JPH11207800A - ウインドモールディングの製造方法と製造装置 - Google Patents

ウインドモールディングの製造方法と製造装置

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JPH11207800A
JPH11207800A JP10015989A JP1598998A JPH11207800A JP H11207800 A JPH11207800 A JP H11207800A JP 10015989 A JP10015989 A JP 10015989A JP 1598998 A JP1598998 A JP 1598998A JP H11207800 A JPH11207800 A JP H11207800A
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molding
core material
leg
die
guide
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Application number
JP10015989A
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English (en)
Inventor
Itaru Shirahata
至 白幡
Noboru Kanzaki
昇 神崎
Yoshihiro Aoyama
義弘 青山
Dainin Ri
大任 李
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠部の意匠面に凹凸の歪みを発生させるこ
となく、モールディング本体の長手方向の全長にわたっ
て、その脚部の所要位置に芯材をインサートして成形す
る。これによってモールディング本体の全長にわたって
脚部を補強し、脚部の強度不足が原因となる外れを防止
する。 【解決手段】 意匠部用成形部36を有する固定ダイ3
1に対し脚部用成形部37を有する可動ダイ40を進退
させて意匠部12と脚部17との間に高さ可変部20を
一体に備えたモールディング本体11を押出成形する。
これと同時に、剛性を有する芯材25を固定ダイ31の
芯材案内体50を通して供給することで、モールディン
グ本体11の所要位置に芯材25をインサートする。可
動ダイ40の進退動作に連動して芯材案内体50を変位
させて芯材25を脚部17の所定高さ位置にインサート
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として車両の
ウインドパネルの周縁部に装着されるウインドモールデ
ィングの製造方法と製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のウインドパネルの周縁部に
装着されるウインドモールディングにおいて、ウインド
パネルの上部に対するアッパモールディング部において
は雨水受け部が形成されることなく、同ウインドパネル
の左右両側部に対するサイドモールディング部において
のみ雨水受け部が形成される構造のウインドモールディ
ングが知られている。前記構造のウインドモールディン
グにおいて、意匠部と脚部との間に高さ可変部を一体に
備え、押出成形の際、高さ可変部の高さ寸法が変化され
ることで、雨水受け部がないアッパモールディング部
と、雨水受け部を有するサイドモールディング部とを連
続して有するウインドモールディングを押出成形によっ
て製造する方法が知られている。前記構造のウインドモ
ールディングを製造する方法には、例えば、特開平4−
356216号公報に開示されている。
【0003】このようなウインドモールディングの製造
方法において、図12と図13に示すように、意匠部用
成形部134を有する固定ダイ131に対し、脚部用成
形部141を有する可動ダイ140を進退させること
で、意匠部112と脚部117との間に高さ可変部12
0を一体に備えたモールディング本体111を押出成形
するようになっている。さらに、前記モールディング本
体111の押出成形と同時に、剛性を有する芯材125
を前記固定ダイ131の材料流路132の内部に固定状
態で設けられた芯材案内部150の案内路151を通し
て供給する。これによって、モールディング本体111
に前記芯材125をインサートするようになっている。
そして、前記芯材125によってモールディング本体1
11の不測の伸縮が防止されるとともに、モールディン
グ本体111の強度が高められるようになっている。ま
た、図示はしないが可動ダイに意匠部用成形部が形成さ
れ、固定ダイに可変部用成形部と脚部用成形部が形成さ
れた構造の押出成形用ダイ装置が、例えば、特開平7−
76213号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12と図
13に示すようなウインドモールディングの製造方法に
おいて、図12の(A)に示すように、モールディング
本体111のアッパモールディング部111aにおいて
