JPH11202979A - 電子素子の冷却装置 - Google Patents

電子素子の冷却装置

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JPH11202979A
JPH11202979A JP10013278A JP1327898A JPH11202979A JP H11202979 A JPH11202979 A JP H11202979A JP 10013278 A JP10013278 A JP 10013278A JP 1327898 A JP1327898 A JP 1327898A JP H11202979 A JPH11202979 A JP H11202979A
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JP
Japan
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heat
storage material
heat pipe
cpu
electronic element
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JP10013278A
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Sauchekku Ivan
サウチェック イワン
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Koichi Masuko
耕一 益子
Kazuhiko Goto
和彦 後藤
Yuji Saito
祐士 斎藤
Katsuo Eguchi
勝夫 江口
Akihiro Takamiya
明弘 高宮
Nyuen Tan
ニューエン タン
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0233Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes the conduits having a particular shape, e.g. non-circular cross-section, annular
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D20/02Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using latent heat
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子素子の異常な発熱に対応でき、かつコン
パクトな電子素子の冷却装置を提供する。 【解決手段】 筐体1の内部に発熱する電子素子7,8
が設けられるとともに、その電子素子7,8にヒートパ
イプ5,6の一端部が熱授受可能に配設され、かつその
ヒートパイプ5,6の他端部が放熱箇所9に配設された
電子素子の冷却装置において、固相と液相との状態変化
に伴う潜熱を吸収および放出する潜熱蓄熱材4が、ヒー
トパイプ5,6のうち電子素子7,8に配設された端部
および電子素子7,8のそれぞれと熱授受可能に設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ケースの内部に
配置された電子素子の熱を、ヒートパイプを利用して排
出することにより電子素子を冷却する電子素子の冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの分野では、多機能
化や処理速度の向上に伴って演算処理装置(以下、CP
Uと記す。)あるいはハードディスクドライブ(以下、
HDDと記す。)などの電子素子の出力が増大されてい
る。
【0003】電子素子を冷却してその過熱を防止する装
置の一例として、ヒートパイプの一端部をCPUあるい
はHDDに熱伝達可能に連結し、このヒートパイプの他
端部をキーボートの裏面(ケース側の面)に取り付けら
れているアルミプレートからなる電磁シールド板に密着
させ、この電磁シールド板を放熱面とした構成の冷却装
置が知られている。すなわち、この冷却装置では、CP
UまたはHDDの熱をヒートパイプの作動流体を介して
電磁シールド板に供給し、そこからケースの外部に排出
することにより、冷却する構成となっている。
【0004】ところで、最近では、コンピュータの小型
化および軽量化が強く望まれているから、ケースの内部
空間において冷却装置が占有できるスペースが極めて限
定されるようになってきている。したがって、従来の冷
却装置は、CPUあるいはHDDが過熱する温度、換言
すれば、限界温度以下に電子素子を保持することのでき
る冷却能力に設定されたうえで、可及的に小規模な構成
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、上記従来の
