JPH1119727A - ロール成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形作業能率の向上並びに製造コスト
の低減などを図る。 【解決手段】 金属帯板（４）を連続的に成形加工す
る複数組の成形ロール（１）…と、金属帯板（４）の成
形始端部を把持させるキャリヤ（８）と、該キャリヤ
（８）を引張るロードチェン（１０）を備え、キャリヤ
（８）の金属帯板（４）引抜き動作によって従動回転す
る成形ロール（１）により同一断面形状の製品（５）を
連続的に成形するロール成形装置において、成形ロール
（１）によって連続的に成形される製品（５）長さが所
定以上になったときにキャリヤ（８）を停止させ、製品
（５）を所定長さで切断して送出させた後、キャリヤ
（８）を戻して製品（５）を再び把持させ、製品（５）
が所定長さになるまでキャリヤ（８）を移動させる一連
の動作を自動的に繰返し行わせるように構成したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は成形ロールによって
金属帯板を挾んで曲げ加工を行い、同一断面形状の長尺
材を成形するロール成形装置に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来、金属帯板を連続
的に成形加工する複数組の成形ロールと、金属帯板の成
形始端部を把持させるキャリヤと、該キャリヤを引張る
ロードチェンを備え、キャリヤの金属帯板引抜き動作に
よって従動回転する成形ロールにより同一断面形状の製
品を連続的に成形する冷間ロール成形技術がある。しか
し乍ら、前記従来技術は、キャリヤに製品を把持させる
操作、キャリヤをロードチェンに係止させる操作、カッ
ターで製品を切断する操作、製品を取出す操作、並びに
キャリヤを製品把持部に戻す操作などを夫々各別に行う
必要があり、成形作業能率の向上並びに製造コストの低
減などを容易に図り得ない等の問題がある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、金属
帯板を連続的に成形加工する複数組の成形ロールと、金
属帯板の成形始端部を把持させるキャリヤと、該キャリ
ヤを引張るロードチェンを備え、キャリヤの金属帯板引
抜き動作によって従動回転する成形ロールにより同一断
面形状の製品を連続的に成形するロール成形装置におい
て、成形ロールによって連続的に成形される製品長さが
所定以上になったときにキャリヤを停止させ、製品を所
定長さで切断して送出させた後、キャリヤを戻して製品
を再び把持させ、製品が所定長さになるまでキャリヤを
移動させる一連の動作を自動的に繰返し行わせるように
構成したもので、前記キャリヤの往復によって所定長さ
の製品が自動的に取出されるから、段階別に行う従来操
作を省け、成形作業能率の向上並びに製造コストの低減
などを容易に図り得るものである。

【０００４】また、成形ロールで成形された製品始端部
を把持する場所にキャリヤを自動的に戻す復動部材を設
けたもので、例えばロードチェンの逆転などによってキ
ャリヤを復動させる必要がなく、キャリヤ復動速度の高
速化並びに往復動作制御の簡略化などを容易に行い得る
ものである。

【０００５】また、製品把持位置にキャリヤが戻ること
によって圧搾空気が供給されるエアジョイントをキャリ
ヤに設けたもので、キャリヤが製品を把持したりロード
チェンに係止する動力である圧搾空気をキャリヤに供給
する長尺なホースなどを省け、また電動モータなどの駆
動源をキャリヤに搭載する必要がなく、キャリヤ構造の
簡略化並びに軽量化などを容易に行い得るものである。

【０００６】また、製品始端部を把持したキャリヤを移
動開始時にロードチェンを低速で駆動し、キャリヤが所
定量移動後にロードチェン駆動速度を高速に自動的に切
換える指示部材を設けたもので、ロードチェンの起動負
荷の急増による過負荷を防いで駆動構造の簡略化などを
容易に行い得ると共に、キャリヤをロードチェンに係止
させる構造の簡略化などを容易に行い得るものである。

【０００７】また、成形ロールによって成形された製品
長さを検出してキャリヤを自動的に停止させるメジャー
センサを設けたもので、キャリヤを自動停止させるリミ
ットスイッチなどを省け、メジャーセンサの設定値調整
だけでキャリヤの停止位置を変更して製品の長さを変化
させ得るものである。

