JPH11200910A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JPH11200910A
JPH11200910A JP10007951A JP795198A JPH11200910A JP H11200910 A JPH11200910 A JP H11200910A JP 10007951 A JP10007951 A JP 10007951A JP 795198 A JP795198 A JP 795198A JP H11200910 A JPH11200910 A JP H11200910A
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torque
driving
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output shaft
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Hiroki Sasaki
博樹 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを抑制しながら、路面摩擦に応じ
た駆動力制御を正確に行う。 【解決手段】 TCS制御の第1回目のループでは、ス
テップS1で求めたトルコン出力軸トルクTRQOUT
が、所定値TTR#を超えていれば、高μ路であると判
定して(ステップS3)、空転を開始した瞬間のトルコ
ン出力軸トルクTRQOUTを、その路面状態で伝達可
能な駆動トルクの最大値として、トルクリミッタTLM
inにセットし(ステップS4)、このトルクリミッタT
LMinを超えないように、駆動力抑制手段を介して駆動
力の抑制制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動輪の空転を防
いで車両の安定性及び運転性を確保する駆動力制御装置
に関し、特にトルクコンバータを備えた車両の駆動力制
御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加速時等に駆動輪が空転して、加速性能
が低下するのを防止する駆動力制御装置(あるいはTC
S=トラクションコントロールシステム)としては、特
開平1−223064号公報、特開平4−36030号
公報、特開平4−36031号公報、特開平4−121
232号公報等が知られている。
【0003】上記特開平1−223064号公報では、
車両の発進時に駆動輪の空転が検出されると、路面摩擦
係数μによらす一定の目標値まで駆動力を低下させるも
のであり、この場合、高μ路に合わせて駆動力低下量を
設定すると、低μ路でトルク過大となって駆動輪の空転
を収束できず、逆に、低μ路に合わせて駆動力低下量を
設定すると、高μ路でトルク過小となって失速を招いて
しまう。
【0004】そこで、特開平4−36030号公報、特
開平4−36031号公報では、駆動トルク検出手段
と、荷重検出手段から路面摩擦係数μを推定して、駆動
力抑制の目標値を決定するものが開示されている。
【0005】また、特開平4−121232号公報のよ
うに、駆動輪加速度を用いて余剰トルクを演算し、駆動
輪と路面間の伝達可能トルクを推定して制御量を決定す
るものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−36030号公報、特開平4−36031号公
報のように、駆動トルクを検出するセンサや、荷重を検
出するセンサを用いる場合では、これらセンサを付加す
ることによって、製造コストが大幅に増大するという問
題があり、また、上記特開平4−121232号公報の
ように、駆動輪加速を用いるものでは、発進直後の極低
速時では、車輪速センサの分解能が荒いため、正確に加
速度を検出することができず、路面摩擦係数μの精度が
低下して確実な制御を行うことができないという問題が
あった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、製造コストを抑制しながら、路面摩擦に応
じた駆動力制御を正確に行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、駆動輪の
路面に対するスリップが所定値を超えたときに駆動輪の
空転を判定する駆動力制御開始判定手段と、前記駆動力
制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定したときに駆動
輪の駆動力を低減する駆動力抑制手段とを備えた車両用
駆動力制御装置において、エンジンと駆動輪の間の動力
伝達経路に介装されたトルクコンバータと、トルクコン
