JPH11206162A - アクチュエータ素子の製造方法 - Google Patents
アクチュエータ素子の製造方法Info
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Abstract
易であり、かつ応答が早く、柔軟であるアクチュエータ
素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 イオン交換樹脂成形品と、該イオン交換
樹脂成形品の両面に形成された電極とからなり、該イオ
ン交換樹脂成形品の含水状態において、前記イオン交換
樹脂成形品に電位差をかけて、イオン交換樹脂成形品に
湾曲および変形を生じさせるアクチュエータ素子を製造
するに際して、(i)イオン交換樹脂成形品に、金属錯体
を水溶液中で吸着させたのち、(ii)イオン交換樹脂成形
品に吸着した金属錯体を、還元剤により還元して、前記
イオン交換樹脂成形品表面に金属を析出させて、金属電
極を形成する。
Description
造方法に関し、より詳細にはイオン交換樹脂成形品を湾
曲および変形させるアクチュエータ素子の製造方法に関
する。
シンなどの分野において小型でかつ軽量で柔軟性に富む
アクチュエータの必要性が高まっている。
慣性力よりも摩擦や粘性力が支配的となるため、モータ
やエンジンのような慣性力を利用してエネルギーを運動
に変える機構は、超小型アクチュエータの動力として用
いることは困難であった。このため、超小型アクチュエ
ータの作動原理としては、静電引力型、圧電型、超音波
式、形状記憶合金式、高分子伸縮式などが提案されてい
る。
板、棒などを対極に引きつけることによって作動するも
ので、たとえば数十μm離れた対極との間に100V程
度の電圧をかけて電極をたわませるものなどが知られて
いる。圧電型アクチュエータは、チタン酸バリウムなど
のセラミックの圧電素子に数Vの電圧をかけて素子を伸
縮させることによって作動するもので、nm単位の変位
を制御できるものが知られている。超音波式アクチュエ
ータは、圧電素子などで発生させた超音波振動と摩擦力
との組合せたり、またはずれを生じさせて作動するもの
である。形状記憶合金式アクチュエータは、形状記憶合
金が温度によって形状が大きく変化することを利用し
て、温度変化によって作動するものである。高分子伸縮
式アクチュエータは、高分子が温度あるいはpHの変化
や周囲の化学物質の濃度変化によって伸縮することを利
用して作動するものである。
ータには、それぞれ作動環境に制限があったり、応答性
が不充分であったり、構造が複雑であったり、また柔軟
性が欠如しているなどの問題点があった。たとえば、高
分子伸縮式アクチュエータを作動させるには、高分子が
接触している溶液を他の塩類を含む溶液に交換する必要
があり、このため小型で速い応答を必要とする用途には
利用困難であった。
答性が早く、小電力で作動するアクチュエータ素子とし
て、イオン交換膜とこのイオン交換膜の表面で接合した
電極とからなり、イオン交換膜の含水状態においてイオ
ン交換膜に電位差をかけてイオン交換膜に湾曲および変
形を生じさせるアクチュエータ素子が提案されている
(特開平4-275078号公報参照)。
子は、イオン交換樹脂膜とその表面に相互に絶縁状態で
接合した金属電極とからなり、該イオン交換樹脂膜の含
水状態において、金属電極間に電位差をかけてイオン交
換樹脂成形品に湾曲および変形を生じさせることを特徴
としている。
ン交換樹脂成形品表面に化学めっき、電気めっき、真空
蒸着、スパッタリング、塗布、圧着、溶着などの方法に
よって電極が形成されている。
表面をエッチングしたのち、めっき触媒を担持し、めっ
き浴に浸漬することによってイオン交換膜表面にめっき
を行い電極を形成している。
形成されたアクチュエータ素子は、変位量が充分とはい
えなかった。このため、さらに大きな変位量を発生する
ことが可能であり、しかも、応答が早いアクチュエータ
素子の出現が望まれていた。
題点を解決しようとするものであって、変位量および変
位力が大きく、構造が簡単で、小型化が容易であり、か
つ応答が早く、柔軟であるようなアクチュエータ素子の
製造方法を提供することを目的としている。
な従来技術における課題および目的を達成するために発
明されたものであって、イオン交換樹脂成形品と、該イ
オン交換樹脂成形品の表面に相互に絶縁状態で形成され
た金属電極とからなり、イオン交換樹脂成形品の含水状
態において、前記金属電極間に電位差をかけてイオン交
換樹脂成形品を湾曲および変形を生じさせるアクチュエ
ータ素子を製造するに際して、 (i)イオン交換樹脂成形品に、金属錯体を水溶液中で吸
着させたのち、 (ii)イオン交換樹脂成形品に吸着した金属錯体を、還元
