JPH11202754A - 床衝撃音体感方法及び装置 - Google Patents

床衝撃音体感方法及び装置

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JPH11202754A
JPH11202754A JP1314298A JP1314298A JPH11202754A JP H11202754 A JPH11202754 A JP H11202754A JP 1314298 A JP1314298 A JP 1314298A JP 1314298 A JP1314298 A JP 1314298A JP H11202754 A JPH11202754 A JP H11202754A
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JP
Japan
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floor
impact sound
sound
level
impact
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Application number
JP1314298A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yamashita
恭弘 山下
Masanao Owaki
雅直 大脇
Koji Miyazaki
浩司 宮崎
Takeshi Zaima
健史 財満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生した衝撃音を下階室における実際の衝
撃音に近づけることにある。 【解決手段】 床自体を騒音発生部として取り扱う床衝
撃音レベルを算出し、算出した床衝撃音レベルを用いて
再生すべき衝撃音を決定し、決定した衝撃音を再生す
る。これにより、透過損失(減衰量)を用いる場合に比
べ、再生した衝撃音は下階室で実際に発生する衝撃音に
著しく近くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床に作用する床衝
撃音を体感する方法及び装置に関し、特に、高層集合住
宅における床衝撃音を体感する方法及び装置に好適な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】高層集合住宅における騒音を体感するシ
ステムの1つとして、特開平8−335027号公報に
記載されたシミュレーション装置がある。このシミュレ
ーション装置において、再生すべき音は、床に作用した
衝撃音の音圧レベルから、その床の音に対する透過損失
(音の減衰量)を減算することにより決定される。
【0003】しかし、音の透過損失は、床自体を騒音発
生部とするものではなく、音の減衰量に対応するにすぎ
ないから、再生すべき衝撃音を決定するためのデータと
しては不正確である。このため、透過損失を用いる従来
のシミュレーション装置では、体感室に再生した衝撃音
が下階の室(下階室)で実際に発生する衝撃音と大きく
異なることが多い。
【0004】
【解決しようとする課題】それゆえに、再生した衝撃音
を下階室における実際の衝撃音に近づけることは重要で
ある。
【0005】
【解決手段、作用および効果】本発明の床衝撃音体感方
法は、体感の対象となる下階室に関する1以上の下階室
データ、上階の床に関する1以上の床データ、前記床に
加える衝撃力に関する1以上の衝撃力データ、及び、修
正に関する1以上の修正データを含むグループから選択
される複数の基礎データを基に床衝撃音レベルを算出
し、算出した床衝撃音レベルを用いて再生すべき衝撃音
を決定し、決定した衝撃音を再生することを含む。
【0006】本発明の床衝撃音体感装置は、想定される
下階室に関する1以上の室データ、上階の床に関する1
以上の床データ、前記床に加える衝撃力に関する1以上
の衝撃力データ、及び、修正に関する1以上の修正デー
タを含むグループから選択される複数の基礎データを基
に床衝撃音レベルを算出し、算出した床衝撃音レベルを
用いて再生すべき衝撃音を決定する処理手段と、決定し
た衝撃音を再生する再生手段とを含む。
【0007】床衝撃音レベルは、床自体を騒音発生部と