は、脚部117の所定位置に芯材125がインサートさ
れる。しかしながら、アッパモールディング部111a
の端部寄りからコーナモールディング部に向かって芯材
25のインサート位置がしだいに変位していく。そし
て、図12の(B)に示すように、サイドモールディン
グ部111cにおいては、脚部117には芯材125が
インサートされることなく、高さ可変部120に対し芯
材125がインサートされる。
【0005】サイドモールディング部111cにおいて
は、脚部117に芯材125がインサートされないた
め、その脚部117の強度が不足する。このため、図1
4の(A)に示すように、ウインドパネル1の周縁部に
ウインドモールディング10が装着される際、サイドモ
ールディング部111cにおいては、脚部117がウイ
ンドパネル101から外れて突出し、意匠部112がウ
インドパネル101に向けて倒れるという問題点があっ
た。また、可動ダイに意匠部用成形部が形成され、固定
ダイに脚部用成形部が形成された構造の押出成形用ダイ
装置を用いてウインドモールディングを押出成形する場
合には、脚部の所定位置に芯材をインサートすることが
可能となる。ところが、可動ダイの意匠部用成形部にお
いてモールディング本体の意匠部が成形された場合、固
定ダイに対する可動ダイの進退動作によって意匠部の意
匠面に凹凸の歪みが発生し、見栄えが悪化される。
【0006】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、意匠部の意匠面に凹凸の歪みを発生させることな
く、モールディング本体の長手方向の全長にわたって、
その脚部の所要位置に芯材をインサートして成形するこ
とができ、これによってモールディング本体の全長にわ
たって脚部を補強し、脚部の強度不足が原因となる外れ
を防止することができるウインドモールディングの製造
方法と、その製造方法を容易に実施することができるウ
インドモールディングの製造装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係るウインドモールディングの製
造方法は、意匠部用成形部を有する固定ダイに対し脚部
用成形部を有する可動ダイを進退させて意匠部と脚部と
の間に高さ可変部を一体に備えたモールディング本体を
押出成形すると同時に、少なくとも1本の剛性を有する
芯材を前記固定ダイの材料流路内に設けられた芯材案内
体を通して供給することで、モールディング本体の所要
位置に前記芯材をインサートしてウインドモールディン
グを製造する方法であって、前記可動ダイの進退動作に
連動して前記芯材案内体を変位させて前記芯材を前記脚
部の所定高さ位置にインサートする。
【0008】したがって、意匠部用成形部を有する固定
ダイに対し脚部用成形部を有する可動ダイを進退させて
モールディング本体を押出成形することで、意匠部の意
匠面に凹凸の歪みを発生させることなく、意匠部と脚部
との間に高さ可変部を一体に備えたモールディング本体
を容易に成形することができる。特に、前記脚部用成形
部を有する可動ダイの進退動作に連動して芯材案内体が
変位されることで、モールディング本体の全長にわたっ
て、その脚部の所定高さ位置に剛性を有する芯材をイン
サートすることができる。
【0009】また、請求項2の発明に係るウインドモー
ルディングの製造装置は、意匠部と脚部との間に高さ可
変部を一体に備えたモールディング本体を押出成形する
と同時に、少なくとも1本の剛性を有する芯材を前記モ
ールディング本体の所要位置にインサートしてウインド
モールディングを製造する装置であって、意匠部用成形
部及び可変部用成形部を有する固定ダイと、その固定ダ
イの可変部用成形部に対し進退可能に配設されかつ脚部
用成形部を有する可動ダイとを備え、前記固定ダイの材
料流路内には前記芯材を供給案内するための芯材案内体
が変位可能に配設され、前記芯材案内体は、連動手段に
よって前記可動ダイの進退動作に連動して変位される構
成にしてある。したがって、請求項1に記載のウインド
モールディングの製造方法を容易に実施することができ
る。
【0010】請求項3の発明に係るウインドモールディ
ングの製造装置は、請求項2に記載のウインドモールデ
ィングの製造装置において、芯材案内体は回動軸を中心
として回動可能に組み付けられ、その芯材案内体の連動
手段はモータを駆動源とする案内体駆動機構によって構
成されている。
【0011】請求項4の発明に係るウインドモールディ
ングの製造装置は、請求項2に記載のウインドモールデ
ィングの製造装置において、可動ダイと芯材案内体とは
連結体によって一体状に結合され、その連結体によって
芯材案内体の連動手段が構成されている。したがって、
モータを駆動源とする案内体駆動機構を設ける必要性が
なく、構造が簡単となり、コスト低減を図ることが可能
となる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
7にしたがって説明する。図6と図7において、車体パ
ネル6のフロント部の窓枠部7には、ウインドパネル1