して、前記イオン交換樹脂成形品表面に金属を析出させ
て、金属電極を形成することを特徴としている。このよ
うな構成で金属電極を形成することによって、構造が簡
単で、小型化が容易であり、応答が早く、大きな変位量
を発生することが可能なアクチュエータ素子を得ること
ができる。
金の錯体を用いることが好ましく、金属錯体として、金
または白金の錯体を用いると変位量の大きなアクチュエ
ータ素子を作製することができる。
した後、イオン交換樹脂成形品の対イオンを、Li+,Na
+およびCu2+から選ばれる1種以上の陽イオンに交換さ
れていることが好ましく、このような陽イオンに交換さ
れていると、得られるアクチュエータ素子の変位量をさ
らに大きくすることができる。
て図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、
本発明に係る製造方法で得られるアクチュエータ素子の
最適な実施例を示す概略断面図である。この実施例にお
いてアクチュエータ素子1は、細長い矩形平板状のイオ
ン交換樹脂成形品2と、該イオン交換樹脂成形品2の表
面に相互に絶縁状態で形成された電極3a,3bとから
なり、イオン交換樹脂成形品2の含水状態において、前
記電極間に電位差をかけてイオン交換樹脂成形品を湾曲
および変形させるようになっている。
4a,4bの一端がそれぞれ電気的に接続されていると
ともに、この各リード線4a,4bは、電源5に接続さ
れている。
平板状に限定されるものでではなく、膜状、円柱状、円
筒状のものなどであってもよい。このようなイオン交換
樹脂成形品2を構成するイオン交換樹脂としては、陰イ
オン交換樹脂、陽イオン交換樹脂、両イオン交換樹脂が
挙げられる。このうち、陽イオン交換樹脂が、アクチュ
エータ素子の変位量を大きくすることができるので好適
に使用される。
リエチレン、ポリスチレン、フッ素樹脂などにスルホン
酸基、カルボキシル基などの官能基が導入されたものが
挙げられ、特に、フッ素樹脂にスルホン酸基、カルボキ
シル基などの官能基が導入された陽イオン交換樹脂が好
ましい。
オン交換容量が0.8〜2.2meq/g、好ましくは1.4〜
1.8meq/gのものが望ましい。このようなイオン交換容
量の陽イオン交換樹脂を使用すると、さらにアクチュエ
ータ素子の変位量を大きくすることができる。
金属錯体を水溶液中で吸着させたのち、イオン交換樹脂
成形品に吸着した金属錯体を、還元剤により還元して、
前記イオン交換樹脂成形品表面に金属を析出させて、金
属電極を形成する。
金錯体、パラジウム錯体、ロジウム錯体、ルテニウム錯
体などが使用される。このうち、特に金錯体および白金
錯体がアクチュエータ素子の変位量を大きくすることで
きるので好ましい。
への吸着は、イオン交換樹脂成形品を前記金属錯体を含
む水溶液に浸漬することによって行われる。また、この
ような金属錯体の還元は、還元剤を含む水溶液中に、金
属錯体が吸着されたイオン交換樹脂成形品を浸漬するこ
とによって行われる。
にもよるが、亜硫酸ナトリウム、塩酸ヒドロキシルアミ
ン、ヒドラジン、水素化ホウ素カリウムなどが挙げられ
る。また、金属錯体を還元する際に、必要に応じて、酸
またはアルカリを添加してもよい。
着した金属錯体を還元すると、イオン交換樹脂成形品表
面に金属が析出して、金属電極が形成される。本発明で
は、金属電極を形成する際に、使用するイオン交換樹脂
成形品の表面を粗化してもよい。膜表面の粗化処理とし
ては、たとえば、サンドブラスト処理、サンドペーパー
処理などが挙げれる。表面の粗化の程度は、表面層が削
られている程度であればよい。
イオン交換樹脂成形品の表面と、後に形成される電極と
の接触面積が増大し、アクチュエータ素子の変位量を大
きくすることができる。
脂成形品に、以下のような処理を施してもよい。 水処理 熱水中で、イオン交換樹脂成形品を煮沸する。
保持する。 NaOH処理 0.1N程度の水酸化ナトリウム水溶液中で、イオン交
換樹脂成形品を保持する。
のアルコール中に浸漬する。
〜150℃で処理する。
の還元は、金属錯体と還元剤とが接触するイオン交換樹
脂成形品の表面から金属の析出が生じ、続いて膜内部の
金属錯体が膜表面近傍(析出した金属の方に)に移動し
て還元されて金属が析出するものと考えられる。また、
金属の析出は、イオン交換樹脂成形品表面だけではな
く、表面近くの内部にも析出しているため、イオン交換
樹脂成形品と金属電極との接触面積は、従来の化学めっ
き法に比べて大きくなっていると考えられる。このた
め、本発明で得られたアクチュエータ素子は、従来のア
クチュエータ素子に比べて、素子の変位量が大きい。
常、純水で洗浄して、析出していない金属錯体および還
元剤を除去する。電極間の絶縁は、金属電極が形成され
