JPH11206826A

JPH11206826A - 女性用の溲瓶とその補助具

Info

Publication number: JPH11206826A
Application number: JP4996598A
Authority: JP
Inventors: Kenji Kaihara; 堅治貝原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-01-26
Filing date: 1998-01-26
Publication date: 1999-08-03

Abstract

(57)【要約】【課題】身体の不自由な女性が寝たままの状態で
溲瓶を使用しても、排泄した尿を布団やシーツに付着さ
せることなく、容易に、且つ確実に排尿することができ
る女性用の溲瓶とその補助具を提供すること。【解決手段】開口部に女性用の受尿具を設けた溲瓶本
体と、該溲瓶本体の上部略中央部分に設置された凸片
と、前記受尿具に設けられた把手部とで構成されている
女性用の溲瓶。また、前記溲瓶本体を着脱自在に載置固
定する補助具であって、かかる補助具は、一端をテーパ
状に形成し、長手方向両端にガイド部を設けた基台と、
該基台に跨設された、溲瓶本体の凸片を係止するコ字形
の溲瓶固定具とで形成される基台本体と、前記基台本体
のテーパ部に装着される、吸水材を着脱自在に収納した
保持紐を有する吸水具とで構成する補助具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、身体の不自由な人
が排尿時に使用する溲瓶に関し、特に、身体の不自由な
女性が介護を必要とせず、寝たままの状態でも、容易
に、且つ確実に排尿することができる女性用の溲瓶とそ
の補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、身体の不自由な人が寝たまま
の状態で排尿する場合、溲瓶が使用されている。該溲瓶
は、容器部と把手部、及び広口の開口部で構成され、か
かる開口部には、着脱自在のキャップが設置されてい
る。

【０００３】前記溲瓶は、身体の不自由な人がトイレに
行かずに、ベッド上で排尿することができるように形成
されており、通常、軽度の身障者の場合、自分で溲瓶を
操作し、ある程度の量の尿が溜ったら、まとめてトイレ
に廃棄していた。また、重度の身障者のに於ては、看護
婦や付添人が溲瓶を操作して採尿し、廃棄処分してい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、軽度の身障者
に於ても、ベッド上で溲瓶内に排尿する作業は困難であ
った。また、重度の身障者のに於ては、横臥状態で溲瓶
内に排尿しなければならず、看護婦や付添人が細心の注
意を払っても、排尿時に尿が容器からこぼれてしまう問
題が生じた。

【０００５】特に女性においては、横臥状態で採尿する
場合、少しでも溲瓶の角度をずらすと、尿が容器の外に
こぼれてしまい、布団やシーツを汚してしまうという問
題があった。

【０００６】本発明は上記の点に鑑み、身体の不自由な
女性が人の介護を必要とせず、寝たままの状態で溲瓶を
使用しても、排泄した尿を布団やシーツに付着させるこ
となく、容易に、且つ確実に排尿することができる女性
用の溲瓶とその補助具を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の女性用の溲瓶は、開口部に女性用の受尿具を
設けた溲瓶本体と、該溲瓶本体の上部略中央部分に設置
された凸片と、前記受尿具に設けられた把手部とで構成
されている。

【０００８】また、女性用の溲瓶の補助具は、前記溲瓶
本体を着脱自在に載置固定する補助具であって、かかる
補助具は、一端をテーパ状に形成し、長手方向両端にガ
イド部を設けた基台と、該基台に跨設された、溲瓶本体
の凸片を係止するコ字形の溲瓶固定具とで形成される基
台本体と、前記基台本体のテーパ部に装着される、吸水
材を着脱自在に収納した保持紐を有する吸水具とで構成
する。

【０００９】上記構成により、吸水具を装着した基台に
溲瓶本体を設置し、かかる溲瓶本体の把手部を片手で把
持することにより、容易に尿を排尿することができる。
また万一、採尿中に受尿具の周囲から尿がこぼれた場
合、吸水具内の吸水材により尿を吸収保持することがで
きる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の女性用の溲瓶とその補助
具の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図１
は溲瓶を補助具に装着した状態の全体斜視図、図２は溲
瓶と補助具の分解斜視図、図３は使用状態をそれぞれ表
す。

【００１１】溲瓶本体１は、尿を溜めておく容器部２
と、容器部２の開口部３に設置された女性用の受尿具４
と、該受尿具４の上側に設けられた把手部５とで構成さ
れている。また、容器部２の上部略中央部分には、貫通
孔６を有する凸片７が設置されている。

【００１２】前記把手部５は、受尿具４の上側に設けら
れており、身体の不自由な女性が横臥状態で、片手にて
容易に把持操作できるよう湾曲状に形成されている。ま
た、前記受尿具４は、女性の陰部に適合する形状に形成
されている。なお、図中、受尿具４は容器部２と一体に
形成されているが、受尿具４を個別に作製し、一般に市
販されている溲瓶の開口部に装着してもよい。

【００１３】補助具１０は、前記溲瓶本体１を着脱自在
に載置固定するもので、基台本体２０と、該基台本体２
０に着脱自在に設置される吸水具３０とで構成されてい
る。

【００１４】前記基台本体２０の基台２１は平板状に形
成されており、素材としては硬質性の合成樹脂や金属等
で形成するのが好ましい。前記基台２１の一端にはテー
パ部２２が形成されており、長手方向両端には、溲瓶本
体１を保持するガイド部２３が設置されている。また、
基台２１の他端には、吸水具３０の保持紐３４を巻回さ
せる係止具２９が設けられている。