がダムラバー8等によって支持された状態で組み付けら
れている。ウインドパネル1の周縁部にはウインドモー
ルディング10が装着され、そのウインドモールディン
グ10によってウインドパネル1の周縁部と窓枠部7と
の間の隙間が塞がれるようになっている。前記ウインド
モールディング10は、モールディング本体11と、そ
のモールディング本体11に内設されかつ金属製のワイ
ヤー、帯板材等の剛性を有する芯材25を備えている。
【0013】モールディング本体11は、合成樹脂、ゴ
ム等の押出成形によって長尺に形成されている。そし
て、モールディング本体11は、ウインドパネル1の周
縁部の上部からコーナ部及び左右両側部にそれぞれ対応
するアッパモールディング部11a、コーナモールディ
ング部11b及び左右の両サイドモールディング部11
cを連続して一体に備えている。前記モールディング本
体11は、その断面において、意匠部12と脚部17と
の間に高さ可変部20を一体に備え、モールディング本
体11の押出成形の際、高さ可変部20の高さ寸法が変
化される。すなわち、図7の(B)に示すように、モー
ルディング本体11のアッパモールディング部11aに
おいては、高さ可変部20の高さ寸法が略零で雨水受部
21が構成されていない。アッパモールディング部11
aの端部からコーナモールディング部11bに向かって
高さ可変部20の高さ寸法がしだいに増大される。そし
て、サイドモールディング部11cにおいては、高さ可
変部20の高さ寸法が所定寸法に形成され、その高さ可
変部20によって雨水受部21が構成されている。
【0014】前記モールディング本体11の意匠部12
は、ウインドパネル1の周縁部の表面に張り出す頭部1
3と、車体パネル6の窓枠部7の周縁部に向けて張り出
すリップ部15とを備えている。さらに、リップ部15
は軟質の合成樹脂、ゴム等の材料によって薄肉状に形成
されて弾性に富む。また、リップ部15以外の部分、す
なわち、頭部13、高さ可変部20及び脚部17は、硬
質又は半硬質の合成樹脂、ゴム等の材料より形成されて
いる。
【0015】前記脚部17は、ウインドパネル1の端面
に沿って延出され、その脚部17の先端部にはウインド
パネル1の周縁部の背面に係合する係止部18が形成さ
れている。そして、アッパモールディング部11aにお
いては、頭部13(又は高さ寸法が略零となった高さ可
変部20)の背面と脚部17及び係止部18によってウ
インドパネル1に対する装着溝19が構成されている。
コーナモールディング部11b及びサイドモールディン
グ部11cにおいては、頭部13の背面に形成された高
さ可変部20と脚部17及び係止部18によってウイン
ドパネル1に対する装着溝19が構成されている。
【0016】前記モールディング本体11の脚部17の
所定位置には、少なくとも1本の剛性を有する芯材25
がモールディング本体11の押出成形と同時にインサー
トされている。そして、前記芯材25によってモールデ
ィング本体11の押出成形の不測の伸縮が防止されてい
る。さらに、アッパモールディング部11a、コーナモ
ールディング部11b及びサイドモールディング部11
cのそれぞれの脚部17の所定位置に芯材25がインサ
ートされることで、各部の脚部17の強度がそれぞれ増
大される。このため、ウインドパネル1の周縁部に対
し、アッパモールディング部11a、コーナモールディ
ング部11b及びサイドモールディング部11cを、こ
れら各部の装着溝19において装着不良なく確実かつ強
固に装着することができる。この結果、脚部17の強度
不足が原因となる外れを防止することができる。
【0017】次に、前記実施の形態に係るウインドモー
ルディング10を製造する方法に用いられる押出成形用
ダイ装置30を図1〜図5にしたがって説明する。図3
と図4において、押出成形用ダイ装置30の固定ダイ3
1の内部には、第1材料流路32と、第2材料流路33
とがそれぞれ形成されている。第1材料流路32の供給
口には、モールディング本体11の主要部(意匠部12
の頭部13、高さ可変部20及び脚部17)に対応する
第1材料P1を供給するための第1押出機60の材料供
給パイプ60aが接続されている。第2材料流路33の
供給口には、意匠部12のリップ部15に対応する第2
材料P2を供給するための第2押出機61の材料供給パ
イプ61aが接続されている。前記第1材料流路32と
第2材料流路33との出口側は、固定ダイ31の前面に
開口された押出口35にそれぞれ連通して合流してい
る。
【0018】図1の(A)及び(B)に示すように、前
記固定ダイ31の押出口35には、モールディング本体
11の意匠部12に対応する意匠部用成形部36と、可
変部20に対応する可変部用成形部37とがそれぞれ連
続して形成されている。固定ダイ31の前側には可変部
用成形部37の下部に連通してガイド溝31aが凹設さ
れている。このガイド溝31aには、可動ダイ40が上
下方向に摺動可能に組み付けられている。
【0019】前記可動ダイ40には、モールディング本
体11の脚部17に対応する脚部用成形部41が前記固