バータの出力軸トルクを検出するトルコン出力軸トルク
検出手段を備え、前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪
の空転を判定したときのトルクコンバータ出力軸トルク
に基づいて、前記駆動力の低減値を設定する駆動力低減
値設定手段とを備える。
【0009】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記駆動力低減値設定手段は、駆動輪の空転を判
定したときのトルクコンバータ出力軸トルクが所定値を
超える場合には、高μ路と判定して駆動輪の空転を判定
したときのトルクコンバータ出力軸トルクの大きさに応
じて前記駆動力の低減値を変更する。
【0010】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記トルコン出力軸トルク検出手段は、トルクコ
ンバータのスリップ比から求めた容量係数に基づいて、
トルクコンバータ出力軸トルクを演算する。
【0011】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記トルコン出力軸トルク検出手段は、予め設定
した高次関数に基づいて、前記容量係数を演算する。
【0012】また、第5の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記容量係数の演算は、スリップ比の変化量に対
する容量係数の変化量が所定値以下の領域で行う。
【0013】また、第6の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記駆動力抑制手段は、駆動輪の目標駆動トルク
を低減する。
【0014】また、第7の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記駆動力抑制手段は、エンジンの目標駆動トル
クを低減する。
【0015】また、第8の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記駆動力抑制手段は、駆動輪の目標駆動トルク
に応じて制動力を制御する。
【0016】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、駆動輪が空
転して駆動力制御が開始されると、空転を開始した瞬間
のトルクコンバータ出力軸トルクを、その路面状態で伝
達可能な駆動トルクの最大値として、駆動力の低減値を
設定することができ、前記従来例のように、特別なセン
サを用いることなく、発進直後の極低速時から路面摩擦
係数に応じた駆動力制御を高精度で行うことが可能とな
って、前記従来例に示したように、一定の駆動力抑制値
で駆動力制御を行う場合のように、駆動力の過大な低減
による失速感を運転者へ与えることがなくなって、製造
コストの低減と高精度な駆動力制御を両立させて、路面
摩擦係数μに応じた最大の駆動トルクによって、車両の
発進、加速を迅速に行うことで、駆動力制御装置の性能
を大幅に向上することができる。
【0017】また、第2の発明は、駆動力制御が開始さ
れた瞬間のトルクコンバータ出力軸トルクが所定値を超
える場合には、高μ路と判定し、路面摩擦係数μに応じ
たトルクコンバータ出力軸トルクに基づいて、駆動力の
低減値が可変制御されるため、駆動力の過大な低減によ
る失速感を運転者へ与えることがなくなるとともに、路
面摩擦係数μに応じた最大の駆動トルクによって、車両
の発進、加速を迅速に行うことができ、運転性を大幅に
向上させることが可能となる。
【0018】また、第3の発明は、トルクコンバータの
スリップ比から求めた容量係数に基づいて、トルクコン
バータ出力軸トルクを演算するため、前記従来例のよう
な特別なセンサを付加する必要がないため、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0019】また、第4の発明は、容量係数の演算は、
予め設定した高次関数によって行うため、トルクコンバ
ータのスリップ比の変化に対して、容量係数τの変化が
過大となって誤差が拡大する可能性ある領域の変化量を
緩やかに近似させて、容量係数の過大な変動を抑制して
誤差が拡大するのを防ぐことで、トルコン出力軸トルク
の過大な変動を防ぎ、ハンチング等を防止して制御の安
定性を向上させることができる。
【0020】また、第5の発明は、容量係数の演算を、
スリップ比の変化量に対する容量係数の変化量が所定値
以下の領域で行うため、容量係数の過大な変動を抑制し
て誤差が拡大するのを防止でき、トルコン出力軸トルク
の過大な変動を防ぎ、ハンチング等を防止して制御の安
定性を向上させることができる。