冷却装置では、何等かのトラブルによってCPUあるい
はHDDから想定された発熱量を超えた発熱が生じた場
合、つまり、設定されている入熱量以上の熱がヒートパ
イプに作用した場合には、外部への放熱量が不充分とな
って電子素子の過熱を防止できなくなる不都合があっ
た。
【0006】この不都合は、例えば使用するヒートパイ
プの本数を多くして、全体としての熱輸送能力の向上を
図ることなどによって解消できるが、本数の増大に伴っ
て冷却装置自体が大型化するので、小型・軽量化の望ま
れるコンピュータには適さなくなる。すなわち、従来で
は、小型・軽量化の要求に応えつつ、電子素子の異常な
発熱にも対応できる冷却装置が開発されていないのが実
状であった。
【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、電子素子の異常な発熱に対応でき、かつコンパク
トな電子素子の冷却装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は上記の目的を達成するために、筐体の内部に発熱する
電子素子が設けられるとともに、その電子素子にヒート
パイプの一端部が熱授受可能に配設され、かつそのヒー
トパイプの他端部が放熱箇所に配設された電子素子の冷
却装置において、状態変化に伴う潜熱を吸収および放出
する潜熱蓄熱材が、前記ヒートパイプのうち前記電子素
子に配設された端部および前記電子素子のそれぞれと熱
授受可能に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】したがって、この発明によれば、電子素子
の発熱量が想定される範囲内、すなわち、通常の発熱量
の場合、電子素子はヒートパイプによって冷却される。
具体的には、ヒートパイプのコンテナに封入してある作
動流体が電子素子の熱によって加熱されて蒸発し、放熱
箇所に配設されて内部圧力および温度の共に低い他端部
に向けて流動し、そこで外気などに熱を奪われて凝縮す
る。つまり、ヒートパイプの作動流体によって電子素子
の熱が筐体の外部に排出されて、電子素子の過熱が防止
される。
【0010】これに対して、電子素子が想定される発熱
量を超えて発熱した場合、つまり異常に発熱した状態で
は、ヒートパイプを介した冷却では充分に冷却できなく
なる。そのため、電子素子の温度が潜熱蓄熱材の融点ま
で上昇すると、潜熱蓄熱材が例えば固体から液体に状態
変化し、このときの融解熱が潜熱蓄熱材に吸収され潜熱
として蓄熱される。なお、前述のヒートパイプによる冷
却も並行して継続される。その間においては、温度が一
定になるので、電子素子の過熱が防止される。そして、
電子素子の発熱量が通常に戻り、その温度が潜熱蓄熱材
の凝固点まで低下すると、潜熱蓄熱材が液体から固体に
状態変化して凝固熱を放出する。その際の凝固熱は、ヒ
ートパイプによって筐体の外部に排出され、いわゆる冷
熱が潜熱蓄熱材に蓄えられる。したがって、電子素子が
ほぼ一定の低温状態に維持され、その過熱が防止され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の具体例を図1
ないし図3を参照して説明する。この具体例は、ノート
ブック型のパソコンに搭載したCPUおよびSVGAの
冷却にこの発明を適用した例である。アルミ合金やマグ
ネシウム合金などの金属あるいは合成樹脂によってパソ
コンケース1が中空容器状に形成されている。このパソ
コンケース1は、図1に示すように矩形状であり、その
上端側の一つのエッジに、回動軸(図示せず)を中心に
して回動することにより、パソコンケース1に対して開
閉されるディスプレイ2が備えられている。
【0012】パソコンケース1の内部には、その底壁面
9と密着した状態に蓄熱材容器3が設けられている。こ
の蓄熱材容器3は、一例としてパソコンケース1の底部
形状とほぼ一致する形状の密閉中空構造の薄い平板体で
あり、銅あるいはアルミニウム等の熱伝導性に優れる材
料から形成されている。この蓄熱材容器3の内部には、
潜熱蓄熱材4が封入されている。なお、潜熱蓄熱材4と
しては、例えばポリエチレングリコールあるいはパラフ
ィン等が挙げることができ、これらのうちから、冷却対
象となる電子素子が過熱する限界温度よりも融点の僅か
に低いものを選択すればよい。
【0013】ここで、物質の状態変化に伴う潜熱につい
て説明すると、固体から液体の状態に変化する場合は融
解熱を吸収し、逆に液体から固体の状態に変化する場合
は凝固熱を放出する。また、液体から気体の状態に変化
する場合は蒸発熱を吸収し、逆に気体から液体の状態に
変化する場合には凝縮熱を放出する。
【0014】他方、蓄熱材容器3の内部には、第一ヒー
トパイプ5と第二ヒートパイプ6とが設けられている。
より具体的には、第一ヒートパイプ5および第二ヒート
パイプ6は、蓄熱材容器3の図3での上下の壁面同士の
間隔とほぼ等しい厚さの平板状のものであり、その幅方
向に直角に折り曲げられている。なお、第一ヒートパイ
