JPH11197985A - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JPH11197985A
JPH11197985A JP702398A JP702398A JPH11197985A JP H11197985 A JPH11197985 A JP H11197985A JP 702398 A JP702398 A JP 702398A JP 702398 A JP702398 A JP 702398A JP H11197985 A JPH11197985 A JP H11197985A
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JP
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dust collection
dust
cutting
dust collecting
port
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JP702398A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Sato
善郎 佐藤
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Tanaka Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tanaka Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断した製品の品質に影響を与えること無
く、切断によって生じた粉塵を効率良く回収することが
できる集塵装置を提供する。 【解決手段】 吸引式集塵装置本体7と接続された集塵
ダクト8を切断定盤1の下側空間6内にて前記切断定盤
1に沿って延在配置し、前記集塵ダクト8には移動機構
11により前記切断定盤1下側にて開口位置が水平移動
される集塵口8aを設け、前記切断定盤1の上側での前
記切断機本体4の水平移動に同期して前記移動機構11
が前記集塵口8aの開口位置を移動して前記切断機本体
4下方に位置させることにより、前記切断定盤1に上下
に貫設した多数の通気部を介して粉塵を前記集塵口8a
から前記集塵ダクト8内に吸引するようになっている集
塵装置3を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス、プラズマ、
レーザ等の熱源を用いた鋼材の切断時に発生した粉塵
を、バキューム手段により吸引して集塵する集塵装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス、プラズマ、レーザ等の熱源
を用いた鋼材の切断においてスパッタやヒューム等とし
て多量に飛散する金属粉塵は現場周囲の作業環境を悪化
させるとともに切断品質に影響を与える可能性があるた
め、バキューム式の集塵装置で回収している。この集塵
装置は、切断定盤横に配置した集塵口によって切断定盤
下側空間の空気を吸引し、吸い込んだ粉塵を内蔵したフ
ィルタにより捕捉する構造になっている。また、このよ
うな熱源による切断にて使用する切断定盤は通気性を確
保するため網状、格子状等に形成され、多数の通気部を
有しているため、切断定盤上には前記下側空間を介して
前記集塵装置の吸引力が作用し、切断によって発生した
粉塵は前記通気部から前記下側空間に降下して集塵装置
に集塵される。なお、切断によって生じた端材の多くも
前記通気部を介して切断定盤の下側に降下するため、切
断定盤下側では適宜清掃を行って端材を回収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な集塵装置の場合、切断定盤下側空間内に水平方向の気
流を形成するため、粉塵は垂直に降下せず、前記水平方
向の気流によって集塵口方向に移動しつつ降下する。こ
のため、鋼材下部にスパッタやヒュームが付着しやすい
といった問題があった。また、切断定盤下側の気流が強
すぎると、鋼材を切断するための火炎やアシストガス等
のガス気流に影響を与える懸念もある。また、切断され
て切断定盤下側に降下した端材は回収に手間がかかると
ともに、堆積すると切断定盤下側にて乱気流等の原因と
なり、切断によって生じる溶融金属やスパッタ、ヒュー
