JPH11200800A - トンネル支保構造 - Google Patents

トンネル支保構造

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JPH11200800A
JPH11200800A JP10003825A JP382598A JPH11200800A JP H11200800 A JPH11200800 A JP H11200800A JP 10003825 A JP10003825 A JP 10003825A JP 382598 A JP382598 A JP 382598A JP H11200800 A JPH11200800 A JP H11200800A
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tunnel
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ring
wall surface
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隆義 中山
Satoru Inoue
哲 井上
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雅彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削壁面がTBMの外殻体から露出しないよ
うに支保する。 【解決手段】 TBM11のスキンプレート16内に、
スキンプレート16と移動可能にリング支保工25を保
持する。新設のリング支保工25と既設のリング支保工
27との貫通孔26,29にトンネル径方法外側に向か
って湾曲した棒状体28を挿通し、後端を既設のリング
支保工27に固定する。TBM11で掘削しながら新設
のリング支保工25を所定距離だけ前進させる。摺動ジ
ャッキ21で新設のリング支保工25をスキンプレート
16外に押し出し、リング支保工25の直径を拡大さ
せ、棒状体28の前端を新設のリング支保工25に固定
する。こうして、全工程を通して、スキンプレート16
以後の掘削壁面33をリング支保工25,27,…と棒状
体28,30,…とで支保する。したがって、掘削壁面3
3を露出させることなく支保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル掘削機
によって掘削されたトンネルの内壁を支保するトンネル
支保構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘削機(以下、TBMと
言う)によって掘削されたトンネルの崩落し易い箇所を
支保する場合には、図7に示すように、TBM1によっ
て掘削されたトンネルの壁面(掘削壁面)2が、掘削手段
3の後方に設けられた外殻体(トンネルの内壁面に沿っ
て上側半分のみに在る場合はルーフと称し、略全周に渡
って在る場合はスキンプレートと称する)4よりも後方
の露出する位置において、リング支保工5を所定間隔で
設置する。ここで、リング支保工5は、H形鋼やI形鋼
を上記掘削壁面の内径に略等しい外径を有するリング状
に加工したものである。そして、隣接するリング支保工
5の間にコンクリートを吹き付けたり、木矢板6やエキ
スパンドメタル等を架設したりするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトンネル支保方法においては、上記外殻体4から露
出した掘削壁面2はリング支保工5が設置されるまで無
支保状態であり、地山の崩壊がある場合には非常に危険
であるという問題がある。また、掘削壁面2において地
山の崩壊があった場合には、崩壊岩片の除去や崩壊箇所
の処理等を行う必要があり、リング支保工5の設置に時
間が掛かるという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、掘削壁面が露
出しないように支保できるトンネル支保構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明のトンネル支保構造は、トンネ
ル軸方向に間隔を有してトンネル掘削壁面上に配列され
ると共に,少なくとも上側半分にトンネル軸方向に貫通
する貫通孔が複数穿設されたリング体と、上記間隔を有
して配列された各リング体の上記貫通孔を通して架設さ
れると共に,トンネル径方向外側に向かって湾曲した複
数の棒状体を備えたことを特徴としている。
【0006】上記構成によれば、間隔を有して配列され
た複数のリング体と、各リング体の貫通孔を通ってトン