して取り扱うものである。このため、床衝撃音レベルを
算出し、算出した床衝撃音レベルを用いて再生すべき衝
撃音を決定すると、透過損失(減衰量)を用いる場合に
比べ、再生した衝撃音は下階室で実際に発生する衝撃音
に著しく近くなる。
【0008】前記基礎データは、下階室の種類及びその
寸法、梁の位置、上階の床スラブの種類及び寸法、上階
の床スラブの音に対するインピーダンス値、衝撃力のレ
ベル又は実効値、音響放射係数、騒音計の動特性補正
値、等価スラブ厚さ、並びに、床材による改善量を含む
グループから選択することができる。
【0009】基礎データはコンピュータに設定し、床衝
撃音レベルはコンピュータに算出させることができる。
【0010】好ましい実施例においては、音響放射係
数、騒音計の動特性補正値、等価スラブ厚さ、衝撃力の
レベル又は実効値、並びに、床材による改善量を含むグ
ループから選択される1以上の基礎データを第1の基礎
データとしてコンピュータに予め設定しておき、床衝撃
音レベルを算出するときに、下階室の種類及びその寸
法、梁の位置、上階の床スラブの種類及び寸法、並び
に、上階の床スラブの音に対するインピーダンス値を含
むグループから選択される1以上の基礎データを第2の
基礎データとしてコンピュータに入力することにより設
定し、設定された第1及び第2の基礎データを基に床衝
撃音レベルをコンピュータに算出させる。
【0011】複数の周波数帯域のそれぞれについて床衝
撃音レベルを算出し、算出した床衝撃音レベル毎に再生
すべき衝撃音を決定し、決定した衝撃音の合成音を再生
することができる。これにより、より正しい床衝撃音を
再生することができる。
【0012】さらに、想定される背景音を決定した衝撃
音と同時に再生することができる。これにより、床衝撃
音と背景音との合成による騒音をより正しく体験するこ
とができる。
【0013】重量床衝撃音の場合、下階室の種類及びそ
の寸法、梁の位置、床スラブの種類及び寸法、衝撃力の
レベル又は実効値、インピーダンス値、音響放射係数、
並びに、動特性補正値を基礎データとして設定すること
ができる。
【0014】具体的には、重量床衝撃音レベルLhf は、
衝撃力の実効値をFrms、スラブの基本インピーダンスレ
ベルにスラブ周辺拘束の補正を行いさらに共振の影響を
考慮した打振点のインピーダンスレベルをLzt 、有効放
射面積(平方メートル)をSeff 、音響放射係数をk、
室内吸音力(平方メートル)をA、及び、騒音計の動特
性補正量をΔCとしたとき、次式(1)を用いて算出す
ることができる。
【0015】 Lhf =20log10Frms −Lzt +10log10Seff +10log10k −10log10A+ ΔC+152 ………(1)
【0016】これに対し、軽量床衝撃音の場合、下階室
の種類及びその寸法、梁の位置、床スラブの種類及び寸
法、衝撃力のレベル又は実効値、インピーダンス値、音
響放射係数、等価スラブ厚さ、並びに、床材による改善
量を含むグループから選択される複数の基礎データを設
定することができる。
【0017】実際には、軽量床衝撃音レベルLlf は、衝
撃力の実効値をFrms、スラブの基本インピーダンス値を
Zb 、音響放射係数をk、60dBの減衰時間をT60 、
室内吸音力(平方メートル)をA、等価スラブ厚さ
(m)をh、及び、床材による改善量をΔLとしたと
き、次式(2)を用いて算出することができる。
【0018】 Llf =20log10Frms −20log10Zb +10log10(T60・k・h/A) +173.5 −ΔL ………(2)
【0019】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、床衝撃音体感
装置10は、コンクリート建築物、特に集合住宅の、購
入希望者、設計者、開発者等が建物の完成前に上階の床
に作用した衝撃に起因して下階の室(すなわち、下階
室)に伝播する衝撃音を、下階室の周囲の想定される背
景音とともに、体験(シミュレーション)する装置とし
て設計されている。
【0020】床衝撃音体感装置10は、騒音を体感する
体感室12と、体感室12の外に配置されたコンピュー
タ14と、床衝撃音再生用の一対のスピーカ16と、背
景音再生用の一対のスピーカ18とを含む。