定ダイ31の可変部用成形部37の下部に連通して形成
されている。そして、図2の(A)及び(B)に示すよ
うに、可動ダイ40がダイ駆動機構45によって上下方
向に摺動されることで、その可動ダイ40が可変部用成
形部37に対し進退されるようになっている。前記ダイ
駆動機構45は、制御装置70によって駆動制御される
モータを駆動源とする作動ロッド45aを有し、その作
動ロッド45aの先端部に可動ダイ40が連結されてい
る。
【0020】図2と図3に示すように、固定ダイ31の
第1材料流路32には、芯材25を供給案内するための
案内路51を有する芯材案内体50が、可動ダイ40の
進退動作に連動して変位可能に内設されている。この実
施の形態において、芯材案内体50の基部には水平方向
(図3においては図に向かって上下方向)の回動軸52
が一体に形成されている。この回動軸52は固定ダイ3
1の内部に回動可能に組み付けられている。そして、芯
材案内体50は、案内体駆動機構54によって回動軸5
2を中心として回動変位されることで、モールディング
本体11の脚部17の所定高さ位置に芯材25を移送案
内するようになっている。
【0021】すなわち、前記芯材案内体50の回動軸5
2の一端部は固定ダイ31の一側面に突出している。こ
の回動軸52の一端部の突出部には作動レバー53が一
体状に延出されている。一方、案内体駆動機構54は、
制御装置70によって駆動制御されるモータを駆動源と
する作動ロッド54aを有し、その作動ロッド54aの
先端部に作動レバー53が連結されている。
【0022】次に、前記押出成形用ダイ装置30を備え
たウインドモールディングの製造装置の作用とともに、
ウインドモールディングの製造方法を説明する。図5に
示すように、第1押出機60から第1材料P1が固定ダ
イ31の第1材料流路32に供給される。また、第2押
出機61から第2材料P2が固定ダイ31の第2材料流
路33に供給される。さらに、ロール状に巻回された芯
材25が芯材供給装置65から固定ダイ31の芯材案内
体50の案内路51を通して第1材料流路32に供給さ
れる。
【0023】図1の(A)及び図2の(A)に示すよう
に、固定ダイ31に対し可動ダイ40が後退位置に配置
された状態にあるときには、固定ダイ31の可変部用成
形部37が開かれる。このため、第1材料流路32に供
給された第1材料P1は固定ダイ31の意匠部用成形部
36、可変部用成形部37及び可動ダイ40の脚部用成
形部41から押出され、その第1材料P1によってモー
ルディング本体11の意匠部12の頭部13、高さ可変
部20及び脚部17が成形される。
【0024】また、第2材料流路33に供給された第2
材料P2は固定ダイ31の意匠部用成形部36の一部か
ら押出され、モールディング本体11の意匠部12のリ
ップ部15が成形される。さらに、芯材25は芯材案内
体50の案内路51に移送案内されながら可動ダイ40
の脚部用成形部41に向けて移送される。前記した状態
のもとで、モールディング本体11の一方のサイドモー
ルディング部11cが押出成形される。この一方のサイ
ドモールディング部11cにおいては、高さ可変部20
の高さ寸法が所定寸法に形成され、その高さ可変部20
によって雨水受部21が構成される。さらに、一方のサ
イドモールディング部11cの脚部17の所定高さ位置
には芯材25がインサートされる。
【0025】前記一方のサイドモールディング部11c
が所定長さだけ成形されると、可動ダイ40が固定ダイ
31の可変部用成形部37をしだいに閉じるようにして
前進する。これによって、高さ可変部20の高さ寸法が
しだいに減小され一方のコーナモールディング部11b
が成形される。前記可動ダイ40の前進動作に連動して
芯材案内体50が回動軸52を中心として回動変位す
る。このため、一方のコーナモールディング部11bに
おいても、その脚部17の所定高さ位置に芯材25がイ
ンサートされる。
【0026】前記したように一方のコーナモールディン
グ部11bが成形されると、それと略同時に可動ダイ4
0が前進位置まで前進する。そして、図1の(B)及び
図2の(B)に示すように、可動ダイ40によって固定
ダイ31の可変部用成形部37が略閉じられる。これに
よって、高さ可変部20の高さ寸法が略零のアッパモー
ルディング部11aが成形される。前記可動ダイ40が
前進位置まで前進すると、これに連動して芯材案内体5
0が回動軸52を中心として所定位置まで回動変位す
る。このため、アッパモールディング部11aにおいて
も、その脚部17の所定高さ位置に芯材25がインサー
トされる。
【0027】前記アッパモールディング部11aが所定
長さだけ成形されると、可動ダイ40が固定ダイ31の
可変部用成形部37をしだいに開くようにして後退す
る。これによって、高さ可変部20の高さ寸法がしだい
に増大され他方のコーナモールディング部11bが成形
される。この他方のコーナモールディング部11bにお
いても、その脚部17の所定高さ位置に芯材25がイン
サートされる。
【0028】前記したように他方のコーナモールディン