ネル軸方向に架設された棒状体によって、トンネル掘削
壁面が内側から覆われる。したがって、上記リング体お
よび棒状体をTBMの外殻体で組み立てることによっ
て、上記トンネル掘削壁面が露出することなく支保され
る。その場合に、上記棒状体はトンネル径方向外側に向
かって湾曲しているために、トンネル掘削壁面近傍に位
置している上記棒状体の中央部によって上記トンネル掘
削壁面が崩落しないように内側から保持される。さら
に、トンネル径方向に掛かる外力に対してプレストレス
が作用する。
【0007】また、請求項2に係る発明のトンネル支保
構造は、トンネル軸方向に間隔を有してトンネル掘削壁
面上に配列されたリング体と、上記各リング体の少なく
とも上側半分の外周面とトンネル掘削壁面との間に挿通
して架設されると共に,上記トンネル掘削壁面を押圧す
る複数の棒状体を備えたことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、間隔を有して配列され
た複数のリング体と、各リング体の外周面とトンネル掘
削壁面との間に挿通されてトンネル軸方向に架設された
棒状体によって、トンネル掘削壁面が内側から覆われ
る。したがって、上記リング体および棒状体をTBMの
外殻体で組み立てることによって、上記トンネル掘削壁
面が露出することなく支保される。その場合、上記棒状
体はトンネル掘削壁面を内側から押圧しているために、
上記棒状体にトンネル径方向外側から掛かる外力に対し
てプレストレスが作用する。こうして、上記トンネル掘
削壁面が崩落しないように内側から支持される。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明のトンネル支保構造において、上記棒状体は、
トンネル径方向外側に向かって湾曲していることを特徴
としている。
【0010】上記構成によれば、上記棒状体は、トンネ
ル径方向外側に向かって湾曲している。そのために、上
記棒状体が上記リング体の外周面とトンネル掘削壁面と
の間に挿通された場合には、上記トンネル掘削壁面は棒
状体によって内側から押圧される。こうして、上記トン
ネル掘削壁面は、崩落しないように内側から支持され
る。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明のトンネル支保構造におい
て、上記複数の棒状体の架設密度は、上記リング体の横
側に位置する棒状体よりも上側に位置する棒状体の方が
高くなっていることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、トンネル掘削壁面から
落下する岩片が多い上側の棒状体架設密度が高くなって
いる。したがって、トンネル掘削壁面における崩壊し易
い上側に対して高い支保性を示す。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のトン
ネル支保構造が適用されたTBMの側面図である。ま
た、図2は、図1におけるA−A矢視断面図である。
【0014】TBM11は、ビーム体12の先端に設け
られたカッタ板13と、掘削刃14等で成る掘削手段1
5と、掘削手段15の後方に位置してビーム体12を覆
う外殻体としてのスキンプレート16を有している。そ
して、ビーム体12の前部に設けられたフロントグリッ
パ17と後部に設けられたリアグリッパ18とによって
交互に地山で反力を取りながら、両グリッパ17,18
間に配設された推進ジャッキ19を伸縮させながらトン
ネルを掘り進む。
【0015】上記ビーム体12におけるリアグリッパ1
8の後方には、ビーム体12に外嵌されてビーム体12
に沿って摺動する摺動枠20が設けられ、ビーム体12
の側面に取り付けられた摺動ジャッキ21によってビー
ム体12に沿って移動されるようになっている。また、
摺動枠20の上面には押上ジャッキ23が設けられ、こ
の押上ジャッキ23の上端に取り付けられた支保工受台
24を上下に移動させる。
【0016】上記支保工受台24は、上記スキンプレー
ト16内で組み立てられた上記リング体としてのリング
支保工25を受けて、押上ジャッキ23によって上方に
持ち上げられる。こうすることによって、リング支保工
25はTBM11(スキンプレート16)と一緒に前進可
能になる。
【0017】上記リング支保工25の上側半分には、周
方向に配列されると共に、トンネル軸方向に貫通する複
数の貫通孔26,26,…が設けられている。そして、そ
のリング支保工25の貫通孔26,26,…に、所定長さ
を有してトンネル径方向外側に向かって湾曲すると共
に、円形断面を有する棒状体28を挿通させる。そして
更に、挿通された棒状体28の後端を既に設置されてい