【0021】体感室12は、床、天井、周囲の壁、及
び、出入り口を有しており、また、外部の騒音が室内に
伝播しないように遮音設備を備えている。
【0022】コンピュータ14は、各種の演算処理をす
る本体20と、本体20に制御されて各種の情報を目視
可能に表示するCRTのような表示装置すなわち表示器
22と、各種のデータを入力するキーボード24と、本
体20を操作するためのマウス26を備えたパーソナル
コンピュータ(パソコン)である。
【0023】コンピュータ14は、後述する各種の基礎
データを基に床衝撃音レベルLhf及びLlff を所定の帯
域毎に算出し、算出した床衝撃音レベル毎に再生すべき
衝撃音を決定し、決定した衝撃音を合成した合成音に対
応するデジタル的な音信号と、想定される背景音に対応
するデジタル的な音信号とをD/A変換器28に出力す
る。D/A変換器28の出力信号は、イコライザ30で
修正された後、増幅器32において増幅される。増幅器
32の出力信号のうち、衝撃音に対応する音信号はスピ
ーカ16に供給され、背景音に対応する音信号はスピー
カ18に供給される。
【0024】床衝撃音再生用のスピーカ16は体感室1
2の天井に配置されており、背景音再生用のスピーカ1
8は体感室12の壁に配置されている。床衝撃音再生用
のスピーカ16のうち、一方は高音用であり、他方は低
音用である。
【0025】体感装置10は、体感者が体感室12内に
おいてコンピュータ14を操作することができるよう
に、CRTのような表示装置すなわち表示器34と補助
のマウス36とを体感室12内に配置している。表示器
34及びマウス36は、コンピュータ14に接続されて
いる。
【0026】体感装置10は、床衝撃音レベルを複数の
周波数帯域について(オクターブ帯域毎)に算出し、算
出した床衝撃音レベル毎に衝撃音を決定し、決定した衝
撃音を合成してその合成音を背景音と同時に再生する。
このため、図2に示すように、オクターブバンド中心周
波数(Hz)に対する複数のオクターブバンドレベル
(dB)のNC値がコンピュータ14に予め設定されて
いる。そのようなNC値は、本体20の内部メモリにテ
ーブルとして記憶させておくことができる。図2は、ま
た、背景音の例をNC−30とNC−25との間に太い
線で示す。
【0027】オクターブバンド中心周波数(Hz)、図
2に示すように、63Hz,125Hz,250Hz,
500Hz,1kHz,2kHz及び4kHzとするこ
とができる。
【0028】体感装置10は、また、衝撃音の発生手法
を表示器22及び34に目視可能に表示するために、複
数の衝撃音発生手法が動画で記憶されている。衝撃音発
生手法の1つを図3に示す。
【0029】図3に示す衝撃音発生手法は、バングマシ
ーン40を衝撃音発生源として用い、そのハンマー部4
2で床44に衝撃を加える画像である。しかし、他の衝
撃音発生手法として、ゴルフボールのような球体を床に
落下させる画像、スリッパで床を歩行する画像、子供が
床上ではねる画像、茶碗のような容器を床に落下させる
画像等がある。これらの画像は、実際に再生する衝撃音
により選択される。
【0030】体感装置10において、床衝撃音レベルの
算出に必要な基礎データは、床衝撃音レベルの計算を行
いたい居室(すなわち、体感の対象となる下階室)に関
する1以上の室データ、上階の床に関する複数の床デー
タ、上階の床に加える衝撃力に関する複数の衝撃力デー
タ、及び、修正に関する複数の修正データである。これ
らのデータは、コンピュータ14に予め設定されている
か、体感時に操作者により選択されるか、または、体感
時に操作者により設定される。
【0031】室データは、住宅の標準プラン、下階室の
種類及びその寸法、梁の位置、床スラブの種類及びその
厚さ寸法、床スラブの音に対するインピーダンス値、音
響放射係数、並びに、等価スラブ厚さである。住宅の標
準プランに関しては、操作者が目的とする下階室に応じ
て選択するように、複数種類の標準プランが予めコンピ
ュータ14に入力されている。他の室データは、選択し
た標準プランの中に操作者により設定されるか、コンピ
ュータ14により計算される。しかし、他の室データも
操作者が選択するようにしてもよい。他の室データは、
変更可能である。
【0032】衝撃力データは、衝撃の発生源(衝撃力の
