JPH11197170A - 模様付人用装具及びその製造方法 - Google Patents
模様付人用装具及びその製造方法Info
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- JPH11197170A JPH11197170A JP10005964A JP596498A JPH11197170A JP H11197170 A JPH11197170 A JP H11197170A JP 10005964 A JP10005964 A JP 10005964A JP 596498 A JP596498 A JP 596498A JP H11197170 A JPH11197170 A JP H11197170A
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Abstract
が薄くなり、更には剥げる。また模様として平面的なも
のしかない。そこで模様が薄くならず、また模様に立体
感のある模様付人用装具を提供することを目的とする。 【解決手段】 装着者用に個別に成形型(石膏製足型3
2)を形成する。ポリプロピレン系樹脂製の装具本体用
板15及び模様物17を加熱して軟化させる。石膏製足
型32側(人体側面)に模様物17を配置しつつ装具本
体用板15を石膏製足型32に巻き付ける。冷却して模
様物17及び装具本体用板15を硬化させる。硬化後に
おいても模様物17は装具本体用板15に貼り付いた状
態を保ち、剥がれることはない。また半透明の装具本体
用板15から模様物17の色が透けて見えると共に、模
様物17の形にレリーフ状に浮き出た立体的な意匠とな
る。
Description
障害を是正,低減,或いは回復させる為の人用装具に、
模様を付与する方法に関するものであり、また模様付の
人用装具に関するものである。
る場合には、治療や機能を付与する目的で、義肢や上肢
装具,体幹装具,下肢装具,ヘルメット等の人用装具が
しばしば用いられる。これら人用装具は専ら夫々の患者
(装着者)の体型や症状に適合させて、個々に製造され
ている。
が付与される場合があり、特に子供が使用する場合にあ
っては、模様を付与することにより装具の使用を促し、
装着時間を長くすることによって、機能回復等が期待さ
れる。
である。該装具は子供用の短下肢用装具30であって、
片麻痺や脳性麻痺,腓骨神経麻痺等により下垂足といっ
た障害を有する場合に足首を固定する為にしばしば用い
られる。図5は該短下肢用装具30を足31に装着した
様子を表す斜視図である。図6は上記短下肢用装具30
の製造方法を説明するための図である。
分の石膏製外型を作製し、該石膏製外型に基づいて石膏
製足型32を形成する(図6の(a) :石膏製足型の斜視
図)。尚該石膏製足型32には補強の目的で中央部に鉄
棒33が差し込まれている。
ロピレン製の板を切り出し、希望があるときは、該希望
の模様を有する熱転写シートを上記短下肢用装具30の
外側となる面(露出側面)に貼る。
て模様を転写すると共に上記ポリプロピレン製板を軟化
させ、熱転写シートの基材シートを剥離し、これを木製
蓋34をかぶせた上記石膏製足型32に巻き付ける(図
6の(b) :斜視図、図6の(c) :図6(b) のC−C線断
面図)。
孔部34aに嵌め、上記吸引ポンプを作動させて石膏製
足型32とポリプロピレン板35の間の残存空気を吸引
除去する(図6の(d) :縦断面図)。
化させ、木製蓋34及び石膏製足型32を取り除き、ま
た足型に形成されたポリプロピレン板35の不要部分を
切り取って短下肢用装具30の形状とする(図4)。
する為のベルト37を3本装着し、製品とする。
いる装具においては、熱転写シートにより合成樹脂部分
の外側(表側)面に模様が付与されるが、装具を使用す
るうちに摩耗し、模様が薄くなり、遂には剥げ落ちると
いう問題がある。
の場合は、平面的なものにしかならず、模様のバリエー
ションが少ないものである。
も模様が薄くならず、また模様に立体感のある模様付人
用装具を提供することを目的とし、またこの様な装具を
得ることのできる製造方法を提供することを目的とす
る。
装具の製造方法は、人体装着部模型に透明または半透明
の熱可塑性合成樹脂材料を被装し、これを硬化させて人
用装具を作製するにあたり、前記模型の表面に模様物体
を配置した後、前記合成樹脂材料の被装及び硬化を行う
ことを要旨とする。
脂材料を硬化させる前に、予め模様物体を裏側面に配置
しておき、上記合成樹脂材料を硬化させるというもので
あり、上記合成樹脂材料が軟化状態のときの粘着性によ
って上記模様物体は装具本体に接着する様になる。但し
本発明は例えば接着剤による接着を排除するものではな
