ３４ 装着凹部 ３５ ワーク係止部 ３６ ピン収納部

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年２月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は以下の構成に
より達成できる。 （１） 下方に開口した矩形のワーク収納トレー１であ
って、その上面２にはワーク収納部３を有し、対向する
側部のうちの一対４ａにはワーク収納トレーの上面２よ
り高さの低い複数の凸部５を有し、かつ各側部４ａ，４
ｂは下端に向かって僅かに外方に広がり、複数のワーク
収納トレー１を積み重ねるに際し、前記凸部を有する側
部４ａ同士が重なるように積み重ねたときは、一方のワ
ーク収納トレーが他方のワーク収納トレーに対して入れ
子状に重合し、前記凸部を有する側部４ａに対して、凸
部を有しない側部４ｂが重なるように積み重ねたときに
は、前記凸部の上端部５ａに前記凸部を有しない側部４
ｂの下端部が当たり、上下のワーク収納トレーが所定の
空隙を確保しつつ積み重ねられるワーク収納トレー。 （２） 前記ワーク収納部３は、２つの凹部３１とその
中間にワーク収納トレーの上面より低くなっているワー
ク載置部３２とを有する断面Ｗ字状の細長状領域であっ
て、このワーク収納部３を複数有する上記（１）のワー
ク収納トレー。 （３） 肉薄の単独の層状構造により形成されている上
記（１）または（２）のワーク収納トレー。 （４） 樹脂材からなり、真空成型により得られた上記
（１）〜（３）のいずれかのワーク収納トレー。 （５） ＤＩＰ状のピンを有するワークを収納する上記
（１）〜（４）のいずれかのワーク収納トレー。 （６） 有機ＥＬ素子製造過程のワークまたはその完成
品を収納する上記（１）〜（５）のいずれかのワーク収
納トレー。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】この突部５の上端面５ａは、ワーク収納ト
レー１の上面２より低くなっている。その高さは、下側
のワーク収納トレー上のワークに上側のワーク収納トレ
ーが接触しない高さを確保できるよう設定すればよい。
より具体的には、ワーク収納トレーの高さの１／２以
上、より好ましくは２／３、さらには３／４以上が好ま
しい。その上限としては、上下のワーク収納トレーが僅
かに重なる程度であり、より具体的には、ワーク収納ト
レーの高さの９／１０以下、特に４／５以下が好まし
い。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２６】次いで、次の工程に搬送された後、ガラス
基板上にピン１０３が装着され、再びワーク収納部３に
収納される。この場合、装着されたピン１０３は、ピン
収納部３６とその凹部３１内に収納され、かつガラス基
板１０１はワーク載置部３２とワーク係止部３５とによ
り保持されるため、装着されたピン１０３がワーク収納
トレーと接触することがないようになっている。なお、
凹部３１の底部３３は、このピン１０３の長さより深い
位置となるように設定されている。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開口した矩形のワーク収納トレー
   （１）であって、その上面（２）にはワーク収納部
   （３）を有し、対向する側部のうちの一対（４ａ）には
   ワーク収納トレーの上面（２）より高さの低い複数の凸
   部（５）を有し、かつ各側部（４ａ，４ｂ）は下端に向
   かって僅かに外方に広がり、 複数のワーク収納トレー（１）を積み重ねるに際し、前
   記凸部を有する側部（４ａ）同士が重なるように積み重
   ねたときは、一方のワーク収納トレーが他方のワーク収
   納トレーに対して入れ子状に重合し、 前記凸部を有する側部（４ａ）に対して、凸部を有しな
   い側部（４ｂ）が重なるように積み重ねたときには、前
   記凸部の上端部（５ｄ）に前記凸部を有しない側部（４
   ｂ）の下端部が当たり、上下のワーク収納トレーが所定
   の空隙を確保しつつ積み重ねられるワーク収納トレー。
2. 【請求項２】 前記ワーク収納部（３）は、２つの凹部
   （３１）とその中間にワーク収納トレーの上面より低く
   なっているワーク載置部（３２）とを有する断面Ｗ字状
   の細長状領域であって、このワーク収納部（３）を複数
   有する請求項１のワーク収納トレー。
3. 【請求項３】 肉薄の単独の層状構造により形成されて
   いる請求項１または２のワーク収納トレー。
4. 【請求項４】 樹脂材からなり、真空成型により得られ
   た請求項１〜３のいずれかのワーク収納トレー。
5. 【請求項５】 ＤＩＰ状のピンを有するワークを収納す
   る請求項１〜４のいずれかのワーク収納トレー。
6. 【請求項６】 有機ＥＬ素子製造過程のワークまたはそ
   の完成品を収納する請求項１〜５のいずれかのワーク収
   納トレー。