JPH11207395A - 連続吸引排出装置 - Google Patents

連続吸引排出装置

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Publication number
JPH11207395A
JPH11207395A JP10191490A JP19149098A JPH11207395A JP H11207395 A JPH11207395 A JP H11207395A JP 10191490 A JP10191490 A JP 10191490A JP 19149098 A JP19149098 A JP 19149098A JP H11207395 A JPH11207395 A JP H11207395A
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JP
Japan
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tank
suction
discharge device
muddy water
water
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Application number
JP10191490A
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English (en)
Inventor
Takato Nakajima
隆登 中嶋
Tatsuo Ishimatsu
辰男 石松
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DI TECHNO KK
Original Assignee
DI TECHNO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 泥水、土砂、岩石などを吸引してタンクに収
容した収容物を分別または凝集、固化することにより廃
棄作業を容易にし、かつ連続運転を可能とする。 【解決手段】 連続吸引排出装置16は、高圧水などに
よる地盤掘削作業時に発生する、土砂を含む泥水15を
吸引して収容可能な2個の貯留タンク31,32と、泥
水15をどちらの貯留タンクに収容するかを選択するた
めの開閉バルブ33,34と、貯留タンク31,32か
ら排出された泥水39を土砂36と懸濁水37とに分離
する振動篩38とを備えている。また、貯留タンク3
1,32内に泥水15を吸引するために貯留タンク3
1,32内を減圧する真空ポンプ60と、貯留タンク3
1,32をそれぞれ正回転、逆回転させるための駆動モ
ータ61とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤の掘削工事な
どで発生する土砂混じりの泥水あるいは土砂、岩石など
の固形物を吸引し、土砂類と懸濁水との分離や固形物の
サイズごとの分別、泥水の凝集や改質などを行う連続吸
引排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧水を地盤に対して噴射することによ
って掘削作業を行うウォータジェット工法あるいはその
他の地盤掘削工法を実施する際に発生する土砂混じりの
泥水などは、吸引装置や貯留槽などを備えた吸引回収車
などを使用して回収し、回収した固形物や泥水は、吸引
車を移動させて所定の場所まで運搬した後、廃棄してい
る。
【0003】このような吸引回収車に関する技術とし
て、例えば、特開平6−63599号公報に開示されて
いる脱水乾燥装置、特開平8−141599号公報に開
示されている廃棄物処理装置などがある。
【0004】特開平6−63599号公報に記載の脱水
乾燥装置によれば、回収した汚泥や土砂類を圧搾して固
形ケーキにすることができ、圧搾排水を汚濁のない水質
として放流することが可能である。
【0005】特開平8−141599号公報に記載の廃
棄物処理装置によれば、汚泥などの廃棄物をドラム内に
回収し、所定の処理剤と混練することにより固体化さ
せ、処理場まで運搬して排出することができる。
【0006】また、各種土木建設工事などで発生する土
砂、岩石などの固形物は工事現場などで埋戻し用として
再利用したり、運搬用自動車に積載して所定の場所まで
運搬した後、廃棄している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−63599
号公報に記載の脱水乾燥装置の場合、バキュームタンク
内に収容された汚泥や土砂類が限界量に達すると吸引作
業を中止して、所定の廃棄処分場所まで移動させて、廃