ム等の排除性の低下等によって切断品質を低下させる可
能性があるため、効率良く端材を回収する技術の開発が
求められていた。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、切断によって生じる粉塵や端材を効率良く回収す
ることができ、しかも切断した製品へのスパッタやヒュ
ームの付着を防止して品質を向上することができる集塵
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、切断機本体によりガス、プラズマ、レーザ
等の熱源を利用して切断する鋼材が載置される切断定盤
の下側に下側空間を確保し、吸引式集塵装置本体と接続
された集塵ダクトを前記下側空間内にて前記切断定盤に
沿って延在配置し、前記集塵ダクトには移動機構により
前記切断定盤下側にて開口位置が水平移動される集塵口
を設け、前記切断定盤の上側での前記切断機本体の水平
移動に同期して前記移動機構が前記集塵口の開口位置を
移動して前記切断機本体下方に位置させることにより、
前記切断定盤に上下に貫設した多数の通気部を通って下
側に降下したスパッタ等の粉塵を前記集塵口から前記集
塵ダクト内に吸引するようになっていることを特徴とす
る集塵装置を前記課題の解決手段とした。
【0006】前記移動機構としては各種構成が採用可能
である。 請求項3記載のように、前記切断機本体の移動軌跡に
沿って延在する前記集塵ダクトの上部あるいは側部を可
撓性を有する帯状のシール材により覆い、前記シール材
を局所的に前記集塵ダクトの外側に変形させることによ
り前記集塵口を開口させる集塵口ユニットを前記集塵ダ
クトに沿って移動可能に設置し、前記集塵口ユニットを
前記移動機構により移動することにより前記集塵口の開
口位置が移動されるようにした構成では、移動機構によ
り集塵口ユニットを移動して切断機本体の水平移動に追
従させ、切断定盤を介して切断機本体の直下に集塵口を
位置させる。集塵口ユニットにより変形される部分以外
のシール材は集塵ダクトを気密に密閉するため、粉塵は
集塵口から集塵ダクトに吸引される。なお、この構成で
は、切断作業時には直線的あるいは曲線的に移動する切
断機本体の移動軌跡に沿って集塵ダクトを延在配置し、
切断する鋼材は切断機本体の移動軌跡に対応する切断定
盤上に配置して切断することが移動機構の構成が簡略で
済みかつ切断機本体による一般的な切断作業に対応でき
ることから、より好ましい。 切断定盤下側に配置した集塵ダクト上部開口を切断定
盤に沿って移動可能なシール材によって覆い、前記シー
ル材を移動することにより該シール材に開口した集塵口
を切断機本体に追従移動させる構成。この構成では、請
求項1記載の移動機構はシール材を移動する。シール材
は例えば切断定盤に沿って離間して対向配置したスプロ
ケット間に巻装張設し、移動機構は前記スプロケットを
回転駆動してシール材を移動する駆動機構を備え、移動
機構によりシール材を移動することにより集塵口を切断
機本体に追従移動する。 また、シール材としては、ゴム等からなるシート材の
他、閉塞板を多数連結して帯状にした構成等、各種構成
が採用可能である。
【0007】本発明では、請求項2記載のように、前記
切断定盤の下側にて仕切材によって互いに並行に延在す
る複数の集塵領域を形成し、前記集塵口の開口位置が前
記移動機構によって前記仕切材に沿って水平移動するこ
とにより該集塵口の両側に対向配置した吸引口を介して
前記仕切材の両側の両集塵領域内の粉塵を集塵するよう
にした構成も採用可能である。この構成では、吸引口は
切断機本体の下方に位置されるが、前記吸引口から前記
仕切材により仕切られた集塵領域の空気を吸引し、吸引
力を切断位置下方の集塵領域に集中的に作用させること
ができるので、これにより、切断定盤上にて発生した粉
塵やスパッタ、ヒューム等はほぼ垂直に集塵領域に降下
し、鋼材に付着することが防止される。また、吸引口は
切断位置下方の集塵領域にあれば良く、切断機本体の垂
直下方に位置させる必要は無いため、集塵口や移動機構
の設置位置の自由度が向上する。
【0008】請求項4記載のように、前記集塵口近傍に
前記移動機構によって前記集塵口と一体的に移動する端
材移動部材を設置し、切断されて前記切断定盤から前記
下側空間に降下した端材を前記端材移動部材により受け
て移動するようにした構成を採用すると、端材を効率良
く回収することができる。端材移動部材としては、切断
