JPH11201795A - ガスメータ吊架ユニット - Google Patents

ガスメータ吊架ユニット

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Publication number
JPH11201795A
JPH11201795A JP1472998A JP1472998A JPH11201795A JP H11201795 A JPH11201795 A JP H11201795A JP 1472998 A JP1472998 A JP 1472998A JP 1472998 A JP1472998 A JP 1472998A JP H11201795 A JPH11201795 A JP H11201795A
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JP
Japan
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gas meter
groove
gas
opening
suspension unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP1472998A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Okubo
淳 大久保
Fumitaka Sato
文隆 佐藤
Tomoyuki Minami
智之 南
Hideo Nozaki
日出男 野崎
Minoru Fujiyoshi
稔 藤吉
Michio Hasegawa
道夫 長谷川
Toshiyuki Ueno
敏幸 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Sanko Gas Seiki Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
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Publication of JPH11201795A publication Critical patent/JPH11201795A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスメータ吊架ユニットとガス栓との接続の
構造をシンプルにできるガスメータ吊架ユニットを提供
する。 【解決手段】 π字部材20の横断部22の入側部19
の開口内面に、開口径周方向に沿って切り込まれた溝1
9cが形成され、この溝19cと横断部22裏面側とを
連通させる連通孔19dが形成される一方、この溝19
c内に挿通可能な可撓性及び弾性を有する挿通部材16
を巻バネから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガス等のガス
メータを建屋壁等に取り付けるためのガスメータ吊架ユ
ニットに関する。特には、該ガスメータ吊架ユニットと
ガス栓との接続部の構造をシンプルにできるとともに、
組立作業を極めて容易に行うことができるガスメータ吊
架ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】標準的な都市ガスのガスメータを例に採
って従来技術を説明する。図7は、都市ガスのガスメー
タの標準的な設置例を示す図である。(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【0003】図7において、ガスメータ207は、入側
接続管281と出側接続管291とに吊り下がる格好で
設置されている。各接続管281及び291は、配管サ
ポート297によって、建屋壁202に固定されてい
る。各接続管281及び291は、ガスメータ207上
で180°曲がって、下向きにガスメータ207と接続
されている。各接続管281及び291とガスメータ2
07の入出口との間は、ユニオン213、227が設け
られている。入側接続管281には、ガスメータ207
の下方に、ガス開閉の元弁であるガス栓206が設置さ
れている。出側接続管291には、ガスメータ207の
下方に、試験口235が設置されている。試験口235
は、配管の側方に小さいネジ付き開口(普段はプラグで
閉じられている)を有しており、エアパージや試験用圧
力計の取り付け口として利用される。なお、ガス栓20
6の下にはガス供給元管205が接続されている。試験
口235の下には、ガス需要先につながるフレキ管20
