JPH11202082A - 原子炉プラントの計測設備及びその計測機器校正方法 - Google Patents

原子炉プラントの計測設備及びその計測機器校正方法

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JPH11202082A
JPH11202082A JP10005782A JP578298A JPH11202082A JP H11202082 A JPH11202082 A JP H11202082A JP 10005782 A JP10005782 A JP 10005782A JP 578298 A JP578298 A JP 578298A JP H11202082 A JPH11202082 A JP H11202082A
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JP
Japan
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piping system
detection
measuring device
calibration
detection piping
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Application number
JP10005782A
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English (en)
Inventor
智弥 ▲高▼橋
Tomoya Takahashi
Kihachiro Komatsu
喜八郎 小松
Ryosuke Shigemi
良介 重見
Tetsuya Handa
哲也 半田
Noriaki Shimada
憲章 島田
Yoshie Ishida
好江 石田
Katsutoshi Kudo
勝利 工藤
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Kyowa Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Kyowa Engineering Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転中であっても簡易かつ安全を確保し、作業
者が汚染されることなく、安心して作業することができ
る計測設備およびその計測機器校正方法を提供する。 【解決手段】原子炉圧力容器17より導き出された検出
配管系9と、この検出配管系に結合され、原子炉圧力容
器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出する計測装
置24と、前記検出配管系9の下方部に結合され、前記
検出配管系のドレンを受けるドレン受け装置11と、前
記計測装置の検査後若しくは校正後に前記検出配管系に
水張りを行う水張り装置30とを備えた原子炉プラント
の計測設備において、前記検出配管系9の一部にエア抜
き装置14を設けるとともに、このエア抜き装置と前記
計測装置との間に取外し可能な分離配管系16を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉プラントの
計測設備およびその計測機器校正方法に係わり、特に検
出配管系の水を抜いて計測機器の校正を行い、校正後に
再び検出配管系に水張りを行うようになした原子炉プラ
ントの計測設備およびその計測機器校正方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、原子炉圧力容器の圧力,あ
るいは原子炉再循環系の冷却水量等、原子炉圧力容器等
から検出されるバラメータを計測する計器ラインに接続
されている検出配管は、定期検査等のためにプラントが
停止している状態、いわゆる原子炉が停止したときに、
各計測機器を元系統側から隔離して計測器の校正試験を
実施するようにしているのが普通である。
【0003】すなわち、図7はその原子炉プラントの計
測設備の系統を示すもので、17が原子炉圧力容器であ
り、26が計装ラック、24が計測機器、11がドレン
装置、30が水張り装置である。
【0004】この設備で、計測機器24の校正を実施す
るに際しては、第1止弁1を閉,さらに第2止弁2を閉
として、ラック入口弁4,第1計器ドレン弁5,第2計
器ドレン弁6,補給水止弁7,計器入口弁8を開にして
検出配管9,計器ライン配管10の配管内の水をドレン
水受(ドレン装置)11へ完全に流出させた後、図8に
示す計器入口弁8を閉にして計器テスト弁12の閉止プ
ラグ13を取外し、その後、その開口部へ計測器校正の
ため図示はしていないがデジタルマノメータを接続し、
計器テスト弁12を開にし、デジタルマノメータを経て
チッソガスを封入し、段階的にチッソガス圧を上昇しな
がら計器24の計器校正を実施する。
【0005】その後、すなわち、計器校正終了後検出配
管,計器ライン配管内を運転圧より低い状態で計器側か
ら、検出配管である元系統ライン側に向かって運転圧よ
り低い適宜の水圧にて、仮設ポンプや、本設の水張り系