定盤の下側空間床面上に沿ってほぼ摺動しつつ移動する
ことにより前記床面上に降下した端材を移動する部材
や、降下した端材を収容するバケット等、各種構成が採
用可能である。端材は切断位置にて生じるので、端材移
動部材を集塵口近傍に配置することにより殆どの端材を
回収することができる。集塵口を移動すると端材移動部
材も移動し、端材を所定位置に移動することができ、一
括して回収することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の集塵装置の1実施形
態を、図1から図8を参照して説明する。図1は本実施
形態の集塵装置を示す平面図、図2は正面図であり、図
1、図2中符号1は切断定盤、2はレール、3は集塵装
置、4は切断機本体(切断トーチ)である。図2におい
て、切断機本体4は、ガス、プラズマ、レーザ等の熱源
を利用して鋼材Wを切断するものであり、切断定盤1上
にて移動支持手段5により3次元的に移動される。図1
に示すように、移動支持手段5は切断定盤1に沿って両
側に対向配置したレール2によってガイドされつつ切断
機本体4を移動する。切断機本体4の水平方向の移動範
囲は図1に示した切断定盤1全体にわたる。切断定盤1
は細長形状であり、長尺な鋼材Wは長手方向を該切断定
盤1の長手方向に揃えて載置される。なお、切断定盤1
は格子状であり、上下に貫通する通気部1aを全体にわ
たって多数有し、鋼材Wの切断に使用するガス、切断に
よって生じるスパッタ、ヒューム等の粉塵、鋼材Wから
切断された端材などが前記通気部1aを通って該切断定
盤1の下側空間6(図2参照)に降下するようになって
いる。
【0010】次に、集塵装置3を説明する。図1および
図2において、集塵装置3は切断定盤1外側に配置した
集塵装置本体7(バキューム装置)と、下側空間6に配
置した集塵ダクト8とを備え、前記集塵装置本体7の発
生した吸引力によって前記下側空間6内の粉塵を前記集
塵ダクト8に設置した集塵口ユニット9から集塵する。
集塵口ユニット9に集塵された粉塵はホース10を介し
て集塵装置本体7に吸引され、該集塵装置本体7内蔵の
フィルタによって回収される。集塵ダクト8は切断定盤
1の長手方向に沿って細長く延在し、前記集塵口ユニッ
ト9は前記集塵ダクト8上に配置され移動機構11によ
って集塵ダクト8長手方向全長にわたって往復動可能に
なっている。
【0011】図1および図2に示すように、前記移動機
構11は、切断定盤1の長手方向両端外側に対向配置し
た一対のスプロケット12、12間に巻装張設した無端
巻装体13(チェーン)と、流体圧あるいは電気により
駆動され前記無端巻装体13を回転駆動するモータ14
と、前記無端巻装体13の定位置に取り付けられ前記集
塵口ユニット9を支持するビーム状の支持材15a、1
5bとを備え、前記モータ14によって無端巻装体13
を回転駆動して支持材15a、15bを移動することに
より該支持材15a、15bと集塵口ユニット9とを一
体的に前記集塵ダクト8に沿って移動する。無端巻装体
13は下側空間6内にて集塵ダクト8を介して両側に対
向配置され、前記支持材15a、15bは両無端巻装体
13、13間に架設状態に取り付けている。図3に示す
ように、前記モータ14の回転駆動力は、チェーン16
を介して一方の無端巻装体13のスプロケット12に伝
達され、さらに、図4に示すように、ドライブシャフト
17を介して別の無端巻装体13に伝達される。そし
て、支持材15a、15bは、各無端巻装体13、13
に沿って配置したレール15c、15c上を車輪15
d、15dによって走行して移動する。なお、無端巻装
体13はチェーンに限定されず、ベルト等も採用可能で
ある。
【0012】次に、集塵口ユニット9を説明する。図3
において、集塵口ユニット9は、ショックアブソーバ1
8を介して支持材15a、15bに取り付けた箱状の外
装ケース19内に箱状の吸引ダクト20を支持してい
る。図5は図3のA矢視図であり、吸引ダクト20を示
す。図5において、吸引ダクト20の下部は集塵ダクト
8と連通し、該吸引ダクト20の両側部には吸引口2
1、21を突設し、前記集塵ダクト8を介して作用する
集塵装置本体7の吸引力によって下側空間6内の粉塵を
前記吸引口21から吸引する。
【0013】図6は図3のB矢視図である。図6に示す
ように、切断定盤1下部には、該切断定盤1の長手方向
全長にわたって延在する傘状の仕切材22を取り付け、