【0021】また、第6の発明は、駆動輪の目標駆動ト
ルクを路面摩擦係数μに応じた値に設定することがで
き、駆動輪の空転からの回復を迅速に行いながらも、伝
達可能な最大の駆動トルクで車両の発進、加速を行うこ
とができる。
【0022】また、第7の発明は、エンジンの目標駆動
トルクを路面摩擦係数μに応じた値に設定することがで
き、例えば、燃料噴射カットや吸入空気量の制御によっ
て、駆動輪の空転からの回復を迅速に行いながらも、伝
達可能な最大の駆動トルクで車両の発進、加速を行うこ
とができる。
【0023】また、第8の発明は、駆動輪の目標駆動ト
ルクに応じて制動力を制御することで、路面摩擦係数μ
に応じた駆動力低減値へ迅速に設定することができ、駆
動輪の空転からの回復を迅速に行いながらも、伝達可能
な最大の駆動トルクで車両の発進、加速を行うことがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】図1において、駆動力制御装置はマイクロ
コンピュータ等から構成されたTCSコントローラ1
と、車輪速制動力を制御するABSコントローラ20
と、車両の運転状態に応じてエンジン4の空燃比制御や
点火時期制御を行うエンジンコントローラ2と、同じく
車両の運転状態に応じて、自動変速機6の変速制御を行
うATコントローラ3から構成され、駆動輪の空転を検
出すると、エンジンコントローラ2やABSコントロー
ラ20へ駆動力制御要求を送出し、駆動輪が発生するト
ルクを抑制するものである。
【0026】エンジン4はトルクコンバータ5、変速機
6及び差動装置13を介して後輪RR、RLと連結され
るFR式を構成しており、以下、左右後輪RL、RRを
駆動輪とし、左右前輪FL、FRを従動輪とする。
【0027】TCSコントローラ1には、各車輪または
車軸の回転速度を検出する車輪速センサ12FR、12
FL、12RR、12RLの検出信号がそれぞれ入力さ
れ、TCSコントローラ1は、これら各車輪速VWFR
WFL、VWRR、VWRLに基づいて、従動輪平均速Vwf
(=車体速VSP)と駆動輪平均速Vwrを演算して、
駆動輪平均速Vwrが従動輪平均速Vwfに応じて変化
するしきい値Vwsを超えてときには駆動輪RR、RL
の空転を検出し、駆動力制御の開始を示す制御フラグFT
CSをOFFからONにして駆動力を抑制する制御が開始
される。
【0028】なお、駆動輪の空転を検出するとともに、
駆動力制御の目標値となる駆動輪速のしきい値Vws
は、現在の車体速を代表する従動輪平均速Vwfに所定
値αを加算して求めたもので、 Vws=Vwf+α で表される。
【0029】そして、駆動力制御は、例えば、アクチュ
エータ9を駆動して第2スロットル10の開度を変更す
ることで、目標とするエンジントルクに応じて吸入空気
量Qaを抑制してエンジン4の出力を抑制したり、エン
ジンコントローラ2またはABSコントローラ20へ駆
動力制御要求信号(=制御フラグFTCS)を送出して、エ
ンジンコントローラ2は、燃料噴射カット量FCによっ
てエンジン4の出力を目標とするエンジントルクに低減
したり、また、ABSコントローラ20は、目標とする
駆動輪トルクに応じて、駆動輪RR、RLのブレーキア
クチュエータ21RR、21RLへの液圧を制御し、駆
動輪RR、RLが伝達するトルクを抑制することなどで
行われる。この場合、ABSコントローラ20は、図示
しないマスターシリンダ圧の発生がない場合でも、制御
液圧を発生可能なように、液圧源を含むものである。
【0030】なお、TCSコントローラ1には、エンジ
ンコントローラ2を介して図示しないクランク角センサ
からのエンジン回転数Neが、自動変速機6を制御する
ATコントローラ3から変速比GEAR(または変速
比)が入力される。
【0031】ここで、TCSコントローラ1で行われる
駆動力制御の一例を図2、図3のフローチャートに示
し、以下、これらフローチャートを参照しながら駆動力
制御について詳述する。
【0032】なお、これらフローチャートに基づく制御
は、上記のように、駆動輪RR、RLの空転が検出され
ている駆動力制御期間中、すなわち、制御フラグFTCSが
ONの間に、所定時間毎、例えば、10msec毎等で実行
されるものである。
【0033】図2は、駆動力制御の全体を示すメインフ
ローチャートで、図3は、トルクコンバータ5の出力軸
トルク(以下、トルコン出力軸トルクとする)TRQO
UTの演算を行うサブルーチンを示し、全体の制御の流
れについて説明した後、トルコン出力軸トルクTRQO
UTの演算について詳述する。
【0034】まず、ステップS1では、TCSコントロ
ーラ1が車輪速センサ12RR、12RLの出力の基づ
いて算出した駆動輪平均速Vwrとエンジン回転数Ne