統(水張り装置)いわゆる図3において補給水入口弁2
5を開にして、既設の純水を利用して検出配管内の一部
に水を送り水張りを行なうようにしていた。
【0006】この水張りは慎重かつ、徐々に水量を送る
ことで検出配管内等に滞留している空気により計測器へ
の衝撃を防止すること等を考慮しながら計測器へ悪影響
を与えることのないよう、計測器の受圧部付近の空気等
を抜くため、計測器校正時の加圧口である計器テスト口
を徐々に開操作することによって実施されている。
【0007】なお、この種設備に関連するものとして
は、例えば特開昭57−79497号公報あるいは特開
昭60−228994号公報などが挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の計測
器校正方法は、必ずプラントの停止中に行われることか
ら、作業容易にして実施可能であるが、最近のようにプ
ラントの運転中にこの校正を行うことが要望されてくる
と、このものでは、運転中においては非常に危険な作業
となり、また計測器校正後の水張りが非常に困難となる
嫌いがある。
【0009】すなわち、運転時の圧力(約70kg/c
m)状態での計測器への水張りは、運転圧である70k
g/cm以上での高い圧力で水張りを行なう必要がある
ため危険を伴う作業となり、万一、運転圧より低い圧力
で水張りを行なった場合は運転中の原子炉圧力容器の高
線量水がそのまま検出管へ通水され、炉水の高線量水に
て検出配管内が満たされた状態になる。このため、高線
量水の取扱いはそれなりの作業方法で対処する必要が発
生し、煩雑を要する作業となる。
【0010】さらに、高圧であるが故に止弁からのシー
ト漏洩の心配等が発生し、作業者への不安、また、高線
量水による汚染等の防止をすることも考慮しなくてはな
らない。したがって、運転中に於ける計測器の校正は非
常に困難な方法であり、一般的には、計測器校正はプラ
ント停止中実施されているのが現状である。
【0011】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、運転中であっても簡易、かつ安全
を確保し、作業者が汚染されることなく、安心して作業
することができるこの種の計測設備およびその計測機器
校正方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、原子
炉圧力容器より導き出された検出配管系と、この検出配
管系に結合され、原子炉圧力容器内若しくは原子炉再循
環系の諸事項を検出する計測装置と、前記検出配管系の
下方部に結合され、前記検出配管系のドレンを受けるド
レン受け装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正後
に前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備えた
原子炉プラントの計測設備において、前記検出配管系の
一部にエア抜き装置を設けるとともに、このエア抜き装
置と前記計測装置との間に取外し可能な分離配管系を設
けるようになし所期の目的を達成するようにしたもので
ある。
【0013】また本発明は、原子炉圧力容器より止弁を
介して導き出された検出配管系と、この検出配管系に結
合され、原子炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸
事項を検出する計測装置と、前記検出配管系の下方部に
結合され、前記検出配管系のドレンを受けるドレン受け
装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正後に前記検
出配管系に水張りを行う水張り装置とを備えた原子炉プ
ラントの計測設備において、前記止弁と前記計測装置へ
のライン分岐部との間にエア抜き装置を設けるととも
に、このエア抜き装置と前記計測装置へのライン分岐部
との間に、取外し可能な分離配管系を設けるようにした
ものである。
【0014】またこの場合、前記分離配管系には、その
長さの調整が可能なフレキシブル配管を備えるようにし
たものである。また、前記エア抜き装置の空気排出側端
を、前記ドレン受け装置のタンクに接続するようにした
ものである。
【0015】また本発明は、原子炉圧力容器より止弁を
介して導き出された検出配管系と、この検出配管系に結
合され、原子炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸
事項を検出する計測装置と、前記計測装置の検査後若し
くは校正後に前記検出配管系に水張りを行う水張り装置
とを備え、前記計測装置の計測機器を校正若しくは検査
するに際し、前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器
校正を実施後、前記検出配管系に水張りを行うようにし
た原子炉プラントの計測機器校正方法において、前記止
弁と前記計測装置へのライン分岐部との間に、取外し可
能な分離配管系を設けるとともに、前記計測機器の校正
を実施するに際し、前記分離配管系を取外して前記計測
機器の校正を行い、校正後前記分離配管系を取付け、水
張りを行うようにしたものである。