該仕切材22によって下部空間6を仕切って左右両側
(図6中左右)に集塵領域23、23を形成している。
前記吸引ダクト20両側の吸引口21、21はそれぞれ
別の集塵領域23に突設し、両集塵領域23に同時に吸
引力を作用させることができる。吸引口21は集塵領域
23の下方に向けて開口し、切断定盤1から十分に離間
しているため、切断定盤1上の空気は通気部1aを介し
てほぼ垂直下方に引き込まれ、切断定盤1上にて発生し
たスパッタやヒューム等は垂直下方に降下するため、鋼
材Wに付着することが防止される。しかも、通気部1a
から切断定盤1下方への安定した気流は切断用のガス気
流が水平方向に乱れることを防止するため、切断品質を
向上することができる。
【0014】また、吸引ダクト20内には吸引口21、
21の集塵ダクト8に対する連通を切り換える切替装置
(図示せず)を内蔵することも可能であり、これによ
り、いずれかの集塵領域23を選択してその上方の切断
定盤1上にて切断を行った時には、選択した集塵領域2
3側の吸引口21にのみ集塵装置本体7の吸引力を選択
的に作用させることができ、効率良く集塵を行うことが
できる。反対側の集塵領域23に対応する切断定盤1上
にて切断作業を行う時には、切替装置により吸引力を作
用させる吸引口21を切り換える。なお、前記切替装置
により両吸引口21、21に同時に吸引力を作用させる
こともできるので、これにより、複数トーチによる切断
作業のように両集塵領域23、23に同時に粉塵が降下
する場合では、効率良く粉塵を回収することができる。
【0015】図3に示すように、集塵ダクト8は全長に
わたって延在する集塵口8aを上部に有し、該集塵口8
aは通常時では可撓性を有する帯状のシール材8bによ
って閉塞される。前記シール材8bは集塵口8a上に取
り外し可能に載置され、集塵口ユニット9内でのみ上方
変形されて集塵口8aを開口し、他の部分では集塵口8
aの閉塞状態を維持する。すなわち、前記シール材8b
は、前記集塵口ユニット9内にてローラ24a、24
b、24c、24dに巻装され、特にローラ24b、2
4cにより局所的に上方変形されて集塵口8aを開口す
る。前記吸引ダクト20はローラ24b、24cよりも
下方(図3中下方)に支持されて前記集塵口8aの開口
部分と連通し、吸引口21、21に吸引力が作用する。
また、ローラ24b、24cにより上方変形されたシー
ル材8bは吸引ダクト20の上方を通り、吸引ダクト2
0とは干渉しないようになっている。
【0016】移動機構11の駆動により吸引ダクト20
を集塵ダクト8に沿って移動すると、シール材8bとロ
ーラ24a、24b、24c、24dとの当接位置が移
動し、シール材8bの上方変形による集塵口8aの開口
箇所も移動する。また、集塵口8aと集塵口ユニット9
とは常に対応関係を維持しつつ移動するので、吸引口ダ
クト20は常時集塵口8aと連通状態を維持する。集塵
口ユニット9による変形箇所以外にあるシール材8bは
自重によって集塵口8aをシールし、集塵口ユニット9
のローラ24b、24cによって変形されたシール材8
bも集塵口ユニット9が通過後では該集塵口ユニット9
の進行方向後ろ側のローラ24aあるいは24aにより
速やかに集塵口8aのシール状態に戻り、集塵口ユニッ
ト9による変形箇所以外ではシール材8bによって集塵
口8aが閉塞されるため、集塵ダクト8を介して作用す
る集塵装置本体7の吸引力は吸引ダクト20に集中的に
作用する。吸引ダクト20と集塵口ユニット9との間に
は移動方向前後には板状のエキスパンドメタル8cを配
置し、ローラ24a、24b間やローラ24c、24d
間のシール材8bが吸引力によって集塵ダクト8に引き
込まれることを防止している。
【0017】図6に示すように、集塵口ユニット9の両
側では前記支持材15aに端材移動部材25a、25a
(仕切板)を固定している。図3および図4に示すよう
に、集塵口ユニット9の移動前後方向反対側の支持材1
5bにも端材移動部材25b、25bを取り付け、集塵
口ユニット9の両側に対向配置している。これら端材移
動部材25a、25bはいずれも支持材15a、15b
によって支持されているので、移動機構11の駆動によ
り集塵口ユニット9と一体的に移動するようになってい
る。また、各端材移動部材25a、25b下端は集塵領
域23の床面23aから数mm程度上方であり、前記床
面23aにほぼ摺接するようになっている。
