JPH11202214A - 微小駆動装置 - Google Patents

微小駆動装置

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JPH11202214A
JPH11202214A JP1791498A JP1791498A JPH11202214A JP H11202214 A JPH11202214 A JP H11202214A JP 1791498 A JP1791498 A JP 1791498A JP 1791498 A JP1791498 A JP 1791498A JP H11202214 A JPH11202214 A JP H11202214A
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JP
Japan
Prior art keywords
spring member
frame
spring
electric motor
movable frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP1791498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazue Kurihara
和枝 栗原
Haruo Tajima
晴雄 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON LASER DENSHI KK
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
NIPPON LASER DENSHI KK
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
Application filed by NIPPON LASER DENSHI KK, Japan Science and Technology Corp filed Critical NIPPON LASER DENSHI KK
Priority to JP1791498A priority Critical patent/JPH11202214A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成により被移動体を高分解能で直線的
に微小移動さることができる微小駆動装置の提供。常に
一定の分解能で被移動体を安定的に移動させることがで
きる微小駆動装置の提供。 【解決手段】分割駆動手段により電動モータに印加され
るパルスを所望の分解能に応じた所定数に分割して分割
パルスを発生させて電動モータに印加する。電動モータ
に連結された送りねじに噛み合うナット部材を所要のリ
ードで軸線方向へ移動し、接続された第1ばね部材を弾
性変形させる。第1ばね部材の弾性力により外大1ばね
部材より高いばね定数の第2ばね部材を弾性変形して被
移動体を、分割パルス及び送りねじのリードと第1及び
第2ばね部材のばね定数比に応じた分解能にて微小移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば走査形プ
ローブ顕微鏡における被移動体としての試料台をオング
ストローム単位の高分解能で微小移動することができる
微小駆動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記した走査形プロー
ブ顕微鏡においては、検鏡試料を載置する試料台を倍率
に応じて微小移動するように構成されているが、試料台
を微小移動させる従来の微小駆動装置は、その駆動部材
に印加される電界の大小に応じて歪量が変位する電歪特
性を有した圧電素子やバイモルフ素子を使用し、これら
圧電素子やバイモルフ素子に印加される電界を制御して
所望の歪量を得て被移動体を移動させていた。
【0003】しかしながら、上記した圧電素子やバイモ
ルフ素子を使用した微小駆動装置は、これら部材の歪み
により被移動体を変位させる構造であるため、被移動体
を直線的に移動させることができないと共に被移動体を
オングストローム単位の高分解能で微小移動させるには
印加される電界を高精度で制御しなければならず、電界
の制御手段が複雑化及び高度化して装置自体を高コスト
化させる問題を有している。このため、簡易な構造では
被移動体を高い移動分解能で直線的に移動させることが
できなかった。又、特に圧電素子にあってはヒステリシ
ス及びドリフトが大きいため、再現性が悪く、常に一定
の分解能で移動させることができなかった。
【0004】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、簡
易な構成により被移動体を高分解能で直線的に微小移動
さることができる微小駆動装置を提供することにある。
【0005】又、本発明の他の課題は、常に一定の分解
能で被移動体を安定的に移動させることができる微小駆
動装置を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】このため本発明は、所
定のパルス数で1回転駆動する電動モータと、パルスを
所望の分解能に応じた所定数に分割した分割パルスを電
動モータに印加する分割駆動手段と、電動モータに連結