い。
形状の装具の内側にあたり、本発明はこの様な曲内側に
模様物体が配置されるから、上記合成樹脂材料の粘着性
のみをもって接着した場合であっても、模様物体が容易
に剥がれることはない。
ておけば、アンカー効果により接着が一層強固となる。
は、硬化したときに透明或いは半透明のものであるか
ら、裏側に配置された模様物体が透けて見える様にな
る。そして模様物体はある程度の厚み(例えば1〜4m
m)を有するから、摩耗を受けても模様が薄くなったり
剥げるということはない。
装具の外側(表側)に模様物体の形状が盛り上がる様に
なり、レリーフ状の立体的な意匠を呈した人用装具が得
られる。
製するものであるから、上記模様物体も使用者の好みに
合わせて個々に作製しても良く、特に子供にとっては希
望の形状や色彩の模様を付すことで、装具の使用拒絶の
緩和が期待できる。子供の成長に伴う模様付人用装具の
作り替えにあたっては、寸法変更だけでなく、好みの変
化に合わせて模様も変更すると良い。
積(大きさ)の大小を問わず、また図柄としては動植
物,鉱物,人工建築物或いは風景や漫画等の図形に限ら
ず、文字であっても良く、様々な模様が可能である。ま
た使用者自身で作製したものであっても良い。更に模様
物体だけでなく人用装具本体の色彩等と組み合わせて図
柄を構成することもできる(例えば、海の水を表す様に
着色した人用装具本体に、魚型の模様物体を付着す
る)。
が使用可能であるが、合成樹脂を用いた場合は、加工が
容易であり、また様々な色のものが得られるから、模様
のバリエーションが広がる。しかも装具本体に付着させ
る際に、模様物体をやや軟化した状態にしておくことに
より、装具本体だけでなく模様物体の粘着性も加わり、
模様物体と装具本体が一層強固に接着される。
同一の熱可塑性合成樹脂材料を使用した場合は、成形時
の模型への追従性が同じとなるから、製造し易くなる。
熱可塑性合成樹脂材料を模様物体に使用した場合は、上
記人用装具本体に上記模様物が埋め込まれる様になり、
模様物体の周囲に人用装具本体の合成樹脂が微細な鍔を
形成して抱え込む様になるから、強固に付着されること
になる。
本体が透明或いは半透明の合成樹脂材料からなり、該人
用装具本体の裏面側に配された模様物体の形状がレリー
フ状に表面側へ浮き出たものであることを要旨とする。
尚該模様付人用装具としては、模様物体が人用装具本体
の裏面側に嵌め込まれたものの他、一部埋め込まれたも
のや全て埋め込まれたものも含まれる。全て埋め込まれ
たものとしては、人用装具本体を2層としてその間に模
様物体を配したもの等がある。
明であるから裏側に配置された模様物体が透けて見え、
また装具の表側(外側)に模様物の形状が盛り上がる様
になり、レリーフ状に立体的な意匠を呈する。しかも模
様が剥げることがない。
例に係る模様付人用装具の製造方法を説明するための断
面図であり、従来の製造過程の図6の(c) に相当する。
尚本実施例の場合も短下肢用装具を製造する例を示して
いる。また図2,3はこの方法により得られた短下肢用
装具10を示す図であり、図2(a) は側方からの斜視
図、図2(b) は背面図(外側からの図)、図2(c) は裏
側(人体側)からの図で、図3は図2(a) のA−A線断
面図である。
外型を作り、該石膏製外型に基づいて石膏製足型32を
形成する(図6の(a) 参照)。
レン100%のものを用い、該ポリプロピレン板(縦40
cm×横60cm×厚さ4mm)を装具本体用板15として切り
出し、オーブンで200℃に加熱して軟化させる。また
模様物体用の合成樹脂としてはポリプロピレンにポリエ
チレンを5%加えた材料(熱変形温度190 〜200 ℃)を
用い、該材料からなる所望の色彩の板材(厚さ4mm)を
組み合わせて所望の形状に形成して模様物体17とし、
該模様物体17を上記と同様にオーブンで200℃に加
熱して軟化させる。尚図2では、緑色の茎と葉にピンク
色の花弁を配したチューリップ形状の模様物体17の例
を示している。
模様物体17を配置しつつ装具本体用板15を石膏製足
型32に巻き付ける(図1)。このとき模様物体17と
装具本体用板15は軟化しており良好な粘着性を有して
いるから、模様物体17と装具本体用板15が接着する
ようになる。尚石膏製足型32には予め木製蓋をかぶせ
ておく。
木製蓋34の孔部34aに嵌め、模様物体17や装具本
体用板15と石膏製足型32の間の残存空気を上記チュ
ーブ36から吸引除去する(図6の(d) 参照)。
用板15を硬化させる。硬化後においても模様物体17
は装具本体用板15に貼り付いた状態を保ち、剥がれる
ことはない。
り除き、足形に形成された装具本体用板15の不要部分
