JPH11202992A - 非接触型出力インターフェース - Google Patents

非接触型出力インターフェース

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Publication number
JPH11202992A
JPH11202992A JP10008143A JP814398A JPH11202992A JP H11202992 A JPH11202992 A JP H11202992A JP 10008143 A JP10008143 A JP 10008143A JP 814398 A JP814398 A JP 814398A JP H11202992 A JPH11202992 A JP H11202992A
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JP
Japan
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data
read
processing unit
output interface
antenna coil
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Application number
JP10008143A
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English (en)
Inventor
Kazuo Suzuki
和夫 鈴木
Toshio Kurihara
俊男 栗原
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの盗用や改竄を防止し、ホストコンピ
ュータへのデータの移送を容易に行うことができるよう
にする。 【解決手段】 引出線51,53,55,57により外部機器に接
続される書込み専用演算処理部31とこの書込み専用演算
処理部31に接続されてデータを記憶する不揮発性メモリ
35とを有し、更に、前記不揮発性メモリ35のデータを読
み出す読出し専用演算処理部33と読出し専用演算処理部
33で読み出したデータを送信する送受信回路37及びアン
テナコイル15とを有し、又、アンテナコイル15で受信す
る外部からの電磁波により読出し専用演算処理部33及び
不揮発性メモリ35を作動可能とする電源部41をも有する
非接触型出力インターフェース10とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の検出データ
などを送信する非接触型の出力インターフェースに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】今日、種々の機械にマイクロコンピュー
タなどのコンピュータが組み込まれて動作状態のデータ
収集や制御が行われている。この各種機器に組み込まれ
たマイクロコンピュータの動作状態やデータは、入出力
インターフェースを介して電話回線などの通信回線によ
りホストコンピュータである大型のコンピュータに集め
られることがある。又、各機器からのデータ収集に際し
ては、携帯可能な小型コンピュータを持参し、小型コン
ピュータを入出力インターフェースを介したコネクタに
より機器に組み込まれているマイクロコンピュータに接
続し、機器に組み込まれたマイクロコンピュータからデ
ータを読み出し、この小型コンピュータを持ち帰ってホ
ストコンピュータにデータを読み込ませることもあっ
た。
【0003】更に、メモリカードなどのデータキャリヤ
を使用することとし、メモリカードを機器の所定箇所に
設けたスロットに挿入しておき、機器に組み込んだマイ
クロコンピュータからのデータをスロットに挿入したメ
モリカードに書き込み、このメモリカードを抜き出して
持ち帰り、ホストコンピュータにデータを読み込ませる
ことも行われている。
【0004】そして、小容量のデータを移動に際して携
帯することにより、必要に応じて所要のデータをコンピ
ュータに読み込ませる手段又は方法として、近年では、
ICカードが利用されるようになってきた。このICカ
ードには、接点を設けることによりリーダーライターと
接触させてデータの交信を行うものや、コイルの電磁誘
導を利用することにより非接触状態でデータの交信を可
能とするものがある。
【0005】この接触型のICカードは、今日、厚さを
