JPH11199844A - 糊状体の製造方法及び糊状体の製造装置 - Google Patents

糊状体の製造方法及び糊状体の製造装置

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JPH11199844A
JPH11199844A JP10003207A JP320798A JPH11199844A JP H11199844 A JPH11199844 A JP H11199844A JP 10003207 A JP10003207 A JP 10003207A JP 320798 A JP320798 A JP 320798A JP H11199844 A JPH11199844 A JP H11199844A
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JP
Japan
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paste
carrier liquid
component
pasty
producing
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JP10003207A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kakita
正之 柿田
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KAKITA KOGYO KK
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KAKITA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糊成分を高濃度に含む糊状体を、キャリヤー液
中の糊成分の供給源として用いて、これに、他の成分を
加えてキャリヤー液を調製することにより、キャリヤー
液調製のために粉体等の固体の重量を計量して混合槽に
投入する工程を省いて、糊状体の製造方法を簡略化する
こと。 【解決手段】既に製造された糊状体を、キャリヤー液を
調製する際の糊成分の供給源であってキャリヤー液の糊
成分濃度よりも高濃度に調製された高濃度糊成分溶液と
して用いて、所定濃度の糊成分とアルカリとを含有する
キャリヤー液を調製する過程を経て新たに糊状体を製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糊状体の製造方
法及び製造装置に関し、詳しくは、デンプン糊やコーン
スターチ糊の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデンプン糊やコーンスターチ糊等
の糊状体の製造装置には、ワンミキサー方式とツーミキ
サー方式のものとがある。図4に示すように、ワンミキ
サー方式は、一つのメインミキサー50に対し水または
温水を投入し、その中に、コーンスターチ等の糊成分
(糊状体の糊成分の全体量の2割を越えない程度の量、
以下、キャリヤー成分という。)と、固体あるいは水溶
液の水酸化ナトリウムとを加えて溶解して高粘度のキャ
リヤー液を調製した後、これに、温水と、残りの分量の
糊成分(以下、メイン成分という。)とほう砂を加え
て、キャリヤー液に混合し、糊状体を製造する。ここ
に、キャリヤー液は、糊成分をアルカリで糊化したもの
であり、糊としての粘性を最終的に得られる糊状体に付
与するためのものである。この製造工程において、キャ
リヤー液調製の際に、キャリヤー成分は、粉体状でその
重量が計量された上でメインミキサー50に投入され
る。そして、その後添加される残余の糊成分であるメイ
ン成分も粉体状で計量されて投入される。
【0003】また、ツーミキサー方式では、図5に示す
ように、一つのメインミキサー60と、一つのキャリヤ
ーミキサー70を備え、メインミキサー60に、水また
は温水、ほう砂及びメイン成分を加えて溶解してメイン
液を調製し、キャリヤーミキサー70に、水または温水
とキャリヤー成分と水酸化ナトリウムを加えて溶解して
キャリヤー液を調製し、キャリヤー液をメイン液の入っ
たメインミキサー60に投入して糊状体を製造する。こ
の方式においてもいずれの成分も粉体状で重量計量の上
でそれぞれのミキサー60、70に投入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、糊の製造
上、低濃度の糊成分を含有し高粘度のキャリヤー液に対
して、メイン成分を添加する必要がある。このため、基