棄しなければならないため、吸引作業効率が悪い。ま
た、この脱水乾燥装置による吸引作業と連携して実施し
ている他の作業、例えば、地盤掘削作業などがある場
合、吸引作業を中止するたびに他の作業も中止する必要
があるため、作業全体の効率を低下させる原因の一つと
なっている。
【0008】特開平8−141599号公報に記載の廃
棄物処理装置の場合、汚泥などをドラム内に吸引する機
能がないため、回収すべき汚泥などはドラムの開口部に
設けられたホッパへ投入する必要がある。したがって、
地盤掘削などによって発生する土砂混じりの泥水を回収
する際には、泥水をホッパへ投入するための機械装置な
どを使用しなければならず、作業性が悪い。
【0009】また、この廃棄物処理装置も前記脱水乾燥
装置と同様、ドラム内に収容された汚泥などの廃棄物が
限界量に達するたびに回収作業を中止して、処理場まで
移動して廃棄しなければならないため吸引作業の効率が
悪く、連携して実施している他の作業がある場合など
は、これらの作業全体に悪影響を及ぼしている。さらに
この装置では、泥水に石灰を添加して混練する構成であ
るので、化学反応により生成する水蒸気や粉塵の捕集装
置を必要とし、全体の装置構成が複雑で大掛かりなもの
となる。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、泥水、
土砂、岩石などを吸引してタンクに収容した収容物を分
別または凝集、固化することにより廃棄作業を容易に
し、かつ連続運転を可能とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の発明の連続吸引排出装置は、泥水、土砂、岩石
などを吸引する吸引手段と、この吸引物を収容する複数
のタンクと、この複数のタンクを選択するタンク切替手
段と、タンク内の収容物を排出する排出手段と、この排
出物を分離または分別する篩分手段とを車両に備えたこ
とを特徴とする。
【0012】第1の発明の連続吸引排出装置において
は、泥水、土砂、岩石などの吸引物を収容する複数のタ
ンクを備え、この複数のタンクを選択するタンク切替手
段を備えた構成とすることにより、地盤掘削作業時など
に発生する土砂混じりの泥水や、各種土木建設工事など
で発生する土砂、岩石などを、一つのタンク内に吸引、
収容し、このタンク内の収容物が所定量に達した時点で
収容先を他のタンクへ切り替え、その間にタンク内の収
容物を排出して再び収容可能な状態とすることができる
ので、泥水、土砂、岩石などの吸引を連続的に行うこと
ができる。
【0013】また、タンクからの排出物を分離または分
別する篩分手段を備えた構成とすることにより、タンク
からの排出物は篩分手段によって、泥水は土砂と懸濁水
とに分離され、固形物は各種サイズごとに分別されるの
で、土砂や固形物はそのままあるいはサイズごとに再利
用したり、他の場所へ搬出したりすることが可能とな
り、懸濁水は別に設けた泥水処理装置などへ送水するこ
とが可能となる。
【0014】ここで、前記篩分手段としては、網状体ま
たは多孔板と、この網状体または多孔板を振動させる振
動機構とを備えた構成とすることができる。このような
構成とすることにより、土砂混じりの泥水の分離作業ま
たは固形物の分別作業を連続的かつ効率的に行うことが
できる。また、網状体または多孔板に形成された網目や
孔のサイズを変更することにより、分離、分別する土砂
または固形物の粒径などを変更することができるため、
回収する泥水または固形物の状態に適した分離、分別作
業を行うことができる。なお、網目や孔のサイズが異な
る複数の網状体または多孔板を段階的に設置すれば、土
砂または固形物を各々の粒径ごとに段階的に分離、分別
することが可能となる。
【0015】また第2の発明の連続吸引排出装置は、泥
水を吸引する吸引手段と、この吸引物を収容し高分子吸
水剤とともにミキシングする複数のタンクと、この複数
のタンクを選択するタンク切替手段と、タンク内の収容
物を排出する排出手段とを車両に備えたことを特徴とす
る。
【0016】第2の発明の連続吸引排出装置において
は、泥水を収容し高分子吸水剤とともにミキシングする
タンクを備えたことにより、吸水した高分子吸水剤と残
りの土砂類はそのまま他の場所に容易に搬送することが
できる。また、第1の発明の連続吸引排出装置と同様に
複数のタンクとタンク切替手段を備えていることによ
り、泥水の吸引を連続的に行うことができる。
【0017】第1および第2の発明の連続吸引排出装置
における前記タンク切替手段は、前記タンク内の貯留量
を検知するセンサと、このセンサからの信号に基づいて
吸引物を収容するタンクを切り替える切替バルブとを備
えた構成とすることができる。このような構成とするこ