9が接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のガスメー
タの設置にあっては、以下の課題があった。 1. 必要とされる設置スペースが広かった。特に、ガス
メータ207の裏側に接続管281、291が通ってお
り、さらにその配管サポート297も存在するため、そ
れらの分だけガスメータ207が前方に突出するので、
奥行き方向の設置スペース寸法が大きくなっていた。 2. ガスメータの設置工数が多かった。すなわち、配管
サポート297の取り付け、入側及び出側の接続管28
1、291やガス栓206、試験口235の取り付けに
手間がかかっていた。 3. 最近は、剛性の乏しいフレキ管をガス配管に多用し
たいとの要請があり、入・出側の接続管281、291
でガスメータ207を支持する従来の構造は根本的な変
更が求められていた。
【0005】そして、上記の課題に対して、本出願人は
先に特願平8−250898号において、ガスメータの
取り付けスペースを小さくすることができるとともに、
取り付け作業を簡易化できる『ガスメータ吊架ユニッ
ト』を開示している。ところが、この発明においては、
ガスメータ吊架ユニットとガス栓との取り付け構造が、
フランジを用いた複雑な構造となっていた。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、ガスメータ吊架ユニットとガス栓との接続の
構造をシンプルにできるとともに、組立作業を極めて容
易に行うことができるガスメータ吊架ユニットを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】また、本発明の第一態様
のガスメータ吊架ユニットは、 ガスメータ及びその入
・出側配管を建屋壁等に設置するためのガスメータ吊架
ユニットであって;横方向に延びる横断部と、この横断
部の左下及び右下にそれぞれ個別に垂下する脚部と、か
らなるπ字形の基本部材(π字部材)を備え、 この基
本部材には、上記横断部の左右の端部及び上記脚部の下
端部で、それぞれの端面に開口する開口部と、 上記横
断部の左右の端部と該端部寄りの脚部との間で、左右の
各開口部を連通させ且つ左右それぞれは相互には遮断さ
れた連通路と、 上記横断部の一方の開口部内面で、開
口径断面周方向に沿う内周溝と、 この溝と上記横断部
外面とを連通させる連通孔と、が形成されるとともに、
上記内周溝の形成された開口部に差し込んで装着され
る部品と上記基本部材との間に、両者を回動不能に係合
させる手段が設けられており、 上記基本部材とは別体
で、上記内周溝内に挿通可能な可撓性及び弾性を有する
挿通部材を備え、 この挿通部材が、上記連通孔から上
記内周溝に挿通されて上記部品及び上記基本部材と係合
し、該部品の固定手段を形成することを特徴とする。こ
の第一態様では、挿通部材を連通孔から抜き出すことに
より上記部品と上記基本部材は分解可能である。なお、
「上記開口部に差し込んで装着される部品」の例として
は、ガス栓や強化ガスホース用継手、フレキシブル管用
継手等を挙げることができる。
【0008】また、本発明の第二態様のガスメータ吊架
ユニットは、 ガスメータ及びその入・出側配管を建屋
壁等に設置するためのガスメータ吊架ユニットであっ
て;横方向に延びる横断部と、この横断部の左下及び右
下にそれぞれ個別に垂下する脚部と、からなるπ字形の
基本部材(π字部材)を備え、 この基本部材には、上
記横断部の左右の端部及び上記脚部の下端部で、それぞ
れの端面に開口する開口部と、 上記横断部の左右の端
部と該端部寄りの脚部との間で、左右の各開口部を連通
させ且つ左右それぞれは相互には遮断された連通路と、
上記横断部の一方の開口部内面で、開口径断面周方向
に沿う内周溝と、が形成されるとともに、 上記内周溝
の形成された開口部に差し込んで装着される部品と上記
基本部材との間に、両者を回動不能に係合させる手段が
設けられており、 上記基本部材とは別体で、上記内周
溝内に装着可能な可撓性及び弾性を有する条体からなる
ストップリングを備え、 このストップリングが、上記
内周溝に装着されて上記部品及び上記基本部材と係合
し、該部品の固定手段を形成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつより具体
的に説明する。図1ないし図5は、本発明の第一態様
(分解可能型)の一実施の形態に係るガスメータ吊架ユ
ニット1を示す図である。これらの図に示すガスメータ
吊架ユニット1は、図1及び図2にその詳細を示すπ字
形の基本部材(π字部材20)を基体として形成されて
