JPH1120474A - 車両の摺動屋根装置におけるガイドレール - Google Patents

車両の摺動屋根装置におけるガイドレール

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JPH1120474A
JPH1120474A JP21242397A JP21242397A JPH1120474A JP H1120474 A JPH1120474 A JP H1120474A JP 21242397 A JP21242397 A JP 21242397A JP 21242397 A JP21242397 A JP 21242397A JP H1120474 A JPH1120474 A JP H1120474A
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JP
Japan
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guide rail
roof
vehicle
gutter
guide
Prior art date
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JP21242397A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakamoto
浩 坂本
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Publication of JPH1120474A publication Critical patent/JPH1120474A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平な屋根をもつ車両屋根に装着する、側部
樋が一体に設けられたアルミニウム合金押し出し形材の
ガイドレールを備えた摺動屋根装置の後部厚さの薄型化
を図る。 【解決手段】 前後方向の中央部を下方に膨らむように
曲げたガイドレールであっても、ガイドレールの側部樋
に受け止められた水が、ガイドレールの前端または後
端、もしくは前後両端に向かって流れるように、側部樋
の深さJを、ガイドレールの前端または後端に向かっ
て、もしくはガイドレールの前後両端に向かって深くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の摺動屋根装
置におけるガイドレールに関する。詳細には、図11、
図12、図13において、車両屋根に設けられた屋根開
口と、屋根開口両側下方に設けられた車両前後方向に延
びるガイドレールと、そのガイドレールのガイド部に案
内されて車両前後方向にスライド可能な可動屋根とを備
え、前記ガイドレールには、屋根開口の側部から入る水
を受け止めて排水するための上方が開放されている側部
樋が設けられ、その側部樋は前記ガイド部と一体にアル
ミニウム合金押し出し形材から形成されている車両の摺
動屋根装置におけるガイドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】図11〜図16は従来の技術を説明する
図である。図11に示すように、車両の摺動屋根装置に
は、屋根開口周縁から入る水を受け止めて、車両外部に
排水するための樋と排水口、および排水チューブが設け
られている。樋は屋根開口の周縁下方に設けられ、排水
口は摺動屋根装置の四隅、すなわち、ガイドレールの前
側と後側とに設けられている。
【0003】図12に示すように、ガイドレールのガイ
ド部4aは、屋根開口両側下方に設けられているので、
側部樋4bは、ガイド部4aと一体にした方が部品の数
が少なくなって都合がよい。それゆえ、ガイドレール4
は、ガイド部の断面に樋の働きをする断面を加えた形の
断面、すなわち、ガイド部4aと側部樋4bとをひとつ
の断面で一体に押し出したアルミニウム合金製のものが
多く採用されている。
【0004】しかしながら、このような、ガイド部4a
と側部樋4bを一体に押し出した断面のガイドレール
は、図13に示すような、ガイドレール4の中央が下方
に膨らむような形に曲げて使用することができない。な
ぜなら、ガイドレールの側部樋の深さJは前から後まで
法線方向に一定であり、また、排水口12はガイドレー
ル4の前側と後側とにしか設けられていないから、ガイ
ドレール4の中央が下方に膨らむような曲げが行なわれ
ていると、図に示すようにガイドレールの樋底面4cに
水Wが溜まって、排水ができなくなるからである。
【0005】したがって、このような、ガイド部4aと
側部樋4bを一体に押し出した断面のガイドレール4
は、図14に示すように、前後方向が真っすぐな直線状
か、または、図15に示すように、ガイドレール4の中