され、噛み合わされたナット部材を所要のリードで軸線
方向へ移動する送りねじと、移動するナット部材により
弾性変形する第1ばね部材及び該第1ばね部材より高い
ばね定数からなり、第1ばね部材の弾性力により弾性変
形して被移動体を移動させる第2ばね部材とからなる差
動ばね手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】そして電動モータに分割パルスを印加して
駆動制御して回転する送りねじの送り量を第1及び第2
ばね部材のばね定数比に対応して高分解能化して被移動
体を高い位置精度で移動させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に従
って説明する。
【0009】図1は微小駆動装置の概略を示す一部破断
斜視図である。
【0010】微小駆動装置1の電動モータ3は数値制御
可能な、例えば5励磁相構造で、500パルスで1回転
するステップモータで構成される。
【0011】尚、電動モータ3は数値制御可能な電動モ
ータであればよく、その励磁相数及び1回転当りのパル
ス数により限定されるものではないが、高分解能化の必
要から少なくとも5励磁相以上で1回転当り500パル
ス以上の電動モータが望ましい。
【0012】上記電動モータ3は分割駆動手段5により
駆動制御される。該分割駆動手段5はパルスを、予め設
定される分割数に基づいて電流を階段状に変化させて分
割した分割パルスを発生させるように構成されている。
該分割駆動手段5としては、例えばオリエンタルモータ
(株)製の「CSD5807VN」或いは「CSD58
14VN」(商品名)が適しており、1パルスを後述す
る試料台17の移動分解能に応じて、例えば1〜250
の範囲で分割することができる。
【0013】即ち、電動モータ3として5励磁相、1回
転当り500パルスのステップモータを使用した場合、
1パルス当りのステップ角は0.72度であるが、上記
した分割駆動手段5によりパルスを250分割すると、
該電動モータ3は125000分割パルスで1回転駆動
される。即ち、電動モータ3における1パルスのステッ
プ角を0.00288〜0.72度で可変することがで
きる。
【0014】電動モータ3の回転軸3aには送りねじ7
が、回転軸と同軸に連結され、該送りねじ7にはフレー
ム6に回り止めされて軸線方向へ移動可能に支持された
ナット9が噛み合わされている。該送りねじ7の送り量
は試料台17の移動分解能に応じて適宜設定されるもの
であり、例えば1回転当り1mm(1000μ)に設定さ
れている。又、ナット9には押圧軸9aが送りねじ7と
同軸に形成されている。
【0015】押圧軸9aの上方には第1ばね部材11が
配置されると共に該第1ばね部材11には第2ばね部材
13が接続され、これら第1ばね部材11及び第2ばね
部材13により差動ばね手段を構成している。第1ばね
部材11は第2ばね部材13に対して低いばね定数の、
例えば圧縮ばねにより構成されている。又、第2ばね部
材13は、例えば均一剛性を有するように加工されたア
ルミ材からなり、フレーム6に固定される固定枠13
a、該固定枠13aに所要の間隔をおいて相対する可動
枠13b及び固定枠13aと可動枠13bの上下端部を
夫々連結する連結枠13c・13dとからなる四辺枠形
に形成され、可動枠13bの下端部に第1ばね部材11
の上部が接続されている。
【0016】固定枠13a及び可動枠13b寄りの連結
枠13c・13dには肉薄部13eが夫々形成され、各
連結枠13c・13dは夫々の肉薄部13eにて弾性変
形可能に形成されている。そして第2ばね部材13は固
定枠13aに対して可動枠13bが平行移動して弾性変
形される。
【0017】尚、連結枠13c・13dの肉薄部13e
は必ずしも必要ではなく、連結枠13c・13dが一定
の弾性係数で弾性変形可能なものであれば肉薄部13e
を設けなくてもよい。又、連結枠13c・13dや肉薄
部13eの肉厚は試料台17の移動分解能に基づいて設
定されるばね定数により選択される。
【0018】第2ばね部材13における可動枠13b上
部には被検鏡物としての試料が載置される被移動体とし
ての試料台17が取付けられている。
【0019】次に、微小駆動装置1による試料台の微小
移動作用を説明する。
【0020】図2は試料台の移動状態を示す正面図であ
る。
【0021】分割駆動制段5からの分割パルスにより電
動モータ3を回転駆動して送りねじ7を、例えば時計方
向へ回転してナット9を軸線方向の上方へ移動させる
と、該ナット9に当接する第1ばね部材11を弾性変形
させる。そして該第1ばね部材11はナット9の移動に
伴う弾性力により第2ばね部材13を押圧し、可動枠1
3bが上方へ移動するように弾性変形させて試料台17
を上方へ移動させる。このとき、第2ばね部材13が四
辺枠形状に形成されると共に固定枠13aがフレーム6
に固定されているため、固定枠13aに対して可動枠1
3bが平行移動するように変形される。このため、可動
枠13bは固定枠13aに対して平行で軸線上方へ直線
的に移動する。
【0022】今、電動モータ3を励磁相数が5、1回転
当り500パルス、パルス分割駆動制御手段5による駆
動パルスの分割数を250、送りねじ7の1回転当りの
送り量を1mm/rに設定すると共に第1ばね部材11及