いる。このπ字部材20は、横方向に延びる横断部22
と、この横断部22の左下及び右下にそれぞれ個別に垂
下する脚部21、31とが、例えば鋳鉄等の金属により
一体的に形成されてなる。そして、図5に示す通り、こ
のガスメータ吊架ユニット1により、ガスメータ7を吊
架し、入側配管5、ガスメータ入口25、同出口27、
出側配管9及び10を相互に連結する。なお、図5にお
いては、ガスメータの取り付け方をより分り易くするた
め、ガスメータ及び入・出側配管については二点鎖線で
示した(以下同様)。
【0010】以下、図1及び図2を参照してπ字部材2
0の構成について説明する。π字部材20の横断部22
は、横方向に延びる略棒状の部分である。この横断部2
2の左端側(図1(A)及び図2(A)における左側)
は、略円筒状をし、脚部21とで全体としてエルボ形の
入側部19を構成する。また、同右端側(図1(A)及
び図2(A)における右側)は、左端側と同一軸心上の
円筒状部に、これと直交する軸心を以て他の円筒状部の
側面が一体的に固着した形状を有する。この右端側は、
脚部31とで全体としてエルボに3口チィーを接続した
形の出側部33を構成する。
【0011】これら左右端の間の中央部は、頂部22a
が台形状に盛り上がっており、その頂面はフラットであ
る。この頂面に水準器を載せて、ガスメータ吊架ユニッ
ト1の取り付け水平度をチェックする。この中央部の背
面側(図1(B)参照)は、重量軽減用の肉盗み穴22
bが穿設されている。この肉盗み穴22bは、単にπ字
部材20の重量軽減のために形成されたものであり、機
能的な目的はない。肉盗み穴22bの周囲には、後述す
る固定金具41との接続ビス(図5(C)の符号50)
をネジ込むための複数(この形態では五つ)のネジ孔2
2cが形成されている。
【0012】一方、両脚部21、31は、略円筒状を
し、その下端には、ガスメータを取り付けるためのユニ
オン構造が設けられている(ユニオン構造についての詳
細は後述する)。
【0013】このような横断部22と脚部21、31と
には、それぞれの端面に開口する開口部が形成されてい
る。つまり、横断部22の左端は横方向に、同右端は上
下両方向に、脚部21、31のそれぞれの下端は下方向
に向けて開口している。そして、横断部22の左右の端
部と、該端部寄りの脚部21及び31との間には、図2
(A)に示すように、左右の各開口部(入側部19と出
側部33とのそれぞれの開口部)を連通させるガスの連
通路19a及び33aが形成されている。当然のことで
はあるが、左右各々の連通路19a及び33aは相互に
は遮断されており、ガスが横断部22内を短絡して流れ
ることはない。
【0014】横断部22の左端(入側部19)の開口部
は、後述するガス栓13のソケット部15の指し込み部
15aが指し込まれる指し込み孔19bとなっている。
この指し込み孔19b内面には、開口径断面周方向に沿
って、溝断面半円形に切り込まれた溝19cが形成され
ている。一方、入側部19の下部においては、溝19c
と横断部22裏面側とを連通させる連通孔19dが形成
されている(図2(B)参照)。この連通孔19dは、
横断部22裏面側近くにメネジ19eが螺刻され、この
メネジ19eには、六角ボルト等が螺合されることによ
り閉鎖可能である。
【0015】溝19cには、指し込み孔19bにガス栓
13の指し込み部15aが指し込まれた状態で、図3
(B)に示す挿通部材16が挿通可能になっている。挿
通部材16は、この形態では長手方向の長さが溝19c
の周長と略同じ長さの巻バネであり、可撓性及び弾性を
有している。なお、ここでは挿通部材16は巻バネとし
ているが、溝19c内に挿通可能であって、可撓性及び
弾性を有するものであれば、他の素材からなる部材で構
成してもよい。さらに、図3(A)に示すように、入側
部19の端面には回り止めピン18aが図の左方向に突
出するように植設されている。このピン18aと対応す
るガス栓13の側面には、ピン穴18bが穿たれてい
る。上述のように、ガス栓13の指し込み部15aをπ
字部材入側部19の指し込み孔19bに組み込むと、ピ
ン18aがピン穴18bに入って、ガス栓13とπ字部
材入側部19とは軸回りに回動不能となる。
【0016】以上の構成を有するπ字部材20におい
て、入側部19(横断部22の左端側)は、ガス栓13
とガスメータ入口25とを繋ぐ部分であり、その中でガ
スの連通路19aは右向きから下向きに偏向する。入側
部19の入側には、ガス栓13が接続される。以下、こ
のガス栓13について説明する。
【0017】ガス栓13は、ガスメータ7へのガス供給
を開閉する弁であり、ガスメータ7の側方左側に立ち上