央が上方に膨らむように曲げて使用する。ガイドレール
4の中央を下方に膨らませるような曲げが必要であって
も、このような場合、ガイドレールは曲げないで、図1
4のように、まっすぐな状態で使用せざるを得ない。
【0006】図16に示すように、車両屋根1の側面図
がフラットに近い、すなわち車両の前から後にかけての
屋根の曲率が小さい、扁平な車両屋根に、ガイドレール
4をまっすぐな状態(直線状)で使用すると、摺動屋根
装置の厚さはその後部で相当に厚くなる。なぜなら、屋
根開口後部の厚みnは、可動屋根のスライドに必要な最
小寸法があり、ここは薄くできないし、屋根開口前部は
運転者が座る位置であり、屋根開口前部の厚みmを厚く
することもできないからである。結局、ガイドレールが
直線状であるかぎり、摺動屋根装置の後部を厚くせざる
を得ない。この場合、摺動屋根装置の後部の厚みsは、
通常の1.5倍を超えることもある。
【0007】このような曲率の車両屋根の場合は、一点
鎖線で示すように、ガイドレールの後部を持ち上げる、
すなわち、ガイドレールの中央が下方に膨らむような曲
げのガイドレールにすれば、摺動屋根装置の後部の厚み
はtとなり、薄くできるのであるが、すでに述べたよう
に、ガイド部4aと側部樋4bを一体に押し出した断面
のガイドレールは、排水の問題があって、そのような曲
げはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
以上のような問題を解決するものである。すなわち、扁
平な屋根をもつ車両屋根に装着する、側部樋が一体に設
けられたアルミニウム合金押し出し形材のガイドレール
を備えた摺動屋根装置の、後部の厚みが薄くできる、ガ
イドレールを得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、車両屋根に設けられ
た屋根開口と、屋根開口両側下方に設けられた車両前後
方向に延びるガイドレールと、そのガイドレールのガイ
ド部に案内されて車両前後方向にスライド可能な可動屋
根とを備え、前記ガイドレールには、屋根開口の側部か
ら入る水を受け止めて排水するための上方が開放されて
いる側部樋が設けられ、その側部樋は前記ガイド部と一
体にアルミニウム合金押し出し形材から形成されている
車両の摺動屋根装置におけるガイドレールにおいて、前
記ガイドレールの側部樋の深さJが、ガイドレールの前
端、または後端に向かって、もしくはガイドレールの前
後両端に向かって、深くなっていることを特徴とするも
のである。
【0010】以上のように、ガイドレールの側部樋の深
さJが、ガイドレールの前端、または後端に向かって、
もしくはガイドレールの前後両端に向かって、深くなっ
ているから、ガイドレールの中央を下方に膨らむように
曲げたガイドレールであっても、側部樋に受け止められ
た水は、ガイドレールの前端または後端に向かって、も
しくはガイドレールの前後両端に向かって流れ、排水が
スムーズにできる。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の第1
実施例を示す図である。図5〜図7は本発明の第2実施
例を示す図である。図8〜図10は本発明の第3実施例
を示す図である。
【0012】図1〜図3において、車両屋根1には屋根
開口2が開設され、屋根開口2を開閉する可動屋根3が
設けられている。屋根開口両側下方には、車両前後方向
に延びる、アルミニウム合金押し出し形材から形成され
ているガイドレール4が設けられ、可動屋根3はこのガ
イドレールのガイド部4aに沿って前後にスライドす
る。
【0013】車両屋根1には、屋根開口2の縁から下方
に延びる内周壁1aが設けられている。可動屋根3が屋
根開口2を閉鎖しているとき、可動屋根上面は、車両屋
根上面と略面一の状態で保持され、可動屋根外周にはシ
ールを目的としたウェザーストリップ3bが、前記内周
壁1aに弾接する状態で設けられている。
【0014】しかしながらこの部分のシールは完全では
なく、水Wが浸入することがある。それゆえ、屋根開口
周縁下部には、屋根開口周縁から入る水を受け止めて、
車両外部に排水するための、上方が開放されている前部
樋5、後部樋6、側部樋4bが設けられ、前側の隅部に
は前側コーナードレン10、ガイドレールの後部には後
側コーナードレン11が設けられている。前側コーナー
ドレン、および後側コーナードレンには排水口12が設
けられており、浸入した水は排水チューブ13を通って
車両外部へと排出される。
【0015】すでに述べたように、ガイドレール4のガ
イド部4aは、屋根開口両側下方に設けられているの
で、側部樋4bは、ガイド部4aと一体にした方が部品
の数が少なくなって都合がよい。それゆえ、本実施例の
ガイドレール4は、ガイド部の断面に側部樋の働きをす
