JPH11206889A - カテーテル被覆部材 - Google Patents

カテーテル被覆部材

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JPH11206889A
JPH11206889A JP10008488A JP848898A JPH11206889A JP H11206889 A JPH11206889 A JP H11206889A JP 10008488 A JP10008488 A JP 10008488A JP 848898 A JP848898 A JP 848898A JP H11206889 A JPH11206889 A JP H11206889A
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JP
Japan
Prior art keywords
catheter
skin
skin contact
covering member
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP10008488A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Ishibashi
石橋  卓也
Kazuaki Kira
一明 吉良
Kiyoshi Fujii
清 藤井
Junichi Okamura
潤一 岡村
Ichirou Mazawa
一郎 間澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテル挿入部を被覆し、確実に感染防止
を行うと共に挿入部位の感染防止管理の手間を省き、医
療コストを低減することを目的とするカテーテル被覆部
材を提供する。 【解決手段】 経皮的に体内に挿入されるカテーテルの
皮膚挿入部を被覆する部材であって、皮膚と接触する部
分と皮膚接触部分に囲われた凹部分とカテーテルの挿通
孔を有するカテーテル被覆部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経皮的に体内に挿
入留置されて輸液の注入、血液の採取、血圧の測定等に
使用されるカテーテルの皮膚挿入部を被覆する部材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医学の進歩に伴い、カテーテルを
経皮的に大静脈まで挿入し、中心静脈圧を測定したり、
高カロリー輸液を注入したりする中心静脈カテーテルや
透析患者の一時的透析に用いるテンポラリーブラッドア
クセスカテーテルが開発され、臨床に使用されている。
これらのカテーテルは通常数週間にわたって体内に留置
されるので、留置期間中にカテーテルが動かないように
皮膚に固定することとカテーテル挿入部からの感染を防
止することが重要な課題である。
【0003】カテーテルを皮膚に固定する手段として
は、カテーテルを縫合糸で直接皮膚に縫いつける方法が
よく用いられている。しかし、この方法では、カテーテ
ルを締め付けすぎ、カテーテルの内腔を小さくする場合
があるので、これを防止するために特開昭62-281965、
特開平1-308572では、カテーテルに固定具を取り付け、
固定具の上から縫合糸で固定する方法が開示されてい
る。また、特開平8-24344、特開平9-75463では、縫合糸
を用いず固定具の上から留め具で固定する方法が開示さ
れている。
【0004】挿入部位からの感染防止手段としては、通
常挿入部位に抗菌剤を付けたガーゼで覆い、一定期間後
に交換する方法が取られている。この方法はガーゼ交換
の手間が掛かるため挿入部位を抗菌剤入りの固定具で覆
う方法が、特開昭60-100973、特開平2-299665、実開平5
-62262、特開平8-24343に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】経皮的に挿入され体内
に一定期間(通常数週間)留置されるカテーテルでは、
感染防止のため挿入部位を殺菌剤を付けたガーゼで覆
い、毎日、あるいは数日おきにこのガーゼを交換してい
るのが一般的方法である。しかしながら、この方法で
は、ガーゼ交換の手間が煩雑であると共に、交換時に菌
の侵入の可能性もあること、および経済的にもコスト高
になる欠点がある。
【0006】これの欠点を解消する目的で、特開昭60-1
00973、特開平2-299665、実開平5-62262、特開平8-2434
3では、カテーテル挿入部位を抗菌剤入りの固定具で覆
う方法が開示されている。この固定具は、皮膚との密着
性を保つために皮膚との接触面が平面あるいは凸面とな
っている。この方法では、患者の皮膚の形状によっては
密着性を確保するのが困難な場合があること、留置期間
中に汗、汚れにより密着性が低下して抗菌剤の機能が作
用しなくなる可能性があること、通常皮膚表面に存在す
る数千個/cm2の表在菌の殺菌には限界があること、
使用する抗菌剤によってはアレルギーを生じる患者がい
ることなどの欠点がある。
【0007】以上のことに鑑み、本発明はカテーテル挿
入部を被覆し、確実に感染防止を行うと共に挿入部位の
感染防止管理の手間を省き、医療コストを低減すること
を目的とするカテーテル被覆部材を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題解決のために鋭意検討した結果、カテーテル挿入部位
をイソジン等の殺菌剤を十分量保持した被覆部材で覆う
ことにより、この目的が達成できることを見いだした。
即ち、本発明は、経皮的に体内に挿入されるカテーテル
の皮膚挿入部を被覆する部材であって、皮膚と接触する
部分(以下皮膚接触部分)と該皮膚接触部分に囲われた
凹部分(以下凹部分)とカテーテルの挿通孔を有するこ
とを特徴とするカテーテル被覆部材を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係わるカテーテル被覆部材を説明する。図1は
本発明の一実施態様を示す。図中Aは、本発明のカテー
テル被覆部材、1は皮膚接触部分、2は凹部分、3は挿
通孔、4はカテーテル、5は挿入部分、6は縫合糸であ
る。使用方法としては、経皮的に挿入したカテーテル4
を縫合糸6で皮膚に固定する。次に、凹部分2に殺菌剤
を充填し、カテーテル4を挿通孔3に通し、本発明の被
覆部材Aでカテーテル挿入部5を覆い、皮膚接触部分1
を粘着剤あるいはテープ等で皮膚9に固定する。
【0010】本発明の一実施態様の正面図を図2に平面
図を図3に示す。図2、図3に示した被覆部材の凹部分
2の形状は特に限定されるものではないが、凹部分2に
縫合糸6を収納し且つカテーテルのキンクを防止するた
めには、凹部分2を実用範囲内でできるだけ大きくする