るリング支保工27の貫通孔29に挿通させてナット3
1a,31bによって既設のリング支保工27に固定する
ようになっている。
【0018】図3は、上記リング支保工25の施工手順
を示す。以下、図3に従って、リング支保工25の施工
方法について詳細に説明する。図3(a)に示すように、
貫通孔29に棒状体30の前端部が挿通されてナット3
6a,36bで固定されているリング支保工27が、TB
M11のスキンプレート16より後方の掘削壁面33に
固定されると、新たなリング支保工25の設置が開始さ
れる。
【0019】図3(b)において、上述のように、スキン
プレート16内において押上ジャッキ23の先端に設け
られた支保工受台24で受けられたリング支保工25
が、押上ジャッキ23によって持ち上げられる。そし
て、リング支保工25の貫通孔26に棒状体28が挿通
され、この棒状体28にナット32b,31bが順次挿通
される。ここで、棒状体28の両端部には雄ねじが設け
られており、ナット31,32が螺合されるようになっ
ている。そして、棒状体28の後端を既設のリング支保
工27に設けられた貫通孔29に挿通してナット31a,
31bで固定することによって、新設の棒状体28が既
設のリング支保工17に架設される。同様にして、他の
棒状体28,…も架設される。尚、貫通孔26,29は、
棒状体28,30の湾曲の度合いに合わせてトンネル軸
方向に対して傾斜を有して設けられている。
【0020】次に、上記推進ジャッキ19(図1参照)
を伸長させて、掘削手段15で掘削しながらTBM11
を前進させる。その場合、摺動ジャッキ21(図1参照)
は動作しないので、図3(c)に示すように、新設のリン
グ支保工25は摺動枠20と一緒に、つまりスキンプレ
ート16と一緒に前進することになる。そして、所定の
距離だけ掘進して棒状体28の前端部に螺着されたナッ
ト32aが貫通孔26の近傍に至ると、上記摺動ジャッ
キ21を推進ジャッキ19と略同じ速度で伸長させて摺
動枠20をビーム体12に沿って後方に摺動させる。そ
うすると、摺動枠20上の支保工受台24に載置された
新設のリング支保工25は略同じ位置に位置することに
なり、TBM11(スキンプレート16)のみが前方に移
動する。そして、やがてリング支保工25がスキンプレ
ート16を脱出するとTBM11が停止される。
【0021】ここで、図2に示すように、リング支保工
25(図2にはリング支保工27が表れているがここで
述べる構造はリング支保工25も同じである)の下部は
径方向に切り放されており、その切り放された両側に支
保工拡径ジャッキ34の一端が取り付けられている。そ
して、スキンプレート16を脱出したリング支保工25
の支保工拡径ジャッキ34を伸長させてリング支保工2
5の直径を拡大し、外周面を掘削壁面33に当接させて
固定する。そうした後、上記拡大によってリング支保工
25の下部に形成された間隙に、この間隙に合う形状を
有する閉合部材35を挿入してボルト(図示せず)等で連
結する。最後に、新設の棒状体28の前端部をナット3
2a,32bで新設のリング支保工25に固定して、リン
グ支保工25の設置が終了する。以後、図3(a)に戻
り、図3(d)におけるリング支保工25を既設のリング
支保工27と見なして次の新たなリング支保工25の設
置が開始されるのである。
【0022】図1及び図3から解るように、上述のリン
グ支保工25の施工方法によれば、全工程を通して、上
記スキンプレート16の直後の掘削壁面33の箇所は、
常にトンネルの周方向に複数の棒状体28,30が配設
されて、地山の崩落防止体が形成されている。したがっ
て、例え地山の崩壊があっても崩落岩片を棒状体28,
30で受け止めることができるので安全である。また、
その際に、トンネル径方向外側に向かって湾曲した棒状
体28,30を使用しているので、棒状体28,30の中
央部を掘削壁面33に近付けることができ、掘削壁面3
3を棒状体28,30の中央部で崩落しないように内側
から保持できる。さらに、棒状体28,30はトンネル
径方向外側に向かって湾曲しているので、トンネル径方
向外側から力が作用した場合のプレストレスが期待でき
る。
【0023】上記リング支保工25,27の設置間隔や
棒状体28,30の本数,直径,材質,断面形状は、岩質
(硬/軟,亀裂の多/少,崩壊の有/無等)に応じて適宜設定
すればよい。図4および図5は、棒状体の他の断面形状
の一例を示す。図4は、棒状体43の断面形状および貫
通孔42の形状を一直線状に成したものである。また、
図5は、棒状体47の断面形状および貫通孔46の形状
をT字状に成したものである。尚、上記リング支保工2