を切り取って、短下肢用装具10を得る(図2,3)。
尚使用にあたっては該短下肢用装具10にベルト3本を
装着して足に固定する様にする。
に模様物体17が配されており、装具本体用板15が半
透明であるから模様物体17が後側から透けて見えると
共に、模様物体17の形にレリーフ状に浮き出た立体的
な意匠となっている。
つつ具体的に説明したが、本発明はもとより図示例に限
定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
して板厚1mmのものを用いても良い。尚一般に人用装具
として板厚1〜4mmのものが汎用されている。
て、上記の様なポリプロピレン100%のものや、ポリ
エチレンを5%添加したポリプロピレンに限らず、ポリ
エチレンとシリコンの混合物等を用いても良い。
肢用装具に限らず、様々な人用装具に適用できることは
言うまでもなく、また装具全体が合成樹脂製の場合だけ
でなく、一部に合成樹脂を用いた装具であっても良く、
当該樹脂部分に模様を付与することが出来る。
使用しても模様が薄くなったり剥げたりせず、また本発
明に係る製造方法はこの様な模様付人用装具を製造する
ことが可能である。しかも立体的な模様とすることもで
き、模様のバリエーションが広がる。この様に模様を付
した人用装具は審美性が向上するから、特に子供に対し
て人用装具使用の拒絶感を低減することができ、機能改
善や治療効果を上げることが期待できる。
方法を説明するための断面図。
を示す図。
す斜視図。
の図。
Claims (2)
- 【請求項1】 人用装具本体が透明或いは半透明の合成
樹脂材料からなり、 該人用装具本体の裏面側に配された模様物体の形状がレ
リーフ状に表面側へ浮き出たものであることを特徴とす
る模様付人用装具。 - 【請求項2】 人体装着部模型に透明または半透明の熱
可塑性合成樹脂材料を被装し、これを硬化させて人用装
具を作製するにあたり、 前記模型の表面に模様物体を配置した後、前記合成樹脂
材料の被装及び硬化を行うことを特徴とする模様付人用
装具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00596498A JP3940482B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 模様付人用装具及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00596498A JP3940482B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 模様付人用装具及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197170A true JPH11197170A (ja) | 1999-07-27 |
JP3940482B2 JP3940482B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00596498A Expired - Fee Related JP3940482B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 模様付人用装具及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3940482B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009268633A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Kenshi Ryu | 脊椎矯正背もたれの製造方法 |
JP4947397B1 (ja) * | 2011-05-16 | 2012-06-06 | 真司 後藤 | 義肢トランスフォームカバー |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP00596498A patent/JP3940482B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4947397B1 (ja) * | 2011-05-16 | 2012-06-06 | 真司 後藤 | 義肢トランスフォームカバー |
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JP3940482B2 (ja) | 2007-07-04 |
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