る断面を加えた形の断面、すなわち、ガイド部4aと側
部樋4bとをひとつの断面で一体にして押し出したアル
ミニウム合金製のものを採用している。
【0016】本実施例の可動屋根3はガラス板を使用し
ているため、ガラス板の周囲で、かつ下面側にガラス補
強板3aが接着されている。可動屋根3の側部の後側下
方には、カムプレート8がガラス補強板3aに図示省略
のボルト・ナットにより固定されている。また、可動屋
根3の側部の前側下方には、フロントステー7がガラス
補強板3aに図示省略のボルト・ナットにより固定され
ている。
【0017】フロントステー7の下部には、ガイドレー
ルのガイド部4aに前後摺動自在に嵌合するシュー7a
が設けられている。カムプレート8には、後方に向かっ
て上方に傾斜するカム溝8aが設けられ、移動体9のガ
イドピン9bがこのカム溝に嵌合している。ガイドレー
ルのガイド部4aに沿って前後に移動する移動体9に
は、駆動ケーブル9cが結合されている。移動体9に
は、ガイドレールのガイド部4aに前後摺動自在に嵌合
するシュー9aが設けられており、図示省略のモーター
などの回転によって、駆動ケーブル9cが前後に移動す
ることにより、移動体9は前後に移動する。
【0018】可動屋根3のスライドについて説明する。
図1は可動屋根3が屋根開口2を閉鎖している状態を示
している。この状態では、移動体のガイドピン9bはカ
ムプレートのカム溝8aの前部に位置している。この状
態から、移動体9が後方へ移動するとガイドピン9bと
カム溝8aはカム機構を形成しているので、可動屋根3
はフロントステーのシュー7aを軸にして後端が下降す
る。そしてこの下降した状態からさらに移動体9が後方
へ移動すれば、移動体のガイドピン9bがカム溝8aの
後端を後方へ押すので、可動屋根3はそのままの姿勢で
ガイドレールのガイド部4aに沿って後方へスライドす
る。
【0019】図1に示すように、本実施例のガイドレー
ルは、ガイドレールの前後方向の中央部が下方に膨らむ
ような形に曲げられている。そして、側部樋の深さJ
は、ガイドレールの中央部が浅く、ガイドレールの両端
に向かって深くなるように形成されている。図3がガイ
ドレール中央部の断面図に相当し、図4がガイドレール
前端および後端の断面図である。本実施例では、図4に
示す所要寸法Kが、図3ではゼロになるように、側部樋
の下部を例えばプレス加工などで成形して、側部樋の深
さを変化させ、ガイドレールの樋底面4cに水が溜まる
のを防いでいる。
【0020】本実施例の側部樋の深さJは、ガイドレー
ルの中央部が浅く、両端で深くしているが、後部が浅
く、前端に向かって深くしてもよく、また、前部が浅
く、後端に向かって深くしてもよい。このことは後述の
第2実施例、および第3実施例についても同様である。
【0021】次に、図5〜図7に示す、第2実施例につ
いて説明する。図6に示すように、本実施例のガイドレ
ールも、ガイドレールの前後方向の中央部が下方に膨ら
むような形に曲げられている。そして、側部樋の深さJ
はガイドレールの中央部が浅く、前端、および後端に向
かって深くなるように、側部樋の下部に排水勾配調整層
4dを設けている。排水勾配調整層4dは、例えば樹脂
やゴムなどを注入して成形してもよく、これらの発泡成
形でもよい。図5がガイドレール中央部の断面図に相当
し、図7がガイドレールの前端および後端の断面図であ
る。本実施例の排水勾配調整層4dは、ガイドレールの
中央部で寸法Kを有し、ガイドレールの前端、および後
端で寸法Kがゼロに変化するように形成され、ガイドレ
ールの樋底面4cに水が溜まらないようにしてある。
【0022】次に、図8〜図10に示す、第3実施例に
ついて説明する。図9に示すように、本実施例のガイド
レールも、ガイドレールの前後方向の中央部が下方に膨
らむような形に曲げられている。そして、側部樋の深さ
Jはガイドレールの中央部が浅く、前端、および後端に
向かって深くなるように、側部樋の下部に排水勾配調整
層4dを設けている。排水勾配調整層4dは、例えば樹
脂やゴムなどを注入して成形してもよく、これらの発泡
成形でもよい。図8がガイドレール中央部の断面図に相
当し、図10がガイドレールの前端および後端の断面図
である。本実施例の排水勾配調整層4dは、ガイドレー
ルの中央部で寸法Kを有し、ガイドレールの前端および
後端で寸法Kがゼロに変化するように形成され、ガイド
レールの樋底面4cに水が溜まらないようにしてある。
【0023】第3実施例は第2実施例と同じ構成である
が、第3実施例は、図8に示すように、ガイドレール断
面の側部樋の下側の一部に半円状の凹部を設け、ここに
排水勾配調整層4dを設けているから、この排水勾配調
整層4dに使用する材料が第2実施例に比べて少なくて
