JPH11208254A - 温水式暖房装置 - Google Patents

温水式暖房装置

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JPH11208254A
JPH11208254A JP1446298A JP1446298A JPH11208254A JP H11208254 A JPH11208254 A JP H11208254A JP 1446298 A JP1446298 A JP 1446298A JP 1446298 A JP1446298 A JP 1446298A JP H11208254 A JPH11208254 A JP H11208254A
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tank
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hot
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俊彰 野村
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    • F28F27/00Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus
    • F28F27/02Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus for controlling the distribution of heat-exchange media between different channels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房用熱交換器のコア部を温水が下方から上
方への一方向のみに流れるようにした温水式暖房装置に
おいて、最大暖房時に温水流量の低下を招くことなく、
温水の微少流量制御時における左右の吹出空気温度差を
低減する。 【解決手段】 空調用制御装置は、流量制御弁12によ
るヒータコア11への温水供給量が所定量より小さいと
きには、遮断ドア22を図3中作動位置aとすること
で、入口部31を閉塞して通路30aへの空気の通過を
遮断する。これにより、上記コア部13のうち温水入口
側タンク14a側の一部分(図3中cで示す部位)に空
気が通過することを邪魔され、本例では完全に部位cに
は空気が流れない。これにより、温水の微少流量制御時
における左右の吹出空気温度差を格段に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温水流量を制御する
流量制御弁を用いた温水式暖房装置に関するもので、自
動車用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温水式暖房装置を含む自動車用空
調装置の吹出空気の温度制御方式として、特開平8−1
18943号に開示されているように暖房用熱交換器へ
の温水流量を制御して、吹出空気温度を制御する方式の
ものが知られている。この従来装置では、温水流量を制
御する流量制御弁を暖房用熱交換器に一体化するととも
に、流量制御弁により流量制御された温水が流入する入
口側タンクを暖房用熱交換器の下方部に配置し、この熱
交換器の上方部に出口側タンクを配置して、温水が熱交
換器のコア部を下方から上方への一方向のみに流れるよ
うに構成している。このように、温水の流れを下方から
上方への一方向流れとすることにより、Uターン流れの
方式のものに比して、暖房用熱交換器の温水流通抵抗の
低減、構造の簡略化等の長所を有している。
【0003】ところが、温水流量を流量制御弁にて微少
流量に制御すると、高温の温水が自身の浮力(高温の温
水は比重が小さい)の影響も加わって、コア部において
温水の出入口間を短絡する領域に温水が集中的に流れて
しまい、他の領域(コア部において、温水の出入口から
遠ざかる領域)では温水流量が大幅に減少するという現
象が発生し、暖房用熱交換器の左右(タンク長手方向)
の吹出温度差に非常に大きなバラツキが生じる。この結
果、運転席側と助手席側の乗員に対して、双方とも満足
できる空調感を与えることができず、空調の温度制御
上、重大な欠陥となる。
【0004】そこで、上記従来装置では、暖房用熱交換
器の下方部の温水入口側タンクもしくは上方部の温水出
口側タンクのいずれか一方に、コア部の左右方向への温
水分配を均一化する温水分配手段を内蔵して、暖房用熱
交換器の左右の吹出温度差を低減させるものを提案して
いる。この温水分配手段は、具体的には温水入口側タン
ク内部をタンク長手方向(タンク左右方向)に延びるパ
イプ状部材からなり、このパイプ状部材にタンク長手方
向に沿って複数の温水分配穴を開け、この複数の温水分