プ5および第二ヒートパイプ6は、共に後述のCPU7
およびSVGA8の幅よりも小さい幅に設定されてい
る。
【0015】第一ヒートパイプ5は、蓄熱材容器3の図
2での右側縁部およびディスプレイ2側の縁部とそれぞ
れ平行に配設されている。これに対して、第二ヒートパ
イプ6は、蓄熱材容器3の図2での左側縁部および下側
縁部とそれぞれ平行に配設されている。なお、図3に示
すように、各ヒートパイプ5,6の上下の外面は、蓄熱
材容器3の上下の内面と密着している。したがって、こ
の具体例では、パソコンケース1の底壁面9が放熱箇所
に相当している。
【0016】更に、蓄熱材容器3の上面のうち図1での
右側には、CPU7が配置されている。換言すれば、C
PU7は、第一ヒートパイプ5の図1での右側の端部の
上側に設けられており、第一ヒートパイプ5および潜熱
蓄熱材4のそれぞれと熱授受可能になっている。これに
対して、蓄熱材容器3の上面のうち図1での左側には、
スーパービデオグラフィックアレー8(以下、SVGA
8と記す。)が配置されている。すなわち、SVGA8
は、第二ヒートパイプ6の図1での右側の端部の上部に
設けられており、第二ヒートパイプ6および潜熱蓄熱材
4のそれぞれと熱授受可能になっている。なお、CPU
7およびSVGA8が、この発明の電子素子に相当して
いる。
【0017】つぎに、上記のように構成された電子素子
の冷却装置の作用について説明する。パソコンが使用さ
れると、それに伴ってCPU7およびSVGA8からそ
れぞれ熱が生じる。CPU7およびSVGA8の発熱量
が通常の状態では、それらの冷却は第一ヒートパイプ5
と第二ヒートパイプ6とによって行われる。具体的に
は、CPU7の熱は、蓄熱材容器3の壁面を介して第一
ヒートパイプ5に伝達され、その動作が自動的に開始さ
れる。これに対して、SVGA8の熱は、蓄熱材容器3
の壁面を介して第二ヒートパイプ6に伝達され、その動
作が開始される。すなわち、各ヒートパイプ5,6に封
入された作動流体がCPU7またはSVGA8の熱によ
って蒸発する。
【0018】その作動流体の蒸気は、内部圧力および温
度の共に低い他端部に向けて流動し、そこでパソコンケ
ース1の底壁面9に熱を奪われて凝縮する。つまり、作
動流体を介してCPU7およびSVGA8の熱がパソコ
ンケース1に供給される。そして、その熱がパソコンケ
ース1の底壁面9から外部に向けて放散される。なお、
各ヒートパイプ5,6の放熱して液相になった作動流体
は、ウィックの毛細管圧力または重力によってコンテナ
のうちのCPU7またはSVGA8側に配設された端部
に向けて還流し、そこで再度加熱されて蒸発する。以
降、作動流体による同様の熱輸送サイクルが継続され、
その結果、CPU7およびSVGA8が冷却される。
【0019】一方、何等かの原因によりCPU7および
SVGA8の発熱量が予め想定されたレベルを超える
と、第一ヒートパイプ5の底壁面9に対する熱輸送能力
が不足し、また、第二ヒートパイプ6の底壁面9に対す
る熱輸送能力が不足して、パソコンケース1の外部への
放熱量が不充分となるために、CPU7およびSVGA
8の温度が上昇する。そして、その温度が潜熱蓄熱材4
の融点に達すると、潜熱蓄熱材4がその表面層から次第
に溶け始める。その際の融解熱が、潜熱蓄熱材4に吸収
されて潜熱として蓄えられる。そのため、潜熱蓄熱材4
が融解しきるまでの時間、つまり容量に見合う間だけ潜
熱蓄熱材4の温度は一定に保持される。
【0020】潜熱蓄熱材4の融解が進む間にも、CPU
7の熱は第一ヒートパイプ5の作動流体によって底壁面
9まで輸送されるとともに、パソコンケース1の外部に
排出され、また同様に、SVGA8の熱は第二ヒートパ
イプ6の作動流体によって底壁面9まで輸送されるとと
もに、パソコンケース1の外部に排出される。したがっ
て、潜熱蓄熱材4の全量が直ちには融解しきらず、また
前述の通り、潜熱蓄熱材4の融点がCPU7およびSV
GA8の過熱限界温度以下に設定されているために、C
PU7およびSVGA8が直ちに過熱することがない。
【0021】更に、CPU7とSVGA8との発熱量が
それぞれ通常に戻り、これらの電子素子の温度が潜熱蓄
熱材4の凝固点まで低下すると、液体となっていた潜熱
蓄熱材4が固体に状態変化するとともに、その際の凝固
熱が各ヒートパイプ5,6によってパソコンケース1の
外部に排出される。すなわち、冷熱が潜熱蓄熱材4に吸
収されて、ほぼ一定の低温状態に維持される。
【0022】このように、CPU7ならびにSVGA8
の発生熱量が各ヒートパイプ5,6を介した冷却の処理
能力を超えた場合に、潜熱蓄熱材4が融解熱を吸収して
CPU7およびSVGA8の急激な温度上昇を抑制する
とともに、各ヒートパイプ5,6がパソコンケース1の
外部に熱を排出し続けるから、CPU7とSVGA8と
の過熱をそれぞれ防止することができる。
【0023】また、厚さの薄い平板形状を成す蓄熱材容
器3ならびに各ヒートパイプ5,6が、パソコンケース