済むという利点がある。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ガイドレールの中央が下方に膨らむように曲げたガ
イドレールであっても、ガイドレールの側部樋の深さ
は、ガイドレールの前端、または後端に向かって、もし
くはガイドレールの前後両端に向かって、深くなってい
るから、側部樋に受け止められた水は、ガイドレールの
前端、または後端に向かって、もしくはガイドレールの
前後両端に向かって流れ、排水がスムーズにできる。し
たがって、車両屋根の側面図がフラットに近い、すなわ
ち、車両の前から後にかけての屋根の曲率が小さい、扁
平な車両屋根に、本発明のガイドレールを使用すれば、
摺動屋根装置の後部の厚みは薄くすることができ、ヘッ
ドグリアランスが拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、図3のB−
B線の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すもので、可動屋根が
屋根開口を閉鎖しているときの車両屋根の平面図であ
る。
【図3】図2のA−A線の断面図である。
【図4】第1実施例の、ガイドレール前端および後端の
断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示し、図2のA−A線の
断面に相当する図である。
【図6】図5のC−C線の断面図である。
【図7】第2実施例の、ガイドレール前端および後端の
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示し、図2のA−A線の
断面に相当する図である。
【図9】図8のD−D線の断面図である。
【図10】第3実施例の、ガイドレール前端および後端
の断面図である。
【図11】従来の技術を示すもので、可動屋根が屋根開
口を閉鎖しているときの車両屋根の平面図である。
【図12】図11のE−E線の断面図である。
【図13】図12のF−F線の断面図である。
【図14】図12のF−F線のガイドレールの断面図で
ある。
【図15】図12のF−F線のガイドレールの断面図で
ある。
【図16】図12のF−F線のガイドレールの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 車両屋根 1a 内周壁 1b 屋根開口補強板 2 屋根開口 3 可動屋根 3a ガラス補強板 3b ウェザーストリップ 4 ガイドレール 4a ガイド部 4b 側部樋 4c 樋底面 4d 排水勾配調整層 5 前部樋 6 後部樋 7 フロントステー 7a シュー 8 カムプレート 8a カム溝 9 移動体 9a シュー 9b ガイドピン 9c 駆動ケーブル 10 前側コーナードレン 11 後側コーナードレン 12 排水口 13 排水チューブ W 水 J 側部樋の深さ R ガイドレールの曲げ半径 H 摺動屋根装置の厚さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両屋根に設けられた屋根開口と、屋根
    開口両側下方に設けられた車両前後方向に延びるガイド
    レールと、そのガイドレールのガイド部に案内されて車
    両前後方向にスライド可能な可動屋根とを備え、前記ガ
    イドレールには、屋根開口の側部から入る水を受け止め
    て排水するための上方が開放されている側部樋が設けら
    れ、その側部樋は前記ガイド部と一体にアルミニウム合
    金押し出し形材から形成されている車両の摺動屋根装置
    におけるガイドレールにおいて、前記ガイドレールの側
    部樋の深さJが、ガイドレールの前端、または後端に向
    かって、もしくはガイドレールの前後両端に向かって、
    深くなっていることを特徴とする車両の摺動屋根装置に
    おけるガイドレール。
JP21242397A 1997-07-01 1997-07-01 車両の摺動屋根装置におけるガイドレール Pending JPH1120474A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137212A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Yachiyo Industry Co Ltd サンルーフ装置におけるケーブルの挿通構造
CN103963719A (zh) * 2014-04-19 2014-08-06 东风商用车有限公司 一种汽车电动天窗的排水系统
WO2017154645A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 八千代工業株式会社 車両用サンルーフ装置

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