【0016】また、原子炉圧力容器より止弁を介して導
き出された検出配管系と、この検出配管系に結合され、
原子炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検
出する計測装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正
後に前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備
え、前記計測装置の計測機器を校正若しくは検査するに
際し、前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器校正を
実施後、前記検出配管系に水張りを行うようにした原子
炉プラントの計測機器校正方法において、前記止弁と前
記計測装置へのライン分岐部との間にエア抜き装置を設
けるとともに、前記計測機器の校正実施後、前記エア抜
き装置より検出配管系内の空気を抜きながら、徐々に前
記検出配管系内へ水張りを行うようにしたものである。
【0017】また、原子炉圧力容器より止弁を介して導
き出された検出配管系と、この検出配管系に結合され、
原子炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検
出する計測装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正
後に前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備
え、前記計測装置の計測機器を校正若しくは検査するに
際し、前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器校正を
実施後、前記検出配管系に水張りを行うようにした原子
炉プラントの計測機器校正方法において、前記計測機器
の校正を実施するに際し、前記検出配管系の一部を取外
して前記計測機器の校正を行い、その後検出配管系内の
空気を抜きながら、徐々に前記検出配管系内へ水張りを
行うようにしたものである。
【0018】またこの場合、前記配管系を取外して前記
計測機器の校正を行うに際し、前記取外された後の検出
配管系の端部に閉止プラグを取付け、その後、計測機器
の校正を行うようにしたものである。
【0019】すなわちこのように形成された出配管設備
および計測器校正方法であると、検出配管系の一部にエ
ア抜き装置が設けられ、かつこのエア抜き装置と計測装
置との間に取外し可能な分離配管系が設けられているこ
とから、配管内の水を抜いた後、分離配管系取外すこと
により計測器ライン配管側を完全に隔離することによ
り、運転中であっても高圧,高線量水が計測器校正時に
計測器ライン配管側へ流入することなく安心して作業者
が作業をすることができ、またエア抜き装置のエア抜口
より空気が抜かれることから、運転中であっても原子炉
圧力容器内の炉圧に打ち勝って水張りを行なう必要とし
ない検出配管設備で計測器校正をすることができるた
め、運転中でも容易に水張りが可能である上、さらに、
配管内の空気による計測器への急激な衝撃をも防止する
ことができるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはその計測設備の系統が
示されている。17が原子炉圧力容器であり、26が計
測機器を収納している計装ラックで、24がその計測機
器である。11は計測器機や配管内の排出水を溜めるド
レン装置(ドレン水受)、30が水張り装置、9は検出
配管(検出配管系)、10は計器ライン配管(計器配管
系)である。
【0021】検出配管系9には、エア抜き装置14が設
けられており、また、このエア抜き装置14と計測機器
との間には、例えばフレキシブル配管などで形成されて
いる取外し可能な分離配管系16が設けられている。
【0022】原子炉圧力容器17内の炉水である高圧水
は、原子炉格納容器18の壁を通過する原子炉格納容器
貫通部19を経て、第1止弁1,第2止弁2,過流量阻
止弁3を連ねる検出配管9により計装ラック26内へ導
かれる弁構成となっている。
【0023】この構成で、運転中における計測機器の校
正は次のように行われる。すなわち、ラック入口弁4を
閉,補給水止弁7および第1計器ドレン弁5を開,第2
計器ドレン弁6を徐々に開とし、検出配管9および計器
ライン配管10内の水を抜くことにより、計測器24等
の水がドレン水受11へ排出される。なお、図中塗りつ
ぶしの弁は閉を示し、白抜きの弁は開を示している。
【0024】配管内の水を抜いた後、エア抜き用分岐部
20下部の取外し可能な分離配管16の片端を取外し、
その後反対側端を取外し、分離配管16取外す。次い
で、検出配管9の開口部へ分岐部閉止プラグ15をネジ
止めする。これによって、原子炉圧力容器17側の高圧
炉水は、機械的にラック入口弁4および分岐部閉止プラ
グ15にて二重閉止され、ラック入口弁4を境に計装ラ
ック26内のラインが原子炉圧力容器17の高圧炉水よ
り完全に隔離された状態が維持される。
【0025】その後、計器入口弁8を閉に,計器テスト
弁12の閉止プラグ13を取外し後、計器テスト弁12