【０００８】また、カッターで切断する製品を挾持する
チャックと、切断した製品を送出する跳出アームを、カ
ッター切断動作と関連させて自動的に作動させるもの
で、製品の切断及び取出し作業の省力化並びに作業時間
の短縮などを容易に行い得るものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図１乃至図４に示す如く、一列に並設
させる複数組の成形ロール（１）…と、整形機（２）
を、成形枠（３）上面に配設させ、コイル状に巻いた金
属帯板（４）を各成形ロール（１）…間に通過させ、同
一断面形状の長尺な製品（５）を冷間ロール成形し、そ
の製品（５）を整形機に通過させて仕上げ成形するよう
に構成している。前記成形ロール（１）…は各製品
（５）の形状毎にユニット交換し、各種形状の製品
（５）を形成すると共に、前記金属帯板（４）は、鉄、
ステンレス、真鍮、アルミニュウム、及びそれらの合金
などで形成する。

【００１０】また、前記整形機（２）の製品（５）出口
にメジャーセンサ（６）を取付け、製品（５）に当接さ
せるメジャーセンサ（６）のリングロール（７）の回転
数によって製品（５）の長さを検出するように構成して
いる。

【００１１】さらに、図１、図２、図５乃至図７に示す
如く、前記整形機（２）出口側の製品（５）始端部を把
持して引抜くキャリヤ（８）を設け、前記成形枠（３）
に連設させるレールフレーム（９）上に前記キャリヤ
（８）を移動自在に上載させると共に、前記キャリヤ
（８）を引張って製品（５）を引抜くロードチェン（１
０）と、製品（５）引抜き始端部に前記キャリヤ（８）
を戻す復動ワイヤ（１１）を、前記レールフレーム
（９）と略平行に延設させる。また、前記レールフレー
ム（９）の終端部に駆動ボックス（１２）を設置させ、
減速機（１３）を介して前記ロードチェン（１０）を駆
動する電動チェンモータ（１４）と、前記復動ワイヤ
（１１）を駆動するワイヤモータ（１５）を、前記駆動
ボックス（１２）に内設させ、前記各モータ（１４）
（１５）によって前記チェン（１０）とワイヤ（１１）
を駆動してレールフレーム（９）上のキャリヤ（８）を
往復動させ、前記金属帯板（４）を引抜くキャリヤ
（８）の往動作によって成形ロール（１）を従動回転さ
せ、同一断面形状の長尺製品（５）を連続的に成形する
ように構成している。

【００１２】さらに、前記レールフレーム（９）上を転
動させる車輪（１６）…をキャリヤ（８）の本体フレー
ム（１７）に設け、前記復動ワイヤ（１１）を本体フレ
ーム（１７）に連結具（１８）を介して固定させる。ま
た、前記製品（５）の引抜き始端部を把持するパンタグ
ラフ形掴アーム（１９）を本体フレーム（１７）前側に
取付け、前記掴アーム（１９）をアームシリンダ（２
０）によって前方に伸張させ、掴アーム（１９）先端の
芯頭（２１）を製品（５）の内孔に挿入させ、掴アーム
（１９）先端の上下挾み治具（２２）（２２）によって
製品（５）を上下から把持させると共に、前記掴アーム
（１９）を復帰バネ（２３）によって後方に縮少させ、
芯頭（２１）及び挾み治具（２２）（２２）を製品から
離反させるように構成している。

【００１３】また、前記ロードチェン（１０）に係脱自
在に軽視させるフック（２４）を本体フレーム（１７）
後側に軸（２５）を介して昇降自在に取付け、前記フッ
ク（２４）をフックシリンダ（２６）によって下降させ
て下方のロードチェン（１０）に係合させると共に、前
記フック（２４）を復帰バネ（２７）によって上昇させ
てロードチェン（１０）から離脱させるもので、フック
（２４）をロードチェン（１０）に係合させたとき、ロ
ードチェン（１０）の引張り力により、復帰バネ（２
７）に抗してフック（２４）をロードチェン（１０）に
係合維持させ、かつ復帰バネ（２３）に抗して掴アーム
（１９）の挾み治具（２２）を製品（５）に圧着維持さ
せると共に、ロードチェン（１０）の停止により、復帰
バネ（２７）によってフック（２４）を上昇させ、かつ
復帰バネ（２３）によって製品（５）から掴アーム（１
９）を離反させるように構成している。