0.76ミリメートルとし、幅を54ミリメートル、長さを85
ミリメートルとするように、既に規格化されたものも使
用されており、内部にはEEPROMなどの書込みやデ
ータ消去が可能な不揮発性メモリと演算処理部とにより
構成される小型のマイクロコンピュータとを組み込み、
カードの裏面に4個乃至8個として設けた接点を介して
電力やデータ及び制御コードがリーダーライターから入
力され、又、データがこの接点を介してリーダーライタ
ーに読み込まれるものである。
【0006】又、非接触型のICカードは、直径が3セ
ンチメートル乃至4センチメートル程度にして、厚みを
数ミリメートルとする円板形状のものや、一片を4セン
チメートル乃至5センチメートル程度とし、厚みを数ミ
リメートルとする矩形のもの等、今日、種々の形状のも
のが使用されている。この非接触型ICカード(以下単
にコンタクトレスICカード60という)は、図8に示す
ように、樹脂製の上ケース61と下ケース63とを超音波溶
接などにより溶着密封した本体の内部に、アンテナコイ
ル65とICチップ73とが収納されるものである。このI
Cチップ73は、図9に示すように、コンデンサやコイル
などの電子部品77と共に回路基板75に取り付けてICモ
ジュール71とされ、このICモジュール71の回路基板75
にアンテナコイル65の内側端部66や外側端部67を接続す
るものである。
【0007】尚、アンテナコイル65は、回路基板75の周
囲に多重巻とされたアンテナコイル65を配置するものが
多い。そして、このICチップ73には、図10に示すよ
うに、中央演算処理部83と不揮発性のメモリ85とを組み
合わせたマイクロコンピュータ81、及び、送受信回路87
や電源回路89が組み込まれているものである。
【0008】従って、このコンタクトレスICカード60
は、リーダーライター91のアンテナ部95に近接させる
と、コンタクトレスICカード60内のアンテナコイル65
により信号を受信し、マイクロコンピュータ81の動作に
よりデータの書き換えや保存などが行われる。このコン
タクトレスICカード60におけるデータの送受信には、
アンテナ部95及び送受信回路87と通信制御用コンピュー
タ93及び入出力インターフェース92を有するリーダーラ
イター91を用いる。このリーダーライター91は、入出力
インターフェース92を介して本体コンピュータ97と通信
制御用コンピュータ93を接続しているものである。そし
て、通信制御用コンピュータ93と本体コンピュータ97と
を協働させてコンタクトレスICカード60との交信を行
うものであって、リーダーライター91は、作動状態とさ
れると、所定周波数の信号をアンテナ部95から出力する
ものである。
【0009】従って、コンタクトレスICカード60は、
リーダーライター91のアンテナ部95に近接させると、ア
ンテナ部95により形成されている電磁界によってアンテ
ナコイル65に誘導電圧が発生し、電源回路89により所定
電圧の直流電源電圧が形成される。このため、電源回路
89によって形成された直流電源電圧により、マイクロコ
ンピュータ81の作動電圧である中央演算処理部83の作動
電圧や不揮発性メモリ85とするEEPROMなどの作動
電圧を確保し、送受信回路87で同調及び復調した信号に
基づいてマイクロコンピュータ81に所定の動作を行わせ
ることができるものである。又、中央演算処理部83の作
動によって必要なデータやステータスなどの送信も、送
受信回路87を介することによってアンテナコイル65から
発信することができるものである。
【0010】即ち、このコンタクトレスICカード60
は、リーダーライター91の交信エリア内に置くことによ
り、アンテナコイル65を介して供給される電磁波のエネ
ルギーによって電源回路89から直流電源電圧が出力され
ることとなり、一般に、コンタクトレスICカード60に
組み込まれたマイクロコンピュータ81の動作は、先ず初
期化処理を行い、IDの出力送信を行った後、信号の受
信を行うものであって、信号が入力されると通信エラー
の判断を行うものである。そして、この通信エラーの判
断により通信エラーと判断したときは、再度、IDの出
力及び信号の受信と通信エラーの判断を繰り返すもので
ある。又、通信が正常に行われると、コマンドの解析を
行うものであって、例えばリードコマンドか否かの判断
を行ない、リードコマンドであればデータの送信を行う
ものである。そして、リードコマンドでない場合は、ラ
イトコマンドやイレースコマンドなどであるか否かの判