5,27の設置間隔や棒状体28,30の本数,直径,材
質,断面形状の設定は、トンネル掘削前に予め岩質を調
査した結果に基づいて行ってもよいし、トンネル掘削中
(TBM11掘進中)に岩質を調査した結果に基づいて行
ってもよい。尚、後者によれば、上記設定をトンネル施
工途中に岩質に応じて修正できる。その場合、トンネル
掘削中に行う岩質の調査は、スキンプレート16にスリ
ット(図示せず)を穿設してこのスリットからの観察(目
視,打撃,探針)や取り込んだ掘削岩片の観察等によって
行う。
【0024】このように、本実施の形態においては、T
BM11のスキンプレート16内後端部に、スキンプレ
ート16に伴って移動可能なように新設のリング支保工
25を保持する。そして、新設のリング支保工25に周
方向に設けられた貫通孔26にトンネル径方向外側に向
かって湾曲した棒状体28を挿通し、さらに既設のリン
グ支保工27の貫通孔29に挿通してボルト31a,31
bで固定する。そうした後、TBM11でトンネルを掘
削しながらTBM11と共に新設のリング支保工25を
前進させる。そして、両リング支保工25,27の間隔
が略棒状体28の長さに至ると、摺動ジャッキ21で新
設のリング支保工25を後方に押す。そして、新設のリ
ング支保工25がスキンプレート16を脱出するとTB
M11を停止し、リング支保工25の直径を拡大させて
棒状体28をナット32a,32bで新設のリング支保工
25に固定するようにしている。したがって、リング支
保工施工の全工程を通して、スキンプレート16の直後
の掘削壁面33をリング支保工25,27,…と棒状体2
8,30,…とで露出させることなく支保できる。すなわ
ち、本実施の形態によれば、崩壊した岩片のために危険
にさらされたり邪魔されたりすることなく、安全且つ迅
速にトンネルを施工できるのである。また、棒状体2
8,30はトンネル径方向外側に向かって湾曲している
ので、掘削壁面33の支保性を高め、トンネル径方向外
側からの力に対してプレストレスを作用させることがで
きる。
【0025】図6は、上記棒状体をトンネル壁面側に沿
って架設する変形例を示す。この場合、トンネル径方向
外側に向かって湾曲している棒状体53をH形鋼で成る
新設のリング支保工51のフランジ51aと掘削壁面5
4との間と、既設のリング支保工52のフランジ52a
と掘削壁面54との間とに架設する。そうすると、棒状
体53は掘削壁面54を内側から押し付けることにな
る。こうすることによって、棒状体53によって掘削壁
面54にプレストレスを与えて、掘削壁面54の崩落を
より強固に防止できる。尚、55はTBMのスキンプレ
ートであり、57は押上ジャッキであり、58は支保工
受台であり、59はリング支保工52同士を連結するタ
イロッドである。
【0026】尚、上記棒状体28,30,43,47,53
は、少なくともリング支保工25,27,41,45,5
1,52の上側半分に配列すればよい。また、その配列
密度も一様である必要はなく、上側の配列密度を横側や
下側の配列密度よりも高く設定しても差し支えない。ま
た、上記実施の形態においては、ビーム体12に沿って
摺動する摺動枠20上に設けられた支保工受台24によ
って、リング支保工25をスキンプレート16と一緒に
移動可能に保持している。しかしながら、この発明にお
けるリング支保工の保持方法はこれに限定されるもので
はなく、例えばスキンプレート16にL字型のブラケッ
トを取り付け、このブラケットにリング支保工を乗せて
もよい。
【0027】また、上記実施の形態においては、新設の
棒状体28の後端を新設のリング支保工25の貫通孔2
6を挿通して既設のリング支保工27に固定するように
しているが、新設の棒状体28の前端を既設のリング支
保工27の貫通孔29を挿通して新設のリング支保工2
5に固定しても構わない。
【0028】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のトンネル支保構造は、少なくとも上側半分に貫
通孔が複数穿設されたリング体をトンネル軸方向に間隔
を有して複数配列し、トンネル径方向外側に向かって湾
曲した棒状体を各リング体の上記貫通孔を通して複数架
設するので、上記リング体および棒状体をTBMの外殻
体で組み立てれば、上記外殻体以降のトンネル掘削壁面
を複数のリング体と棒状体とで内側から覆うことができ
る。したがって、この発明によれば、上記トンネル掘削
壁面を露出することなく支保できる。さらに、上記棒状
体はトンネル径方向外側に向かって湾曲しているので、
上記棒状体の中央部をトンネル掘削壁面近傍に位置させ
てトンネル掘削壁面が崩落しないように保持できると共