【００１４】また、前記アームシリンダ（２０）及びフ
ックシリンダ（２６）に駆動用圧搾空気を供給するエア
ジョイント（２８）を本体フレーム（１７）に取付ける
と共に、エアジョイント（２８）を着脱自在に接合させ
るエアソケット（２９）をレールフレーム（９）の製品
（５）引抜き始端部に設け、復動ワイヤ（１１）によっ
てキャリヤ（８）を引張って製品（５）始端部把持位置
にキャリヤ（８）を復動させたとき、エアソケット（２
９）にエアジョイント（２８）が接合して圧搾空気が各
シリンダ（２０）（２７）に送給され、アームシリンダ
（２０）の駆動によって掴アーム（１９）が製品（５）
を把持し、フックシリンダ（２６）の駆動によってフッ
ク（２４）がロードチェン（１０）に係合し、ロードチ
ェン（１０）によってキャリヤ（８）を引張って製品
（５）を引抜くもので、エアジョイント（２８）がエア
ソケット（２９）から離れると、各シリンダ（２０）
（２６）に圧搾空気が供給されなくなるが、ロードチェ
ン（１０）の引張り力により、フック（２４）がロード
チェン（１０）に係合維持され、かつ掴アーム（１９）
に製品（５）が把持維持され、ロードチェン（１０）が
停止するまで製品（５）が連続して成形されるように構
成している。

【００１５】さらに、図６に示す如く、ラックギヤ（３
０）及びラックモータ（３１）によって製品（５）に接
離しかつ切断モータ（３２）の駆動により製品（５）を
切断するカッター（３３）と、該カッター（３３）によ
って接離される側の製品（５）端部をチャックシリンダ
（３４）の駆動により挾持固定しかつ切断後の製品
（５）を接離シリンダ（３５）の駆動により引抜き方向
に移動させて切断面を離反させるチャック（３６）と、
前記カッター（３３）によって切断した所定長さの製品
（５）を収集する置台（３７）と、前記レールフレーム
（９）と置台（３７）間に受取シリンダ（３８）の駆動
により掛渡して切断された製品（５）を移動案内する複
数の受取アーム（３９）…と、前記チャック（３６）に
支持されている切断済み製品（５）を受取アーム（３
９）上面側から置台（３７）に跳出シリンダ（４０）の
駆動により放出させる跳出アーム（４１）を、前記レー
ルフレーム（９）側方に配設させるもので、図８に示す
断面が四角パイプ形の製品（５）、または図９に示す断
面がＣチャンネル形の製品（５）を、引抜き成形し乍ら
所定長さに切断して置台（３７）に取出すように構成し
ている。なお、前記各シリンダ（３４）（３５）（３
８）（４０）は、圧搾空気によって作動させるエアシリ
ンダにより形成している。

【００１６】さらに、図１０に示す如く、前記キャリヤ
（８）の往復動によって金属帯板（４）を引抜いて製品
（５）を成形する作業を開始操作するスタートスイッチ
（４２）と、前記キャリヤ（８）が製品（５）を把持す
る引抜き開始位置に移動したときに該キャリヤ（８）を
検出する開始点スイッチ（４３）と、製品（５）を把持
したキャリヤ（８）がロードチェン（１０）によって所
定量移動したときに該キャリヤ（８）を検出してロード
チェン（１０）を高速作動させる高速スイッチ（４４）
と、メジャーセンサ（６）の指示によってラックモータ
（３１）及び切断モータ（３２）が作動してカッター
（３３）により製品（５）を切断したことを検出する切
断スイッチ（４５）と、カッター（３３）が製品（５）
切断後に待機位置に戻ったことを検出する待機スイッチ
（４６）と、チャック（３６）が挾持する切断後の製品
（５）の切断面が離反したことを検出する接離スイッチ
（４７）を設ける。そして、前記メジャーセンサ（６）
及び各スイッチ（４２）〜（４７）を、コンピュータで
形成するロール成形コントローラ（４８）に接続させ
る。