を開とする。すなわち、図1に示す弁構成となす。これ
で、計器24が計測器校正可能の状態となる。この状態
にて、計器テスト弁12の閉止プラグ13を取外し、そ
の開口部へ図示しないが、デジタルマノメータを接続
し、一般的にはチッソガスを封入し、段階的にチッソガ
ス圧を上昇しながらデジタルマノメータ目盛および計器
目を対比しながら計測器校正を実施する。
【0026】計測器校正終了後においては、分岐部閉止
プラグ15を取外してから、取外し可能な分離配管16
を復旧する。その後、計器テスト弁12を閉にし、補給
水止弁7を閉,第1計器ドレン弁5を閉,補給水入口弁
25を開にする。
【0027】すなわち、図2の状態に弁の構成を実施す
ることになる。このように弁構成をしたあと、第1計器
ドレン弁5を徐々に開にしながら計器ライン配管10お
よび検出配管9の一部系統へ水張りを実施することにな
る。水が完全に張られたら、第1計器ドレン弁5を全開
とした後、補給水止弁7を徐々に開にしながら補給水を
ドレン水受11へ放流することにより、計器ライン配管
10および検出配管9内のエアは完全に抜かれる。
【0028】その後、計器テスト弁12を徐々に開にし
て従来より実施しいてる方法により閉止プラグ13の開
口部よりエア抜きを実施する。なお、補給水入口弁25
を開にして水張りが行われるが、この水張りに使用して
いる補給水は、汚染されていない純水の系統より補給さ
れることは言うまでもない。
【0029】このようにして水張りを完了後、計器テス
ト弁12へ閉止プラグ13をネジ止めする。また、純水
補給水入口弁25が完全に閉止されていること、および
第1および第2計器ドレン弁5および6が閉であるこ
と、さらに止弁14aが全閉であることを確認し、その
後補給水止弁7を全開することにより補給水入口弁2
5,第2計器ドレン弁6以降の溜り水を全て放出して補
給水止弁7を全閉にする。
【0030】次いで、このような弁構成になったことを
再確認してラック入口弁4を徐々に、かつ慎重に開にす
ることにより検出配管9および計装ライン配管10内
は、運転圧である70kg/cmにバランスされること
になる。いわゆる、計装ラック26内の検出配管は全て
運転中の炉水圧に復帰されたことになり、図4に示す計
器校正および水張り法による効果的な検出配管設備で簡
易に計測器校正の実施が可能となる。
【0031】このように取外し可能な分離配管16を、
ラック入口弁4の下流へ設ける構造とし、またエア抜き
用分岐部20下端部と分離配管16(一例としてはフレ
キシブル形で伸縮可能、さらに、ネジによる螺着取付法
とする)を必要に応じ随時取外し,取付けが可能とな
し、かつエア抜き用分岐部20に分岐部閉止プラグ15
を螺着して取付ける構成とすることにより、計装ラック
26内はラック入口弁4を開にすることにより、原子炉
圧力容器17内の炉水を完全に隔離することが可能とな
る。すなわち、取外し可能な分離配管16を取外すこと
により、より完全に,かつ二重に隔離可能となり、作業
者は弁構成上、またライン分離面からも機械的に二重に
隔離されたことになり、より安心した作業が可能とな
る。
【0032】さらに、エア抜き用分岐部20の一端であ
るエア抜口21へエア抜口閉止プラグ22を螺着取付け
することにより、万一ラック入口弁4より汚染している
炉水がリークしたとしても、エア抜口閉止プラグ22に
よりたとえ微妙の炉水のリークであっても充分に阻止す
ることが可能であり、作業場を汚染することなく、しか
もエア抜口閉止プラグ22を螺着するのみで簡易に,す
なわち熟練を必要とせず行なうことが可能となる。
【0033】また、エア抜き用分岐部20のエア抜口2
1へ止弁14aを有する配管より成るライン27aをド
レン水受11側に構成することにより、仮りに炉水圧7
0kg/cmの炉水がラック入口弁4よりリークしたと
しても、今、止弁14a,さらに補給水止弁7を開にし
ておけばリーク水は配管外へ漏れることなく、既設のド
レン系統に自然に放流されるため、作業エリアを汚染す
る心配もなく、また作業をする人も弁操作をするだけで
簡単に操作することができ、仮りにラック入口弁4がリ
ークしたとしても即対応が可能となる。
【0034】また、図5に示すように、計装ラック26
内においてエア抜き用分岐部20のエア抜口21にエア
抜口閉止プラグ22を螺着にて取付しておき、計測器校
正・水張り時必要によりエア抜口閉止プラグ22を取外
し後、エア抜口21より図示しないが、仮設によりフレ
キシブル配管にてドレン水受11まで仮設の配管をし、
水張り時エアおよび余水等を放流可能にすることにより
効果的に計測器校正を完遂することができる。
【0035】さらに、図6のようにエア抜き用分岐部2
0のエア抜口21へ止弁14bを有するエア抜きライン
27bを螺着取付しておき、計測器校正・水張りを比較
的短時間に簡易に作業をすることができる。
【0036】以上説明してきたようにこのように形成さ
れた計測設備であると、検出配管ラインの一部にエア抜
き装置が設けられていることから、運転中であっても原
子炉圧力容器内の炉圧(例えば約70kg/cm)に打
ち勝って水張りを行なう必要としない検出配管設備で計
測器校正をすることができ、運転中でも容易に水張りが