たイオン交換樹脂成形品の端部を切断することによって
行うことができる。また、レーザー光または電子線を金
属電極が形成されたイオン交換樹脂成形品に照射して金
属電極の一部を削って、電極間に絶縁帯を設けることに
よって、電極間の絶縁を行うことできる。
品に、前記〜のような処理を施してもよい。さらに
また、形成された電極上に、追加の電極層を設けてもよ
い。追加の電極層は、化学めっき、電気めっき、真空蒸
着、スパッタリング、塗布、圧着、溶着などの方法によ
って形成することができる。このような追加の電極層
は、イオン交換樹脂成形品表面に形成された金属層と同
一のものであっても、異なるものであってもよい。
樹脂成形品は、対イオンがLi+,Na +,Cu2+、H+ ,Ca
2+,Fe3+,Mg2+などに交換されていてもよい。これらの
イオンのうち、とくにLi+,Na+またはCu2+に交換され
ていることが好ましい。このような対イオンの交換は、
電極が形成されたイオン交換樹脂成形品をLiOH、Na
OHなどの水溶液に浸漬することによって行うことがで
きる。
子の作動時には、イオン交換膜が含水状態である必要が
ある。ここで含水状態とは、アクチュエータが水中であ
っても、高湿度の大気中であっても作動することを意味
する。
は、イオン交換樹脂成形品の表面に相互に絶縁状態で電
位差がかかると、図2に示すようにイオン交換樹脂成形
品中の+イオン4が陰極側に移動し、このイオンに伴わ
れて水分子が膜内で移動するため、陽極側と陰極側とで
水分量に差ができると推定される。したがって含水率が
高まれば膨潤し、含水率が低下すれば収縮することによ
って、イオン交換樹脂成形品が湾曲すると考えられる。
子は、電極間に0.1〜3Vの直流電圧をかけると、数
秒以内に素子長の0.5〜3倍程度の変位を得ることが
できる。またこのようなアクチュエータ素子は、水中で
柔軟に作用することができる。
用例として、図3に示す誘導体が挙げられる。この応用
例においては、誘導体としてのガイドワイヤ11は、細
長いたとえば合成樹脂やステンレス製のチューブからな
る線状部材12と、この線状部材12の先端に接合した
アクチュエータ素子13とから構成されている。
形平板状のイオン交換樹脂成形品14の両面に、本発明
に係る方法で形成された一対の電極を有し、この電極1
5a,15bに電圧を印加することにより、アクチュエ
ータ素子13が2方向に湾曲するものである。
一対のリード線16a,16bの一端がそれぞれ電気的
に接合されているとともに、この各リード線16a,1
6bは、線状部材12の内部に位置して該線状部材12
の全長にわたって延び、各リード線16a、16bの他
端は、操作制御部17に接続されている。
作レバー18が備えられ、この操作レバー18の操作に
ともなって、前記操作制御部17の内部に内蔵された2
極双投スイッチ19を介して、電源20から前記一対の
リード線16a、16bに流れる電流の電極が切り替え
られるようになっている。
チ19が実線で示す位置にある時には、一方のリード線
16aが+の電極に、他方のリード線16bが−の電極
にそれぞれ接続され、2極双投スイッチ19が操作制御
部17の操作レバー18の操作に伴って、中立位置から
二点鎖線で示すように切り替えられると、今度は逆に、
一方のリード線16aが−の電極に、他方のリード線1
6bに+の電極にそれぞれ接続されるようになってい
る。
ることにより、アクチュエータ素子1を任意かつ積極的
に変形させることができる。また、本発明に係る製造方
法によれば、図5に示されるような円筒状のアクチュエ
ータ素子40を作製することもできる。
0では、まず、円筒状イオン交換樹脂成形品41に、前
述したような方法で金属錯体を吸着させ、還元剤により
該金属錯体を還元して、前記イオン交換樹脂成形品41
表面に金属を析出させて、金属層を形成する。
筒状イオン交換樹脂成形品41の表面に、レーザー加工
装置からレーザー光を照射することによって、照射部分
の金属層を除去して、溝形状の絶縁帯42および複数の
相互に電気的に絶縁された金属電極43a,43b,4
3c,43dを形成する。
金属電極43a、43b、43c、43dに、リード線
44a、44b、44c、44dの一端をそれぞれ電気
的に接続し、イオン交換樹脂成形品41を挟んで互いに
対向する電極43aと43c、43bと43dに電圧を
印加することにより、4方向に湾曲することができ、し
かもこの湾曲の方向を組み合わせることより、回転でき
る。このような金属電極はイオン交換樹脂成形品の内周
面に設けられていてもよい。
構造が簡単で、小型化が容易であり、応答が早く、変位
量が大きく、小電力で作動することが可能なアクチュエ
ータ素子を得ることができる。
素子をマイクロデバイスの案内部材本体の先端部に接合