【００１７】また、前記アームシリンダ（２０）及びフ
ックシリンダ（２６）に圧搾空気を供給するフックバル
ブ（４９）と、前記チャックシリンダ（３４）に圧搾空
気を供給するチャックバルブ（５０）と、前記接離シリ
ンダ（３５）に圧搾空気を供給する接離バルブ（５１）
と、前記受取シリンダ（３８）に圧搾空気を供給する受
取バルブ（５２）と、前記跳出シリンダ（４０）に圧搾
空気を供給する跳出バルブ（５３）を設ける。前記各バ
ルブ（４９）〜（５３）は、電磁ソレノイドで開動さ
せ、復帰バネによって閉動させるもので、上記の各モー
タ（１４）（１５）（３１）（３２）並びに前記各バル
ブ（４９）〜（５３）をロール成形コントローラ（４
８）に接続させる。そして、前記各成形ロール（１）…
を組立て乍ら金属帯板（４）を順次成形して整形機
（２）から製品（５）始端部を突出させ、スタートスイ
ッチ（４２）をオン操作することにより、前記センサ
（６）及び各スイッチ（４３）〜（４７）の指示に基づ
き、前記各モータ（１４）（１５）（３１）（３２）及
び各シリンダ（２０）（２６）（３４）（３５）（３
８）（４０）が自動制御され、前記キャリヤ（８）の往
復移動などによって略一定長さの製品（５）を連続的に
成形する作業が自動的に行われるように構成している。

【００１８】上記から明らかなように、金属帯板（４）
を連続的に成形加工する複数組の成形ロール（１）…
と、金属帯板（４）の成形始端部を把持させるキャリヤ
（８）と、該キャリヤ（８）を引張るロードチェン（１
０）を備え、キャリヤ（８）の金属帯板（４）引抜き動
作によって従動回転する成形ロール（１）により同一断
面形状の製品（５）を連続的に成形するロール成形装置
において、成形ロール（１）によって連続的に成形され
る製品（５）長さが所定以上になったときにキャリヤ
（８）を停止させ、製品（５）を所定長さで切断して送
出させた後、キャリヤ（８）を戻して製品（５）を再び
把持させ、製品（５）が所定長さになるまでキャリヤ
（８）を移動させる一連の動作を自動的に繰返し行わ
せ、前記キャリヤ（８）の往復によって所定長さの製品
（５）が自動的に取出されるから、段階別に行う従来操
作を省け、成形作業能率の向上並びに製造コストの低減
などを図れるように構成している。

【００１９】また、成形ロール（１）で成形された製品
（５）始端部を把持する場所にキャリヤ（８）を自動的
に戻す復動部材であるワイヤモータ（１５）を設け、例
えばロードチェン（１０）の逆転などによってキャリヤ
（８）を復動させる必要がなく、キャリヤ（８）復動速
度の高速化並びに往復動作制御の簡略化などを行えると
共に、製品（５）把持位置にキャリヤ（８）が戻ること
によって圧搾空気が供給されるエアジョイント（２８）
をキャリヤ（８）に設け、キャリヤ（８）が製品（５）
を把持したりロードチェン（１０）に係止する動力であ
る圧搾空気をキャリヤ（８）に供給する長尺なホースな
どを省け、また電動モータなどの駆動源をキャリヤ
（８）に搭載する必要がなく、キャリヤ（８）構造の簡
略化並びに軽量化などを行えるように構成している。

【００２０】また、製品（５）始端部を把持したキャリ
ヤ（８）を移動開始時にロードチェン（１０）を低速で
駆動し、キャリヤ（８）が所定量移動後にロードチェン
（１０）駆動速度を高速に自動的に切換える指示部材で
ある高速スイッチ（４４）を設け、ロードチェン（１
０）の起動負荷の急増による過負荷を防いで駆動構造の
簡略化などを行え、キャリヤ（８）をロードチェン（１
０）に係止させる構造の簡略化などを行えると共に、成
形ロール（１）によって成形された製品（５）長さを検
出してキャリヤ（８）を自動的に停止させるメジャーセ
ンサ（６）を設け、キャリヤ（８）を自動停止させるリ
ミットスイッチなどを省け、メジャーセンサ（６）の設
定値調整だけでキャリヤ（８）の停止位置を変更して製
品（５）の長さを変化させるもので、カッター（３３）
で切断する製品（５）を挾持するチャック（３６）と、
切断した製品（５）を送出する跳出アーム（４１）を、
カッター（３３）切断動作と関連させて自動的に作動さ
せ、製品（５）の切断及び取出し作業の省力化並びに作
業時間の短縮などを行えるように構成している。