本的に、コーンスターチやデンプン等の糊成分を2回に
わけてその重量を計量し、ミキサーに投入する必要があ
る。メイン成分は使用量が大量であるので、添加する水
量を調節することにより、包装単位量でミキサーに投入
して、重量計量を一部省略することができる。したがっ
て、人手でも投入を容易に行えるし、自動投入設備も簡
易なもので足りる。一方、キャリヤー成分は、使用量が
少ないため、包装単位で投入することはできず、計量し
た上でミキサーに投入してキャリヤー液を調製しなけれ
ばならない。したがって、人手によって計量し投入する
か、あるいは、重量計量及びミキサー投入部を、糊状体
の製造装置に設ける必要がある。しかしながら、糊成分
を固体でその重量を計量して投入する装置を糊製造装置
の一部として設けることは、装置の複雑化、大型化及び
高コスト化を招く原因となる。また、人手で投入するの
はかなりの手間がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
キャリヤー液調製時における粉体等の固体の重量を計量
し混合槽に投入する工程を省いて、糊の製造方法を簡略
化することを目的とする。また、本発明は、粉体等の固
体の重量計量装置と固体の投入装置を省いて、糊の製造
装置の構造を簡略化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、本発明者は、以下の発明を完成し
た。請求項1に記載の発明は、所定濃度の糊成分とアル
カリとを含有するキャリヤー液を調製する過程を経て糊
状体を製造する方法であって、キャリヤー液を調製する
際の糊成分の供給源であってキャリヤー液の糊成分濃度
よりも高濃度に調製された高濃度糊成分溶液として、既
に製造された糊状体を用いる糊状体の製造方法である。
【0007】この方法によると、既に調製した糊状体を
キャリヤー液の糊成分供給源として用いるため、固体の
糊成分の重量を計量して混合する必要がなくなる。この
ため、キャリヤー液調製工程において、固体の重量計測
工程や、固体投入混合工程が省略される。
【0008】請求項2に記載の発明は、所定濃度の糊成
分とアルカリとを含有するキャリヤー液を調製する過程
を経て糊状体を製造する糊状体の製造装置であって、糊
成分とアルカリとを含んだキャリヤー液を調製するキャ
リヤー液調製槽と、キャリヤー液から得られる糊状体の
少なくとも一部を貯留する貯留槽と、この貯留槽からキ
ャリヤー液調製槽へ糊状体を供給するための配管、とを
備えた糊状体の製造装置である。この装置によると、キ
ャリヤー液調製のための糊成分として、貯留槽に貯留さ
れた糊状体が配管を通じてキャリヤー液調製槽に供給さ
れるため、糊状体の製造装置からキャリヤー液調製のた
めの固体重量計量部や固体投入部が排除される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、糊状体とは、キャリヤー液と糊成分と
水とが混合されて、糊成分が所定濃度に調整された粘性
のあるものをいう。ここで糊成分とは、とうもろこし、
米、麦、芋等各種植物を原料とする、アミロースとアミ
ロペクチンの2成分から構成されるものである。糊状体
には、他に、ホウ砂等が含まれている。また、キャリヤ
ー液とは、糊状体に粘性を付与するための液であって、
糊成分をアルカリで糊化した状態の液である。従来、キ
ャリヤー液を調製するには、糊成分を水とともにある温
度に加熱される。また、あるいは水酸化ナトリウム液
や、濃厚塩類溶液を糊成分と水に加えても得ることがで
きる。好ましくは、糊成分と水酸化ナトリウムと水とを
混合してある温度に加熱することことにより得られる。
【0010】本発明において高濃度糊成分溶液は、糊成
分をキャリヤー液の糊成分濃度よりも高い濃度になるよ
うに水に溶解した液である。この液には、本来の性質を
損なわない限り、ほう砂や水酸化ナトリウム等の糊成分
以外の成分が含まれていてもよい。高濃度糊成分溶液を
糊成分の供給源としてキャリヤー液を調製するには、高
濃度糊成分溶液の糊成分濃度は、調製しようとするキャ
リヤー液の糊成分濃度よりも高濃度である必要がある。
キャリヤー液として必要な濃度に希釈調整したり、キャ
リヤー液として必要な水酸化ナトリウム等のアルカリを
添加する必要があるからである。
【0011】図1に示すように、本発明では、高濃度糊
成分溶液として、既に製造され貯留されていた糊状体を
用いる。糊状体は、貯留し保存することができる。かか
る糊状体を用いれば、高濃度糊成分溶液を調製する必要
がなくなる。最終製品たる糊状体を、キャリヤー液の糊
成分供給源として使用する場合には、例えば、糊状体