【0018】切断定盤1上での切断作業によって生じた
端材の多くは通気部1aを通って集塵領域23内の端材
移動部材25a、25bとレール15c、15cとによ
って囲繞された領域に降下し、集塵領域23の床面23
a上に落下する。ここで、例えば、移動機構11により
集塵口ユニット9を図3中仮想線の位置から右側へ移動
すると、進行方向後ろ側の端材移動部材25bが床面2
3a上の端材Waを移動して、前記床面23aから窪ん
だ形状の受け凹所23bに端材Waを落とし込む。前記
受け凹所23bは切断定盤1外側から露出する位置に形
成されているので、受け凹所23bに収容された端材W
aは容易に回収することができる。集塵口ユニット9を
反対方向に移動した時には、床面23a上の端材Waを
端材移動部材25aが移動して受け凹所23bに端材W
aを落とし込む。したがって、集塵口ユニット9を移動
するだけで、床面23a上の端材Waは端材移動部材2
5a、25bによって受け凹部23bに集められ、効率
良く一括回収することができる。図2に示すように、受
け凹部23bは下側空間6の両側に形成しているので、
集塵口ユニット9を集塵ダクト8のいずれかの端部に移
動するだけで、端材Waを効率良く回収することができ
る。なお、選択した一方の集塵領域23に対応する切断
定盤1上にて切断作業を行う場合、選択した集塵領域2
3にのみ端材Waが降下するので、該集塵領域23に対
応する側にのみ端材移動部材を設置することも可能であ
る。また、
【0019】この集塵装置3は、前記切断定盤1の上側
での前記切断機本体4の切断定盤1長手方向への移動に
同期して前記移動機構11が集塵口ユニット9を移動
し、前記集塵口ユニット9を切断機本体4下方に位置さ
せ、前記切断定盤1に上下に貫設した多数の通気部1a
を通って集塵領域23に降下したスパッタ等の粉塵を、
吸引口21から吸い込み吸引ダクト20、集塵口8a、
集塵ダクト8、ホース10を介して集塵装置本体7にて
集塵する。集塵口ユニット9が移動機構11によって切
断機本体4の切断定盤1長手方向への移動に追従移動さ
れることにより、切断機本体4のほぼ垂直下方に前記吸
引口21が常時位置するので、吸引口21から作用する
吸引力によって切断定盤1上の切断作業位置には垂直下
方への気流が常時形成され、切断によって生じた粉塵を
鋼材Wに付着させること無く効率良く集塵することがで
きる。
【0020】吸引口21は端材移動部材25a、25
b、レール15cあるいは15c、集塵口ユニット9に
よって囲繞された吸引領域23cに位置するため、吸引
口21の吸引力は前記吸引領域23cに対応する切断定
盤1上に集中的に作用し、これにより切断作業位置近傍
では集塵が効果的になされる。また、集塵口ユニット9
を介して一方の吸引領域23cに対応する切断定盤1上
にて切断機本体4を切断定盤1幅方向(図6左右)に移
動しつつ切断を行った場合であっても、常に安定した集
塵効果が得られる。しかも、切断定盤1上に垂直下方へ
の吸引力を作用させることは、切断に使用するガス気流
に水平方向への乱れを与えないので、切断品質を向上す
ることができる。
【0021】また、集塵口ユニット9とともに端材移動
部材25a、25bも一体的に移動し、切断機本体4に
対して追従移動するので、切断によって生じた端材Wa
は常に吸引領域23cに落下することになり、いずれか
の端材移動部材25a、25bによって移動されて受け
凹部23bにて効率良く回収される。
【0022】図7および図8は別態様の移動機構26を
示す。図7および図8において、この移動機構26は、
集塵ダクト8の長手方向両端に対向配置したスプロケッ
ト27、27に巻装して集塵ダクト8上にて張設した索
状体28(ワイヤロープまたはチェーン)と、該索状体
28を回転駆動する駆動モータ29とを備えている。索
状体28の一端30および他端31はそれぞれ集塵口ユ
ニット9aに連結しているため、索状体28は集塵口ユ
ニット9aを含んで無端状になっている。前記集塵口ユ
ニット9aは走行用車輪9b、ガイドローラ9cを備え
ている点以外は、図3に示した集塵口ユニット9と同様
の構成になっている。この移動機構26は、駆動モータ
29により索状体28を回転駆動することにより集塵口
ユニット9aを移動してシール材8bを局所的に上方変
形させ、このシール材8bの変形箇所に対応する集塵口
8aを開口する。したがって、索状体28の回転駆動に