る入側配管5との接続口11を有する。ガス栓13は、
ロック機構付の開閉弁(実開平6−53866号等参
照)であり、栓正面のツマミ13aをつまんで回すこと
により開閉する。ツマミ13aは横に位置するロック機
構部13bによりロックされる。ガス栓13の入側に
は、メネジを有する接続口11が形成されている。ガス
栓13の出側は、π字部材20の入側部19に接続され
ている。ガス栓13内で、ガス流路は上向きから右向き
に90°偏向する。
【0018】図3には、ガス栓13のソケット部15と
π字部材20の指し込み孔19bとの接続部を示す。ガ
ス栓13の右側面には、ソケット部15として指し込み
部15aが突設されている。同部15aは、中空円筒状
である。同部15aの外面には、その周方向に沿って溝
断面方形の二つのOリング溝15b、15cが切り込ま
れている。また、各Oリング溝15b、15cの間に
は、これらと同様に溝断面半円形の溝15dが切り込ま
れている。この溝15dは、ガス栓13が指し込み孔1
9b内に完全に指し込まれた状態で、該指し込み孔19
bの溝19cとともに断面円形のスペースを構成する位
置関係で形成されている。そして、この断面円形のスペ
ースに、挿通部材16が挿通されるようになっている。
【0019】なお、このガス栓13の接続口11に接続
される入側配管5は、各家庭や商店等の個別需要家毎に
ガスを供給する配管であって、フレキシブルなコルゲー
ト管である。同配管5は、ガスメータ7の向かって左側
において、ガスメータ吊架ユニット1に向けて立ち上が
っている。同配管5の上端にはフレキ継手5aが取り付
けられている。
【0020】一方、出側部33(横断部22の右端側)
は、ガスメータ出口27と出側配管9、10とを繋ぐ部
分であり、横断部22に対する脚部31の根元には試験
口35が接続されている。この出側部33において、ガ
ス流路は上向きから右向きに90°偏向し、その後さら
に90°偏向して上下に分かれる。試験口35は、エア
パージや圧力測定(気密試験)のような特別の場合にの
み開く口であって、通常はプラグ35aで閉じられてい
る。
【0021】出側部33の右端部の三口チィー部におい
て、上接続口37には、フレキ継手10aを介して出側
配管10が接続され、下接続口39には、フレキ継手9
aを介して出側配管9が接続される。下側の配管9は、
ガスメータ7の右側を立ち下がる。両出側配管は、通常
フレキシブルなコルゲート管である。また、ガス栓13
寄りの脚部21下端にはガスメータ入口接続用継手(ユ
ニオンナット23)が接続され、試験口35寄りの右脚
部31下端にはガスメータ出口接続用継手(ユニオンナ
ット29)が接続される。
【0022】図4には、脚部21、31に設けたユニオ
ンの構造の詳細を示す。脚部21の下端部はユニオン部
21aとなっており、パッキン93やユニオンナット2
3、ストップリング91が取り付けられている。ストッ
プリング91は、リング状をしており、ユニオンナット
23の落下防止用のものである。同ストップリング91
は、ユニオン部21aの外面に水平に切り込まれた円周
溝21bの中に入っている。なお、ストップリング91
は円周上に一カ所の切り欠き(図示されず)を有し、こ
の切り欠きを拡げてやることにより、ユニオン部21a
の外周に入れ、溝21bに押し込むことができる。
【0023】ユニオンナット23は袋ナット状の構造を
しており、その内面には、上部にストップリング係合部
23aが、下部にメネジ23bが形成されている。スト
ップリング係合部23aは、下拡がりテーパー状の円錐
面であり、ストップリング91の外周上面に当接して、
ユニオンナット23を支える。メネジ23bは、ガスメ
ータ入口25の外周のオネジ25aと螺合する。なお、
メネジ23bの山の内径は、ストップリング91の外径
よりも大である。パッキン93は、ユニオン部21aの
先端部外周に嵌め込まれている。このパッキン93の下
面にはガスメータ入口25の上端面が当接してガスがシ
ールされる。なお、このユニオン構造は、脚部31につ
いても同じである。
【0024】次に、以上の構成からなるガスメータ吊架
ユニット1において、ガス栓13とπ字部材20とを着
脱させる仕方について説明する。先ず、これらを接続さ
せるには、ガス栓13の指し込み部15aにおいて、O
リング溝15b、15cにOリングをはめ込んでおく。
そして、Oリングがはめ込まれた状態で、指し込み部1
5aを指し込み孔19b内に完全に指し込む。指し込み
が完了すると、Oリングは、指し込み孔19bの内面に
よって圧迫されて縮み、シール状態を確保する。このと
き、指し込み部15aの溝15dと指し込み孔19bの