種類)、並びに、衝撃力のレベル又は実効値である。こ
れらの衝撃力データに関しては、操作者が目的とする下
階室に応じて選択するように、実測又は計算により求め
た衝撃力のレベル又は実効値を衝撃発生源毎に含むテー
ブルとしてコンピュータ14に予め入力されている。
【0033】補正データは、実測に用いる騒音計の動特
性の補正値、及び、床材による床衝撃音の修正値であ
る。これらの補正データは、実測又は計算により求めた
値を住宅の標準プラン毎に含むテーブルとしてコンピュ
ータ14に予め入力されており、操作者により設定され
たデータを用いてテーブルから読み出される。
【0034】コンピュータ14の本体20には、上記各
種の基礎データ以外に、再生すべき衝撃音の決定に必要
な各種の計算式が予め設定されている。コンピュータ1
4は、予め設定されている各種の基礎データ、及び、操
作者により新たに設定される各種の基礎データを基に各
種の演算処理をして再生すべき衝撃音を決定し、各種の
画面を表示器20,34に目視可能に表示する。
【0035】表示器20,34は、標準的な下階室(住
宅)の平面図をメイン画面として表示した状態で待機し
ており、新たな基礎データが設定されると、その基礎デ
ータを表示し、その後は演算処理で得た各種のデータを
順次表示する。また、衝撃音発生手法は、決定した衝撃
音の再生に先立って、表示器20,34に表示される。
【0036】床衝撃音体感装置10の動作を、図4及び
図5を参照して説明する。
【0037】先ず、複数の基礎データが操作者により、
キーボード24、マウス26,34を利用して本体20
に設定される(ステップ50)。このステップ50にお
いて設定される基礎データは、住宅の標準プラン、室の
種類及び寸法、梁の位置及び数、床スラブの種類及びそ
の寸法、床スラブの材質、並びに、床材の種類等であ
る。これらの基礎データは、修正、変更及び追加するこ
とができる。
【0038】次いで、音に対する床スラブの基本インピ
ーダンス値Zb 及び基本インピーダンスレベルLz がコ
ンピュータ14において算出される(ステップ52)。
【0039】基本インピーダンス値Zb は、等価スラブ
厚さh、床スラブの等価密度ρ、床スラブの等価ヤング
率Eを用いる次式(3)を演算することにより算出され
る。等価スラブ厚さh、等価スラブ密度ρ及び等価ヤン
グ率Eは、スラブの種類により異なるが、スラブの断面
二次モーメント及び断面積等から算出される。
【0040】 Zb =8√(Bm)=2.31√ρ・√E・h2 ………(3)
【0041】基本インピーダンスレベルLz は、基本イ
ンピーダンス値Zb を用いる次式(4)を演算すること
により算出される。
【0042】Lz =20log10 Zb ………(4)
【0043】次いで、重量床衝撃音レベルLhfの場合
は、壁や梁等の存在に起因するいわゆる周辺拘束による
インピーダンスレベルの上昇量ΔLz 、共振によるイン
ピーダンスレベルの低下量、及び、有効放射面積がコン
ピュータ14において算出される(ステップ54)。
【0044】インピーダンスレベルの上昇量ΔLz は、
次式(5)を演算することにより算出することができ
る。
【0045】 ΔLz =m−n (X/λb )+p(X/λb )2 −q(X/λb )3 … (5)
【0046】式(5)において、Xは床の端部(梁又は
壁の位置)から打振点までの距離、λb は衝撃周波数2
5Hzにおける曲げ波長である。また、m,n,p及び
qは、大梁の開口がない場合、大梁の開口がある場合、
小針の場合、並びに、スラブの種類毎に実測又は計算に
より求め、求めた値をコンピュータ14に予め設定して
おき、演算時に所定の値が読み出される。
【0047】具体的には、インピーダンスレベルの上昇
量ΔLz は、大きい梁(大梁)の開口がなければ次式
(6)を演算することにより算出され、大梁の開口があ
る場合及び小梁の場合は次式(7)を演算することによ
り算出される。いずれの式を用いるかは、プランにより
コンピュータ14に設定される。
【0048】 ΔLz =15.37 −68.86 (X/λb )+98.65 (X/λb )2 −45.36 (X/λb )3 ………(6)
【0049】 ΔLz =10.93 −55.86 (X/λb )+92.57 (X/λb )2 −49.72 (X/λb )3 ………(7)