配穴から温水を分岐して温水入口側タンク内に流入させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、温水流量を流量制御弁にて最大流量に制御
する最大暖房時にも、温水はパイプ状部材に開けた複数
の温水分配穴を通して流れるので、このパイプ状部材の
介在により温水流通抵抗がどうしても高くなり、温水流
量が制限される。
【0006】そこで、本発明は上記点に鑑み、暖房用熱
交換器のコア部を温水が下方から上方への一方向のみに
流れるようにした温水式暖房装置において、最大暖房時
に温水流量の低下を招くことなく、温水の微少流量制御
時における左右の吹出空気温度差を低減することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし5記載の発明では、暖房用熱交換器
(11)は、温水入口側タンク(14a)から温水がコ
ア部(13)のチューブ(13a)を経て温水出口側タ
ンク(14b)に向かう一方向のみに流れるように構成
されており、暖房用熱交換器(11)は、空調ケース
(2)内に温水入口側タンク(14a)が下方に、温水
出口側タンク(14b)が上方となるようにして配置さ
れており、空調ケース(2)内で、コア部(13)のう
ち温水入口側タンク(14a)側の一部分に空気が通過
することを邪魔する邪魔部材(22、33)を設けたこ
とを特徴としている。
【0008】これにより、邪魔部材によりコア部のうち
温水入口側タンク側の一部分に空気が通過することが邪
魔されるため、ここでの空気と温水との熱交換量が小さ
くなる。このため、温水の微少流量制御時における左右
の吹出空気温度差を低減することができる。そして、本
発明では、上記従来装置のように温水入口側タンク内に
パイプ等の温水分配手段を設置せずに済むため、最大暖
房時に温水流量の低下を招くことが防止できる。
【0009】具体的な構成としては、請求項2記載の発
明のように邪魔部材(22、33)は、前記一部分への
空気の通過を遮断する遮断部材(22、33)であるこ
とを特徴としている。これにより、遮断部材によりコア
部のうち温水入口側タンク側の一部分に空気が通過する
ことが遮断されるため、浮力によって温水が流れ込む上
記一部分では全く空気と温水との熱交換が行われない。
このため、温水の微少流量制御時における左右の吹出空
気温度差を格段に低減することができる。
【0010】また、請求項3記載の発明では、遮蔽部材
(22)は、流量制御弁(12)による暖房用熱交換器
(11)への温水供給量が所定量より小さいときに空気
の通過を遮断し、温水供給量が前記所定量より大きいと
きには空気の通過を許容するドア部材にて構成されてい
ることを特徴としている。これにより、邪魔部材は暖房
用熱交換器への温水供給量が所定量より小さいときのみ
に空気の通過を遮断し、温水供給量が上記所定量より大
きいときには、コア部全体で空気と温水とが熱交換され
るため、最大暖房時(温水供給量が最大)にコア部で最
大暖房能力を発揮させることができる。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。なお、本例は本発明の温水式暖房装
置を自動車用温水式暖房装置(車両用空調装置)に適用
したものである。図1に車両用空調装置の全体構成図を
示す。車両用空調装置1は、車室内(空調空間)へ向か
う空気流路をなす空調ケース2を有する。空調ケース2
は、ポリプロピレン等のある程度弾性を有する材質で形
成されており、複数のケース部材が組み付けられて上記
空気流路を構成している。
【0013】空調ケース2の空気上流側は、内外気送風
ユニット3となっている。内外気送風ユニット3には外
気を空調ケース2内に取り入れるための外気導入口4
と、内気を空調ケース2内に取り入れるための内気導入
口5とが開口形成されている。これら外気導入口4およ
び内気導入口5は、板状の内外気切替ドア6にて選択的
に開閉される。これにより、内外気モードとして、内気
のみを空調ケース2内に導入する内気モードと、外気の
みを空調ケース2内に導入する外気モードとが切替え可
能となる。また、本例では、このような内外気モードの
切替えは、内外気切替ドア6をサーボモータ等の駆動手
段にて駆動することで行われる。
【0014】内外気送風ユニット4は、内外気切替ドア
6の下方部位には、空調ケース2内に車室内へ向かう空
気流を発生する送風機7が配置されている。送風機7
は、本例では遠心式多翼ファン(シロッコファン)であ
り、ファン7aとこのファン7aを駆動する電動モータ
7bとからなる。空調ケース2内で、内外気送風ユニッ
ト3の空気下流側は、クーリングユニット8となってお
り、クーリングユニット8内には、通過する空気を冷却
するエバポレータ9が配置されている。
【0015】空調ケース2内で、クーリングユニット8
の空気下流側は、ヒータユニット10となっており、ヒ
ータユニット10内には、エバポレータ9を通過した冷
風を加熱するヒータコア11が配置されている。ヒータ
コア11は、自車の水冷式の走行用エンジン100(温
水源)から供給される温水(エンジン冷却水)と空気と