溝19cとは、互いに対向して断面円形のスペースを構
成する。また、ガス栓13のピン穴18bにπ字部材入
側部19のピン18aが入って、ガス栓13とπ字部材
入側部19とは軸回りに回動不能となる。次いで、上記
断面円形のスペースに、入側部19下部の連通孔19d
から挿通部材16を挿通する。すると、挿通部材16
は、その可撓性から屈曲しつつスペース内に進入し、こ
こに完全に挿通されると、挿通部材16は、オス側とメ
ス側のリング溝15d及び19cの双方に係合し、ガス
栓13がπ字部材入側部19に係止される。挿通部材1
6を完全に挿通させた後は、連通孔19dのメネジ19
eに、六角ボルト等を螺合して閉鎖する。
【0025】この後、双方を分離させるには、メネジ1
9eから六角ボルト等を取り外す。そして、鉤等を用い
て挿通部材16を引っ掛け、上記スペースから引き出
す。最後に、指し込み孔19b内から指し込み部15a
を引き抜く。このように、本発明に係るガスメータ吊架
ユニット1は、ガス栓13とπ字部材20とを極めて簡
単な操作で接続・分離させることができる。しかも接続
時には、十分なシール性を確保することができ、ガス漏
れその他を誘発することはない。
【0026】次に、上記の構成からなるガスメータ吊架
ユニット1を用いたガスメータの取り付け手順について
説明する。ここでは、特に以下の構成からなる固定金具
41を用いて、特にガスメータ吊架ユニット1の背面
(図1(B)参照)を建屋壁面に相対させて固定するタ
イプについて説明する。但し、ガスメータを固定するタ
イプはこの限りではなく、例えばブラケット方式、ハン
ガー方式、布基礎利用方式、布基礎ベース面設置型等、
幾つかの手段を適用できる。
【0027】固定金具41は、図5(C)に示されてい
るように、建屋壁2に押し当てられる上下両側の壁固定
部45、53の中央部に、脚47、51と取り付け部4
9からなる凸状部が張り出している形状をしている。取
り付け部49は、π字部材20の横断部22の背面が押
し当てられて、ビス50で固定される。壁固定部45、
53は、建屋壁2に当てる平板部であり、固定用のビス
46、52を通すビス穴が上下、左右に並んで開けられ
ている。
【0028】π字部材20は、上記の固定金具41によ
って、建屋壁2に固定される。具体的には、横断部22
の中央部の裏側に、図5(C)に示すように、固定金具
41との取り付けビス50がセットされており、π字部
材20が固定金具41に固定されている。さらに、この
固定金具41は、ビス46、52で建屋壁2に固定され
る。そして、実際の設置手順は、以下の通りとする。1.
まず、固定金具41を取り付けた状態の吊架ユニット
1を、建屋壁2の所定位置にビス46、52で固定す
る。このとき、横断部頂部22a上に水準器を置いてユ
ニット1の水平を出す。2. 次に、ガスメータ7の入口
25及び出口27を、各々吊架ユニット1の左右の脚部
21、31のユニオンナット23、29にネジ込んで、
ガスメータ7を、ユニット1から吊す。3. 最後に、入
・出側配管5、9、10をユニット1に繋ぎ込んで吊架
ユニット及びガスメータの取り付けが完了する。
【0029】次に、本発明の第二態様(分解不能型)の
一実施の形態に係るガスメータ吊架ユニットについて説
明する。図6は、ガス栓13とπ字部材入側部119と
を接続するソケットの詳細構造を示す一部平面断面図で
ある。ガス栓13の右側面には、ソケット部15の指し
込み部15aが突設されている。同部115aは、中空
円筒状である。同部115aの外面には、2個のOリン
グ115b、115fがOリング溝(図示されず)中に
はめ込まれている。2個のOリング115b、115f
の間には、ストップリング115cが組み込まれてい
る。同ストップリング115cは、指し込み部115a
の外表面に切られたリング溝115dに組み込まれてい
る。ストップリング115cは、図6(B)に示すよう
に、一部に切れ目115eを有するC字形の弾性を有す
るスナップリングである。切れ目115eを広げるとス
トップリング115cの径は大きくなり、切れ目115
eを縮めるとストップリング115cの径は小さくな
る。
【0030】π字部材入側部119の内孔は指し込み孔
115gとなっている。この指し込み孔15gには、ガ
ス栓13の指し込み部115aが指し込まれる。指し込
み孔115g内には、外径方向に切り込まれたリング溝
115hが形成されている。このリング溝115hは、
指し込み部115aを指し込み孔115g内に指し込ん
だ時に、ストップリング115cの外周部を受け入れ、
指し込み部115aが抜けないようにする。すなわち、