すると、操作制御部による操作によって、任意かつ積極
的に湾曲(変形)させることができるので、案内部材本
体の先端部に接続した、ハサミ、鉗子、スネア、レーザ
メス、スパチュラなどのマイクロサージェリーの医療器
具、各種センサー、工具などのマイクロデバイスの誘導
性能を向上することができ、これによって、目的部位へ
任意の方向に向けることができ、その操作が熟練を要す
ることなく、迅速かつ容易に行うことができる。
びそれを備えたマイクロマシンを、例えば、眼球手術、
腹腔鏡下手術、微少血管縫合手術などのマイクロサージ
ェリー技術においてピンセット、ハサミ、鉗子、スネ
ア、レーザメス、スパチュラ、クリップなどの医療器具
に適用すれば、検査や治療時における患者に与える苦痛
を極力和らげ、患者に対する肉体的、精神的負担を低減
することができる。
それを備えたマイクロマシンを、発電設備等のプラン
ト、航空機エンジン等の機械システムの配管系統やエン
ジン内部等の検査、補修等を行う各種センサーや、補修
用工具などに適用すれば、補修作業に手間や時間を要せ
ず、確実に行うことが可能となる。
は、上記以外に、高周波振動によるマイクロポンプ、リ
ハビリ用補助動力マッサージ器などの健康器具、湿度
計、湿度計コントロール装置、ソフトマニュピュレータ
ー、水中バルブ、ソフト運搬装置などの工業用機器、金
魚および海草などの水中モービル、動く釣り餌および推
進ヒレなどのホビー用品などにも好適に使用することが
できる。
ることができる。
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。
成形品(デュポン社製;Naflon 117、イオン交換容量0.
9meq/g)を、♯800番のアルミナ粒子を用いてサン
ドブラストし、成形品表面の粗化を行った。表面粗化後
のイオン交換樹脂成形品は、超音波洗浄によってサンド
ブラスト粒子およびその他の汚れを除去したのち、25
体積%の塩酸水溶液中で30分間煮沸し、さらに純水中
で、30分間煮沸して塩酸を除去した。
白金・アミン錯体水溶液に6時間浸漬し、成形品内に白
金・アミン錯体を吸着させた。その後、40〜65℃の
水素化ホウ素ナトリウム水溶液に5時間浸漬して、白金
・アミン錯体を還元して、イオン交換樹脂成形品表面に
白金を析出させた。
品をさらに白金・アミン錯体水溶液に浸漬し、塩酸ヒド
ロキシルアミン水溶液とヒドラジン水溶液とを添加して
40〜60℃で5時間、白金・アミン錯体を還元して、
イオン交換樹脂成形品表面の白金の成長めっきを行い、
電極を形成した。
25体積%の塩酸水溶液中で30分間煮沸した後、さら
に純水中で、30分間煮沸して塩酸を除去した。さらに
上記イオン交換樹脂成形品を1M LiOH水溶液中に6
時間浸漬し、対イオンをLi+に交換したのち、1mm幅の
短冊片に切り出し、アクチュエータ素子を作製した。
圧を印加したときの先端部位の曲げ変位量をレーザー変
位計を用いて測定した。なお、曲げ変位量は、素子長10
mmに対する変位量で評価した。
代わりに1M NaOH水溶液を用いて、対イオンをNa+
に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュエー
タ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
として、イオン交換容量1.4meq/gのものを使用し、か
つ1M LiOH水溶液の代わりに1M NaOH水溶液を
用いて、対イオンをNa+に交換した以外は実施例1と同
様にして、アクチュエータ素子を作製し、曲げ変位量を
評価した。
代わりに1M CuSO4水溶液を用いて、対イオンをCu
2+に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュエ
ータ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
脂成形品を25体積%の塩酸水溶液中で30分間煮沸し
た後、さらに純水中で、30分間煮沸して塩酸を除去し
た。
ロフェナントロリン金塩化物)水溶液中に浸漬し、成形
品内に金錯体を吸着させた。金錯体を吸着したイオン交
換樹脂成形品を亜硫酸ナトリウム水溶液に浸漬させ、4
0〜80℃で5時間、金錯体を還元して、イオン交換樹
脂成形品表面に金を析出させて電極を形成した。
N硫酸中で30分間浸漬した後、さらに純水中に浸漬し
て硫酸を除去した。さらに上記イオン交換樹脂成形品を
1M LiOH水溶液中に6時間浸漬し、対イオンをLi+
に交換したのち、1mm幅の短冊片を切り出し、電極と接
続して、アクチュエータ素子を作製した。
施例1と同様に曲げ変位量を評価した。結果を表1に示
す。
表面に化学めっきを施して、白金電極を形成した。