とにより、タンク内の収容物が所定量に達すると、収容
先を他のタンクへ自動的に切り替えるようにすることが
可能となり、タンクのオーバーフローを防止することが
でき、タンクの切替操作を自動化することも可能であ
る。この場合、タンク内の圧力を検知する圧力スイッチ
を設けることにより、確実な作動を確保することもでき
る。
【0018】また、前記吸引手段は、前記タンク内を減
圧する真空ポンプと吸引管とを備えた構成とすることが
できる。このような構成とすることにより、泥水、土
砂、岩石などを効率よく吸引してタンク内へ収容するこ
とができる。また、泥水、土砂、岩石などが発生してい
る作業現場から吸引管を用いて直接的に吸引することが
できるので、タンクへの供給装置は不要となり、作業性
も良好となる。
【0019】前記吸引手段に加えて、前記タンク内から
前記真空ポンプによって吸引した気体を清浄化する気体
清浄手段を設けることができる。この気体清浄手段によ
り、吸引気体中に含まれる土砂分、塵埃などを除去し、
これらの土砂分や塵埃などによる真空ポンプの損傷や大
気汚染を防止することができる。
【0020】また、前記排出手段は、前記タンク内面に
螺旋棚状に設けた螺旋プレートと、前記タンクを回動さ
せる回動機構とを備えた構成とすることができる。この
ような構成とすることにより、吸引作業中はタンクを正
回転させて螺旋プレートで内部を撹拌して収容物が隙間
なく収容されるようにし、収容量が所定量に達したらタ
ンクを逆回転させて螺旋プレートの作用によって収容物
を所定の排出口まで移動させて排出することができる。
タンクが複数ある場合は、各タンクが独立して正回転、
逆回転、停止などの動作が可能なようにすることによ
り、連続運転時の操作性、作業性を高めることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
連続吸引排出装置を示す一部切欠側面図、図2は図1の
連続吸引排出装置の平面図、図3は図1の連続吸引排出
装置の背面図である。
【0022】連続吸引排出装置16は、高圧水などによ
る地盤掘削作業時に発生する、土砂を含む泥水15を吸
引して収容可能な2個の貯留タンク31,32と、泥水
15をどちらの貯留タンクに収容するかを選択するため
の開閉バルブ33,34と、貯留タンク31,32から
排出された泥水39を土砂36と懸濁水37とに分離す
る振動篩38とを備えている。
【0023】また、貯留タンク31,32内に泥水15
を吸引するために貯留タンク31,32内を減圧する真
空ポンプ60と、貯留タンク31,32を正回転、逆回
転させるための駆動モータ61とを備えている。
【0024】地盤掘削作業時に発生した泥水15の吸
引、回収作業を行う場合、真空ポンプ60を作動させ片
方の貯留タンク31内を減圧して真空状態とすることに
より、吸引ホース10を経由して泥水15を吸引口62
から貯留タンク31内に吸引、収容する。この場合、貯
留タンク31は駆動モータ61により正回転しており、
収容された泥水39は螺旋プレート35によって撹拌さ
れているため、泥水39は隙間なく収容されていく。
【0025】そして、貯留タンク31内の泥水39が所
定量に達したら、開閉バルブ33,34の開閉状態を逆
にするとともに真空切替バルブ63を切替え、泥水15
の収容先を他方の貯留タンク32へ切替えることによ
り、泥水15の吸引作業を中断することなく続行するこ
とができる。
【0026】一方、泥水15を貯留タンク32内へ吸
引、収容している間に、貯留タンク31の真空状態を解
除し、貯留タンク31を逆回転させると、内部に収容し
た泥水39は螺旋プレート35によって上方へ移動して
貯留タンク31から排出され、シュート64を介して振
動篩38へ投入され、土砂36と懸濁水37とに分離さ
れる。これによって、貯留タンク31は再び泥水15を
収容可能な状態となるため、貯留タンク32に収容中の
泥水39が所定量に達したら、再び、開閉バルブ33,
34および真空切替バルブ63の開閉状態を逆にして、
前述と同様の操作を行えば、貯留タンク31内への泥水
15の吸引、収容が再開され、泥水15の吸引作業を続
行することができる。
【0027】さらに、貯留タンク31,32内を減圧す
る際に、真空ポンプ60によって貯留タンク31,32
から吸引した空気は、空気清浄器20を経由して塵埃や
土砂分が除去された後、真空ポンプ60を通過して大気
中へ排出されるため、真空ポンプ60を損傷したり、環
境汚染を生じることがない。なお、本実施形態において
連続吸引排出装置16は自動車67に搭載されているた
め、工事現場などへの移動も容易であり、機動性に優れ
ている。
【0028】次に、図4〜6を参照して、連続吸引排出