断を行い、このような書込み又は消去命令やであれば、
書込み電圧が電源回路89で形成されているか否かの判断
を行い、書込み電圧が確保されていれば、コマンドと合
わせて受信したデータの書込み又は所定データの消去な
どの処理を実行するものである。
【0011】又、前述のデータの送信に際しては、デー
タと合わせて所定のステータスも送信し、書込みなどの
処理を行ったときも、処理の終了時に所定のステータス
を送信するものである。尚、コマンドは、リードコマン
ドやライトコマンド、又はイレースコマンドなどに限る
ものでなく、コンタクトレスICカード60の使用目的に
合わせ、所定の動作を行わせるためのコマンドが予めコ
ンタクトレスICカード60のマイクロコンピュータ81に
登録されており、用途に合わせた特定の機能を有するI
Cカードとされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、各種機
器のデータを通信回線を用いてホストコンピュータに伝
送する方法は、通信回線の故障によりデータの転送が中
断することがあった。又、通信回線は、データの機密保
持が困難であり、データの盗用や改竄が行われる危険性
があった。
【0013】そして、携帯可能な小型コンピュータをコ
ネクタにより接続可能とする機器においても、携帯可能
な小型コンピュータとの接続が容易なコネクタとする場
合、データの盗用や改竄を防止することが困難であっ
た。同様に、メモリカードを着脱可能とする機器におい
ても、メモリカードの着脱が容易にして、不用意にメモ
リカードが抜き取られないようにすることは困難であ
り、データの盗用や改竄の防止など、機密を保持するこ
とが困難であった。
【0014】そして、メモリカードを使用する方法や通
信回線を使用する方法、更に、携帯可能な小型コンピュ
ータを接続してデータを読み取る方法は、少量のデータ
を取り扱う場合には、設備や読取り操作のために手数と
費用とを要することとなり、設備投資としての効率が悪
い欠点があった。又、形態移送が容易であって少量のデ
ータを記憶することができるICカードを用い、小容量
のデータをICカードに書き込み、このデータを書き込
んだICカードを持ち帰ってホストコンピュータに読み
込ませる方法は、データ転送の操作及びICカードの持
ち運びによるデータの移送は容易である。しかし、IC
カードにデータを書き込むためのリーダーライターを各
機器に設けなければならず、大型の機械でなければ装備
することが困難な欠点があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、引出線により
外部機器に接続される書込み専用演算処理部と、この書
込み専用演算処理部に接続されてデータを記憶する不揮
発性メモリとを有し、更に、前記不揮発性メモリのデー
タを読み出す読出し専用演算処理部と読出し専用演算処
理部で読み出したデータを送信する送受信回路及びアン
テナコイルとを有し、又、アンテナコイルで受信する外
部からの電磁波により少なくとも読出し専用演算処理部
及び不揮発性メモリを作動可能とする電源部をも有する
非接触型出力インターフェースとするものである。
【0016】このように、書込み専用演算処理部と読出
し専用演算処理部とを有し、書込み専用演算処理部は引
出線によりコンピュータや論理回路などの外部機器と接
続する故、外部機器と当該出力インターフェースとの間
の引出線を埋設したりシールドしたりすることにより、
不揮発性メモリに保存するデータの改竄を容易に防止す
ることができる。
【0017】又、読出し専用演算処理部で読み出したデ
ータは、アンテナコイルから送信する故、当該出力イン
ターフェースを機器などの外部に露出させる必要がな
く、出力インターフェースの存在を部外者に知られるお
それを少なくし、読出しのためのコマンドとの組み合わ
せによりデータの盗用が行われる危険を少なくすること
ができ、更に、出力インターフェースを機器などの内部
に埋め込むことが可能であるため、引出線に不用意にア
クセスされないようにし、データの改竄をより効果的に
防止することができる。
【0018】そして、アンテナコイルで受信する電磁波
により読出し専用演算処理部及び不揮発性メモリの作動
を可能とする電源部を有している故、当該出力インター
フェースを組み込む機器の電源に故障などが発生した場
合であっても、正規のリーダーを近接させることによ
り、データの読み取りを行うことができる。又、本発明