【0050】端から打振点までの距離Xは、先ず室を矩
形化し、梁が交差した部分を横切っている場合は矩形化
した部分を梁のラインで分割し、分割した部分のうちの
大きい方の部分を計算の対象とすることにより算出され
る。距離Xは、上記の作業を操作者が行って得た値をコ
ンピュータ14に設定するようにしてもよい。
【0051】曲げ波長λb は次式(8)をコンピュータ
14において演算することにより得られる。式(8)に
おいて、C1 は縦波の速度、hは等価スラブ厚さ、fは
衝撃周波数(この場合、25Hz)である。
【0052】 λb ={πC1 ・h/(√3・f)}1/2 ………(8)
【0053】共振によるインピーダンスレベルの低下量
Zt は、床スラブ面積が30平方メートル以下の場合
と、それ以上の場合とに分けて、実測又は計算により得
た低下量を床スラブの一次固有振動数毎及びオクターブ
バンド中心周波数毎に含むテーブルとしてコンピュータ
14に予め設定されており、操作者がコンピュータ14
に設定したスラブ厚さを基に、そのテーブルの値を読み
出すことにより決定される。しかし、共振によるインピ
ーダンスレベルの低下量を床スラブの一次固有振動数及
びスラブの面積からコンピュータ14において算出して
もよい。
【0054】有効放射面積は、床衝撃音を伝搬する床の
面積である。有効放射面積は、梁に接している面が存在
する場合は周辺から1/4λb の領域を除いた範囲とし
て計算され、間仕切壁が存在する場合はその間仕切壁ま
でを範囲として計算される。計算の対象は、梁から打振
点間での距離の算出に用いた矩形の部分である。また、
曲げ波長がスラブの短辺より短い場合は、スラブ短辺の
長さ寸法が曲げ波長λb として用いられる。有効放射面
積は、希望する下階室により決定するから、操作者がコ
ンピュータに設定するようにしてもよい。
【0055】ステップ54において、重量床衝撃音レベ
ルについての衝撃力レベルと騒音計の動特性の補正量Δ
Cとがコンピュータ14内で決定される。衝撃力レベル
と騒音計の動特性の補正量ΔCとは、実測又は計算によ
り得た値をオクターブバンド中心周波数毎に含むテーブ
ルとしてコンピュータに予め設定されており、それらの
テーブルから所定のデータを読み出すことにより決定さ
れる。しかし、衝撃力レベルは衝撃力の実効値を基に算
出してもよい。
【0056】軽量床衝撃音レベルLlfの場合は、衝撃力
レベルと床スラブの減衰時間とがコンピュータ14内で
決定される(ステップ56)。軽量床衝撃音レベルの場
合の衝撃力レベルは、実測又は計算により得た衝撃力レ
ベルをオクターブバンド中心周波数毎に含むテーブルと
してコンピュータに予め設定されており、そのテーブル
から所定のデータを読み出すことにより決定される。ま
た、床スラブの減衰時間も、実測又は計算により得た6
0dBにおける減衰時間をオクターブバンド中心周波数
毎に含むテーブルとして予めコンピュータに設定されて
おり、そのテーブルから所定のデータを読み出すことに
より決定される。
【0057】次いで、重量及び軽量いずれの場合も、音
響放射効率(音響放射係数)kと室内吸音力(A)とが
決定される(ステップ58)。
【0058】音響放射効率krad は、実測又は計算によ
り得た値をスラブの厚さ寸法毎及びオクターブバンド中
心周波数毎に含むテーブルとして予めコンピュータ14
に設定されており、スラブ厚さ及び中心周波数に応じた
データをテーブルから読み出すことにより決定される。
【0059】室内吸音力Aは、実測又は計算により得た
平均吸音率を床材料毎及びオクターブバンド中心周波数
毎に含むテーブルとして予めコンピュータ14に設定さ
れており、床材料及び中心周波数に応じた平均吸音率を
テーブルから読み出し、それに室内面積をかけることに
より算出される。
【0060】次いで、重量床衝撃音レベルLhf及び軽量
床衝撃音レベルLlfがコンピュータ14において算出さ
れる(ステップ60)。重量床衝撃音レベルLhf及び軽
量床衝撃音レベルLlfは、それぞれ、次式(9)及び
(10)を用いて算出することができる。
【0061】 Lhf =20log10Frms −Lzt +10log10Seff +10log10k −10log10A+ ΔC+152 ………(9)