を、実施例1と同様に1M LiOH水溶液中に6時間浸
漬し、対イオンをLi+に交換したのち、1mm幅の短冊片
を切り出し、電極と接続して、アクチュエータ素子を作
製した。
施例1と同様に曲げ変位量を評価した。結果を表1に示
す。
表面に、白金の真空蒸着を行い白金電極を形成した。
を、実施例1と同様に1M LiOH水溶液中に6時間浸
漬し、対イオンをLi+に交換したのち、1mm幅の短冊片
を切り出し、電極と接続して、アクチュエータ素子を作
製した。
施例1と同様に曲げ変位量を評価した。結果を表1に示
す。
表面にスパッター法で白金電極を形成した。
を、実施例1と同様に1M LiOH水溶液中に6時間浸
漬し、対イオンをLi+に交換したのち、1mm幅の短冊片
を切り出し、電極と接続して、アクチュエータ素子を作
製した。
施例1と同様に曲げ変位量を評価した。結果を表1に示
す。
表面に白金微粒子を含む導電性インクを塗布して白金電
極を形成した。
を、実施例1と同様に1M LiOH水溶液中に6時間浸
漬し、対イオンをLi+に交換したのち、1mm幅の短冊片
を切り出し、電極と接続して、アクチュエータ素子を作
製した。
施例1と同様に曲げ変位量を評価した。結果を表1に示
す。
代わりに、1M HCl水溶液を用いて、対イオンをH+
に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュエー
タ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
代わりに、1M CaCl2水溶液を用いて、対イオンをC
a2+に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュ
エータ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
代わりに、1M FeCl3水溶液を用いて、対イオンをF
e3+に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュ
エータ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
代わりに、1M MgCl2水溶液を用いて、対イオンをM
g2+に交換した以外は実施例1と同様にして、アクチュ
エータ素子を作製し、曲げ変位量を評価した。
溶液にイオン交換樹脂成形品を浸漬される代わりに、ロ
ジウム錯体水溶液にイオン交換樹脂成形品を浸漬して、
ロジウム電極を形成した以外は、実施例1と同様にし
て、アクチュエータ素子を作製し、曲げ変位量を評価し
た。
タ素子の電圧無印加状態の概略断面図である。
タ素子の電圧印加状態の概要断面図である。
タ素子の応用例を示す概要図である。
クチュエータ素子の実施例を示す概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】イオン交換樹脂成形品と、該イオン交換樹
脂成形品の表面に相互に絶縁状態で形成された金属電極
とからなり、該イオン交換樹脂成形品の含水状態におい
て、前記金属電極間に電位差をかけて、イオン交換樹脂
成形品に湾曲および変形を生じさせるアクチュエータ素
子を製造するに際して、 (i)イオン交換樹脂成形品に、金属錯体を水溶液中で吸
着させたのち、 (ii)イオン交換樹脂成形品に吸着した金属錯体を、還元
剤により還元して、前記イオン交換樹脂成形品表面に金
属を析出させて、金属電極を形成することを特徴とする
アクチュエータ素子の製造方法。 - 【請求項2】金属錯体として金または白金の錯体を用い
ることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ素
子の製造方法。 - 【請求項3】金属電極を形成した後、イオン交換樹脂成
形品の対イオンを、Li+,Na+およびCu2+から選ばれる
1種以上の陽イオンに交換することを特徴とする請求項
1または2に記載のアクチュエータ素子の製造方法。
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JP00276498A JP4154474B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | アクチュエータ素子の製造方法 |
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1998
- 1998-01-09 JP JP00276498A patent/JP4154474B2/ja not_active Expired - Lifetime
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