装置16による作業状態について詳しく説明する。図4
は貯留タンク31内への泥水収容作業を行っている状態
を示す説明図、図5は貯留タンク32内への泥水収容作
業を開始した状態を示す説明図、図6はは貯留タンク3
1内の土砂の排出作業を行いながら貯留タンク32内へ
の泥水収容作業を行っている状態を示す説明図である。
【0029】貯留タンク31内への収容作業を行う場
合、開閉バルブ33を開状態、開閉バルブ34を閉状態
とするとともに真空切替バルブ63を貯留タンク31側
へセットして真空ポンプ60を作動させると、図4に示
すように、貯留タンク31内の空気は吸気管21を経由
して吸引されるため貯留タンク31内は減圧され真空状
態となり、泥水15は、吸引ホース10および吸引管1
1を経由して貯留タンク31内へ吸引、収容される。こ
の場合、貯留タンク31は矢線25方向に回転している
ため、内部の泥水39は螺旋プレート35の作用により
底部方向へ移動するように撹拌されているため、土砂3
9を隙間なく収容することができる。
【0030】一方、貯留タンク31内から吸引された空
気は、吸気管21を経由して空気清浄器20内へ入り、
その中の第1貯水槽20aに貯留されている水23に衝
突した後、排気筒24aから出て真空ポンプ60を通過
し、再び空気清浄器20の第2貯水槽20b内へ入って
水23に衝突した後、排気筒24bから大気中へ排出さ
れる。このように、貯留タンク31内から吸引された空
気は、仕切板26によって区画された第1貯水槽20a
と第2貯水槽20bとを備えた空気清浄器20を通過す
ることによって塵埃や土砂分の除去が行われる。
【0031】次に、貯留タンク31内に収容された泥水
39が所定量に達すると、浮きボール28が上昇して吸
引筒29を閉塞して吸引作業が中止されるか、あるいは
泥水量センサ27aがそれを検知して信号を発して開閉
バルブ33が閉状態、開閉バルブ34が開状態とされ、
真空切替バルブ63が貯留タンク32側へ切り替えられ
る。したがって、図5に示すように、貯留タンク32内
の空気は吸気管22を経由して吸引されるようになり、
泥水15は、吸引ホース10および吸引管12を経由し
て貯留タンク32内へ吸引、収容される。なお、貯留タ
ンク32内から吸引された空気は吸気管22を通って空
気清浄器20内へ吸引され、図4に示す場合と同様の処
理が施された後、大気中へ排出される。
【0032】一方、貯留タンク31においては、一旦回
転を停止して、吸気弁30aを開き大気を導入して真空
状態を解除した後、矢線40方向に回転させると、螺旋
プレート35の作用により泥水39はタンク上方へ移動
していき、貯留タンク31から排出され、シュート64
を介して振動篩38へ投入され、土砂36と懸濁水37
とに分離される。振動篩38で分離された土砂36はコ
ンベア65(図3参照)などによって搬送可能であり、
懸濁水37は水中ポンプ66によって別に設けられた泥
水処理装置41へ送水して所定の処理が施される。
【0033】このあとは、図6に示すように、貯留タン
ク31においては泥水39の排出作業が行われ、これと
並行して、貯留タンク32においては泥水15の吸引、
収容作業が行われる。そして、貯留タンク31内の泥水
39が全て排出され空になると、貯留タンク31は再び
泥水15を収容可能な状態となる。したがって、貯留タ
ンク32に収容中の泥水39が所定量に達した時点で、
泥水量センサ27bなどがそれを検知して、再び、開閉
バルブ33,34の開閉状態が逆になり、真空切替バル
ブ63が貯留タンク31側へ切り替えられ、貯留タンク
31内への泥水15の吸引、収容が開始される。
【0034】このように、連続吸引排出装置16は、2
個の貯留タンク31,32、開閉バルブ33,34およ
び真空切替バルブ63などを備えており、泥水15の吸
引、収容作業および排出、分離作業を、貯留タンク3
1,32を交互に使用しながら行うことができるため、
地盤掘削作業時に発生する泥水15の吸引を連続的に行
うことができる。また、連続吸引排出装置16は連続運
転可能であるため、連携して実施している他の作業など
を中断させることがなくなり、作業全体の効率向上にも
寄与することができる。
【0035】図7は本発明の他の実施の形態である連続
吸引排出装置による作業状態を示す説明図である。本実
施形態における連続吸引排出装置16は、図1に示した
連続吸引排出装置16と同じ装置である。
【0036】本実施形態においては、排水溝などの泥水
70を吸引ホース10で吸引し、貯留タンク31内に収
容した泥水にアニオン系、ノニオン系などの高分子凝集
剤を添加して泥水中の懸濁物を凝集させ、貯留タンク3
1から排出して振動篩38により、土砂および凝集物を
分離するようにしている。