に、水酸化ナトリウムや水が添加されて、所望の成分配
合のキャリヤー液とされる。図1に示すように、得られ
た糊状体の一部を貯留し、次の糊状体の製造時に、この
糊状体を用いてキャリヤー液を調製して糊状体を製造
し、さらに、この糊状体の一部を、次の糊状体の製造時
のキャリヤー液調製に用いることが好ましい。この方法
によると、この製造工程において発生した糊状体をその
ままその後の製造工程で利用できるので効率的である。
【0012】このように調製されたキャリヤー液に対し
て、メイン成分と水とをそれぞれ加えて混合し、あるい
は、メイン成分を水に溶解して調製したメイン液を加え
て混合して、糊状体が製造される。このような製造方法
を実施するのに好ましい装置として、ワンミキサー方式
とツーミキサー方式とのそれぞれに対応した態様があ
る。ワンミキサー方式の場合には、図2に示すように、
唯一の混合槽でありかつキャリヤー液を調製する槽でも
あるキャリヤー液調製槽10と、キャリヤー液調製のた
めに糊状体を貯留する貯留槽12と、貯留した糊状体を
キャリヤー液調製槽10に供給するための配管14とが
備えられる。なお、貯留槽12は、糊状体をキャリヤー
液調製槽10へ供給するのに一時的に貯留できるもので
有れば足りる。従前より、糊状体の貯留槽を備えるワン
ミキサー方式の装置であれば、その貯留槽を利用するこ
ともできるし、従前の貯留槽に加えて、別個に糊状体の
供給用の貯留槽を設けることもできる。なお、ワンミキ
サー方式であって、貯留槽も配管も備えない場合であっ
ても、本発明の製造方法を実施できる。例えば、キャリ
ヤー液調製槽に先に製造した糊状体の一部を残留させて
おき、この糊状体を原料としてキャリヤー液を調製する
こともできる。また、別途貯留しておいた糊状体を、キ
ャリヤー液調製槽に投入すれば、キャリヤー液を調製で
きる。
【0013】また、ツーミキサー方式の装置にあって
は、図3に示すように、混合槽20と、キャリヤー液調
製槽22と、キャリヤー液調製のために糊状体を貯留す
る貯留槽24と、貯留槽24からキャリヤー液調製槽2
2に糊状体を供給するための配管26、とを備えるのが
好ましい形態である。なお、貯留槽24は、糊状体をキ
ャリヤー液調製槽22に供給するのに一時的に貯留でき
るもので有れば足りる。従前より、糊状体の貯留槽を備
えるツーミキサー方式の装置であれば、その貯留槽を利
用することもできるし、従前の貯留槽に加えて、別個に
糊状体の供給用の貯留槽を設けることもできる。なお、
ツーミキサー方式であって、貯留槽も配管も備えない場
合であっても、本発明の製造方法を実施できる。例え
ば、別途貯留しておいた糊状体を、キャリヤー液調製槽
に投入すれば、キャリヤー液を調製できる。
【0014】なお、このような糊状体の製造装置には、
キャリヤー液調製槽に糊状体を供給するのに際して、キ
ャリヤー液を計量する計量部を設けることが好ましい。
計量部は、液体の量(体積あるいは重量)を計量できる
ものであればよく、好ましくは、所望の設定量を自動的
に計量できるものである。計量部を備えることにより、
キャリヤー液調製のための糊成分が、既に調製され貯留
槽に貯留された糊状体から計量部を通じてキャリヤー液
調製槽に供給され、糊状体の供給作業が簡略化される。
【0015】このような糊状体製造方法及び装置は、糊
状体を連続して大量に製造するのに都合がよいものとな
っている。あるいは、自動運転するのに都合がよいもの
となっている。特に、このようなワンミキサー方式及び
ツーミキサー方式の糊状体の製造装置は、段ボールを製
造する際に段ボールを構成する紙状体を接着する段ボー
ル製造装置の糊状体供給装置として用いるのが好まし
い。かかる段ボール製造装置においては、紙状体の接着
時に大量の糊状体を連続供給する必要があり、本発明の
糊状体製造装置は、糊状体を大量に連続して調製するの
に好都合であるからである。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。本実施例は、以下のキャリヤー液とメイン液とか
ら最終製品たる糊状体を製造し、さらに得られた糊状体
を高濃度糊成分溶液として使用してさらに糊状体を製造
する例である。キャリヤー液及びメイン液として以下の
組成の液を調製し、これらの全量を混合することによ
り、本実施例の糊状体が得られる。 キャリヤー液(単位:kg) 水 400 コーンスターチ 32 25%水酸化ナトリウム液 22.8 総量 454.8 メイン液(単位:kg) 水 400 コーンスターチ 218 ホウ砂 3.9 総量 621.9