【0062】 Llf =20log10Frms −20log10Zb +10log10(T60・k・h/A) +173.5 −ΔL ……(10)
【0063】式(9)及び(10)において、Frms は
衝撃力の実効値、Lztはスラブの基本インピーダンスレ
ベルに周辺拘束の補正をし、さらに共振の影響を考慮し
た打振点のインピーダンスレベル(Lzt=Lz +ΔLz
+Zt )、Seff は有効放射面積、kは音響放射係数
(音響放射効率)、Aは室内吸音力(平方メートル)、
ΔCは騒音計の動特性補正値、Zb は床スラブの基本イ
ンピーダンス値、T60は60dBの減衰時間、hは等価
スラブ厚さ、ΔLは床材による改善量である。
【0064】また、式(9)及び(10)において、衝
撃力レベル及びインピーダンスレベルは、それぞれ、次
式(11)及び(12)で表すことができる。
【0065】 20log10Frms ………(11)
【0066】 20log10 Zb ………(12)
【0067】なお、コンピュータ14に予め設定されて
いるテーブルを用いて決定する各種のデータは、そのデ
ータを用いるべきときにテーブルから読み出せばよい。
また、コンピュータ14に予め設定されている各種の計
算式は、その計算を実行するときに読み出される。
【0068】ステップ52,54,56,58及び60
は、オクターブバンド中心周波数毎に実行される。これ
により、1つの衝撃音源に起因する複数の周波数帯域の
床衝撃音レベルが算出される。
【0069】算出された各床衝撃音レベルは表示器22
及び34に目視可能に表示され(ステップ62)、次い
で表示された値は満足する値(目標値)であるか否かを
操作者により判定される(ステップ64)。
【0070】ステップ64における判定の結果、満足す
る値でないときは、ステップ50に戻る。これにより、
所定の基礎データが操作者により修正又は変更された
後、ステップ52から64が再度実行される。
【0071】ステップ64における判定の結果、満足す
る値であると、算出した各床衝撃音レベルに応じた衝撃
音(再生音)が決定(生成)され(ステップ66)、次
いで決定された衝撃音が想定される下階室の周囲の雑音
すなわち背景音と同時に再生される(ステップ68)。
【0072】これにより、体感者は、衝撃音を体感する
ことができるから、体感した衝撃音が満足する大きさで
あるか否かに応じて、基礎データを変更又は修正すべき
か否かを判定する(ステップ70)。この判定の結果、
満足する大きさであると、操作が終了する。しかし、満
足しないと、ステップ50に戻る。これにより、所定の
基礎データが操作者により修正又は変更された後、ステ
ップ52から70が再度実行される。
【0073】上記ステップ50から70は、衝撃音発生
源毎に行われる。しかし、2つ目の衝撃音発生源から
は、ステップ50において発生源の種類以外の基礎デー
タはそのまま再使用される。このため、2つ目からの衝
撃音発生源からは、発生源の種類が変更されることによ
り、ステップ50から70が実行される。
【0074】次に、図6を参照して、衝撃音の決定ステ
ップ66及び音の再生ステップ68をより詳細に説明す
る。
【0075】図5のステップ64における判定の結果、
算出した衝撃音レベルが満足する値であると、コンピュ
ータ14は、衝撃音(再生音)の決定法を選択する(ス
テップ72)。
【0076】次いで、多数の衝撃音が予めコンピュータ
14又は図示しない再生装置に用意されていると、用意
されている音の中から再生すべき衝撃音を決定し(ステ
ップ74)、衝撃音が用意されていないと、衝撃音(再
生音)を生成し(ステップ76)、生成した衝撃音が再
生すべき衝撃音であると決定する(ステップ78)。
【0077】次いで、コンピュータ14は、衝撃音の発
生手法を表示器22,34に目視可能に表示し(ステッ
プ80)、ステップ74又は78で決定した衝撃音と想
定される背景音とを異なるスピーカにより同時に再生し
(ステップ82)、その後、動作を終了する。これによ
り、表示器22,34は、初期のメイン画面に戻る。
【0078】体感装置10によれば、床自体を騒音発生
部として取り扱う床衝撃音レベルを算出し、算出した音
レベルを用いて再生すべき衝撃音を決定するから、透過
損失(減衰量)を用いて再生すべき衝撃音を決定する場
合に比べ、再生した衝撃音は下階室で実際に発生する騒