グ部11bが成形されると、それと略同時に可動ダイ4
0が後退位置まで前進する。そして、可動ダイ40によ
って固定ダイ31の可変部用成形部37が開かれる。こ
れによって、高さ可変部20の高さ寸法が所定寸法に形
成され、その高さ可変部20によって雨水受部21が構
成された他方のアッパモールディング部11aが成形さ
れる。この他方のサイドモールディング部11cにおい
ても、その脚部17の所定高さ位置に芯材25がインサ
ートされる。
【0029】前記固定ダイ31には意匠部用成形部36
と可変部用成形部37が形成され、可動ダイ40には脚
部用成形部41が形成される。このため、可動ダイ40
の進退動作時においもモールディング本体11の意匠部
12の意匠面(表面)が固定ダイ31の意匠部用成形部
36において安定よく良好に成形される。この結果、可
動ダイ40の進退動作が原因となってモールディング本
体11の意匠部12に凹凸の歪みが発生する不具合も防
止される。
【0030】図5に示すように、長尺のウインドモール
ディング10が一連に連続して押出成形された後、ウイ
ンドモールディング10は、冷却槽62及び引取装置6
3を経て切断装置64に向けて移送される。この切断装
置64において一連に連続したウインドモールディング
10が所定の長さ寸法に切断され、これによって実施の
形態1のウインドモールディング10が製造される。前
記芯材供給装置65、引取装置63及び切断装置64に
おいてもダイ駆動機構45及び案内体駆動機構54の制
御装置70によって駆動制御される。
【0031】なお、この発明のウインドモールディング
の製造方法と製造装置は、前記実施の形態に限定されな
い。例えば、前記実施の形態においては、モールディン
グ本体11の脚部17の略中間高さ位置に1本の剛性を
有する芯材25がインサートされた場合を例示したが、
芯材の本数は限定しない。例えば、図11の(A)及び
(B)に示すように、モールディング本体11のアッパ
モールディング部11a、コーナモールディング部11
b及びサイドモールディング部11cの各部において、
その脚部17の上下部に複数本(2本)の剛性を有する
芯材26がそれぞれインサートされてもよい。
【0032】また、前記実施の形態において、モールデ
ィング本体11の脚部17の所定高さ位置に芯材26
(又は芯材25)を移送案内するために、固定ダイ31
の第1材料流路32には、回動軸52を中心として芯材
案内体50が内設されている。そして、回動軸52がそ
の作動レバー53を介して案内体駆動機構54によって
回動制御されることで、芯材案内体50が、可動ダイ4
0の進退動作に連動して回動変位されるように構成され
る場合を例示したが、これに限定しない。例えば、図8
〜図10に示すように、固定ダイ31の第1材料流路3
2に設けられる芯材案内体50aと、可動ダイ40aと
を連結体43によって一体状に連結し、その連結体43
によって芯材案内体50aの連動手段を構成してもよ
い。また、芯材案内体50aには所要数の芯材26(又
は25)を供給案内するための案内路51aが形成され
ている。図8〜図10に示すように構成することで、モ
ータを駆動源とする案内体駆動機構を設ける必要性がな
く、構造が簡単となり、コスト低減を図ることが可能と
なる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のウインド
モールディングの製造方法によれば、意匠部の意匠面に
凹凸の歪みを発生させることなく、モールディング本体
の長手方向の全長にわたって、その脚部の所要位置に芯
材をインサートして脚部を良好に補強することができ
る。そして、前記したようにモールディング本体の長手
方向の全長にわたって脚部を良好に補強したウインドモ
ールディングを容易に製造することができる。これによ
って、ウインドモールディングが脚部の強度不足が原因
となる不具合を防止することができる。また、この発明
のウインドモールディングの製造装置によれば、前記製
造方法を容易に実施することができるとともに、モール
ディング本体の長手方向の全長にわたって脚部を良好に
補強したウインドモールディングを容易に量産すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の押出成形用ダイ装置を
構成する固定ダイに対し可動ダイが後退位置と前進位置
にそれぞれ配置された状態を示す正面図である。
【図2】同じく固定ダイに対し可動ダイが後退位置と前
進位置にそれぞれ配置された状態を一部破断して示す側
面図である。
【図3】同じく固定ダイの第1・第2の材料流路と芯材
案内体の関係を示す平断面図である。
【図4】同じく押出成形用ダイ装置を示す斜視図であ
る。
【図5】同じくウインドモールディングの製造ラインを
示す説明図である。
【図6】同じくウインドパネルの周縁部にウインドモー
ルディングが装着された状態を示す正面図である。
【図7】同じく図6のVIIA−VIIA及びVIIB
−VIIB線にそれぞれ基づく断面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態の押出成形用ダイ装