指し込み時に、ストップリング115cは、指し込み孔
115gの入口のテーパー部115iによって外側から
圧迫されて縮んで、指し込み孔115g内に入る。さら
に奥に指し込んで、ストップリング115cがリング溝
115hに達すると、ストップリング115cは自らの
弾性でスプリングバックして拡がり、リング溝115h
内に、その外周部が入り込む。なお、ストップリング1
15cの内周部は依然としてオス側の指し込み部115
aのリング溝115d内にある。したがって、ストップ
リング115cは、オス側とメス側のリング溝115d
及び115hの双方に係合し、ガス栓13がπ字部材入
側部119に係止される。なお、このストップリング1
15cによる係止は、通常の手段では分解不能である。
【0031】さらに、入側部19の端面には回り止めピ
ン116aが図の左方向に突出するように植設されてい
る。このピン116aと対応するガス栓13の側面に
は、ピン穴116bが穿たれている。上述のように、ガ
ス栓13の指し込み部115aをπ字部材入側部119
の指し込み孔115gに組み込むと、ピン116aがピ
ン穴116bに入って、ガス栓13とπ字部材入側部1
19とは軸回りに回動不能となる。以上の仕組みによ
り、ガス栓13はπ字部材入側部119に取り外し不能
に一体化される。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ガスメータ吊架ユニットとガス栓との接続部
の構造をシンプルにすることができるとともに、組立作
業を極めて容易に行うことができるガスメータ吊架ユニ
ットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において説明したπ字部材
の構成を示す図であり、同図(A)は正面図、同図
(B)は同図(A)の裏面図である。
【図2】図1に示すπ字部材の構成を示す図であり、同
図(A)は側断面図、同図(B)は図1(B)のX−X
線断面図である。
【図3】図3(A)は本発明の第一態様に係るガス栓と
π字部材との接続部の詳細を示す断面図であり、同図
(B)は挿通部材を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態において説明したπ字部材
の脚部とユニオン構造の詳細を示す断面図である。
【図5】同ガスメータ吊架ユニットを用いてガスメータ
を設置した状態を示す図であり、同図(A)は平面図、
同図(B)は正面図、同図(C)は側面図である。
【図6】図6(A)は本発明の第二態様に係るガス栓と
π字部材との接続部の詳細を示す断面図であり、同図
(B)はストップリングを示す正面図である。
【図7】従来の都市ガスのガスメータの標準的な設置例
を示す図であり、同図(A)は正面図、同図(B)は側
面図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ吊架ユニット 2 建屋壁 5 入側配管 5a、9a、1
0a フレキ継手 7 ガスメータ 9、10 出側
配管 11 接続口 13 ガス栓 13a ツマミ 13b ロック
機構部 15 ソケット部 15a 差し込
み部 15b、15c Oリング溝 15d 溝 16 挿通部材 18a 回り止
めピン 18b ピン穴 19、119
入側部 19a、119a ガス連通路 19b 指し込
み孔 19c 溝 19d 連通路 19e メネジ 21a ユニオ
ン部 21b 円周溝 20 基本部材
(π字部材) 21、31 脚部 22 横断部 22a 頂部 22b 肉盗み
穴 22c ネジ穴 23、29 ユ
ニオンナット 23a ストップリング係合部 23b メネジ 25 ガスメータ入口 25a オネジ 27 ガスメータ出口 33 出側部 33a ガス連通路 35 試験口 35a プラグ 37 上接続口 39 下接続口 41 固定金具 45、53 壁固定部 46、52 ビ
ス 47、51 脚 49 取り付け
部 50 ビス 91 ストップ
リング 93 パッキン 115a 指し込
み部 115b、115f Oリング 115c スト
ップリング 115d、115h リング溝 115e 切れ
目 115g 指し込み孔 115i テー
パー部 116a 回り止めピン 116b ピン
穴 202 建屋壁 205 ガス供給元管 206
ガス栓 207 ガスメータ 209 フレキ
管 213、227 ユニオン 235 試験口 281 入側接続管 291 出側接