より、後述するようにトルコン出力軸トルクTRQOU
Tを求める。
【0035】次に、ステップS2では、駆動力制御(以
下、TCS制御という)が開始された第1回目のループ
であるか否かを判定し、制御フラグFTCSが、OFFから
ONへ変化した直後の第1回目のループであれば、ステ
ップS3へ進む一方、第2回目以降のループであればス
テップS13へ進む。
【0036】第1回目のループと判定された場合のステ
ップS3では、トルコン出力軸トルクTRQOUTが所
定値TTR#(例えば、27kgm)を超えているか否か
を判定して、超えている場合にはステップS4へ進む一
方、TTR#以下の場合には、低μ路であると判定して
ステップS11へ進む。
【0037】ステップS4では、図4に示すように、T
CS制御が開始された時点のトルコン出力軸トルクTR
QOUTを、TSC制御中のトルクコンバータ5の出力
軸トルクの目標値であるトルクリミッタTLMinに設定
する。ただし、トルクリミッタTLMinは、トルコン出
力軸トルクTRQOUTがTTR#を超えると、所定の
最小値TminからTRQOUTの増大に比例して所定の
最大値Tmaxまで増大するものである。
【0038】ステップS5では、ATコントローラ3か
ら読み込んだ自動変速機6の変速段GEAR(または変
速比)が、一定値であるか否か、すなわち、変速過渡状
態でないかを判定し、所定の変速段、例えば、1速に固
定されている場合にはステップS6へ進む一方、変速過
渡状態であれば、ステップS11へ進む。
【0039】ステップS6では、後述するように演算さ
れる、トルクコンバータ5のポンプ5pとタービン5t
のスリップ比TCSLPが、所定値未満であるかを判定
する。この所定値は、例えば、0.8に設定され、ステ
ップS1で行われるトルコン出力軸トルクTRQOUT
の演算精度が低下する領域にあるか、すなわち、ロック
アップ状態ないしロックアップに近い状態でであるかを
判定するもので、ロックアップ近傍の状態であれば、ス
テップS11へ進む一方、そうでない場合には、ステッ
プS7へ進む。
【0040】ステップS7は、トルコン出力軸トルクT
RQOUTが所定値TTQ#(例えば、18kgm)より
も大きいか否かを判定し、TTQ#よりも大きい場合に
は、現在の路面状態が高μ路であると判定してステップ
S8へ進む一方、トルコン出力軸トルクTRQOUTが
所定値TTQ#(kgm)以下の場合には、上記低μ路の
判定後と同様にしてステップS11へ進む。
【0041】ステップS8では、路面の状態を示すフラ
グFMUNTに1をセットして、高μ路で駆動力制御を
開始したことを設定してから、ステップS9へ進む。
【0042】ステップS9では、上記ステップS4で設
定されたトルクリミッタTLMinに基づいて、トルコン
出力軸トルクTRQOUTの目標値を、駆動力制御が開
始された瞬間のトルコン出力軸トルクTRQOUTに設
定する。
【0043】そして、ステップS10では、このトルク
リミッタTLMinを超えないように、上記したように、
駆動力抑制手段としての第2スロットル10、エンジン
4の燃料噴射カット、ブレーキアクチュエータ21R
R、21RLの液圧制御を行って、駆動輪RR、RLの
空転を抑制する。
【0044】一方、ステップS3の判定で、トルコン出
力軸トルクTRQOUTが、所定値TTR#以下となっ
た場合は、ステップS11へ進み、路面の状態を示すフ
ラグFMUNTに0をセットして、低μ路で駆動力制御
を開始したことを設定してから、ステップS12へ進
む。
【0045】ステップS12では、予め設定した低μ路
面用の目標駆動軸トルクTTQ#(例えば、18Kgm)
となるように、発進に必要な加速抵抗トルク、空気抵抗
トルク、転がり抵抗トルク及び勾配抵抗トルクの和にフ
ィルタ処理を施したものを、目標駆動トルクとして演算
した後、ステップS10へ進んで、トルコン出力軸トル
クTRQOUTがこの目標駆動トルクとなるよう、上記
と同じく、駆動力抑制手段としての第2スロットル10
や、エンジン4の燃料噴射カットあるいはブレーキアク
チュエータ21RR、21RLの液圧制御を行って、駆
動輪RR、RLの空転を抑制する。
【0046】また、ステップS2の判定で、第2回目以
降のループであると判定されたステップS13では、T
CS制御中か否かを制御フラグFTCSの状態に基づいて、
判定し、TCS制御中であれば再びステップS5以降の
処理へ戻る一方、TCS制御が終了した場合には、ステ
ップS14へ進んで、路面状態を示すフラグFMUNT
を0にリセットして駆動力制御処理を終了する。
【0047】次に、ステップS1で行われるトルコン出
力軸トルクTRQOUTの演算処理について、図3のサ
ブルーチンを参照しながら詳述する。