【００２１】本実施例は上記の如く構成するもので、複
数組の成形ロール（１）…を組立て乍らロール形状の金
属帯板（４）を整形機（２）に延出させて製品（５）始
端を整形機（２）から突出させる作業を行った後、スタ
ートスイッチ（４２）を操作して成形作業を開始させる
もので、図１１のフローチャートに示す如く、スタート
スイッチ（４２）のオン操作によってワイヤモータ（１
５）が作動してキャリヤ（８）を復動させると共に、製
品（５）引抜き開始位置にキャリヤ（８）が戻ったと
き、開始点スイッチ（４３）が検出してフックバルブ
（４９）を開作動させ、エアジョイント（２８）及びソ
ケット（２９）の接合によってアームシリンダ（２０）
及びフックシリンダ（２６）を作動させ、掴アーム（１
９）に製品（５）始端部を把持させ、かつフック（２
４）をロードチェン（１０）に係止させる動作を行わせ
る。また、一定時間経過により、チェンモータ（１４）
が作動し、ロードチェン（１０）によってキャリヤ
（８）を引張り、製品（５）引抜き成形動作を開始する
と、キャリヤ（８）の移動によって高速スイッチ（４
４）がオンになってチェンモータ（１４）を高速作動さ
せ、キャリヤ（８）を高速移動させて製品（５）を引抜
き成形する。ロードチェン（１０）によってキャリヤ
（８）が移動を開始するまで、ロードチェンを低速駆動
することにより、フック（２４）がロードチェン（１
０）に容易に係止する。

【００２２】さらに、メジャーセンサ（６）が検出する
製品（５）の引抜き成形長さが所定長さになると、メジ
ャーセンサ（６）の計測終了によってチェンモータ（１
４）を停止させ、復帰バネ（２３）によって掴アーム
（１９）を製品（５）から離し、かつ復帰バネ（２７）
によってフック（２４）をロードチェン（１０）から離
脱させると共に、チャックバルブ（５０）を開作動させ
てチャック（３６）に製品（５）を挾持させる。また、
ラックモータ（３１）及び切断モータ（３２）を作動さ
せてカッター（３３）により製品（５）を一定長さ位置
で切断し、切断スイッチ（４５）がオンになると、ラッ
クモータ（３１）を待機スイッチ（４６）がオンになる
まで逆転させると共に、接離バルブ（５１）を開作動さ
せて製品（５）の切断面を離反させ、かつ受取バルブ
（５２）を開作動させて受取アーム（３９）を製品
（５）の下方に移動させ、接離スイッチ（４７）のオン
によって跳出バルブ（５３）を開作動させ、チャック
（３６）が支持している製品（５）を跳出アーム（４
１）によって置台（３７）上に放出移動させ、１本の製
品（５）の成形作業を完了するもので、前記跳出アーム
（４１）動作が終了することにより、ワイヤモータ（１
５）が作動してキャリヤ（８）を製品（５）引抜き開始
位置に戻し、製品（５）の成形作業を繰返し自動的に行
うものである。

【００２３】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、金属帯板（４）を連続的に成形加工する複数組の成
形ロール（１）…と、金属帯板（４）の成形始端部を把
持させるキャリヤ（８）と、該キャリヤ（８）を引張る
ロードチェン（１０）を備え、キャリヤ（８）の金属帯
板（４）引抜き動作によって従動回転する成形ロール
（１）により同一断面形状の製品（５）を連続的に成形
するロール成形装置において、成形ロール（１）によっ
て連続的に成形される製品（５）長さが所定以上になっ
たときにキャリヤ（８）を停止させ、製品（５）を所定
長さで切断して送出させた後、キャリヤ（８）を戻して
製品（５）を再び把持させ、製品（５）が所定長さにな
るまでキャリヤ（８）を移動させる一連の動作を自動的
に繰返し行わせるように構成したもので、前記キャリヤ
（８）の往復によって所定長さの製品（５）が自動的に
取出されるから、段階別に行う従来操作を省け、成形作
業能率の向上並びに製造コストの低減などを容易に図る
ことができるものである。

【００２４】また、成形ロール（１）で成形された製品
（５）始端部を把持する場所にキャリヤ（８）を自動的
に戻す復動部材（１５）を設けたもので、例えばロード
チェン（１０）の逆転などによってキャリヤ（８）を復
動させる必要がなく、キャリヤ（８）復動速度の高速化
並びに往復動作制御の簡略化などを容易に行うことがで
きるものである。