可能であり、さらに配管内の空気による計測器への急激
な衝撃を防止することができ、計器の安定した品質維持
も可能である。すなわち、わざわざ運転中のプラントを
計測器校正を理由に停止させる必要はなくなるのであ
る。
【0037】特に、検出配管系統に取外し可能な分離配
管を構成することにより、この取外し可能な分離配管の
一端を取外し、事前に準備した閉止プラグを取外した開
口部へ螺着にて閉止することにより、仮りに炉水圧を分
離しているラック入口弁よりシートリークしても、閉止
プラグにて完全に炉水が閉止されることと、目視的にも
取外し可能な分離配管が機械的に取外しされていること
から外観的にも容易に確認可能なため、作業者は計測器
校正時等、高圧炉水を完全隔離された状態が常に維持さ
れていることを確認できるので安心感があり、かつ万一
炉水の漏れへの煩雑な準備の対応が不要であることが一
目でわかる効果がある。
【0038】また、エア抜き用分岐部より止弁を有する
エア抜きラインをドレン水受側へ、配管を接続なる構造
とした検出配管とすることにより、弁操作のみで容易に
ラック入口弁の漏れへの対応が可能となり、仮設配管を
一切必要とせず、必然的に検出配管外、すなわち、作業
場へ流出されることを防止する効果がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、運転中であっても簡易、かつ安全を確保し、作業者
が汚染されることなく、安心して作業することができる
この種の計測設備およびその計測機器校正方法を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原子炉プラント計測設備の一実施例を
示す系統図である。
【図2】本発明の原子炉プラント計測設備の一実施例を
示す系統図(一過程)である。
【図3】本発明の原子炉プラント計測設備の一実施例を
示す系統図(一過程)である。
【図4】本発明による計器校正法および水張り法のフロ
チャート図である。
【図5】本発明の原子炉プラント計測設備の一実施例を
示す系統図(一過程)である。
【図6】本発明の原子炉プラント計測設備の他の実施例
を示す系統図である。
【図7】従来の原子炉プラントの計測設備を示す系統図
である。
【図8】従来の原子炉プラントの計測設備を示す系統図
(一過程)である。
【符号の説明】
1…第1止弁、2…第2止弁、3…過流量阻止弁、4…
ラック入口弁、5…第1計器ドレン弁、7…補給水止
弁、9…検出配管(検出配管系)、10…計器ライン配
管(計器配管系)、11…ドレン水受(ドレン装置)、
12…計器テスト弁、13…閉止プラグ、14…エア抜
き装置、16…取外し可能な分離配管系、17…原子炉
圧力容器、18…原子炉格納容器、19…原子炉格納容
器貫通部、24…計測機器、26…計装ラック、30…
水張り装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 喜八郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 重見 良介 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 半田 哲也 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 島田 憲章 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 石田 好江 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 工藤 勝利 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 協和エンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器より導き出された検出配
    管系と、この検出配管系に結合され、原子炉圧力容器内
    若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出する計測装置
    と、前記検出配管系の下方部に結合され、前記検出配管
    系のドレンを受けるドレン受け装置と、前記計測装置の
    検査後若しくは校正後に前記検出配管系に水張りを行う
    水張り装置とを備えた原子炉プラントの計測設備におい
    て、 前記検出配管系の一部にエア抜き装置を設けるととも
    に、このエア抜き装置と前記計測装置との間に取外し可
    能な分離配管系を設けたことを特徴とする原子炉プラン
    トの計測設備。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器より止弁を介して導き出
    された検出配管系と、この検出配管系に結合され、原子
    炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出す
    る計測装置と、前記検出配管系の下方部に結合され、前
    記検出配管系のドレンを受けるドレン受け装置と、前記