【0048】まず、ステップS20では、現在の変速段
GEARに基づいて、駆動系の定数INVGを次式によ
り算出する。
【0049】 INVG=(2×π×Ra×60×10-3)/(Nt×Nf)………(1) ただし、Ra:駆動輪RR、RLの回転半径 Nt:現在の変速段GEARに応じた変速比 Nf:差動装置13の減速比 である。
【0050】次に、ステップS21では、トルクコンバ
ータ5のポンプ5p側の回転数に相当する駆動輪速相当
値VPOMPを、エンジンコントローラ2から読み込ん
だエンジン回転数Ne [ rpm ]に 、上記ステップS
20で求めた定数INVGを乗じて演算する。なお、駆
動輪速相当値VPOMPは、トルクコンバータ5をロッ
クアップした状態の駆動輪速Vwrに相当する。
【0051】ステップS22では、駆動輪平均速Vwr
と、上記駆動輪速相当値VPOMPの比からトルクコン
バータスリップ比(以下、トルコンスリップ比)TCS
LPを、 TCSLP=Vwr/VPOMP ………(2) より求める。
【0052】ステップS23では、トルコンスリップ比
TCSLPが1未満、すなわち、アンロックアップ状態
であるか否かを判定し、1未満であればそのままステッ
プS25へ進む一方、1以上であれば、ステップS24
で、トルコンスリップ比TCSLP=1、すなわち、ロ
ックアップ状態にリミットをかける。
【0053】ステップS25では、トルコンスリップ比
TCSLPの変化に対してフィルタリングを施して、変
化を平滑化した後、ステップS26で、トルコンスリッ
プ比TCSLPに基づいてトルクコンバータ5のトルク
比MYを次式より演算する。
【0054】 MY=C1−(C2×TCSLP) ………(3) ただし、C1、C2は、トルクコンバータ5の特性に応
じて予め設定された値で、例えば、C1=2、C2=
1.3に設定される。なお、このトルク比MYの演算
は、関数限定されることはなく、図示はしないが、トル
コンスリップ比TCSLPに応じたマップなどから求め
てもよい。
【0055】次に、ステップS27では、トルク比MY
が1よりも大きいか否かを判定し、1を超えていればそ
のままステップS29へ進む一方、1未満であれば、ス
テップS28で、トルク比MY=1、すなわち、ロック
アップ状態にリミットをかける。そして、ステップS2
9では、トルク比MYの変化に対してフィルタリングを
施して、変化を平滑化した後、ステップS30で、トル
コンスリップ比TCSLPに基づいてトルクコンバータ
5の容量係数τを次式より演算する。
【0056】 τ=K1×(1−TCSLP7) ………(4) ただし、K1は、トルクコンバータ5の特性に応じて予
め設定された値で、例えば、K1=4.9に設定され
る。この、トルクコンバータ5の容量係数τは、図5に
示すように、実際には図中実線で示すように変化する
が、トルコンスリップ比TCSLPが所定値、例えば、
0.8を超えると、トルコンスリップ比TCSLPの微
小な変化に対して、容量係数τの変化が過大となって、
誤差が拡大する恐れがある。そこで、図中波線に示すよ
うに、容量係数τの特性曲線を上記(4)式のように高
次関数、例えば、7次など3次以上の関数で、近似させ
ることで、容量係数τの変化を抑制して誤差が拡大する
のを防ぎ、後述するトルコン出力軸トルクTRQOUT
の過大な変動を防ぐことで、ハンチング等を防止して制
御の安定性を向上させているのである。
【0057】さらに、容量係数τの特性をマップとし
て、TCSコントローラ1に記憶させてもよいが、この
場合、ROM等の記憶容量を増大させる必要があり、製
造コストの低減のためには、上記(4)式のような、高
次関数で近似させるのが望ましい。
【0058】次の、ステップS31では、こうして求め
た容量係数τとエンジン回転数Neに基づいて、トルク
コンバータ5の入力トルクTRQIN(ポンプトルク)
を、 TRQIN=τ×Ne2 ………(5) より演算する。
【0059】そして、ステップS32では、この入力ト
ルクTRQINに、ステップS29で求めたトルク比M
Yを乗じたものを、トルコン出力軸トルクTRQOUT
として演算する。
【0060】 TRQOUT=TRQIN×MY ………(6) 上記のようにして、トルコン出力軸トルクTRQOUT
を求めた後に、図2のメインルーチンへ復帰するのであ
る。
【0061】ここで、路面の摩擦係数μとトルコン出力
軸トルクTRQOUTの関係について、車両の並進運動
と車輪の回転運動に基づいて説明する。
【0062】いま、角速度Vωで回転する半径Rの駆動
輪に、荷重Wが加わっている車両が、摩擦係数μの路面
上を加速度αxで走行している場合を考える。駆動力を