1の底壁面9に敷設されているから、パソコンケース1
の内部空間を実質的には削減せず、したがって、CPU
7およびSVGA8の異常な発熱にも対応でき、かつコ
ンパクトな冷却装置となる。
【0024】つぎに、図4を参照してこの発明の他の具
体例について説明する。この図4に示す具体例は、電子
素子を第一ヒートパイプ5および第二ヒートパイプ6に
直接接触させた状態に配置した構成である。すなわち、
全体として薄い平板状の蓄熱材容器3の内部には、潜熱
蓄熱材4と第一ヒートパイプ5と第二ヒートパイプ6と
が設けられている。これらのヒートパイプ5,6は、上
記の具体例と同じほぼ直角に折り曲げられた平板状のも
のであり、その図4での上下の外面が蓄熱材容器3から
露出している。すなわち、蓄熱材容器3は、第一ヒート
パイプ5および第二ヒートパイプ6の形状に倣ってそれ
ぞれの配置箇所に相当する壁面が開口している。そし
て、その開口部分の縁部と第一ヒートパイプ5および第
二ヒートパイプ6のコンテナとの境界部分が、溶接され
て密閉されている。
【0025】第一ヒートパイプ5の一端部の図4での上
面には、CPU7が配置されている。これに対して、第
二ヒートパイプ6の図4での上面には、SVGA8が配
置されている。なお、CPU7およびSVGA8は、図
示しない適宜手段によってそれぞれヒートパイプに固定
されている。その他の構成は、図1ないし図3に示す具
体例と同じである。
【0026】したがって、図4に示す具体例によれば、
図1ないし図3に示す具体例と同じ効果が得られること
に加えて、CPU7と第一ヒートパイプ5との間の熱抵
抗ならびにSVGA8と第二ヒートパイプ6との間の熱
抵抗が小さく、また、放熱箇所となるパソコンケース1
の底壁面9と各ヒートパイプ5,6との間の熱抵抗が小
さいから、熱がパソコンケース1の外部に効率よく排出
され、その結果、上記の具体例に比べてCPU7および
SVGA8の過熱をより確実に防止することができる。
【0027】つぎに、図5を参照して更に他の具体例に
ついて説明する。パソコンケース1の内部の底部には、
プリント基板10が設けられている。このプリント基板
10の図5での上面には、図示しないホルダを介してC
PU7が固定されている。そのCPU7の上部には、内
部に潜熱蓄熱材4の封入された蓄熱材容器3が設けられ
ている。より詳細には、この蓄熱材容器3は、図5での
底面にCPU7の形状に倣う窪み部を備えた密閉中空構
造のほぼ直方体を成すものであり、窪み部にCPU7を
嵌め込んだ状態でCPU7に取り付けられている。
【0028】蓄熱材容器3には、平板状のヒートパイプ
11の一端部が液密を担保した状態で挿入されており、
その端部は蓄熱材容器3の内壁面のうちCPU7の真上
箇所に密着している。これに対して、ヒートパイプ11
の他端部は、図示しない部品同士の間のデッドスペース
を通って放熱箇所となる電磁シールド板(図示せず)に
熱授受可能に配設されている。なお、ヒートパイプ11
のうち他の部材と接触しない箇所の外周に断熱被覆して
もよく、このようにすれば、ヒートパイプ動作中にコン
テナからパソコンケース1の内部に放出される熱を減少
させることができる。その他の構成は、図1ないし図3
に示す具体例と同じである。
【0029】つぎに、上記の具体例のように構成された
この発明の作用について説明する。この具体例において
も、CPU7の発熱量が通常である状態では、ヒートパ
イプ11によってCPU7が冷却される。すなわち、C
PU7の熱はヒートパイプ11のコンテナのうち図5で
の下面に伝達され、内部の作動流体が蒸発する。このよ
うに、ヒートパイプ11がCPU7の上側に配置され、
しかも両者が面接触しているため、CPU7からヒート
パイプ11への熱伝達が良好に行われる。
【0030】前記作動流体の蒸気は、コンテナの他端部
に向けて流動し、そこで電磁シールド板に熱を奪われて
凝縮する。その熱は、電子素子シールド板からパソコン
ケース1の外部に放散される。つまり、既成の電磁シー
ルド板がいわゆるヒートシンクとして作用し、CPU7
の過熱が防止される。
【0031】これに対して、CPU7の発熱量が想定レ
ベルよりも多くなると、電磁シールド板に対するヒート
パイプ11の熱輸送能力が不足して、パソコンケース1
外部への放熱量が不充分となるために、CPU7の温度
が上昇する。その温度が潜熱蓄熱材4の融点に達する
と、潜熱蓄熱材4が融解し始めるとともに、その際の融
解熱が潜熱として吸収される。そのため、その全量が融
解しきるまでの間、潜熱蓄熱材1の温度上昇が停止す
る。
【0032】潜熱蓄熱材4の融解が進行する間にも、C
PU7の熱はヒートパイプ11の作動流体によって電磁
シールド板に輸送されるとともに、パソコンケース1の
外部に排出される。特にこの具体例では、ヒートパイプ
11がCPU7の上側に配置されていて両者の間での熱
授受が良好に行われることにより、外部への放熱性がよ
いために、潜熱蓄熱材4の全量が直ちには融解せず、し