    計測装置の検査後若しくは校正後に前記検出配管系に水
    張りを行う水張り装置とを備えた原子炉プラントの計測
    設備において、 前記止弁と前記計測装置へのライン分岐部との間にエア
    抜き装置を設けるとともに、このエア抜き装置と前記計
    測装置へのライン分岐部との間に、取外し可能な分離配
    管系を設けたことを特徴とする原子炉プラントの計測設
    備。
  3. 【請求項3】 前記分離配管系は、その長さの調整が可
    能なフレキシブル配管を備えたものである請求項1また
    は2記載の原子炉プラントの計測設備。
  4. 【請求項4】 前記エア抜き装置の空気排出側端が、前
    記ドレン受け装置のタンクに接続されたものである請求
    項1,2または3記載の原子炉プラントの計測設備。
  5. 【請求項5】 原子炉圧力容器より止弁を介して導き出
    された検出配管系と、この検出配管系に結合され、原子
    炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出す
    る計測装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正後に
    前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備え、前
    記計測装置の計測機器を校正若しくは検査するに際し、
    前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器校正を実施
    後、前記検出配管系に水張りを行うようにした原子炉プ
    ラントの計測機器校正方法において、 前記止弁と前記計測装置へのライン分岐部との間に、取
    外し可能な分離配管系を設けるとともに、前記計測機器
    の校正を実施するに際し、前記分離配管系を取外して前
    記計測機器の校正を行い、校正後前記分離配管系を取付
    け、水張りを行うようにしたことを特徴とする原子炉プ
    ラントの計測機器校正方法。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器より止弁を介して導き出
    された検出配管系と、この検出配管系に結合され、原子
    炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出す
    る計測装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正後に
    前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備え、前
    記計測装置の計測機器を校正若しくは検査するに際し、
    前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器校正を実施
    後、前記検出配管系に水張りを行うようにした原子炉プ
    ラントの計測機器校正方法において、 前記止弁と前記計測装置へのライン分岐部との間にエア
    抜き装置を設けるとともに、前記計測機器の校正実施
    後、前記エア抜き装置より検出配管系内の空気を抜きな
    がら、徐々に前記検出配管系内へ水張りを行うようにし
    たことを特徴とする原子炉プラントの計測機器校正方
    法。
  7. 【請求項7】 原子炉圧力容器より止弁を介して導き出
    された検出配管系と、この検出配管系に結合され、原子
    炉圧力容器内若しくは原子炉再循環系の諸事項を検出す
    る計測装置と、前記計測装置の検査後若しくは校正後に
    前記検出配管系に水張りを行う水張り装置とを備え、前
    記計測装置の計測機器を校正若しくは検査するに際し、
    前記検出配管系の水抜きを行い、計測機器校正を実施
    後、前記検出配管系に水張りを行うようにした原子炉プ
    ラントの計測機器校正方法において、 前記計測機器の校正を実施するに際し、前記検出配管系
    の一部を取外して前記計測機器の校正を行い、その後検
    出配管系内の空気を抜きながら、徐々に前記検出配管系
    内へ水張りを行うようにしたことを特徴とする原子炉プ
    ラントの計測機器校正方法。
  8. 【請求項8】 前記配管系を取外して前記計測機器の校
    正を行うに際し、前記取外された後の検出配管系の端部
    に閉止プラグを取付け、その後、計測機器の校正を行う
    ようにした請求項5または7記載の原子炉プラントの計
    測機器校正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012237666A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The ドレン排出構造
JP2013122444A (ja) * 2011-11-11 2013-06-20 Toshiba Corp 原子炉水位計の水張り設備

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