を熱交換して空気を加熱する暖房用熱交換器を構成して
いる。
【0016】図1に示すようにエンジン100からヒー
タコア11までの温水供給路には、エンジン100から
ヒータコア11に供給される温水流量を制御するための
流量制御弁12が配置されている。この流量制御弁12
はどのようなタイプのものであっても良いが、本例では
ロータリー式のバルブを使用している。流量制御弁12
は、上記温水流量を制御することで、エバポレータ9を
通過した空気の加熱量を制御して、空調風の吹出温度を
調整する吹出温度調整手段を構成している。そして、こ
の流量制御弁12の弁開度、つまり温水流量(吹出温
度)は、駆動手段としてサーボモータ40(図4参照)
にて駆動制御される。
【0017】ここで、ヒータコア11の詳細について説
明する。ヒータコア11の詳細図を図2に示す。ヒータ
コア11は、温水と空気との熱交換を行うコア部13を
有する。コア部13は アルミニウム等にて偏平形状に
形成され、内部を温水が流れる多数本のチューブ13a
と、このチューブ13a間に配置され、熱交換能力を向
上させるフィン(コルゲートフィン)13bとから構成
されている。コア部13のうち、チューブ13aの長手
方向の一端部(図2中左側)には、全てのチューブ13
aに温水を分配供給する温水入口側タンク14aが配置
されている。また、コア部13のうち、チューブ13a
の長手方向の他端部(図2中右側)には、全てのチュー
ブ13aを通過した温水が合流して、コア部13から流
出する温水出口側タンク14bが配置されている。な
お、これらタンク14a、14bも、アルミニウムにて
形成されており、コア部13とタンク14a、14bと
はろー付けにて組付固定されている。
【0018】温水入口側タンク14aには、内部に温水
を流入させる温水入口15aが接続されており、温水出
口側タンク14bには、内部に温水を流出させる温水出
口15bが接続されている。そして、ヒータコア11
は、図2で示す構成からして明らかのように温水入口側
タンク14aから温水がコア部13のチューブ13aを
経て温水出口側タンク14bに向かう一方向のみに流れ
るように構成されている。
【0019】また、このようなヒータコア11は、図1
に示すようにヒータユニット10内にに温水入口側タン
ク14aが下方に、温水出口側タンク14bが上方とな
るようにして略垂直に配置されている。ヒータユニット
10のうちヒータコア11の空気下流側には、ヒータコ
ア11にて温度調整された空調風を車室内の異なる部位
に吹き出すための吹出開口部16〜18が開口形成され
ている。吹出開口部16は、乗員の上半身に向けて空調
風が吹き出すフェイス吹出開口部であり、ヒータユニッ
ト10の上方部位に開口形成されている。フェイス吹出
開口部16は、板状のドア部材であるフェイスドア19
にて開閉される。
【0020】吹出開口部17は、図示しない車両窓ガラ
スの内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出開口
部であり、ヒータユニット10の上方部位に開口形成さ
れている。デフロスタ吹出開口部17は、板状のドア部
材であるフェイスドア20にて開閉される。吹出開口部
18は、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹
出開口部であり、ヒータユニット10の下方部位に開口
形成されている。フット吹出開口部18は、板状のドア
部材であるフットドア21にて開閉される。
【0021】次に本発明の要部である遮断ドア22(本
発明の邪魔部材、遮断部材)について説明する。遮断ド
ア22は、板状のドアで、例えば樹脂製の細長の基板
(図示しない)の板面にウレタンフォーム等のシール材
を接着した構造となっている。遮断ドア22は、図1、
図3(図1中A矢視図)に示すようにエバポレータ9と
ヒータコア11との間で、ヒータコア11の空気上流側
の近傍に配置されている。遮断ドア22は、細長の形状
で、空調ケース2に回転可能に支持された回転軸22a
によって図3中矢印で示すようにa〜bの作動範囲だけ
回動可能となっている。
【0022】ここで、図3に示すようにヒータコア11
の空気上流側には、空気流路を2つの通路30a、30
bに仕切るように仕切り板23が形成されている。な
お、この仕切り板23は、空調ケース2に一体形成であ
っても良いし、別体であっても良い。仕切り板23は、
図3に示すようにヒータコア11(コア部13)のう
ち、図3に示すように温水流れ上流側、すなわち温水入
口側タンク14aに偏った位置に形成されている。
【0023】このようにすることで、エバポレータ9を
通過した空気のうち、図3に示すように仕切り板23よ
り下方(温水流れ上流側)で通路30aに送風された少
量の空気は、コア部13の温水上流側を通過し、仕切り
板23より上方(温水流れ下流側)で通路30bに送風
された残りの空気は、コア部13の温水上流側を通過す
る。
【0024】仕切り板23の空気上流側端部は、図3に