TDとすると、 IVω=TD−μWrR ………(7) 一方、並進運動の拘束条件より、 W/g・αx=μWr ………(8) で表され、駆動輪がグリップしている場合には、 αx=RVω ………(9) 一方、駆動輪がスリップしている場合には、 αx<RVω ………(10) で表現される。
【0063】上記(7)式より、
【0064】
【数1】
【0065】となる。
【0066】この(11)式を満たす駆動力TDが、駆
動輪をグリップしながら伝達できる値となる。
【0067】ところで、上記(11)式中のI・g/r
は、エンジン4、自動変速機6などの駆動系及び駆動
輪RR、RLの車軸系の慣性モーメントを、駆動輪の動
半径上の重量に換算した回転部分慣性重量のことであ
り、これをΔWとすると、 ΔW=I・g/R2 ………(12) となる。
【0068】上記(11)式及び(12)式から
【0069】
【数2】
【0070】で表され、路面に伝達可能なトルクは、あ
くまでもμWrRであるが、回転部分を加速させるのに
要するトルクμWrR・ΔW/Wが必要なので、スリッ
プしない最大のエンジントルクは、TD相当値になるこ
とを示している。
【0071】上記トルコン出力軸トルクTRQOUT
は、駆動輪が空転した後では、必ずしも、路面摩擦係数
μを代表するものではないが、駆動輪のグリップ限界を
超える瞬間のトルコン出力軸トルクTRQOUTでみる
と、上記(13)式のように路面摩擦係数μに比例した
関数となる。
【0072】すなわち、TCS制御が開始された瞬間の
駆動力TDが、上記(13)式で表されるので、トルコ
ン出力軸トルクTRQOUTは路面摩擦係数μの関数と
なり、上記ステップS4で設定したトルクリミッタTL
Minは、そのときの路面状態において伝達可能な駆動力
の最大値に設定されるのである。
【0073】以上のステップS1〜ステップS32の処
理を所定時間毎に行うことにより、図6に示すように、
駆動輪RR又はRLが空転を開始して、時間t1で駆動
輪平均速Vwrがしきい値Vwsを超えるスリップ状態
になると、制御フラグFTCSがOFFからONに変化して
TCS制御が開始される。
【0074】そして、TCS制御の第1回目のループで
は、ステップS1で求めたトルコン出力軸トルクTRQ
OUTが、所定値TTR#を超えていれば、高μ路であ
ると判定して(ステップS3)、空転を開始した瞬間の
トルコン出力軸トルクTRQOUTを、その路面状態で
伝達可能な駆動トルクの最大値として、トルクリミッタ
TLMinにセットする(ステップS4)。そして、変速
段または変速比が一定の定常状態で、かつ、トルコンス
リップ比TCSLPがロックアップ条件未満のときには
(ステップS5、S6)、ステップS4で設定したトル
クリミッタTLMinを超えないように、上記駆動力抑制
手段としての第2スロットル10や、エンジン4の燃料
噴射カットあるいはブレーキアクチュエータ21RR、
21RLの液圧制御を行うことで、高μ路では空転を開
始したときのトルコン出力軸トルクTRQOUTによっ
て、路面摩擦係数μに応じてリミッタ値TLMinがTmi
nからTmaxの間で連続的に変更されて駆動力の抑制制御
が行われるため、一定の駆動力抑制値で駆動力制御を行
う場合のように、駆動力の過大な低減による失速感を運
転者へ与えることがなくなるとともに、路面摩擦係数μ
に応じた最大の駆動トルクによって、車両の発進、加速
を迅速に行うことができるのである。
【0075】一方、空転を開始した瞬間のトルコン出力
軸トルクTRQOUTが、所定値TTR#以下であれ
ば、低μ路と判定して、ステップS12において、所定
の低μ路用目標値TTQ#によって駆動力制御を行うた
め、高μ路での失速感を抑制しながらも、低μ路でのグ
リップを確実に確保することが可能となり、路面状態に
かかわらず、車両の安定性を確保しながら、最大の加速
状態を得ることが可能となって、車両の運転性を大幅に
向上させることが可能となるのである。そして、車輪速
センサ12FL〜12RR及びトルクコンバータ5を備
えた車両であればよいため、前記従来例のように、特別
なセンサを必要とせず、製造コストの上昇を確実に抑制
することができるのである。
【0076】このようにして、駆動輪の空転がしきい値
Vws以下になる時間t2まで駆動力制御が行われる。
【0077】なお、上記実施形態において、駆動力制御
手段として、第2スロットル10の制御、ブレーキアク
チュエータ21RR、21RLの制御及び燃料噴射カッ
ト制御のいずれか一つを行うものであってもよい。
【0078】また、ステップS5において、1速による
発進を想定したが、スノーモードなど、2速あるいは3
速等で発進する場合には、発進に用いる変速段を設定す
ればよい。
【0079】また、自動変速機6に無段変速機を採用し
た場合、上記ステップS20の演算において、変速比N