は、書込み専用演算処理部や読出し専用演算処理部、及
び、不揮発性メモリ、送受信回路やアンテナコイル、更
に、電源部を、合成樹脂により一体として密閉された非
接触型出力インターフェースとするものである。
【0019】このように、アンテナコイル及び各演算処
理部などを一体として密閉しているため、当該出力イン
ターフェースを機器などに取り付けるに際して取付を容
易とし、且つ、引出線の隠蔽処理を行うことにより、デ
ータが改竄されることを防止することが容易にできるも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る非接触型の出力イン
ターフェースは、図1に示すように、上ケース11と下ケ
ース13とにより密閉したケースの内部に小型のアンテナ
コイルやICモジュールとを封入して出力インターフェ
ース10とするものである。このICモジュール21は、図
2に示すように、小型の演算処理装置やEEPROMな
どの不揮発性メモリ、及び、電源回路などを構成するI
Cチップ23と電子部品27とを回路基板25に取り付けたも
のであり、アンテナコイル15の内側端部16や外側端部17
を各々回路基板25に接続すると共に、データ用引出線51
やアドレス用引出線53、及び、制御用引出線55と電源用
引出線57をケースから引き出しているものである。
【0021】そして、この出力インターフェース10の回
路構造は、図3に示すように、書込み専用演算処理部31
や読出し専用演算処理部33と不揮発性メモリ35、更に送
受信回路37や電源部41により構成しているものである。
尚、この書込み専用演算処理部31や読出し専用演算処理
部33と不揮発性メモリ35と、更に、送受信回路37及び電
源部41とを組み込んだICチップ23を形成し、このIC
チップ23とコンデンサなどの電子部品27とを回路基板25
に設けてICモジュール21としているものである。
【0022】そして、この電源部41は、第1電源回路43
や第2電源回路47及び電力合成回路45により形成し、第
1電源回路43は、機器や検出器などの電源から出力イン
ターフェース10に供給される電力を適正電圧として書込
み専用演算処理部31へ直接に出力して印加し、且つ、電
力合成回路45を介して不揮発性メモリ35や読出し専用演
算処理部33に印加するものである。
【0023】又、第2電源回路47は、アンテナコイル15
に所定の電磁波が与えられたとき、電力合成回路45を介
して読出し専用演算処理部33や不揮発性メモリ35に作動
電圧を印加するものである。尚、電力合成回路45は、第
1電源回路43から所定の電圧が入力されているときに
は、この第1電源回路43からの電圧を不揮発性メモリ35
や読出し専用演算処理部33に出力し、第1電源回路43か
ら電圧が入力されない状態で第2電源回路47から電圧が
入力されると、この第2電源回路47からの入力電圧にも
とづいて不揮発性メモリ35や読出し専用演算処理部33に
作動電圧を出力するものである。
【0024】そして、書込み専用演算処理部31は、不揮
発性メモリ35とデータバスやアドレスバス及び制御バス
により接続すると共に、データ用引出線51やアドレス用
引出線53及び制御用引出線55で図示していない機器に組
み込まれているマイクロコンピュータなどに接続するも
のである。又、この書込み専用演算処理部31は、機器に
組み込まれたマイクロコンピュータなどから送られる各
種検出データなど、不揮発性メモリ35に書き込むべきデ
ータが図示していないマイクロコンピュータなどのコン
ピュータ又は論理回路から送られてきたか否かの判断
を、図4に示すように繰り返し、データが送られてくる
とアドレスを設定して不揮発性メモリ35にデータを書き
込み、機械の動作状態などに関する所要のデータを当該
出力インターフェース10の不揮発性メモリ35に書き込む
ものとしている。
【0025】尚、この不揮発性メモリ35に書き込むデー
タは、機器の制御用コンピュータとして機器に組み込ま
れるマイクロコンピュータなどのコンピュータが出力す
るデータに限るものでなく、検出器のデータなどをマイ
クロコンピュータを介して、又は検出器などのデータを
論理回路などの1チップマイクロコンピュータを介し
て、更には、検出器などの出力をデジタル変換する論理
回路などを介して、当該出力インターフェース10に入力
することもある。
【0026】そして、読出し専用演算処理部33は、不揮
発性メモリ35とデータバスやアドレスバス及び制御バス