ことが好ましい。被覆部材外面部13は、長期間の使用
中に衣服等との接触によりカテーテル被覆部材がズレ無
いためには、半球状であることが好ましい。さらには図
4に示す半楕円球状が特に好ましい。
【0011】皮膚接触部分1は、凹部分2を囲み、菌の
侵入を防止すると共に凹部分2に保持される殺菌剤の流
出を防止できる構造であれば特に限定されるものではな
い。安定して皮膚と接触するためには凹部分2を一定の
幅で囲む構造が好ましい。本発明のカテーテル被覆部材
を皮膚に確実に固定するためには、図5に示すような固
定翼10を有することが特に好ましい。
【0012】本発明のカテーテル被覆部材は、カテーテ
ル挿入部分5に装着後医療用テープ等で固定しても良い
が、操作を簡便にするためには、図6に示すように皮膚
接触部分1の皮膚接触部に予め粘着剤11を付けている
ことが更に好ましい。粘着剤としては、安全面、衛生面
から通常、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリ
コーン系、ポリビニルアルコール系などが使用でき、特
にアクリル系の粘着剤が皮膚に対する刺激が少なくて好
ましい。また、粘着剤の上には離型紙を付けておき、使
用時に離型紙を剥がして使用するのが好ましい。更に、
図7に示すように粘着紙12を皮膚接触部分に被せる方
法も本発明に含まれる。
【0013】本発明のカテーテル被覆部材は、前述のよ
うにテープあるいは粘着紙で固定しても良いが、固定を
確実にするためには、皮膚接触部分1の孔8と皮膚を縫
合糸等で固定することがさらに好ましい。孔の数は限定
されるものではないが、安定的な固定のためには3個が
好ましい。挿通孔3は、カテーテル4が挿通出来、その
隙間から菌の侵入が防止できる構造であれば特に限定さ
れるものではない。装着中に衣服等と接触して被覆部材
の動きを防いだり、患者の違和感が無いようにカテーテ
ルを固定するためには、挿通孔は、皮膚接触部分と概ね
平行であることが更に好ましい。
【0014】また挿通孔3にカテーテルを挿通する事を
考慮すると、挿通孔3にスリット構造を設けることが好
ましく、例えば図8に示すように挿通孔3から皮膚接触
部分1にスリット7があり、このスリット7を通してカ
テーテル4を挿通する構造がさらに好ましい。また、図
9に示すように挿通孔3の一部が欠落し、欠落部分がス
リットの役目を果たす構造も、カテーテルと被覆用部材
との段差を無くするためには好ましい形状である。
【0015】本発明のカテーテル被覆部材の材料は、皮
膚に対して毒性を示さず、保持する殺菌剤に依って使用
期間中に劣化するものでなければ、特に限定されるもの
ではない。皮膚との密着性を保ち装着後の患者の動きに
追随し皮膚の炎症等を防ぐためには、柔らかい材質がさ
らに好ましい。好ましい材質としては、シリコンゴム、
ポリウレタン、ラテックスゴム、変性シリコン化合物、
軟質塩化ビニールなどがある。
【0016】
【発明の効果】本発明のカテーテル被覆部材は、殺菌剤
を保持できる凹部分と凹部分を囲むように配置されてい
る皮膚接触部分からなり、カテーテルを挿通する孔を有
するため、カテーテルの皮膚侵入部分を十分量の殺菌剤
で安定的に覆うことが出来、カテーテル挿入部位からの
感染を確実に防止できる。さらに、殺菌剤の交換が不要
であるため、交換の手間が無くなり、医療コストも低下
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施態様の正面図である。
【図3】本発明の一実施態様の平面図である。
【図4】本発明の他の実施態様を示す平面図である。
【図5】本発明の他の実施態様を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施態様を示す正面図である。
【図7】本発明の他の実施態様を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施態様を示す正面図である。
【図9】本発明の他の実施態様を示す正面図である。
【符号の説明】
1 皮膚接触部分 2 凹部分 3 挿通孔 4 カテーテル 5 カテーテル挿入部分 6 縫合糸による固定部分 7 スリット 8 穴 9 皮膚 10 皮膚接触部分の固定翼 11 粘着剤 12 粘着紙 13 被覆部材外面部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経皮的に体内に挿入されるカテーテルの皮
    膚挿入部を被覆する部材であって、皮膚と接触する部分
    と該皮膚接触部分に囲われた凹部分とカテーテルの挿通
    孔を有することを特徴とするカテーテル被覆部材。
  2. 【請求項2】前記凹部分が半球状である請求項1記載の
    カテーテル被覆部材。
  3. 【請求項3】前記凹部分が半楕円球状である請求項1記
    載のカテーテル被覆部材。
  4. 【請求項4】前記皮膚接触部分に固定用穴を有する請求
    項1、2または3記載のカテーテル被覆部材。
  5. 【請求項5】前記皮膚接触部分の皮膚接触面に粘着剤が
    存在する請求項1、2、3または4記載のカテーテル被
    覆部材。
  6. 【請求項6】前記挿通孔が皮膚接触部分の皮膚接触面と
    概ね平行である請求項1、2、3、4または5記載のカ
    テーテル被覆部材。
  7. 【請求項7】前記挿通孔がスリット構造を有する請求項
    1、2、3、4、5または6記載のカテーテル被覆部
    材。
JP10008488A 1998-01-20 1998-01-20 カテーテル被覆部材 Pending JPH11206889A (ja)

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JP10008488A JPH11206889A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 カテーテル被覆部材

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JPH11206889A true JPH11206889A (ja) 1999-08-03

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009178570A (ja) * 2002-03-15 2009-08-13 San Medical Gijutsu Kenkyusho:Kk 保護用具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20060404

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Effective date: 20060808