tに無段変速機の変速比を与えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す駆動力制御装置の概
略構成図。
【図2】同じくTCSコントローラで行われる制御の一
例を示すフローチャートのメインルーチン。
【図3】同じくTCSコントローラで行われる制御の一
例を示すフローチャートで、トルコン出力軸トルク演算
部のサブルーチン。
【図4】駆動力制御開始時のトルコン出力軸トルクTR
QOUTに対応したトルクリミッタTLMinのマップ。
【図5】トルクコンバータスリップ比とトルコン容量係
数τの関係を示すグラフ。
【図6】発進時に駆動輪が空転した場合の、車輪速と制
御フラグ及びトルクリミッタTLMin、トルコン出力軸
トルクTRQOUTと時間の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 TCSコントローラ 2 エンジンコントローラ 4 エンジン 5 トルクコンバータ 6 自動変速機 10 第2スロットル 12FR、12FL、12RR、12RL 車輪速セン
サ 13 差動装置 20 ABSコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/10 310 F02D 41/10 310 330 330J 45/00 362 45/00 362Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪の路面に対するスリップが所定値
    を超えたときに駆動輪の空転を判定する駆動力制御開始
    判定手段と、 前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定した
    ときに駆動輪の駆動力を低減する駆動力抑制手段とを備
    えた車両用駆動力制御装置において、 エンジンと駆動輪の間の動力伝達経路に介装されたトル
    クコンバータと、 トルクコンバータの出力軸トルクを検出するトルコン出
    力軸トルク検出手段を備え、前記駆動力制御開始判定手
    段が駆動輪の空転を判定したときのトルクコンバータ出
    力軸トルクに基づいて、前記駆動力の低減値を設定する
    駆動力低減値設定手段とを備えたことを特徴とする車両
    用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力低減値設定手段は、駆動輪の
    空転を判定したときのトルクコンバータ出力軸トルクが
    所定値を超える場合には、高μ路と判定して駆動輪の空
    転を判定したときのトルクコンバータ出力軸トルクの大
    きさに応じて前記駆動力の低減値を変更することを特徴
    とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記トルコン出力軸トルク検出手段は、
    トルクコンバータのスリップ比から求めた容量係数に基
    づいて、トルクコンバータ出力軸トルクを演算すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記トルコン出力軸トルク検出手段は、
    予め設定した高次関数に基づいて、前記容量係数を演算
    することを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動力制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記容量係数の演算は、スリップ比の変
    化量に対する容量係数の変化量が所定値以下の領域で行
    うことを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動力制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動力抑制手段は、駆動輪の目標駆
    動トルクを低減することを特徴とする請求項1に記載の
    車両用駆動力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動力抑制手段は、エンジンの目標
    駆動トルクを低減することを特徴とする請求項1に記載
    の車両用駆動力制御装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動力抑制手段は、駆動輪の目標駆
    動トルクに応じて制動力を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
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