【0037】分離後の土砂および凝集物は、コンベア6
5により搬送用トラック80に積み込んで他の場所へ搬
出する。分離後の水は、別に設けた泥水処理装置41な
どへ送水することができ、また一部は吸引箇所の泥水7
0に戻して泥水の濃度を薄め、吸引作業を容易化するこ
ともできる。
【0038】このように凝集剤を使用することにより、
泥水中の懸濁物を効率よく凝集させることができるの
で、分離後の水は懸濁物の少ない水となり、泥水処理装
置での処理が簡単になるという効果がある。
【0039】図8は本発明のさらに他の実施の形態であ
る連続吸引排出装置による作業状態を示す説明図であ
る。本実施形態における連続吸引排出装置90は、図1
に示した連続吸引排出装置16から振動篩38を取り除
き、添加物タンク91を設置したものである。
【0040】本実施形態においては、トンネル掘削作業
場の汚泥100を吸引ホース10で吸引し、貯留タンク
31内に収容した汚泥に添加物タンク91内の高分子吸
収剤を添加してミキシングし、汚泥中の水分を高分子吸
収剤に吸収させ、貯留タンク31から排出してそのまま
コンベア65により搬送用トラック80に積み込むよう
にしている。
【0041】このように吸水剤を使用して水分を吸水剤
で吸収することにより、振動篩38を省略できるという
効果がある。また、貯留タンク31からの排出物に流水
が含まれていないので、その後の搬送作業が容易になる
という効果がある。
【0042】なお、以上の実施形態においては、連続吸
引排出装置を用いて泥水の吸引排出作業を行う場合につ
いて述べているが、本発明はこれに限定するものではな
く、沈殿池などの浚渫作業などを行うこともできる。ま
た泥水に限らず、乾燥状態にある土砂、岩石、骨材など
の各種固形物の吸引排出作業を行うこともでき、例えば
軌条敷石の清掃、篩分け作業や堆積土砂の吸引、分別作
業などを行うことも可能である。
【0043】また以上の実施形態は、2基のタンクを切
り替えて連続的に吸引排出する作業の例であるが、タン
クを1基づつ使用して断続的に吸引排出を行うように作
業することもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0045】(1)吸引物を収容するタンクを複数備
え、この複数のタンクを選択するタンク切替手段を備え
た構成とすることにより、地盤掘削作業時などに発生す
る土砂混じりの泥水や、各種土木建設工事などで発生す
る土砂、岩石などを、一つのタンク内に吸引、収容し、
このタンク内の収容物が所定量に達した時点で収容先を
他のタンクへ切り替え、その間にタンク内の収容物を排
出して再び収容可能な状態とすることができるので、泥
水、土砂、岩石などの吸引排出を連続的に行うことがで
きる。
【0046】(2)吸引物を収容するタンクからの排出
物を分離または分別する篩分手段を備えた装置とするこ
とにより、タンクからの排出物は篩分手段によって、泥
水は土砂と懸濁水とに分離され、固形物は各種サイズご
とに分別されるので、土砂や固形物はそのままあるいは
サイズごとに再利用したり、他の場所へ搬出したりする
ことが可能となり、懸濁水は別に設けた泥水処理装置な
どへ送水することが可能となる。
【0047】(3)篩分手段を、網状体または多孔板
と、この網状体または多孔板を振動させる振動機構とを
備えた構成とすることにより、土砂混じりの泥水の分離
作業または固形物の分別作業を連続的かつ効率的に行う
ことができる。また、網状体または多孔板に形成された
網目や孔のサイズを変更することにより、分離、分別す
る土砂または固形物の粒径などを変更することができる
ため、回収する泥水または固形物の状態に適した分離、
分別作業を行うことができる。
【0048】(4)泥水を吸引する吸引手段と、この吸
引物を収容し高分子吸水剤とともにミキシングするタン
クと、このタンク内の収容物を排出する排出手段とを備
えた装置とすることにより、吸水した高分子吸水剤と残
りの土砂類はそのまま他の場所に容易に搬送することが
できる。
【0049】(5)複数基のタンク切替手段を、タンク
内の貯留量を検知するセンサと、このセンサからの信号
に基づいて吸引物を収容するタンクを切り替える切替バ
ルブとを備えた構成とすることにより、タンク内の収容
物が所定量に達すると、収容先を他のタンクへ自動的に
切り替えるようにすることが可能となり、タンクのオー
バーフローを防止することができ、タンクの切替操作を
自動化することも可能である。
【0050】(6)吸引手段を、タンク内を減圧する真
空ポンプと吸引管とを備えた構成とすることにより、泥
水、土砂、岩石などを効率よく吸引してタンク内へ収容
することができる。また、泥水、土砂、岩石などが発生