置の固定ダイ、可動ダイ及び芯材案内体の関係を示す断
面図である。
【図9】同じく可動ダイに芯材案内体が一体状に設けら
れた状態を示す斜視図である。
【図10】同じく芯材案内体の案内路を示す断面図であ
る。
【図11】同じくウインドモールディングのサイドモー
ルディング部とアッパモールディング部とをそれぞれ示
す断面図である。
【図12】従来の押出成形用ダイ装置を構成する固定ダ
イに対し可動ダイが後退位置と前進位置にそれぞれ配置
された状態を示す正面図である。
【図13】同じく従来の固定ダイ、可動ダイ及び芯材案
内部の関係を示す断面図である。
【図14】同じく従来のウインドモールディングのサイ
ドモールディング部とアッパモールディング部とをそれ
ぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドパネル 10 ウインドモールディング 11 モールディング本体 12 意匠部 14 意匠面 17 脚部 20 可変部 25、26 芯材 30 押出成形用ダイ装置 31 固定ダイ 32 第1材料流路 36 意匠部用成形部 37 可変部用成形部 40 可動ダイ 41 脚部用成形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 大任 愛知県大府市長根町四丁目1番地 東海興 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠部用成形部を有する固定ダイに対し
    脚部用成形部を有する可動ダイを進退させて意匠部と脚
    部との間に高さ可変部を一体に備えたモールディング本
    体を押出成形すると同時に、少なくとも1本の剛性を有
    する芯材を前記固定ダイの材料流路内に設けられた芯材
    案内体を通して供給することで、モールディング本体の
    所要位置に前記芯材をインサートしてウインドモールデ
    ィングを製造する方法であって、 前記可動ダイの進退動作に連動して前記芯材案内体を変
    位させて前記芯材を前記脚部の所定高さ位置にインサー
    トするウインドモールディングの製造方法。
  2. 【請求項2】 意匠部と脚部との間に高さ可変部を一体
    に備えたモールディング本体を押出成形すると同時に、
    少なくとも1本の剛性を有する芯材を前記モールディン
    グ本体の所要位置にインサートしてウインドモールディ
    ングを製造する装置であって、 意匠部用成形部及び可変部用成形部を有する固定ダイ
    と、その固定ダイの可変部用成形部に対し進退可能に配
    設されかつ脚部用成形部を有する可動ダイとを備え、 前記固定ダイの材料流路内には前記芯材を供給案内する
    ための芯材案内体が変位可能に配設され、 前記芯材案内体は、連動手段によって前記可動ダイの進
    退動作に連動して変位される構成にしてあるウインドモ
    ールディングの製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のウインドモールディン
    グの製造装置において、芯材案内体は回動軸を中心とし
    て回動可能に組み付けられ、その芯材案内体の連動手段
    はモータを駆動源とする案内体駆動機構によって構成さ
    れているウインドモールディングの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のウインドモールディン
    グの製造装置において、可動ダイと芯材案内体とは連結
    体によって一体状に結合され、その連結体によって芯材
    案内体の連動手段が構成されているウインドモールディ
    ングの製造装置。
JP10015989A 1998-01-28 1998-01-28 ウインドモールディングの製造方法と製造装置 Pending JPH11207800A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1238856A2 (en) 2001-03-09 2002-09-11 Ichikoh Industries, Ltd. Room lamp for vehicle
US6739599B1 (en) 1999-11-05 2004-05-25 Tokai Kogyo Co., Ltd. Molding and method and device for manufacturing the molding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6739599B1 (en) 1999-11-05 2004-05-25 Tokai Kogyo Co., Ltd. Molding and method and device for manufacturing the molding
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