【００１５】前記基台２１には、溲瓶本体１と、溲瓶本
体１の凸片７を係止するコ字形の溲瓶固定具２４が跨設
されている。前記溲瓶固定具２４の上面には切込２５が
設けられており、また、かかる切込２５の基端には、撮
２６を操作することにより、軸２７が切込２５の上をス
ライドする保持機構２８が設置されている。

【００１６】吸水具３０は、上面のメッシュ体３１と、
下面の袋部３２とで形成され、開口部３３には、適宜長
さの一対の保持紐３４が設置されている。前記吸水具３
０は、袋部３２から前記基台２１のテーパ部２２に着脱
自在に装着される。また、前記吸水具３０の開口部３３
には、受尿具４からこぼれた尿を効果的に吸収する吸水
材３５が着脱自在に収納されている。また更に、吸水具
３０の先端には、吊下紐３６が設置されている。

【００１７】次に、本発明の女性用の溲瓶とその補助具
の使用方法を説明する。

【００１８】まず、吸水材３５を吸水具３０内に収納
し、袋部３２を基台２１のテーパ部２２に挿入する。そ
して、一対の保持紐３４を基台２１の係止具２９に巻回
して吸水具３０を装着する。

【００１９】次に、溲瓶本体１の把手部５を把持して、
容器部２の後部を溲瓶固定具２４内に挿入する。そし
て、溲瓶本体１の凸片７を溲瓶固定具２４上面の切込２
５に挿着する。次に、保持機構２８の撮２６をスライド
させ、軸２７を凸片７の貫通孔６内に嵌着させる。この
状態で溲瓶本体１は基台本体２０に一体に固定される。

【００２０】溲瓶本体１を基台本体２０に固定した状態
で、片手で把手部５を把持しながら排尿する。この時、
溲瓶本体１は、平板状の基台本体２０に固定されている
ので、横臥した状態でも安定して排尿することができ
る。また万一、採尿中に受尿具４の周囲から尿がこぼれ
た場合、吸水具３０内の吸水材３５により尿を吸収保持
することができる。そのため、尿が容器部２の外からぼ
れてしまい、布団やシーツを汚してしまうという問題を
解消できる。

【００２１】溲瓶本体１を基台本体２０から取り外す場
合、撮２６を逆方向にスライドさせ、軸２７と凸片７と
の係止を解除させる。そして、片手で把手部５を把持し
ながらガイド部２３に沿ってスライドさせて取り外す。

【００２２】また、吸水材３５をトイレ等に廃棄する場
合、保持紐３４を係止具２９から外し、吸水具３０を基
台本体２０から取り外し、吊下紐３６を持って吸水具３
０を吊り下げることで、容易に吸水材３５を廃棄するこ
とができる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明の女性用
の溲瓶とその補助具は、上述の構成とすることで以下に
示す効果を奏するものである。

【００２４】溲瓶本体は、溲瓶固定具により確実に、且
つ容易に基台本体に装着できるので、溲瓶本体の把手部
を片手で把持することにより、横臥中の女性であって
も、容易に尿を排尿することができる。また万一、採尿
中に受尿具の周囲から尿がこぼれた場合でも、吸水具内
の吸水材により尿を吸収保持することができるので、布
団やシーツを汚す心配がない。

【００２５】また、吸水具に吊下紐が装着されているの
で、使用後、吸水材をトイレ等に廃棄する場合、吊下紐
を持って吸水具を吊り下げるだけで、容易に吸水材を廃
棄することができる。

【００２６】なお、溲瓶本体のみ単独で使用すれば、女
性であっても立ったままの状態で排尿することもでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】溲瓶本体を補助具に装着した状態の全体斜視図
である。

【図２】溲瓶本体と補助具の具の分解斜視図である。

【図３】本発明の女性用の溲瓶とその補助具の使用状態
を表す。

【符号の説明】

１・・・溲瓶本体２・・・容器部３・・・開口部４・・・受尿具５・・・把手部６・・・貫通孔７・・・凸片１０・・補助具２０・・基台本体２１・・基台２２・・テーパ部２３・・ガイド部２４・・溲瓶固定具２５・・切込２６・・撮２７・・軸２８・・保持機構２９・・係止具３０・・吸水具３１・・メッシュ体３２・・袋体３３・・開口部３４・・保持紐３５・・吸水材３６・・吊下紐

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】開口部に女性用の受尿具を設けた溲瓶
本体と、該溲瓶本体の上部略中央部分に設置された凸片
と、前記受尿具に設けられた把手部とで構成されている
女性用の溲瓶。
【請求項２】溲瓶本体を着脱自在に載置固定する補
助具であって、かかる補助具は、一端をテーパ状に形成
し、長手方向両端にガイド部を設けた基台と、該基台に
跨設された、溲瓶本体の凸片を係止するコ字形の溲瓶固
定具とで形成される基台本体と、前記基台本体のテーパ
部に装着される、吸水材を着脱自在に収納した保持紐を
有する吸水具とで構成する補助具。