により接続すると共に、送受信回路37ともデータバス及
び制御バスで接続するものである。この読出し専用演算
処理部33は、図5に示すように、アンテナコイル15に所
定の電磁波が与えられたことにより、送受信回路37から
所定の制御信号が入力されるとステータスを送受信回路
37に送り、アンテナコイル15からステータスを送信させ
るものである。
【0027】更に、アンテナコイル15及び送受信回路37
を介してリーダーからのリードコマンドが入力される
と、リードコマンドによる読取要求に応じて読み取りア
ドレスを設定し、不揮発性メモリ35に書き込まれている
所定のデータを順次読み出し、このデータを送受信回路
37に出力してアンテナコイル15から送信させるものであ
る。
【0028】このように、この出力インターフェース10
は、機器に組み込まれているマイクロコンピュータなど
から所要のデータが入力されると、書込み専用演算処理
部31が不揮発性メモリ35に書き込み、正規のリーダーを
この出力インターフェース10に近づけると、リーダーか
らのコマンドやIDによって読出し専用演算処理部33が
作動し、不揮発性メモリ35に記録したデータをアンテナ
コイル15から送信するものである。
【0029】従って、この出力インターフェース10は、
機器の表面に設ける場合のみでなく、機器の内部に設け
る場合であっても、リーダーの電磁波を受信できる位置
にアンテナコイル15を位置させるように埋設しておくこ
とにより、データをリーダーに転送することができるも
のである。尚、リーダーは、ハンドヘルトコンピュータ
などの携帯可能なコンピュータと送受信回路及びアンテ
ナ部とを有し、出力インターフェース10の読出し専用演
算処理部33に合わせたIDやコマンドを含む通信プログ
ラムを組み込んだものを用いるものである。
【0030】このように、この出力インターフェース10
は、電磁波を出力するリーダーを用いることによって、
リーダーからのコマンドデータなどを含む電波を受信し
たときに読出し専用演算処理部33を作動させてデータの
読出し送信のみを行うものである。従って、出力インタ
ーフェース10を機械などの外部に露出させなくてもデー
タの読み取りを行うことができ、出力インターフェース
10を外部に露出させないことにより、データの改竄を行
われる可能性を極めて低くすることができるものであ
る。
【0031】更にこの出力インターフェース10は、第2
電源回路47を有し、アンテナコイル15に電磁波を供給す
ることによって、電源用引出線57から当該出力インター
フェース10に電力が供給されなくても読出し専用演算処
理部33及び不揮発性メモリ35を作動させ、不揮発性メモ
リ35に記録したデータを送信することができる。従っ
て、機械が故障破損した場合であっても、故障破損直前
のデータを不揮発性メモリ35に保存しておき、リーダー
を接近させてこのデータを読み出すことができ、リーダ
ーを持ち帰ることにより、容易に信頼性の高いデータを
ホストコンピュータなどのコンピュータに移すことがで
きる。
【0032】尚、機器に組み込むコンピュータから電源
用引出線57を介して当該出力インターフェース10に電力
を供給するに際し、第1電源回路43を省略し、外部から
の電力を直接に書込み専用演算処理部31や電力合成回路
45に供給することもある。又、図1及び図2に示した実
施の形態は、データ用引出線51やアドレス用引出線53及
び制御用引出線55を各々単線として図示しているも、各
引出線は各々所要本数としてデータやアドレスなどをパ
ラレル信号で書込み専用演算処理部31に入力することも
ある。
【0033】更に、本発明に係る出力インターフェース
10の他の実施の形態としては、図6に示すように、終了
メッセージ送出回路39を付加することがある。この終了
メッセージ送出回路39を付加した出力インターフェース
10では、読出し専用演算処理部33が所要のデータを不揮
発性メモリ35から読み出して送受信回路37に読み出した
データを出力した後、終了メッセージ送出回路39に制御
信号を出力し、終了メッセージ送出回路39から終了メッ
セージのデータを送受信回路37に出力させ、アンテナコ
イル15から終了メッセージのデータを送信させるもので
ある。
【0034】従って、不揮発性メモリ35からのデータを
シリアルにアンテナコイル15から出力するに際し、デー
タ量により送信に必要な時間が変化する場合であって
も、リーダーへの送信終了をメッセージデータで送り、