している作業現場から吸引管を用いて直接的に吸引する
ことができるので、タンクへの供給装置は不要となり、
作業性も良好となる。
【0051】(7)タンク内から真空ポンプによって吸
引した気体を清浄化する気体清浄手段を設けることによ
り、吸引気体中に含まれる土砂分、塵埃などを除去し、
これらの土砂分や塵埃などによる真空ポンプの損傷や大
気汚染を防止することができる。
【0052】(8)排出手段を、タンク内面に螺旋棚状
に設けた螺旋プレートと、タンクを回動させる回動機構
とを備えた構成とすることにより、吸引作業中はタンク
を正回転させて螺旋プレートで内部を撹拌して収容物が
隙間なく収容されるようにし、収容量が所定量に達した
らタンクを逆回転させて螺旋プレートの作用によって収
容物を所定の排出口まで移動させて排出することができ
る。タンクが複数ある場合は、各タンクが独立して正回
転、逆回転、停止などの動作が可能なようにすることに
より、連続運転時の操作性、作業性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である連続吸引排出装置を
示す一部切欠側面図である。
【図2】図1の連続吸引排出装置の平面図である。
【図3】図1の連続吸引排出装置の背面図である。
【図4】図1の連続吸引排出装置による作業状態を示す
説明図である。
【図5】図1の連続吸引排出装置による作業状態を示す
説明図である。
【図6】図1の連続吸引排出装置による作業状態を示す
説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である連続吸引排出装
置による作業状態を示す説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態である連続吸引
排出装置による作業状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 吸引ホース 11,12 吸引管 15,39 泥水 16 連続吸引排出装置 20 空気清浄器 20a 第1貯水槽 20b 第2貯水槽 21,22 吸気管 23 水 24a,24b 排気筒 25,40 矢線 26 仕切板 27 泥水量センサ 28 浮きボール 29 吸引筒 30a,30b 吸気弁 31,32 貯留タンク 33,34 開閉バルブ 35 螺旋プレート 36 土砂 37 懸濁水 38 振動篩 60 真空ポンプ 61 駆動モータ 62 吸引口 63 真空切替バルブ 64 シュート 65 コンベア 66 水中ポンプ 67 自動車 70 泥水 80 搬送用トラック 90 連続吸引排出装置 91 添加物タンク 100 汚泥

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥水、土砂、岩石などを吸引する吸引手
    段と、この吸引物を収容する複数のタンクと、この複数
    のタンクを選択するタンク切替手段と、タンク内の収容
    物を排出する排出手段と、この排出物を分離または分別
    する篩分手段とを車両に備えた連続吸引排出装置。
  2. 【請求項2】 泥水を吸引する吸引手段と、この吸引物
    を収容し高分子吸水剤とともにミキシングする複数のタ
    ンクと、この複数のタンクを選択するタンク切替手段
    と、タンク内の収容物を排出する排出手段とを車両に備
    えた連続吸引排出装置。
  3. 【請求項3】 前記タンク切替手段として、前記タンク
    内の貯留量を検知するセンサと、このセンサからの信号
    に基づいて吸引物を収容するタンクを切り替える切替バ
    ルブとを備えた請求項1,2記載の連続吸引排出装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段として、前記タンク内を減
    圧する真空ポンプと吸引管とを備えた請求項1〜3記載
    の連続吸引排出装置。
  5. 【請求項5】 前記タンク内から前記真空ポンプによっ
    て吸引した気体を清浄化する気体清浄手段を設けた請求
    項4記載の連続吸引排出装置。
  6. 【請求項6】 前記排出手段として、前記タンク内面に
    螺旋棚状に設けた螺旋プレートと、前記タンクを回動さ
    せる回動機構とを備えた請求項1,2記載の連続吸引排
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記篩分手段として、網状体または多孔
    板と、前記網状体または多孔板を振動させる振動機構と
    を備えた請求項1記載の連続吸引排出装置。
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