び第2ばね部材13のばね定数比を1:500に設定す
ると、1分割パルス当りの電動モータ3のステップ角が
0.00288度になる。このため、電動モータ3は1
25000分割パルスで1回転駆動されるため、1分割
パルス当りの送りねじ7の送り量は0.008μm(8
0オングストローム)になる。
【0023】又、第1ばね部材11及び第2ばね部材1
3の接続点における変位は、試料台17の変位量×(第
1ばね部材11のばね定数/第2ばね部材13のばね定
数)で求められるため、1分割パルス当りの可動枠13
bの移動量は0.16オングストロームになる。
【0024】本実施形態は、1分割パルス当り、0.1
6オングストロームの高分解能で試料台17をほぼ直線
的に微小移動させることができる。又、送りねじ7に対
してナット9が第1ばね部材11により付勢された状態
で噛み合わされているため、送りねじ7とナット9との
クリアランスによるバックラッシュをなくすことができ
る。
【0025】
【発明の効果】このため本発明は、簡易な構成により被
移動体を高分解能で直線的に微小移動さることができ
る。又、本発明は、常に一定の分解能で被移動体を安定
的に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】微小駆動装置の概略を示す一部破断斜視図であ
る。
【図2】試料台の移動状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 微小駆動装置、3 電動モータ、5 パルス分割駆
動制御手段、7 送りねじ、9 ナット、11 第1ば
ね部材、13 第2ばね部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のパルス数で1回転駆動する電動モー
    タと、パルスを所望の分解能に応じた所定数に分割した
    分割パルスを電動モータに印加する分割駆動手段と、電
    動モータに連結され、噛み合わされたナット部材を所要
    のリードで軸線方向へ移動する送りねじと、移動するナ
    ット部材により弾性変形する第1ばね部材及び該第1ば
    ね部材より高いばね定数からなり、第1ばね部材の弾性
    力により弾性変形して被移動体を移動させる第2ばね部
    材とからなる差動ばね手段とを備え、分割パルス及び送
    りねじのリードと第1及び第2ばね部材のばね定数比に
    応じた分解能にて被移動体を微小移動可能にした微小駆
    動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、第2ばね部材は互いに
    相対する固定枠及び可動枠とこれら固定枠及び可動枠の
    両端部を連結する連結枠の四辺枠形状からなり、可動枠
    の一方端部に第1ばね部材が接続されると共に他端部に
    被移動体が取り付けられ、第1ばね部材の弾性力による
    押圧力により可動枠を固定枠に対して平行移動可能に形
    成した微小駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、固定枠及び可動枠側の
    連結枠には肉薄部を形成し、該肉薄部を中心に弾性変形
    可能にした微小駆動装置。
JP1791498A 1998-01-13 1998-01-13 微小駆動装置 Pending JPH11202214A (ja)

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JP1791498A JPH11202214A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 微小駆動装置

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JP1791498A JPH11202214A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 微小駆動装置

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JPH11202214A true JPH11202214A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11957034

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JP1791498A Pending JPH11202214A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 微小駆動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270500A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Natl Space Development Agency Of Japan 角度調節装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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