音に著しく近くなる。
【0079】また、各種の基礎データを設定し直すこと
ができるから、住宅の開発者及び設計者自身が最適な住
宅の開発又は設計のための補助装置として使用すること
ができるし、住宅の購入希望者が希望する室の床衝撃音
を体感する装置としても使用することができ、その上住
宅の購入希望者が床衝撃音を体感しつつ希望する室の変
更を開発者又は設計者に依頼することができる。
【0080】さらに、衝撃音の発生手法を表示器に目視
可能に表示するから、住宅の購入希望者は、聴覚と視覚
との両者により衝撃音を体感することができ、従って体
感者は衝撃が床に実際に作用した感覚で体感することが
できる。なお、衝撃音発生手法を動画で表示する代わり
に、騒音発生手法を静止画で表示してもよく、この場合
衝撃音発生源を表示することができる。
【0081】上記した全ての基礎データを設定する代わ
りに、上記した基礎データのうち、適宜な複数の基礎デ
ータを設定し、設れらを用いて床衝撃音レベルを算出し
てもよい。
【0082】衝撃音発生手法は、決定した衝撃音の再生
前に表示してもよいし、衝撃音の再生と並行してもよ
い。特に、衝撃音発生手法を衝撃発生源の動きに同期さ
せて動画で表示すると、体感者はより実際に近い感覚で
騒音を体感することができる。
【0083】本発明は、上記実施例に限定されない。た
とえば、背景音を再生しなくてもよい。また、打振点又
はその付近に配置された単一のスピーカにより高音及び
低音の衝撃音を再生してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床衝撃音体感装置の一実施例を示
す図である。
【図2】図1の体感装置で用いるNC値の一実施例を示
す図である。
【図3】図1の体感装置で用いる衝撃音の発生手法を説
明するための図である。
【図4】図1の体感装置の動作を説明するための図であ
る。
【図5】図4に続く動作を説明するための図である。
【図6】再生すべき衝撃音の決定とその再生方法とを説
明するための図である。
【符号の説明】
10 床衝撃音体感装置 12 体感室 14 コンピュータ 16,18 スピーカ 20 コンピュータの本体 22,34 表示器 24 キーボード 26,36 マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 浩司 茨城県つくば市大字鬼ケ窪1043 株式会社 熊谷組技術研究所内 (72)発明者 財満 健史 茨城県つくば市大字鬼ケ窪1043 株式会社 熊谷組技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体感の対象となる下階室に関する1以上
    の室データ、上階の床に関する1以上の床データ、前記
    床に加える衝撃力に関する1以上の衝撃力データ、及
    び、修正に関する1以上の修正データを含むグループか
    ら選択される複数の基礎データを基に床衝撃音レベルを
    算出し、算出した床衝撃音レベルを用いて再生すべき衝
    撃音を決定し、決定した衝撃音を再生することを含む、
    床衝撃音体感方法。
  2. 【請求項2】 前記基礎データは、下階室の種類及びそ
    の寸法、梁の位置、上階の床スラブの種類及び寸法、上
    階の床スラブの音に対するインピーダンス値、前記衝撃
    力のレベル又は実効値、音響放射係数、騒音計の動特性
    補正値、等価スラブ厚さ、並びに、床材による改善量を
    含むグループから選択される、請求項1に記載の床衝撃
    音体感方法。
  3. 【請求項3】 前記基礎データをコンピュータに設定
    し、前記床衝撃音レベルを前記コンピュータに算出させ
    る、請求項1又は2に記載の床衝撃音体感方法。
  4. 【請求項4】 音響放射係数、騒音計の動特性補正値、
    等価スラブ厚さ、前記衝撃力のレベル又は実効値、並び
    に、床材による改善量を含むグループから選択される1
    以上の基礎データを第1の基礎データとしてコンピュー
    タに予め設定しておき、床衝撃音レベルを算出するとき
    に、下階室の種類及びその寸法、梁の位置、上階の床ス
    ラブの種類及び寸法、並びに、上階の床スラブの音に対
    するインピーダンス値を含むグループから選択される1