示すように遮断ドア22側に折れ曲がって遮断ドア22
と当接するシール壁23aを構成している。つまり、本
例では上記遮断ドア22は、図3に示すようにヒータコ
ア11の温水流れ上流側に位置する空調ケース2の内壁
面と、上記仕切り板23との間で、上記通路30aの空
気上流側部位に設置してある。そして、遮断ドア22が
通路30aの入口部31を閉塞するときには(図3中a
で示す作動位置)、シール壁23aが遮断ドア22と当
接して確実に入口部31をシールして閉塞するようにし
ている。
【0025】なお、空調ケース2内では、図3中紙面表
裏方向における内壁面には、図示しないが同様のシール
壁が形成されており、シール壁は全体的に見ると額縁状
となっている。また、遮断ドア22が通路30aの入口
部31を開口するときには、図3中bで示す作動位置と
なる。そして、この際、空調ケース11は図3に示すよ
うに遮断ドア22が通風抵抗とならないように一部膨ら
んだドア収納部32が一体成形されている。これによ
り、遮断ドア22が入口部31を開口する作動位置bで
ある場合は、遮断ドア22が収納部32に収納配置され
るため、空調空気の流れを邪魔することが無い。
【0026】このような遮断ドア22は、図4に示すよ
うに駆動手段としてサーボモータ41にて駆動される。
そして、サーボモータ41は、周知のコンピュータ手段
である空調制御装置50によって制御される。空調制御
装置50は、各種空調状態を自動制御するものであっ
て、空調環境情報としてセンサ群52の検出信号(内気
温や外気温等)や、温度設定器51での設定温度等を読
み込み、上記流量制御弁12の弁開度(上記温水流量で
あり、空調風の吹出温度)を制御することで、車室内温
度を上記設定温度となるように制御する。また、上記電
動モータ7bも空調制御装置50にて制御され空調風の
風量も自動制御され、さらには上記ドア19〜21の作
動(吹出モード)を自動制御する。
【0027】本例における上記遮断ドア22の作動制御
は以下のようなものである。先ず、空調用制御装置50
では、流量制御弁12の弁開度、つまりヒータコア13
へ供給される温水流量を検知している。そして、空調用
制御装置50は、流量制御弁12によるヒータコア11
への温水供給量が所定量より小さいときには、遮断ドア
22を図3中作動位置aとすることで、入口部31を閉
塞して通路30aへの空気の通過を遮断する。
【0028】これにより、上記コア部13のうち温水入
口側タンク14a側の一部分(図3中cで示す部位)に
空気が通過することを邪魔され、本例では完全に部位c
には空気が流れない。つまり、このように温水供給量が
少ない微小流量制御時には、上述したように浮力の影響
で、図2中矢印で示すように温水がコア部13の温水入
口側タンク14a側(上記部位c)を流れるため、この
部位cを通過した空気は、他の部位よりも最も温度が高
くなる。このため、ヒータコア13を通過した後の空調
風の吹出温度分布が偏り、左右の吹出空気温度差が顕著
に大きくなる。
【0029】そこで、本例ではこの微小流量制御時に
は、部位cには空気が流れないように遮断されるため、
ここでの温水と空気との熱交換が行われない。これによ
り、温水の微少流量制御時における左右の吹出空気温度
差を格段に低減できる。一方、上記温水供給量が上記所
定量より大きいときには、遮断ドア22を図3中作動位
置bとすることで、入口部31を閉塞して通路30aへ
の空気の通過を許容する。これにより、コア部13全体
で空気と温水とが熱交換されるとともに、例えば最大暖
房時(温水供給量が最大)にコア部13で最大暖房能力
を発揮させることができる。これに加え、本例では上記
従来装置のようにタンク内にパイプを配置せずに左右の
吹出空気温度差を低減できるため、最大暖房時に温水流
量の低下を招くことを防げる。
【0030】ところで、本発明では遮断ドア22をコア
部13のうち上記部位cに当接して、この部位cに空気
が流れないように配置しても良い。しかし、このように
すると、ヒータコア11には100度近い高温の温水が
流れるため、遮断ドア22の耐久性がが温水の熱によっ
て悪化する可能性がある。そこで、本例では上記仕切り
板23によってヒータコア13から所定量離れるように
入口部31を形成し、この入口部31を遮断ドア22が
開閉するようにした。これにより、遮断ドア22をヒー
タコア11と離した位置に配置でき、遮断ドア22の耐
久性を向上できる。
【0031】(変形例)上記実施形態では、上記遮断ド
ア22をヒータコア11の空気上流側に配置したが、図
5、図6(図5のA矢視図)に示すようにヒータコア1
1の空気下流側に配置しても良い。 また上記実施形態
では、上記遮断ドア22をヒータコア11の空気上流側
に配置したが、図7、図8(図7のA矢視図)に示すよ
うに空調ケース2の内壁面に一体成形された一対の遮蔽
板33(邪魔部材)にて部位cを挟み込むようにしても
良い。なお、遮蔽板33はいずれか一方あれば良い。
【0032】また、上記各実施形態では、部材cに完全