リーダーでのメッセージ表示又は終了ランプの点灯など
を可能とし、出力インターフェース10に近接させたリー
ダーを出力インターフェース10から離すタイミングを知
らせることができる。このため、読み取りが終了してい
るにも拘わらず、リーダーを出力インターフェース10の
近くへ無駄な長時間位置させておくことや、リーダーへ
の送信途中で出力インターフェース10をリーダーをから
離すことによってリーダーで読み取るべき必要なデータ
が途中で読取り不能となることを防止することができ
る。
【0035】又、図7に示すように、書込み専用演算処
理部31と送受信回路37とを接続し、リーダーからイレー
スコマンドが出力されたとき、送受信回路37からイレー
スコマンドを書込み専用演算処理部31に出力し、不揮発
性メモリ35内のデータを消去するようにすることもあ
る。尚、読出し専用演算処理部33と書込み専用演算処理
部31とを接続し、所要のデータを読み出したとき、終了
メッセージ送出回路39への制御信号の出力と合わせて書
込み専用演算処理部31へのイレースコマンドを読出し専
用演算処理部33から書込み専用演算処理部31に出力させ
ることもある。
【0036】このように、リーダーを出力インターフェ
ース10に近づけて所要のデータを読み取ったときは不揮
発性メモリ35の全データを一旦消去する出力インターフ
ェース10とすれば、読出し専用演算処理部33や書込み専
用演算処理部31で行うメモリのアドレス管理などを単純
とすることができる。そして、この出力インターフェー
ス10は、リーダーをアンテナコイル15に接近させること
によりデータの送信を非接触で行うから、当該出力イン
ターフェース10を機械の内部に設ける場合のみでなく、
土中などに埋設される配管内の液体流量制御などを行う
場合であっても、検出装置や制御装置と共にこの出力イ
ンターフェース10を土中に埋設しておき、埋設箇所のマ
ーキングを地表に施しておけば、リーダーを近づけるだ
けで容易にデータの読み取りを行うこともできる。
【0037】又、この出力インターフェース10は、IC
モジュール21とアンテナコイル15で構成するから極めて
小さな小型の出力インターフェース10とすることがで
き、縦横又は直径を1乃至数センチメートル、厚みを数
ミリメートルの出力インターフェース10として各種機械
類の内部や機械類の近くの壁面又は地中に埋設すること
が極めて容易に行えるものである。
【0038】尚、この出力インターフェース10と引出線
51,53,55,57により接続するマイクロコンピュータは、
機器の制御用コンピュータなどに限るものでなく、バッ
テリーを内蔵した小型センサーに組み込まれるマイクロ
コンピュータや論理回路などの外部機器と当該出力イン
ターフェース10とを接続し、温度や湿度、その他の情報
を収集する検出器に接続して検出器と共に小型とし、且
つ、密閉した位置に検出器や当該出力インターフェース
10を設け、少し離れた近接位置にリーダーを所持して位
置させることにより検出データを読み取ることもでき
る。
【0039】
【発明の効果】本発明は、引出線により外部機器に接続
される書込み専用演算処理部や不揮発性メモリを有し、
更に、不揮発性メモリのデータを読み出す読出し専用演
算処理部と読み出したデータを送信する送受信回路及び
アンテナコイルとを有し、又、このアンテナコイルで受
信する電磁波により前記読出し専用演算処理部及び不揮
発性メモリを作動可能とする電源部を有する非接触型出
力インターフェースとするものである。
【0040】従って、データ用引出線などを埋設し、シ
ールドすることによりデータが改竄されることを防止
し、アンテナコイルにより非接触でデータを送信する
故、当該出力インターフェースを機器に組み込むに際し
て機器の表面に設置する必要がなく、設置が容易である
と共に、当該出力インターフェースを機器の内部に設け
る場合の他、壁や床その他の箇所に埋設する場合、出力
インターフェースの存在を部外者に知られるおそれを少
なくし、不用意にデータが読み取られることを防止し、
且つ、特定のコマンドと合わせて機密を保持することが
容易となるものである。
【0041】又、請求項2に記載した発明は、書込み専
用演算処理部や読出し専用演算処理部、及び、不揮発性
メモリ、並びに、送受信回路やアンテナコイル、更に、
電源部を、合成樹脂により一体として密閉するものであ
る。このように、出力インタフェースを合成樹脂により
一体として密閉することにより、当該出力インタフェー