に、トンネル径方向外側からの力に対してプレストレス
を作用させることができる。したがって、トンネル掘削
壁面の支保性を高めることができる。
【0029】また、請求項2に係る発明のトンネル支保
構造は、リング体をトンネル軸方向に間隔を有して複数
配列し、上記リング体の少なくとも上側半分の外周面と
トンネル掘削壁面との間に挿通されて上記トンネル掘削
壁面を押圧する棒状体を複数架設するので、上記リング
体および棒状体をTBMの外殻体で組み立てれば、上記
外殻体以降のトンネル掘削壁面を複数のリング体と棒状
体とで内側から覆うことができる。したがって、この発
明によれば、上記トンネル掘削壁面を露出することなく
支保できる。さらに、上記棒状体はトンネル掘削壁面を
内側から押圧しているので、トンネル径方向外側からの
力に対してプレストレスを作用させることができ、上記
トンネル掘削壁面が崩落しないように支持できる。した
がって、トンネル掘削壁面の支保性を高めることができ
る。
【0030】また、請求項3に係る発明のトンネル支保
構造における上記棒状体は、トンネル径方向外側に向か
って湾曲しているので、上記リング体の外周面とトンネ
ル掘削壁面との間に挿通された上記棒状体は、上記トン
ネル掘削壁面を内側から押圧できる。したがって、この
発明によれば、上記トンネル掘削壁面を崩落しないよう
に内側から支持できる。
【0031】また、請求項4に係る発明のトンネル支保
構造における上記複数の棒状体の架設密度は、上記リン
グ体の横側に位置する棒状体よりも上側に位置する棒状
体の方が高くなっているので、トンネル掘削壁面におけ
る崩壊し易い上側に対する高い支保性を有する。したが
って、この発明によれば、地山の崩壊の可能性の高い現
場であっても安全にトンネル掘削作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトンネル支保構造が適用されたTB
Mの側面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1および図2におけるリング支保工の施工手
順を示す図である。
【図4】図1〜図3とは異なる貫通孔および棒状体を示
す図である。
【図5】図1〜図4とは異なる貫通孔および棒状体を示
す図である。
【図6】図1〜図5とは異なる棒状体の架設方法の説明
図である。
【図7】従来のリング支保工の施工手順の説明図であ
る。
【符号の説明】
11…TBM、 15…掘削手段、
16,51…スキンプレート、 20…摺動枠、2
1…摺動ジャッキ、 23…押上ジャッ
キ、24…支保工受台、25,27,41,45,51,5
2…リング支保工、26,29,42,46…貫通孔、
28,30,43,47,53…棒状体、31,32,3
6…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 雅彦 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 水原 憲三 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル軸方向に間隔を有してトンネル
    掘削壁面上に配列されると共に、少なくとも上側半分に
    トンネル軸方向に貫通する貫通孔が複数穿設されたリン
    グ体と、 上記間隔を有して配列された各リング体の上記貫通孔を
    通して架設されると共に、トンネル径方向外側に向かっ
    て湾曲した複数の棒状体を備えたことを特徴とするトン
    ネル支保構造。
  2. 【請求項2】 トンネル軸方向に間隔を有してトンネル
    掘削壁面上に配列されたリング体と、 上記各リング体の少なくとも上側半分の外周面とトンネ
    ル掘削壁面との間に挿通して架設されると共に、上記ト
    ンネル掘削壁面を押圧する複数の棒状体を備えたことを
    特徴とするトンネル支保構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のトンネル支保構造にお
    いて、 上記棒状体は、トンネル径方向外側に向かって湾曲して
    いることを特徴とするトンネル支保構造。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2に記載のトン
    ネル支保構造において、 上記複数の棒状体の架設密度は、上記リング体の横に位
    置する棒状体よりも上側に位置する棒状体の方が高くな
    っていることを特徴とするトンネル支保構造。
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