    以上の基礎データを第2の基礎データとしてコンピュー
    タに入力することにより設定し、設定された第1及び第
    2の基礎データを基に前記床衝撃音レベルを前記コンピ
    ュータに算出させる、請求項1に記載の床衝撃音体感方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の周波数帯域のそれぞれについて前
    記床衝撃音レベルを算出し、算出した床衝撃音レベル毎
    に前記衝撃音を決定し、決定した衝撃音の合成音を再生
    する、請求項1から6のいずれか1項に記載の床衝撃音
    体感方法。
  6. 【請求項6】 さらに、想定される背景音を前記決定し
    た衝撃音と同時に再生することを含む、請求項1から7
    のいずれか1項に記載の床衝撃音体感方法。
  7. 【請求項7】 前記下階室の種類及びその寸法、前記梁
    の位置、前記床スラブの種類及び寸法、前記衝撃力のレ
    ベル又は実効値、前記インピーダンス値、前記音響放射
    係数、並びに、前記動特性補正値を前記基礎データとし
    て設定する、請求項2又は4に記載の床衝撃音体感方
    法。
  8. 【請求項8】 前記衝撃力の実効値をFrms、スラブの基
    本インピーダンスレベルにスラブ周辺拘束の補正を行
    い、さらに共振の影響を考慮した打振点のインピーダン
    スレベルをLzt 、有効放射面積をSeff 、音響放射係数
    をk、室内吸音力をA、及び、騒音計の動特性補正量を
    ΔCとしたとき、式 Lhf =20log10Frms −Lzt +10log10Seff +10lo
    g10k−10log10A+ ΔC+152 により前記床衝撃音レベルLhfを算出する、請求項2,
    4又は7に記載の床衝撃音体感方法。
  9. 【請求項9】 前記下階室の種類及びその寸法、前記梁
    の位置、前記床スラブの種類及び寸法、前記衝撃力のレ
    ベル又は実効値、前記インピーダンス値、前記音響放射
    係数、前記等価スラブ厚さ、並びに、前記床材による改
    善量を含むグループから選択される複数の基礎データを
    設定する、請求項2又は4に記載の床衝撃音体感装置。
  10. 【請求項10】 前記衝撃力の実効値をFrms、スラブの
    基本インピーダンス値をZb 、前記音響放射係数をk、
    60dBの減衰時間をT60 、室内吸音力をA、等価スラ
    ブ厚さをh、及び、前記床材による改善量をΔLとした
    とき、式 Llf =20log10Frms −20log10Zb +10log10(T60
    ・k・h/A)+173.5 −ΔL により前記床衝撃音レベルLlfを算出する、請求項2,
    4又は9に記載の床衝撃音体感方法。
  11. 【請求項11】 想定される下階室に関する1以上の室
    データ、上階の床に関する1以上の床データ、前記床に
    加える衝撃力に関する1以上の衝撃力データ、及び、修
    正に関する1以上の修正データを含むグループから選択
    される複数の基礎データを基に床衝撃音レベルを算出
    し、算出した床衝撃音レベルを用いて再生すべき衝撃音
    を決定する処理手段と、決定した衝撃音を再生する再生
    手段とを含む、床衝撃音体感装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記再生手段が前記衝撃音を
    再生すべく配置された体感室を含む、請求項11に記載
    の床衝撃音体感装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020064142A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 株式会社長谷工コーポレーション 音体感方法及び音体感システム
KR102248893B1 (ko) * 2019-12-06 2021-05-04 현대건설주식회사 층간 소음 모니터링 시스템 및 층간 소음 모니터링 시스템의 구축 방법

Cited By (2)

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