に空気流れないようにしたが、微小量だけ流れるように
しても良いし、部位cへの空気の流れを邪魔すること
で、部位cでの空気と温水の熱交換量を少なくする。こ
れにより上記部位cを通過する空調風の吹出温度を低下
させることができ、温水の微少流量制御時における左右
の吹出空気温度差を低減することができる。
【0033】また、上記各実施形態では、温水入口側タ
ンク14aと温水出口側タンク14bとが天地方向に並
ぶようにヒータコア11を垂直に配置したが、本発明で
は温水入口側タンク14aが温水出口側タンク14bよ
り下方で、ヒータコア11を傾斜して配置しても良い。
また、上記各実施形態では、本発明の温水式暖房装置を
車両用空調装置に適用したが、本発明はこれに限定され
るものでは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】上記実施形態におけるヒータコア11の構成図
である。
【図3】図1を矢印A方向から見た上面図である。
【図4】上記実施形態における空調制御装置の構成図で
ある。
【図5】本発明の変形例を表す図である。
【図6】本発明の変形例を表す図である。
【図7】本発明の変形例を表す図である。
【図8】本発明の変形例を表す図である。
【符号の説明】
2…空調ケース、11…ヒータコア、12…流量制御
弁、13…コア部、13a…チューブ、14a…温水入
口側タンク、14b…温水出口側タンク、15a…温水
入口、15b…温水出口、22…遮断ドア。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空間へ向かう空気流路をなす空調ケ
    ース(2)と、 前記空調ケース(2)内に配置され、温水源(100)
    から供給される温水と空気とを熱交換して空気を加熱す
    る暖房用熱交換器(11)と、 前記温水源(100)から前記暖房用熱交換器(11)
    に供給される温水流量を制御するための流量制御弁(1
    2)とを備え、 前記暖房用熱交換器(11)は、 並列配置された多数本のチューブ(13a)を有し、前
    記温水と空気との熱交換を行うコア部(13)と、 前記コア部(13)の一端部に配置された温水入口側タ
    ンク(14a)と、 前記コア部(13)の他端部に配置された温水出口側タ
    ンク(14b)と、 前記温水入口側タンク(14a)内に温水を流入させる
    温水入口(15a)と、 前記温水出口側タンク(14b)から温水を流出させる
    温水出口(15b)とを備え、 前記暖房用熱交換器(11)は、前記温水入口側タンク
    (14a)から温水が前記コア部(13)の前記チュー
    ブ(13a)を経て前記温水出口側タンク(14b)に
    向かう一方向のみに流れるように構成されており、 前記暖房用熱交換器(11)は、前記空調ケース(2)
    内に前記温水入口側タンク(14a)が下方に、前記温
    水出口側タンク(14b)が上方となるようにして配置
    されており、 前記空調ケース(2)内で、前記コア部(13)のうち
    前記温水入口側タンク(14a)側の一部分に空気が通
    過することを邪魔する邪魔部材(22、33)を設けた
    ことを特徴とする温水式暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記邪魔部材(22、33)は、前記一
    部分への空気の通過を遮断する遮断部材(22)である
    ことを特徴とする請求項1記載の温水式暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断部材(22)は、前記流量制御
    弁(12)による前記暖房用熱交換器(11)への温水
    供給量が所定量より小さいときに空気の通過を遮断し、
    前記温水供給量が前記所定量より大きいときには空気の
    通過を許容するドア部材にて構成されていることを特徴
    とする請求項2記載の温水式暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記暖房用熱交換器(11)(3)は、
    前記空調ケース(2)内に前記温水入口側タンク(14
    a)(3a)が下方に、前記温水出口側タンク(14
    b)が上方となるようにして略垂直に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の温水式暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記温水源(100)が自動車の水冷式
    の走行用エンジン(100)であり、請求項1ないし4
    のいずれか1つに記載の温水式暖房装置を自動車用温水
    式暖房装置として構成したことを特徴とする温水式暖房
    装置。
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