続管 297 配管サポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 文隆 東京都江戸川区西一之江3−27−15 (72)発明者 南 智之 東京都豊島区東池袋1−48−6−406 (72)発明者 野崎 日出男 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 藤吉 稔 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 長谷川 道夫 新潟県上越市大字上源入428番地7号 (72)発明者 上野 敏幸 新潟県上越市大字遊光寺浜71−4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータ及びその入・出側配管を建屋
    壁等に設置するためのガスメータ吊架ユニットであっ
    て;横方向に延びる横断部と、この横断部の左下及び右
    下にそれぞれ個別に垂下する脚部と、からなるπ字形の
    基本部材(π字部材)を備え、 この基本部材には、 上記横断部の左右の端部及び上記脚部の下端部で、それ
    ぞれの端面に開口する開口部と、 上記横断部の左右の端部と該端部寄りの脚部との間で、
    左右の各開口部を連通させ且つ左右それぞれは相互には
    遮断された連通路と、 上記横断部の一方の開口部内面で、開口径断面周方向に
    沿う内周溝と、 この溝と上記横断部外面とを連通させる連通孔と、が形
    成されるとともに、 上記内周溝の形成された開口部に差し込んで装着される
    部品と上記基本部材との間に、両者を回動不能に係合さ
    せる手段が設けられており、 上記基本部材とは別体で、上記内周溝内に挿通可能な可
    撓性及び弾性を有する挿通部材を備え、 この挿通部材が、上記連通孔から上記内周溝に挿通され
    て上記部品及び上記基本部材と係合し、該部品の固定手
    段を形成することを特徴とするガスメータ吊架ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上記開口部に差し込んで装着される部品
    の差し込み部外周に外周溝が形成されており、上記挿通
    部材が該溝にも挿通されることを特徴とする請求項1記
    載のガスメータ吊架ユニット。
  3. 【請求項3】 ガスメータ及びその入・出側配管を建屋
    壁等に設置するためのガスメータ吊架ユニットであっ
    て;横方向に延びる横断部と、この横断部の左下及び右
    下にそれぞれ個別に垂下する脚部と、からなるπ字形の
    基本部材(π字部材)を備え、 この基本部材には、 上記横断部の左右の端部及び上記脚部の下端部で、それ
    ぞれの端面に開口する開口部と、 上記横断部の左右の端部と該端部寄りの脚部との間で、
    左右の各開口部を連通させ且つ左右それぞれは相互には
    遮断された連通路と、 上記横断部の一方の開口部内面で、開口径断面周方向に
    沿う内周溝と、 が形成されるとともに、 上記内周溝の形成された開口部に差し込んで装着される
    部品と上記基本部材との間に、両者を回動不能に係合さ
    せる手段が設けられており、 上記基本部材とは別体で、上記内周溝内に装着可能な可
    撓性及び弾性を有する条体からなるストップリングを備
    え、 このストップリングが、上記内周溝に装着されて上記部
    品及び上記基本部材と係合し、該部品の固定手段を形成
    することを特徴とするガスメータ吊架ユニット。
  4. 【請求項4】 上記開口部に差し込んで装着される部品
    の差し込み部外周に外周溝が形成されており、上記スト
    ップリングが該溝とも係合することを特徴とする請求項
    3記載のガスメータ吊架ユニット。
JP1472998A 1998-01-12 1998-01-12 ガスメータ吊架ユニット Pending JPH11201795A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008102015A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Koyo Sangyo Kk ガスメータとガス管との接続構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008102015A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Koyo Sangyo Kk ガスメータとガス管との接続構造

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