より集塵口ユニット9aを移動する構成であり、先に説
明した移動機構11の無端巻装体13、13や支持材1
5a、15b(図4参照)、レール15c、15c等が
不要であり、構成が簡略化されているので、小型化や低
コスト化が可能である。
【0023】なお、本発明の集塵装置は、前述の実施形
態に限定されず、集塵口ユニットや移動機構等の構成を
適宜変更することが可能である。例えば、下側空間全体
に一致する平面形状を有する集塵ダクトを採用すること
や、前記実施形態に示したような細長形状の集塵ダクト
を下側空間に複数並列配置した構成を採用することも可
能である。複数の集塵ダクトを下側空間に連設する場
合、集塵装置本体に設置した切替装置により吸引力を作
用させる集塵ダクトを選択することも可能であり、これ
により、集塵装置本体の吸引力を変更すること無く、下
側空間の目的の領域(切断定盤上の切断作業領域下方)
に集中的に吸引力を作用させることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集塵装置
によれば、切断機本体によりガス、プラズマ、レーザ等
の熱源を利用して切断する鋼材が載置される切断定盤の
下側に下側空間を確保し、吸引式集塵装置本体と接続さ
れた集塵ダクトを前記下側空間内にて前記切断定盤に沿
って延在配置し、前記集塵ダクトには移動機構により前
記切断定盤下側にて開口位置が水平移動される集塵口を
設け、前記切断定盤の上側での前記切断機本体の水平移
動に同期して前記移動機構が前記集塵口の開口位置を移
動して前記切断機本体下方に位置させることにより、前
記切断定盤に上下に貫設した多数の通気部を通って下側
に降下したスパッタ等の粉塵を前記集塵口から前記集塵
ダクト内に吸引するようになっているので、(イ)切断
機本体下方に常時集塵口が位置するので、切断によって
生じる粉塵を効率良く集塵することができる、(ロ)し
かも粉塵を切断定盤から下方へ吸引するので、鋼材に付
着させること無く効率集塵することことができ、切断し
た製品の品質を向上できる (ハ)切断定盤上には吸引力によって下方への気流が形
成されるので、切断用のガス気流が水平方向に乱れるこ
とが防止され、切断作業性、切断品質が向上するといっ
た優れた効果を奏する。
【0025】請求項2記載の構成によれば、前記切断定
盤の下側にて仕切材によって互いに並行に延在する複数
の集塵領域を形成し、前記集塵口の開口位置が前記移動
機構によって前記仕切材に沿って水平移動することによ
り該集塵口の両側に対向配置した吸引口を介して前記仕
切材の両側の両集塵領域内の粉塵を集塵するようにした
ので、(ニ)前記吸引口から集塵領域の空気を吸引する
ことにより切断定盤上にて発生した粉塵やスパッタ、ヒ
ューム等はほぼ垂直に集塵領域に降下し、鋼材に付着す
ることが防止されて切断した製品の品質が向上する、
(ホ)特定の集塵領域に吸引力を作用させるので、切断
定盤上の切断作業位置に効率良く吸引力が作用して集塵
を効率良く行うことができるといった優れた効果を奏す
る。
【0026】請求項3記載の構成によれば、前記切断機
本体の移動軌跡に沿って延在する前記集塵ダクトの上部
あるいは側部を可撓性を有する帯状のシール材により覆
い、前記シール材を局所的に前記集塵ダクトの外側に変
形させることにより前記集塵口を開口させる集塵口ユニ
ットを前記集塵ダクトに沿って移動可能に設置し、前記
集塵口ユニットを前記移動機構により移動することによ
り前記集塵口の開口位置が移動されるようにしたので、
(ヘ)切断機本体の移動に対して集塵口を効率良く追従
移動させることができ、(イ)、(ロ)、(ハ)の効果
がより容易に得られるといった優れた効果を奏する。
【0027】請求項4記載の構成によれば、前記集塵口
近傍に前記移動機構によって前記集塵口と一体的に移動
する端材移動部材を設置し、切断されて前記切断定盤か
ら前記下側空間に降下した端材を前記端材移動部材によ
り受けて移動するようにしたので、(ト)粉塵の回収と
同時に端材の回収をも効率良く行うことができる、
(チ)切断定盤の下側空間を別途清掃する作業が不要に
なり、メンテナンス費用を低減することができるといっ
た優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集塵装置の1実施形態を示す平面図
である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図1の集塵装置の移動機構および集塵口ユニ