【0017】得られた糊状体は以下の組成を有する。 水 75.9% コーンスターチ 23.2% 水酸化ナトリウム 0.529% ホウ砂 0.362%
【0018】得られた糊状体を、次の糊状体製造のキャ
リヤー液の糊成分として利用するには、次のように行
う。糊状体138kg(水約104.7kg、コーンス
ターチ約32kg、水酸化ナトリウム約0.73kg、
ホウ砂約0.50kg含有)を計量し、この糊状体13
8kgに、25%水酸化ナトリウム液約19.9kg、
水269.9kgを、加えることにより、水、コーンス
ターチ及び水酸化ナトリウムについては上記組成のキャ
リヤー液を調製することができる。ただし、このキャリ
ヤー液にはホウ砂約0.50kgが含まれている。
【0019】次に、このキャリヤー液にメイン液を添加
して、最終的に上記組成の糊状体を調製する。メイン液
を調製する場合、本来のホウ砂の分量(3.9kg)か
ら、すでにキャリヤー液に含まれているホウ砂の分量
(0.50kg)を差し引いて3.40kgとする以外
は上記したメイン液の組成に基づいて調製し、このメイ
ン液の全量を、調製したキャリヤー液の全量と混合して
糊状体を製造する。なお、メイン液に替えて、ホウ砂の
分量を排除した各成分をキャリヤー液の全量に添加し混
合して糊状体を製造することもできる。
【0020】このように、本実施例によれば、最終製品
たる糊状体を、次の糊状体製造用のキャリヤー液調製用
の高濃度糊成分溶液として使用することにより、キャリ
ヤー液の調製の際に、糊成分を固体で計量する手間が省
かれる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によると、固体状の糊成
分の重量計測工程や投入工程なくして、キャリヤー液が
既に調製した糊状体から調製されるため、糊状体の製造
工程が簡略化され、効率的に糊状体を製造することがで
きる。請求項2の発明によると、貯留槽とこの貯留槽か
らキャリヤー液調製槽への配管を備えるため、糊状体を
キャリヤー液調製用の糊成分供給源として容易に利用で
き、しかも固体状の糊成分の重量計測部や投入部を設け
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糊状体の製造方法を示した図である。
【図2】本発明の糊状体の製造装置の一例の概略を示し
た図である。
【図3】本発明の糊状体の製造装置の一例の概略を示し
た図である。
【図4】従来の糊状体の製造装置の一例を示す図であ
る。
【図5】従来の糊状体の製造装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10、22 キャリヤー液調製槽 12、24 貯留槽 14、26 配管 20 混合槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定濃度の糊成分とアルカリとを含有する
    キャリヤー液を調製する過程を経て糊状体を製造する方
    法であって、 キャリヤー液を調製する際の糊成分の供給源であってキ
    ャリヤー液の糊成分濃度よりも高濃度に調製された高濃
    度糊成分溶液として既に製造された糊状体を用いる糊状
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】所定濃度の糊成分とアルカリとを含有する
    キャリヤー液を調製する過程を経て糊状体を製造する糊
    状体の製造装置であって、糊成分とアルカリとを含んだ
    キャリヤー液を調製するキャリヤー液調製槽と、キャリ
    ヤー液から得られる糊状体の少なくとも一部を貯留する
    貯留槽と、この貯留槽からキャリヤー液調製槽へ糊状体
    を供給するための配管、とを備えた糊状体の製造装置。
JP10003207A 1998-01-09 1998-01-09 糊状体の製造方法及び糊状体の製造装置 Pending JPH11199844A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005522563A (ja) * 2002-04-12 2005-07-28 レミー インダストリーズ ナムローゼ フェノートシャップ 澱粉を基剤とする接着剤ペースト組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005522563A (ja) * 2002-04-12 2005-07-28 レミー インダストリーズ ナムローゼ フェノートシャップ 澱粉を基剤とする接着剤ペースト組成物

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