【００２５】また、製品（５）把持位置にキャリヤ
（８）が戻ることによって圧搾空気が供給されるエアジ
ョイント（２８）をキャリヤ（８）に設けたもので、キ
ャリヤ（８）が製品（５）を把持したりロードチェン
（１０）に係止する動力である圧搾空気をキャリヤ
（８）に供給する長尺なホースなどを省け、また電動モ
ータなどの駆動源をキャリヤ（８）に搭載する必要がな
く、キャリヤ（８）構造の簡略化並びに軽量化などを容
易に行うことができるものである。

【００２６】また、製品（５）始端部を把持したキャリ
ヤ（８）を移動開始時にロードチェン（１０）を低速で
駆動し、キャリヤ（８）が所定量移動後にロードチェン
（１０）駆動速度を高速に自動的に切換える指示部材
（４４）を設けたもので、ロードチェン（１０）の起動
負荷の急増による過負荷を防いで駆動構造の簡略化など
を容易に行うことができると共に、キャリヤ（８）をロ
ードチェン（１０）に係止させる構造の簡略化などを容
易に行うことができるものである。

【００２７】また、成形ロール（１）によって成形され
た製品（５）長さを検出してキャリヤ（８）を自動的に
停止させるメジャーセンサ（６）を設けたもので、キャ
リヤ（８）を自動停止させるリミットスイッチなどを省
け、メジャーセンサ（６）の設定値調整だけでキャリヤ
（８）の停止位置を変更して製品（５）の長さを変化さ
せることができるものである。

【００２８】また、カッター（３３）で切断する製品
（５）を挾持するチャック（３６）と、切断した製品
（５）を送出する跳出アーム（４１）を、カッター（３
３）切断動作と関連させて自動的に作動させるもので、
製品（５）の切断及び取出し作業の省力化並びに作業時
間の短縮などを容易に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の側面図。

【図２】同平面図。

【図３】成形ローラ部の側面図。

【図４】同平面図。

【図５】キャリヤ部の側面図。

【図６】同平面図。

【図７】同説明図。

【図８】製品の斜視図。

【図９】同斜視図。

【図１０】ロール成形制御回路図。

【図１１】同フローチャート。

【符号の説明】

（１） 成形ロール （４） 金属帯板 （５） 製品 （６） メジャーセンサ （８） キャリヤ （１０） ロードチェン （１５） ワイヤモータ（復動部材） （２８） エアジョイント （４４） 高速スイッチ（指示部材）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属帯板を連続的に成形加工する複数組
   の成形ロールと、金属帯板の成形始端部を把持させるキ
   ャリヤと、該キャリヤを引張るロードチェンを備え、キ
   ャリヤの金属帯板引抜き動作によって従動回転する成形
   ロールにより同一断面形状の製品を連続的に成形するロ
   ール成形装置において、成形ロールによって連続的に成
   形される製品長さが所定以上になったときにキャリヤを
   停止させ、製品を所定長さで切断して送出させた後、キ
   ャリヤを戻して製品を再び把持させ、製品が所定長さに
   なるまでキャリヤを移動させる一連の動作を自動的に繰
   返し行わせるように構成したことを特徴とするロール成
   形装置。
2. 【請求項２】 成形ロールで成形された製品始端部を把
   持する場所にキャリヤを自動的に戻す復動部材を設けた
   ことを特徴とする請求項１に記載のロール成形装置。
3. 【請求項３】 製品把持位置にキャリヤが戻ることによ
   って圧搾空気が供給されるエアジョイントをキャリヤに
   設けたことを特徴とする請求項１に記載のロール成形装
   置。
4. 【請求項４】 製品始端部を把持したキャリヤを移動開
   始時にロードチェンを低速で駆動し、キャリヤが所定量
   移動後にロードチェン駆動速度を高速に自動的に切換え
   る指示部材を設けたことを特徴とする請求項１に記載の
   ロール成形装置。
5. 【請求項５】 成形ロールによって成形された製品長さ
   を検出してキャリヤを自動的に停止させるメジャーセン
   サを設けたことを特徴とする請求項１に記載のロール成
   形装置。
6. 【請求項６】 カッターで切断する製品を挾持するチャ
   ックと、切断した製品を送出する跳出アームを、カッタ
   ー切断動作と関連させて自動的に作動させるように構成
   したことを特徴とする請求項１に記載のロール成形装
   置。