スを機器や壁、床、その他の箇所に埋設する場合の取り
扱いを容易とし、更に、引出線の処理を行うのみで容易
に機密を保持する状態とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出力インターフェースの外観の一
例を示す図。
【図2】本発明に係る出力インターフェースの構造の一
例を示す断面図。
【図3】本発明に係る出力インターフェースの回路ブロ
ックの一例を示す図。
【図4】本発明に係る出力インターフェースに用いた書
込み専用演算処理部の動作例を示すフローチャート図。
【図5】本発明に係る出力インターフェースに用いた読
出し専用演算処理部の動作例を示すフローチャート図。
【図6】本発明に係る出力インターフェースの他の回路
ブロックの例を示す図。
【図7】本発明に係る出力インターフェースのその他の
回路ブロックの例を示す図。
【図8】従来のコンタクトレスICカードの一例を示す
垂直断面図。
【図9】従来のコンタクトレスICカードの構造の一例
を示す平面断面図。
【図10】従来のコンタクトレスICカードの交信状態
の例を示す図。
【符号の説明】
10 出力インターフェース 11 上ケース 13 下ケース 15 アンテナコイル 16 内側端部 17 外側端部 21 ICモジュール 23 ICチップ 25 回路基板 27 電子部品 31 書込み専用演算処理部 33 読出し専用演
算処理部 35 不揮発性メモリ 37 送受信回路 39 終了メッセージ送出回路 41 電源部 43 第1電源回路 45 第2電源回路 47 電力合成回路 51 データ用引出線 53 アドレス用引
出線 55 制御用引出線 57 電源用引出線 60 ICカード 61 上ケース 63 下ケース 65 アンテナコイル 66 内側端部 67 外側端部 71 ICモジュール 73 ICチップ 75 回路基板 77 電子部品 81 マイクロコンピュータ 83 中央演算処理
部 85 メモリ 87 送受信回路 89 電源回路 91 リーダーライタ 92 入出力インタ
ーフェース 93 通信制御用コンピュータ 94 送受信回路 95 アンテナ部 97 本体コンピュ
ータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出線により外部機器に接続される書込
    み専用演算処理部と、この書込み専用演算処理部に接続
    されてデータを記憶する不揮発性メモリとを有し、更
    に、前記不揮発性メモリに接続されて不揮発性メモリの
    データを読み出す読出し専用演算処理部と、読出し専用
    演算処理部に接続されて読出し専用演算処理部で読み出
    したデータを送信する送受信回路及びアンテナコイルと
    を有し、又、このアンテナコイルで受信する電磁波によ
    り前記読出し専用演算処理部及び不揮発性メモリを作動
    可能とする電源部をも有することを特徴とする非接触型
    出力インターフェース。
  2. 【請求項2】 書込み専用演算処理部や読出し専用演算
    処理部、及び、不揮発性メモリ、並びに、送受信回路や
    アンテナコイル、更に、電源部を、合成樹脂により一体
    として密閉していることを特徴とする請求項1に記載し
    た非接触型出力インターフェース。
JP10008143A 1998-01-20 1998-01-20 非接触型出力インターフェース Pending JPH11202992A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236892A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Dainippon Printing Co Ltd 接触・非接触共用型icチップ、該icチップを搭載した電子情報記録媒体、及び該電子情報記録媒体制御装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236892A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Dainippon Printing Co Ltd 接触・非接触共用型icチップ、該icチップを搭載した電子情報記録媒体、及び該電子情報記録媒体制御装置。

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