たがって、CPU7が直ちに過熱することがない。
【0033】これに対して、CPU7の発熱量が通常に
戻り、CPU7の温度が潜熱蓄熱材4の凝固点まで低下
すると、潜熱蓄熱材4が液体から固体に状態変化する。
その際に放出される凝固熱は、ヒートパイプ11の作動
流体によって電磁シールド板に供給され、パソコンケー
ス1の外部に排出される。すなわち、潜熱蓄熱材4に冷
熱が蓄えられ、そのためCPU7が適温に維持される。
【0034】このように、図5に示す具体例によれば、
図1ないし図3に示す具体例と同じ効果を奏するばかり
か、CPU7の上側にヒートパイプ11が配置され、ま
た、両者を覆うように潜熱蓄熱材4が設けられていて、
三者の間での熱授受が良好に行われるから、CPU7の
熱がパソコンケース1の外部に効率よく排出され、その
結果、上記の各具体例に比べてCPU7の過熱をより確
実に防止することができる。
【0035】なお、上記の各具体例では、ノートブック
型パソコンを例示したが、この発明は上記各具体例に限
定されるものではなく、デスクトップ型パソコンあるい
はワークステーション等に適用することもできる。ま
た、この発明に係る電子素子としては、例示したCPU
およびSVGAに限定されず、例えばHDDあるいはP
Cカードなどを挙げることができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、潜熱蓄熱材がヒートパイプのうち電子素子
に配設された端部および電子素子のそれぞれと熱授受可
能に設けられているから、電子素子が異常に発熱しても
その過熱を確実に防止することができる。また、従来に
比べて小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒートパイプを内部に備えた平板状の蓄熱材
容器をノートブック型パソコンに適用した具体例を示す
概略図である。
【図2】 CPUおよびSVGAと蓄熱材容器との配置
関係を示す概略図である。
【図3】 蓄熱材容器および第一ヒートパイプならびに
第二ヒートパイプを示す概略的な断面図である。
【図4】 ヒートパイプが蓄熱材容器から露出した構成
の具体例を示す概略的な断面図である。
【図5】 この発明の他の具体例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…パソコンケース、 3…蓄熱材容器、 4…潜熱蓄
熱材、 5…第一ヒートパイプ、 6…第二ヒートパイ
プ、 7…CPU、 8…SVGA、 9…底壁面、
11…ヒートパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 和彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 江口 勝夫 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 高宮 明弘 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 タン ニューエン 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の内部に発熱する電子素子が設けら
    れるとともに、その電子素子にヒートパイプの一端部が
    熱授受可能に配設され、かつそのヒートパイプの他端部
    が放熱箇所に配設された電子素子の冷却装置において、 状態変化に伴う潜熱を吸収および放出する潜熱蓄熱材
    が、前記ヒートパイプのうち前記電子素子に配設された
    端部および前記電子素子のそれぞれと熱授受可能に設け
    られていることを特徴とする電子素子の冷却装置。
JP10013278A 1998-01-08 1998-01-08 電子素子の冷却装置 Pending JPH11202979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10013278A JPH11202979A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 電子素子の冷却装置

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JP10013278A JPH11202979A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 電子素子の冷却装置

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JPH11202979A true JPH11202979A (ja) 1999-07-30

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ID=11828744

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