ットを示す正面図である。
【図4】 図3の移動機構を示す平面図である。
【図5】 図1の集塵装置の吸引ダクトを示す側面図で
ある。
【図6】 切断定盤の下側空間に形成した集塵領域を示
す側面図である。
【図7】 別態様の移動機構を示す正面図である。
【図8】 図7の移動機構を示す平面図である。
【符号の説明】
1…切断定盤、1a…通気部、3…集塵装置、4…切断
機本体、6…下側空間、7…集塵装置本体(バキューム
装置)、8…集塵ダクト、8a…集塵口、8b…シール
材、9…集塵口ユニット、9a…集塵口ユニット、11
…移動機構、21…吸引口、22…仕切材、23…集塵
領域、25a…端材移動部材、25b…端材移動部材、
26…移動機構、W…鋼材、Wa…端材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断機本体(4)によりガス、プラズ
    マ、レーザ等の熱源を利用して切断する鋼材(W)が載
    置される切断定盤(1)の下側に下側空間(6)を確保
    し、吸引式集塵装置本体(7)と接続された集塵ダクト
    (8)を前記下側空間内にて前記切断定盤に沿って延在
    配置し、前記集塵ダクトには移動機構(11、26)に
    より前記切断定盤下側にて開口位置が水平移動される集
    塵口(8a)を設け、 前記切断定盤の上側での前記切断機本体の水平移動に同
    期して前記移動機構が前記集塵口の開口位置を移動して
    前記切断機本体下方に位置させることにより、前記切断
    定盤に上下に貫設した多数の通気部(1a)を通って下
    側に降下したスパッタ等の粉塵を前記集塵口から前記集
    塵ダクト内に吸引するようになっていることを特徴とす
    る集塵装置(3)。
  2. 【請求項2】 前記切断定盤の下側にて仕切材(22)
    によって互いに並行に延在する複数の集塵領域(23)
    を形成し、前記集塵口の開口位置が前記移動機構によっ
    て前記仕切材に沿って水平移動することにより該集塵口
    の両側に対向配置した吸引口(21)を介して前記仕切
    材の両側の両集塵領域内の粉塵を集塵するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
  3. 【請求項3】 前記切断機本体の移動軌跡に沿って延在
    する前記集塵ダクトの上部あるいは側部を可撓性を有す
    る帯状のシール材(8b)により覆い、前記シール材を
    局所的に前記集塵ダクトの外側に変形させることにより
    前記集塵口を開口させる集塵口ユニット(9、9a)を
    前記集塵ダクトに沿って移動可能に設置し、前記集塵口
    ユニットを前記移動機構により移動することにより前記
    集塵口の開口位置が移動されるようにしたことを特徴と
    する請求項1または2記載の集塵装置。
  4. 【請求項4】 前記集塵口近傍に前記移動機構によって
    前記集塵口と一体的に移動する端材移動部材(25a、
    25b)を設置し、切断されて前記切断定盤から前記下
    側空間に降下した端材(Wa)を前記端材移動部材によ
    り受けて移動するようにしたことを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の集塵装置。
JP702398A 1998-01-16 1998-01-16 集塵装置 Withdrawn JPH11197985A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070056941A1 (en) * 2005-09-08 2007-03-15 Sony Corporation Laser processing apparatus and laser processing method as well as debris extraction mechanism and debris extraction method
CN110270876A (zh) * 2019-07-30 2019-09-24 南京江宁区上峰国银标准件厂 一种便于清理碎屑的具有净化功能的数控机床

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